総務省が26日まとめた11月の労働力調査によると、非正規社員は2012万人と前年同月から48万人増えて、初めて2000万人を突破した。企業で定年後の再雇用が広がっているほか、子育てが一段落してパートに出る女性が増えているため。かつては正社員になれずに非正規になる若者が急増したが、足元ではシニアと女性が目立つ。
11月は雇用者全体に占める非正規の比率も38.0%と今年2月の38.2%に次いで過去2番目の高さとなった。
非正規社員を性別ごとに見ると、女性が36万人増と増加分の4分の3を占めた。年齢別にみると65歳以上が26万人増と、64歳以下の22万人増を上回った。企業に65歳までの再雇用を義務付けることが決まっているうえ、人手不足を受けて積極的にシニアを活用する動きも広がっている。
非正規社員、シニア