傷みが進む玄関。
天井にはびこる大量のカビ。
仮設住宅の入居の期間は当初2年以内と言われていました。
しかし災害公営住宅などの建設が遅れ岩手宮城福島でいまだ多くの人が暮らしています。
住民の健康にも影響が…。
この夏仮設住宅で行われた集団検診では受けた人のおよそ2割にぜんそくと疑われる症状がありました。
今日の復興サポートは長引く仮設住宅での生活を乗り切る方法を住民たちが話し合います。
復興サポーターは仮設暮らしの工夫を知る達人たちです。
身近なものを使ってカビの原因となる結露を防ぐ方法。
狭い部屋でも有効な収納術。
更ににぎわいをもたらし笑顔になる方法も探ります。
通路をみんなが集まる場にしたり暮らしに彩りを添えてみたり…。
知恵を出し合う中で住民同士知らなかった意外な素顔が見えてきました。
4度目の冬を乗り越えるためにとことん語り合います。
会場は宮城県石巻市の…集会所に住民の皆さんが集まりました。
(渡部)皆さんこんにちは。
(住民たち)こんにちは。
今日はですねお越し頂いてありがとうございます。
私ですね石巻復興支援ネットワークの渡部と申します。
今日は一日司会させて頂きますのでどうぞよろしくお願い致します。
NPO法人…「やっぺす」は石巻の言葉で「一緒にやりましょう」という意味です。
スタッフの多くは地元石巻の市民です。
仮設で暮らす人と地域をつなぐさまざまなイベントを開催。
更に仮設住宅での清掃をコーディネートし被災者の仕事や子育て支援なども行っています。
会場に集まったのはそのやっぺすのメンバーと仮設住宅に暮らす30〜80代の住民たちです。
それぞれの立場から意見を出し合っていきます。
まずはですね3年半が過ぎて今何が困っているのかとか何が不安なのかという事を自由にですね意見を出していきたいと思うんですけれども。
仮設で暮らして3年半皆さん多くの不安を抱えていました。
仮設住宅の数が東北で最も多い石巻市。
その一つ仮設柏木団地には12世帯25人が生活しています。
この部屋で息子と2人で暮らす阿部洋子さんです。
ぜんそくの影響で朝は特にせきがひどくなります。
災害公営住宅の抽選に2度応募していますがまだ新たな家は決まっていません。
建築基準法によって仮設住宅の耐久はおよそ2年とされています。
しかし3年半が過ぎ建物は老朽化が進んでいました。
電線を通す穴を塞いでいたパテが至る所で剥がれ落ち冷気が入ります。
更に冷え込みが厳しくなる冬アルミや鉄骨がむき出しの室内ではカビの原因になる結露が大量に発生します。
寒いとね凍ってあとポタポタ落ちてるのね。
問題は建物の老朽化だけではありません。
住民同士のコミュニティーにも影を落としています。
このところ自宅の再建で出ていく人が増えていきました。
入居当初28世帯80人いた住民も1/3になりました。
住民の減少で阿部さんの生活にも影響が出ています。
買い物はスーパーまで毎日車の行き来が激しい道を往復30分かけて歩きます。
今訪問販売は月に一度来る程度。
車に乗せてくれた仮設の友人もこの秋引っ越しました。
運ぶ重さには限界があるので毎日少しずつ買っています。
もともとは石巻市の広い地域から集まった住民が家族ぐるみのつきあいをして一からコミュニティーを築いてきた柏木団地。
しかし住民は減りみんなで作った自治会も解散しました。
こうした住民たちの孤立を防ごうと動いているのが…自治会の解散後自ら仮設の見守り活動を続けています。
(橋)阿部さんいた?住民にできるかぎり声をかけ集会所に来るよう働きかけます。
みんなに呼びかけた15日の土曜日。
こんにちはご苦労さまです。
この日は赤い羽根共同募金からの支援金で集会所にお弁当を用意していました。
おはようございます。
しかし集まったのは8人だけです。
気になるのは引きこもりがちになるご近所さんの事です。
引っ越しが決まった事を引け目に感じたり住宅の抽選に応募している事を言いだせなかったり互いに話せない事も増えてきました。
隣の人が知らない間にいなくなる事もあるといいます。
ご覧になって頂いていろいろな課題が見えてきたかなと思います。
建物の問題カビですとか粘土が取れて風が入ってくるそういったような課題もありましたし住民の方々が減っていくという事で自治会がなくなってしまったりとかイベントやってたのができなくなってしまったりとか大きく2つの課題があったのかなと思います。
橋さんみたいに「じゃあうちにどうぞ」っていう人がいてくれるとありがたいですよねほんとにね。
橋さんみたいな人がね一人いるだけで全然違うと思うんですよね。
声かけてくれないとやっぱり出たくても出れないっていう人たちが多いのでね。
柏木団地の2つの課題は建物の老朽化。
そして住民の減少によるコミュニティーの崩壊。
まずは建物の問題について考えていきます。
では今からですね復興サポーターと一緒に考えていきたいと思います。
ではお願いします。
(拍手)こんにちは岩佐と申します。
新潟から参りました。
1人目の復興サポーターは…新潟県中越地震以降被災地を巡り仮設住宅を調査。
不自由な環境の中少しでも快適な暮らしになるための方法を研究し続けています。
ちょうど10年前に中越地震って皆さんご記憶だと思いますけどその時に今皆さんがお住まいになっているのと同じような仮設住宅がたくさんできたんですね。
12万棟以上の住宅が被害を受けた新潟県中越地震。
岩佐さんは長岡市や小千谷市で3,000世帯の仮設住宅を調査しました。
暑い夏には玄関先にすだれ。
冬は結露を防ぐために気泡シートを窓に貼るなど住民たちが工夫を凝らしていました。
岩佐さんと新潟大学の学生は東日本大震災の被災者に向けてこの時の工夫をホームページで公開する事にしました。
それが「仮設のトリセツ」。
仮設住宅を住みこなすための取扱説明書です。
部屋がじめじめする時は新聞紙を敷いて湿気退治に有効な事。
壁にダンボールを貼れば防音対策になる事など身近な材料を使って暮らしを快適にするための方法を紹介しています。
このホームページはこれまでに30万件近くのアクセスがありました。
更に岩佐さんと学生たちは東北各地の仮設住宅を巡り事例を集めました。
集めた情報をまとめて掲示する事にしました。
住民同士でアイデアを共有してもらうためです。
仮設住宅に住む人たちが集まってきました。
ほんと参考ね。
仮設住宅を快適にするためのアイデアは入居しているみんなの関心事です。
岩佐さんは住宅の修繕はもう一つの効果が生まれるといいます。
皆さん見てみていかがですか?具体的にこういうのやってみたいとか何かあったりしました?今回事前に柏木団地の皆さんにですねお住まいの仮設住宅の工夫を写真撮ってきて頂いています。
是非皆さんにご紹介したいんですけれどもまずこちらですね。
こちらはどなたですかね?はい。
ご説明して頂いてよろしいですか?茶の間として使っている部屋なんですけれども…ホームセンターなんかで売っている結露防止のシールを貼ってるんです。
こちらは玄関なんですがプチプチと冷気のためにそこも全部取っ手以外は…。
(岩佐)完全武装なんですよね。
取っ手以外はそうです。
これ効果どうですか?続いてですね収納の工夫なんですけれどもすのこを玄関の上の方に設置して収納スペースを増やしてるという事例です。
こちらを作られたのは…?角張さんですね。
もともと大工さんですか?プロの仕事だと思ったんですよ。
ちょっとここからですね東日本の他の仮設住宅であったり先ほど申し上げた中越の仮設住宅でどんな事やってらしたか似たようなアイデアも多いんですが少し紹介したいと思います。
これはどこでもよくやってらっしゃる形ですね。
やっぱりみんな開け閉めするこういう所がねちょっと工夫されてますけども開けたり閉めたりできるようにしながら貼るのがなかなか難しいみたいですけどね。
これはちょっと反則技なんですが床に本来敷くべき畳を側面に貼ってると。
(住民たち)え〜?仮設住宅の畳って発泡スチロールが中に入ってますので要は断熱材のわけですよね。
だからこれを貼ってしまうと。
この方が見た目もいいですよね。
つながってる感じがして。
余ってるのをどっかから入手されたそうなんですけどもちょうどピタッと収まったのでこういう事もやってます。
そういうのがきっかけでいろいろ話がつながったりとかやっぱり共通の話題じゃないですか。
仮設住宅ちょっと住みにくいっていうのが…更に家の外にひと工夫する事で住民同士の交流に一役買った例もあります。
花壇とかね水をやったりとか手を入れたりするとそれがきっかけでお話しになったりとかしますのでこれもねすごいおっきな…多分ボランティアの方が作ったりね。
こういうのあると毎日必ず水あげなきゃいけないのでちょっとめんどくさいかもしれないけど暮らしの習慣になりますよね。
これは仮設住宅で車が来ないのをいい事に宴会をしている。
すごいですよね。
いいよねえ。
ねえ。
(岩佐)ここは車来ないからね。
下町の小路みたいになっちゃってますよね。
何かこんな感じですね。
他にもパイプ椅子を置くだけで自然と会話が生まれたりパラソルを置いて過ごしやすい場所を作ったりした取り組みを紹介しました。
復興サポーターの岩佐さんからは……というアイデアが出ました。
続いてはコミュニティーの崩壊という問題について考えていきます。
ここからもう一人復興サポーターの方御紹介したいと思います。
田村太郎さんです。
どうぞ。
(拍手)はい田村です。
よろしくお願いします。
岩佐先生は新潟からなんですが私神戸から来ました。
私も阪神・淡路の時復興に関わってきました。
どうやってこう最後の1人までコミュニティーで居心地よく次のステージに行くのかという事をやってきました。
2人目の復興サポーター…阪神・淡路大震災の時仮設住宅でのコミュニティーを維持できるよう支援。
仮設住宅の住民が孤立しないようボランティアや地域の町内会などとつないで奔走しました。
今は東北のNPOと協力して東日本大震災の被災地に何が必要かを調べボランティアとの橋渡しをしています。
皆さん3年半でもう仮設の自治会も解散してしまって人数も半分になりましたという話なんですけども。
仮設住宅はどんどん人が増えていくという事はないですね。
最初から人は減っていくのです。
今日で言うと橋さんみたいな人のお話を聞いてほんとに皆さん苦労されてるなあと思うんですね。
一生懸命頑張ってらっしゃる。
でも人が抜けていく。
寂しいよね。
このままやっていけるのかしら?という思いがある。
その時にね私いつもお話しする事があります。
あっちょうどピンクでいいかも。
(岩佐)なるほど。
いい感じですね。
(田村)どうですか?何でしょう?ハイッ。
え〜これは?
(住民たち)桃。
こっちは?
(住民たち)ぶどう。
うわ〜よかったです。
コミュニティーってどうしても仮設住宅団地で一つにまとめなきゃいけない。
これね桃だと例えば半分抜けちゃいましたっていうとね何か痛々しいじゃない。
「ひとつ」にするって事はなかなか大変な事ですよ。
だってどんどん人が抜けていくわけですから。
その時の考え方としてぶどうでもいいじゃないですか。
小さなグループがたくさんあってね1人抜け2人抜けするけれどまだ残ってるぶどうはこれはまだぶどうだよね。
そういうふうに思うとちょっとこう気が楽になるかなと思ってもらえるといいかなというのが一つ。
それとねこういうところでもいろんな人たちが来れるような事をやってみてほしい。
例えば男性に人気があるのは囲碁とかね将棋とかですよ。
一つにしようっていうんじゃなくていろんなグループがあって仮設住宅団地一つになってます。
こういう考え方に立ってもらえるといいかな。
田村さんは住民全員が一つのコミュニティーにならなくても小さなグループでそれぞれの楽しみを見つけようと提案しました。
ここからは2班に分かれ柏木団地でできる事を考えていきます。
自分たちでできる事ですね。
自分たちでだよね。
できるんですね。
何にも言わねえものねえ。
話し合いの中で桜井さんの特技が花壇作りだと分かりました。
今まで住民の中でも知られていなかった事です。
思いついた事とかで何かありますか?こちらの班では仮設住宅で眠っていたものを再発見しました。
出来た餅で…。
あっ臼あるんですか?いいですねえ。
(岩佐)それはもったいないですよね。
家に眠っていた臼と杵。
更に男手を借りて「もちつき大会」を開きたいというアイデア。
集会所でほこりをかぶっていたミシンを使い縫い物を教え合おうという案も出ました。
4回目の冬を迎えるという事で結構な期間たっちゃったのでお互いもう知り合ってるような気持ちになってるんだけども実はまだまだお互い知らない事とかまだありそうな気がすごいしてるんですね。
もう一度何か気持ちを切り替えて…阿部さんとかいかがですか?分かりました。
ありがとうございます。
ただ皆さん方だけですぐできる事もあればやっぱりしっかりしたものを作ろうと思うとちょっと人手がたくさんいた方がいいかなという事もあると思います。
そんな時にまだ今もボランティアとして被災地に関わりたいという人たちも実はまだたくさんいらっしゃるんですね。
そういう人たちの力をうまく借りられるといいかなというふうに思います。
田村さんは住民だけではできない事はボランティアの力を借りようと提案。
その一つに企業と被災地をつなげる取り組みがあります。
これまで住宅メーカーなどの新人研修を仮設住宅で行うよう働きかけ清掃や修繕活動を続けてきました。
これは気仙沼の大島でつい先月ですけれどもね実は震災のすぐあとに机と縁台とテーブルと皆で外で集まってお話しできるようにって作ったんですが3年たって結構もう傷んでしまったんで作り直したい。
でもそんなたくさん若い人手もいないしという事で。
田村さんは今年10月電子機器メーカーの社員を連れて気仙沼の仮設住宅の修繕に行きました。
すると住民たちも作業に飛び入り参加。
一緒に汗を流しみんなが集うベンチを作り上げました。
作業後は若者たちに地元の海の幸を振る舞い仮設住宅で久しぶりに笑顔が広がりました。
ですから皆さん方だけで全部やってしまおうと思ったら大変ですからそういうのは例えばやっぺすさんとかにコーディネートをお願いをしてちょっと今度花壇作りたいんだけれどこの日だけちょっとたくさん人来てもらえないかなという事があれば頼んでみるという事も一つかなと思います。
更に田村さんはボランティアだけでなく近所の人たちの力を借りる事でにぎやかなコミュニティーになると言います。
その事例が宮城県南三陸町にありました。
高台に建てられた…15世帯だった住民は柏木団地と同じように9世帯28人になりました。
仮設住宅の一角に建てられたこちらの小屋に地域の人たちが集まってくるといいます。
中で行っていたのは…繭を使った手作りの工芸品です。
南三陸の山あいで古くから盛んだった養蚕。
この地域の伝統工芸だった繭細工を受け継いできました。
工房を立ち上げた…この秋に仮設から引っ越したあとも週5日通ってきます。
繭は福島の養蚕農家から取り寄せます。
仲間たち3人と人形やストラップなどを作りお土産屋さんやインターネットで売っています。
どうも〜。
はいどうも。
仮設の住民はもちろん近所の人たちも気軽に立ち寄りお土産として買っていくといいます。
すごいねえ。
松岡さんは津波で両親を失い仮設の部屋に籠もりがちの生活を送っていたといいます。
そんな時に夫の勧めで始めたのが集会所で仲間と行う縫い物でした。
少しずつ元気を取り戻した松岡さんは得意だった繭細工の工房を立ち上げました。
誰でも自由に立ち寄れるこの場所が地域の憩いの場になっています。
女性たちが集まって内職にいそしむようになると男性たちは新たな共有スペースを作りました。
ここには近所からも毎日人が集まり地域のコミュニティーの中心になっています。
実はこちらの小屋は松岡さんの夫孝一さんと日曜大工が得意な仲間との手作りです。
お年寄りたちが靴を脱がなくても集まれる場所をと男たちが一丸となり廃材を集めて作り上げました。
まきストーブを置き部屋を暖め冬でも長い時間いられる環境にしベンチを置いて人が集まりやすいように工夫しました。
ここにいる人たちは話し相手が欲しいんだよね。
会話とかいろんな話をしてそれで十分なんですね。
仲良くはかなりなったような感じがしますね。
(取材者)ここを造った事によって?ええ。
でよそから来ても知らない人でもここに来て挨拶に来てばあちゃんたちと話していくからね。
誰もが仮設の中に入りやすい仕組みを作った事で住民の必要なものや困っている事が広くボランティアにも知られるようになりました。
この日は冬用のスリッパが支援物資として送られてきました。
(鐘)人数分。
4つ。
落とさないでよ。
はいどうも。
外の人とつながる事でにぎやかなコミュニティーを保ち4度目の冬を乗り切ろうとしています。
私自身こちらの南三陸町の仮設住宅団地よく行くんですがほんとにですね住民さんたちが支え合ってる非常にいいコミュニティーになってますね。
岩佐さんどうですかね?
(岩佐)でもすごいですね。
やっぱりああいう作業をするためのああいう場所があるというのがいいですよね。
ただあれをここでできるかって言われるとあそこの場合は多分土地がちょうどうまい具合に私有地があって建てれるとか廃材もうまく手に入ったみたいにいろいろな条件があってできたんですけども「あれいいな」と思ってあれと同じものを作ろうってなるとすごい難しいんだけどもここの条件の中で同じような事できないのかなというふうに考える事もあるのかなとそんな気がします。
再び住民同士で話し合います。
地域の人たちが立ち寄れるコミュニティーにするためにはどうしたらいいのか。
まず橋さんから得意の料理を生かし人を呼び込めないかという声が上がりました。
蒸しパン!ババロア!いいじゃないですか何か。
「仮設のババァのババロア」みたいな。
(笑い)「仮設ババーロア」とかいって。
更に料理教室を開いて地域に広く呼びかけたいという話にまで発展しました。
こちらの班では多くの人が集まるイベントについて話し合いました。
何か桜が咲くんですよね?お〜それは!
(岩佐)それは一等席だからやらなきゃ。
それプラス家庭菜園。
ミニトマトだったり育てやすいようなものを作ると…家庭菜園を作り収穫祭を行ったり季節ごとのイベントを開いたり地域の人たちにも足を運んでもらおうと提案しました。
あそこにも写真が貼ってあるけどあれは地震があった…岩佐さんは写真を使って人が集まるアイデアを提案。
実は岩佐さんは中越地震の時仮設住宅の日常の出来事やイベントの様子をアルバムにして展示しました。
そこには大勢の人に見守られた結婚式。
大雪の中の子供たちの笑顔など苦しい暮らしの中のささやかな喜びがありました。
その写真を見に仮設から引っ越した人も集まり一緒に語り合う時間が生まれました。
ほんと懐かしかったあの写真。
その後も住民以外を巻き込み多くの人とつながっていこうと話し合いました。
最後ですねお一方ずつからまとめの方を頂きたいと思います。
やっぱり正直なかなか今仮設住宅の様子をすごい私もどうなってるんだろうと思いながらなかなかお話を聞く機会がないと。
しかもやっぱりその自治会がもうなくてですねグループが小さくなってるところってなかなかやっぱり支援も入りにくいしどうなってるんだろうなってすごい心配だったんです。
今日来てやっぱり小さくなってもそれなりにちゃんと志のある人もいるしそれなりになんとかやろうという回復力みたいなのがあるというのがすごい感じられてすごく励まされました。
仮設住宅なんですけどもこれ住宅は仮設かもしれないですけどもねそこに住んでらっしゃる皆さんの人生は仮設ではありませんので3年はもうまさに皆さん生きた3年なのでまあ変な言い方になるかもしれないですけどもっとわがまま言っていいというかね「私の人生なんだからこれはやっぱり守りたい」とかですね「こういう事やりたいんだ」という事はきちっと表明をして頂いてね大事な一年一年を過ごされるっていう事がほんとに必要なんじゃないかなと。
上手に外の人の力を借りてもらうといいかなと。
ありがとうございます。
まだですね仮設住宅の生活長引くかなと思うんですが支え合って頂いてこれから来る厳しい冬ですね乗り切って頂ければなと思います。
一緒にやりましょう。
という事でどうもお疲れさまでした!
(拍手)収録後全員で集合写真を撮る事に。
(カメラマン)はいじゃあいきますよ。
はいチーズ!
(シャッター音)この日の出来事も柏木団地の暮らしを思い出す一枚にしたいとアルバムに加える事にしました。
ワークショップをきっかけに新たな一歩を踏み出そうとする皆さん。
支え合う4度目の冬です。
住宅用地の整備や災害公営住宅の建設の遅れ。
長引く仮設住宅の暮らしに皆さん心も体も疲れきってらっしゃいますよね。
それでも仮設住宅に残っている仲間たちと今の時間を楽しもうとする笑顔印象的でした。
さて師走に入って被災した地域でも新たな年を迎える準備始まっています。
きりこ作りが進む宮城県南三陸町を訪ねてきました。
宮城県南三陸町市街地のほとんどが津波の被害を受けました。
代々かまぼこ屋さんを営む三浦洋昭さん。
お店や工場そして自宅を失いました。
仮設の加工場に飾られているのは和紙で作られたきりこです。
1年を通して飾られ毎年正月に新たなきりこを神様へのお供えとして飾ります
正月を前にお祝い用の飾りかまぼこが作られています
かまぼこ作りを再開して3年売り上げはようやく震災前に近づいてきました
新しい年に飾るきりこは地元の神社で作られます。
この地域では江戸時代から神棚に飾ってきました。
鯛飾りと呼ばれるこのきりこ大漁祈願と商売繁盛の願いを込めます。
今年この神社で作るきりこの数は250。
まだ震災前のおよそ半分です
南三陸町で本格的なかさ上げ工事が始まったのは今年の4月です。
この高台にはかまぼこ屋さんの三浦さんの店が移設される予定です。
工事の完了は来年の夏です。
新たな町の姿をようやく思い描けるようになりました
年を明けると震災から4年たちますよね。
三浦さんは来年というのはどういう年にしたいなと思ってらっしゃいますか?新たな年は願いがかなう1年でありますように。
来年は震災から4年を迎えます。
では被災した地域で暮らす方々の今の思いです。
郡山で造園業を営んでおります。
現在は復興の一端として除染業務を行っております。
造園の仕事は減ってしまったように思います。
私たちは当たり前の事を当たり前に。
除染が終わったあともこの町に緑を植えていきたいと思っております。
郡山で小児科の医師をしております。
震災後子どもたちの体力低下や肥満化傾向を感じました。
子どもたちを大事にする事が復興の第一と考え福島の子どもたちを日本一元気にしていきます。
郡山のおいしい野菜の風評被害を払拭するために今年3月にこのレストランをオープンしました。
「食べるふくしまを創る!!」。
2014/12/07(日) 10:20〜11:08
NHK総合1・神戸
明日へ−支えあおう− 復興サポート▽笑顔呼び戻す 仮設の工夫〜宮城県・石巻市〜[字]
復興サポート、今回は「長期化する仮設住宅の暮らしをどう支えてゆくか?」がテーマ。災害公営住宅の建設は進まず、仮設住宅の入居者は、被災3県で未だ9万人にのぼる。
詳細情報
番組内容
4度目の冬を迎えた被災地。仮設住宅は老朽化が一段と進んでいる。天井や床にカビが繁殖して呼吸器に異常をきたす住民がいる。さらに深刻なのはコミュニティーの崩壊。新たな住まいに移り住む人たちの一方で、仮設に残っている住民たちは、自治会もなくなり、閉じこもりがちな人が増えている。阪神大震災や中越地震を経験した人たちから、長引く仮設住宅の暮らしを乗り切る知恵をうかがう。
出演者
【キャスター】畠山智之,【語り】内藤裕子
ジャンル :
ドキュメンタリー/教養 – 社会・時事
ドキュメンタリー/教養 – ドキュメンタリー全般
情報/ワイドショー – その他
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