はやぶさ2:打ち上げ成功 予定軌道に投入
毎日新聞 2014年12月03日 15時13分(最終更新 12月03日 18時17分)
三菱重工業と宇宙航空研究開発機構(JAXA)は3日午後3時9分過ぎ、鹿児島県南種子町の種子島宇宙センターから打ち上げられた小惑星探査機「はやぶさ2」をH2Aロケット26号機から分離し、予定された軌道への投入に成功したと発表した。
当初は、11月30日に打ち上げが予定されていたが、射場付近の天候不順が予想されたため2度延期していた。H2Aの打ち上げ成功は2007年の7号機から20回連続で、成功率は約96%。
H2Aロケットは1段目のエンジンを切り離した後、2段目のエンジンを2回に分けて噴射し、地球を1周してミクロネシア上空ではやぶさ2を切り離した。
はやぶさ2は、世界で初めて小惑星の微粒子を持ち帰った「はやぶさ」の後継機。水や有機物を含む可能性が高い小惑星「1999JU3」を目指し、生命の起源や太陽系誕生の謎解明につながる成果が期待されている。【大場あい】