アニメ 団地ともお・選「その胸に夢があるからさともお」ほか 2014.12.06


(オープニングテーマ)
(「故郷」)
(木下ともお)ううううう…。

(木下哲子)ともお〜いつまで寝てんの?早く学校行く支度するんだよ。
とっくに起きてるよ!耳を押さえてるから支度できね〜!
(鼻歌)
(木下君子)ねえ母さん私のハンカチ知らない?その辺にない?え〜っ。
母さんオレの体操着!取り込んだ洗濯物にあるから。
ねえ君子見てあげて。
(君子)ハンカチが先!もう…。
(哲子)悪いわね〜。
母さん今日団地のコーラスグループの練習なのよ〜。
う〜んこれか?あっそれ私のハンカチ。
いってきます。
なんだよもう。
これだ。
う〜ん…これか?
(哲子)ともお早く出かけな。
遅刻するよ。
分かってるよ!いってきます。
車に気をつけるんだよ。
フ〜…洗い物おしまいと。
あとは洗濯物を畳めばオーケー。
そうそうコーラス用のTシャツを忘れずに持ってかなきゃ。
これこれ。
(チャイム)
(吉本雅人)次は体育だ。
(吉田由伸)早く着替えて行こうぜ。
おいともおどこ行くんだよ?大モノの予感だ。
止めても無駄だぜ。
誰が止めるかよ。
何だよ?大モノって。
大だろ大。
(流す音)フ〜ッ一瞬流れないんじゃないかと思うくらい「『大』予感」は当たったぜ。
あちゃ〜誰もいねえ。
早く着替えないと…。
ほいっ!よっ!はっ!むんっ!変身!あれ?何だよこれ。
ダセ〜!
(発声練習)おはようございます。
(一同)おはようございます。
やっぱりおそろいのユニホームだと一体感が出ますわね。
(景子の母)そうですよね。
フフフフ…。
木下さんもこちらへどうぞ。
ええ。
すぐ着替えますわ。
心の声
(哲子)あちゃ〜あららららら…。
う〜ん…。
う〜んよし!これでサイズはごまかせそうだけどこれどうしよう?こんなの見られたらオレのあだ名は「どり〜む」になっちまう。
(ホイッスル)やべえ早く行かなきゃ。
(本田先生)今日の体育はドッジボールをしたいと思います。
(鎌倉景子)先生木下がまだ来てません。
ともおなら今頃トイレで格闘してると思いま〜す。
(笑い声)ちょっと待った〜!おいおいサッカー選手のマネかよ。
(笑い声)心の声
(木下ともお)笑いたければ笑うがいい。
でもこいつだけには見られるわけにはいかねえんだ。
(ホイッスル)
(菊川みつお)よし!
(吉本)行けみつお!あ…。
フフフ…。
と…ともお!あいつ何で腕組んでんだ?どうする?不気味だな…。
ここは様子を見ていこう。
みつおパスパス!エイッ!こんにゃろう!うん…?フフフ…。
当ててみたまえ吉田よしのぶ君。
ううっ…くそ当てるぜ!エイッ!フン。
何!?ああっ!ともおの動き何か一味違うね。
あのスピード…。
あっそうだともおのやつさっきトイレで軽量化したからだ。
とりあえずあいつは後回しだ。
まずは他のやつを狙おう。
うん。
フフフ…。
どうしたエロ本かかってこい!
(吉本)くそ〜むかつく!・「忘れ難き故郷」はいどなたか音程外れてますね。
「夢は」のところ。
・「夢は」…です。
いきますよ。
さんはい。
・「夢は今も」は〜いはいまた外れてます。
私たちどり〜むの夢でもありますのでここをしっかりやっていきましょう。
皆さんの心が一つになりませんと歌声もそろいませんよ。
心の声
(木下哲子)みんな私が外れてると思ってんのかしら…。
同じ服を着ていないだけでこんなに肩身が狭く感じるなんて…。
もしや体操服を忘れていったともおも同じ思いをしてるんじゃ…。
ひ〜っ…!
(笑い声)ハッ!すみません。
よんどころない事情があって今日はこれで失礼させてもらいます。
ともお待ってな。
今母さんが届けてやるから…!
(吉本)残るはともおとケリ子か…。
まずは…。
ハッ!うっ!
(生徒たち)あ〜っ!
(みつお)よし!あとはともおだけか…。
でも何であんなに余裕のポーズなんだ?
(吉本)みつお!連続攻撃でともおの体力を奪うんだ!そんなものでこのオレ様を止められるのかな…?エイッ!フン!手を休めるな〜!おう!エイッ!フン!ハッ!よっ!フフン…。
ハァハァ…。
こっちが先にバテちまうぜ…。
待ってなよともお!ハァハァハァハァ…。
ハァハァ…。
心の声
(ともお)さすがにこの体勢ではつらくなってきたな。
だけどあと少しでチャイムだ。
時間切れでオレの勝ちだ!よしのぶ〜ともおはへばってる。
お前の必殺技を見せてやれ!うっ!う…おお任せとけ!いくぜともお!ていっ!心の声
(ともお)クッちょろいぜ。
いけねえ!この手をどけたらオレのあだ名は「どり〜む」になっちまう。
ニヒ!心の声
(ともお)あれをやるしかねえ!アイ!キャン!フラ〜イ!何?あっ!あ…。
ヘヘヘ決まったぜ。
しかもボールはオレのところへ。
大チャンス!心の声
(ともお)おっとここで手を使ったらバレちまうぜ。
じゃあ手を使わず足を使うと…。
ハッ!
(一同)あ〜っ!心の声
(ともお)しまった…!
(生徒たち)「どり〜む」だってよ!ともおって「どり〜む」っぽいよな。
(笑い声)心の声
(ともお)これだけはみんなに見せるわけにはいかねえ。
ここは何とか片手だけでボールを…。
木下君…?
(ホイッスル)具合悪いの?木下君。
え?ごめんなさいね先生気付いてあげられなくて。
ああいえ…。
え?調子が悪いのにお前すげえなそのポテンシャル。
(みつお)ガッツあるね感動したよ!うんともおすげえ!すごいじゃない。
ハァハァハァハァハァ…。
と…ともお!心の声
(哲子)やはり肩身の狭い思いを…?ひ〜っ…!
(笑い声)ともお!
(一同)え?か母さん…。
木下君のお母さん。
平気かい?ともお。
母さんが気付くの遅くなったばっかりに…。
いいえ気付くのが遅かったのはこちらです。
申し訳ありません。
母さんこれ…!うん!心の声
(ともお)これでやっとこの窮屈なポーズから解放される…。
待たせたな吉本!試合再開だ。
いやもう終わりだ。
え?この勝負お前の勝ちだよ!
(拍手)
(吉本)おめでとうともお!
(一同)おめでとう!心の声
(哲子)とにかくどうにかなったようね…。
よかった。
うん?
(2組の担任)で答えはこうなる。
(根津ユキオ)何だ…?うん?「どり〜む」!?
(一同)うん?
(ドアを開ける音)
(隅田則夫)ただいま。
(則夫の妻)出張ごくろうさま。
あなた枝島のおじさんから葉書が来ていたわ。
葉書?おとうさんの一周忌だって。
誰が行くもんか。
フ〜…。
心の声
(則夫)俺はあの団地へ行くのが大嫌いだった…。
ねえ聞いてよお父さん。
母さんがさ…。
心の声
(則夫)日曜日が憂鬱だった…。
(玉川・弟)母さんは悪くない。
心の声
(則夫)何でこの人のもとへ来なくてはならないのだろう。
お前が母さんの言う事を聞かないからだろう。
心の声
(則夫)この人はきっと俺を嫌っているに違いない。
さあ早く食べなさい。
心の声
(則夫)俺も精いっぱい嫌ってやる。
玉川さ〜ん!
(玉川)うん?玉川さんに色塗ってもらったプラモ完成したよ!おお…よく出来てるな。
うん!じゃあな。
また手伝ってね!ああ。
心の声
(玉川)死んだ弟に間違われ続ける事で弟の息子に対する真意が不思議と理解できるようになった。
それをあの頑固者にどう伝えていいのやら…。
うん?楽しみだな〜。
うんうん。
ウフフフ…。
フフフフ…。
あしたは久しぶりに父さんが帰ってきてみんなで買い物か。
オレなんかあした遊園地行くんだぜ。
私サファリパーク行くんだ。
楽しみだな〜。
心の声
(玉川)子供の日曜日は気楽でいいもんだ。
オレは憂鬱でたまらん。
(立花節子)玉川さん。
うん?あした何時に行きます?うん?お墓参りですよ。
え?ああ来てくれるのか。
ねえ墓参りって誰の?玉川さんのに決まってるじゃない。
あした命日よ。
え?玉川さんって死んだの?え?玉川さんが?まさか。
心の声
(玉川)ついにこの子たちにも弟の死を理解する日が訪れたか…。
だったらこの人誰よ?心の声
(玉川)まずそこから説明しなきゃいけないのか…。
でもこれは避けて通れない道。
そうだ。
弟の息子に弟の真意を話すのも避けては通れない事。

(チャイム)
(ドアを開ける音)あっ!びっくりした。
おじさんか…。
おやじがあの世からまた嫌がらせでもしに来たのかと思いましたよ。
葬式以来だな。
あらお久しぶりです。
すまん。
ちょっと買い物にでも行ってきてくれないか?え…ええ…。
しかし不思議なもんですね。
おやじとは結局死ぬまでの20年間会わなかったのにおやじの兄であるおじさんにずっと世話になってるなんて…。
まああいつに頼まれていたからな。
(ドアを開ける音)
(則夫)なんと言われようと墓へ行くつもりはありません。
俺がおやじを嫌いってだけが理由じゃないですよ。
おやじだって俺を嫌ってたんだからそれが一番いいんです。
玉川さんって死んでたんだ…。
玉川さんによくバク転教えてもらったなぁ…。
そうだあした父さんにバク転教えてもらおう。
(木下鉄雄)それ!うりゃ!でも玉川さん死んだんならさっきその事を話してきた玉川さんは一体何者なんだ…?バカだなあ双子のお兄さんって言ってたろう。
双子って言えば…オレがあした乗る予定の双子コースター楽しみだなぁ…!じゃあ死んだのは弟って事か。
弟!?オトウトオトウト…オットセイ…。
バカね〜。
サファリパークにオットセイはいないの。
枝島シーパラダイスにはオットセイいるぞ。
(由伸)オットセイじゃなくてゴマフアザラシだぞ。
じゃあダイオウイカはいなイカ?
(由伸)何それ。
つまんね〜。
(景子)そんな事より…。
(由伸ともお)うん?おやじとおふくろが別れてから毎週日曜におやじに会いに行って。
いや行かされていたようなものだ。
特に親子らしく過ごすわけでもなくずっとおやじはムスッとしてて…ひと言ふた言会話して夕食食べて帰るだけの日曜…。
おやじはただ義務のように毎週俺を呼んでたんだ。
いやいやなら迷惑だってんだ。
おやじが死んだあとおじさんが住んでるあの団地は俺にとって最悪な場所なんですよ。
墓だけじゃなくあそこにももう近寄りたくはない。
お前それは本音か?あの人のよかった弟が自分の息子に対して本当にそんな事を思っていたのかお前も疑問だったんじゃないか?どこがいいかな?う〜んそうだな…。
やっぱり無難に枝急ハイランドのコーヒーカップの隣の広場かな〜。
あしたお前の一家が遊園地のどこで弁当広げたらいいかの相談じゃねえよ。
弁当じゃねえよレストランだぜ。
フフフ。
あっいいな〜。
ねえ隣町のあの原っぱは?あそこならたくさんありそうだな。
「アリ」?アリンコなんてサファリパーク行かなくても見られるわよ。
何してんだよ。
アリでもナシでもいいから日が暮れねえうちに行こうぜ。
うん…。
あっ!ほらあの雲。
(ともお由伸)うん?
(景子)象に見える!
(由伸)オレはコーヒーカップに見える!いやオレにはどういうわけかトイレットペーパーにしか見えねえ。
きっとあした買い物でオレが持たされるんだろうな。
落としても壊れねえからオレが持っても安心だし…。
トイレットペーパー…?イテッ!何するんだよ。
トイレはサファリパークにだってあるわよ。
そんなの知らねえよ。
モタモタしてんじゃねえよ!
(玉川)あいつだって週に一度しか会えない子供と楽しく過ごしたかったに違いない。
(3人)ハァ…。
(3人)ハァハァ…。
うわ〜!
(玉川)遊園地にも連れてってやりたかっただろうし思いっきり甘やかしたかっただろうよ。
けどあいつは週一度だけ会って甘やかす親だけにはなりたくなかったんだよ。
そうなったら母親の立場はどうなる。
どうだ?あいつの考えそうな事だろう。
(則夫)さあどうだか…。
(玉川)お前あいつの所へ行った時はいつも手の込んだ料理を食べてたろう。
あいつは料理なんかもともとできないやつだった。
自分の作ったものをお前に食べさせる事が唯一お前を甘やかす方法だったんだ。
う…。
全て想像にすぎないけどな。
じゃあな。
何が分かるんです。
おじさんに俺とおやじの何が分かるんです。
心の声
(玉川)そのとおりだ…。
心の声
(玉川)お前が子供の頃受けた心の傷をオレは深く知らない。
だからオレは今日ここへ来る事をためらったのだ。
心の声
(玉川)弟よ…。
お前を知る度オレはどんどん不粋になっていくよ…。
あ!玉川さ〜ん!うん?
(景子)これ…。
(玉川)花?死んだ方の玉川さんに…。
オレたちあしたは墓参り行けないから…。
(由伸景子ともお)フフフ…。
ハハハハ…そんな事気にしてたのか。
いいんだいいんだ。
子供は日曜日にはどこかへ遊びに行くもんだ。
じゃああした楽しんでこいよな。
うん?
(エンディングテーマ)「団地ともお」お楽しみに!2014/12/06(土) 09:30〜09:55
NHK総合1・神戸
アニメ 団地ともお・選「その胸に夢があるからさともお」ほか[字]

その胸に夢があるからさともお/まだ間違えてたのかよともお

詳細情報
番組内容
▽「その胸に夢があるからさともお」:学校へ行く支度をするともお。洗濯物の山から、なんとか体操着を見つけて登校する。しかし、体育の時間、間違えて哲子のTシャツを持ってきてしまったことに気づく。▽「まだ間違えてたのかよともお」:玉川のおい・規夫は、亡くなった父のことを、厳しく接されたことが理由で嫌っていた。一方、玉川はともおたちから双子の弟に間違われ続けることで、亡くなった弟の真意を理解し始めていた。
出演者
【声】三瓶由布子,坂本千夏,牧野由依,利根健太朗,田村睦心,藤村歩,武田華,生天目仁美,一杉佳澄,植竹香菜,アサコ,矢野亜沙美,中嶋ヒロ,小村哲生,金光宣明
原作・脚本
【原作】小田扉,【脚本】山田隆司,田辺茂範
監督・演出
【監督】渡辺歩
音楽
【音楽】長谷川智樹

ジャンル :
アニメ/特撮 – 国内アニメ

映像 : 1080i(1125i)、アスペクト比16:9 パンベクトルなし
音声 : 2/0モード(ステレオ)
サンプリングレート : 48kHz

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