おはようございます。
12月に入り街はクリスマス一色です。
皆さんはいかがお過ごしでしょうか?今月の「マンスリーリポート」まず番組審議会の報告です。
今回の番組審議会は10月5日に全国ネットで放送したドラマ「最強のオンナ」について審議しました。
あんた私のこと「あんた」って。
「私のことあんた」って今あんたかて私のこと「あんた」って言うたやないですか。
あんたに「あんた」って言って何が悪いのあんた!「あんた」言うたらいかんいう人が…。
藤山直美さん演じる家政婦と寺島しのぶさん演じる洋食チェーンの社長の二人の女性が本音でぶつかり合うヒューマンコメディーです。
藤山直美さんと寺島しのぶさんのテレビ初競演も話題となりました。
ほかに何か質問は?質問というかようそんだけスラスラスラスラしゃべらはりますねぇ。
さすが社長さんですわ。
もう日本一!委員からは次のような意見が出ました。
それでは佐藤委員の意見をお聞きください。
だったと思いますね。
でやっぱり主演のそれからやっぱり岸部一徳さんがずっとこうおんなじトーン…。
「最強のオンナ」は現在TBSの動画配信サービスTBSオンデマンドでご覧いただけます。
では今日の特集です。
今年9月インターネットの動画投稿サイトで民放やNHKのテレビ番組を無断で公開したとして全国で16人が著作権法違反容疑で一斉摘発されるというニュースがありました。
著作権は私たちテレビ局だけでなく今皆さんにとっても関わる機会が増えてきている権利です。
今日は著作権について皆さんと学んでみます。
スタジオにはMBS編成局ライツ業務部の榎本芳夫が来ています。
どうぞよろしくお願いします。
お願いします。
では榎本さんまずは「著作権とはなんなのか」について教えてください。
(榎本)はい。
法律には著作権が発生するものとして著作物が規定されてますがこのように定義されています。
「思想又は感情を創作的に表現したものであって、文芸、学術、美術又は音楽の範囲に属するもの」をいうと書いてますね。
はい。
ちょっと難しい感じですね。
そうですねこれいかにも法律的な表現なんですけども。
ごくごく簡単に言いますと例えば高井さんが頭に浮かんだ考えや思い気持ちをですね詩や小説にしたりまたは絵に描いたりもしくは曲を作ったりしてなんらかの形で表現するということが著作物なんですね。
すなわちそれらを作った方々の許可なく勝手にコピーしたりして利用したりしてはいけないということになります。
じゃあそうしますとテレビ番組とこの著作権というのはどういうふうに関係があるんでしょうか?はいこちらに番組のイラストがありますが例えばこれをMBSのある番組の一場面というふうに想定をさせてください。
MBSが作っている番組ですのでMBSに著作権があるというふうになります。
ですのでMBSの許可なく勝手にこれをインターネットにアップされては困るんですね。
はいしかしMBSが許可すればすべてオッケーなのかというとそうではないんです。
それはどうしてなんですか?はいこのイラストではスタジオの後ろにセットがあります。
そしてセットの壁に絵や写真が掛けられていたりすることがありますよね。
そうですね。
はいその絵を作った画家とか写真を撮ったカメラマンの方についてはおのおの著作権があります。
はい。
それからテレビ番組にはよくたくさんの音楽が使われておりますが歌番組はもちろんですけどもその他の番組でもさりげなくBGMが使われています。
1つの番組では何十曲もの曲が使われたりする場合もあります。
そうですね。
ええ。
そういうふうに曲の作曲家や作詞家にはそれぞれ著作権があります。
はい。
このほか著作権とは少し異なるんですけどもここにタレントさんがいらっしゃいますがタレントさんの肖像に関する権利という肖像権というものもあります。
まあそうしますとテレビ番組のこのほんの一つの場面だけを取ってもテレビ局だけが権利を持っているのではなくってまあたくさんの人ですとか会社がそれぞれ権利を持ってるということになるわけですよね。
はいそうなんですね。
MBSだけでなく先ほど申し上げた方々の許可を放送とは別個にもらわなくてはならないということになるんですね。
高井さんが最初に紹介した著作権法違反容疑のニュースについてはそうした許可もなくテレビ番組を動画投稿サイトに投稿して犯罪になってしまったというような問題なんですね。
はい。
それと同じように許可なくテレビ番組をDVDなどにコピーして販売する行為も大きな問題になっています。
なるほど。
まあそうしますと放送とは別の許可が必要だという点ではインターネットもDVDも同じだと思っとけばいいわけですね。
はいおっしゃるとおりですね。
正確に言いますとインターネットにアップして配信することとDVDにして販売することはそれぞれ個別に許可が必要になります。
例えばですね放送局があるドラマを作るときにあらかじめ後々DVDにしますよということを前提にして出演者の人とか関係者の人たちに…まあ皆さんにこう許可をもらっておくっていう方法もありますよね?
(榎本)ええ。
最近そういったケースが増えてきました。
放送後短期間にDVDが発売されるケースがよくありますよね?しかし以前はそうしたことはまったく想定されずに放送するだけを前提に番組が作られてきたんですね。
(榎本)こちらの映像は1979年にMBSが放送しました山崎豊子さん原作のドラマ「不毛地帯」ですね。
当時大きな話題になりました。
今も価値のある映像作品としてDVDとして販売されました。
しかし当時は放送することしか想定されていませんでしたのでDVD化する際には改めて原作者脚本家作曲家そして156人もいた出演者すべてに許可を取るという膨大な作業を要しました。
大変ですよね。
(榎本)はい。
ところで最近は一般の人もインターネットでホームページですとかブログを作って楽しんでるんですがその著作権の観点から皆さんが何か注意した方がいいってことはありますか?
(榎本)はい。
こちらに京都の紅葉の映像がありますけども例えばこの秋にこういったきれいな紅葉の映像や写真をご自身で撮ってブログ等でアップされる方もたくさんいらっしゃると思います。
ペットの好きな方はご自身のペットを撮ってアップしている方も多いでしょう。
ですね。
このときにご自身を撮った映像だけでなくもう少しいい映像にしたいということでBGMを付けたいという方もたくさんいらっしゃると思うんですがこの場合にはその曲の作曲家や作詞家の権利を…著作権を侵害する場合がありますから注意が必要なんです。
そうなんですね。
でも例えばクラシックの名曲とかはどうなんでしょうか?時々「著作権がもう切れてる」なんていう言い方耳にすることありますよね。
よく聞きますよね。
はい。
はいこちらに著作権の保護期間が書いてますが著作権は死後50年。
映画の場合ですと公表後70年といった細かな例外があるんですけどもこのように定められています。
そうしますと例えばモーツァルトとかベートーベンはもう亡くなってから随分たちますからまあ大丈夫っていうことですね?確かにおっしゃる著作権は切れています。
はい。
ここで忘れてはいけないことがありまして演奏には演奏家がいますよね。
はい。
そして歌には歌手がいます。
はい。
演奏や歌をレコードやCDに録音する人やレコード会社がいるということなんですね。
はい。
このような方々は著作権の隣にある権利ということで著作隣接権という権利を持っています。
はい。
従って曲の著作権が切れているからといって著作隣接権が切れてない場合もありますのでそういった場合はその方々の許可が必要になってきます。
なるほど。
なんか随分前の人が作った曲だからと思ってひと安心できないわけですね。
(榎本)そうですねはい。
うっかりしがちなことをもう一つお話をさせてください。
はい。
今度は写真の話なんですが。
写真。
あっ私の写真ですね。
ええ。
こちらに高井アナの写真が出てますがこれをプライベートな写真だとしますと先ほど申し上げましたように高井さんには肖像権という権利がありますよね。
でこの写真を誰かが使う場合は高井さんの許可が必要になりますよね。
そうですね。
じゃあ使わせてって言われて私がどうぞどうぞって言ったらそこでオーケーになるんですよね?実はまだオーケーではないんです。
「ではない」?はい。
ヒントはこれは写真という著作物だということなんですね。
「著作物ということ」?はい。
写真は写ってる人だけじゃなくて写真を撮った人がいます。
その方には著作権があります。
ですので写真を撮った方の著作権がありますので無断で勝手に利用してはいけないんですね。
テレビをご覧の皆さんにはこのように考えていただければいいと思うんですね。
映像とか音楽とか他人の文章などを利用する場合はそれに関わった方々の許可を取っているんだろうかと。
ふと立ち止まって考えていただけるといいと思います。
はい。
著作権というのはテレビ局や有名な芸術家だけにあるものではなくて身近にあるもので皆さん自身も持っています。
従ってお互いを尊重し合いましょうという権利なんです。
うんなるほど。
ちょっと立ち止まって考えるそれがポイントかもしれませんね。
そうですねはい。
どうもありがとうございました。
ありがとうございました。
特集でした。
次にこの冬大阪の街に生まれた新たな風物詩をご紹介します。
JR大阪駅北側のグランフロントうめきた広場に設けられた「ウメダ☆スケートリンクつるんつるん」は氷ではなく特殊な樹脂で出来た都市型の特設リンクです。
楽しいです。
「ウメダ☆スケートリンクつるんつるん」は来年2月15日まで元日を除き連日営業しています。
おしまいにケーブルテレビなどでアナログテレビのまま見ることができた「デジアナ変換」が来年2月から3月にかけて終わります。
デジアナ変換はケーブルテレビ会社でデジタル放送をアナログに変換してきたサービスでテレビ画面右上の「デジアナ変換」という表示が目印です。
ただし衆議院選挙が終わるまではこの表示は出していません。
デジアナ変換は来年2月から3月にかけて終了します。
デジタルテレビに買い替えたりチューナーを取り付けたりケーブルテレビと契約するなどの対策が必要です。
終了時期はケーブルテレビ会社によって異なります。
デジアナ変換で見ている世帯にはこのようなお知らせ画面を表示しています。
今月はご覧のスケジュールで実施されます。
デジアナ変換についてのご相談は総務省地デジコールセンター電話番号…。
こちらで受け付けています。
「MBSマンスリーリポート」来年は1月11日日曜のこの時間にお送りいたします。
では今日はこのへんで失礼いたします。
2014/12/07(日) 05:15〜05:30
MBS毎日放送
MBSマンスリーリポート[字]
▽前月のMBS番組審議会の報告やMBSテレビ・ラジオの番組情報、番組製作の模様、放送技術の取り組み、MBS主催・後援のイベント情報などをお伝えします。
詳細情報
お知らせ
※次回の放送は、1月11日(日)朝5時15分〜の予定です。
番組内容
・第593回番組審議会 ドラマ「最強のオンナ」
・特集:「著作権とは」
・ウメダ*スケートリンク つるんつるん
・「デジアナ変換」 来年2月から3月にかけて終了
ジャンル :
バラエティ – 旅バラエティ
情報/ワイドショー – グルメ・料理
福祉 – 文字(字幕)
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