32nd 1万人の第九〜全部見せます!歓喜の大合唱ができるまで〜 2014.12.23


(ナレーション)
すべての人が兄弟に
ベートーヴェンのその想いを形にした世界でたった1つのコンサート
今年も1万人の歓喜の歌が師走の大阪に響き渡りました
1万人の人がなぜ一緒になるのかってこれはやっぱりもう人の1人1人の力だよね。
もう奇跡が起こってるってやっぱり思うね。
32回目となる今年世界のマエストロ佐渡裕さんが共演を望んだのは2014年最も輝きを見せた歌姫
1万人との夢のコラボレーションが実現しました
「LetItGo」という曲と出会ってたくさんの方と一緒に歌える機会ができたっていうのは本当にうれしいですね。
男性も女性も老いも若きも日本中から集まった1万人が1つになる瞬間
そこには1万通りのよろこびの形がありました
「1万人の第九」
歓喜の大合唱ができるまで
そのすべてをお見せします
1万人でつくる歓喜の大合唱
レッスンは本番4か月前の8月からスタートします

(「交響曲第9番ニ短調作品125合唱」)
合唱団は一般公募で集められた歌の素人
歌うことが好きだから子育てが一段落したからはたまた健康のため
皆さんの参加理由も1万通りです
今や師走の風物詩となったこのコンサート
現在レッスン会場は関西と東京に合わせて36か所
更に今年から名古屋クラスの100人が1万人の仲間に加わりました
「第九」といえばよく年末に耳にするこのメロディーですが実は合唱曲全体の長さはおよそ20分
それをすべてドイツ語でしかも本番では暗記して歌わないといけないというのだから4か月も前からレッスンがあるのもうなずけます
今年の最年少は小学1年生の男の子

(「交響曲第9番ニ短調作品125合唱」)
すごい完璧ですね
1万人のうち今年は233人の小学生が参加
まだアルファベットすら難しいはずなのに一体どうやって覚えているの?
(スタッフ)あっそうですか。
子どもたちの楽譜には読み仮名のほかに歌い方のポイントまで
子どもの吸収力には本当に驚かされるとお母さんたちは口をそろえます
元気いっぱいの大きな声で歌う女の子を見つけました
お名前はなんていうの?
藤木響。
響ちゃん!合唱にぴったりのすてきなお名前だね
お母さんは15回以上参加しているというベテランさん
最初に参加したときの楽譜を大切に使っています
というのも…
後ろにちゃんと「響」が載ってるから。
(スタッフ)はははっ。
なるほど。
お母さんに誘われ去年から参加しているという小学2年生の響ちゃん
得意なことは「第九」を歌うこと巻き舌やアクセントの特訓中と学校でも発表したんだそう
と今ではすっかり「第九」の虜
お母さんにもその魅力を聞いてみました
すごい魅力で出さしてもらってます。
合唱団がレッスンに明け暮れている10月
この方もイベントに向けて本格始動です
そう「1万人の第九」総監督の佐渡裕さん
世界一のオーケストラベルリン・フィルの指揮も執った日本を代表するマエストロ
この日は共演者との初顔合わせです
失礼します。
・はい。
あっはじめまして。
井川遥です。
どうもはじめまして。
佐渡です。
よろしくお願いいたします。
どうぞよろしくお願いします。
(井川)あっブルーがすてきです。
ありがとうございます。
今回「1万人の第九」に初めて参加する井川遥さん
女優モデルとして活躍するスーパーママです
そんな井川さんといえば…
ハイボールとカラアゲ。
「ハイカラ」って言って。
あぁ…ハイカラ。
ふふっ。
実は佐渡さんも…
ハイボールとカラアゲお好きでしょ。
(井川)あははっ。
ありがとうございます。
いやほんでねちょっとお願いあるんですけど
(スタッフたち)ははははっ。
自分の自前ですよこれ。
(スタッフ)あっ自前ですか。
(井川)自前ですか。
ありがとうございます。
佐渡さんったら目尻が下がりっ放しですよ
大阪城ホールの本番で井川さんが任されたのは「第九」の歌詞の朗読
実は「第九」の歌詞はベートーヴェンが感銘を受けたというドイツの詩を基につくられました
この詩を読んでいたく感動したベートーヴェンはそれから構想を温めること30年
自身最後の交響曲として「第九」を完成させたといわれています
いかがですか?読んでみられて正直なところ。
あの〜正直ほんとに難しいと思いました。
今回のこの詩を頂いたときに神様があって目に見えないものを…結局自分の存在を超えたものっていう絶対的なものをこう「歓喜の歌」として読むという感覚がまず自分が読解できるのか…。
ああ〜。
この詩を通してベートーヴェンが最も伝えたかったメッセージを佐渡さんが教えてくれました
AlleMenschen…すべての人がBrderになる…1つになると。
この文がやっぱりいちばん重要でしょうね。
「Brder」っていうのは英語の「brother」のことですね。
だからまあ「兄弟」っていうことですね。
辞書では「brother」は「兄弟」でしかないんだけどもこの曲の中でやっぱり考えていくとそれは「家族」であったり「友人」であったりもしかしたらそれ自体をもう「平和」って訳してもいいかもしれませんね。
すべての人が1つになる
「1万人の第九」はまさにそれを形にした世界で唯一のコンサートだと佐渡さんは言います
このね「1万人の第九」をねやり終えたあとっていうのは人ってやっぱりすばらしいなと思うんですよね。
毎日…最近ニュースとかって結構つらいニュースも多いじゃないですか。
でもこの「第九」の歌詞のようにほんとにさまざまな人たちがそれぞれの人生をもって生命力をもって人と人がつながっていくっていうことはやっぱり忘れちゃいけないんだなと思うんです。
これ演奏し終わったらものすっごいその…ありがとうっていう気持ちが生まれてくるのとそれと人ってなかなか捨てたもんじゃないなと思うねあの感覚に包まれるんですね。
互いに手を取り合うことでよろこびいっぱいの世界ができる
ベートーヴェンのメッセージは実は身近なところにあったんですね
1万人の合唱団は大阪から遠く離れた東北の地にも
(橋)はいただいまから第3回「1万人の第九」東北の合唱団の練習を行います。
皆さんこんにちは!
(一同)こんにちは!
宮城県岩手県福島県からもあわせて150人の合唱団が参加します
東北合唱団のもとを訪れたのは去年から「1万人の第九」の司会を務める羽鳥慎一さん
いや〜楽しみですねはい。
いやもう東北は東北で去年の状況から…ねっ?すばらしいチームワークでしたんでちょっと実際にお会いしていろいろお話聞いてみたいと思います。

(和合)「最後まで避難を呼びかけた」。
2011年の東日本大震災以来3年間被災地に歌声を届け復興を支援しようと「サントリー1万人の第九with東北」として東北と大阪を映像でつないでコンサートをしてきました
今年はより想いを1つにしたいという願いから東北合唱団の皆さんが大阪城ホールに招待され1万分の150として歌うことになったのです

(「交響曲第9番ニ短調作品125合唱」)
(橋)サプライズでご紹介したい人がおりますので。
どうぞお入りください。
(羽鳥)おじゃまします!どうも。
おじゃまします。
(拍手)・きゃあ〜!すみませんどうも。
(羽鳥)おじゃましますどうも。
そういえばあの〜突然ですがうわさによるとなんかご結婚が…。
いや〜すみませんねなんか…。
・おめでとう!
(羽鳥)はい。
ええ〜ほんとにもうあの〜そういう…その話に関してこう普通に話すのは皆さんが初めてという。
(橋)あはははっ。
・おめでとうございま〜す!
羽鳥さんも無事に温かく迎え入れてもらったところで今回初めて1万人の輪の中で歌う皆さんの想いを伺いました
今年初参加というこちらのお2人は大学時代の男声合唱団の同級生
当時はお互いライバルとして切磋琢磨し合った仲だったといいます
(羽鳥)何年ぶりにこう同じ歌を一緒にやるっていうことに…。
(田中)そうですねもう
(三浦)うれしいですね。
(田中)もうそれこそ
(羽鳥)どうですか?25年ぶりにご一緒になって歌声は?
(田中)変わってないですね。
(三浦)変わってないですね。
(羽鳥)いかがですか?歌声は。
(三浦)全然もう…。
あはははっ。
(羽鳥)なんか微妙にバチバチしてるのが…。
(田中)ははははっ!
そして今回で2度目の参加という…
彼女が初めて参加したのは3年前
東北会場開設の年でした
大学では音楽を専攻しもともと「第九」が好きだったそうですが初めはその参加を迷ったといいます
復興もままならないなか本当にこの歌を歌ってもいいのか…
その石さんの気持ちを変えたのが震災の1週間後に生まれた甥っ子の蒼翔君
すごいほんとにうれしくて涙が出るくらいほんとにうれしかったんですけど。
でこういうまあ
「苦悩から歓喜へ」という「第九」のテーマが自分にぴったりと重なったという石さん
現在は特別支援学校の音楽の先生として生徒たちに歌うよろこびを伝えています
毎年…
(羽鳥)ほんとにいろんな人がこの会場60人だけでもいるんだなと思うとこれが1万人になるとほんとにいろいろドラマをもった人があの〜大阪城ホールに来てるんだなというのを改めて…今日直接話聞いてすごいイベントだなと思いました。
はい。
・姿見せるのよ
(MayJ.)・letitgo,letitgo
今年最も輝きを見せた歌姫も「1万人の第九」の舞台へ
この春社会現象を巻き起こしたディズニー映画「アナと雪の女王」
そのエンドソングを担当し映画と同じく大ブレイクを果たしたMayJ.さんです
(MayJ.)・あなただけを
(MayJ.)・みつめるの
今や彼女が出演するイベントはどこも超満員
この日も会場に集まったおよそ2000人の観客を魅了した彼女
その圧倒的な歌唱力で大人から子どもまで多くの人の心をつかみます
おはようございます。
今年は本業以外のお仕事にも引っ張りだこ
(スタッフ)やっぱお忙しいですか?年末までずっと。
そうですね。
ふふふふっ。
この日は立て続けに番組収録が2本
デビューから8年たっての大ブレイク
忙しく過ごしながらも毎日が本当に充実していると彼女は言います
人生を変えたこの曲について彼女は…
(MayJ.)
今回大阪城ホールでMayJ.さんが披露するのは1万人で歌う「LetItGo」の大合唱
夢のコラボレーションを前に1万人の規模を見てもらいました

(「交響曲第9番ニ短調作品125合唱」)うわ〜!すご〜い!すご〜い。
ふふふっ。
1万人だったり2万人3万人っていうお客さんの前で歌わせていただく機会はあるんですけれども…。
今こうやって私にとってそれがよろこびですね。
(羽鳥)こんばんは。
いや〜来ましたね今日も。
(スタッフ)来ましたねぇ。
お願いします。
もうだってあと2週間ですよ。
羽鳥さんの「第九」ムードも高まる本番2週間前
スタート2時間前のレッスン会場には早くも合唱団の大行列が
先頭の方は6時間も前からスタンバイしているんですって
会場に集まった総勢1100人の合唱団の前に現れたのはもちろんこの方佐渡裕総監督です
弾んで。
12!
佐渡さんは本番前に毎年必ず1万人全員を直接指導します
歌に込められた想いそして人に届く歌声とはどういうものなのかを合唱団全員に伝えるためだそうです
(佐渡)「Brder」!もうここで12…はい!
(「交響曲第9番ニ短調作品125合唱」)
(笑い)
(拍手)
佐渡さんの分かりやすい例えで合唱団の歌声はみるみるうちに変わっていきます
(羽鳥)すごいですよ。
今日だって佐渡さん初めて来たんですもんね1000人の前に。
ああやって
そんな佐渡さんが必ずレッスンで取り入れているのが手をつなぎ合って歌うこと
隣の人とつながることそして気持ちを分かち合うことによって初めてできるハーモニー
それこそがベートーヴェンがつくりたかったもの
(佐渡)1万人が集まってるのがすごいんじゃなくて自分の意思で1人1人のねそうした想いがすごく大事なの。

(「交響曲第9番ニ短調作品125合唱」)
1万人いれば1万人のドラマがある
佐渡さんがその想いを1つにして初めて歓喜の大合唱が生まれるのです

(「交響曲第9番ニ短調作品125合唱」)はいありがとうございます。
(羽鳥)おお〜。
さあいよいよやってきました大阪城ホール
おはようございます。
(スタッフ)おはようございます。
よろしくお願いします。
おはようございます。
去年は初めてだからなんか「うわ〜どうなるんだろう」と思いましたけど今年はちょっとすごさが分かってるんでワクワクですね。
羽鳥さんが到着したちょうどそのころ東北3県からやってきた合唱団が初めて大阪城ホールへと足を踏み入れます
中では佐渡さんとオーケストラがリハーサルの真っただ中
佐渡さんの粋な計らいでほかの合唱団よりひと足お先に1万人の規模を体感してもらおうと集まってもらったのです
どうもようこそお越しくださいました。
(羽鳥)こんにちは。
佐渡です。
羽鳥さんです。
(羽鳥)よろしくお願いします。
佐渡さんです。
ははははっ。
ここ何年はモニターでね僕らも見てたし歌っていただきました。
やっとこの大阪城に来ていただくことになりました。
ほんとに直接皆さんと一緒に音楽できることをすごく楽しみにしております。
よろしくお願いします。
(拍手)入ってきましたね。
いろんなバックグラウンドもって来てる人が1つの目標に向かって来てるんだなっていうのをちょっと去年よりは見られそうな気がします。
すべての準備は整いました
4か月間のレッスンを終えた合唱団を柔らかな冬の日ざしが温かく迎え入れます
(スタッフ)どうですか?今のお気持ちといいますか。
「特技は第九!」の響ちゃんも到着。
おはようございます
おはようございます。
そういう
「1万人の第九」いよいよ開演です
じゃあね〜。
(一同)お願いしま〜す。

(オーケストラの演奏)
(オーケストラの演奏)
第32回「1万人の第九」はハスの妖精ペリを描いたロシアバレエ「ラ・ペリ」のためにつくられたファンファーレで華やかに幕を開けました

(オーケストラの演奏)
(拍手)
(羽鳥)まずは第一部になります。
今年もすてきな方をお呼びしております。
すばらしい歌声の持ち主です。
MayJ.さんです。
どうぞ皆さん大きな拍手でお迎えください。
・パチパチパチパチ…
(拍手)
(ピアノの演奏)
(オーケストラの演奏)・ありのままの姿見せるのよ・ありのままの自分になるの
(拍手)
(羽鳥)ありがとうございました。
1万人の皆さんもありがとうございました。
すばらしい歌声でした。
(拍手)
(オーケストラの演奏「交響曲第9番ニ短調作品125」)・Freude,
(一同)・Freude,・Freude,
(一同)・Freude,
(「交響曲第9番ニ短調作品125合唱」)
(「交響曲第9番ニ短調作品125合唱」)
(「交響曲第9番ニ短調作品125合唱」)
(「交響曲第9番ニ短調作品125合唱」)
(「交響曲第9番ニ短調作品125合唱」)
(拍手と歓声)
(拍手)いや泣いちゃいましたはははっ。
早速これからも冬からうちの学校では卒業式に向けて「第九」…「歓喜の歌」をやるので生徒たちにまずは伝えたいなと思います。
親子で出れてほかの人ともつながれてやっぱり「第九」っていいなぁと思いながら。
来年も出て…出てなまた歌うまくなりたい。
なんかみんな各会場で…日本各地でああいう想いで練習されてる方々がここに来て…。
なんか…やってるなと思うと…すばらしいですね。
まあ私ほんとに2回目ですけどでもだいぶ…なんていうんですかね「第九」に迎え入れてもらえたというかそういう感じがしましたのでぜひテレビご覧の方で「第九」とかあんまり聴いたことないなっていう方もまあ私が言うのも偉そうですがちょっと「第九」に近づいてみるのもいいんじゃないか…。
私のような素人でもこれだけこう感動をもらえるっていうのはすばらしいなと思いました。
最も16回目の中で自分の中でも興奮してたし美しいものに触れた気がするし…。
いやもうだいたい1万人やってること自体がすごいことだと自分では思ってたしそれをもっと自分たちでその面白さを見つけることを16年やってた気がするけどほんとにこうやってやってみてこれはもう奇跡が起こってるってやっぱり思うね。
2014/12/23(火) 13:55〜14:52
MBS毎日放送
32nd 1万人の第九〜全部見せます!歓喜の大合唱ができるまで〜[字]

May J.が「Let It Go〜ありのままで〜」を1万人と熱唱▼女優・井川遥が詩『歓喜に寄せて』を朗読▼佐渡裕・総監督!東北から150人の合唱団と共に…

詳細情報
お知らせ
今回のテーマは、『みんなに広がれ!よろこびのうた。』レッスン会場もこれまでの関西・東京・東北に加え、名古屋を新設。ひとりでは決して成し得ない、全国から集まった1万通りの「歓び」が大阪城ホールで起こす化学反応——。
コンサートの模様を中心に、羽鳥慎一が仙台のレッスン会場に赴き東北合唱団の方々と触れ合う姿や佐渡裕が井川遥に「第九のイロハ」を分かりやすく指南するコーナーなど、皆様にお届けします。
番組内容
●ゲストにはMay J.が登場。今年を語るに相応しい一曲として「Let It Go〜ありのままで〜」を1万人の合唱団と共に歌います
●朗読のゲストには女優・井川遥が。『歓喜に寄せて』は、ベートーヴェンが「第九」を作曲するきっかけになったと言われている詩です
●4年目の今年は東北から150人の合唱団を大阪城ホールへ招待。東北復興への熱い願いも加わり、様々な思いを胸に秘めた1万人が「歓喜の歌」で1つに
出演者
【総監督・指揮】
佐渡裕
【司会】
羽鳥慎一
豊崎由里絵(MBSアナウンサー)
【ゲストアーティスト】
May J.
【朗読ゲスト】
井川遥
制作
【サントリー1万人の第九公式Facebook&Twitter】
■Facebook
https://www.facebook.com/10000symphony9
■Twitter @10000daiku
https://twitter.com/10000daiku
ハッシュタグ「#10000daiku」

ジャンル :
音楽 – ライブ・コンサート
音楽 – クラシック・オペラ
福祉 – 文字(字幕)

映像 : 1080i(1125i)、アスペクト比16:9 パンベクトルなし
音声 : 2/0モード(ステレオ)
サンプリングレート : 48kHz

OriginalNetworkID:32722(0x7FD2)
TransportStreamID:32722(0x7FD2)
ServiceID:2064(0x0810)
EventID:2064(0x0810)

カテゴリー: 未分類 | 投稿日: | 投稿者: