週刊 ニュース深読み「気がつけばあなたも… どうする?“ながらスマホ”」 2014.12.06


あらー。
こちらは、今の石川県小松空港の様子です。
真っ白ですね。
ですね。
一面雪景色になってしまいました。
そして今も降り続いています。
冬型の気圧配置と、強い寒気の影響で、北陸や東北の日本海側、それに東海の山沿いでは、昨夜から雪が強まり、この24時間におよそ50センチから70センチの雪が降りました。
おはようございます。
週間ニュース深読みです。
ちょっと早くないですか?
そうですね。
12月のこの早い時期にこれだけ雪が一気に積もるというのも、早いですよね。
もう今週、一気に寒くなってそして雪がこれだけ降ったと。
そうですね。
雪の準備が整ってない方も多かったんではないかと思いますね。
これからどうなるんでしょうか?
あすにかけて、日本海側では雪が降り続いて、まだね、どんどんと積もる所も多くなりますので、雪に警戒をしてください。
南さんにはまた後ほど、詳しく伝えてもらいます。
それではまずはこちら。
今週、ついにですよね。
そうですね。
先週もお伝えしました。
小惑星探査機はやぶさ2なんですが、打ち上げは2度延期されてひやひやしたんですが、今週水曜日、無事に成功しました。
はやぶさ2、順調な飛行を続けていまして、6年、52億キロともなる長い旅が始まります。
すごい行列。
打ち上げ当日、種子島には全国各地から多くの人が駆けつけました。
そして午後1時22分。
うわー。
打ち上げからおよそ2時間。
画面奥のはやぶさ2が、ロケットから離れていきます。
予定の軌道に投入され、打ち上げは成功しました。
はやぶさ2が目指すのは、1999JU3という小惑星。
内部には太陽系の誕生当時の情報がそのままとどめられていると考えられています。
だからなるべく内部の何かを取ってきたいんでしたよね?
そうなんですよね、先週もお伝えしました、今回最大の挑戦が、インパクタと呼ばれる装置によるミッションです。
小惑星の上空で、秒速2キロという極めて速いスピードで金属の弾丸を発射。
人工のクレーターを作ります。
そして、小惑星内部の石や砂を採取することで、生命の起源を探るという壮大な目標です。
はやぶさ2で重要な任務を担うインパクタ。
これがそうなんですね。
はい。
開発の中心となったのは、被災地福島県のメーカーでした。
そうだったんですか。
受注の2か月後に東日本大震災が発生。
震度6弱の揺れに襲われた工場は、建物が傾くなどの被害を受けました。
その後も必要な資材が手に入らない状態がしばらく続くなどの苦難を乗り越え、装置を完成させたんです。
そして、小野さん、もう一つの挑戦がこの装置です。
なんでしょう、これは。
これ、はやぶさ2の上部に付いていて、分離カメラと呼ばれています。
これですか?
はい。
カメラは、インパクタによるミッションを行う前に、宇宙空間に放出されます。
うん?なぜ?
弾丸を発射するとき、はやぶさ2は衝撃を避けるために、小惑星の陰に隠れなければなりません。
そこで、分離したカメラで小惑星に弾丸が当たる瞬間を捉えようというのです。
52億キロにも及ぶはやぶさ2の旅。
心配される部分がないわけではありません。
地球から遠く離れた目的地の小惑星、実はその形が正確には分かっていないんです。
現地に行ってから着陸に適した場所を探さなくてはなりません。
そういえば、イトカワのときもなんかありましたよね。
そうなんです。
はやぶさのときには小惑星イトカワへの着陸の衝撃で、姿勢を制御する小型エンジンの燃料漏れが発生。
一時、姿勢が全く制御できなくなっていました。
また飛行するためのエンジンが一時、すべて使えなくなるなどのトラブルにも見舞われました。
そのため、地球への帰還まで、計画より3年長い7年かかりました。
長い旅路に就いたはやぶさ2。
地上との交信を始めるなど、今のところ、順調な飛行が続いています。
どうか確実に戻ってきて、またあの感動を味わわせてほしいですね。
そうですね。
さあ、続いてまた一人、銀幕のスターがこの世を去りました。
これでしまいじゃ。
すごみのあるやくざ役で、一躍トップスターになった菅原文太さん。
弾はまだのこっとるがよ。
先月28日、肝不全のため亡くなりました。
81歳でした。
突然の訃報に。
数々の作品で共演したこの人は。
広島出身の私にとっては、広島弁を広めてくれた人っていうイメージがありますが。
なんとかじゃけぇって。
それでも、やっぱり皆さん、それぞれ思い出の作品というのはおありなんでしょうね。
そうですね。
本当に多くの人を魅了した菅原さんなんですが、その影響は大きくて、今も憧れを持ち続けている人がいます。
菅原さんの代表作の一つ、トラック野郎です。
菅原さんが演じた一番星こと、星桃次郎。
恋愛に不器用で義理人情に厚いトラックの運転手です。
そして、派手な装飾が施されたトラックは、デコトラ、デコレーショントラックと呼ばれ、人気を博しました。
デコトラに魅せられ、今も乗り続けている人がいます。
田島順一さんです。
菅原さんの訃報は、田島さんにとって、大きな衝撃でした。
実は田島さんも、菅原さんの映画に出演していました。
田島さんたち、本物の運転手たちが、みずからのデコトラと共にエキストラ出演して、映画の制作を支えたんです。
自分も桃次郎のように生きたいと考えた田島さん。
デコトラの運転手たちと共に、災害の被災地支援に取り組むようになりました。
30年以上にわたって続けてきた支援活動。
後に、菅原さんが晩年、東日本大震災の被災地支援に取り組んでいたことを知りました。
人生を変えた桃次郎との出会い。
田島さんはことし、念願だったあるものを手に入れました。
映画で実際に菅原さんが乗った桃次郎の愛車、一番星号です。
今もあるんですね。
はい。
昭和50年式の車体はあちこちが傷んでいます。
元どおりの姿に戻し、再び菅原さんに乗ってもらおうと考えていましたが、その夢はかなわなくなってしまいました。
それでも田島さんは、菅原さんと桃次郎の生きざまを、一番星号に託して伝えていきたいと考えています。
田島さんは、仲間の中には、この映画を見てトラック運転手になった方もいると。
それだけの魅力というのは、やはり菅原文太さんが演じなければ、生まれなかっただろうと話されていました。
私、直接ですね、トラック野郎を知っている世代ではないんですが、それでも菅原さんの存在の大きさというのは強く感じる取材となりました。
次です。
インフルエンザが全国的な流行期に入りました。
去年より3週間早いそうですね。
過去10年でも2番目の早さです。
さいたま市の小児科の診療所です。
先月下旬ごろから、インフルエンザの患者が増えたといいます。
体がだるいと、受診に訪れた小学5年生の男の子です。
検査の結果、インフルエンザに感染していることが分かりました。
全国的に増えているインフルエンザの患者。
国立感染症研究所はきのう、インフルエンザが全国的な流行期に入ったと発表しました。
去年より3週間早く、過去10年でも、2番目の早さです。
現在検出されているウイルスの9割は、A香港型で、高齢者が重症化しやすいとされています。
予防注射しましたか?
まだ、実は行ってきてないんですよね。
実は私もなんですが、間に合わなかったと焦っている方に、お伝えしたい情報があります。
身近な方法で、インフルエンザの感染リスクを減らすことができる、そういう対策があるんです。
手洗い、うがいですか?
あ、手洗いもうがいもそうですけど、ためしてガッテンで取り上げた方法で、ヒントは口です。
口?
東京・世田谷区の特別養護老人ホームです。
およそ100人のお年寄りが入所しています。
お年寄りがインフルエンザに感染すると、重症化するおそれもあるために、施設では以前から、手洗いなどの対策を徹底していました。
そして数年前から、ある対策を加えることで、さらに効果が上がったといいます。
その対策とは。
ああ、歯磨きですか?
そうなんです。
それも、1日に3回から6回。
6回?
歯だけではなくて、ほほの内側、それから上あごなどにもブラシを当てていって、1回当たり少なくとも10分以上かけるというんです。
へえ。
この方、渡辺ミヨシさん。
こうした歯磨きを始めてから5年間、インフルエンザに一度も感染したことがないといいます。
自分で歯磨きができないお年寄りには、施設の職員などが10分以上かけて、丁寧に磨きます。
さらに、口を動かすことに重点を置いた体操を、毎日1時間かけて行っています。
なんでこんなに、歯磨きですとか、体操してるんですか?
それは、唾液を出すためなんです。
唾液を出すため?
歯磨きをすると、口の中にある唾液腺が刺激されて、唾液が多く出るんですね。
この唾液が、インフルエンザの感染リスクを減らしてくれるんです。
唾液が感染リスクを減らす?
ええ。
こちらの機械で、30以上という数値が出ると十分唾液が出ている状態になります。
渡辺さんの数値。
見ていただきましょう。
インフルエンザに感染すると、肺炎など、重症化のおそれも指摘される高齢者。
この施設では、昨シーズンから、1人もインフルエンザに感染していないということです。
鶴見大学歯学部の斎藤一郎教授にお越しいただいています。
よろしくお願いします。
先生、歯磨きはインフルエンザに効果があるんですね、予防に。
あまり信じてないですね。
いやいや、信じているんですけど、にわかにちょっとね、信じ難い。
先生、びしっと言ってやってください。
いや、口の中の汚れを取るということもとても大切ですし、口の中を刺激しますと、唾液の分泌が促されますので、唾液の分泌、非常にインフルエンザの予防にとても重要ですね。
唾液のこちら、作用をまとめました。
まず、抗菌効果が唾液にはある、先生?
唾液腺から作られる唾液、1日1.5リッター出るんですけれども。
1.5リットル?
私たちみんな1.5リットル出してるんですか?
それが、ただの水ではなくてさまざまなこういう有効成分が含まれていると。
特にインフルエンザウイルスに対して、いろいろな抗菌物質が効果を示して、リスクを下げるということがいわれています。
そしてウイルスを洗い流す。
1日1.5リットル出る唾液が洗浄作用、自浄作用、水から洗浄するという意味で物理的にウイルスを流して、消化管に入れて、胃液で殺されるというようなことで、たくさん出ていれば、洗い流す作用が強くなるということです。
体の中に入れてしまって、胃で溶かすんですね?ウイルスを。
そして、掃き出す機能を活性化する。
体の中には、こういう線毛というものが付いてまして。
これですね、この毛ですか?
これ、外から入ってきますと、こういう腺毛が動いてですね、掃き出す作業があるんですね。
これが乾燥しますと、この線毛運動というのが低下してしまいます。
それだけウイルスを体の中に入れてしまうわけですけども、マスクをして、こういう所の湿度が高まっていると、この腺毛運動が活発になりますし、口が渇いていると、当然湿度が下がってまいります。
そうするとまた、腺毛運動が低下しますので、ウイルスを受け入れやすくなってしまう。
そのために、お水を飲んだり、唾液の分泌を増やすと、インフルエンザウイルスに感染するリスクが低くなると、孝いうことです。
でも先生、どうして口を動かす体操すると、唾液がたくさん出るっていうことになるんですか?
唾液腺なんですけども。
ちょっとこちらにまとめております。
唾液腺?
唾液腺。
大きな唾液腺、大体1.5リットルの…が耳下腺、顎下線、舌下線なんですけれども、こういうところも筋肉に裏打ちされていまして、口の中には、ほほだとか唇の裏だとか、上顎だとか、こういうところも、筋肉に裏打ちをされて、筋肉を動かすことによって、唾液分泌が促進されると、そういうことからトレーニング等をしていただいたりすると、分泌が促進されるんです。
ガムかむと、よく唾液出ますよね。
口を使うと、唾液の分泌がいろんな刺激で分泌が促進されるということになります。
歯磨き、ガム。
体操、そして水をたくさん飲む、こうしたことで唾液をたくさん出すと、インフルエンザ予防になる。
そうですね、そうなんですが、なかなか年を重ねるとそしゃく時間が、かむ時間が少なくなってきて、そういうことで、かみ応えのあるお食事をして、口を使ってお話をしたり、お歌を歌ったりするのもとても大事なことですね、唾液分泌を促進するのに。
なるほど。
唾液をたくさん増やすようにすると、鼻も大丈夫なんですか?
鼻と口はつながっていますので、口の中の湿度が高くなるということは、同時に鼻の中の腺毛も元気になるということです。
1日1.5リットル出ているんですね。
しっかり水を飲みましょう。
斎藤一郎教授に聞きました。
皆さん、ガッテンしていただけましたか?
ガッテン!
ありがとうございます。
ありがとうございました。
次、いきましょう。
今週火曜日、衆議院選挙が公示されました。
今月14日の投票日に向けて、選挙戦が繰り広げられています。
自民党総裁の安倍総理大臣。
第一声を上げたのは、東日本大震災の被災地、福島県相馬市でした。
がんばっぺ!
その後、仙台市など宮城県内を回りました。
民主党の海江田代表が第一声を上げたのも、東日本大震災の被災地、福島県いわき市でした。
福島を忘れないでください。
よろしくお願いします。
その後も、福島市や仙台市で街頭演説を行いました。
維新の党の江田共同代表。
横浜市で第一声を上げたあと、神奈川県内の6か所で街頭演説を行いました。
よろしくお願いします。
公明党の山口代表は、横浜市で第一声を上げたあと、千葉市など4か所で街頭演説を行いました。
勝たせてください。
よろしくお願いします。
皆さんが頼りです。
次世代の党の平沼党首は、地元、岡山県津山市で第一声を上げたあと、岡山県内6か所で演説を行いました。
どうもありがとうございます。
共産党の志位委員長は、東京・新宿で第一声を上げたあと、大阪の繁華街で街頭演説を行いました。
生活の党の小沢代表は、新潟県魚沼市で第一声を上げたあと、有権者らと握手を交わすなどしました。
ありがとう。
社民党の吉田党首は、地元、大分県臼杵市で第一声を上げ、福岡県内の3か所で街頭演説を行いました。
新党改革の荒井代表は、東京・豊島区で第一声を上げ、都内で街頭演説を行いました。
今回の衆議院選挙。
小選挙区の立候補者は野党側が一部の選挙区で候補者調整などを行ったこともあり、小選挙区比例代表並立制が導入されて以降では、最も少ない959人となりました。
一方、比例代表には、11の政党と政治団体が候補者名簿を届け出て、小選挙区と比例代表を合わせた立候補者は1191人と、前回、おととしの選挙に比べ、313人少なくなりました。
次です。
再び怒りの声が巻き起こっています。
先週、黒人の少年を射殺した白人の警察官の起訴が見送られ、各地で抗議活動が広がったアメリカ。
今度はニューヨークで黒人の男性を逮捕する際、首を絞めて死亡させた白人の警察官が起訴されなかったことから、再び抗議活動が広がりました。
オバマ大統領は。
また今週2日には、アリゾナ州で、白人の警察官が武器を持っていなかった黒人の男性を射殺する事件が起きました。
抗議行動が今後、さらに広がる事態も予想されます。
1日、アメリカの大手格付け会社のムーディーズが日本国債の格付けを引き下げました。
これまで、上から4番目のAa3としてきた格付けを、1段階下げてA1としました。
その理由についてムーディーズは、日本の財政赤字の削減目標の達成可能性や、経済の成長戦略の有効性に不確実性が高まったことなどを挙げています。
今回の引き下げについて、財務省は、民間の格付け会社の判断にコメントすることは控えたいとしています。
続いては深読みのコーナーです。
各地の学校で親しまれてきた二宮金次郎。
働きながら、勉強する姿がおなじみのスタイル。
でも…今の「ながら」はどうでしょう?これこれ、スマートフォン。
街には、いわゆる「ながらスマホ」があちこちに。
あらら、この人も。
そうそう、「ながらスマホ」とっても危険なんです。
アメリカで。
中国で。
そして、日本でも。
先週、福岡県では30代のトラック運転手がスマホを見ながら運転。
路線バスに追突する事故に。
こうした交通事故は年々増加。
去年は、34件の死亡事故が。
どうすれば「ながらスマホ」の事故は防げるの?そもそもどうしてスマホを手放せないの?週刊ニュース深読み、きょうは「ながらスマホ」について考えます。
きょうもメール、ツイッターでのご参加、お待ちしています。
早速ですが、ちょっと気になる数字。
こちら、番組でアンケートを取った結果です。
ながらスマホは迷惑だと感じると答えた人が91%、では同じ人たちに聞きました。
じゃあ、あなたはやらないんですか?すると、ながらスマホをしたことがある方が67%。
このデータは、自分のはいいけど人のは気になるっていう意味なのか、それとも迷惑と分かっちゃいるけど、ついついやってしまう。
必要にかられてということもありますけどね。
道を探すとかだったら、分かるんですよね、ちょっと見比べながらっていうことは、でも完璧、ながらながらスマホもいるじゃないですか。
音楽を聴きながら、メールをしながらって、いますよね。
ありますね。
あれとか、すごい器用なのか、なんなのか分からないですけど、困っちゃいますよね。
いずれにしても、ついついやってしまうもののようにも見える、ながらスマホ。
一体なぜ、やってしまうのかっていうところを、徳永アナウンサーがひも解きます。
はー、はー。
インフルエンザには、歯磨きがいいんだ。
あー、いた、痛い。
こんな典型的な方はなかなかいませんが、結構いらっしゃる。
自分のことを棚に上げるのはやめようと思って、正直にざんげしますが、何回かやっちゃったことあります、歩きながら。
すみません、申しません。
えー!
でもいるでしょ?
やってますよ。
やってますよね。
いやいや。
スマホじゃないですけど、携帯のメールをちょっと。
まだスマホじゃないんですか?
廊下でよく。
たまについつい。
ざんげするところから始めたいと思います。
もうしません、本当にすみません。
ただ、やっぱりひと事じゃないのは、このスマートフォンの普及は、ことし特に進んで、ついにことしの9月末の段階では、民間の調査会社の調査によると、契約件数、従来型よりも上回った。
つまり半分以上がスマートフォンです。
そうですね。
なぜ、ついついなのかを街頭で聞くと、やっぱりこれを挙げる人が多いです。
便利。
かつては電話できるだけで便利だったんですが、次から次へと機能があって、芸能人の方とかも、カメラが付いてからもう、相当パシャパシャ撮られません?街なかで。
そうですね、カメラはね。
音楽もさっきありましたが、テレビ、時計、ゲーム、こういったそれぞれが一つの家電とも言えるものが、たった1つの端末に入ったようなものですから。
模型が、ものすごくアナログで。
びっくりした。
当方は、何があってもアナログです。
ということで、この端末は、まさにパソコンそのもので、仕事もできれば楽しめるし、友達ともつながれば便利なサービスもあるということで、言わずもがなですが、言うまでもなく、スマートフォンっていうのはとっても便利でいつでもどこでもなんでもできるっていうがあるんで、悪いとは分かってても、ついつい忙しくてっていう声が、街では。
そうですね。
これだけだとなかなか深読みにならないんで、なぜだろうということで、人間の行動を研究してる専門家の方にも、ちょっと取材をすると、スマホならではの特徴が2つあるとおっしゃる。
ちょっと画面、思い出してください、皆さん。
テレビ見ながらは、歩いてなきゃ大丈夫ですよ。
見てください。
で、モバイルニュースとかこういうのがあって、ニュースがある、いろいろありますね。
特徴その1、情報量が半端じゃなく多い。
ニュースだけでも項目あるし、お勧めの動画も出るし、検索もすぐできるし、頼んでもないのに、検索したものの広告も送られてくるしとかっていうんで、特にこういう。
もう1つ特徴はこのへんです。
メールが今来ました、今速報が入りました。
あなたにお勧めの動画、この時点ではこれです、リアルタイムでどんどん更新されていく、友達とつながってると、どんどんLINEなどがぴこぴこ鳴る。
今、取らなきゃってなると、ついつい手放せず、歩いちゃうっていうケースもあるっていう、この構造の問題っていうのもありますよねと話していました。
つまり、ひとたびこう、ちょっとのつもりで、手をかけると、下見たままずっと離れられなくなって、うつろなまま歩いているように見えて、まさにこんな感じにも見えちゃうわけですよね。
怖い。
実は海外のメディア、日本のこの、ずーっと下を向きながら、みんなが歩いているさまを、こう表現しました。
まるでこうだ。
海外のメディアが、スマホゾンビ族だというふうに揶揄されたんです。
日本人だけなんですか?
だって海外とかでも。
いや、完全に世界で。
ですよね。
実はきょうお越しの方で、専門家、もともとはバリアフリーの専門家だったそうなんです。
今もそうなんですけど、世界各地でながらスマホの実態の調査をなさってる。
徳田さん、世界でも?
ガラケーの時代は、歩きガラケーをやる国っていうのは、日本とタイとっていうふうに、限られてたんですね。
中国とか韓国では、通話のほうが速いんで、みんな通話しながら歩いてた。
ところが今、ご紹介があったように、情報量がすごく多いので、もう、世界中どの国でもやるようになっちゃって、私たちが調べた国、例えば、グアテマラ、こういうグアテマラはエルサルバドルとの国境の山岳地帯なんですけれども、そこでも女性は歩きスマホしてると。
頭に何か載せてますよね。
これ、行商の人なんですね。
そして、これはチュニジア。
チュニジアは、警察官なんです、これ。
警察官が道路を渡りながら、というような、世界中どこでも見られる光景になりました。
世界がやってるからいいということは決してございませんで、ちょっとわが国に戻してみましょう。
日本が、このゾンビが増えると、何が起きているか、去年からことしのニュースをまとめてみました。
一気に集約したんで、すごい街になってるんですが。
ゾンビだらけ。
いろいろ問題があって、特に言われているの、ここですね。
駅ね。
駅ですね。
アナウンスもあるんですが、こういうポスターが最近よく貼られてます。
まあ、歳末、特に忘年会の時期なので、酔っ払って転落しないでねっていうのは、昔から言っていますが、ポスターにはこれになってるんです。
あっ、スマホをのぞき込んで。
酔っ払いを取っているわけではなくて、歩きスマホの方も気をつけてくださいというのは、最近、ちょっと強く言われ始めているんです。
背景がありましてね、典型的なケース、聞きました。
階段下りているときにスマホを見てて、1段間違えて。
さっき、みんな中国の映像を見てびっくりしてましたが、日本でも、夢中で。
本当にあるそうですね。
国土交通省に聞いたんですが、調べでは、ホームから携帯端末見ていて転落したケース、分かっただけで去年で45人、分かっているだけで。
多いね。
これだけ調べ始めたというだけでも、問題視されてるということです。
中には悲惨なケース、こんな話が本当にあります。
夢中で…。
えー、まさか。
見ていて気が付かず、危ない!
えっ、死亡ですか!
あるんです。
調べていくと、恐らく携帯端末、スマートフォンに夢中になって、気付かなかったのではないかというケースが出てきているんです。
ヘッドホンしたら分からないですもんね。
ヘッドホンしてこうやっていじってたら。
踏切なんで、相当な音なんですけれども、それでも夢中になっているというのも驚きなんですね。
うわ、その集中力を何か別のものに生かせたらいいのに。
ただね、交通的に危ないというわけではありません。
今問題なのは、こういう方です。
お嬢さん、女子高生の方、危ないよ、後ろ。
こんなケースも問題視されています。
大阪府警の方に聞いたんですが、去年、大阪府内で、路上で強制わいせつの被害に遭われた女性の方を調べると、もう10%の方が、携帯端末に夢中になって、周りが見えていなかったと。
分かっているんです。
そして12月です。
特に気をつけてくださいね。
ひったくり増える時期とよく言いますが、今、携帯端末を、ぽんとひったくられるケースがある。
そうなんですか。
それ、ひったくってどうするんですか?
転売。
高く売れるんです。
だから本当にきょう、街に出るときも、本当に気をつけてください。
まだあります。
ながらスマホ。
歩きスマホとずっと言いましたが、歩きながらだけじゃないですよね。
見かけました。
ことしの6月、富山県、高校生がスマホでゲームに夢中になって、そのままドン。
81歳の女性にぶつかって、このおばあちゃんは、あごの骨と手が、骨折2か所。
本当にあったそうです。
うわー。
自転車だけとは限りませんよね。
さっきもVTRでありました。
トラックや車の運転手が、スマホゾンビになってることもあります。
先ほどの福岡のケースはけがでしたが、ことしの4月などは、実際、ひかれた方が亡くなっています。
当たり前ですが、法律上、完全アウトな行為です。
でも、去年ですよ、これ。
携帯端末を運転手が見ていて、わき見運転で発生している死亡事故が34件。
警察も一生懸命検挙を全国的に乗り出しているんですが、検挙、つまり注意とか切符切られたり、罰金、すべて含めて検挙数、116万件。
車でスマートフォンなどを操っている人。
これはそれぞれ放っておくと、この死亡になってたかもしれないという予備軍ということで、ご覧のとおり、とんでもない社会問題であることは、間違いない。
そうですね。
けしからんですよねって、みんな、気持ちになったと思うんですが、思い出してください、最初のデータ。
でも、ついついやっちゃう。
私だけは大丈夫。
ちょっとの出来心、それは起きてしまうこと、分かっていながらついついやっちゃう、これ、どうしたらいいかを深読みしてもらいたいということなんです。
今月2歳になる息子がいるんですけど、ベビーカーを引いてると、やっぱりね、皆さんね、気付かないで、ぶつかってこようとしちゃうんですよね。
電車を降りるときに、皆さんね、われ先に乗ってこようとして、まず私の1個先にこのベビーカーがあるんですけど、ちょっと低いじゃないですか、気付いてもらえなくて、もう平気でぶつかってくるんですよ。
そうすると息子の足とか当たるんでね、それを、逆に言うと、ああ、服汚れちゃったみたいな感じのリアクションして、お前がぶつかってきたんだろ!みたいなね、感じで言うんですけど。
だからなんか、それはね、悪いともちっとも思ってないんだなっていう、なんか、ながらスマホしていることに対して、罪悪感は全くないんだなと思うんです。
だからもう、本当にきっと、ながらスマホは迷惑だって思ってる方はものすごい多い。
だけど、やったことあるなあという自分に、われに返るっていうところで、これはどうにかならないものなのでしょうか、実は、こんなお便りも来ています。
こちら、メールなんですけど、千葉県の50歳の男性からです。
神奈川県の55歳の女性。
という声もあります。
なんか、どこかこう、自分じゃやめられないの、誰か私を止めて!っていうような感じなのかなとも思うんですが。
自分がけがするだけではなくて、今ね、障害者とか高齢者が、けがをさせられるようになってくると、ある程度ね、法的な規制もしょうがないかなとは思うんですが。
法律の規制というのは、つまり?
条例で、ある程度取り締まっていくような方向もね、アメリカなんかではそういう条例もあるので。
ながらスマホをしている人から罰金を取る?
そう。
ただ、歩行中、全部が悪いのかとか、いろんな先ほどもちょっとあったように、その線引きが非常に難しいんですよね。
うん?どうしてですか?
なんで?
だって、もうしてたら、はい、罰金って、これでいいんじゃないですか?
いやいや、それがね、まだ機能が高機能でいろいろできるから、もう、歩いてるすべてがいけないのかっていう状況にもなかなか、難しいんですね。
ちょっと、いや、歩いてませんでしたよっていう問題とかもあるじゃないですか。
それを誰がどう取り締まるんだとか。
あとスキップならいいのかとかね。
そういうのを。
ちょっと揺れたら、機能が止まるようになってるとか?
カーナビみたいに、動いたら、画面が消えるとかね、になればいいのに。
それだと機能として、全然不便だっていうか。
じゃ音楽とラジオはOK、らじるらじるもオッケーです。
また自分の番組だけそんな。
非常時に止まるとか、メーカーでもそういうアプリを出したりしてるんですね。
ただ、今は、自分で任意で入れるから、不便になる任意は入れないじゃないですか。
だからやらないんですけど。
そもそも、歩きスマホで何してるのかっていう、ここにデータがあるんですけど。
これ、メールやソーシャルメディア、SNSが圧倒的に多いわけですよね。
だから歩きスマホといっても、やっぱりこのメール、ソーシャルメディア、今さまざま、SNSの問題、依存の問題とかいろいろありますよね。
そういう問題に、やっぱり全部はらんだ背景があるわけですね。
ただ、歩いてちゃいけないかって、そういう簡単な問題ではない。
大きな背景を持ってるっていうことを考えながら、きょうは話さなきゃいけないと思うんですよね。
ただ、どんな背景があろうと、機能として、歩きながらは危ないから、動き出したら、止まるっていう、その本当にカーナビのような装置になればいいんじゃないですか。
去年はそういうアプリがありましたよね。
でも自分でダウンロードしなきゃいけないので。
ああ、そうなんですか。
まず落とさないですよね。
やめられないから誰か止めてって言ってる人に、そういう自分で止めなさいって言ってるようなもんですよね。
だから、なんて言うかな、太陽と北風というのがあって、できれば北風、規制はもちろんするかもしれないけれども、太陽のほうで、例えば、ある止まって、そういうソーシャルメディアとかメールをやると、料金が安くなるとか、なんかある場所にいくと安いとか、交差点安いとか、なんかそういうのあると。
なるほど。
技術者で、NTTで、携帯電話のずっと開発をなさってこられた方なんですよね。
いろんな開発しましたけど、技術だけじゃみんな使ってくれないので、やっぱり、コスト的にメリットがないと、なかなか使ってくれないですよね。
なるほど。
安くする、立ち止まって使ったら安い。
今度は2020年にオリンピックでいろんなカフェとかレストランが、Wi−Fiがただになるっていう、それも結構、ながら族にとっては、いいかもしれない。
より早く、歩きながらでも送信できるってことですもんね、いろんなものが。
そうですね。
どうぞ、どうぞ。
迷子になったときに、地図アプリを開きながら、目的の場所まで行ったりとかするときに、やっぱりそれが止まってしまったら、意味がないわけですよね。
米田さんはインターネットの情報サイトの編集長。
そうすると、動きながらしか使えないものがある以上、いつも動き出したら止まるっていう機能はだめだと。
もしくはトレーニングに使う、きょう、何キロ走りましたみたいな、そういうダイエットとか運動に使うアプリも、たくさん今ありますよね。
つけてね、ジョギングできますものね。
そしたら動いてるときととまってるときをどう判別するのかっていうのは、これはできないと思います。
自分で気付かないんだったら、しゃべる家電ってあるじゃないですか。
ちょっと、ながらスマホしてませんかとか、話しかけてくれるとか?
それもありますよね。
あるんですか?
ただ、こういうアプリがあるから、こういうアプリがあるから、規制はできないっていうふうに考えるかどうかというのもあると思うんです。
だって現に、大勢の人が命を落としたりしている状況の中で、そのアプリを諦めてでも、この立ち止まらないと使えないようにするっていうのは、例えば、メーカーどうしの競争の中でできなくても、国の法律でもって、日本ではそういうものしか売れませんっていうふうにする選択肢もあるわけですよね。
そうそう。
それはそういう方向に考えることってできないものなんでしょうか?
今、開発っていうのは、どんどんどんどん便利にする方向でスマホは作られてますよね。
そのストーリーの中に、そういうリスクが入ってないんですよ。
そこが一番問題だと思うんですよね。
どういう意味ですか?
ご専門だと思いますが。
だから、起こりうるこういう問題を考えながら開発する人はいないんです。
例えば規制じゃなくて、こういうところに、あなたは今、一日のうち何回ツイッターをやってますとか、何回ネットで開いてますとか、そういうのがモニターでできると、そういうのは携帯に織り込むってことは、メーカーでもできるんじゃないかなと思うんですね。
それに、今はないかもしれませんが、こういう事故の責任を製造者、スマホの製造者に求めていくっていうことも、これからなくはないんじゃないんですか?
あまりにも日常のスマホだったから事故になったみたいな、もしかしたらそんな訴訟、起こる可能性も。
それはどうなんでしょう。
難しいのはまたそうですね、情報を規制するみたいなことにもなりかねるじゃないですか。
そうなるとまた別の問題にもなっちゃうから、そこはちょっとなかなか規制、難しいところありますよね。
電話を使って愉快犯がやると、電話会社のせいだっていわれるのはちょっとおかしいですよね。
そうか、そうですね。
バリアフリーの専門家でいらっしゃる徳田さんが、世界各地でのスマホの実態の調査をなさるようになったのはどうしてなんですか?
これね、2006年ぐらいなんですけれども、私は障害がある方々とおつきあいがあります。
あるとき、全く目が見えない方が、最近、人が正面からぶつかってくるんだよねって。
それまではね、肩と肩が触れ合うぐらいだったんですけど、正面からどんどん人がぶつかるようになっちゃって、一体何が原因なんだろうっていうことを私言われて、そして調べてみたら、携帯でメールを読みながらみんなぶつかっていたというところなんです。
今のお話の中で、私思うんですけども、機械の問題もそうなんだけど、使うのは人間なんで、だから、まずね、あるのは教育と啓発じゃないかと思うんですよ。
今、中学生とか高校生には、学校で、じゃどのくらいのことを教えてるかっていうと、ほとんど歩きスマホをしちゃいけないっていうことは言ってても、それがどういうふうに迷惑になるのかとか、あるいは、どうしても読みたいときにはどうしたらいいのかっていう情報が、ほとんど教えられてないんですよ。
まずそこの部分をしゃんとして、そして機械も同時にやっていくと。
車の両輪みたいにね。
技術がこれだけ毎日毎日進歩して、毎年新しい機種が出ていると、大人も子どもも同時に今、勉強してる段階なんですよね。
誰もこれをどう使っていいか、快適に使うための指針とかルールとかガイドブックって、実はなくて、同時に学んでいくしかなくて、実は子どものほうが、扱い方詳しかったりとかしますよね。
パソコンとかも結構ね、そうだったりしますよね。
なるほど、でも、ツイッターで寄せられているご意見は、歩行中や運転中にスマートフォンを操作できないようにすることは技術的に難しいのかっていうご質問、使う側の問題なんだから、それをメーカーに強いるのは無理があるんじゃないのっていう逆のご意見。
100メートル動いたら自動的に停止する機能の取り付けを義務化すべきというツイッター。
モーションセンサーがついているんだから、ながらスマホできないようにすればというアイデア。
そして法的な罰則をつけたら、多少は減ると思うよという声。
罰則…。
そこが、先ほどもジョギング中とかの、そういう機能を使えないし。
ながらスマホ認定というのを、誰がどのような形でするのかっていうのが現実的な問題だと思いますね。
なんかでも、自分も特にそうなんですけど、じゃ、ながらスマホで見てるものって、よくよく考えてみると、今必要かってことが結構多いと思うんですよ。
たぶん、機械の問題よりも、先ほどおっしゃってた、人の問題のほうが、実は重要かなと。
なるほど。
ちょっとその、これからじゃどうする?罰則なのか、それともその法律でメーカーを規制するのか、教育なのか、いろいろご意見出ていますが、これを聞いてから続きを考えましょう。
徳永アナウンサーです。
問題になっている歩きスマホやながらスマホをどうしていけばいいのかというときに、いろんな議論がありますが、竹山さんおっしゃったとおり、ネットとの向き合い方を、まずやってみませんかという動きもあるんです。
実は、ちょっとご紹介したいのが今いわれ始めているデジタルデトックスと。
そんなことばあるんですね。
日本語でお伝えすると、解毒という意味なんで、ちょっときつい表現ですが、まあ、一回ちょっときれいに洗い流してみませんか。
実はきょうお越しの米田さんが、アメリカでブームになっているので、やってみて、ご本人も書かれて、紹介されてるんで、私も実は読ませていただいて、スタッフに指導を受けながら、やれと言われてやってみました。
いろんな発見します。
ちょっと皆さんもできますんで、ご紹介します。
ステップその1です。
可視化。
竹山さんおっしゃってたとおり、よくよく考えてみるとの、考えるを、書いてみる。
なるほど。
あなたは1日、何に何分ネットとつながったか全部書いてみなさいと言われまして。
それを手書きでやるんですか。
ー手書きですよ。
私は意外とアナログ派。
はい、書きました。
ざんげします、これです。
これ私、12月4日。
これはニュースを読む勤務の日だったんですか?ニュース、ニュースって。
そういうことではありません。
ネットでニュースをチェックしたとか、そうです。
ざっと言うと、朝、目覚めて寝床で…。
見ますね。
見ちゃうでしょ。
スマホで見るんですか?テレビつけないで?
なんでそう追い込むんですか。
テレビのニュースも見ておりますよ。
テレビ局の人間なんで、でも、ほら、ニュース見ちゃうじゃない?人間って。
で、出勤。
シフトがちょっと遅めだと、なんかこう、出勤前もついつい見て、これ電車内です。
SNSをなんか1日分見ます。
友達のちょっと、友達そんな多くないんで、なんかちょっとつながりを深めたりとか、チェックする。
そんな寂しい情報はいいですよ。
そんな情報はいいですか。
出勤して、この日は撮影で外出てたので、あんまり見る時間なかったとはいえ、移動中だとか、休憩時間、なんかこう、なんとなく見てる。
帰るときもこれ、これ電車内ですが、やっぱりSNSを。
お風呂上がり、寝ればいいのにまた見ちゃうと、これ結構気付くものです。
…なんですか?
3時間20分。
3時間20分も?1日のうちに?
やってみたら結構ありますからね。
私も?3時間20分は。
平均1時間半ぐらいで、10代とか20代の人が3時間らしいです。
僕、若いということ?
そこ、照れるところじゃない。
まあまあ、仕事柄ね、やっぱりチェックしなきゃいけないっていうのありますが、思ったより多く出ると思いました。
で、米田さんご紹介になったように、ステップ2。
可視化するだけではなくて、こうです。
分別する。
さっき本当、竹山さんおっしゃってたように、それが本当に有益なのかむだなのかを、自分で仕分けしてみましょうかというものです。
例えば、朝、そんな頑張って、朝ぐらいやめようかとかね、それからですね、夕方、なんとなくは、もうやめようよとか、帰りの電車で見ることはないし、寝ろよとか、これはむだだなっていうのがはっきりします。
こうやって見ると気付くことが私としてあったのは、メールが来るんですよ、仕事の。
そうすると、せっかく端末を手にしたから、なんか気になるんですよ。
新着とか。
それでついつい見ちゃうっていう癖が分かってきました。
自分の癖がね、分かるんですよ。
そうすると、ステップ3です。
置き換えちゃう。
つまり、あっ、これはむだだなと思ったところについては、何か例えば、本を読むとかないかなと探してみたらどうですかということで、私もちょっと考えてみたんですが、例えばですね、一番典型的なのはこの帰りの電車くらいは、車内で久々に文庫本の小説、ちょっと学のある人間になれるかなとか、早く寝たほうがかぜの予防にはなるよなとか、なんかいろいろかんがえることもできるということで。
なるほど。
ネットとの向き合い方に、見直すっていうのは、実は第一歩なのかもしれないなと。
でも、たいがいがゲームが多いじゃないですか。
若い子とかって。
そうすると、しかも青春時代とかって、やっぱりそのちょっと、暇な時間を持て余して、そこでっていうのもあるから、分別、すごい難しいと思いますよね。
これでついついスマホを、やめることができるものなんでしょうか。
でもやめないと、この表見てると、確かに僕も、結構ネットに依存しちゃってるんですけど、これ、ネットが自分に入ってきた瞬間から、家にいるときに、ベッドでごろごろしてる時間が増えてると思うんですよ。
それ、ベッドでごろごろ、スマホにずっとこうやってるっていう。
前はそうでもなかったんだけど。
スマホって、スマートフォンって言ってますけど、あれたぶん、正式にはモバイル型小型パソコン電話付きなんですよ。
コンピューターですよね。
だから昔パソコン持ってね、寝ながらパソコン見るっていう行為はできなかったんですけど、今、スマホがないと逆に、寝るときに手持ちぶさたって人もいるんです。
トイレに入るときにもスマホを持ってとか、下手したらお風呂にも、スマホを持って入りたいっていう人もいるかなと思うんですよね。
米田さんは、実際、このデジタルデトックス、ご自身もおやりになったそうなんですが。
僕はちょっとインターネットのメディアの仕事をしているので、ちょっと極端なんですけど、こんな感じで。
ああ、すごい。
朝、やっぱりスマートフォンのアラームで起きると、その瞬間からメールチェックが始まる、メッセージのチェックが。
そうそう。
目覚ましはスマートフォンですよね。
ですよね。
夜の間に、メッセージが入ってたりするんですよね。
それをまさにチェックすると。
で、電車で向かうときは、ずっとスマホで音楽を聴きながら、情報サイトなんかでニュースをチェックと。
仕事でもずっとネットを使っていると。
ごはん食べながらとか、お風呂に入りながらとか、トイレとかも合わせると、あと、就寝前に僕、懐かしのドラマとか好きなスポーツの動画とか、プロレスとか見るの好きなんで、つい見ちゃうんですよね、あれ、なんかその次のお勧め動画とか、ずっと見ちゃうんです。
そうすると、1日に12時間。
12時間!
仕事でも、半分仕事に使ってますからね。
大げさじゃなくて、デスクワークの人って、基本的にパソコン使うんで、これぐらいいってる人も多いんじゃないかなと思います。
そうですね。
でもやっぱりこれは、使いたいときに使うっていうよりも、ほぼ、もう使われてるという状態で、やっぱり主体性を、なんとか取り戻さないといけないなという危機感が、僕はありましたね。
主体性、取り戻せました?
どうですかね。
だから、自分で1日何回か、メールをチェックする時間を決めないと、来るたびに返信するっていう、壁打ちテニスみたいな状態をやめないと、ちょっとこれどうしようもないなというふうに思いましたね。
いやぁ、でも皆さん結構現実的に考えておられますね。
結局、交通事故が起きても自動車、手放せないのは、便利だからでしょう。
スマートフォンも一緒だと思うなという声。
ながらスマホは若者ばかりと思われがちだけど、おばさんたちも増えてきてるってことを必ず伝えてほしい。
今伝えました。
ながらスマホの何が迷惑かを教えるのも学校の役割。
そしてこんな声も来てます。
ながらスマホを、罰則でなんとかしようとか、浅はかすぎる。
どうしてほかの誰かに決めてもらわないと変えられないのか。
それもある。
そこ、問題ですよね。
東日本大震災のときに、私、海外でいろいろ言われたんですけども、被災者は、ちゃんと並んで、配給っていうかね、水とか食べ物を待ってる。
これって日本人だけだと。
うちの国でああいう震災があったら、もう、強奪とか略奪とかが起こるっていうふうに、どの国でも言われました。
だから、そこがとっても日本人のよさなので、相手の痛みを感じながら自分の行動を修正していく。
そのためには教育とか啓発が必要だというふうに思うんですね。
共通認識さえあれば、ルール、マナーを日本人は守れる。
守れる。
教育で、特に小学生とか中学生で、いじめに遭わないようにって、自分でわざといじめのメールを送って、そういう、なんていうか、シミュレーションゲームをやるんですよ。
それと同じように、今のながらスマホを、校庭かなんかで歩いて、実際にシミュレーションやると、なるほどって、気が付いてくれるかも知れない。
小学校のとき、自転車乗るときに警察の人が来て、校庭でやるじゃないですか。
ああいうことを学校でやったりする。
そういうのが大事かもしれませんね。
でも自転車ならば、まず子どもからってことありますけど、これ、この一件に関しては、大人も子どももないんじゃないでしょうか。
だからたぶん、教育の部分もあるんですけど、習慣化みたいな、スマートフォンの利用状況を自分でどうコントロールするかっていう、習慣化のほうも強いと思うんですよね。
ながらスマホもそうですし、あと、スマートフォン中毒、ネット中毒の場合は、一回やめてみるっていう、実験的に。
そういうことをやってみると。
人によっては、圏外から離れた、圏外旅行ということばがあるんですけど、これ、密かなブームなんですけど、ネットがつながらない所にわざわざ旅行に行くんです。
自分できるんじゃないかと。
ホテルによっては、フロントに携帯を預けて、スマホを、それで就寝するというようなサービスがある。
そんなことまでしないといけない。
自分で切ればいいと思うんだけど、でも切れないわけ。
強迫観念で。
切ってる間に連絡が入ってるんじゃないかとか、メールが来てるんじゃないかとか、そういう不安があるんですよね。
だからそれ、自分でやめられない人は、いっそ誰かに預けて、あとは休暇を取るときに、オフライン、電源を切る休暇を取らないと、もう今本当に休暇にならないんですよね。
言い訳をちゃんと作らないと、現代人はなかなか…。
だから自分でやることが、なかなか勇気がいるというか、仕事で海外行ったりして、つながらないとこ行くんですけど、1日目はつながらないことによって禁断症状みたいの起こるんですよね。
でも、本当に3日ぐらいたつと、いらないよってなるんです。
不思議と。
外の空の色とか、風を感じてとかなると、こんなすがすがしいのかって認識できますもんね。
僕もやめた理由が、去年やっぱり病気で、倒れたときがあって、それでもがき苦しんでたんですけど、携帯やめられるなって。
メールチェックしなくていいな、病気理由にみたいな、なんか少し解放感が逆にあったんですよね。
連絡を取るのに、1分1秒を争ったり、絶えず何かしている必要はない。
使っているというより、使われている人が多い。
埼玉県52歳の女性です。
スマホは便利な反面、失うものもある。
それを認識して賢い利用法を身につけるべき、静岡県65歳男性。
兵庫県、20歳の女性、依存しかけています。
どうしたらいいのでしょうか。
皆さん、なんか自覚があって、そして、なんとかしたいと思っていて、それでなんとかなるんだったら、この番組、実はいらないんじゃないかという気がしてきてるんですが。
昔のことばじゃないですけど、分かっちゃいるけどやめられないっていう、そういうことだと思うんですよね、みんな。
それだけ、スマートフォンって魅力的なんですよ。
エンターテインメントのすべてが入ってるし、すべても入ってるじゃないですか。
ながらスマホでさえ大問題なのに、近未来のウエアラブル端末の普及による弊害はもっと大きいと思う。
埼玉県52歳の男性。
これ、でも、どうなんでしょうか。
眼鏡のところに、何か出るようになったら。
こういうこと。
こうはならないでしょう。
これ、こういうことなんですよ、小野さん、これからデジタル化、今、スマホありますけど、どんどん進化していくことが予想されます。
それで、次はたぶん腕時計型になる。
なんか出てましたよね。
腕時計化してる。
もうやってるんだ。
うわー、すごい。
これを開発された方。
それ、どうやって。
これ、かかってきますと、ぶるぶるって震えるんですよ。
そうすると、ぱっと。
うわー、すごい、かっこいい。
電話にもなるんだ?
映画みたい!SF映画。
すごい!
ハリウッド映画。
それでこの眼鏡型になって、歩いていても、情報がね、カーナビのように入ってきて、危険が少ないというふうに、いわれている。
それからだんだん、洋服にウエアラブルという、貼り付けて、モニター、薄型になることによって、どこにでも貼り付けることができるような状態。
えー。
そして最後は、コンタクトレンズなど、体に身につけていくことによって、よりウエアラブル感が出てくるだろうっていうような、進化のしかたをするんじゃないかといわれてるんですけど、このこういうね、開発にもいろんな問題点はきっと出てくるでしょう。
それをやっぱり開発すると同時に考えなきゃいけないっていうことなんですよね。
だって、真正面から、こちらを見て歩いてるなって思う人は、全然違う動画を見ていて、ばんとぶつかることがあったりしそうですね。
だって集中力が絶対ね、散漫になりますよ。
流すコンテンツっていうか、流す内容がやっぱり必要だと思いますよね。
音じゃないかな。
映像っていうのは、あまり、よく車で運転するときも、テレビ見てる人いますけど、危ないので、やっぱりラジオがいいなと思うんです。
ラジオがいいですよね、先生、ありがとうございます。
今、ネットでもラジオができるので、音を聴きながら歩くぐらいが、まあ、一番最低限じゃないかなと思うんですけどね。
そうですよね。
というところに自分をちゃんと置けるかどうか。
メールとかLINEとか、ああいう文字のやり取りっていうのは、やっぱり目を奪われちゃうんで、かなり危ないですよね。
そしてその開発者である小川さんが、ラジオにとどめておくのがいいんじゃないかとおっしゃる中で、この、でも開発だけはどんどんどんどん進んでいってるんじゃないですか。
そうなんですよね。
だから技術の進歩と人間の意識というのは、あまり合っていない、もしかすると人間の意識のほうが、後から追いかけていく感じですね。
でもやっぱりそのときはもしかすると、規制みたいなものも必要になるだろうし、恐らくでも、さっき言ったような料金が安いとか、いろんなメリットを作って、なるべくユーザーをナビゲーションしてしまう、そういうのがいいのかなと思いますけどね。
より人々が安全に使えるような開発姿勢を付ければいいと思うんです。
例えば、腕時計型。
それが例えば腕時計型。
僕はこれ、してるんですけど、携帯の本体があって付属品みたいなものなんです。
携帯が物が届くと、ここに知らされるわけです。
そうすると、来たな、後で見ようと。
もう完璧にあとになる。
みんな心配だから、これで出ちゃって、やっちゃうっていう、先ほどのね、面もあります。
だから、一拍置くようなシステムを作っていくことも大事なのかと思います。
いいですね。
そうですね。
学校にここまで求めるのは酷だと思うというツイッターも来ています。
それから、スマホを与えたのは家庭です。
保護者が教えるのが当たり前ですという声。
モラルとマナーはどこへ行ったんでしょうか。
ながらスマホで痛い目に遭わなければ何も変わらない。
というような声が来ています。
でも使用制限のあるものに変えたら歩きスマホしなくなりましたっていう声、来てます。
思い切って、われに返ったこの機会に、その機能を入れてみるっていうことも一つの選択ですね。
むだに使わないってことですね、制限があるから。
うちは電気はそうしてるんですけどね、深夜のが安いからとか、そういう感じにしてるんですけどね。
私のうちは、娘2人いるんですけど、中学、高校で携帯をやらせなかったんです。
おかげで本だとか、バスケットとか、いろんなものが好きになっちゃって、大学からもちろん携帯持ってますけど、あんまり、携帯依存症にならないので。
でもお父さんとはギクシャクしないんですか?
もともとギクシャクしてますから。
そんなぁ。
iPhoneの生みの親のスティーブ・ジョブズって亡くなられたんですが、スティーブ・ジョブズは自分の子どもに、iPhoneとタブレット端末を与えなかったっていう。
えー、うそでしょ。
本当?
ちょっと如実な例で、分かってる人ほどこれ、危ないなっていう、ことですよね。
そうなんだ。
今、ここまでの話で、ながらスマホもいろいろありますよね。
車、運転しながら自転車運転しながらのスマホはもうこれ絶対に危険。
ちゃんと規制を。
法的な規制がすでにある。
すでにある。
で、こっちどうするかってところをずっと話していますが、今のところ出たアイデアとしては、料金を、立ち止まってやったら安くする。
あと、音にするとか。
それからそれから音だけにする。
それから、メーカーに規制をかけて、歩き出したら止まるっていう機能をつける。
それから罰則を設けて、ながらスマホをしてる人からは、罰金を取る。
あとどんなアイデアが?
私ね、振り込め詐欺と似てると思うんですよ。
つまりね、加害者っていうか、ぶつかって、やりながらぶつかっていく人たちは、絶対に自分は大丈夫と思ってるんです。
思ってるからそうやっちゃうんです。
振り込み詐欺に引っ掛かっちゃう人たちも、自分は、私の父母そうですけど、自分たちは大丈夫と思ってるんですよ。
軽く引っ掛かってるんです。
というふうにして、そこから変えないと、人の部分を変えないと、いくら機械とかを変えていっても、使うのは人間なんで、確かに大人になった人をどうするかってこともあるんだけど、ある企業は、企業で取り組んでいるんです。
この駅の近くにあるデパートなんですけども、研修なんかで、使い方をきちっと教えてると、歩きスマホは絶対しないっていうふうに、教えてる。
どうしてもしなきゃいけないときは、柱の陰に行って読みましょうという。
この部分が今、欠けてるんですよ。
だめだ、だめだって、いっぱいいっぱい言ってるんだけど、でも絶対読みたいときはどうしたらいいのっていうことが伝わってない。
だからそこのところをもっと知れば、迷惑なことは少なくなるのかなと思うんですよね。
そうですね。
僕はあれにも似てると思うんですね。
僕、喫煙者なんですけども、今の禁煙、結構昔よりは少ないじゃないですか、たばこ吸ってる人がね。
やっぱりそれ、なぜかというと、今、20代前半の子とか10代の子としゃべるとおじさん、たばこなんかやめなよって行って来る訳ですよ。
僕らのときはちがかったんですね。
大人への憧れがあったから。
あと、隙間時間があると、口寂しさにたばこをくわえるっていう行為が、今、スマホに変わりましたよね、完全に変わりましたよね。
でもじゃあそれは何かって言われたら、今、小学生から、たばこに対しては教育されてるんですよね。
だからスマホに関しても、今からしばらく時間はかかりますけど、今から教育始めれば、10年後、20年後にはモラルは変わってくるから、一気にはやっぱりなかなか難しいとは思うんですね。
だって大人が毒されてるわけですから、われわれが今。
まず、おっしゃってるのはあれですよね、まず自分が解毒が必要だっていうことに気が付くことから始めると。
それから、正しいスマホ使いのマナーとはどういうものかっていうのを、みんなが知るっていうか、考える。
そうですね、っていうところがいいんじゃないかというご意見ですよね。
で、ツイッターには、スマホを売るときに、購入者にスマホのマナー教育を。
企業に義務づけを。
依存症を回避するためにスマホにはあえてしませんという方もあります。
2014/12/06(土) 08:15〜09:30
NHK総合1・神戸
週刊 ニュース深読み「気がつけばあなたも… どうする?“ながらスマホ”」[字]

スマートフォンを、歩き“ながら”、自転車に乗り“ながら”使う『ながらスマホ』による事故が相次いでいる。なぜスマホを手放せないのか、どう事故を防ぐのか、考える。

詳細情報
番組内容
便利で手軽なスマートフォン。しかし、歩き“ながら”、自転車に乗り“ながら”使うという『ながらスマホ』によって、人と衝突したり、駅のホームから転落したりするなど、トラブルが相次いでいる。携帯電話関連の事故で病院に搬送されたのは、働き盛りの40代が最も多いなど、『ながらスマホ』は、若い世代だけでなく、幅広い世代の問題となっている。なぜスマホを手放せないのか、どうつきあえばいいのか、深読みする。
出演者
【ゲスト】カンニング竹山,山田まりや,【解説】筑波大学教授…徳田克己,慶応義塾大学教授…小川克彦,インターネットサイト編集者…米田智彦,NHK解説委員…中谷日出,【キャスター】小野文惠,高井正智ほか

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