東北発☆未来塾▽里海のチカラ うみべえ里海教室 海復活のヒント瀬戸内にあり! 2014.11.17


「東北発☆未来塾」応援団長のサンドウィッチマンです。
どうも!どうも。
海兵衛こと木村尚さんから東北の海の環境をどうやって取り戻すかを学んでいますね。
シュー。
伊達さん!私は今アマモという海草の森に来てま〜す。
なるほど海に潜っているっていう設定かなこれは。
シュー。
伊達さんアマモは酸素を海にいっぱい出してシュー。
小魚の「隠れ家」になってシュー。
「産卵場」にもなるシュー。
「海のゆりかご」なんですよ!シューシュー。
うるせえなシューシューシューシュー。
シュー。
私は今宮城県の松島湾に来ました。
シュー。
アマモの姿は見えません。
シュー。
まるでシューのようで。
何のようだよ?聞こえなかったよ。
そこ「砂漠のよう」なんじゃないの?もう陸上がってこい。
前回塾生たちは松島湾でアマモを植える体験をしました。
でも手間と時間がメチャクチャかかる作業に正直うんざりでした。
そうなんですよね。
こちら1年前からアマモを増やす活動を始めた地元の商工会や釣り具店の人たちです。
松島湾での作業はやっぱり苦労しているみたいですね。
確かに…木村さんにこれやれって言われて…
(笑い)それにしても映像が暗いね。
はい。
アマモを増やす前に照明を増やした方がいいんじゃない。
実はこれディレクターさんがね照明機材忘れたらしいです。
何やってんだ!何やってんだよホントに。
まぁまぁまぁいいでしょう。
講師の木村さんはですねアマモを増やしていくヒントを探すために塾生たちをなんと松島湾から700キロも離れた瀬戸内海のある海に連れていきました。
何やってんだよ!それはいいじゃない。
さぁ行きましょう。
未来塾スタートです。
何やってんの?スタートで。
(一同)東北発☆未来塾!・「僕たちの行くべき未来は今この時と繋がっていて」・「大切な夢叶えるためガムシャラな僕らのeveryday」今回教室となるのは岡山県日生町の海です。
どうすれば海復活への地道な作業を長い期間にわたって続けられるのか学びます。
(木村)実はここの漁師さんたちは
(塾生)へぇ〜初めて?うん。
もう30年ぐらいになるのかなぁ。
アマモってほらとっても売れないじゃんあれ。
値段がつかないようなものをさやるような漁師さんたちってそうそう多くないんだけど30年前にそれに気がついてね漁師さんたちがアマモ場の再生造成を始めたっていうのがさなぜなんだろうというところをまずは一つは見てほしいなぁというふうに思います。
(競り開始の合図)朝7時瀬戸内海でとれた魚が競りにかけられます。
日生町の海では四季折々150種類以上の魚介類がとれます。
木村さん生きのいい魚を前にするとテンションが上がります。
(塾生)大きい。
うまいよこれは。
舌の肥えた瀬戸内の人も遠くから買いにくるんですって。
日生の海で伝統的な漁法が壺網漁。
小型の定置網を使います。
深さ5メートルくらいの海に壺型の網を一晩仕掛けます。
狙うのは産卵するためにアマモ場に寄ってくる様々な魚。
アマモが生い茂り生き物が豊富な海ならではの漁法です。
しかしかつてこの海からアマモが姿を消した事があります。
高度経済成長期以降埋め立てや護岸工事で浅い海や干潟がなくなりました。
さらに工場や住宅からの排水が処理されずに海に流されました。
その結果アマモが消え魚がとれなくなったのです。
1940年代アマモは瀬戸内海の島々をつなぐように生えていました。
しかし1985年になると生息域は僅か50分の1に減ってしまいます。
19人の壺網漁師たちが立ち上がります。
その中心となったのが後に漁協の組合長となる…どうしてアマモに注目したのか生前の本田さんに木村さんが聞いたビデオがあります。
1985年11月。
本田さんたちはアマモの種をまく事から始めました。
その様子を注意深く見ていた人がいます。
(塾生たち)こんにちは。
お世話になります。
当時漁協の職員になったばかりの天倉辰巳さんは本田さんたちの懸命な姿にひかれました。
しかしアマモはなかなか根づかず周囲の目も冷たかった事を覚えています。
自分たちの活動に迷い始めた漁師たち。
本田さんはこう言い続けました。
この頃やっとアマモは少しずつ増えてきます。
そして思わぬ成果が現れました。
本当に安定的に。
むしろ僅かではありますけど…何が原因か言うったら一番にみんながアマモ場が広がったからじゃないかと。
そうですね。
カキの収穫が安定したのをきっかけに他の漁師たちもアマモを育てる活動に協力するようになります。
今ではメンバーが80人にまで増えてるんですって。
日生の場合その漁業によって組織がバラバラなんですけども。
底引きの人もいろんな形で。
そういった形で漁業者間の交流も図れるしやはり環境に対する芽生えじゃないですけど…そういったところは変わったんじゃないかと思います。
アマモが確実に増えメンバーも増えた4年前から新たな取り組みを始めました。
その一つが本格的にカキの殻を海にまく事です。
海の底にたまっているヘドロが舞い上がるのを防ぎその上アマモの根が定着しやすくなると考えたんです。
カキ殻ってもちろん底質自体を改良するチカラもあるんだけどカキ殻って結構大きな効果があるって言われてるんですよね。
海の環境だけでなく陸にも目を向けます。
漁師たちは日生の海を囲む山の草を刈り木を植える活動を始めました。
落ち葉が腐葉土となりそこに降った雨と一緒に豊富な栄養分が海に注ぐんです。
最近日生の海は急激に昔の姿を取り戻しつつあります。
アマモが自らのチカラで増えるようになったからです。
アマモの生息域は一番少なかった頃に比べて15倍以上に広がりました。
本当にある日突然いうたらおかしいですけど種をまいてない場所もそういった流れ藻で徐々に広がってきたというのが一番うれしかった事ですね。
やっぱり頑張り続けなきゃいけない。
そういうような気持ちをね1人だけだったらつらいんだけど…自分の喜びっていうのもあるんだけど例えば人の喜んでくれる顔見て自分がうれしくなるっていうねそういう気持ちでつながっていくと結果としてそれが10年20年たつと成功につながっていくという事になるんじゃないかなぁ。
里海のチカラゴールデンルール。
木村さんの呼びかけで漁師さんたちの取り組みが地元の日生中学校の授業に取り入れられています。
その名も…子どもたちに関心を持ってもらう事で海の環境を取り戻す活動を地域ぐるみのものにするのがねらいです。
本当に日生の海っていうのはそれから模範だっていう事を皆さんは誇りに思ってほしいなぁというふうに思っています。
最初のうちは失敗の連続だったそうです。
それでも心折れずに続けていったというそれを皆さんには学んでいってほしいなと思います。
ありがとうございました。
今後の日生の海をもっと良くしていけるように私たちが努力していく必要があるなぁ思いました。
中学生たちに木村さんの海を育てていこうという気持ちが伝わったみたいですね。
うん。
あれ?中学生たち今度は泥団子でも作るのかね?実はねこれはアマモの種の選別作業をしているんです。
じゃあこの泥に種が入ってるの?そうなんですね。
へぇ〜。
これねアマモの種がついた葉っぱと枝を半年間海水で腐らせたものなんですって。
うん。
こうすると種がとりやすいんですね。
うん。
ほらこうやって水で洗い流すと種だけを取り分けられる。
わぁいっぱい種とれるんだね。
ねえ。
日生町の海でアマモがたくさん戻ってきた証しです。
なるほど。
中学生たち船でどこに行くんだろうね?今度こそ授業バックレようっていうんじゃないの?言い方が古いんだよ。
バックレるんじゃないの?違います。
とれたアマモの種を持って地元の人がまだ再生していない所にアマモを植えに行くんですね。
いや船から投げんのかよ!びっくりしたよ。
たくさん種がとれるので直接こうやって海にまくのが日生流なんですね。
そうなの?はい。
塾生も挑戦します。
せ〜の!
(塾生たち)パ〜!
(笑い声)
(塾生)まいたよ〜!日生にも痕跡残したね。
(笑い)宮城でやった時はすごい地道な作業であれはあれでまぁ楽しかったんですけど今回こんだけの量があるとは思ってなかったのですごいびっくりしました。
だよなぁありえないよこれ。
でもねこれだけたくさん種がとれるんだったら種を分けてもらって東北の海でまけばいいんじゃないの?これね僕も思ったんですけど出来ないらしいんです。
なんで?同じアマモでも種類によって遺伝子が違うので他の海でアマモを植えると生態系を壊してしまう。
へぇ〜。
そういう可能性がある。
あそう。
そうそうそう。
詳しいねぇ。
さすが伊達アマモ。
伊達ミキオだよ俺は。
何だよ伊達アマモって。
町全体で海を守ろうとする日生町の取り組み。
塾生たちどう受け止めたのか聞いてみましょう。
どうだった?おもしろかった?
(塾生たち)おもしろかったです。
中学生くらいから興味を持つと未来を考えた時にこういう事をやったなって経験を生かせるんじゃないかと思ってすごい良い町だなと感じました。
なるほどはい。
今回の活動で感じさせてもらって私たちのチカラで何か小さい事でも動いていかなきゃとすごく感じました。
なるほどそうだよなぁ。
こんなに豊かな自然で豊かな海を持ってる所でも…
(塾生たち)うんうん。
こういう豊かな海があってそこからおいしい魚がとれてそれをとってくる漁師さんがいて漁師さんはただとるだけじゃなくて持続可能であるようにちゃんとアマモ場を増やすように環境保全の活動もずっとやってるんだよって事を理解した時に初めてその地域が良くなっていく地域がつながっていく笑顔になっていく環境も復活してきておいしいカキがへい死せずにとれるようになっていくという意味の中にいます。
ものすごくいろんな意味が含まれていていろいろに含まれている意味の中にこそ復興の本質があるような気がして僕はならないんだな。
里海のチカラゴールデンルール。
うん。
漁師さんだけじゃなくて地域全体で海を守る活動をするのが大事っていうことですね。
手間と時間がメチャクチャかかると思われる東北の海の復活も何とかなりそうな気がしてきましたね。
はい確かにね。
とにかく皆でやって海を復活させましょう。
そして「里海のチカラ」最終回です。
次回は宮城県に戻りまして海の復興には欠かせない人の気持ちを考えます。
お〜い!海辺で暮らすみんなが幸せになれますように。
はい!どうしちゃったの木村さん?嫌な事があったから海で叫んでるの?違います違います。
塾生たちの熱い思いに触れてですね木村さんも気持ちが爆発したんですって。
じゃあ俺も叫ぶわ。
なに?伊達の目は意外とそうかい?かわいいぞ〜。
続いては…
(富澤)東北を応援する若者たちの活動報告です。
きょうは若者たちの活動拠点「若興人の家プロジェクト」を紹介します。
こちらです!
(田中)
震災で壊滅的な被害を受けました
その町の中心部に残った築60年のこの古民家を改修するプロジェクトが1年前始まりました
もともと陸前高田市にはいろんな方がボランティアに来てくれていたんですけどその活動拠点というものがあまりなくてそれなのでいろんな人が気軽に戻ってこれる場所を作りたいと思ってこの活動を開始しました。
全国から集まった多くの学生がどんな家にしたいか話し合い住民と協力して改修しました
きょうは改修後初めての学生たちの集まりです
いってきま〜す!
これから若者たちのチカラでこの町のために何ができるか?
町の中を歩き回りながら住民の話を聞き歩きします
どうもね。
いろいろねお世話になってね。
あ〜忘れないで来てくれたんだってね。
そうするとここからすると人がいっぱい来る。
住民たちとのやりとりをもとにこれから若興人の家で取り組む計画を立てていきます
僕たちと一緒に陸前高田を盛り上げましょう!
(一同)わっしょ〜い!番組では「未来への芽」で取り上げる若者たちの活動を募集中!皆さんどんどん応募して下さい。
詳しくは番組ホームページを見てね!2014/11/17(月) 23:00〜23:20
NHKEテレ1大阪
東北発☆未来塾▽里海のチカラ うみべえ里海教室 海復活のヒント瀬戸内にあり![解][字]

海ベエこと木村尚さん(海洋環境専門家)が、東北の海再生の鍵を伝えるべく、案内するのは岡山県日生の海。30年かけて漁師たちが海の復活を成し遂げた海だ。語り川島海荷

詳細情報
番組内容
東北・三陸の海から、大震災で流された海草アマモ。その復活に30年前から取り組む漁師たちが瀬戸内海にいる。岡山県日生の海は、1980年代、護岸工事や工場排水などの影響でアマモが激減し、魚も捕れなくなった。そこで、地元の漁師19人がアマモの種を植える運動を始める。しかし、なかなか根づかず、他の漁師から批判をうける。活動を始めて20年、ある事件が…。司会:サンドウィッチマン 語り:川島海荷(9nine)
出演者
【出演】海洋環境専門家…木村尚,サンドウィッチマン,【語り】川島海荷

ジャンル :
ドキュメンタリー/教養 – 自然・動物・環境
趣味/教育 – 旅・釣り・アウトドア
情報/ワイドショー – 暮らし・住まい

映像 : 1080i(1125i)、アスペクト比16:9 パンベクトルなし
音声 : 2/0モード(ステレオ)
日本語
サンプリングレート : 48kHz
2/0モード(ステレオ)
日本語(解説)
サンプリングレート : 48kHz

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