総理大臣官邸に入った安倍総理大臣。
まもなく記者会見して、衆議院を解散する考えを表明します。
おなごっちゅうもんは、弱いもんなんじゃ。
咲いた花のごと、もろい壊れやすいもんなんじゃ。
高倉健さん。
日本映画を支えた銀幕のスターが去りました。
こんばんは。
ニュース7です。
安倍総理大臣は、自民党の臨時役員会で、来年10月に予定されている、消費税率の10%への引き上げを1年半先送りし、その判断などについて国民に信を問いたいとして、衆議院を解散する意向を表明しました。
安倍総理大臣はまもなく午後7時10分をメドに記者会見し、解散を決断した理由などを説明することにしています。
きょう夕方開かれた、自民党の臨時役員会。
この中で安倍総理大臣は、GDP・国内総生産の伸び率が2期連続のマイナスとなったことなどを受けて、来年10月に予定されている、消費税率の10%への引き上げを、平成29年4月まで、1年半先送りする方針を示しました。
その上で、安倍総理大臣はみずからの判断などについて、国民に信を問いたいとして、衆議院を解散する意向を表明しました。
このあと、安倍総理大臣は、午後6時前から公明党の山口代表と与党党首会談を行い、こうした方針を伝えました。
このあと開かれた政府の経済財政諮問会議には、消費税率の10%への引き上げについて、各界の代表などから意見を聞いた、点検会合の結果が報告されました。
この中では、財政健全化を進めるため、来年10月に、予定どおり10%に引き上げるべきだという指摘が出された一方で、デフレからの脱却を優先し、引き上げの延期を求める意見が出されたこと、低所得者や中小企業への支援など、経済対策の実施を求める意見も出されたことなどが報告されました。
このあと、内閣府の担当者がことし7月から9月までのGDPの伸び率が、2期連続のマイナスとなったことなどを説明しました。
安倍総理大臣は関係閣僚に対し、新たな経済対策を取りまとめるよう指示しました。
安倍総理大臣は、今夜7時10分をメドに記者会見し、消費税率引き上げの先送りと、衆議院を解散する意向を正式に表明し、解散を決断した理由などを説明することにしています。
ここまで多くの人に愛された映画俳優がいたでしょうか。
高倉健さんが、今月10日、悪性リンパ腫のため亡くなりました。
83歳でした。
寡黙、武器用。
その謙虚な人柄で、幅広い世代の共感を呼んだ、映画人生。
最後まで、役柄そのままに生き抜いた生涯でした。
ゆうさん、ほら、見てみろ、ほら!ゆうさん!
ほら、ゆうさん!ほら!なんだか分かる?
映画、幸福の黄色いハンカチ。
高倉健さんが演じたのは、不器用な生き方しかできない刑務所帰りの男。
哀愁漂う寡黙な男を演じきり、国内のさまざまな映画賞で、主演男優賞を受賞しました。
僕もすっかり気落ちしてしまいますね。
昭和31年にデビューした高倉さん。
昭和残侠伝や、網走番外地などのシリーズで、東映の任侠路線のスターとして、爆発的な人気を得ました。
硬派でシリアスな演技。
コマーシャルのこのせりふが代名詞になりました。
不器用ですから。
謙虚な人柄で、男女の別や世代を超えて、愛されてきました。
号外です。
地元、福岡県では。
なんで死んだんかな。
高倉さんの高校時代のアルバイト先の港湾会社の会長は。
よくあのころ、家族で遊びにいってましたけども、健さんも一緒に来られて。
若いころからやっぱり、非常に気遣いのできた人だったと思いますけどね。
映画のロケ地となった北海道でも。
最近では、平成11年に公開された鉄道員で、モントリオール映画祭の主演男優賞を受賞するなど、日本を代表するスターとしても活躍してきました。
こうした功績が評価され、平成25年には文化勲章を受章しました。
所属事務所によりますと、高倉さんは次回作の準備の途中で体調を崩し、入院していましたが、容体が急変し、今月10日、悪性リンパ腫のため亡くなりました。
二百何本という、膨大な数字の本数をやらせていただきましたけれども。
一生懸命やってると、ちゃんと見ててもらえるんだなと、素直にそのことを思いましたですね。
お伝えしていますように、安倍総理大臣は、自民党臨時役員会で、衆議院を解散する意向を表明しました。
ご覧いただいているのは総理大臣官邸です。
安倍総理大臣、まもなく記者会見します。
では政治部の岩田記者に聞きます。
岩田さん、安倍総理大臣の会見、注目すべきポイント、どんな点でしょう。
まず、なぜ消費税率の引き上げを先送りするのか、そして、なぜ1年半先送りなのか、安倍総理大臣の説明に注目したいと思います。
また、今の法律にある、経済情勢によっては、消費税率の引き上げを見合わせることができるとした、景気弾力条項、これを残すのか、それとも削除して、次の引き上げの時期を明確にするのかです。
その上で、衆議院の解散に踏み切る理由、解散の大義について、安倍総理大臣はどう語るかが注目です。
野党側は、解散は、安倍政権の経済政策、アベノミクスの失敗を隠すためで、大義はないなどと批判しています。
安倍総理大臣は、アベノミクスについて、衆議院選挙で国民の信を得て、成長戦略に盛り込んだ規制改革などを加速し、経済の再生、デフレからの脱却を着実に実現したい考えで、その点を強調するものと見られます。
自民党幹部の一人は、会見で何を言うかによって、選挙の8割は決まると述べています。
安倍総理大臣が入りました。
まもなく安倍総理大臣の発言です。
ただいまから、安倍内閣総理大臣の記者会見を行います。
初めに総理から発言がございまして、その発言を受けまして、その後、皆様から質問を頂きます。
それでは総理、よろしくお願いいたします。
本年4月より、8%、消費税を国民の皆様にご負担いただいております。
5%から8%へ。
3%の引き上げを決断したあのときから、10%へのさらなる引き上げを、来年、予定どおり10月に行うべきかどうか、私はずっと考えてまいりました。
消費税の引き上げは、わが国の、世界に誇るべき社会保障制度を次世代に引き渡し、そして、子育て支援を充実させていくために、必要です。
だからこそ、民主党政権時代、私たちは、野党ではありましたが、税制改革法案に賛成いたしました。
しかし、消費税を引き上げることによって、景気が腰折れしてしまえば、国民生活に大きな負担をかけることになります。
そして、その結果、税率を上げても税収が増えないということになっては、元も子もありません。
経済は生き物です。
昨日、7月、8月、9月のGDP速報が発表されました。
残念ながら、成長軌道には戻っていません。
消費税を引き上げるべきかどうか、40名を超える有識者の皆さんから、ご意見を伺いました。
そして、私の経済政策のブレーンの皆さんから、ご意見を伺い、何度も議論を重ねてまいりました。
そうしたことを総合的に勘案し、デフレから脱却し、経済を成長させるアベノミクスの成功を確かなものとするため、本日、私は消費税10%への引き上げを、法定どおり、来年10月には行わず、18か月延期すべきであるとの結論に至りました。
しかし、ここで皆様に申し上げておきたいことは、3本の矢の経済政策は、確実に成果を上げつつあります。
経済政策において、最も重要な指標、それはいかなる国においても、雇用であり、賃金であります。
政権発足以来、雇用は100万人以上増えました。
今や、有効求人倍率は22年ぶりの高水準です。
この春、平均2%以上、給料がアップしました。
過去15年間で最高です。
企業の収益が増え、雇用が拡大し、賃金が上昇し、そして消費が拡大していく。
そして景気が回復していくという、経済の好循環が、まさに生まれようとしています。
ですから、私は何よりも、個人消費の動向を注視してまいりました。
昨日発表された7月から9月のGDP速報によれば、個人消費は4月から6月に続き、1年前と比べ、2%以上減少しました。
現時点では3%分の消費税率引き上げが、個人消費を押し下げる大きなおもしとなっています。
本年4月の消費税率3%引き上げに続き、来年10月から2%引き上げることは、個人消費を再び押し下げ、デフレ脱却も危うくなると判断いたしました。
9月から政労使会議を再開しました。
昨年、この会議を初めて開催し、政府が成長戦略を力強く実施する中にあって、経済界も賃上げへと踏み込んでくれました。
ものづくりを復活させ、中小企業を元気にし、女性が働きやすい環境を作る。
成長戦略をさらに力強く実施することで、来年の春、再来年の春、そしてそのまた翌年の春、所得が着実に上がっていく状況を作り上げてまいりました。
国民全体の所得をしっかりと押し上げ、地方経済にも景気回復の効果を十分に波及させていく。
そうすれば、消費税率引き上げに向けた環境を整えることができると考えます。
そのためにも個人消費のてこ入れと、地方経済を底上げする、力強い経済対策を実施します。
次期通常国会に必要となる補正予算を提出してまいります。
財政再建について、お話いたします。
社会保障税一体改革法では、経済状況を見て、消費税引き上げの是非を判断するとされています。
今回はこの景気判断条項に基づいて、延期の判断をいたしました。
しかし、財政再建の旗を降ろすことは決してありません。
国際社会において、わが国への信頼を確保しなければなりません。
そして社会保障を次世代に引き渡していく責任を果たしてまいります。
安倍内閣のこうした立場は、一切揺らぐことはありません。
来年10月の引き上げを18か月延期し、そして18か月後、さらに延期するのではないかといった声があります。
再び延期することはない。
ここで皆さんにはっきりと、そう断言いたします。
平成29年4月の引き上げについては、景気判断条項を付すことなく、確実に実施いたします。
3年間、3本の矢をさらに前に進めることにより、必ずや、その経済状況を作り出すことができる。
私はそう決意しています。
2020年度の財政健全化目標についても、しっかり堅持してまいります。
来年の夏までに、その達成に向けた具体的な計画を策定いたします。
経済再生と財政再建、この2つを同時に実現していく。
そのための結論が、本日の決断であります。
ただいま申し上げた内容を実現するために、来年度予算の編成に当たるとともに、関連法案の準備を進め、来年の通常国会に提出いたします。
このように、国民生活にとって、そして国民経済にとって、重い重い決断をする以上、速やかに国民に信を問うべきである、そう決心いたしました。
今週21日に、衆議院を解散いたします。
消費税を引き上げる、消費税の引き上げを18か月延期すべきであるということ、そして、平成29年4月には、確実に10%へ消費税を引き上げるということについて、そして、私たちが進めてきた経済政策、成長戦略を、さらに前に進めていくべきかどうかについて、国民の皆様の判断を仰ぎたいと思います。
なぜ今週の解散か、説明いたします。
国民の皆様の判断を仰いだうえで、来年度予算に遅滞をもたらさないぎりぎりのタイミングであると考えたからであります。
現在、衆議院において、私たち連立与党・自民党、公明党は、多くの議席を頂いております。
本当にありがたいことであります。
選挙をしても議席を減らすだけだ、何を考えているんだという声があることも、承知をしております。
戦いとなれば、厳しい選挙となることは元より覚悟の上であります。
しかし、税制は国民生活に密接に関わっています。
代表なくして課税なし。
アメリカ独立戦争の大義です。
国民生活に大きな影響を与える税制において、重大な決断をした以上、また私たちが進めている経済政策と賛否両論あります。
そして抵抗もある。
その成長戦略を国民の皆様と共に、進めていくためには、どうしても国民の皆様の声を聞かなければならないと判断いたしました。
信なくば立たず。
国民の信頼と協力なくして、政治は成り立ちません。
今、アベノミクスに対して、失敗した、うまくいっていないというご批判があります。
しかし、ではどうすればよいのか。
具体的なアイデアは、残念ながら、私は一度も聞いたことがありません。
批判のための批判を繰り返し、立ち止まっている余裕は、今の日本にはないんです。
私たちが進めている経済政策が間違っているのか、正しいのか。
本当にほかに選択肢があるのかどうか。
この選挙戦の論戦を通じて、明らかにしてまいります。
そして国民の皆様の声を伺いたいと思います。
思い返せば、政権が発足した当初、大胆な金融緩和政策に対しては、反対論ばかりでありました。
法人税減税を含む成長戦略にも、さまざまなご批判を頂きました。
しかし、強い経済を取り戻せ。
それこそが、2年前の総選挙、私たちに与えられた使命であり、国民の声である、そう信じ、政策を前へ前へと進めてまいりました。
岩盤規制にも挑戦してまいりました。
あれから2年、雇用は改善し、賃金は上がり始めています。
ようやく動き始めた経済の好循環、この流れを止めてはなりません。
15年間、苦しんできたデフレから脱却する、そのチャンスを皆さん、ようやくつかんだんです。
このチャンスを手放すわけにはいかない。
あの暗い混迷した時代に、再び戻るわけにはいきません。
デフレから脱却し、経済を成長させ、国民生活を豊かにするためには、たとえ困難な道であろうとも、この道しかありません。
景気回復、この道しかないんです。
国民の皆様のご理解をいただき、私はしっかりとこの道を前に進んでいく決意であります。
私から申し上げたいことは以上であります。
それでは皆様から質問を頂戴します。
最初は幹事社から頂きますので、所属と名前を明らかにしたうえでお願いいたします。
どうぞ。
総理、きょうまで行われました、消費税の引き上げを巡る点検会合でも、引き上げるべきだという意見が多く聞かれたわけですけれども、消費税の引き上げを先送りした場合、財政再建に対する日本の取り組みに疑問符がつけられ、マイホームローンなどに影響が及んで、国民生活に影響が及ぶことはないのでしょうか。
そうした懸念がないのか、まず伺います。
それと、先ほど総理自身も、厳しい戦いになるというふうにおっしゃっていましたけれども、与党の現有議席を考えたときに、議席が減少するんではないかという声が与党内にもあります。
勝敗ラインについて、どのようにお考えでしょうか?
財政再建の旗を降ろすことは決してありません。
そして、平成29年4月に、確実に消費税を10%へと引き上げてまいります。
そして、2020年度の財政健全化目標も堅持してまいります。
そのことによって、国際的な信認の問題は発生しないと確信しています。
経済の再生なくして、財政健全化はできません。
デフレ脱却なくして、財政健全化は夢に終わってしまいます。
だからこそ、断固として、デフレ脱却に向けて進んでいくべきなんです。
私は十分に国際的な理解を得られると考えています。
前回の総選挙において、自公合わせてたくさんの議席を頂いたこと、本当に感謝いたしております。
しかし、税制こそ議会制民主主義と言ってもいいと思います。
この税制において、大きな変更を行う以上、国民に信を問うべきであると考えました。
そして、その上で、自民党、公明党、連立与党によって、過半数を維持できなければ、私たちの3本の矢の経済政策、アベノミクスを進めていくことはできません。
過半数を得られなければ、アベノミクスが否定されたということになるわけでありますから、私は退陣いたします。
もう1問頂きます。
今回の解散については、野党のみならず、与党や、それから国民からも、大義がないという批判があります。
今、総理は、重大な決断をした以上、税制という重大な決断をした以上、国民に信を問うとおっしゃいましたが、7・9のGDP速報値が市場予想を大きく下回る、マイナス1.6ということもあり、法律どおり、景気条項にのっとって、増税を先送りして、それを国会で諮れば野党のほうも、ほとんど先送りには賛成しているわけですから、そのほうが選挙で政治空白を作るよりもいいのではないかと、経済対策には選挙で空白を作るよりも、今は経済対策に専念すべきじゃないかという声があります。
こうした手段を取らずに、あえて、この時期に解散で民意を問う理由をご説明ください。
まず、申し上げておきたいことは、ではなぜ2年前、民主党が大敗したのか。
それはマニフェストに書いていない、消費税引き上げを、国民の信を問うことなく行ったからであります。
平成24年1月、わが党の総裁であった谷垣総裁の代表質問を覚えておられるでしょうか?税こそ民主主義である。
まさに民主主義というのは、議会制民主主義は、税とともに歩んできたんです。
その税において、公約に書いていないことを行うべきでないと、われわれは解散・総選挙を要求しました。
私たちは、先の総選挙において、3党合意に従って、3%、そして2%、5%から10%へ引き上げるということをお約束してまいりました。
18か月間の延期、さらには29年4月には、景気条項を外して、確実に上げる。
これは重大な変更です。
そうした変更については、国民の信を問う、当然のことであり、民主主義の私は王道といってもいいと思います。
そしてまさに3年後、消費税を3%引き上げていくというお約束を新たにいたしました。
その状況を作っていくためには、3本の矢を、成長戦略をしっかりと押し進めていく。
景気をしっかりと回復させ、賃金を上昇させていかなければなりません。
こうした政策を進めていくためにも、国民の皆様の理解が必要です。
国民の皆様のご協力なくして、こうした成長戦略のような困難な政策は前に進みません。
だからこそ、私は、税制において、そしてこの成長戦略を進めていくうえにおいて、解散・総選挙をする必要があると、国民の皆様の声を聞き、国民の皆様と共に進んでいきたい。
そのことによって、確実に3年後に私たちは消費税引き上げの状況を作り出すことができると考えたわけであります。
それではここから、幹事社以外の皆様から、質問を頂戴しますので、私が指名をした方、所属とお名前を明らかにしたうえで、質問をお願いいたします。
消費増税に伴う低所得者対策についてお聞きします。
公明党は、軽減税率を、10%引き上げずに導入するよう主張しています。
それに対して、これまで自民党では、時間的な制約から慎重な声がありました。
今回、1年半先送りすることで、2017年4月から軽減税率を導入するお考えはありますでしょうか?その際、対象品目についてはどのようにお考えですか。
軽減税率導入に向けて、自民党、公明党、両党間でしっかりと検討させていきたいと思います。
両党には、税の専門家がおります。
この間において、両党間でしっかりと検討していくことになります。
それでは次の質問を頂きますので、挙手をお願いしたいと思います。
お疲れさまです。
今、総理が会見の中で、18か月先送りすることにした消費税について、必ず上げるということをおっしゃりましたが、個人消費などについても現状、苦しいという指標もある中、この約束をどのようにして、選挙で問う場合に、国民としては信頼する、政権としては経済政策も含めて、これを信じるに足るということは、政権として、何が今後、掲げられるのでしょうか。
一昨年の12月に、安倍政権が発足をいたしました。
発足後、直ちにマイナス成長からプラス成長に転じました。
これはまさに私たちが進めている経済政策の成果であると思います。
そしてことし、消費税率を引き上げました。
しかし、先ほど申し上げましたように、残念ながら、この消費税率の引き上げが、個人消費を押し下げていくことになってしまった。
ですから私たちは、しっかりと3本の矢の政策を進め、来年、再来年、そしてそのまた翌年、賃金が確実に上がっていく、名目所得が上がり、そして実質賃金も上がっていく状況を作っていくことによって、そういう経済を作っていきたいと、また経済を作っていくことができると思っています。
有効求人倍率は22年ぶりの高水準ですし、そして本年4月には、15年で最高の賃上げ率になっています。
そしてまた、例えば、倒産件数においても、24年ぶりの低水準になっていますね。
また、高卒、大卒、内定率も上がっています。
特に高卒の皆さんにおいては、顕著に上がっているんです。
間違いなく、私たちが進めている政策は、成功しています。
ただ、消費税率引き上げによって、押し下げられた個人消費、そこにおいて、まだ2年連続で上げていくには、デフレ脱却が危うくなると、こう判断したところでありますが、3年間あれば、そしてこの選挙においてしっかりと信任を得て、3本の矢の政策をちゃんと前に進めていけば、必ず約束を果たすことができると確信しています。
もう1問程度できると思います。
今回の選挙は、消費税先送りやアベノミクスの道筋の是非を有権者に問うとされていますが、安倍政権は経済成長以外にも、エネルギーや安全保障などの重要政策があったと思います。
総理は今回の選挙の結果を成長戦略だけでなく、原発再稼働や憲法解釈によって行われる集団的自衛権の関連法案への審議入り等、どうとらえられるのでしょうか。
自民党は、常に選挙において、消費税もそうでありますが、常に選挙において、逃げることなく、しっかりと国民の皆様にお示しをしています。
ですから当然、エネルギー政策、原発政策、あるいは安全保障政策等についても、党の公約にきっちりと書き込んで、この選挙戦、堂々と戦っていきたい、有意義な論戦を行っていきたいと考えています。
予定をしておりました時間を経過いたしましたので、以上をもちまして、記者会見を終了させていただきます。
皆様、どうもご協力ありがとうございました。
ありがとうございました。
お聞きいただきましたように、安倍総理大臣は、消費税率の10%への引き上げを、1年半延期する考えを示したうえで、今週21日に衆議院を解散する意向を表明しました。
ここからは政治部の岩田記者と、経済部の向井記者と共にお伝えします。
まず、今の会見のポイントを降り返っていきたいと思いますが、岩田さん、安倍総理大臣、今週21日に衆議院を解散する意向を表明しましたね。
そうですね。
安倍総理大臣は国民生活、国民経済に重い決断を行う以上、速やかに国民に信を問うべきだと述べ、代表なくして課税なしという、アメリカ独立戦争のスローガンも引用しました。
安倍総理大臣は、消費税率引き上げを1年半先送りし、平成29年4月に行うこと、またみずからが進めてきた経済政策、アベノミクス、成長戦略をこの先も進めていくべきかどうか、国民の判断を仰ぎたいと強調し、アベノミクス推進の是非を争点に、選挙戦を戦う考えを示しました。
また解散のタイミングについて、来年度予算に遅滞をもたらさないぎりぎりのタイミングだと説明しました。
そして、衆議院選挙の勝敗ラインも明らかにしていましたね。
自民党と公明党の与党で、過半数の獲得を目指すとして、過半数が得られなければ、退陣すると明言しました。
そして、消費税についてですが、安倍総理大臣、去年の8%の決断のときから、ずっと10%への引き上げについて、行うべきかどうか考えてきたというふうにも述べていました。
消費税率の引き上げを1年半先送りする理由について、安倍総理大臣は、個人消費の動向を注視してきたものの、現時点では、4月の消費税率の8%への引き上げが、個人消費を押し下げるおもしとなっていると指摘しました。
成長軌道には戻っていないとも述べていました。
そのうえで、来年10月に再び引き上げた場合、個人消費を再び押し下げ、デフレ脱却も危うくなると判断したと決断の理由を語りました。
併せて、新たな経済対策を実施するとして、補正予算案を編成し、通常国会に提出する考えを表明しました。
一方、財政の健全化に向けて、10%への引き上げを再び延期することはなく、平成29年4月に、確実に実施すると明言し、いわゆる景気弾力条項を削除する考えを示しました。
加えて、2020年の財政健全化目標もしっかり堅持していくと明言しました。
引き上げの先送りによって、財政再建の取り組みに疑問符を付けられ、国債の価格が下落するような事態を防ぎたいというねらいがあるものと見られます。
そして続いて、経済部の向井記者にも聞きたいと思いますが、向井さん、消費税率10%への引き上げが延期になるということで、これ、税収にはどんな変化があるんでしょう?
まずこちらをご覧ください。
消費税率が10%に引き上げられた場合、来年度の税収というのは、今年度に比べて消費税分で、こちらの4兆5000億円程度に増えるという見込みでした。
このうち、社会保障費の増額で、膨らんでいる国の借金の圧縮に2兆7000億円余り、社会保障を充実させるために、新たに始まる事業や、現在のサービスの拡充に、1兆3000億円を充てる予定でした。
しかし、消費増税の引き上げの先送りによって、税収はどうなるかといいますと、3兆円程度に減ることになります。
先送りなのに、なぜ税収が増えるのかというと、今年度の消費税の納付の一部が来年度になるからですが、この10%の引き上げと比べた場合、1兆5000億円程度、減少することになります。
その結果、国の借金の圧縮には1兆7000億円余り、社会保障の充実のための事業やサービスには、8500億円程度に減ります。
私たちの暮らしには、具体的にどのような変化があると考えられるでしょうか。
こちらを次、ご覧ください。
予定されていた事業のサービスの見直しや絞り込みが必要となる見通しです。
まず、こちらの年金の分野では、所得が少ない年金の受給者の給付金や、年金の受給資格を、25年から10年に短縮する事業などが、見送りとなる見通しです。
また次のこちらの子育て支援の分野では、全国で2万人以上いる待機児童を解消するために、保育施設の整備や運営を支援したり、増やしたりする事業が、さらにこちらの医療や介護の分野では、介護職員の確保や施設の整備、それに認知症対策を進める支援をする事業など、予定されていた多くの事業の見直しや、絞り込みが必要となります。
政治部の岩田記者、そして経済部の向井記者と共にお伝えしました。
では、与野党の動きです。
安倍総理大臣も出席して開かれた自民党の臨時役員会。
衆議院を解散する意向を表明した安倍総理大臣に対し、出席者からは、総理の認識に従って、結束して頑張ろうといった意見が出され、役員会として安倍総理大臣の方針を了承しました。
党首会談のあと、公明党の山口代表は。
一方の野党。
解散・総選挙に向けた動きが活発になっています。
みんなの党は、党の路線を巡る意見の隔たりが大きいとして、役員会を開き、今後の対応を協議しました。
出席者からは、党の存続を求める意見が出された一方、党を解党すべきだという意見が相次ぎ、衆議院が解散されるまでに、両院議員総会を開いて、党を解党するかどうか、議論する方針を決めました。
共産党は。
こうした中、民主党、維新の党、次世代の党、みんなの党、生活の党のおよそ30人の若手の国会議員が会合を開き、衆議院選挙に向けて、野党の結集が必要だとして、比例代表の統一名簿を作るため、新党の結成を目指して、賛同者を募る署名活動を始める方針を確認するとともに、国会議員の定数削減などを盛り込んだ、共通の政策集をまとめました。
国会の動きです。
民主党、みんなの党、維新の党、共産党、社民党、生活の党の参議院の国会対策委員長らが、当面の国会対応を巡って意見を交わしました。
この中で、共産党以外の5党は、あす予定されている参議院の特別委員会での地方創生の関連法案の審議には、応じない方針で一致しました。
共産党は持ち帰って検討することになりました。
一方で6党は、危険ドラッグの規制強化を盛り込んだ薬事法の改正案など、緊急性の高い法案については、成立させる必要があるとして、あす午前の参議院本会議には出席することを確認しました。
先ほどもお伝えしましたが、俳優の高倉健さんが今月10日、東京都内の病院で亡くなりました。
半世紀を超える映画人生で、出演した作品は205本に上ります。
映画の撮影を通じて、地元の人たちと触れ合い、国内外の多くのファンに愛されました。
長崎県平戸市です。
高倉さんの最後の主演作となった映画、あなたへのロケ地で、高倉さんが好きだったというコーヒーと、花を手向ける人がありました。
あなたへは、自分の骨をふるさとの海に散骨してほしいという、亡くなった妻の願いをかなえようと旅に出た男性の物語です。
高倉さんが、6年ぶりに主演しました。
そのときに知り合ったという女性です。
高倉さんが身につけていたマフラーをプレゼントされ、以来、年賀状やお中元も贈られてきたということです。
手にしているのは、黄色いハンカチ。
映画、幸せの黄色いハンカチの舞台となった北海道夕張市では、黄色いハンカチおよそ50枚を掲げて、高倉さんの死を悼みました。
よし!
映画、鉄道員に登場した北海道南富良野町の駅です。
地元の人たちと撮影した写真が、今も展示されています。
海外メディアも大きく伝えました。
ロイター通信は、日本のクリント・イーストウッドとして知られ、タフな男を演じた俳優が亡くなったと報じました。
中国でも、国営テレビが。
中国の映画人とも交流があった高倉さん。
中国メディアによりますと、高倉さんが主演した映画、君よ憤怒の河を渉れは、文化大革命のあと、本土で上映された初めての外国映画で、初めて目にした外国映画が高倉さんの映画だったという中国人も少なくありません。
任侠路線のスターとして爆発的な人気を得たあと、不器用な生き方の男など、人情味あふれる演技で昭和の映画の最盛期を支えた高倉さん。
共演してきた多くの人たちも、高倉さんを悼みました。
昭和55年の映画、動乱などで共演した吉永小百合さんは、映画の世界に生きることのすばらしさを教えていただいた方です。
本当にありがとうございました。
感謝の思いでいっぱいですというコメントを出しました。
俳優の梅宮辰夫さんは。
高倉健さんが所属する事務所が発表したコメントです。
生ききった安らかな笑顔でございました。
往く道は精進にして忍びて終わり悔いなし。
83歳の命を全ういたしました。
ありがとう。
大相撲九州場所は10日目。
1敗の大関・稀勢の里と、横綱・日馬富士の一番。
それに、勝ちっ放しの横綱・鶴竜の一番です。
鋭い視線になっている稀勢の里。
日馬富士としては勝って、混戦に持ち込みたい。
頭から行った。
日馬富士、押し込んだ。
一気に攻める。
押し出し。
稀勢の里、2敗に後退です。
優勝争いの先頭を守ることができるでしょうか。
前まわし。
もろ差しになりました、横綱。
足もかける。
あおって寄る。
寄り切り、鶴竜の勝ち。
優勝争いの先頭を守ります。
中入り後の勝敗です。
気象情報は寺川さんです。
こんばんは。
けさは北海道で今シーズン初めて氷点下10度を下回りました。
各地で冷えました。
あさってにかけては全国的に、朝は冷え込みが強まりそうです。
この冷え込みの理由は何なんでしょうか?
まずはあす以降、大陸から高気圧が張り出してきます。
こうなりますと、上空に雲が少ないため、朝晩は放射冷却が強まって、地面付近は冷えます。
さらに今、日本列島には寒気が流れ込んできています。
山で雪を降らせるような寒気が本州付近を覆っていまして、この寒気があさってにかけて居座ります。
これらの影響で、朝晩の冷え込み、強まりそうです。
あさってにかけての予想最低気温見てみますと。
冷えますね。
各地で1桁の予想です。
さらに今、広い範囲で空気が乾燥していますので、かぜなどひかないようにご注意ください。
ではあすの全国の天気です。
2014/11/18(火) 19:00〜20:00
NHK総合1・神戸
NHKニュース7[二][字]
▽安倍首相が記者会見へ “衆院解散”どう説明 【キャスター】武田真一,【サブキャスター】上條倫子,【気象キャスター】寺川奈津美
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【キャスター】武田真一,【サブキャスター】上條倫子,【気象キャスター】寺川奈津美
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ニュース/報道 – 定時・総合
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日本語
英語
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