すてきにハンドメイド「かぎ針で ざくざく編む!つけ襟風マフラー」 2014.11.18


中村幸司解説委員でした。
次回のテーマです。
担当は、二村伸解説委員です。
ぜひ、ご覧ください。
「すてきにハンドメイド」。
今回の作品はこちらの暖かそうなニットの襟。
手編みのフンワリとした風合いが優しくかわいらしい印象を与えてくれます。
実はこの襟襟元のひもで簡単に着け外しができる小さなマフラーなんです。
お手持ちの洋服に合わせて気軽にコーディネートが楽しめますよ。
シンプルなカーディガンに合わせるとお部屋の中でも大活躍。
糸を替えるだけでアレンジも簡単です。
カジュアルなデニムのジャケットもご覧のとおり。
女性らしい雰囲気になりますね。
コートの上から着けるとおしゃれでかつ暖かさもアップします。
このマフラーを作ったのはニットデザイナーの田沼英治さん。
作品の制作だけでなく糸の開発なども手がけています。
田沼さん今回のお薦めポイントは?このつけ襟風マフラーは手編みの風合いを生かした作品になっています。
基本の編み方だけで編めるので短時間で出来上がります。
とても簡単なのでお好みの糸でたくさん編んでほしいなと思います。
かぎ針でざくざく編んで作るつけ襟風マフラー。
冬を暖かく楽しく過ごすアイテムとして一緒に編んでみませんか?今月のテーマは「手作りで冬支度」です。
花子さんは冬に向けて作りたい物ってありますか?毎年ねニット帽を編んでるんですけどたんすにしまってたらペッタンコになるんですよ。
それをもう一遍編み直すのがちょっと楽しみなんです。
えっ?はいフンワリさせたいために。
毎年そのように編み直してらっしゃる?はい。
今年ももう始めております。
その手作りリストに今日のつけ襟風マフラーもぜひ加えて頂きたいと思います。
これいいですよね。
これ軽いまずね。
で暖かい。
ソフト。
優しい。
すごいいいですよね。
デザインがまたすばらしいですよね。
教えて下さる方ご紹介致します。
ニットデザイナーの田沼英治さんです。
よろしくお願い致します。
よろしくお願い致します。
ニットの先生でね男性の先生初めてなんです。
またイケメンやしハハハ…。
だから本番前にコサージュをね。
ササッと手作りなさったんですよ。
ちょっとだけ…。
田沼さんはどうしてニットの世界に進まれたんでしょうか?イギリスにファッションの勉強で留学してる時に現地の主婦の方々のニットのクオリティーの高さに感動しましてニットを知るきっかけになりました。
その後ロンドンと東京でニットのデザインや技術を学びました。
また外国行かんでもちょっと足運んでもろたら生駒の山来たらこんな人がいてましたのに…。
イギリスだけでなく生駒にも花子さんのようなね。
でもすばらしいですね。
いろんなとこの研究でって事で。
今日教えて頂くつけ襟風のマフラーですけれどもそのセールスポイントをお願い致します。
お願い致します。
はい。
初心者の方も太い編み針でざくざく編める仕様にしました。
こちらですね。
こんなふうにフンワリと立体的なマフラーなんですけれども…。
はいひもをほどきますと…。
ほどきますと…。
広げると…。
なんとほら。
ホントにこれね。
平らな長方形。
ほぼ長方形なんですよね。
このひものとこでこれ折り返すだけで二重の襟になる。
こうしたこのアイデアが面白いですね。
すぐれものですよね。
はい。
じゃあまずこの平面この本体の部分から作り方をご覧頂きましょう。
VTRです。
今回は並太程度のモヘアを使いますが糸はお好みのもので構いません。
用具は…。
早速編み方お願いします。
今回は糸を2本合わせ2本どりで編みます。
編み始めはまず糸を針に当てて一回転。
続いて針に糸をかけて針にかかった輪から引き抜きます。
これで編む準備ができました。
はい。
作り目は針先に糸をかけて引き抜く鎖編みという編み方で編みます。
この鎖編みを続けて編んで下さい。
編むとこのように鎖の輪がつながったような編み地になります。
この鎖編みをする時のポイントですね。
作り目はきつく編むと糸が引きつるので少し緩めに編んで下さい。
あ〜それで柔らかいなと…。
これで1段めを編むための土台となる訳ですね。
1段めの編み方です。
まず立ち上がりの鎖編みを3目編み少しひねって裏側を見て下さい。
鎖編みの裏側に小さな山のように渡ってる部分を裏山といいます。
次はこの4つめの目に編み入れます。
編み方は長編みです。
針に糸をかけてから裏山に入れ針先に糸を引っかけて引き抜きます。
すると針に糸が3本かかった状態になります。
今回は2本どりで編んでいるので2本で1セット1本と数えます。
次に針に糸をかけて3本のうち2本を引き抜きます。
そうすると針に糸が2本残ります。
そして最後に残った2本を一気に引き抜きます。
これが長編みです。
次は1目空けた裏山に編み入れます。
編み方は先ほどと同じ長編みです。
1段めは最初の立ち上がり以外は全て長編みで編みます。
次は1目空けた裏山とすぐ隣の目に連続して編みます。
まず1目空けた裏山に長編みを1目編みます。
続けて隣の裏山にも長編みを編み入れて下さい。
これが編めた状態。
1つの目に1つずつ長編みが入ってそれが2つ並んでいますね。
はい。
次もすぐ隣の目に編みますがここは1つの裏山に2目長編みを編み入れます。
まず1つめ。
そして同じ目に針を入れて2つめの長編みを編みます。
こちらが編んだ状態。
1つの目に長編みが2つ入っていますね。
確かに。
続いても隣の目に長編みを編みますが長編みの数を3つに増やします。
えっ。
まず1つめ。
そして2つめの長編み。
更にこれが3つめの長編みです。
最初の鎖目ホンマに柔らかく編んどかなあきませんね。
編んだものがこちら。
1つの目に長編みが3つ入ってますね。
入ってます。
このあとは前の編み方を戻るように編みます。
その編み方を記号図で詳しく教えて頂きましょう。
ここまで編んだ部分がこちら。
続きは前に編んだ編み方に戻るように長編みの本数を減らしながら編みます。
最初の立ち上がりと長編み1目を端目としこの端目を除いた14目で1つの模様になります。
山の形で対象に…。
ああうまい事なってるね。
これを実際に編んだものがこちら。
1つの山のような形になります。
できました。
この14目を繰り返し端まで編みます。
するとこのようにジグザグに編み上がります。
きれいにね。
山を5つ作るという事ですね。
1段目が編み上がりましたので今度は2段めへまいります。
2段めは編み地の左右を持ち替えて裏を見ながら編みます。
1段めの上に戻るように編むのでこのように持ち替えます。
まずは…次は鎖編みのすぐ下にある長編みの頭の目に編み入れています。
編み方は細編みです。
長編みの頭に針を入れて糸をかけて引き出します。
すると針に糸が2本かかります。
そしてもう一度糸をかけてこの2本を一緒に引き抜きます。
これで細編みを編めました。
このあとは同じ要領で1つの目に…端まで全て細編みで編むとこのようになります。
2段めが編めましたね。
はい編めました。
このあとはどうしますか?あとは1段めと2段めを順番に繰り返して編むだけです。
1段めと2段めを7回繰り返して編めば本体が編み上がります。
本体が完成しました。
鎖編み長編み細編みの3つだけでできちゃいましたね。
一応繰り返し繰り返しで覚えるのは2段めまでなんですよね。
最初の1段めが長編み。
そこに沿って細編みをするという事なんですよね。
これやったら初めての方でも大丈夫でしょう。
ねえ。
ただ1段めを編む時の長編みの数が重要だなと思ったんですね。
それはこれで見てみましょう。
そこおさらいをお願いします。
お願い致します。
まず1つの模様の真ん中に…中央にその両方に3目編みます。
その両端に2目ずつ編んでその外側に1目を2回ずつ編みます。
一番外側は1目空けて長編みを1目に2回という形になっています。
ただし平面に編むので端の目が左右必要になります。
右端の立ち上がりの鎖編みを含む端目を除いた14目を長編みの数に注意しながら繰り返すだけです。
立ち上がりを1目と考えたら駄目なんですよね。
2段めは立ち上がりの鎖を1目編んだあと1段めの長編みの頭に1目ずつ細編みを編み入れて進んでいくだけなのでとても簡単です。
目を落とさないようにね。
これは14目ごとですね。
高さは2段の単位で。
これ繰り返したらいいんでしょうね。
数を変えるだけでまた大きさもだんだん長さも変える事ができるんですかね?はい。
今教わった編み方こちらで本体ができましたね。
これからこの本体の回りに縁をつけて結びひもも編まなきゃいけないんですけれどもどういうふうに編みますか?ちょっと花子さんお願いします。
これが今編み上がった最後のところですね。
上の辺はもう既に細編みで編めていますので他の3辺を続けて編みます。
3辺。
ここですね。
どのように?ここから細編みを端から編み続けて編んで途中のひもも同時に編んでいきます。
途中に…?という事はこう編んでそこにひもを通してこう私のところへやってきましてここでまたひもをこう編むんですか。
はい。
あ〜いいですねこれ。
つけ替えしなくていいんですね糸を。
じゃあそれをこれからまた見ていきましょう。
縁をつけて途中に結びひもをつけて仕上げて参ります。
実際は本体の続きの糸で編みますが…次は本体の長編みの頭の目に編み入れます。
この目に…この次は立ち上がりの鎖編みと長編みの両方をすくいます。
このように編み目をそっくりすくう事を「束にすくう」と言います。
「たば」で「束」か。
立ち上がりの鎖と長編みの足を編みくるむように…その次は細編みの目に編みます。
ここは小さな目に編み入れるので…長編みの頭と細編みは目に編み入れるので1目そして長編みの足には2目編み入れると覚えて下さい。
この要領で細編みで続きを編んで下さい。
本体の下から7段めの所まで編むと細編みが15目編めます。
ここですね。
ここから結びひもを編むんですね。
縁編みの続きの糸で…40目編めたらそのあとはこの鎖編みを戻るように編みます。
Uターンしてきますよ。
さあどのようにUターンすんのやろ。
最初に針を入れる場所は裏山の2目めです。
編み方は…針を入れて針先に糸をかけて針にかかっていた目を全て引き抜きます。
抜くだけか。
はいはい。
この引き抜き編みで鎖編みを最後まで戻りながら編んで下さい。
はい戻ってきました。
これで結びひもが編めましたよ。
さあ縁編みに戻りましょう。
結びひもを編む前と同じ要領で細編みで端まで編みます。
これで左側の縁が編めました。
ひもから下は細編みが11目になります。
次は角の編み方です。
角に鎖編みを1目編む事で角がきれいに仕上がります。
次の辺は長編みが編まれている所はその足元の目にそうでない所は束にすくって縁を編みます。
編み方は全て細編みです。
端まで編めたら残った右の辺も続けて編みます。
編み方は左側の辺と同じ要領です。
こちらも途中で結びひもを編んで下さい。
これが編み終わった状態です。
結びひもは左右対称になるよう下から11目細編みを編んだ所に編みます。
最後は引き抜き編みで編み終わります。
針にかかった糸を引き伸ばし7〜8センチの所で切って残った糸を外して下さい。
糸端はとじ針で始末します。
裏側の目立たない所で4目か5目くぐらせて通します。
余分な糸ははさみで切っておいて下さい。
本当ですとね同じ色の糸で編みますからあんなに目立ちませんよね。
何か出てるなと思って。
そうですよね。
このように。
きれいに出来上がりました。
完成です。
いや〜いいですねあの結びひも。
あそこちょっと私にとってはありがたいですね。
よく取れたりとかねなるんですけど。
あれ縁を編みながら結びひもやりますので糸の処理が簡単でいいですよね。
そうですね。
ここまでは1色の糸で編む方法を先生に教わりましたが先ほどから皆さんね気になってらっしゃると思います。
花子さんのこのつけ襟風マフラーはどのようになってるんでしょうか。
色がいろいろあります。
これをですね広げてみますとこちらなんです。
あら。
最初はベージュの糸で編み始めました。
続いてからし色に変わってオレンジ色とグラデーションがきれいに出ていますよね。
このつけ方ですけれども今花子さんがつけていらっしゃるのは2段になっている襟ですね。
出ております。
ところがこういうふうに段を隠すとグラデーションがきれいに出ますよね。
あれ?これどういうふうに出てんねやろ。
これミックスの糸なんですか?これどの糸を使ってるんですか?実はね3色の糸を合わせて編んでいたんです。
編み方を教えて下さい。
はい。
お願いします。
まず2本どりでベージュの糸で編み始めます。
3段めからベージュの1本の糸をからし色に変えて編みます。
6段めからまたベージュの糸をからし色の糸に変えてからし色2本で編んでいきます。
このようにして1本ずつ色を変えてグラデーションにして編んでいきます。
もともとミックスの糸やなくてこれ2本どりだからシャッフルしていっていけるんですね。
はい。
更にこんな作品はいかがでしょうか?かわいい〜。
粒々の。
変わり糸で編みました。
カラフルな色の玉がねあちこちに散らばってるんですけれどもこれはどんな糸で編んだらこんなふうに出来上がるんでしょうか?謎解きをお願いします。
この作品は糸を3本どりして編んでいます。
詳しくはこちら。
ベージュのモヘア2本どりにネップヤーンという粒状の変わり糸を足しました。
ネップヤーンの粒々がこの…。
あれなんですね。
玉になってるんですね。
結構ボリュームありますねこれね。
3本とってるから。
3本どりにする分糸が太くなるので編み上がりは少しだけ大きくなります。
ちょっとこちら見て下さい。
ふっくら襟に続いて更に…。
こちらすごいですよ。
これ何ですか。
大変なボリューム感ですよ。
すごい大きいですねこれ。
どうなってるんですか?これは。
超極太の糸を20ミリのかぎ針で編みました。
段数目数は全く同じでひもだけ編まないで編むと同じように編めます。
え?これ編み地は一緒なんですか?糸の工夫をするだけでこんだけ変わるんですね。
糸が太くなって直径2センチのかぎ針で編むと同じつけ襟風マフラーの編み図でこんなふうになると。
すごいですよ。
これうちの夫の首巻きになる…。
何でやねん。
そんな大きな顔じゃないです。
膝掛けとかストールとかね。
いいですね。
使いでがありますよね。
こんなふうにさまざまな作品を作ってらっしゃる田沼さんですけれども実は糸の開発までなさっているんです。
田沼さんが開発なさった糸で編んだものお持ち頂きました。
このパステル調のマフラーなんですけれどもこれは…。
どんな糸?これ何なってんの?リリアン編みのような形状になってまして白い糸の中に中のグラデーションの糸が入っておりまして二重構造になった糸になっております。
はあ〜これがこんなんなるんですか。
これ直径1センチぐらいありますけれどもこれが1本の糸になる訳ですね。
ザクザクと編んでいけますよね。
そしてこちら何かえらいキラキラ光ってます。
金属みたいな感じなんですけど。
クラッチバッグですね。
こちらは白いモヘアと和紙素材のラメ糸を2列に仕上げた糸になっております。
ふだんは医療用や工業用製品を作る工場に頼んで糸を作りました。
機械でぐわ〜作ってはるんですかね。
だから2本どりではなくて最初から2種類の素材の糸がくっついてるんですよね。
これくっついてるんですね。
で編んでいくとこんなだんだら模様になると。
すてきな模様が出ます。
すごい開発されてますよね。
どうしてこんな面白い糸の開発をしようと思われたんですか?皆さんが着られているニットのうち国産の糸の割合はすごいわずかなんですね。
国産の糸をもっと作ってニットをやる楽しさや面白さを伝えていきたいなと思っています。
そういえばそうですね。
よく毛糸買いにいきましたらね難しい横文字のばっかりでねあら〜と思ってましたけど日本の糸もねいい糸がたくさん出てきてくれたらうれしいですよね。
医療用のものを作る工場とかあと自動車部品の工場で協力し合って新しい糸を開発して作ってらっしゃると。
今日のこのかわいらしい襟マフラーもですね…。
つけ襟風マフラー。
皆さんに作って頂きたいのでメッセージをお願いします。
糸を1本変えるだけで簡単にアレンジができます。
皆さんもお気に入りの1本を作ってみてはどうでしょうか。
「すてきにハンドメイド」のテキスト11月号に掲載されています。
こちらですね。
今日はどうもありがとうございました。

(テーマ音楽)2014/11/18(火) 10:15〜10:40
NHK総合1・神戸
すてきにハンドメイド「かぎ針で ざくざく編む!つけ襟風マフラー」[字]

11月は「冬に活躍しそうなアイテム」を特集!今回は「つけ襟」として首回りから入る寒気を防いでくれる「小ぶりのマフラー」をニットデザイナー・田沼英治さんが伝授。

詳細情報
番組内容
11月は「冬に活躍しそうなアイテム」を特集!今回は「つけ襟」として首回りから入る寒気を防いでくれる「小ぶりのマフラー」の編み方。使うのは初心者にも易しい「鎖編み」「長編み」「細編み」「引き抜き編み」。糸を「2本どり」にして「かぎ針」でざくざく編むので、大きさの割りには、早く仕上げることができる。「編み糸の開発」などでニットの可能性を広げようとしているニットデザイナー・田沼英治さんが伝授。
出演者
【ゲスト】宮川花子,【講師】ニットデザイナー…田沼英治,【司会】杉浦圭子

ジャンル :
情報/ワイドショー – 暮らし・住まい
情報/ワイドショー – ファッション
趣味/教育 – 園芸・ペット・手芸

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音声 : 2/0モード(ステレオ)
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