こんにちは。
情報まるごとです。
きょうのメニューです。
安倍総理大臣、きょう夕方に帰国し、あすにも衆議院を解散する意向を表明するものと見られます。
なぜ今、解散なんでしょうか。
どんなねらいがあるのでしょうか、解説します。
そしてこちら、2期連続のマイナスでした。
きょう発表されたGDPの速報値です。
なぜなのか、こちらも解説です。
そしてその下、錦織選手です。
飛躍のシーズンが終わりました。
日本のテニスの歴史を次々と塗り変えた、この1年を振り返ります。
そして、京都の名物です。
いろいろな七味とうがらし、ご紹介します。
ことし7月から9月までのGDP・国内総生産の速報値がけさ、発表されました。
こちらが去年1月からの実質GDPの伸び率です。
年率に換算しています。
消費税率が8%に引き上げられる前のことし1月から3月の3か月間は、前の3か月間に比べて、マイナスだったこちらの3か月間に比べて、伸びていますけれども、この3か月間に比べて、消費税率が上げられた4月から6月の3か月間、大きくマイナスに転じました。
そして、注目されていた今回、7月から9月は、このマイナスだった3か月間に比べて、マイナス1.6%となり、2期連続のマイナスとなりました。
内閣府が発表したことし7月から9月までのGDPの伸び率の速報値は、物価の変動を除いた実質で、前の3か月間と比べて、マイナス0.4%となりました。
この伸びが1年間続いた場合の年率に換算すると、マイナス1.6%となります。
これでGDPは2期連続のマイナスとなり、消費税率の引き上げの影響で、年率マイナス7.3%と、大幅な落ち込みとなった、4月から6月までの3か月間より悪化したことになります。
主な項目で見てみます。
個人消費は2期ぶりのプラスになりましたが、伸びは0.4%にとどまりました。
これは衣料品などに回復が見られた一方で、消費増税の影響で、自動車などの販売低迷が続いていることや、消費者の節約志向が高まったこと、それに夏場の天候不順によって、外食などの客足が鈍ったためです。
また、企業の設備投資は、自動車業界が振るわなかったほか、パソコンの買い替え需要が落ち込んだことから、0.2%のマイナス。
住宅投資は、消費増税に伴う駆け込み需要の反動減が続いて、6.7%の大幅なマイナスとなり、ともに2期連続のマイナスでした。
さらに製品の在庫が減少したことも、GDPを0.6%押し下げました。
一方、外需は船舶などの輸出が増えたことから、GDPを0.1%押し上げました。
これについて、甘利経済再生担当大臣は。
では経済部の山田記者とお伝えしていきます。
山田さん、先週の山田さんの解説では、専門家の予測で、2期ぶりのプラス成長ということでしたが、結果は2期連続のマイナスということで、山田さん、取材していて、どう感じましたか?
予測がプラスだっただけに、マイナスと聞いたときには、非常に驚きました。
驚いた?
政府は、景気について、緩やかに弱さが見られるとしながらも、緩やかな回復基調が続いているというふうにしていたためなんです。
ではなぜ、マイナスになってしまったんでしょうか?
ことし4月の消費増税の影響が、政府の想定以上に大きかったためです。
GDPのおよそ60%を占める個人消費は、その回復が遅れて、小幅な伸びにとどまりました。
政府は当初、消費増税の反動減の影響が徐々に和らいで、夏以降は個人消費が回復すると見ていました。
しかし、消費増税や円安などの影響で、物価が上がって、賃金の目減りが続き、消費者の節約志向が高まったんです。
さらに、追い打ちをかけたのが、台風や大雨など、夏の天候不順の影響です。
エアコンなどの家電製品の販売が落ち込み、影響が広がりました。
また住宅投資は、消費増税に伴う駆け込み需要の反動でマイナス。
設備投資も自動車が振るわず、パソコンの買い換え需要の落ち込みでマイナスとなって、足を引っ張りました。
2期連続のマイナスとなってしまったわけなんですけれども、GDPって、いわば経済指標、経済のバロメーターだなと、私たちは思っているんですが、実際、今の日本経済、どういう状況なんでしょうか?
日本の景気の回復に足踏みが見られて、政府が目指すデフレからの脱却は道半ばだということを示していると思います。
GDPの伸び率が市場の予想を大きく下回ったことで、きょうの東京株式市場では、景気の先行きに対する懸念が広がって、ほぼ全面安の展開となりました。
日経平均株価は一時500円近く値下がりし、1万7000円台を割り込んだんです。
安倍総理大臣は、消費税率の10%への引き上げを1年半、先送りするようですけれども、このことは日本経済に、どんな影響があると考えられるんでしょうか。
消費税率の引き上げが先送りになりますと、景気への悪影響が和らぐという見方があります。
一方、政府が掲げる財政健全化目標の達成が厳しくなるのではないかという懸念もあります。
その結果、国際的な信用が揺らいで、国の借金に当たる国債の金利が上がる可能性を指摘する専門家もいます。
そうしますと、金利が上がれば国の利払い費が増え、それに連動して家を買う人が借りる住宅ローンの金利が、上昇につながるというふうに心配する声もあります。
さらに今後の経済の見通しというのは、どうなっているんでしょうか?
GDPは2期連続のマイナスとなりましたが、注目すべき指標もあります。
速報値と合わせて発表された、雇用者の給与所得の総額を示す雇用者報酬。
これは去年の7月から9月と比べまして、名目で2.6%のプラスでした。
企業収益の伸びを反映しての改善と見られます。
日本経済が景気の回復基調を取り戻すには、企業収益の伸びが、賃金の上昇に反映されて、個人消費が回復する、そういう好循環が続くことが鍵となってきそうです。
GDPについて、経済部の山田記者とお伝えしました。
そして、気になるのが解散・総選挙です。
けさ、オーストラリアを離れ、帰国の途に就いた安倍総理大臣。
きょう夕方に帰国し、GDPの速報値も踏まえ、消費税率引き上げの先送りと衆議院の解散を巡って、公明党の山口代表との与党党首会談に臨む方向で調整を進めています。
そして、あすにも、来年10月に予定されている消費税率の10%への引き上げを、平成29年4月まで、1年半先送りし、国民に信を問うため、衆議院を解散する意向を表明するものと見られます。
なぜ今、解散なのか。
安倍総理大臣のねらいはなんなのか、解説します。
では、安達宜正解説委員とお伝えしていきます。
安達さん、なぜ今、解散ということなんでしょうか。
僕も政治取材の中で総理大臣経験者ですとか、政府・首脳、政府・与党の幹部、何人か取材してきたんですけどね、そういう立場に立つと、衆議院の解散時期っていうのをいつも頭の片隅に置きながら、政権運営を進めているっていうんですね。
そうしますと、このスケジュールを見てもらいたいんですが、来年に入ると、なかなか解散のタイミングがないんです。
といいますのも、来年の年明けすぐに、川内原発の再稼働の問題、それから予算が成立したあと、4月以降には、集団的自衛権の行使に伴う安全保障法制の見直し、こういう世論が分かれる問題がテーマになってくるんですね。
そういう点で、また消費税の引き上げということになると、なかなか難しい。
そしてまた、統一地方選挙が来年の4月に予定されていて、再来年の7月ごろには参議院選挙ということですね。
統一地方選挙ですとか、参議院選挙と同日、またはその前後に、選挙をやることについては、連立を組む公明党が慎重ですから、これもなかなか難しいと。
スケジュールを見ると、今じゃないかという見方なんですね。
今後の政治日程を考えると、今?
そうですね。
ただし、政治日程だけじゃないんですね。
解散には大義が必要なんですね。
それが消費税率の問題なんですね。
きのう、安倍総理大臣、記者団に対しまして、国民生活に大きな影響を与える課題について、国民の理解と協力なくして進めていくことはできないと言っているんですね。
消費税のような国民生活に重大な影響がある問題については、それを判断するときに、国民の信を問う、その大義になるんじゃないかというのが、安倍さんの考え方なんですね。
そして、今、山田記者とも解説でお伝えしましたGDPの速報値が発表されて、2期連続のマイナスでしたよね。
このことっていうのは、どう関わってくるんですか?
そうですね、解散の大義として、消費税率の据え置きというのを、安倍さん、主張していくのかもしれませんが、ただ、ちょっと自民党内で、先ほど関係者に話を聞いたところでは、マイナス1.6%って、さっき山田さんの話にもありましたけれども、非常に意外だったっていうんですね。
というのは、もうちょっといい数字になるんじゃないかと、ここまで悪くなると、2期連続マイナスですから、選挙に微妙な影響があるんじゃないかと、懸念する声も出ていましたね。
マイナス1.6という数字は、誤算だったということなんでしょうか。
そうですね。
だから解散の大義という意味で考えると、逆に、これ大義がないんじゃないかという議論もあるんですね。
といいますのも、消費税法には、消費税率を引き上げるかどうかというのは、時の景気を判断して決めればいい。
据え置きも政府の判断、そして法律を変えることによってできるということなんで、単に、それをやればいいんじゃないかということなんですね。
野党内には、これ、2期連続のマイナス、アベノミクスの失敗を隠すための解散じゃないかというような批判の声も出ています。
そして、安倍さんにとっては、殿下の宝刀の解散権を行使することを考えているわけですから、単にスケジュールとか、大義だけじゃなくて、政局的な判断というのも当然あります。
今度、なぜ今?ということなんですが。
そうですね。
ここ3つあると思うんですけど、まず1つが、これ。
今の消費増税の判断ということなんですが、特に自民党内にも、消費税は予定どおり引き上げるべきじゃないかという議論があるんですね。
それは財政再建のため、社会保障費の確保のためには必要だというんですね。
特に党内のナンバー2、谷垣幹事長ですとかね、安倍さんの出身派閥であります、町村派会長の町村元官房長官なども、そういう考えを示しています。
ただ、その一方で、きょうの数字、あまりよくなかったですから、この数字で上げるということは、なかなか難しいんじゃないかという議論もあって、そういう声は、これから下火になっていくのかもしれませんね。
2つ目はなんでしょうか?
2つ目は、世等を組む、連立与党を組む公明党の理解ですね。
先ほど申し上げましたとおり、来年には原発の再稼働ですとか、安全保障法制の整備、これが控えているわけですね。
実は来年の6月ごろ、通常国会終了後、自民党総裁選挙の前に、解散をしたらどうかという意見もあったんですけれども、そうすると、なかなか公明党の支持母体の創価学会、こうした問題にも敏感ですからね、なかなか難しいんじゃないかという見方もありますね。
最後、3つ目ですね。
3つ目は野党の選挙対策が整っていないうちに、解散したらどうかということですね。
野党第1党の民主党でさえ、今、295の小選挙区のうち、ひゃくさんじゅういくつかでしたかねそのぐらいしか候補者が決まってないわけですね。
これからどこまで増やせるのか、それから野党各党間で連携の動き、選挙協力の動きも出ているんですけれども、選挙までに時間ありませんからね、どこまで進められるのかっていうことですね。
一方で、自民党の事情でいうと、統一地方選挙の前には、選挙をやりやすいというんですね。
といいますのも、県議会議員とか市議会議員、市町村議員が、自分の選挙と同じように国会議員の選挙、一生懸命活動するからです。
自民党のような組織政党には有利じゃないかという。
きのう、沖縄県知事選挙で普天間基地の辺野古への移設、反対派、当選しましたよね。
このことっていうのは、関係しているんでしょうか。
野党内には、関係しているという見方がありますね。
というのも、沖縄の基地問題は、日本の安全保障の問題ですよね。
とすると、沖縄の1つの地方選挙で反対の声が強かったけれども、もう一度総選挙で、国民の信を問う必要があると。
その場合、それもすべてリセットするというか、日本全体の判断として、粛々と辺野古移設を進められるという判断もあるんじゃないかということですね。
これは野党側の見方ですね。
そして次は、こちらにいきたいと思うんですが、衆議院の解散といいますと、さまざまなネーミングが付けられることがあります。
誰が言い出したのかよく分からないんですけれど、いつの間にか定着しているなという印象があるんですけど。
ありますね。
総理大臣がみずから言うときもあるし、野党の幹部が付けるときもあるし、私たちのようなマスコミ関係者が付けることもありますね。
そのネーミングには、そのときの政治状況ですとか、時代背景が象徴されるということで、ちょっといくつか見ていきたいと思うんですけれども、まずこちら、1953年ですね、吉田内閣、バカヤロー解散。
そして1980年、大平内閣、ハプニング解散。
不信任案が可決されて、ハプニングで解散になっちゃったんですね。
そして、だんだん今に近づいてきますが、2005年、小泉内閣、郵政解散。
そして前回ですね、2012年、民主党、野田内閣の近いうち解散といわれましたね。
本当さまざまありますね。
立場によって、名前の付け方、違いますから、これとも別の名前が付いている解散もありますね。
これ、一番近いのは、近いうち解散っていう、今回の消費税と非常に密接な関係があるんですけどね。
当時の民主党、自民党、公明党の3党が、消費税率の引き上げで合意したときに、その法律が成立したあと、近いうちに解散するっていう声があったんですね。
それが8月だったんですけれども、解散されたのが11月で、いつがそれ近いんだと、飲み会の誘いで、近いうちに飲もうというのと同じじゃないかなんていう話もあって、それをやゆするんで、え近いうち解散と名付けられたのが、前回の解散ですね。
今回の安倍総理大臣の解散の検討に当たって、関係者はいくつかのこれまでの解散が、参考になってるんじゃないかという見方があるんですね。
どれですか?
1つは、1966年、佐藤内閣の黒い霧解散ですね。
滝本さん、安倍さんとの関係、ご存じですか?
大叔父という関係?
安倍さんのおじいさんが、岸さんですね。
その弟が佐藤総理ですね。
このとき、実は内閣改造を行ったんですが、内閣改造のすぐあとに、政治とカネの問題ですとか、政治…の問題で、佐藤内閣、野党の追及に遭っていて、野党側は政界に黒い霧が待っていると、批判したんですね。
その局面を打開するために、時の佐藤総理大臣は、解散したわけです。
そして議席は減らしましたけど、求心力を回復した。
それが今の状況に似てるんじゃないかというのも小渕さんですとか、松島さん、政治とカネの問題で辞任しています。
その局面打開、佐藤内閣にならったんじゃないかという見方ですね。
もう一つ、小泉郵政解散。
2005年。
記憶にあります。
そうですね。
自民党が大勝しましたよね。
大勝した選挙ですね。
郵政民営化法案。
小泉さんが、参議院の採決で、自民党内の造反というか、反対があってですね、参議院で否決されました。
参議院で否決されたので、衆議院を解散したわけです。
でもそれは大義がないんじゃないかということですね。
参議院で否決されたのを、衆議院解散してどうするんだと批判あったんですけど、小泉さんは攻めの選挙ということで、解散しました。
前回の選挙から1年数か月しかたっていない短い間だったんですね。
今回のも解散するとすれば、2年もたっていない、1年、2年足らずの解散ですよね。
攻めの選挙をやるのではないかということですね。
もう一つ、その反面、今の麻生副総理が総理大臣のときですね。
麻生内閣で、実は麻生さんは、自民党の選挙の顔になるんじゃないかといって、総理大臣に選ばれました。
しかし、あのときリーマンショックっていう経済の大混乱っていうか、ありましてね、麻生さんは、政局より政策だということで、衆議院の解散を見送って、任期満了近くまで解散出来なかったんですね。
そしてその選挙結果は、民主党政権ですよね。
だから追い込まれ解散とも呼ばれているんですが、その轍を安倍さんは踏みたくないんじゃないかと、小泉さんのように攻めの選挙、追い込まれ選挙、2つを比べると、攻めの選挙を選択したという見方ですね。
その安倍総理大臣はきょう夕方に帰国ということですね。
そうですね。
夕方帰国して、菅官房長官ですとか、甘利経済財政担当大臣などと協議して、そしてまた、連立与党を組む公明党、山口代表ともえ会談する方向ですね。
そこで最終的な決断をするのか、そしてあした、経済財政諮問会議を開いて、経済対策を指示して、早ければよるにも記者会見が行われるという段取りのようです。
ここまで、衆議院解散について、安達宜正解説委員とお伝えしました。
続いては、エボラ出血熱の疑いのある患者の搬送訓練について、大阪からお伝えします。
訓練は今月、エボラ出血熱の疑いのある患者が搬送された、大阪・泉佐野市の医療機関で行われました。
大阪府や地元の保健所と連携して、職員の二次感染を防ぐ手順などを確認していました。
訓練は、りんくう総合医療センターと大阪府などが初めて開きました。
エボラ出血熱が発生している国を訪れていた、泉佐野市内の女性が、帰国の10日後に自宅で発熱し、感染の疑いがあるという想定です。
かんじゃにふんしたじょせいが特殊なカバーが付いたいどうしきのべっどに乗せられて専用の入り口から病室へと向かいました。
このあと、搬送に当たった保健所の職員は、2人1組になって、二次感染が起きないよう、注意しながら防護服を脱いでいました。
この病院では今月7日、西アフリカのギニアから、関西空港に到着し、発熱が確認された女性が搬送される騒ぎがあったばかりで、参加した人たちは、一つ一つ手順を確認していました。
エボラ出血熱が発生している西アフリカの国に、ここ3週間以内に滞在し、帰国したときに症状がなかった人は、毎日、検疫所に健康状態を報告することになっていて、関係機関は発熱などの症状が出た場合に備えることにしています。
次はこちら、錦織選手です。
飛躍のシーズンが終わりました。
年間成績のトップ選手8人で争うツアーファイナルは、ベスト4という成績でした。
この1年、錦織選手は、日本のテニスの歴史を、次々と塗り替えました。
日本選手として初めてツアーファイナルに挑んだ錦織。
準決勝の相手は、世界ランキング1位、ジョコビッチでした。
第1セットを落とした錦織。
第2セットは持ち味のストロークがさえます。
さらに多彩な攻め。
ジョコビッチを走らせました。
しかし、ミスが出て勢いが止まってしまいます。
決勝進出を逃し、ことし最後の大会を終えました。
試合が行われたロンドンでも。
ことし、目覚ましい活躍を見せた錦織選手。
全米オープンでは、世界ランキング上位の選手を、次々と破りました。
このときはジョコビッチ選手も圧倒します。
そして、日本選手として初の準優勝。
歴史を塗り替える快挙を成し遂げ、ことし初めには、17位だったランキングを、5位まで上げました。
こちらは、錦織選手のことしの主な成績です。
この黄色いね、優勝が4つありますけれども、ツアー4勝ということですね。
なんといってもやはりこちらですね。
四大大会、全米オープンで準優勝を果たしました。
世界ランキングは自己最高の5位でシーズンを終えました。
錦織選手の活躍で、東京都内のテニス用品専門店では、特設コーナーが設けられています。
遠藤さんが中継でお伝えします。
快挙!初出場ベスト4、錦織圭選手。
いやー、すごかったですよね。
でも準決勝は惜しかった。
日本中が盛り上がりましたよね。
東京・渋谷区にあるテニス用品専門店に来ています。
この店では、9月の全米オープン以降、こうして、錦織選手の特設コーナーを設けて、応援ムードを盛り上げてきました。
ここ、今回のツアーファイナルのトーナメント表もあるんですよ。
独自にこうしたものを作って、応援をしてきました。
このお店に来るお客さん、まず最初に皆さん、見るのがこれです。
シューズ。
ツアーファイナルでも履いていたものと同じモデルのものなんですが、ここには直筆のサインも入っているんですよ。
直筆なんですね。
錦織選手の活躍で、錦織選手と同じものが欲しいというお客さんの問い合わせも、大変増えているということなんです。
こちら、ラケットです。
これ、錦織モデルのものなんですが、全米オープン以降、お客さんからの予約も15本入ったということなんですね。
それぐらい予約が入るというのは、とっても珍しいことなんだそうです。
この特徴、一般的なものよりも、およそ6ミリ、長さが長いんだそうです。
それによって、重心がこのラケットの先端部分に来ることにより、より強い回転のかかったボールを打つことができるということなんですね。
これで世界のパワフルな選手とも打ち合えるということなんです。
でもお値段は、およそ4万円。
ちょっと手が届きにくいですよね。
それでも、同じものが使いたいという方に人気なのが、これです。
ここ、ガットにこうしてはめ込んで使うもの。
ボールが当たったときの振動を吸収する振動止めなんですけれども、こちらはおよそ600円。
これでしたら、気軽に同じ気分が楽しめるということなんです。
種類も豊富なんですよ。
色もさまざま、とってもカラフルです。
あっ、こんなにある。
錦織選手はその日の気分によって、色を使い分けているということなんですね。
さあでは、お店の店長、石毛さんにお話を伺います。
よろしくお願いします。
よろしくお願いします。
石毛さんもやっぱり、ツアーファイナルご覧になりました?
そうですね。
もちろん見させていただきました。
どうでした?
そうですね。
一球一球、本当に感情込めて、応援させていただいたんですけれども、本当にテニス界のために、よく頑張っていただいたので、本当に感謝申し上げたいなと思います。
この活躍で、お店にどんな影響ありましたか?
本当にこれからテニスをまた始めたいと、再開されたいということで、方が押し入れからラケットを引っ張り出してきて、また数十年ぶりに始めようっていう方が非常に増えているので、本当にテニスブームという形で、長く今後も続いていけばいいかなというふうに個人的にも思います。
どうもありがとうございます。
ありがとうございます。
東京・渋谷区のテニス用品専門店からお伝えしました。
錦織効果が、本当に広がっているのが分かりますね。
広がってますね。
次は気象情報です。
天気が崩れている所もあるようですね。
奈良岡さん。
そうなんです。
こちらは今の新潟市の様子です。
どんよりとしています。
きょうの新潟市は、朝から日ざしがほとんどなく、昼前から雨が降りだしました。
この時間も雨が降っているようです。
気温は10度2分となっていますので、傘を持つ手が冷たく感じられる天気となっています。
このあとも雨で、雷を伴う所もありそうです。
東北や北陸は、大気の状態が非常に不安定になりそうです。
落雷や激しい突風に注意が必要です。
ではきょうの天気図を見ていきましょう。
きょうは日本海に低気圧がありまして、この低気圧は上空に寒気を伴っています。
この低気圧、今夜、東北地方を通過していく見込みです。
このために北陸や東北を中心に、大気の状態が非常に不安定になりまして、雷雨となる所がありそうです。
では雨の様子を見てみましょう。
2時間前からです。
日本海、そして西日本の太平洋側、沖縄などで雨が降っています。
沖縄本島では、夕方まで雨が降りやすいでしょう。
この雨の様子に合わせて雷も見ていきますと、日本海、ここ30分の間に、いくつもの雷を観測しています。
この雷雲が北陸や東北の日本海側にかかってきそうです。
ではこのあとの雨や雪の見通しを詳しく見ていきます。
今夜も日本海側を中心に、雨や雪で、日本海側、雷雨となる所もありそうです。
あすの朝にかけて、雷雨で雨足が強まる所もあるでしょう。
そのあと、あすの日中になりますと、雷雲の発達は抑えられそうですが、日本海側は冷たい雨や、雪の降る所もありそうです。
ではあすの予想天気図を見ていきます。
あすは西高東低の冬型の気圧配置となります。
このために日本海側の地域を中心に、冷たい雨が降ったりやんだりとなりそうです。
北海道や東北の北部では、雪となる所もあるでしょう。
太平洋側の地域は、おおむね晴れそうです。
さて今週は、週の半ばに気温が低めとなりそうです。
気温の予想を見ていきましょう。
続いて、東北からです。
東日本大震災の大津波で全壊した、銀行の支店が再建されました。
再建されたのは、岩手県大船渡市にある地方銀行の支店です。
震災のあとは3年半にわたって、仮の店舗で営業を続けてきましたが、きょうから新しい店舗で営業を始めました。
再建された北日本銀行の大船渡支店です。
震災の大津波で全壊し、銀行がおよそ1億5000万円をかけて、新しい店舗を建設していました。
きょうは午前9時に開店すると、次々と客が訪れ、職員たちはいらっしゃいませと、大きな声で客を迎え、窓口業務などに当たっていました。
この支店は、震災のあと、市内のショッピングセンターに仮の店舗を設けて営業を続けていましたが、震災前の店舗があった場所の近くに土地を確保することができました。
次は、先週、大雪となった北海道から、冬本番に向けた話題です。
北海道南部の知内町では、町有林の間伐材から出る木くずなどを燃料とした木質バイオマスのボイラーを整備し、きょうから運転を始めました。
知内町役場の敷地に設置されたボイラーは、木質チップを燃やして水を温める温水暖房で、鉄筋一部4階建ての役場庁舎、延べおよそ3200平方メートルのフロアを暖めます。
町では年間1500トン出る廃材や木くずを活用しようと、先月、木質チップの製造工場を完成させました。
庁舎の暖房には、これまで重油が使われていましたが、木質バイオマスに切り替えることで、庁舎の燃料費を年間360万円節約できるということです。
知内町では今後、木質チップの生産量を高め、道内への販売を行うほか、公民館などでもボイラーを設置して、活用していきたいとしています。
続いて京都からです。
大勢の観光客でにぎわう紅葉シーズンを迎えていますが、京都のお土産で、和菓子やお茶と並んで人気なのが、七味とうがらしです。
一口に七味とうがらしといっても、京都にはさまざまなものがあるんです。
京都市東山区にある薬味専門店です。
店内にはたくさんの種類の七味とうがらしが並んでいるんですが、中でも注目されているのが、こちら、世界一の辛さを目指した七味とうがらしです。
国産のハバネロを使った七味。
一般的なものより、30倍の辛さがあります。
店ではだしに浮かべて試食ができます。
おっ、辛い!目の覚める辛さですね。
辛い!こちらの七味店は、ある食べ物と七味の意外な組み合わせが楽しめます。
それはカレーライス。
この店の七味は、辛みを抑え、香ばしさがあるのが特徴です。
カレーにかけると、一層、深みとコクが増します。
京都にさまざまある七味ですが、歴史の始まりは、清水寺にある音羽の滝が大きく関わっていました。
冬、ここで滝行をする人たちの体を温めようと、参道のお茶屋がふるまっていたのが、さ湯にとうがらしを入れた飲み物です。
これが京都七味の始まりといわれています。
そのお茶屋は、今も参道に残っています。
現在は京都で最も古い七味の店として、200年にわたり、一子相伝で変わらぬ味を今に伝えています。
副店長の畑義三さんです。
全国にある七味ですが、京都は香りに特徴があるといいます。
やはり、さんしょうですね、さんしょうが命なんです。
いいさんしょうが入らなかった場合は、一切販売しないということで、そういうこだわりがありますね。
だしを生かした繊細な味に合わせ、辛みとともに香りを重視したのが、京都ならではの七味とうがらしです。
こちらのお店では、七味とうがらし作りの体験ができるんです。
行ってきます。
店長の真田寛子さんです。
お客さんと会話する中で、七味作りに興味を持つ人が多いことに気付き、5年前から体験教室を始めました。
七味といえば辛いというイメージがあると思うんですけど、逆に全然辛くない七味を作ってみたりとか、あと、どんなお客様にでも自分に合った七味を作っていただけるので。
私も、世界に一つだけの七味作りに挑戦しました。
最初に入れるのは、金ごま。
ごまの中でも最も香りが強いんです。
香りが広がるように、優しくすっていきます。
次にとうがらしです。
こちらがね、すごく珍しいんですが、京都産のとうがらしでございます。
もともとは全く同じとうがらしなんですが、どんどんどんどん同じものを焼いていったのが、この焼きとうがらしになります。
とうがらしはじっくり焼くと辛みが増し、香ばしさが生まれるんです。
さらに、さんしょうと青のり、みかんの皮である陳皮を入れます。
では続いて、けしの実ですね。
こちらがあんパンの上に載っている粒々です。
好きです。
好きですか?
食感すごいですよね。
まさしく、最後の2つは食感ですね。
食感をよくするため、けしの実と麻の実を入れ、7種類がそろいました。
これを混ぜると、基本の味の七味が完成です。
だしに入れて味見をします。
おいしい!これに香りを足す場合は、さんしょうやごま、青のりを。
もっと辛くしたい場合は、とうがらしをプラスし、自分好みに仕上げます。
私は、さんしょうと青のりを加えました。
あっ、いい香りになってる。
私、好きです。
ありがとうございます。
よかったです。
おいしい!
よかったです。
もともと七味って漢方薬から始まってるので、一つ一つ、香りとか食感の個性があるのと同時に、一つ一つすごく体にいい効能効果があるといわれているので、なんにでも使ってもらえるといいなと思っています。
自分好みで作れれば、辛いのが苦手という方も楽しめそうですね。
七味とうがらしは、辛みや香りによって、料理との相性も変わってくるんだそうです。
辛みが強いと、うどんや鍋にぴったりで、そして香りが強いと、肉じゃがやみそ汁、納豆との相性がいいということです。
京都の七味とうがらしについてお伝えしました。
トクする日本語です。
杉原満アナウンサーです。
こんにちは。
きのう、沖縄県の知事選挙が行われましたけれども、きょうは、県、あるいは知事といったことばの由来を見ていこうと思います。
ちなみに沖縄が県になったのは、明治12年のことで、ただ、いちどき、戦後いっとき、アメリカの統治下にありましたから、復帰して再び県に戻ったということになりますね。
その知事ですけれども、知事というのは、事を知る、つまり仕事の内容をよく知るという意味のことばで、禅宗のお寺では、雑事をつかさどる役職の名前でした。
雑事といいましても、食事の支度も掃除も、いずれも修行ですから、大事な役目だったんですね。
それが中国の宋の時代になって、今度は地方のことをよく知るということで、地方の行政長官の役職名になったんですね。
これが日本で使われるようになったのは、明治になってからです。
それが県知事という形なのですけれども、今度、県ということばです。
古くは、この字を書きました。
今でも古い県庁舎で、この字が残っている所ありますよね。
かけると読みます。
中間にぶら下がるという意味の字なんですね。
中央政府と身近な町や村の中間に置かれる行政区画ということで、中国ではもう紀元前から、件ということばが使われています。
日本ではこれも明治になってからということですね。
では、そのほかの都、府、道ですけれども、府、これはもともとはくらという意味で、大事な文章を収めておく建物ということから、役所の意味になりました。
ですから、政府とか、内閣府などはこの意味なんですね。
明治維新で、県よりも重要な地域にこの府という役所を置いたんですね。
それが東京、大阪、京都の3府でした。
東京はもともとは府だったわけですね。
それが東京だけ、昭和18年に、都になったわけです。
都という字は、もともと国の中心のみやこという意味で、京都の都というのは、そういう意味ですね。
で、このときから都が地方自治体の名前として使われるようになったということですね。
残る1つ、道ですが、これもちょっと由来があって、道というのは、古く奈良時代、律令制度の下で、主な海道沿いに広がる地域の名前だったんですね。
紀伊から淡路を経て、四国に至る道沿いが地域が南海道。
それから瀬戸内を渡って、九州に至る道、西海道、ですから、九州を西海道といいます。
今の東海道沿いの地域が東海道、これらは海沿いの道ということですね。
北海道はなかったわけです。
北海道は長く、蝦夷地と呼ばれていましたが、明治2年に、開拓を進めるにあたって、地域の名前を新しくしようということで、北海道という名前が提案されて、東西南がありましたから、すんなりこれは決まった。
ただ、このときはまだ四国や九州と同じ、地域名です。
これが自治体の名前になったのは、戦後になってからなんで、これはかなり新しい自治体名ということになりますね。
このように自治体の名前も、いろいろ見ていくと、日本の歴史をどうもたどることになる感じでありました。
トクする日本語、杉原アナウンサーとお伝えしました。
では今入ってきた情報です。
きょうの東京株式市場は、ことし7月から9月までのGDP・国内総生産の伸び率が、市場の予想を大きく下回ったことから、景気の先行きに対する懸念が広がって、全面安の展開になり、日経平均株価の下げ幅は一時、500円を超えました。
続いて外の様子です。
にじまると一緒に各地の空を散歩する、にじさんぽです。
気象予報士の奈良岡さんとお伝えします。
きょうはすっきりしない天気となっています。
それでは空の散歩に出かけましょう。
こちらはやや日ざしがありますかね、奈良と大阪の県境にある、葛城山からの眺めです。
紅葉が始まったところで、今月下旬まで楽しめるそうですよ。
でもやはり少し雲もある、雲も多いですね。
すっきりしない天気となっていますが、あすは日ざしが戻りそうです。
ただ日中の気温、きょうより低めですから、紅葉狩りには暖かくしてお出かけください。
続いて静岡県浜松市です。
見えているのは、弁天島の鳥居なんです。
冬になるとこの赤い鳥居の向こうに、夕日が沈む様子が眺められるということで、冬至の前後が最も美しく楽しめるそうですよ。
そうなんですね。
ただちょっとお天気残念ですね。
きょうはすっきりしない天気になっています。
風も強めに吹きそうです。
あすは天気は回復して晴れそうです。
最後は秋田市秋田港の様子です。
ポートタワーセリオンからの眺めなんですが、天気がいいと、鳥海山や男鹿半島が望めるそうです。
ちょっと雲厚いですね。
このあと、雨で雷を伴うこともありそうですから、お気をつけください。
あすも雨が降ったりやんだりしますし、傘を持つ手が冷たく感じられそうです。
では改めてあすのお天気、お願いします。
あすは日本海側で、冷たい雨の所が多くなりそうです。
北海道は雪になるでしょう。
太平洋側では晴れる所が多くなりそうです。
気温の予想です。
2014/11/17(月) 14:05〜14:55
NHK総合1・神戸
情報まるごと[字]
▽“解散風”どうなる 判断の決め手と狙いは 【キャスター】小澤康喬,滝本沙奈,【気象キャスター】奈良岡希実子
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【キャスター】小澤康喬,滝本沙奈,【気象キャスター】奈良岡希実子
ジャンル :
ニュース/報道 – ローカル・地域
ドキュメンタリー/教養 – 社会・時事
ニュース/報道 – 天気
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