ためしてガッテン「サラバ!血液のにごり 心筋梗塞を防ぐ新常識」 2014.11.19


秋といえば……じゃなくて!食事も運動も楽しむにはやっぱり健康じゃなくっちゃ!皆さんは大丈夫?あららら…。
さすが!って人も…実は健康診断では何の異常もないのに体にとんでもない異変が起きている人がいるんです。
それは…。
あなたの血液を採って特殊な装置に入れ待つ事20分。
再び取り出してみると…。
現れたのは黄色い液体。
「血清」というものです。
でもこれ実は異常な状態。
正常な血清は透き通っているはずなんです。
それが知らぬ間にこんなふうににごっている人がたくさんいるんですって!しかも…。
このにごりをほうっておくと…あなたの血液は大丈夫?こんばんは。
「ためしてガッテン」のお時間がやってまいりました。
後ろに大きく書いてありますこの「血液のにごり」っていう…。
まあ今日のテーマですけど。
はい。
これだけ達筆で書いてあるとよくない事がいい事のように見えるというね。
(笑い声)なんかうっかりパッと見ると「血潮のいぶき」とか書いてあるような…。
(岩尾)勢い感じますね。
いい事なんじゃないかと思いますけど…よくない?よくない事です。
まず今日は最初に面白いものを見て頂きましょう。
まずなかなかご覧になった方いらっしゃらないでしょうねこの機械。
これ遠心分離機といいまして。
血液検査を受けますよね。
あの私たちの血液がこの中に入れられます。
そして遠心分離にかけられます。
ちょっと中を…。
そうするとこうなります。
入れた血液がこうやって回りながら…。
分離して赤い所と透明な所に分かれるんです。
これは安全なものですからよくご覧になって下さいませ。
(磯野)えっ…。
いやいや安全だって。
安全なものだと言ってるのにそののけぞり方何?この状態初めて見ましたから。
なぜ持とうとしないんですか?真ん中の白いのは何ですか?白いのは下の赤い所をくっきり分けるために入れてある試薬のようなものです。
それは人工的に入れてあるものです。
(岩尾)そんな1本ずつ配らなくても大丈夫なんですけど。
いいじゃないですか。
めったに見る事ないんですから。
(磯野)分けられるんだ。
これを血清といいます。
透明でございますね。
こうやりましてもちゃんと…そしてこの血清の部分を実は健康診断で分析して例えば血糖値。
それからコレステロール値。
こういった値を調べています。
さて今日のテーマをもう一度ご覧頂きましょう。
「血液のにごり」でございます。
つまりはこの澄んだ血清の部分がにごるという人がいるらしいのでございますがそうなると本当に大変な事になるんですが…。
(磯野)え〜!?「何で?健康診断してるのに」と。
実に不思議な事が起こっているんです。
ご覧頂きましょう。
はいテーマです。
血清がにごるというのはこういう事です。
(一同)ガッテン!協力して頂いたのは健康診断では問題なしという10人の男性です。
いや〜でも今日調べるのは皆さんがふだん見た事のない血清ですからね。
果たしてどうなる事か…。
結果は!?まずは「酒もたばこもやらない」と言っていたこちらの男性。
ありがとうございます。
よかった。
ふぅ〜。
にごってませんでした。
「健康に自信あり」と言っていたこの男性は…。
やはりにごりなし!よかった〜。
なんだ皆さん大丈夫じゃん。
…と思っていたら!きれいな血清なんです。
やっぱり!にごりな〜し!結局10人全員血清はきれいなまま。
よかったですね。
実は今回の調査はここからが本番。
ある一室に案内される10人。
おっとここからはカメラも立ち入り禁止。
一体中では何が行われているのか…。
15分が経過。
再び血清を調べます。
すると…。
にごってないです。
大丈夫ですよね。
やっぱりにごりはなし。
次々と呼ばれる男性たち。
どうですか?えっ!?なんとにごりが出ちゃいました。
1回目の血清と比べるとこのとおり。
確かににごってます。
こちらの方はどうでしょう。
お見せします。
うわっ!またしてもにごってる。
自信満々だったこの方は…。
ほんとだ!なんと2回目の検査では10人中3人ににごりが発生!一体何が起こったの!?
(磯野岩尾)え〜!
(山瀬)どうして?いろいろな年代の方10人。
2回血液検査をして頂いたという事でございます。
繰り返すようですけど…そして…15分後でしたか?はい。
(磯野山瀬)へえ〜。
このように。
正面に文字がありますね。
(岩尾)クリアーなやつと比べると…。
こういう違う色というかにごりを見せてしまいまして。
(山瀬)あらららら。
(磯野)怖い。
やはり…その「何か」というのが実はすごい事だった事が分かったんでございます。
残念ながら。
何だろう?実は今回調べてくれた池脇先生にごりが出た3人をより詳しく検査したいと言うんです。
(池脇)ちょっとね…お願いします。
えっ?一体何を調べるの?早速検査室へ。
超音波で血管の中を診ようというのです。
画面に映し出されたのは首の動脈の断面です。
すると…。
何これ!?先生の表情が変わりました。
血管の一部が盛り上がってます。
これはもしや…。
そ…そんな!同じくにごりが現れた田原さん。
(田原)へえ〜なるほど…。
更に3人目の宮田さんも…。
やはり血管の壁がこんもり盛り上がっていました。
なんと3人全員に動脈硬化を発見!一体どうして?さあ恐ろしい事でございました。
今回はこの血液が僅かのように見えますけどにごっている場合はこれが動脈硬化。
…につながるおそれがあります。
(磯野)え〜!正直先生もこの3人が3人全員に動脈硬化が見つかった事には驚いておられました。
その「にごっていて動脈硬化」。
原因は何でございますか?にごりの正体をそれではまずおさらいします。
お願いいたします。
にごりの正体はこれです。
(磯野)へえ〜。
中性脂肪…。
気にした事あります?中性脂肪。
はいあります。
でも…この方たちは…
(磯野岩尾)え〜?これを見るとにごる人とにごらない人の違いが分かります。
これはある事をして2時間ごとに採血をして中性脂肪の値を調べたグラフです。
健康診断などで引っ掛かるのはここです。
ああ基準が150。
150を超えると危ないって言われる。
150を超えると中性脂肪が高い。
高脂血症ですと言われます。
この人はにごらなかった人です。
にごった人お三方は米持さん宮田さん田原さん。
ある事をしてこの3人の方々が選ばれてしまった理由はこういう事でございます。
(磯野)うわ〜上がってる。
へえ〜。
(山瀬)急だな。
2回目の血液検査をしましたら3人の方だけが浮き彫りになってしまいました。
お考え頂きましょう。
はい。
考えてました。
一生懸命…。
(笑い声)今休んでたのかと思いました。
いや…。
え〜っと15分間とりあえず…脂っこいものを食べる。
ははぁ。
脂っこいものを食べる。
ひどい実験だ。
僕も結局その間に…ああなるほどね。
やっぱりそれしかないか。
そうですね。
だからそことの差で…ほぅほぅ…。
なるほどなるほど。
そのとおりです。
あの立ち入り禁止の部屋で行われていたのは…。
そうです。
それもメニューは…。
結構なボリュームのものを食べて頂きました。
それなのに…そしてきちんと調べたら…だから変な話…血液検査一応OKしたと思ってます。
でも何となく腹はまあお互い出てます。
(岩尾)まあ出てますね。
はい。
だからひょっとすると…ああ!そうなんです。
実はこんな調査が行われました。
日本人男女1万1,000人を対象に行われた調査です。
心筋梗塞や狭心症などの発症のリスクが食後の血清のにごりのありなしでどれぐらい違うのか。
にごりがない人を1とした時にごりがある人は…。
(磯野)え〜怖い。
ほんとに特殊な調査なんですよ。
毎年一応健康診断受けてます?
(山瀬)受けてないです。
あっあ…ああ!?
(笑い声)健康診断受けないんだ?はい。
具合悪くなったりして血液検査受けたりはしますけど。
はぁ〜そうなんだ。
(磯野)私も検査は定期的にやってますけどもそんな悪いって言われた事はないですね。
僕も体型的には中性脂肪とか気になってるんですけど数値では実際出た事ないんですよ。
おなかにしか出てないので今。
(笑い声)ね?はい。
実は…だから前の日の夜9時からは食べないで下さいと言われて朝9時からの検査を受けたりしますよね。
だから…この方々も分からなかったでしょ。
これ見ると…上がりましたよね。
上がりましたけど下がりましたよね。
という事はもうこれでまた普通ですよね。
普通に空腹時で検査をすれば1回目と同じように「はい合格です」。
そうか〜。
こんな病名が付けられました。
ははぁ…。
「食後高脂血症」。
じゃ今まで普通に血液検査をして調べてたのは食「前」高脂血症?言ってみればそういう事ですね。
それで見つかる場合は。
よっぽどの方しか見つけられない検査だったんだ。
中性脂肪に関しては。
はい。
ところが最近…へえ〜。
ほぉ〜。
ほんとに新しい注目ポイントなんだ?はい。
ですからいかにこの方々は…こちらから言うのは失礼ですが今回の実験に参加なさったおかげで見つかった幸運な方々です。
非常に…でもまあ言い方を変えてみればそういう事ですよね。
血液検査。
今日のテーマは「血液検査の前には食え」っていう事?
(笑い声)そうじゃないけど食べないと分からないいわゆる「隠れ中性脂肪」の人がいるんだ。
(山瀬)なるほど。
さてどうして食後高脂血症だと動脈硬化になっていくのか。
こういう事でございます。
(2人)いただきます。
今回動脈硬化が見つかった…奥さんにその事を伝えると…。
あらあら。
健康なつもりでも生活習慣に問題があったみたい。
でもそれぐらいの事で動脈硬化まで起きちゃうなんて…。
何かあの3人に共通する問題点があるはず。
血清を詳しく分析した池脇先生に聞いてみると…。
「リポたんぱくリパーゼ」?それは私たちの毛細血管の中にある大切なもの。
その役割とは…。
お〜っと!リパーゼ君の前に…するとリパーゼ君その粒にくっついて中性脂肪をどんどん分解。
体がエネルギーとして使えるように分解してくれるんです。
ところが食後に血液がにごってしまっている人の体では…。
あれっ?リパーゼ君の数が少ない。
次々やって来る中性脂肪を分解しようとしますがとても追いつきません。
そして…。
うわっ!血液がにごってきた。
しかもよく見るとリパーゼ君何だか変なものを次々と生み出してます。
一体何が起きちゃったの!?
(山瀬)何だ?
(磯野)う〜ん何だろう?リパーゼ君と中性脂肪とそして「こうなるから動脈硬化」を非常に分かりやすい模型でご説明をいたしましょう。
私たちの血管をごくごく模式的に表しました。
食事をすると私たちの体の中には中性脂肪が血液中にも入ってきます。
入ってきましたよ。
はい入ってきましたね。
実は中性脂肪はこのまんまの状態でいてくれれば何の悪さもしません。
ただし体のエネルギーとして使う事もできません。
そこで登場するのがこちら。
リパーゼ君。
(岩尾)あっ出てきた。
「リポたんぱくリパーゼ」といいます。
このリパーゼ君は酵素です。
酵素の働きをお見せしましょう。
リパーゼ君どうぞ。
えっほえっほ。
リパーゼ君がやっているのはこの中性脂肪を分解する事です。
分解すると小さな「脂肪酸」と呼ばれる粒になってどんどん血管の壁の穴から外へ出ていきます。
向かう先は体の各部分の細胞です。
(岩尾)あっ元気なった。
という事はこれあれですね。
中性脂肪というものはある程度の量は絶対ないと私たちの生活は困るわけですね。
そうです。
私たちの体の大切なエネルギー源です。
じゃあまず「よいもの」ではあるのですが…。
困ってしまうのは先ほどのVTRのようにリパーゼ君の数がなぜだか少なくなってしまう時です。
それはこういう時です。
中性脂肪がまたまた血液中に入ってきました。
食事をして中性脂肪が入ってきます。
はいリパーゼ君仕事ですよ〜。
えっほえっほえっほえっほ。
中性脂肪を小さな脂肪酸の粒に変えて細胞の一つ一つへと入っていきます。
さっきと同じじゃないですか。
いいじゃないですか。
やった〜!すばらしい。
しかし!違うのはここです。
何でしょう?もうこの細胞は脂肪酸でパンパンです。
(山瀬)もう要らないんだ。
それがパンパンになってしまったんです。
詰まっちゃった?そうなんです。
パンパンになってしまってます。
パンパンになってるって事ですね。
必要以上に。
ええ。
そうすると何が起きるかというとこの脂肪細胞が言うんです。
「脂肪酸はもう要らん」。
なるほど。
もう要らんと。
こっちへ持ってくるなと。
この信号を受け取って実はこうなるんです。
さよなら〜。
(磯野)あらららら。
あっリパーゼ君はもう仕事しなくていいから…。
消えちゃうんです。
(磯野)あら!へえ〜。
そうなんです。
脂肪細胞から出る信号がリパーゼ君の数を減らしてしまいます。
こうなるとまた食事をして中性脂肪が入ってきても事情が違います。
入ってきました?なに油断してるんだよ。
(笑い声)中性脂肪がやって来ました。
さあリパーゼ君頑張って!今度は2人しかいません。
そうなんです。
人手が足りないんです。
「あ〜もういいかこれぐらいで」。
リパーゼ君たちが仕事をし残してしまいました。
この残りかすがどうなるかというと先ほどの脂肪酸と同じように血管の外へと向かっています。
しかしこの先は道が細くてあの大きな塊は進めません。
そこで血管の壁の内部にたまってしまうんです。
その繰り返しによって起きるのがこれです。
(岩尾)あらららら。
盛り上がって…。
あっなるほど。
(磯野)なるほどな〜。
分かりやすかったです。
この残りかすこれには名前が付いています。
これは英語で「残りかす」という意味です。
(岩尾)へえ〜。
あんまりかすっぽくない名前ですよね。
(山瀬)あれっ?さっきのVTR…あっそうなんです。
出してたんじゃなくてまあこの説明で言えば残しちゃったんだ?そうです。
(山瀬)そうなんだ!リパーゼ君が中性脂肪を分解する過程でちゃんと脂肪酸にする事ができないで残ってしまったもの。
それがレムナント。
あのVTRの中の「変なもの」と呼んでいたものです。
なるほどなるほど。
ちょっと気になったのは自分の腹の膨らみもそうだし…。
まあねお互いにね。
(岩尾)はい。
これがいっぱいになった知らせなのかなと思ったら…。
あっやっぱりそうなの?そうですよ。
(笑い声)見た感じそうかい。
普通の健康診断では正常と言われていても最近おなかがぽっこりしてきたなと思っている人急に体重が増えたなって感じている人は内臓脂肪が増えてリパーゼ君が減っている危険なサインが出ているとお思いになった方がいいです。
(岩尾)今日もうNHKの食堂でから揚げ食べてきたとこなんですよね。
いやいや!健康だったらから揚げも絶対必要だもんね。
さて血清のにごりと…。
どうして中性脂肪ならびにそれが動脈硬化につながっていくかというところまではガッテンして頂けましたでしょうか?ガッテン!はいありがとうございました。
それではどういうところを変えればいいのかというポイントを先生に教えて頂きたいと思います。
どうぞ!
(拍手)これは今お伝えしたからには…機会があれば。
(磯野)はい。
健康診断なんかに行ってご自分で測ろうとしても健康診断は胃の検査もしますから絶対食事しないで来てくれと。
どうすれば食後の高脂血症を診断できるかという方法を今作っております。
まだいい形で測れませんけどももうすぐ近い将来にはご自分で自分の脂質が測れるように…。
こういう時代が来ると思います。
期待して頂きたいと思います。
血液のにごりを解消するポイントの一番大事なところを教えて頂きたいんですが。
今日お話にもありましたようにリパーゼをどうやって活性を高く…数を多くするか。
ここで一番はやっぱり運動ですね。
運動は大事であるしもう一つ同じぐらい大事なんですけど脂肪そのもの内臓脂肪をいかに減らしていくか。
これは運動する事によっても減りますからこの両方をしっかり頑張っていくという事ですね。
という事はポイントで…。
先生の方で。
内臓脂肪を減らす。
これはウオーキングとかスイミングとか何でもよいですけれども…。
(多田)あと食べ方の是正っていいますか…。
あっ食べ方を減らす。
それから運動される事によって筋肉が増します。
リパーゼっていうのは筋肉に非常に多いんです。
というのは筋肉がいっぱいエネルギーを使いますからそこに。
これが多くなってくると当然リパーゼの数も増えるという事は容易に理解できるわけですね。
筋肉の中にリパーゼ君がいると思えばよいわけですか?筋肉を流れてる血管の中にいるわけですね。
毛細血管に。
(磯野)へえ〜。
(山瀬)なるほど。
やっぱり結局運動しないと。
あと食事も気を付けてという。
ほんまはサプリメント2粒ぐらいで何とかなれば一番いいんですけど…。
やっぱりそう簡単にはいかないので。
めちゃめちゃ筋トレする必要ないですから。
…じゃないんですか?
(山瀬)ふ〜ん。
とにかく内臓脂肪を減らしましょう。
そして筋肉を増やすというのが一番の大事なポイントでございます。
そこでその3人の方々…。
まあ「幸いにも」というか「残念ながら」というかにごりは発見されてしまいましたが「よし!それなら俺はこれに取り組もう」と言って取り組まれたこの3人の姿をご覧下さいませ。
米持さんが自宅から出てきました。
こんなに朝早くにどこへ行くの?やって来たのは近所の河川敷。
そう!米持さんにごり解消目指して早朝ウオーキングを始めたんです。
出勤前に毎朝続ける事にしました。
こちらは…やはりにごり解消のためにウオーキングに挑戦。
できるだけ早足を意識しています。
一方田原さんのにごり解消策は自転車。
趣味でたまに乗っていた自転車を毎日2時間こぐ事にしたんです。
これは足の筋肉が鍛えられそう!そして2週間後。
運命の再検査。
前回と同じ食事をとってもらったあと採血を行いました。
自転車を頑張っていた田原さん。
結果は!?なんかドキドキします。
ああそうですか。
(池脇)私もびっくりしました。
改善後の血清は試験管の向こう側の目盛りが見えてます。
すご〜い!
(磯野)あら〜。
(山瀬)え〜すご〜い。
米持さんと宮田さんは2週間ではにごり解消とまではいかなかったんですがおなか回りそして体重共に減ってました。
これから続けていけばにごりの改善が大いに期待できます。
(磯野)へえ〜。
さて…この「脂肪」というと「イコール脂」って感じますがそうではないんだという事で今注目されているまずこれをひとつご覧下さい。
中性脂肪を増やす意外なものとは?やって来たのは京都大学。
長年その「意外なもの」について研究を続けている…いろんな飲み物を並べて一体何やってるんですか?えっ!どれ?どれ?見ただけで!?じゃ実際に見極めて頂きましょう。
2種類のスポーツ飲料…こちらです。
えっ左側?もしかしてまたにごりを見てたの?…と思ったら実は見ていたのはその向こうの原材料表示。
特に含まれている糖分の種類だったんです。
糖にもいろいろあるみたい。
でもこの違いが中性脂肪とどう関係してるの?えっ?えっ?言われてみると必ず後ろにああいうの書いてありますね。
仲川先生がご覧になっていた原材料表示。
「ぶどう糖果糖液糖」と「果糖ぶどう糖液糖」。
これ何が違うのか表現が違うだけなのかよく分かりませんがとにかくここに注目せよという事です。
ちょっとご覧頂きましょう。
「甘い」代表砂糖でございます。
この砂糖の中をご覧下さい。
ご存じでしたでしょうか?砂糖とは実は…果糖とぶどう糖がくっついたものです。
(磯野)くっついたもの?はい。
皆さんなめてみた事ないでしょ?別々に。
ないです。
はい。
後ろからどうぞどうぞ。
ゲストの皆さんにも。
まずもちろん両方とも鮮やかな白でございます。
それでは紫色の「ぶどう糖」からおなめ下さいませ。
(岩尾)中性脂肪多いんでちょっと控えてもいいですか?
(笑い声)
(磯野)一応ほら…一応なめて。
味見程度で結構です。
ちょっとぶどう糖なめて下さい。
ぶどう糖の隣の「果糖」なめてみて下さい。
同じ量を。
うわ〜!
(岩尾)ぶどう糖があっさりしてるなと思ったんで余計ですね。
すごい甘い。
そうなんです。
甘みの強さは…
(磯野)はあ〜すごい甘かった。
ですから同じカロリーでもすごく強い甘みを感じさせる事ができるんです。
しかも果糖は血糖値が上がらないんです。
(山瀬)え〜すご〜い。
ですから…
(磯野)へえ〜。
そこで先ほど仲川先生が注目しておられたのが果糖の表示だったんです。
原材料の欄には「ぶどう糖果糖液糖」「果糖ぶどう糖液糖」「高果糖液糖」などと書いてありますがこれは果糖の割合を表してるんです。
なるほどね〜。
ぶどう糖果糖液糖は果糖の割合が50%未満。
果糖ぶどう糖液糖は果糖が50%以上で90%未満。
高果糖液糖になりますと果糖が90%以上というものです。
(山瀬)へえ〜。
こんなふうにものすごく…うれしいものなんですが…え〜!?実は仲川先生が以前こんな実験をなさったんです。
ネズミ君に協力してもらって果糖とぶどう糖が体に与える影響を調べました。
一方のネズミにはぶどう糖を含む餌。
もう一方のネズミには果糖を含む餌。
4週間これらの餌を食べ続けてもらって血液中の中性脂肪の値を調べてみました。
結果です。
ぶどう糖を4週間食べ続けたネズミ。
中性脂肪値が100。
これに対して同じ4週間後ですが…。
果糖の方は400を超えていました。
(一同)え〜!果糖は中性脂肪を上げやすいという事が分かります。
ここら辺りを先生にきちんとお伺いをいたしましょう。
それでは再び先生ご登場下さい。
(拍手)再びよろしくお願いをいたします。
砂糖の中にこの2種類があってこんなにも違うんですね。
はい。
果糖そのものが肝臓に入りましてぶどう糖よりもより中性脂肪を作ってしまうんです。
じゃあやっぱりとり過ぎはほんとよくない…。
(多田)ですから先ほどのネズミの実験みたいなものが言えるわけなんですね。
こちらです。
ぶどう糖は摂取するとまず肝臓に運ばれてその後全身でエネルギーとして使われます。
一方果糖も摂取すると肝臓に運ばれますがそこでさまざまな物質に変わるという特徴があります。
この時果糖の一部が中性脂肪に変えられるんです。
更に…。
という事は果糖をとっていても食欲は落ちない。
はい。
それでどんどんどんどん食べてしまう。
気を付けないと。
止まんなくなっちゃうんですね。
(磯野)へえ〜。
確かにそんな後ろなんか見て糖の事なんか考えた事もありませんし糖と中性脂肪などがつながってるという事も考えた事もありませんでした。
なるほどね。
いろいろ教えて頂きどうもありがとうございました。
(拍手)という事で今回「果糖のとり過ぎに注意」と。
(磯野)わ〜いい事聞いた。
果糖が思いの外大きく影響いたしますのでうまくご利用下さいませというこの3項目。
血清のにごりイコール血液のにごり。
本日のテーマ全てガッテンして頂けましたでしょうか?ガッテン!はいありがとうございました。
いや〜なんか勉強になりましたね。
血液のにごり中性脂肪が増えるのが糖だったってのがほんとに驚きました。
いかがでございましたか?僕もまあその…にごってそうな見た目はしてるんですけれども数値に今まで出た事がないので大丈夫だと思ってたので今日知れて気を付けないとなと…はい。
まさか分けた時に「にごっているか透き通っているか」まで考えた事なかったから何事も過信は禁物ですしふだんの食生活とかそういうのってダイレクトに見た目で出てくるんだなというのをあの血を見て思いました。
そうですね。
そんな事で…これでございますよ。
この…え〜まあ血清の…ね。
なんか…何ですか?何か?打ち明けないんですか?何がですか?
(山瀬磯野)えっ!何を言ってるんですか!
(岩尾)もしかして…。
まるでこの血清が私の血清みたいな…。
(山瀬)うわ〜まさか!?何という言い方をしてるんでございましょう。
ほんとにもう困ったものでございます。
え〜ご想像にお任せいたします。
(磯野)そうなんですか!?それでは次回も「ためして」…。
(一同)「ガッテン」!ありがとうございました。
(拍手)
(拍手)最後に今日ご紹介した果糖について「知っ得メモ」。
2014/11/19(水) 02:55〜03:40
NHK総合1・神戸
ためしてガッテン「サラバ!血液のにごり 心筋梗塞を防ぐ新常識」[解][字][再]

健康診断では正常なのに、実は血液がにごっている人がいま大問題に!知らずに放置すると、心筋梗塞・脳梗塞など命の危険も。早く気づけてにごり解消できる秘策を徹底研究!

詳細情報
番組内容
健康診断の血液検査では正常なのに、「あること」をした時に血液がにごってしまう人が、いま大問題に!知らずに放置すると、ある日突然心筋梗塞など命の危険につながるリスクが、なんと3倍に。通常の健康診断ではわからない「にごり」の正体を徹底分析すると、誰もが日々摂取している“身近なもの”が原因であることが判明。そこで、早く気づけて自分の力でにごりをスッキリ解消できる秘策を大公開!めざせ、にごりのない血液!
出演者
【ゲスト】磯野貴理子,岩尾望,山瀬まみ,【司会】立川志の輔,小野文惠,【語り】生野文治

ジャンル :
情報/ワイドショー – 暮らし・住まい
情報/ワイドショー – 健康・医療
情報/ワイドショー – グルメ・料理

映像 : 1080i(1125i)、アスペクト比16:9 パンベクトルなし
音声 : 2/0モード(ステレオ)
日本語
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2/0モード(ステレオ)
日本語(解説)
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