「チョイス」。
それは選択肢。
人生にはさまざまな分かれ道があります。
就職結婚住まい。
私たちは節目節目で選択をしています。
これは人生の一大事病気になったときも同じです。
実は病気を予防したり悪化を止める更には改善もできるお勧めのすてきな選択肢があるんです。
それこそが「チョイス」。
毎年およそ34万人が命を落とす病気。
一体何だと思いますか?それは血管の病気
脳卒中心筋梗塞動脈の破裂など全て血管がもろくなって起こるんです
知らず知らずのうちにあなたの血管ももろくなっているかも
でもちゃんとチョイスがあるんです。
こちらの方はある3か条を守るチョイスをしたところなんと血管が若返ったのです
もう当然…
更にこちらの方はある薬で血管を守る事に見事成功。
更に血管の僅かな悪化も捉えるすごい検査方法もあるんです。
今日は血管を守るチョイスをばっちり紹介します
(星田)さあ今日は血管を守るって事でこれもう血管の大事さはねこの番組やって本当に分かったよね。
本当に!やっぱり全身に運ばれる管っていうか幹線道路みたいなもんでそれがおかしくなるとやっぱり届けなきゃいけないものも届かなくなってそれが重大な症例を引き起こすっていう…。
体中を巡っている血管という話が今ありましたけれどもじゃあここでクイズ。
大人で…地球1周ないと思う。
大阪東京ぐらいの距離やったら…。
え〜もっとじゃない?アメリカ横断ぐらい?全然血管の事分かってませんよ。
分かってない?分かってないです。
どれぐらい?最後までちゃんと見てもらいたいですね今日は。
え〜!うそ?この中に?うそ!およそ10万キロあると。
えっこの中に?そうです。
しかも私今子どもがいるからって事は今地球3周分くらいあるかしら?5周分やだから。
延長状態でしょうね。
2周半2周半で。
でもそれが傷まないように体が維持されてるってのはこれは確かにすごい神秘。
すごい事!人間のポテンシャルったら…。
血液検査って受けてますよね?受けてます。
人間ドックとか健康診断で。
でもあれって血液の状態なんですよね。
必ずしも血管の状態が分かるかというとそうではない。
私くしくもほんの2か月ぐらい前に人間ドック行きまして…。
俺毎回ここで症例発表するけれども…。
今日は何ですか?脳ドックもやったんです。
するとけい動脈。
けい動脈…エコー検査かな。
「けい動脈に動脈硬化」って書いてました。
あ〜きたかついに。
「きたか」と。
「俺あ〜あ終わった」と。
お世話に…。
いやいや守らせて俺も。
これから!これから頑張りたいのよ。
これね俺全く…運動もしてるし食生活もまあ気を付けてるんだけどこうなっちゃうって事は一般的に「俺不規則でムチャクチャやってるな」っていう人は知らず知らず本当に大変な事になってると思う。
動脈硬化と言われた人も動脈硬化にまだなっていない人にとってもちゃんとチョイスというのはありますので。
今日のチョイスブロックは血管の状態です。
下に行くほど血管の状態が悪くなっていくという事ですね。
…でどうしてもね年齢を重ねていくと下へ下へと行ってしまう。
血管の状態というのは少しずつ悪くなっていってしまうものではあるんですね。
それは老化やからしかたがない。
…でその先には今これ隠れていますけれども恐ろしい病気というのがある訳なんですね。
で今回はこの血管の病気これを予防するチョイスそれから血管を若々しく保つための…言ってみればね血管アンチエイジング。
(星田浜島)お〜!そのチョイスをご紹介していきます。
それは助かる。
ではまず血管の状態が悪くなるとどんな病気を引き起こすのか。
ご覧下さい。
2年前命の危険に陥った…
異変に襲われたのはゲートボールをしている時
すぐに救急車で病院へ運ばれました。
病院へ着いたのは30分後。
すぐに検査が行われました。
これはその時の西原さんの脳の血管です。
本来ならば映るはずの血管が全く見えません。
太い血管でつまり血液が流れなくなっていたのです
脳梗塞は血液の塊が血管につまり起こります。
酸素や栄養が届かず神経細胞が死んでいきます。
その結果マヒが残ったり時には命にも関わります
西原さんは発見が早く後遺症もなく無事に退院しました
今度は心臓の病気になったのです。
西原さんを診た三須一彦医師です
西原さんは心臓に酸素や栄養を送るための大切な血管が3か所狭くなっていました。
心臓が停止し死に至るおそれがありました
(澄子)ビックリしちゃったんじゃないですか。
私もまさか入院しなさいって言われるとは思ってなかったから。
西原さんは脳の血管と心臓の血管がつまる2つの病気になってしまったのです
(西原)ここちょこっと増えたんですけど…。
今も治療を続けています
音も大丈夫ですよ。
一方こちらも血管の病気で命の危機に襲われた…
何でって…。
何でおれそんなとこ病気になるのって…。
古館さんの病気とは大動脈りゅう。
体の中で一番太い血管に2か所こぶが出来ていました
心臓から出て下半身に向かう血管が大動脈です。
この大動脈に出来たこぶが破裂すると大量出血し命を落とす危険があります。
大動脈りゅうは恐ろしい病気なのです
もうあとは…どのぐらいもつか分かりませんよって言われた時にはやっぱり…「そうなのかな〜」と言うよりしょうがなかったですね。
すぐに治療を受けたおかげでこぶは破裂せずに済みました。
血管がつまる病気になった西原さん。
血管が破れる危機に襲われた古館さん。
血管の病気は時に命に関わるのです
う〜んほら怖いよ〜。
怖い〜。
血管もいろいろだからまあ弱くなって破ける危険性とつまっていわゆる脳梗塞。
前触れがないっていうのも恐ろしいですね。
前触れもなくという方も多いという事なんですよね。
実はこの血管の状態のいい悪いっていうの…最初にご紹介しましたけどもこれはもっと分かりやすく言うと血管がやわらかいかかたいか。
なるほど。
チューブだからこれが収縮性がある方がいいって事ね。
やわらかい方がいいって事ね。
それが進んできたところで先ほどほっしゃん。
からも話がありましたが動脈硬化という事が起きる訳なんですね。
先ほどの西原さんと古館さんもこの動脈硬化が原因で血管の病気になっていってしまったという事なんです。
血管がつまるという事になった場合は脳梗塞そして心筋梗塞。
西原さんがそうでした。
更に破れるという事になりますと大動脈りゅう。
これですね。
破れるおそれがあるという事。
更に脳出血。
くも膜下出血も含めて脳卒中のうちの一つ脳出血という事になります。
これ全て命の危険にさらされるという事になってしまう訳です。
助かった方でも後遺症に悩まされてる方いらっしゃいますもんね。
半身不随であったりとか…。
こうならないためにも血管の中ででは一体何が起きてるのかという事をしっかりと伺いましょう。
スペシャルチョイスアドバイザーをお招きしています。
東京医科大学循環器内科教授の山科章さんです。
よろしくお願いします。
(2人)よろしくお願い致します。
先生。
これは僕もけい動脈…一応動脈硬化ってなったんですけど。
人間ドックで…。
これ前触れみたいなものってみんなないものなんですか?そうですね。
知らない間に少しずつ少しずつ進んでいきます。
ほとんど…いわゆる脳卒中だとか脳梗塞とか心筋梗塞になるまではほとんど症状がないのが動脈硬化の特徴ですね。
気付かないっていうのがね…。
動脈硬化はサイレントキラーですね。
うわっもう怖いわ〜。
沈黙の暗殺者。
ゴルゴの次にすごい殺し屋みたいな…。
血管の中がどうなってるのかちょっと見てみましょう。
血管の断面本物です。
血管の中を切って開いて内側を見ている。
半分になってるって事ですね。
切れ目を入れて開いているという形です。
これが動脈硬化となると…。
うわ〜!かなりですね。
一目瞭然。
そうですね。
この方は80近くの心筋梗塞で亡くなられた方のおなかの大動脈なんですね。
こういう所はコレステロールが沈着してますね。
あとは一部かたそうな所は石灰化ってのが起きてカルシウムがついてたりするんですね。
それはじゃあかたいんですか?石灰っていう事は…。
そうですね。
解剖された先生がハサミで切るのもかたくて切りにくいっていうぐらい…。
そんなにカチッてなるぐらい…。
うわ〜。
これ血液調べたんじゃ分からないんですね。
例えばCTを撮ったり超音波をとったりすると初めて分かる。
はあ〜。
なぜ動脈硬化が起こるのか。
その大きな原因の一つが血液を流れるコレステロールです。
コレステロールは本来細胞の材料に使われるものです。
ところがコレステロールが増えていくと血管の中で変化が起こります。
血管の内側に出来た傷から血管の壁の中へと入ってしまうのです
こうして血管の壁にコレステロールがたまっていくとやがて血管が細くなります。
これが動脈硬化の状態です。
動脈硬化になると血管が細いため血液が固まってしまうと血管がつまります
一方血管の壁が弱くなった所もあります。
そこが破れてしまうと血管が破れる病気を引き起こすのです
これ出来やすい箇所っていうのはあるんですか?そうですね。
体の中では脳の動脈。
それから心臓ですね。
冠動脈っていう所。
大事なとこばっかり!そうですね。
ピンポイントで大事なとこ…。
もちろん全身に起こってるんですけどそういうとこに起こると症状がはっきりするので病院に来られるんですね。
なるほど。
これやっぱりまあ絶対食生活とか生活習慣が関係してくるんでしょうね。
はい。
そこのところチョイスブロックで見ていこうと思いますが年齢を加えるごとにどうしても血管というのはかたくなっていくという事なんですけれどもそのスピードを速めてしまう。
動脈硬化へどんどん近づけてしまうという原因があります。
それは…これいつも出てくるものです。
もうね分かってんだけど…。
また出たか〜。
…でこれらの生活習慣が今度は病気として高血圧。
直結してる感じやもんね。
これあと高血糖。
高血糖まで…。
糖尿病にね進んでいってしまう。
それから脂質異常症と。
もうここにつながっていってしまうという訳なんですね。
これらの病気が動脈硬化になってしまうのはこれはなぜなのか?ちょっとポイントをまとめました。
簡単に言うとこういう事なんです。
なぜ高血圧高血糖脂質異常症が動脈硬化を引き起こすのか?まず高血圧。
血圧が高いと血管の壁に圧力がかかり更に傷がつきます。
そのために血管の壁が厚くなりかたくなるのです。
2つ目の高血糖。
血液中に糖が増えるとなんと糖が血管の壁を傷つけてしまうのです。
3つ目の脂質異常症は血液中にコレステロールが多い状態の事。
コレステロールが血管の壁にたまりやすい状態です
これがだからきっぱり分かれてる訳じゃなしにこれ全部が起こってるっていうかね。
タバコだったり運動不足だったり肥満だったりいろいろなものが絡んできます。
うわ〜これは怖い。
いい事が全くない。
全くない。
本当ですよね。
何歳ぐらいから気を付けたらいい…?実はですね動脈硬化は生まれた時から始まってるといわれています。
あるいはおなかの中からっていう話もあるんですね。
えっ本当?今始まってるんですか?お母さんがいい生活をしてるといいですけどお母さんがいわゆる悪い生活習慣だと子どもの時からそういう方向で進んでいきます。
ちょっとずつもう…どんどん下がっていく。
ただし子どもの時はゆっくりゆっくりですけど40前後から加速度的に生き方間違えるといろんな要素がですね今言ったようなものが加速させるんですね。
そっか。
この最初の角度を低く低くすると長くいくんやね。
この角度を緩やかにしていくという事ですね。
あ〜そっかごめんね〜。
避ける事はできないんですけど緩やかにする事で90年100年ともつ結果になるんです。
そっか〜。
ちょっとこうそういう症状がなくても今なってからでも運動始めた方が全然いいって事ですか?状態にもよりますけど多くの場合は運動する生活習慣を変えるっていうのが大原則でそれによって進むスピードをゆっくりにしてくれます。
僕先生でもね肥満も検査してそれ大丈夫やって運動もしてるんすよ。
喫煙はするんすよ。
この中で一番悪いのは喫煙ですか?そうですね。
カ〜ほら!私たちが病院にいると若い男性が心筋梗塞で…。
大体平均65ぐらいなんですけど50前に入院される方はほとんどの方がタバコ吸ってますね。
あ〜喫煙者。
やっぱりそうなるんやな。
…で動脈硬化っていうものになる前。
これはもう間違いなく動脈硬化であるというふうに言われる前と後とでこれでね選択肢チョイスというのが変わってくるんです。
それは違う。
全然違うよね。
一度かたくなってしまった血管というのは元には戻っていかないんですね。
だからここでのチョイスというのは薬をのむ事になります。
…でなるべく現状を維持してここに近づけない。
なるほど。
このラインをここでなんとか保つ。
低空飛行をね続けるんだ。
まずは動脈硬化であるという場合の選択肢。
薬というのはどういうものなんでしょう。
3年前脳梗塞に襲われた…
実は僕は2回やってるんですけどその退院後1か月ぐらいでまた再発をしているんですけどね。
星野さんは2度も脳梗塞に襲われました
幸いダメージが少なかったため後遺症は残らずに済みました。
星野さんの主治医泉本一さん。
星野さんは何で度々脳梗塞になったんですか?
(泉本)かなり血管が細くなっててここで血の巡りが悪くなって脳梗塞を起こしてるっていうパターンなんですね。
血管の内側に…血が流れづらくなってるっていう事。
泉本医師は星野さんの脳梗塞はコレステロールが多い事と関係していると考えています。
血液を流れるコレステロールは細胞の材料などになる大切な栄養です。
ところがコレステロールが増えていくと血管の壁にくっついていく事があります。
そのために血管がつまりやすくなり2度も脳梗塞を引き起こしたと考えられます。
そこで泉本医師はあるチョイスを行いました
それはこちらスタチンという薬です
スタチンは肝臓で作用し血液中のコレステロールの量を減らします。
泉本医師はコレステロールを減らして動脈硬化の悪化や脳梗塞の再発を防ごうと考えたのです。
星野さんは1日2回朝と夜にスタチンをきちんとのみ続けました。
その結果は…?
一気に下がってますね。
劇的に下がってますね。
薬をのみ始めてからずっとこんな感じ。
星野さんはスタチンと共に高血圧や血糖値を下げる薬ものみ血管を守っています
星野さんもちろん脳梗塞の再発はありません。
悪化を食い止める事ができてよかったですね!
2度脳梗塞だったんですよね星野さんは。
ですからこれをなんとかまず食い止めながら生活をしなければならない。
という事で薬をのんでいる訳なんですね。
今出てきましたスタチンというのはこの…コレステロールが出てきました。
脂質異常症に効果があるという薬。
これはスタチンというのは一般的に使っているお薬?そうですね。
非常に…動脈硬化がある心筋梗塞された方はもう必ずと言っていいほど使ってますね。
は〜。
大体この薬をのんでると…やめるとまたリスクが上がってくるので私はコレステロールが下がっててもですねのんで頂いた方がいいと思います。
いわゆるこのVTRのパターンだと一生のむ感じ…?そうですね。
もちろん生活習慣を改善して痩せてよくなってくる。
それが大原則ですけどそれプラスこういうふうに病気がある方はしっかりお薬をのんでですねいい状態を保つ。
お値段はどれぐらい?保険だと大体3割負担の方が多いんですけど3割負担だとまあ1日1錠が…100円から200円ですので1日30円から50円ぐらいになると思いますね。
副作用というのはあるんですか?スタチンっていうのは比較的副作用が少ない薬ですけど時々筋肉痛ですね。
足が…筋肉が痛いとかちょっとだるいとかですねそういう事をおっしゃる方はいらっしゃいます。
今脂質異常症については薬がありました。
そのほか動脈硬化につながってしまう病気として高血圧高血糖とありましたけれども実はこれもですね薬があるんです。
まあそうですね。
何か聞いた事はある。
そうです。
これによってこれ以上悪くしないようにしていると。
この脳梗塞や心筋梗塞などの命に関わる危険にまで至らないようにここで薬で止めてるという事なんですね。
あの…これのんだ事によって今までも話が出てますがよくなるんじゃないんですね。
そうなのよね。
結局は…。
誤解して薬あるから薬のんでるから別に…ずっと吸い続けてても大丈夫やっていう訳ではないって事ですね。
先ほど言いましたように2割から3割は減らすんですがやっぱり起こしている人は当然いる訳ですよね。
なので効果は明らかにあるんですけどゼロにする訳じゃないっていう事を認識して頂きたい。
リスクをゼロにする訳ではない。
薬といえども…。
やっぱり難しいねんな。
治すっていう事はできないって事。
この動脈硬化になったあとのチョイスとしては今そういう事でしたね。
現状維持するという事。
少しでも。
今度は動脈硬化になる手前ここでどんなチョイス選択ができるのかという事です。
この場合は動脈硬化にならないように現状維持をするだけではなくて…。
やったきたこれ!改善の余地もある?そうです。
よい状態の方に戻す事ができる。
つまり血管を若返らせる事ができるという事なんですね。
いわば血管のアンチエイジングやろ?ドヤ顔!それを聞きたいねんもう。
そのチョイスどんなふうにやるんでしょうか。
北アルプスを望む長野市大岡地区。
人口およそ1,200人の約半分が65歳以上という高齢者がとても多い地区です
こちらのおかあさんは…?
大岡地区の人たちはすごいんです。
年齢とともに上がっていく血圧が大岡地区の人たちはなんと横ばい。
一躍注目を集めているんです
そのチョイスを勧めているのが…
実は内場さん自身チョイスを長年実行してきました
これが15年前赴任してきた時の内場さん。
体重138キロでコレステロールが高く糖尿病にもなっていました。
しかしある時減量を決意。
体重を75キロまで減らす事に成功しました
体重を減らすっていう事を私が村の人の目の前で実現すると村の人たちはきっとね「どうしたの?」って思うと思うんです。
そして内場さんが実際にチョイスを実行して減量に成功したところ…
村のおばちゃんたちがみんな私に言いました。
「先生だけずるい」って言うんですよ。
そうするとねそのおばちゃんたちが「どうやって痩せたの?」と聞いてくれました。
そこで内場さんが住民の人に勧めたチョイスは三か条。
これが血管を守る事につながるんです。
そのチョイスを実行しているそば打ち職人の…
生命保険とか入る時に健診受けてくれって血圧引っかかったりとかしてました。
大阪で飲食店を経営していた金澤さん。
14年前この大岡地区にやって来たのを機に内場医師の勧めるチョイスを実行する事にしたのです
おはようございます。
朝6時半金澤さんは起きてすぐ…まずはトイレ
トイレが終わると…体重測定
昨日よりちょっと増えたかもしれないですね。
200グラムぐらい増えたかもしれない。
そして三か条の2つ目は…
食卓には山盛りの野菜。
食事はまず野菜から食べます。
金澤さんは家族全員で取り組んでいます
妻優子さん高校生の息子岳さんも野菜をたくさん食べるようになりました
実はこの千切りが一番食べやすいので好きなんです。
(岳)野菜食べる量は確実に増えたでしょ。
(優子)全然増えてるよ。
だってお弁当の野菜なんて半端ないもんね。
みんな入ってないって訳じゃないんですけどそこまでないですね。
俺んちなんかキャベツの千切りとか下にバ〜ッて敷いてあったりするんで…。
フフフフ…。
今ではお父さんに注意するまでに
だっていつもそうじゃん。
「あっ苦しい」って言いながら飯もう一杯食ったりする。
ハハハハ!だから駄目なんだよ。
こうした3つの取り組み
診療所の医師内場さんももちろん続けています
だってこれだけ食べてせいぜい700カロリーでしょ。
おいしくて野菜から…しかもたっぷり。
更に看護師の皆さんのお昼ものぞいてみるとご覧のとおり!
自分でやってない事は患者さんには言えないので血圧にしても体重にしても野菜を食べる事にしても自分で実践してそれから患者さんに伝えるっていう事が説得力があるかなと思って。
おはようございます。
(内場)おはようございます!
大岡地区の人たちではこの三か条を実行する人が続出。
この70代の女性も体重と血圧を記録したあのノートを診察に持参しています
これ朝ごはん食べる前ね?そうそう。
あ〜OKOK。
上等です。
これはね…これはまずハンコは「よくできました」です。
100点満点だからよかね。
(取材者)これうれしいですね。
うんハンコ押してもらうんですよ。
更に診療所には血管を守るもう一つのチョイスがあります
それがこちら
これは血管の状態を測定できるのです。
結果は血管年齢として表されます
例えば47歳の男性のPWVの検査結果。
血管年齢は57歳。
つまり実年齢よりも動脈硬化が進んでいる可能性があるのです。
測定はとっても簡単
腕と足に機器を取り付けます。
血流が心臓から腕や足に届く速度を測る事で血管のかたさを知る事ができるのです。
やわらかい血管の場合ゴムチューブのように伸び縮みして血液を送り出します。
ところがかたい血管の場合弾力性がなくなります。
そのため伸縮をしなくなり血液の流れは速くなります。
血流の速度を計測する事で血管のかたさが分かるのです
例えばね80歳の人が85歳で出ましたと。
それでも彼らはね「先生!おら何でこんなに年くってるんだ」ってそれは気になりますよ。
「いやそれは例えば今日はねあなたの血圧がお高めだからちょっとかために出てるんですよ」とか…。
高めに出た時ってのは実を言うとご本人が一番気にしてくれるのでそういう…何て言いますかね。
いい方向にアドバイスするいいチャンスになりますよね。
内場さんは診察に来た人にPWVの検査を受けてもらっています
先ほどの金澤さんも三か条の効果を血管年齢で確認しています。
43歳の時のPWVの結果は54歳。
ところが51歳の今は年相応です。
つまり若返っちゃいました。
すご〜い!こうして大岡地区の人たちは血管の状態に気を付けるようになったのです
あとはねいつも申し上げているようにね…
(内場)そうそう。
だからもう一回お願いだよ。
文句なし!この調子でお願いします。
いや〜大岡地区の皆さんはさなぎになって最後チョウになるんちゃうか?ハハハ!あの葉っぱの量はすごいよ。
ハハハ!でも喜んでおいしいおいしいって食べてるのが見てて気持ちよかった。
…で結果的にああやってね血管年齢が若くなってっていう…。
動脈硬化を防ぐための選択チョイスとして長野市大岡地区の内場さんが住民の皆さんに勧めてやっているという三か条。
身をもってね。
そしてPWV検査という血管年齢を測るという取り組みで血管の状態はよくなったという事なんですね。
その三か条なかなかよ。
ではこの大岡地区の取り組みについて詳しく聞いていきます。
長野市大岡診療所所長の内場廉さんです。
よろしくお願い致します。
今スリムでね…。
そうですよね。
ビックリしましたよ。
最初あの体型で…診療所にあの医者来たら「うわ〜うちの地区終わった」思うやろな。
だって本人がもう病気の塊みたいな感じやったんでしょ?138キロでしたっけ?こちらその当時の写真があります。
この時の大好物何でした?みそラーメンとトンカツですね。
アハハハハ!まあね28歳そりゃやっぱりそれぐらい食べてるよ。
おいしいですよね。
これやっぱり糖尿病もいわゆるそういう食生活の問題でなったという事ですか?もちろんそのとおりです。
高血圧も高脂血症も糖尿病も本を正せば食べ物で起こる病気だと私は考えています。
なるほど。
だから食を直せば一気に改善は…。
ですから高血圧の方が一生お薬をのむ理由はご自分の生活を変えないからだけです。
でもこうやってズバッと言い切ってもらってしかも自分が身をもって実証してるからものすごい説得力ありますね。
ご家族から痩せられた時何て言われました?私の奥さんは太った人が好きで…。
(笑い声)そっかそっか。
それはまた悩むとこやな。
そこが好きで結婚したのに…。
「おとうさんは昔の方がかわいかった」って言われます。
そこは否めないな。
奥さんも痩せられたんですか?はい。
そっか。
ポッチャリが好きだったんや。
言うと怒りますが確かにきれいになりました。
血管を守る三か条ドン!これです。
そっか。
お肉食べてもいいんだ。
先に野菜を食べてっていう…。
「先に」がポイントでしたね。
これ詳しく改めて伺いますが内場さん。
まず体重を測る。
毎朝?はい。
朝の体重。
これは朝起きて例えばトイレに行きます。
そうすると一日の中で一番軽いはずです。
晩ごはんのあとに体重を測っても「さっき飲み過ぎちゃったわさっき食べ過ぎちゃったの」。
うそばっかり。
ねえ。
なるほど。
そんな事やっても行動が変わりません。
血圧も同じです。
血圧はやはり朝の血圧が非常に重要だという事が研究で分かっています。
毎朝っていう事が大事って事ですね。
体重血圧。
(内場)はい。
これは簡単っていうかできるよ。
もう習慣にすれば…。
これですよ。
「野菜を先にたくさん食べる」。
これが気になってるんでしょ?気になってるの。
どうしてこうしたんですか?はい。
私はもともと大飯食らいです。
いっぱい食べる生活ですね。
あの…みそ汁代わりにみそラーメン。
それでカツ丼を食べるという生活を数十年繰り返してまいりました。
そうした時にどうすれば余計な物を食べなくて済むかと。
まあほとんどの食べ物はたくさん食べると必ず害があります。
うん量が適量じゃないと…。
ところが野菜だけは害になるほど食べれない事に気が付いたんです。
はあ〜なるほど!病気になるほど野菜食えって言っても絶対食べれないと。
山科さんもこれは賛同…?本当にそのとおりだと思いますね。
野菜の中にはいろいろなもの入ってますけど…。
野菜だとか大豆とかの豆類。
そうするとカリウムっていうのは…。
ナトリウムとり過ぎが悪いってのはご存じですよね。
塩分とり過ぎ。
体の中のナトリウムとカリウムの動きは…あ〜利尿効果だ。
ナトリウムが体の中から減るので血圧も下がる。
なぜ野菜に含まれるカリウムが増えると血圧を下げるのか。
塩分をとり過ぎていると血液中にナトリウムが増えます。
するとその濃度を下げようとして水分が増えその結果血圧が上昇します。
しかし野菜をたくさん食べてカリウムが増えるとナトリウムが多く排出され血圧が下がります。
カリウムはいわば自然の降圧剤なのです
ナトリウムを排出…カリウムによって排出する事ができる。
これ生野菜じゃないと駄目なんですか?何の野菜でもいいんですか?例えばお鍋を多めにするとか…。
野菜をおいしく食べる方法であれば何でも結構です。
煮ても焼いてもレンジでチンでも炒めても結構だし生でも結構。
じゃあその日の気分によって替えられるからレパートリーも…。
一番おいしいお野菜を一番おいしい食べ方でとにかく最初にたくさん食べて頂きたい。
量の目安っていうのはたくさんっていうのは…?一番最初に食べる量としては大体両手いっぱい。
10分間かけて食べるぐらいの量。
これが恐らく350グラム程度になると思います。
10分かけて食べる野菜の量。
これを目標にして頂くといいかと思います。
血圧だって実際にこうやってデータでとると日本人の血圧っていうのは測り始めるとどんどん上がっていく人が多い中で大岡地区は下がってるんです。
三か条を守って…。
完全に出てるもんね結果が。
それから先ほどVTRに登場した金澤さん一家。
息子さんも野菜をいっぱい食べるようになったという事なんですがまさに内場さんもそこにねらいがあるんですよね。
(内場)はい。
私たち大人が病気をしたらその事はこの病気が必ず自分たちの子どもに出てくる事を覚悟しなくてはならんと思います。
なるほど。
それはちゃんと考えとかなきゃいけない事。
それは実はその病気をするような生活であったり食べ物であったりという事を私たち親が子どもに無意識のうちに教えているからだと私は考えています。
食卓は一緒の食べ物なんで自分に起こりうる事は同じ物を食べてたら絶対子どもにも将来出てくる事が当然ですもんね。
あ〜そっか。
ですからご自分の健康のためだけに始めるのではなくてこの事が将来自分たちの子どもたちの健康を作るんだという意識が大事だと思っています。
家族は本当小さな地域社会ですね。
今まさにおなかに赤ちゃんいらっしゃるからそういう今のお話かなりこう…。
ガツンと来ましたね。
(山科)病気になった人あるいは病気になりそうな人だけ血圧を下げたり血糖を下げたりしてもですね日本全体から見るとそんなに病気の人減らないんですね。
…でお子さんもそうですし実際にリスクがなくても病気になられる方がいて厚労省のホームページ見ると「健康日本21」…今はもうナンバーツーになってるんですけどそれを見ると血圧は日本人全体1億3,000万人の血圧が1…みんな1下がると日本で脳卒中で亡くなる人が毎年5,000人減るといわれている。
1だけですか?
(山科)1だけで。
誤差範囲みたいなものですけど平均がですね。
だから高い人だけ下げてもですねこの人たちは人数そんなに多くないのでここにたくさんいるのでそれを減らす事ができる。
それを若い時から続けばですねきっと効果が出るのでその取り組みはすばらしいと私は思いますね。
は〜そっか。
未来に対してもそうだし今の日本人全体に対してもそうだしっていう事になるんですね。
みんなが取り組めば過去の病気になるかもしれない。
うん。
2014/12/06(土) 20:00〜20:45
NHKEテレ1大阪
チョイス@病気になったとき「血管を守って健康改善!」[解][字]
脳梗塞や心筋梗塞、脳卒中を防ぐために、血管を守るポイントを2回に渡って取り上げる。今回は、血管の状態を保つ生活習慣の改善のチョイスを紹介する。
詳細情報
番組内容
脳梗塞や心筋梗塞、脳卒中を防ぐために、血管を守るポイントを2回に渡って取り上げる。今回は、血管の状態を保つ生活習慣の改善のチョイスを紹介する。【出演】星田英利、浜島直子、小山径アナウンサー ほか
出演者
【ゲスト】東京医科大学教授…山科章,長野市大岡診療所所長…内場廉,【司会】星田英利,浜島直子,【リポーター】小山径,【語り】佐藤真由美,江越彬紀
ジャンル :
情報/ワイドショー – 健康・医療
ドキュメンタリー/教養 – 社会・時事
福祉 – 高齢者
映像 : 1080i(1125i)、アスペクト比16:9 パンベクトルなし
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日本語
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