当番組は同時入力の為、誤字脱字が発生する場合があります。
≫今朝、東京・立川の多摩川に幻想的な光景が広がる。
川面から立ち上る水蒸気が厳しい冷え込みを物語っていた。
東京・渋谷駅前のスクランブル交差点では凍えるような寒さに震える人たち。
今朝は全国449か所の観測地点でこの冬最低の気温となった。
都内で最も気温が低かったのが練馬区。
公園の池には氷が張った。
マイナス0.2度と今シーズン初めての氷点下となった。
路面電車のヘッドライトが雪を照らす。
こちら富山市内は降り続く雪で白一色の世界に。
≫午前7時半です。
富山市内なんですがまだ雪が降り続いています。
かなり雪が積もっていて車にもこんもりと雪がたまりました。
≫身を切るような厳しい寒さは北海道。
マイナス20度を下回ったところもあった。
この寒さの原因は北海道などの上空にある強烈な寒気だ。
大雪が降る目安のマイナス36度。
その寒気は24時間前日本海側を中心に列島を覆っていた。
これが西日本に大きな被害をもたらした。
≫ここから先は木や電柱によって道路がふさがれているため自衛隊も徒歩で集落を目指すということです。
≫まさに異例の大雪。
救助に向かう自衛隊が倒木の撤去を進める。
徳島県の山間部。
つるぎ町と東みよし町では昨日の夜一時合わせて340世帯540人が孤立状態に。
2つの町によると今朝8時の時点でも185世帯362人が孤立しているという。
停電のため電話が不通となり一部住民とは連絡さえ取れないそうだ。
連日の雪での孤立状態。
事態が深刻化したのは昨日だった。
孤立した地区に近づこうとすると…。
≫雪の重みで杉が倒れかかり道路をふさいでいます。
≫雪の重みでたわんだ木が至るところで道路を覆う。
更に進むと、立ち往生する車が。
付近では停電が相次いでいたが雪のため復旧はなかなか進まない。
≫昨日、つるぎ町の隣の美馬市では最低気温が0.6度だった。
車にはおよそ40cmも雪が積もっていた。
徳島県内では愛媛県との県境近くの国道で一時およそ130台のトラックなどが12時間以上動けなくなった。
≫徳島県の高越山では山頂付近で男性2人が倒れた状態で発見されその後、死亡が確認された。
山頂近くにある寺の住職と職員で雪の中、車が脱輪し、歩いて寺に向かっていたとみられる。
スリップ事故も相次いだ。
兵庫県香美町では乗用車が川に転落。
運転していた83歳の男性は意識不明の重体だ。
鳥取でも、軽自動車がスリップ。
ボンネットは大破タイヤも外れていた。
スリップに立ち往生そして孤立。
本格的な寒さが訪れる前の西日本で被害を拡大させた要因の1つにあるのが…。
≫上石氏によると雪は0度を境に性質を変えるという。
気温が下がるほどさらさらになるが気温0度で降る雪は水分を多く含むのだ。
そのため滑りやすく重くもなる。
≫大荒れの天気は四国だけではない。
≫青森市内、ほとんどの車はヘッドライトをつけて走っているんですがほんの数十メートル先の車の明かりがかすかにしか見えない状況です。
≫青森市内は先が見通せないほどの吹雪に。
雪かきをするそばから次々と雪が降り積もる。
新潟市では12月上旬としては41年ぶりとなる32cmの積雪を観測。
こんもり積もった雪を払うと中から出てきたのは車。
≫2週間前震度6弱の地震が襲った長野県北部。
この雪で更に被害が広がるのではないかと住民らは不安を募らせている。
≫小谷村や白馬村ではいまだ200人あまりが避難生活を送っている。
≫おはようございます。
≫「報道ステーションSUNDAY」です。
ご覧いただいていますようにこの週末なんですが日本列島強い寒波が覆いました。
本当に西日本はこの時期の雪は慣れていないですから孤立した地帯もありますしいろいろ被害が出ていますね。
≫なかなか除雪も追いつかなかったりしましたよね。
≫そして東京も本当に寒い朝だったんですよね。
氷点下を記録した場所があったみたいですが今はどうなんでしょうか。
竹内さんが外にいます。
竹内さん。
≫こちらはテレビ朝日屋上です。
現在の気温は7度です。
朝から風がとても冷たくコートを着ていても身が縮こまってしまいます。
昨日に引き続きとても寒い朝となりました。
そして、今日は二十四節気の大雪なんですが、それを知ってか寒気が流れ込んでいます。
今朝は各地で今シーズン一番の寒さを記録しました。
では今朝の全国の気温をお伝えします。
北日本はもちろん、東日本や西日本の内陸でも氷点下のエリアが広がっています。
今朝最も冷え込んだのは北海道の歌登でマイナス22.7度まで下がり今シーズン全国で初めてマイナス20度を下回りました。
また盛岡でマイナス5.4度金沢で0.2度鹿児島でも2.5度など全国各地で厳しい冷え込みとなりました。
この時間も全国各地で気温が低い状態が続いていますので雪の降った地域にいる方は路面の凍結などに十分に注意してください。
≫スタジオには気象予報士の真々田竜太郎さんに来ていただきました。
おはようございます。
よろしくお願いします。
今、ちょっと取材を見てても西日本が大変雪が降っていてこの時期にという思いもありますしちょっと前の長期予報では暖冬だという予想も聞いたんですけどもなぜこういう状態になっているんでしょうか?≫まず、冬というのは12月から2月の3か月間ありますので今は寒いんですけど、まだ暖冬ではなかったというふうに断定はできないんですね。
これから先が長いので。
ただ、今回かなり寒かったのは事実なんですね。
≫何か原因があるわけですね。
≫こちらをご覧ください。
フィリピン付近の海水温が問題になっていましてこちらの海水温が普段に比べると若干高かったんです。
そうするとここで上昇気流が発生して雨が降ります。
湿った空気が上がっていくと空気というのは宇宙に抜けるわけではないのでどこかで降りてこないといけないんですね。
今度は乾いた空気が降りてきたのが、北側の高気圧。
このためにこの高気圧というのが拡大、発達しちゃったんですね。
そうすると偏西風が押し上げられます。
日本のほうは逆に蛇行するので、南に下がってきちゃったんです。
この下がってきたところに今回寒気が流れ込んできたということになるわけですね。
≫今、フィリピンに台風がすごい強いのが来てるというのもそうでしょうけど海水温が本当に高かったことが原因になっているんですね。
≫海水温が高くて、波及して最終的にここに寒気が入ってきたと。
つながっているわけですね。
この寒気の影響でかなり積雪が多かったんです。
青森の酸ヶ湯は結構積雪が有名なんですけれどもそのほか、福井の九頭竜ですとか広島の八幡ですね。
こちら、80cm以上こちらも1m以上ですよね。
赤くなっているところというのは12月上旬までとしては史上最高の積雪となってしまったんです。
≫この時期にこれだけ積雪があると、この雪ってまだまだこの先続くんでしょうか。
≫雲画像を見ていただければわかるんですけどもこちらに注目していただきたいんですが大陸と雲の間の距離が短ければ短いほど寒気が強い。
逆に離れれば離れるほど寒気は弱くなるんですね。
昨日の朝から動かしていくとだんだんと大陸から雲の距離が離れてきています。
ということは寒気が弱くなってきている証拠なんですね。
≫ということは、少しまた暖かくなってくる可能性もある?≫この時期らしい気温には戻ってくるという形になるんですね。
ただ、これで安心できないんですね。
実は今週末からまた寒気が入ってくるかもしれないんです。
今度の土曜日13日から1週間の気温の傾向なんですけれども北日本と東日本でまた平年よりもかなり低い予想になっているんですね。
そうすると、北日本とか北陸ではもしかするとまた大雪になる恐れが出てくることもありそうです。
≫今週末と同じくらい冷え込むということですか。
≫冷え込みは強くなりますが雪はどのぐらい降るかわからないんですけれども大雪になる恐れは十分にあると思います。
更に、この先なんですけども年末年始、気になる方多いと思いますが大体平年並みか高いような予想に今のところはなっています。
ただ、安心できないんですね。
最新の予報で常にチェックをしていただかないと寒波というのは不規則に入ってきますのでまた年末寒波とかが入ってくればこれから変わって寒くなることもありえますので十分チェックしていただきたいと思います。
≫今の時点では先ほどもおっしゃいましたけどおおむね今年の冬は暖冬だとか寒い冬だというのはわからないということですか?≫12月から2月の3か月でまだ始まって1週間しか冬の時期はないので今、1週間は低いんですけれどもこのあと3か月通してみると平均よりも高かったということになるかもわからない。
≫それでも今年の冬、特に気をつけたことがいいことはありますか?≫この冬は、慣れてない時期にこれだけの雪が降るということが実際にありました。
西日本なんかは普段から雪に慣れてないですよね。
北日本とか北陸の方は雪には慣れているんですがこの時期の雪というのはまだ慣れていなくてまだ雪に対する準備が十分できていないこともありますので12月中旬くらいまでの大雪というのが、このあとも注意が必要だと思います。
≫真々田さんありがとうございました。
≫続いてはこちらご覧ください。
ここがポイントとばかりに池上彰さんが指をさしているところなんですがこの番組の今年の最初の放送で2014年のニュースの顔として取り上げた人物をめぐって大きな動きがあったんです。
中国の人物なんですけど13億人のうちトップ9人として君臨した最高指導部のメンバーの1人が逮捕されることが決まったということなんです。
中国を揺るがす非常に大きなニュースなんですが独特の政治体制が背景にありますので我々にとってはちょっと複雑でわかりにくいという部分がありますよね。
そこで、池上彰さんと長野キャスターの当時のやり取りも含めましてわかりやすく、このニュースお伝えしていきます。
≫驚くべき腐敗は権力の中枢に及んでいた。
中国共産党はシュウ・エイコウ前政治局常務委員の党籍を剥奪すると発表。
それを受け、中国の最高検はシュウ氏の逮捕を決定した。
1兆7000億円もの巨額の汚職。
最高指導部経験者が刑事責任を問われるのは建国以来初めてのことだ。
「報道ステーションSUNDAY」では2014年のニュースの顔としてシュウ・エイコウ氏に注目。
池上彰氏が徹底解説した。
≫そもそもシュウ・エイコウ氏というのがどうしてそんなに権力を持っているのかということですよね。
中国というのは中国共産党が事実上の一党独裁といわれています。
共産党以外に8つの政党が一応、存在するんですが8つの政党はいずれも党の綱領に中国共産党の指導に従うと書いてあるものですから要するに共産党なんですね。
共産党員が8500万人もいるんですが共産党大会が開かれるのは5年に1回なので中央委員会が年に1回これでは大事なことは決められないでしょ。
基本的に政治局委員25人そして更にそのうちの7人。
これで、すべてのことを決めている。
そのトップが習近平氏というわけですね。
シュウ・エイコウ氏は常務委員前回までは9人だったんですがそこのメンバーにいたんですがそこから辞めた。
一見ただの人になったかのように見えますよね。
≫力を失っちゃったのかなというふうに見えますね。
≫ところがそうではないんですね。
なんといっても、もともと資金源がありますから。
これだけの大変なお金を持っている力を持っているわけです。
実はそれだけではないんですね。
万能の剣といわれています。
どういうことかといいますと中国は共産党がすべてを指導しているわけです。
その結果こちらを見ていただければ公安省、検察院、法院日本で言う警察庁長官検事総長、最高裁長官これをすべて指導する共産党の役職に彼はいたんですね。
つまり、捜査をし裁判に起訴しそして判決を出す。
これをすべて決める役割が彼だったんです。
ですからその3つの公安の役所に息のかかった人物がいくらでもいるわけです。
ということは、結果的にただの人になったとはいえこちらと習近平氏を脅かすだけの力を今も持っている人物というわけなんですね。
≫というように、いち早く池上さんはシュウ・エイコウはこういう人で絶対今年注目したほうがいいというふうにおっしゃっていました。
この調査なんですけどもずっと開始されてから今回の逮捕決定という処分まで1年あまりかかっているわけですよね。
なんで、こんなに時間がかかったかというと万能の剣という権力以外にとてつもない権力を実はこのシュウ・エイコウ氏は持っていたと。
それが背景にあるのではないかということなんです。
そのとてつもない背景の源泉が石油ということでこのシュウ・エイコウ氏中国の石油王と呼ばれていたということなんです。
≫シュウ・エイコウ氏なんでこれだけ巨額のお金、力を手に入れたのか。
池上さんと経歴を見ていきたいと思います。
≫1942年江蘇省生まれです。
江蘇省というのは沿岸部にあります。
そして、1949年中華人民共和国が成立いたします。
そして、彼は、1961年北京石油学院に入学するんですね。
現在これは北京石油大学といっていわゆる重点大学エリート大学に現在は指定されているんですが当時はまだそれほど注目されていたわけではないんですがなぜ彼はここに入ったのかといいますとその2年前実は大慶油田というのが見つかっています。
旧満州ですね。
ここで油田が見つかりここから中国は石油ブームに沸く。
そこに学院に入ったことによって彼は大慶油田の実習員になるんです。
そして、こちら。
団塊の世代には懐かしい言葉だと思うんですが毛沢東主席が工業は大慶に学べ。
こういう言葉を言いました。
どういうことかといいますとちょうど、そのころ文化大革命というのがありました。
中国中が大混乱したんですがここがモデルの企業としてここだけは文化大革命の嵐を免れることができたんですね。
彼は無傷でこのあとの出世の階段を進むことになる。
大慶油田で働いていたことによって彼の道が開けてくるんですね。
≫なるほど、理系だったという石油を選んだということが人生が決まったと。
≫実はあのころ、文系の人たちはみんな文化大革命で政治にくちばしを突っ込んで次々に失脚したり殺害されていくんですよ。
ノンポリだった理系の人たちだけが残った。
今の中国の幹部は、みんな理系。
文化大革命のときに、みんなそれにかかわらなかったので生き延びたという事情が実はあります。
そして、このあと中国石油の社長に就任するんですが社長なんですが、あまりよく知られていないんですが中国はそれぞれの企業にも共産党の組織がそれぞれあるんです。
彼は、共産党の組織のトップであると同時に国有企業のトップでありました。
いわゆる会社の黒い電話以外に赤い電話といいまして共産党内線電話というのが幹部のところにはあるんですね。
≫本当に赤い電話なんですか?≫赤い電話なんです。
ですから彼はその両方を使う。
つまり国有企業をどうするかあるいは、ここを管理する共産党の幹部でもあるということは国としてどういう予算を作るのかそしてそこからどれだけの利益を上げるのかということを実は、自分で全部決めることができた。
となればこういう黒いお金を出して権力に近寄ろうという人も出てくることがあると。
≫そしてあの巨額な1兆7000億円になっていくわけですね。
≫そうですね、こうして石油王の地位を確立するんです。
そして、江沢民国家主席のもとで中国は市場経済を導入いたします。
どんどんまるで資本主義そのものの経済になっていくわけです。
≫つまり今回、逮捕が決定したシュウ・エイコウ氏は中国の経済成長とともに本当に力を伸ばしてきた人物であってだけど、その経済成長で上り詰めた分腐敗したお金というかそういうものが出てきたということでそれが体制を揺るがしかねない事態に発展していたというのが星さん、状況ということですね。
≫中国ではよくいわれてるんですが腐敗というのが日本でいう事件ではなくて構造になってるんですね。
ですから腐敗をこのまま放っておくと経済成長、それから国民全体の士気にもかかわるということで習近平氏もついに長い時間をかけて腐敗撲滅に乗り出しているわけですけども逆にいうと構造ですから根が深いんですね。
そこをやり切れるかどうかがこれからの非常に大きな課題。
来年1年中この問題を恐らくやっていくんでしょうしこのシュウ・エイコウさんももしかしたら裁判に引きずり出されて公開のところで審判を受けるということになりますよね。
≫今おっしゃいましたとおり本当に根が深いという。
腐敗根絶という習近平氏今、スローガンとしてやっているわけなんですが実はこのシュウ・エイコウ氏の逮捕ですがそのスローガンの腐敗根絶以外に権力闘争というある種、反体制の勢力を弱めようとする意図もあったようなんです。
≫権力闘争ですから誰がいいもので悪いものとなかなか決まらないということがあります。
実は、習近平氏の一番の標的は江沢民元国家主席といわれています。
彼は国家主席を辞めたあとも非常に強い力を持ち続けているんですね。
シュウ・エイコウ氏もこの江沢民人脈につながる人物です。
この人物を汚職で失脚させることによって習近平氏が絶大な力を持とうとしている。
権力闘争の側面があるということなんです。
実は、未確認なんですがこんな情報があります。
中国のすべてを決める常務委員というのは現在7人ですね。
以前は胡錦涛氏のときは丸テーブルでみんなで民主的に多数決で9人で決めていたといわれていますが今の習近平氏になってからこれが長方形のテーブルになり7人になり、そのトップに習近平氏がいるというそういう形になっていると。
四角いテーブルになって誰が一番実力者かなというのがわかるような形にしているともいわれています。
そして、習近平氏がいつも頻繁に言う言葉。
かつての毛沢東主席の言葉。
人民のために尽くしなさい。
こういう言い方をし今は貧富の差が大きいですよね。
かつて毛沢東の時代はみんな平等だったねという人々の昔はよかったという感情を利用しながら権力を握ろうとしているといわれています。
≫かくも今回のシュウ・エイコウ氏の逮捕というのは今後の中国の体制を見ていくうえでも実にいろいろな側面があるということがよく池上さんのおかげでわかりました。
また今の時点に時計軸を戻すとでは今回の逮捕、容疑は具体的になんなのかということですよね。
≫中国共産党の発表によりますとシュウ・エイコウ氏は権力を乱用し巨額の賄賂を受け取っていたということ。
更に、多くの女性と不適切な関係を持ったとこういうことも厳しく糾弾されているんです。
≫2年前まで中国の最高権力の座にあった男が犯罪容疑者として逮捕され取り調べを受けることになる。
≫中国共産党中央規律検査委員会の調査によるとシュウ・エイコウ前政治局常務委員が職権を乱用して不法に利益を得たり巨額の賄賂を受け取ったりしたことがわかったという。
≫後ろに見えるビルの6階にあるのがシュウ・エイコウ氏の息子が理事長を務めていたとされる会社です。
≫シュウ・エイコウ氏は本人のほか、親族らを通じて不正に蓄財をしていたという。
香港メディアは汚職の総額は1兆7000億円を超えると報じている。
巨額の汚職容疑で刑事責任を問われることになったシュウ・エイコウ氏。
更に、女性関係についても…。
≫これは中国のインターネットサイトに投稿された腐敗官僚の実態を告発した映像だ。
≫若い女性にプロポーズする40代の男性。
実は中国共産党の幹部だ。
妻子の存在を隠して女性アナウンサーと不倫関係にあった。
≫200平米以上の高級マンションや1000万円以上する高級外車など貢いだ金額は実に2億円近くに及んだという。
しかし妻子の存在に気づいた女性がネット上に写真や動画を暴露。
この幹部は巨額の金の出どころを問われ失脚した。
権力と金を通じた不適切な女性関係。
最高指導部の一員だったシュウ・エイコウ氏も今回の処分で女性関係を厳しく非難された。
≫シュウ・エイコウ氏の女性関係は、これまでも海外のメディアが伝えていた。
≫アメリカに拠点を置く中国語サイトはシュウ・エイコウ氏が前妻を交通事故を装って殺害した疑惑まで報じていた。
国営メディアはシュウ・エイコウ氏が党のイメージを大きく傷つけその影響は極めて悪質だと非難している。
≫最高指導部の経験者は刑事責任を問われないという慣例を破った習近平政権。
その狙いは、蔓延する腐敗への危機感だけではないという。
≫にわかには信じがたいような逮捕容疑もありましたけれども結果的に、習近平体制が非常に求心力が高まったという見方ができると思うんですがじゃあ、これが日本にどのように影響していくんでしょうか?≫今もいろいろ画面に出てきましたが、習近平さんの本当の敵というのは江沢民さんなんですね。
習近平さん、よく日本の竹下登さんにたとえられるんです。
それは田中角栄さんという派閥から出て田中角栄さんを倒すことによって自分が権力を握った。
この習近平氏も江沢民さんの流れから出てきた人なんですね。
それを敵対するにはなかなか慎重のうえに慎重にやると。
ハク・キライという重慶の市長がやられました。
裁判がありましたね。
今回また狙っているんだろうと。
そしてAPECという大きな世界のヒノキ舞台。
これが終わるまで待ってたという説があるんですね。
対日的にいうと江沢民という人は反日で国家を治めてきましたがそれから離れようという意味では習近平氏の今回の路線というのは日本にとっては長期的にはかなり融和かに流れていく。
現にこの間の日中首脳会談では戦略的互恵関係。
安倍さんが胡錦涛さんと合意したあの原則をもう一度再確認しましたから。
そういう意味で日本には長期的にはプラスのほうにいくんではないかとこうみられていますね。
≫ということは安倍総理と習近平氏の会談の裏にも今回のこうした動きが密接に絡み合っていると。
≫しかもAPECというのは習近平さんにとっては今後ないんですね。
G7、G8のメンバーでもないですから北京にあれだけの世界のメンバーが集まるそのひのき舞台を避けて終わってからやったというのが共通の見方ですね。
≫ものすごくダイナミックな流れというか。
そして今度の木曜日なんですが中国が初の憲法記念日というのを制定しました。
憲法というのは中国では共産党の権限のほうが高いですから憲法記念日と。
あれはきっと対外的な国際的なアピールなんですか?≫今度も裁判がありますから憲法記念日と合わせて今まで中国というのは党や人の支配だったのが法の支配というふうに切り替わってくれば日本とのいろんな交渉だとか領土問題とかそういう問題についても影響が出てきますから法の支配というのがどこまで定着してくるかというのがポイントだと思いますね。
≫対外アピールと国内の引き締めと両輪で中国は動いているということになりそうです。
≫皆さん、こちらなんだかわかりますか?こんな小さいもの、手のひらに隠れてしまうほどの大きさなんですがこれは、カメラなんですね。
こうやってめがねに取り付けて使用するというものですが。
すでに一部の都市でアメリカでは警察官に取り付けられて使われていましてこれを警察官5万人に導入するということになっているんですね。
これは白人警官による黒人男性の射殺事件からきているんですがこれで一部始終がわかるという方がいる一方でいや、ちょっと待てよという方賛否両論です。
≫通報を受け現場の住宅へと駆けつけた警官。
中に入ると、女性を抱きかかえた男の姿が。
逃げるように奥の部屋へと入っていく。
そして、中に踏み込むと女性にナイフを突きつける男。
女性を離そうとしない男に警官は…。
男は足と腹を撃たれたが命に別条はなかった。
アメリカは右側通行なのに左側の車線に止まる不審な車。
警官は運転席の女に職務質問をかけようとする。
しかし、次の瞬間。
≫急発進し一方通行の道を逆走。
警官はすぐさまパトカーであとを追う。
≫歩道に乗り上げ止まった車。
しかし、女はなおも逃走を図る。
警官が電流の流れる銃を撃ち女は拘束された。
犯罪の現場を記録したこれらの映像はすべて警官が自らの体につけるボディカメラによって撮影されたものだ。
その映像は警官の視線そのもの。
まるでゲームのようだ。
今アメリカではこうした小型カメラの活用が広がろうとしている。
オバマ大統領は全米の警察に5万個のボディカメラを新たに導入する方針を明らかにした。
きっかけはミズーリ州で黒人青年が白人警官によって射殺された事件。
抗議の声が各地に広がっているこの事件で問題となったのが証言の食い違いだった。
射殺した警官は青年を呼び止めた際突然、殴られたと主張している。
≫しかし、目撃者は…。
≫現場では何が起きていたのか。
映像がなく真相は闇のままだ。
もし、警官がボディカメラを身に着けていれば…。
カメラは映像証拠を残すだけではない。
警官の過剰な行動を防ぐ効果があるという。
ある調査では、ボディカメラの活用を始めて以降警官が銃など武器を使用する事件が大幅に減っている。
効果が見込まれる一方で懸念されるのがプライバシーの問題だ。
そして、もう1つ疑念が沸き上がる。
ニューヨークで黒人男性が警官に首を絞められ死亡した事件。
≫通行人が撮影した映像が残っているにもかかわらず警官は不起訴となった。
男性の母親は…。
≫警察官へのボディカメラの導入にまで発展しているアメリカなんですがその背景にある一連の事件を取材しています、ニューヨークの横地記者と中継がつながっています。
横地さん、まず現状からどうなっているのか教えてください。
≫今日もここニューヨークロサンゼルスなどで横たわって抗議の意思を示すというような抗議デモが続いています。
ミズーリ州のケースそしてニューヨークの2つのケースがあいまって、この4日の日にはニューヨークでおよそ1万人が参加するデモが行われました。
このうち、200人以上が逮捕されるという事態に陥っています。
ここニューヨークだけでなくて首都ワシントンやシカゴそしてロサンゼルスなど大都市にもこのデモは波及しています。
来週末にはワシントンで大規模なデモも呼びかけられていましてこの抗議活動更に展開する恐れがあります。
≫これまでも実はアメリカというのは類似した事件というのは何回かあって、今回に限っては全米にかなり大規模なデモが広がっているというふうに感じるんですが、その背景に今のアメリカの状況を象徴するものってあるんでしょうか?≫根本的にあるのがやはり警察に対する根強い不信感だと思います。
権力を持っているものに対してその権力が正当に行使されているのではないという不信感ですね。
黒人と白人を比べた場合黒人のほうが警察に呼び止められて職務質問を受ける可能性というのも確率が高いんです。
黒人側には自分たちは何も悪いことをしていなくても逮捕されるのではないか警察は信用できないという思いがあるのはそれは根強くあります。
その一方で今回、このデモを取材していますと参加者の中黒人のほかに、白人のしかも若い層が非常に多い印象を受けました。
アメリカではリーマン・ショックのあと若者の就職難が社会問題化していまして大学を卒業しても仕事に就けない若者の姿があります。
自分で学費を払っているのが一般的なので卒業するときに日本円にして平均300万円ほどローンを抱えた学生がいます。
一方で株価ダウ平均株価などですが史上最高値更新し続けています。
つまりアメリカは今、好景気だといわれているわけですね。
この落差、つまり景気がいいにもかかわらず、自分たちが就職できていない現実この落差がその自分たちが恩恵を受けられていないのではないかという不公平感につながっているんです。
富がきちんと公平に分配されていないのではないかという不公平感です。
この社会に対する不公平感が白人警察官が起訴されなかったという不公平感と結びついて大きなうねりとなってアメリカに広がっているという印象を受けます。
≫横地記者の報告でした。
星さん、やはり今横地記者の話を聞いていてもそうですが人種差別という問題はアメリカの根深い問題としてずっとありますが更にそれに若者たちの社会システムへの不公平感、不満というものも…。
≫2つ問題がありまして1つは、ずっとアメリカではアファーマティブアクションといいまして黒人の人やマイノリティの人を一定数かなり強引に入れていこうという制度が続いてきましたよね。
それ自体は非常に成果を集めたんですけれどもしかし、警察官だとか大陪審だとか裁判官だとかそこに必ずしも黒人の人が採用されているとは限らないんです。
それに対する不公平に対して不満が出ているというのは1つありますね。
それからもう1つ今のリポートにもありましたけど中間選挙でもかなり争点になったんですが、格差が広がってるんですね。
IT化が進むとジョブが奪われる転職を強いられるそれはどちらかというと低所得の人、黒人の人マイノリティの人が多くてそれに対してオバマさんは一応、社会保障をやってきてはいるんですけどあまり成果が上がってないんですね。
ですから格差の問題は前に一応ウォール街の選挙問題なんてありましたよね。
しかし一向に解決されてなくて富裕層はどんどんマネーゲームでお金持ちになる。
若い人は職がないというところが黒人差別問題とリンクして私は全米に広がってくる気配になってるかなとみていますね。
≫そしてそうした状況は世界共通というかグローバリズムの中で対岸の火事ではないなという思いもします。
≫現在の皇居前の様子なんですが大変な数の人が行列されていますよね。
本当に、快晴ですけど大変寒い東京。
皆さん、こうやって列を作って向かっているのが皇居の乾通りの一般公開ということです。
紅葉。
本当にすごいたくさんの人。
すごいですね、本当にね。
≫きれいですね、やっぱり。
≫何しろ今日は最終日ということでたくさんの方がいらっしゃっているようですが現場に矢島さんが行っています。
矢島さん、そちらの状況どうでしょうか。
≫日差しが出てきましたので少しずつ暖かくはなっているんですが皇居の向こうから冷たい風が吹き抜けています。
こちらは入り口となっている坂下門です。
ちょうど今、まさに入っていく人たちが大移動しているところなんですけどもたくさんの方今日も訪れています。
9時20分に開門しました。
40分ほど早めての開門となりました。
一番先頭の方はなんと朝5時から並んでいたということなんです。
昨日までに26万人の方が訪れていまして今日も10時半現在で1万7000人以上が入場しているということなんです。
午後になると更に増えるんじゃないかという感じです。
奥のほうにも、たくさん並んでいるの見えますかね。
皇居をぐるっと回る形で皆さん入場を待っているという感じなんです。
さて今日皆さんがここから中に入ってどんなルートをたどるのかというのを改めて確認しますけども今私たちがいるのが坂下門です。
ここから乾門まで真っすぐの道がありまして乾通りというんですがこの750mの間を皆さん練り歩くという感じなんですね。
私も昨日、この中を歩いたんですけども本当に紅葉が見ごろで、なかなか見られない景色を楽しめました。
こんなふうに本当になかなか見ることができない皇居の中の紅葉。
そして、それと併せて皇室の映像ご覧いただきます。
≫午前9時20分です。
坂下門が今、開門しました。
皇居乾通りの一般公開。
長蛇の列ができています。
≫水曜から始まった皇居、乾通りの一般公開。
昨日までの4日間で26万人以上の人が足を運んだ。
皇居乾通りの一般開放は午後2時半まで。
その時間でも続々と人が。
≫午後2時半です。
最後尾をプラカードを持った警察官が後ろを歩いています。
これで今日は閉門となります。
≫しかし…。
≫走ってますね。
≫このプラカードを追い越せば入れるということで一目散に駆け抜ける人たち。
では、この普段入ることができない皇居の中には一体どんな景色が広がっているのか。
≫カメラは中に入ることはできないんですが私も実際に一般公開入ってみます。
行ってきます。
≫そこで、開門前に撮影した映像をもとにその全貌をご紹介する。
≫まずスタートとなるのは坂下門です。
9つある皇居の門の1つで二重橋で有名な正門の隣にあります。
坂下門をくぐっていよいよ皇居の中へ。
入ってすぐちらりと見えるのが宮殿なんです。
宮殿は昭和43年に完成。
大屋根と柱、梁で構成される日本古来の建築美を生かして造られています。
4月、アメリカのオバマ大統領を迎えて開かれた晩さん会。
会場となったのもこの宮殿です。
そのほか、宮殿では元日に行われる新年祝賀の儀など皇室における公式行事が執り行われるのです。
そして宮殿を越えた先に広がるのが乾通りです。
この乾通りに植えられているのが色鮮やかなモミジやカエデ。
これらは明治時代に植えられた伝統ある木々。
更に、お堀に映るモミジ。
まさに絶景です。
こうしたモミジを天皇・皇后両陛下は時折散策しながら楽しんでいるのだそうです。
これらが公開されたのにはある理由があるといいます。
≫この乾通り。
皆さん、あるスポットで立ち止まっていました。
それは…。
門?実は、この門の向こうには普段、見ることができない天皇・皇后両陛下が住む御所があるんです。
例えば、新年にご一家のだんらんの様子が公開されるこのシーン。
これらも御所の中で撮影されているのです。
そしてこの御所の近くには重要な施設もあります。
例えば水田。
天皇陛下は昭和天皇が始めた皇居内の水田での稲作を平成元年から続けられていて収穫された米は皇室の祭祀などに用いられます。
そのほか皇后さまが養蚕をなさる御養蚕所もあるそうです。
そして再び乾通りに戻りましょう。
右手に石垣らしきものが見えます。
皇居はかつての江戸城。
その本丸があったのがこの東御苑なんです。
東御苑は普段も一般公開されていますが両陛下は国民が親しみやすいように草木の名前を記すプレートを自らつけています。
更に皇居の中ではこんな光景も。
見てください。
なんと、車を運転するのは天皇陛下ご自身です。
ほかにも、皇居内にはこんな場所も。
両陛下の思い出深いテニス。
皇居の中にはちゃんとテニスコートもあるんです。
坂下門から乾門までおよそ30分のコース。
秋の名残をたっぷりと堪能できます。
≫とてもきれいでした。
桜とモミジがちょうど交互に並んでいたりしてとても色づいていて素敵なものを見ました。
≫昨日1日だけでおよそ7万8700人もの人が集まった皇居乾通りの一般公開。
実は天皇・皇后両陛下も宮内庁の建物の3階からお忍びで入場者の様子をご覧になっていた。
そして、寒い中、たくさんの人に来ていただいているのですねと喜ばれていたという。
≫行列は今も続いています。
ちょうどこの辺りの皆さんはもうまもなく入れるということでかばんからカメラを取り出して今行くぞという意気込みが十分という感じがしますけれどもね。
私も実際に中に入ってみまして美しい紅葉そしてその後ろに石垣があって更には丸の内のビル群が見えるという本当に見たことがない景色というのを味わえてとてもいい経験になりました。
この一般公開なんですが今日が見納めとなります。
≫続いては特集をお伝えします。
8月に広島市で起きました土砂災害。
74人もの方が亡くなりました。
そもそもなぜこのような危険な谷に家が建てられたのでしょうか。
そこにはいくつもの見落とされた警告がありました。
私たちは最も多くの方が犠牲になりましたこちらの地域を徹底検証しました。
≫あの日そこはまさに谷だった。
8月に広島で起きた土砂災害で最も多くの犠牲者が出た県営緑丘住宅周辺の地区。
≫8月20日未明広島市北部で降り続いた雨はおよそ20kmの間で土砂崩れや土石流を引き起こした。
この地区では土石流が県営住宅の間を通り10軒以上が流され20人以上が亡くなった。
専門家の調査などから実はこの場所は土石流を繰り返していた谷だったことがわかってきた。
50年前までこの谷に家はなかった。
しかし、少しずつ家が埋め尽くしていったのだ。
家はなぜ谷に建ったのか。
昔の住宅地図や聞き取り調査などからその全体像が見えてきた。
災害前、そこは坂に沿って家が並ぶ静かな地区だった。
しばらく上ると県営住宅。
谷沿いには多くの家が立っていた。
もともとは畑が広がっていた地区。
1959年に県営住宅ができ住宅地への道を歩み始める。
道路が整備され県営住宅の建築から5年後谷に最初の家が建つ。
≫川地さんは妻の実家だったこの家を気に入り退職した8年前から夫婦で暮らしていた。
あの日土石流は山側の家をなぎ倒し数軒がこの家で止まっていた。
≫この家から近所の住民が助け出された。
しかし、この家より山側で20人以上が亡くなった。
悲劇はなぜ拡大したのか。
1980年を境に一気に家が建ち始める。
同じ時期に県営住宅が建て替えられた。
平屋から3階建てに。
緑が多く人気があったという。
≫かつての県営住宅から移り住んだ人もいた。
≫しかし、この土地にはある言い伝えがあった。
地主の1人、新宮さん。
≫当時の町の記録にはこの地域は幾度もの土石流が重なって作られたとの記述が。
しかし、戦後急増する人口に合わせ地域を広げることを想定した大広島計画ではこの地域が集団住宅用地に選ばれている。
県営住宅はなぜ山際に建てられたのか。
≫こちらにたってるでしょ。
これが距離があります。
向こうからずっと谷が下りてきてる。
≫1960年代から広島では山を切り開いての団地開発が至るところで進められていた。
団地の抽選会には行列ができた。
≫団地ブームの隅っこで谷に家は建ち子どもたちでにぎわっていた。
1990年代、余った山際に家は建ち続けた。
業者はどのように建てていったのか。
このころ山際の家を買った住民がやり取りを覚えていた。
≫山林が宅地に。
どういう土地かわからないまま変わっていった様子がわかる。
≫実は、宅地化を制限する法律はあった。
1971年、都市計画法に基づき市街化を進める区域が線引きされ原則山側に家を建てることはできなくなった。
しかし、線引きは数年おきに変更されていた。
≫線は山側に移動し住宅用地は増えていった。
≫ふもとから坂の上まで隙間を埋めるように家は建ち山側に、ほかの地域から来た人たちが住んだ。
今回亡くなったのは1980年以降に家を建てた人とその子どもたちだった。
≫1999年、広島県内で30人以上の死者を出した土砂災害が起こる。
翌年、土砂災害防止法が成立。
警戒区域を指定することで危険な場所の建築を制限することなどができるようになった。
しかし、避難生活を送る川地さんはある疑問を持っていた。
≫町内会長を務めている川地さんのもとには2002年警戒区域の調査を行ったという文書が引き継がれていた。
≫調査結果はどうなっていたのか。
情報公開制度で請求するとこの地区が警戒区域に当たるという報告書は調査の翌年2003年にできていたことが新たにわかった。
報告書ができた平成15年2003年建築会社に勤める男性が木造のデザイン住宅を建てる。
今年の春には4世帯が入るアパートが建った。
もし報告書ができてすぐに公開していたら…。
≫谷に立つ家は1軒ずつ取り壊されている。
大きな犠牲を払い谷は、50年前の姿に戻りつつある。
全国に土砂災害危険箇所は50万か所以上。
数え切れないほどの家が今も谷に立っている。
≫こちらは県営住宅周辺の谷の今の様子なんです。
土砂災害から3か月半がたちました。
被災した家はほぼすべてが撤去されました。
このように3か月半たち被災の前とは全く姿を変えてしまったわけなんですが取材を続けていても本当に最大の疑問はなぜこのような危険な場所が調査から10年以上たっても警戒区域に指定されなかったのかというポイントです。
広島県に取材した部分をもういっぺん改めて整理したいと思います。
警戒区域の指定というのは土地の値段とかそういう影響もありますので必ず住民の方の理解が必要ということで説明会などを行うということなんですが実は年間1200か所ペースでしか指定できないという現実があります。
警戒区域は全部で3万2000か所あるので10年たってもおよそ1万2000か所しか指定できていないというこういった現状があるんです。
このペースでやっていきますと指定の完了まで更に15年がかかる計算となります。
そうした時間がかかる中で今回のような悲劇も起きてしまったという経緯があるんですがもう1つの背景には広島市を管轄する事務所ですね。
そちらに当時担当職員が2人しかいなかったという人員不足もあげられます。
この土砂災害を受けまして先月なんですが国会で成立しました土砂災害防止法改正案では警戒区域の指定前に予定地を公開することを義務付けたということです。
では、続いては竹内さんのスポーツ。
このあと世界選手権の代表選考レースでもある福岡国際マラソンがスタートします。
現地には進藤アナウンサーと瀬古利彦さんがいます。
進藤アナウンサーお願いします。
≫68回目を迎えた福岡国際マラソン。
世界への切符を掴み取るための大切な時間が始まります。
瀬古さん、近づいてきましたね。
オリンピックにつながるレースですよね。
≫今日は天候も抜群にいいんですね。
なので記録も楽しみですね。
≫なぜオリンピックにつながるかというのは今日の福岡が世界選手権の代表選考レースです。
ここから来年の世界選手権代表をゲットして8位以内で日本人トップになると2016年のリオデジャネイロオリンピックにもう内定する最短ルートの最初の一歩がこの福岡なわけですね。
≫これで決めると楽になりますよね。
≫というわけで、皆さんこの大きなボード。
瀬古さんが注目する4人の選手。
1人ずつ紹介してもらおうと思います。
まず日本のエース中本健太郎選手。
≫彼は粘りが持ち味です。
≫中本選手ってどんなランナーですか?≫ロンドンオリンピックも昨年の世界選手権も5位、6位と入賞してるんですね。
後半の追い上げが持ち味なんです。
レース中表情をなかなか変えずに。
≫本当にポーカーフェースでね全くスタートとゴールのときの顔が変わらないという安定感抜群ですね。
≫これまですべてその世界の舞台も含めて走ったレースで失敗がないという中本選手。
日本のエースとほかの選手も認めています。
そしてもう1人、今度去年10年ぶりの復活と書いてあります藤原正和選手。
≫彼は、不屈。
2003年に学生新記録を初マラソンで出したんですね。
それから10年間怪我とかで負傷であまり走れなかったんですよね。
それを昨年2時間8分台で復活してよく辛抱しました。
≫本人もこのままじゃ終われないと苦しく過ごした10年だと話していましたが結婚されて奥さんの存在が大きいですよね。
≫リオに奥さんを連れて行ってほしいですよね。
そして、もう1人瀬古イズムを継承すると書いてありますが瀬古さんが総監督を勤めるDeNAの選手上野裕一郎選手。
すごいランナーです。
≫彼はスピード。
日本選手権でも1500m、5000mとも優勝しているんです。
そのスピードを生かして今回、初マラソン。
彼のようなスピードランナーが頑張るとほかの若いスピードランナーもどんどんマラソンに挑戦してくれるんですね。
≫そして、忘れてはいけないのが皆さん、中継でも必ず出てきます瀬古さん、キーマン。
≫すごい選手がやってきました。
元世界記録保持者のパトリック・マカウです。
今回絶好調と聞いていますので2時間6分30秒の記録、日本選手持っていますね。
≫ついていけば出せますね。
≫2時間6分30秒というのは日本最高記録に迫るものでもあります。
期待してください。
福岡国際マラソンスタート時間迫ってきています。
≫朝日新聞のインターネットサイト朝日新聞デジタルでこの1週間アクセスされた数が多かった記事をご紹介してまいります。
まずは、9位からです。
「ミシュラン東京」2015発表。
火曜日、飲食店や宿泊施設を星の数で格付けする「ミシュランガイド」の掲載店が発表されました。
最高評価の三つ星に選ばれたのは日本料理の「かんだ」など12店舗です。
更に今年は…。
≫ビブグルマンとは星はつかないながら5000円以下で質の高い食事を提供するお店なんですがここに新たに和食のカテゴリーが追加されたんですね。
こちらはその和食部門で紹介された「日本橋玉ゐ」の本店です。
全国で珍しいあなごの専門店なんですがオススメは国産の天然あなご1匹分を敷き詰めたあなご箱めし2950円。
ふっくらとした食感と甘辛いタレの味わいがたまらない一品です。
締めにはあなごの骨からとった特製のダシでいただくお茶漬けも楽しめるんですね。
おいしさが伝わってきますね画面から。
ほかにもこの和食部門にはうどん店やラーメン店など200もの名店が紹介されているんですがテレビ朝日一のラーメン通といわれている富川アナウンサー。
いかがですか?≫載っているラーメン店を全部見たんですけどやっぱり共通してスープにこだわりを持っていてやっぱりラーメンはスープだなと感じさせてくれるような。
≫ちょっとスープ残しちゃったりすることもあるんですけど…。
≫それはだめです。
こだわりがありますから。
≫あっさり系が入ってますね。
中華そばというカテゴリーが結構多かったです。
≫続いて8位は秋篠宮さま、佳子さまと口論も。
誕生日会見。
先月30日に49歳の誕生日を迎えられた秋篠宮さまが紀子さまとともに会見を開かれました。
その中で、明かされたのは今月、二十歳になり成人皇族の仲間入りを果たされる次女・佳子さまとの親子関係でした。
≫また、紀子さまは…。
≫意外なエピソードを話されていましたけれども親子仲がいいということですよね。
≫まさにそういうことでしょうね。
続いては5位この写真を見ればわかりますね。
流行語大賞。
竹内さん。
≫「ダメよ〜ダメダメ」。
月曜日に行われました師走の恒例イベントユーキャン新語・流行語大賞の発表会見。
年間大賞に選ばれたのは安倍政権が行使を認めた「集団的自衛権」。
更に、お笑いコンビ日本エレキテル連合のあのせりふです。
≫やっぱり実力が違いますね竹内さん。
このほかトップ10には男子スキージャンプ葛西選手の代名詞、レジェンドですとか映画「アナと雪の女王」の主題歌「ありのままで」などが選ばれました。
≫このあとはトップ3の紹介です。
≫朝日新聞デジタルランキング続いては2位をご紹介します。
小惑星探査機「はやぶさ2」打ち上げ成功。
水曜日、小惑星探査機「はやぶさ2」が6年にわたる壮大な宇宙プロジェクトに向け無事旅立ちました。
およそ3億km離れた小惑星からサンプルを持ち帰り太陽系や生命の誕生を探る計画なんですが実は、お茶の間の皆さんもこの歴史的なプロジェクトにかかわれる可能性があるということをご存じでしょうか。
それは、「はやぶさ2」が目指す小惑星の名付け親になれるかもしれないということです。
現在、小惑星を最初に発見したアメリカの研究チームがこの命名権を持っているんですけれどもJAXAではそれを譲り受け公募などの方法で新たな名前をつけることを検討しているそうです。
≫生命の誕生が、もしわかったらその惑星の名前を自分がつけたということになったら楽しみですよね。
そして今回、最も関心が寄せられたニュースはこちらでした。
妻と娘を守る義務がある。
父への判決。
先月下旬、東京地裁で当時28歳の息子を刃物で刺し殺害した父親の裁判が行われたんですが父親に告げられたのは執行猶予付きの判決でした。
父と母、息子と長女の4人暮らしだった一家に一体何があったんでしょうか。
事の発端は去年の夏ごろ。
息子が家族に暴力を振るうようになったことでした。
今年の5月には母が息子に蹴られろっ骨を骨折。
6月には父と母が顔を殴られるなどの暴力を振るわれたそうです。
そうした中息子が放った言葉が…。
≫父は、母と娘を守りたいという思いから就寝中の息子の胸を包丁で突き殺害したということです。
下された判決は懲役3年執行猶予5年。
裁判長はやむを得ない部分があったとしながら家族を守ろうとしたが最終的には家族に最も迷惑をかけることをした。
もっと家族に相談するよう自分の考えを変えるようにしてくださいと述べました。
そして今回星さんが最も注目したのは3位のニュースです。
自民300議席を超える勢い序盤情勢調査。
ちょうど1週間後に衆議院選挙投開票が迫ってきましたけど朝日新聞がおよそ6万人の有権者を対象に電話調査を実施しました。
全国の取材網の情報も加えまして選挙戦序盤の情勢を調査したということなんですがそれによりますと公示前の自民党の議席は293だったんですが自民は単独で300議席を超える勢いで、公明を合わせると定数の3分の2を上回る可能性があるということがわかりました。
この調査は295の小選挙区の中から全国の縮図になるように選びました150の小選挙区の有権者を対象としまして調査結果を2倍にするなどして全国の情勢を読み取ったということなんですがただし、調査の時点で投票態度を明らかにしていない人が小選挙区で4割以上比例区で3割以上いるということでまだ、どうなってくるのかはわかりません。
このまま自公が突っ走るのか野党が巻き返すのか星さん、どうご覧になりますか?≫各メディアの調査も大体似たような傾向で300に迫るとも300を超える勢いとなっていましてただ、後藤さんと一緒に取材していたころ98年の橋本総理がやった参議院選挙ですね。
これもちょうど1週間前に自民圧勝という予想が出たんです。
ところがその後の橋本さんの発言のブレなどで自民党は惨敗して橋本さんは選挙後に退陣するというドラマがあったんですけどこういう調査が出ると2つ傾向があるんですね。
1つは勝ち馬に乗るという傾向があるのともう1つはアンダードッグ傾向といって少し弱いほうを助けてあげようということがあってそれが果たしてどちらのほうに有権者が来るのかまだ見極めがありますのでこの1週間いろんな資料とか公約を読んでやっぱり、よりましな自分が、よりましだと思う政党や候補を選択するしかないですね。
そこは棄権するよりはやはりそこで1票を投じるということをぜひ心がけていただきたいと思います。
≫2012年のときは情勢調査どおりの結果になったわけですけれども後藤さんはどうご覧になりますか?≫だんだん、そういう傾向強まっていますよね。
選挙を雨降りにたとえますとね。
バケツの大きさが大きなバケツにはいっぱい水がたまりますよね。
小さいバケツにはなかなかたまりにくいと。
今の選挙制度は2大政党で競うような、それを基本設計としてできていますからどうしても大きいバケツのほうにたまってしまう。
対するバケツが小さいバケツが数が多いとそこにたまる水が小さくなってしまうという傾向があるんですね。
ですから、水を増やすということになると降る雨の量を増やすというそれが投票率がいかに上がるか。
特に今、低年齢層の投票率が低いんです。
政治家はやっぱり自分を支持してくれる評伝はどこにあるのかというそこに目を注視しますからとなると高齢者の投票率が高いとなるとそこを重点に置いた施策をしてくる。
若い人もどんどん自分たちの意思を反映するということで雨をいっぱい降らせるということが必要じゃないかと思いますね。
≫自分の共感できる議員を≫テレビ朝日屋上です。
青空が広がっていますが少し雲が増えてきました。
現在の気温は8度。
風がとても冷たいです。
それでは全国のお天気をお伝えします。
2014/12/07(日) 10:00〜11:45
ABCテレビ1
報道ステーション SUNDAY[デ][字]
日曜日も報道ステーション!週末起きた最新ニュースを報ステならではの取材力で追跡。時代を映し出すドキュメンタリー特集、キーパーソンとの生討論。最新スポーツ情報も。
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◇番組内容
週末に起きたニュースを現場の緊迫感や速報性を重視して取材。またスポーツ速報、長野智子によるキーパーソンとの生討論、硬軟取り混ぜた時代を映し出すドキュメンタリー特集など、情報満載でお送りします。
◇出演者
【メインキャスター】
長野智子
【サブキャスター】
富川悠太(テレビ朝日アナウンサー)
【スポーツキャスター】
竹内由恵(テレビ朝日アナウンサー)
【フィールドリポーター】
矢島悠子(テレビ朝日アナウンサー)
◇おしらせ
☆番組HP
http://www.tv-asahi.co.jp/hst-sun/
放送内容が変更になる場合があります。あらかじめご了承ください。
ジャンル :
ニュース/報道 – 定時・総合
ニュース/報道 – 特集・ドキュメント
ニュース/報道 – 経済・市況
映像 : 1080i(1125i)、アスペクト比16:9 パンベクトルなし
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