第68回福岡国際マラソン 2014.12.07


当番組は同時入力の為、誤字脱字が発生する場合があります。
けさは今シーズン一番の冷え込みになった福岡。
冷たい空気の中、時折、太陽が顔を出すという平和台陸上競技場です。
スタートを前に緊張感が高まっています。
ロンドンオリンピック、そして世界選手権、連続入賞という、まさに日本のエース、
今週、一気に冬が進んだ福岡です。
きのうまでよりは少し暖かくなりましたが、それでも冷たい空気の平和台陸上競技場です。
解説は、名門、旭化成のコーチを務めていらっしゃいます、川嶋伸次さんです。
さあ、スタートまで1分30秒ですが、この大会注目点どんなところでしょうか?
世界選手権の選考レースになってますんで、その争いですよね、一つはね。
ですから、ここで世界選手権の代表に近づけば、その世界選手権で8位入賞、日本人トップならリオ内定ですよね。
そうですね。
準備期間が出来ますからね、できれば世界選手権で決めたいという選手が多いでしょうね。
その中で今、映っています、オリンピック、世界選手権入賞の中本ですが、注目ですね。
安定感抜群ですけども、少しレースから遠ざかっていますのでね、その辺の心配はちょっとありますね。
ただ本当にね、状態もよさそうです。
そして今、藤原も映っていますがその中で、さらにね、注目選手、誰が挙げられますかね?
やっぱり宇賀地君ですね。
スピードランナー、宇賀地君がマラソンでどこまで走れるかっていうのは、非常に注目しているところですね。
この映っている藤原正和は、これが最後の挑戦だと、世界に向けて意気込んでいる選手です。
中本、藤原、今、話のあった宇賀地はナンバーカード65、一般参加ではありますが駒沢大学のエースでした。
さあ、緊張感が高まります。
本当に今週は寒い日が続いた福岡です。
きょうも冬の冷たい空気、スタートまでは残り10秒。
世界選手権代表選考レース、リオオリンピックへの道!ことしも12月第1日曜日です。
福岡に国際マラソンの季節がやって来ました。
第68回の福岡国際マラソン。
平和台陸上競技場、選手たちが一斉にスタートを切っていきました。
まずスタートは、この平和台陸上競技場を3周と、およそ350メートル走って、博多の街へと飛び出していきます早速ですが、まず主な海外招待選手。
なんといってもナンバーカード1マカウは2時間3分台という記録を持つ元世界記録保持者、エチオピア、アセファ、そして2005年チャンピオン、パラノフスキー、そして…マラソン大国、ケニアから、マチャリアも登場です。
そしてこちらも主な選手ということでご紹介します。
ギタウとマサシはいずれもこの福岡、優勝経験者、日本の実業団に所属をするケニア人ランナー。
注目、中本が23番、そして藤原は24番です。
さらに日本の…に、所属するモンゴル人ランナー、バトオチルにも注目です。
旭化成の足立、松本にもエースだったおぶちは28番です。
さらに今回は招待選手以外にも注目選手がいます。
ナンバーカード64、松本は東京大学の出身、宇賀地は65番です。
そして中央大学のエースだったDeNA、上野は初マラソンです。
さらには日大のエースだったベンジャミンとそろいました。
さあ藤原もそうですし、そうですし、あとは川嶋さん、マカウがやはり注目ですよね。
そうですね。
3分台ですからね、なかなかこのタイムっていうのは出ませんですからね。
マカウがどれぐらいのペースで走っていくのか、もちろんそれについていけば、日本選手、非常に記録面でも期待ができるというレースになりそうです。
改めて世界への道をご紹介しておきましょう。
来年、中国・北京で行われます、世界選手権の代表選考レースの一つになっています。
ですから、ここで福岡、いい記録を残せば、有力候補に挙がる、そして世界選手権で8位入賞かつ日本人トップであれば、早くもリオオリンピックが内定するというレースです。
川嶋さん、この福岡は、ですから、本当に最短ルートということになるわけですね。
そうですね。
やはり準備期間がやっぱりある程度、必要ですからね、そのためには世界選手権で決めるというのが、一番選手にとってはいい形ですよね。
ここに出てきている選手は、もちろんですから、世界への思い、早く決めたいという思いが強いんでしょうか?
そうですね、やはりマラソンにはそれなりの準備期間がないと、体力的にも大変なところがありますので、本当、できればその形で決めたいというのが、ほとんどの選手だと思いますね。
中本や藤原をはじめ、この福岡でまずはいい記録を出して、世界選手権の座をつかみ、そして来年、もうリオの切符をつかんでしまおうという強い意気込みがありますさあ、選手たちはまもなく最初の1キロです。
このカーブを曲がり終えますと、最初の1キロ、この大会はペースメーカーがいますが、1キロ3分という設定なんですがジャスト3分できましたね。
改めてご紹介しますと、キプロノカーチスというペース1、ペース2というこの選手。
このペースメーカーが1キロ3分というペースで、去年に続いてちょうど中間点での、離脱なんですが、川嶋さん、このあたりはどうでしょうか?
そうですね、ペースメーカーが抜けてからの展開ですよね。
そこで一つ、間を置いてしまうのか、誰かが飛び出して、そのペースを維持するのかというところが注目ですね。
このペース1、ペース2というナンバーカードが、ペースメーカーです。
ですから、この2人は中間点で外れます。
去年は川内がいきなり飛び出しましたよね。
そのようなタイプの選手が、今回はいないような感じがしますのでね、もしかしたら、そこでペースが落ち着いてしまうかもしれないですね。
そして今、映っているのが、中本健太郎、そして、この白いユニホーム、真ん中、サングラスが藤原正和です。
藤原もね、川嶋さん、相当強い思いがありますね。
そうですね、経験が豊富ですからね、しかもレースには非常に強いですから、ここはベテラン選手の経験が生きてくるんじゃないかなというふうに思いますね。
世界のマラソンが、ことしついに2時間2分台に突入したという中で、一つ、川嶋さん世界で日本男子が戦える、その巧妙をきょう見たいんですが
そうですね、その世界とのスピードの差はあるんですが、後半粘っていくと、入賞圏内には入れますからね、そういった走りをぜひ見せてもらいたいと思いますね。
この青をベースにした、青と黄色のユニホーム、そして黄色いシューズが中本健太郎です。
その前に今、画面、一番左の黄色いユニホーム、去年のチャンピオンがスズキ浜松アスリートクラブのマサシです。
さあ、いよいよ選手たち、まだペースメーカーの選手とは差は離れていないという状況で、しっかりと1キロ3分ペースで、これから飛び出していこうというところ。
アジアから世界へとつながる博多湾、そして福岡の街です。
その福岡のシンボルの一つ、福岡ヤフオクドーム。
ことしはここを本拠地とするプロ野球・福岡ソフトバンクホークスが3年ぶりの日本一にも輝きました。
選手たちはまずは明治通り、西へと進んでいます。
ことしは来年、中国・北京で行われる世界選手権の代表選考レースです。
その世界選手権で8位入賞かつ日本人トップになれば、2016年、リオデジャネイロオリンピックの代表に内定します。
果たして誰がこの福岡から世界への切符をつかむでしょうか。
まずはその世界への道、福岡の42.195キロをご紹介しましょう。
世界選手権につながる42.195キロの戦い。
平和台陸上競技場をスタートし、ヤフオクドーム、福岡タワーを通過し、西へ。
小戸西交差点を左折。
10キロを過ぎ、国道202号線を東へと走る。
このコース最大となる6メートルの高低差、別府大橋を過ぎ、けやき通りへ。
そして20キロを過ぎ、中間点でペースメーカーが離脱。
ここから選手たちの激しい駆け引きが始まる。
勝負の神様、筥崎宮前を通り、30キロ。
国の重要文化財、香椎宮で折り返す。
勝負の35キロを過ぎて、いよいよゴールへ。
世界選手権代表に名乗りを上げるのは、果たして?
という、福岡のコースです。
最大のアップダウンが16キロ地点の別府大橋で400メートルの間に6メートル上って6メートル下るというほぼ平坦な高速コースです。
2009年には国内で初めて2時間5分台も出ました。
この福岡の街では、過去2度世界記録、そして、日本最高記録は8度生み出されてきました。
さて先頭集団は大きな1つの固まりのまま、進んでいます。
ではここでこの先頭集団を引っ張っていく形の1号車、放送席、ご紹介しましょう。
この福岡では3連覇を含む4度の優勝があります、日本陸上競技連盟理事の瀬古利彦さんです。
瀬古さんどうぞ、よろしくお願いします。
よろしくお願いします。
さて瀬古さん、まずは3キロを9分10秒ぐらいだったんですかね?
ゆったり入りましたね。
天候もすごくきょうはいいので、なんか記録が出るような予感がなんかしますね。
風もほとんどありません。
0.5メートル、選手たちにとっても、そして今、ちらりと映っています黄色のナンバーカード、白と青のランニングウエア、中本も記録も狙いたいと話していました。
そして、きょうはその注目選手を中心に寄っていってもらう、紹介しましょう。
KBCの沖繁義アナウンサーです沖さん。
2号車、解説は2000年当時の日本最高記録を、この福岡でマークされました。
藤田敦史さんです。
藤田さん、ことしは世界選手権代表選考レース、どんなレースを期待されますか?
やはりハーフでペースメーカー、離脱しますので、そこから日本人がみずからレースを動かすことができるのかどうかそのへんに注目して見ておきたいと思います。
このあと、2号車は藤田敦史さんのお話を交えてお送りします。
ことしの福岡、日本選手にとっては世界選手権、さらにその先2年後のオリンピックへとつながる道です。
さらにこの福岡という街に限ればことしは元世界記録保持者、パトリック・マカウも参戦してきました。
さし込んでいた太陽の光りが少し雲にさえぎられ始めました。
高さ234メートル、海浜タワーとしては日本一を誇る福岡タワーです。
さて、選手たちは4キロ地点も通過、5キロ地点が近づいてきていますが、瀬古さん、3キロから4キロは、ほぼ3分ぐらいのペースでいきましたね。
もとのペースに戻りましたね
今、集団には2人のペースメーカーを除くとおよそ30人ほどの大集団です。
ナンバーカード、ペース1、ペース2というのが、2人のペースメーカー、そして白いナンバーカードは、一般参加の選手たちで黄色いナンバーカードをおなかの辺り、胸の辺りにつけているのが、招待選手です。
海外招待選手が8人、それから国内招待選手が10人。
きょうの福岡の街を走っていますその有力選手は、瀬古さん、まだ集団に含まれていますね。
ほとんどね、招待選手、いますね。
さあ、まず、この集団が5キロのポイントを通過しました。
15分15秒ですね。
手元の時計で5キロの通過タイムが15分15秒、正式に15分16秒というタイムで入ってきました。
まず、この最初の5キロというのを瀬古さん、どういうふうにご覧になりましたか?
思ったよりゆったり入ってますからね。
日本人選手にとってはいいんじゃないですかね。
硬くならないペースで走ってますからね。
それからスタートの直前には一度強い太陽の光、さし込んできましたが、少し雲に覆われましたよね。
いい感じですね。
太陽が出ると、体感温度が高く感じますのでね、この気温だと、よぶんな汗をかきませんから。
今、先頭を引っ張るのは、2人のペースメーカーです。
ペースメーカーは1キロおよそ3分という形で、中間点まで引っ張るというような契約になっています。
1キロ3分ペースでいくと、もしそれでフルマラソン走りきれば、2時間6分35秒という、日本最高記録にもおよそ20秒弱というところに迫るペースです。
その中で選手たちがどういうふうに考えていくでしょうか。
ペースメーカーからはちょっとだけ間を置くような形で進んでいますけれども。
ハーフまではね、なんにも考えないで、流れにね、ゆったりと任せてね、走ったらいいと思いますね。
そしてここで、大きな集団が少し歩道側に寄ってきました。
5.5キロ地点に、全部で8か所あるうちの最初の給水テーブルがあります。
瀬古さん、この給水が時に勝敗を分けていくようなポイントの一つにもなってきますよね?
ここでね、ペースが一気に上がったり下がったりするんですよね。
それに惑わされないことですよね
自分のナンバーカードの末尾1桁の数字のテーブルにみずからのスペシャルドリンクが置かれています。
おっと今、マカウがちょっと手間取ったように見えましたが、マカウが今、探してませんでしたか?
探しましたね。
今、集団の最後方まで下がりました。
ナンバーカード1番、元世界記録保持者、2時間3分38秒を持つマカウが今、この大きな集団の一番後ろにいます。
給水のテーブル、選手たちの42.195キロを考えたペース配分もありますから、こうした接触だったりあるいは取れなかったりするアクシデントがあるんですよね。
そうなんですね。
集団になってますと、自分の給水を見つけるのが大変なんですよね。
一つ、きょうのレースを占ううえで、日本選手にとってもこの人の動向が何よりも気になるところでした
平和台陸上競技場をスタートした選手たちは、福岡市の東西を結ぶ明治通りを、およそ7キロ、まずは西へと進んでいます。
先頭集団は依然、およそ30人近い大集団のままです。
2人のペースメーカーが引っ張って、その後ろに国内一般参加、東京大学卒業、市民ランナーのナンバーカード64番の松本翔、さらにその横には緑のランニングウエア、この福岡では去年は5位に入っています、27番の高田千春の姿もありますそれから藤原正和、中本健太郎、世界選手権去年、モスクワの舞台に立った2人もしっかりとこの集団に含まれています。
それから給水で少し遅れるような、一瞬戸惑うシーンを見せた、パトリック・マカウもこの集団の前方に戻ってきています。
この大会には、トヨタ自動車より、水素で走る燃料電池自動車、ミライが提供されております。
先頭集団は7キロを通過しましたさあ、瀬古さん、どうでしょうか、ここまでというのは?ー落ち着いたレース展開だと思いますね。
ペースもそんなに上がったり下がったりしてませんので、選手は余裕あると思いますね。
5キロを15分16秒で通過したあとは、6キロ、7キロともに3分ペースで、ペースメーカーが引っ張っています。
ですから依然、およそ30人ほどの大集団、後ろから捉えると、ご覧のような形になっています。
昨年優勝のマサシ選手も、一番画面の左側に黄色いユニホームおりますね。
この黄色いナンバーカードの22番というのが、マーティン・マサシです。
28歳。
スズキ浜松アスリートクラブに所属をしています。
ケニア代表として、世界選手権1万メートル銅メダルをとったこともありますが、去年はこの福岡の街、あのときは瀬古さん、ずっと集団の後方で待機をして、折り返してから勝負かけましたよね?
そうですね。
もともとスピードは抜群のものを持ってますからね、マラソンもしっかり走れましたよね。
ケニアの高校を卒業して日本に来日、そして実業団で力を磨いてきました。
ですから、国内招待選手では、この22番のマサシ、それから2年前のチャンピオン、ナンバーカード21番のギタウが、福岡の優勝経験者でもあります
ギタウ選手もね、記者会見では、調子、よさそうなこと言ってましたね。
そうですね。
しっかり練習できたようですね。
さあ、集団もここから少しずつ、一人ずつ1人ずつ減っていくような流れになるでしょうか?車線は2車線に入ってきました。
ただいまデータ放送では、予想クイズを実施しています。
正解された方の中から抽せんで、出場選手のサイン入りタオルなどを15名様にプレゼントします。
応募に関する詳しい情報は、dボタンを押してご覧ください。
ペースメーカーが周囲を見ながら
コースの最も西の端にやって来た選手たちは、小戸西交差点を左折、進路を南へと変えました。
瀬古さん、非常にいいペースできていますね
そうですね。
ペース落ち着いてきましたね。
5キロぐらいまではね、選手も意外と呼吸が慣れるまで大変なんですが、
選手たちは通称、しもやまと通り、福岡都市高速道路の下を南へと向かって走っています。
依然、3分ペース、1キロ3分ペース、快調な形でこの集団はおよそまだ30人そろっています。
少し海外招待選手、ナンバーカード2番のエチオピアのアセファが集団の最後方、苦しそうな表情を見せていますが、瀬古さん、ただ、ほとんどの有力選手はここにいますね。
いますね。
きょう天候もいいですし、前半で遅れる選手はそれほどいないと思いますね。
その中でどうでしょう?瀬古さん、日本のやはり注目、中本、藤原、さらには宇賀地、そういった選手たちがいますけれども、てんーをふくめてぜんいんいますね。
一同にそれぞれどういうふうに見ていますか?今10キロを通過していきます。
30分20秒ですかね。
30分20秒、この15分4秒で通過をしていきました。
まさに設定どおりのペースと見ていいですね。
そうですね。
なかなかいいペースだと思います
ペースメーカー2人が引っ張って、その後ろに一般参加の松本、さらにはこの福岡で強い高田がいて、その後ろに藤原正和、上下白のランニングウエア、黄色のシューズです。
去年の世界選手権代表ですが、藤原は一貫して、前め前めにいますね。
ずっと前めにいますからね。
こういう位置を決めたら、そこにいることですね。
あまり後ろに行ったり横に行ったりしないほうがいいですね。
10キロ地点を通過して、少し縦長になってきました。
中本も、この藤原の少し後方の辺りにいるでしょうか。
黄色のシューズを履いています。
ナンバーカード23番が中本健太郎。
藤原が認める、今、日本の最強ランナーだという話を瀬古さん、していましたけれども
そうですね。
本当に安定感抜群なんですよね。
本当にこのポーカーフェイスでずっと最後までいきますからね。
彼の走り見てると、顔を見てると安心感がありますよね。
ただ、去年の世界選手権のあと、ことし2月に少し体調を崩して、そのあとけがもありました。
1年4か月ぶりのマラソンですがそこはどう見ればいいでしょうか
もうオリンピック、世界選手権でいっぱい頑張りましたから、1年間ぐらいちょっと休んだほうがいいと思いますね。
意外と今、フレッシュな気持ちで走ってると思いますよ。
山口県菊川町、今の下関市出身です。
大学は拓殖大学ですが、今は実業団、福岡、北九州を本拠地とする安川電機に所属をしています。
ですから、本人にとっても地元、地元のこの福岡で一気に世界選手権を決めてほかの選手たちに刺激を与えたいと話していました。
選手たちは左折をして、ここで進路を東へと変えていきます。
この大会は進学、就職、転職、住まい、結婚など人生の転機をサポートし成長と成功のきっかけを幅広く提供する情報サービスカンパニー、マイナビの協賛でお送りしています。
また、海底から宇宙まで、最新の情報通信技術で社会に価値を提供し、安全、安心、効率、公平な社会を目指すNECの協賛でお送りしています。
さあ、選手たちは2度目の給水地点に近づいてきました。
ここには本間アナウンサーがいます。
本間さん!
こちら、3番という番号札があるテーブルにあるのが中本選手、ナンバーカード23番の中本選手のボトルです。
各選手、モールなどで装飾をしまして、派手に作る選手が多いんですけれども、逆にすごくシンプルなこのオレンジ色のボトルが中本選手です。
シンプルなほうが逆に分かりやすいんじゃないかということで、こういったボトルにしているそうです。
ご家族から飾り付けしようか?という提案もあったそうですが、気持ちだけ受け取って照れくさいちょっとそんな表情も浮かべていました。
さて、このボトルの中身なんですけれども、スポーツドリンク2種類を混ぜ合わせたものです。
このあとは給水所に応じて、この中身を変えていくそうです。
まもなく選手たちも近づいてきているようですね。
先頭集団の選手たちです。
ここで、ですから給水を取ろうという選手たちは、歩道側に変えます。
自分のナンバーカード末尾1桁の数字テーブルです。
中本の場合は、3番のテーブルになりますが、ここは今、取りました。
やはりどうしても、この給水の所で、選手たちが。
交錯しますね。
ここは注意したいところですね。
さらに24番の藤原正和もしっかりと給水を取っています。
藤原の場合は家族からのメッセージがこの給水のボトル、そこに書かれているという話もしてくれました。
家族の思いも背負ってのこの来年の世界選手権、さらには2年後のリオデジャネイロオリンピックへの挑戦です。
それから今、この集団が少し縦長になってきましたが、先ほどナンバーカード65番、国内の一般参加の選手になりますが、瀬古さん、ことしから本格的にマラソン挑戦を始めた宇賀地強も集団の中にいて、しっかりと今、給水取ってましたね。
そうですね。
やはりスピード抜群の選手ですからね。
こういう選手が本当にマラソンをしっかりやって、日本のマラソン界を引っ張ってほしいんですよね。
少しだけ、集団が縦長になってきました。
少しだけ縦長になってきました。
この1キロのペースというのは、ほとんど変わりません。
10キロから11キロも2分59秒というラップでペースメーカーは通過をしていきました。
きょうがスタート地点のコンディションが瀬古さん、7.7度、風はほとんどなくて湿度が52%改めてこのコンディションはどういうふうに考えればいいんでしょうか?
きのうまでがね、もう寒くて、風が強かったんですよ。
きょうはもうこれ不思議と、抜群のお天気になりましたね。
なので選手にとっては、きょうの天気はもう神様がくれたような天気ですね。
そして今、後方からの映像ですけれども、30人ほどの大集団が、ちょっと2つの塊に別れ始めてるんでしょうか?
これはですね、少しペースを落としたり、上げたりという選手がいましたので、これはしかたないですね。
たぶん戻ると思います。
今映像で捉えている、一番後ろにいるのがナンバーカード7番のジンバブエからの招待選手、ニャサンゴ、そしてその横に移っていたのが、ナンバーカード70番、一般参加の選手になります。
DeNAに所属する上野裕一郎です。
上野は大学時代から、駅伝で活躍、そしてトラックで出場経験もある。
スピードランナーです。
これが初マラソンですね。
本人も、不安と楽しみと、交錯して、非常に緊張していましたけども、やっとね、スタート地点に立てました。
そのDeNAの上野裕一郎はナンバーカード70番、今、ちらりと後ろを見ました。
集団の後方にいるこの選手になります。
1メートル81センチ、高校時代は高校の1万メートルの記録も出しました。
3大駅伝では大学時代、すべてで区間賞、中央大学でも活躍しました。
その中央大学の先輩に当たるのが去年の世界選手権を走りました、先ほどもご紹介しているナンバーカード24番の藤原正和にもなります。
そうですね。
今ちょっと前の選手たちが少し後ろを振り返ってましたね、気にしてましたね。
この1キロが2分56秒、手元の時計ですが、2分56秒です。
少し追い風になってるんじゃないですかね。
風も味方にしていると思いますね
若干の風がもしかしたら出てきたかもしれないというところでしょうか。
ただ依然、心配された太陽の日ざしというのは厚い雲に覆われています。
先頭を引っ張る2人のペースメーカーがいて、その後ろにいるのがナンバーカード5番、海外招待選手、エリトリアのヤリド・アスメロンこの人は2時間7分27秒のタイムを持っています。
そしてその横黄色のランニングウエア、ひときわ長身の選手が185センチ、ポーランドのエンリク・ゾフト、2時間7分39秒という自己ベストこの人も去年は福岡で3位、おととしは4位、福岡と相性が非常にいい選手。
ロンドンオリンピックでは中本とも争ってヨーロッパ勢トップの9位に入った選手です。
そうですね。
去年ですか、琵琶湖マラソンも走っていますからね。
自己ベストは雨の中2年前の琵琶湖でマークした2時間7分39秒です。
寒くなってくれば、私は強い。
そんな話をしてくれました。
その後ろに映ったのが、ナンバーカード1番のパトリック・マカウもいました。
12.5キロポイントを選手たちは通過をしていきます。
この人がナンバーカード1番パトリック・マカウです。
水曜日の夜に来日をして、木曜日には瀬古さんと共にマラソン教室も一緒にこなしたと、マラソン、子どもたちのためにという思いもある選手ですね。
本当ですね、子どもたち大喜びでしたね。
まさか世界記録保持者だった人がわれわれの前に来てくれるなんていうのは、夢のようって言ってましたね。
マカウにとっても、けがからの1年8か月ぶりの復帰戦、この福岡で私の目標は勝つこと、勝ってまた私が世界のトップに立っていくんだということを世界中にアピールしたいと話してくれました。
そのマカウを何よりも警戒しながら、ついていって、ついていってタイムを出したいと話していた日本選手たちもこの集団にいます。
まずはその中で、何よりも注目、日本のエース、中本健太郎選手を改めて紹介しましょう。
日本男子マラソンのエース、中本健太郎。
ロンドンオリンピック6位、去年の世界選手権で5位と、ともに日本人トップで連続優勝。
世界と互角に渡り合い、輝かしい実績を残してきた。
しかし、本人は。
入賞だけではやっぱり悔しいという思いがあったので、次はメダルっていうのをすごく意識しながら練習しています。
中本は、これまで走ったマラソン11レースすべてで10位以内。
抜群の安定感を誇っている。
それでも届かなかった世界でのメダル。
それを手にするため、更なるレベルアップを図る。
日々の練習で、これまでより速い目標タイムを設定。
スピードの強化に重点を置いてきたのだ。
きょう、32歳の誕生日を迎え、新たな一歩を踏み出す中本。
地元ファンの声援を力に、世界への切符をつかみ取る。
地元で走るマラソンでもありますし、日本人トップ、優勝っていうのを目指して頑張りたい。
声援がひときわ多い部分を選手たちは今、走っています。
中本の場合はきょうは山口県から両親、それから恩師であり多くの友人がこの地元、福岡にいます。
地元で大声援を受けて決めたいと話していました。
その中本ですけれども、中本はただ瀬古さん、休んでいる間に、2時間8分台を出す若い選手たちも出てきて、さらには4月に日本男子マラソン復活のために発足されたナショナルチームで、またそこで20代の選手たちがずいぶん刺激を与えているようですね?中本に。
そうですね。
中本君もチームに入って、夏場いい練習ができたというふうに言ってましたんで。
結構、中本君が結構引っ張ったんじゃないのですかね。
いずれにしてもこの人が今、日本男子マラソンの中心であることは間違いありません。
そしてこの中本を追いかける、この中本に勝つんだというような気持ちで多くの選手たちも福岡に参戦してきました。
その中の一人が、ナンバーカード65番、27歳の宇賀地強です。
宇賀地の紹介VTR、ご覧いただきます。
宇賀地強27歳。
大学時代は強豪、駒澤のエースとして、箱根駅伝などで活躍。
去年、1万メートルで世界選手権にも出場し、スピードランナーとしての地位を確立していった。
そんな宇賀地が、マラソンに挑戦するために取った行動。
ケニアという国で、現地の人たちとやったっていうのは大きいと思います。
マラソン界を席けんするケニアに幾度もわたり、世界トップレベルの走りを肌で感じてきた。
選手に食らいつく中で、陸上を始めたころのがむしゃらさというか、改めて思い出させていただいたっていうのはありますね。
この福岡が初めて挑むマラソンでの代表選考レース。
日本人で1番にならないと、どの道、世界陸上の選考のテーブルにも残れないので、出すべき結果を出しにいきます。
去年のモスクワでの世界選手権は、1万メートル代表、日の丸をつけて戦いました。
日本人トップに入りましたが、15位、その中でことし、いよいよマラソンに挑戦をして、これが3レース目になります。
瀬古さんはこの宇賀地、どういうふうに見てますか?
もともと本当にトラックとか駅伝とか、抜群の強さを持ってるんですよ。
それをマラソンに生かしたら、どれぐらい走るかというね、楽しみが、われわれあるんですよ。
必ず彼は走ってくれると思いますそういう気持ちでやってほしいですね。
ナンバーカード65番です。
ひときわ小柄な選手です、164センチ。
栃木・作新学院から駒澤大学を経て、コニカミノルタに所属していますきょうは2号車の解説、藤田さんにとっては、駒澤大学の後輩でもありますけれども、この宇賀地、どういう選手ですか?そしてどういうふうに走り、今、見てますか?
落ち着いて今、走ってくれてると思うんですが、負けん気の強い選手ですので、本人も言ってましたが、宇賀地は戦ったなと思ってもらえるようなレースがしたいと本人が言ってましたので、ぜひそういう攻めたレースというのをしてもらいたいですね。
レース全体で見ると、藤田さん、この今、集団の形、3分ペースが続いてますけど、どういうふうな今後の展開、見てますか?
3分を切るようなペースで今、推移してまして、意外と速いんですけれども、選手がそれほどきつそうな顔をしていませんので、もしかしたら瀬古さんがおっしゃるように、少し追い風が吹いてるのかなというふうに感じます。
瀬古さん、確かにこの1キロは2分58秒から9秒でしたね?
そうですね、ずっと3分を切っているんですね選手、ほとんど遅れないんですよね。
意外とそのペースに今、乗っかってしまっていますよね。
いい感じで選手、走ってます。
一人も苦しそうな選手いないですもん。
去年の場合は、これぐらいから少し太陽の光りが出てきて、もう集団はすでに10人ぐらいでしたもんね。
きょうの場合は、今、ざっと見てもまだ20人以上はいますね。
25人ぐらいいると思いますね。
なので、コンディションがいいんだと思います。
黄色のナンバーカードは国内外の招待選手。
ですから持ちタイムのうえでも十分このペースについてくることは可能ですが、白いナンバーカードの一般参加の選手たちも何人も残ってますもんね。
松本君ね。
ずっと先頭にいますからね。
いい感じで走ってますね。
ナンバーカード64番、この人が松本翔です。
29歳。
宮崎県のこばやし高校、全国高校駅伝でこの人も活躍をしました。
東京大学法学部に進んで、一度は実業団に進みましたが、今は税務関係の企業に勤めながら、このマラソンを走るという、市民ランナーの憧れの選手になっているような選手です。
だからお仕事をしながら、走っていると。
大したもんですよね。
その松本翔が、この先頭集団、ペースメーカーのすぐ後ろにいて、そして海外の招待選手、国内の招待選手たちがそろっています。
まもなく15キロも近づいてきました。
15キロの通過タイムがどれくらいになってくるでしょうか。
選手たちもちらちらと時計を見ています。
沿道からの声援もひときわ大きくなってきました。
今、先頭が15キロを通過しました。
15キロの正式通過タイムが45分17秒、この5キロは14分57秒でしたこのペースで瀬古さんがおっしゃるように、選手たちがうまく乗って余裕がある状態であれば、期待していいんですよね。
この先。
きょうは本当になんか期待できそうな気がします。
こんなにいい天気になるっていうのは、あんまりないんですよね。
そうですね。
マラソンはやはり、記録出るには、コンディションというかね、一番大事なんですよねそれがきょうは、何ひとつマイナスのことがないです。
暑さ、寒さというのもありますし、あとは湿度であったり、太陽の光というのも、選手たちのその状況を左右していきます。
全部で8か所ある中の3度目の給水になりますが、どうでしょうか?取る選手、ですから今、中本は取りましたけれども、取らない選手も、瀬古さん、中にはいますもんね。
いますね。
あまり無理して取らなくてもいいと思います。
きょう、コンディションいいですからね。
国内招待選手、注目のランナーでは藤原、それから中本、取りました。
取りましたね。
宇賀地もなんとか今取りました。
危なかったですね。
一番右上、ナンバーカード65番の選手です転倒しました。
1人集団の中で転倒しました。
大丈夫でしょうか。
あっと、ゾストですか。
今、給水の中でこうしたアクシデントがあるので、中本あたりもかなり気にしてると言ってましたが、バラノフスキーですか?
難しいですかね。
ナンバーカード3番、ウクライナのドミトロ・バラノフスキーが転倒です。
2012年の、この福岡のチャンピオン。
この福岡で自己ベストもマーク、すばらしい思い出がある最高に好きなレースでありましたと話していました、バラノフスキーがちょっと痛そうです。
あとはけがの具合が大きくなればいいですけどね。
捻挫したのか何か、足をひねりましたね。
きょうは給水2度目、そしてこの3度目とそれぞれちょっとしたアクシデントがありました。
きょうは集団が大きいですからね。
こういうことが起きるんですよね
これが今、一瞬映っていましたね。
給水地点でのアクシデントがありました。
ですから、この集団の中でのポジション取りもそうですし、人数という面でも、ちょっとこう、選手たちもより神経をことしの場合は使っていかなければならないかもしれません。
ドミトロ・バラノフスキーです。
ウクライナの35歳。
2号車から進藤さん。
沖さんですね。
2号車は今、そのバラノフスキーを捉えていますが、右足をかなり痛めてしまったもようです。
苦痛に表情がゆがんでいます。
藤田さん、これはバラノフスキーも、かなりの痛みのようですね。
そうですね。
まともに右足を着くことができない状態ですので、何かアクシデントが合ったようですね。
そうですね。
今、バラノフスキーがご覧のように沿道に座りまして、係員のサポートを受けています。
バラノフスキー、まさかのアクシデントが生じました。
バラノフスキーが大会前に、今回のメンバー、顔ぶれを見て、非常に力のある選手、そしてタイム的にもいい選手たちがそろっている。
マカウが久しぶりのレースということで、3分台まではいかないだろうが、6分台は十分出してくるはず。
そうなれば日本選手も含めて、そのタイムであり、さらには中間点でペースメーカーが離れたあとのレース展開も非常に楽しみだと話していました。
そのバラノフスキーが転倒してしまったことは非常に残念ですけれども、先頭集団は快調に進んでいます。
すでにもう16キロも通過しました。
ここ、2分59秒ですね。
どうでしょうか、この3分ペースの中で、まだやはり集団は20人強いますから、選手たちの表情であったり、走り方というのは変わりはないですか?
変わりないですね。
ほとんど見てもらうと、苦しい選手はそういないですからね。
今のところは順調にレースを運んでいますね。
となると、本当にことしの場合はタイムも楽しみになってきます。
ことしの福岡は来年の北京で行われる世界選手権の選考レースであり、2年後のリオデジャネイロオリンピックにつながっていく、最短ルートの最初のレースです。
中本を映像は捉えています。
中本がいてその後ろには国内招待選手ですが、モンゴル、三重のNTNに所属するセルオド・バトオチルの姿もあります。
バトオチルは先日のアジア大会で日本のまつむらこうへい、あるいは川内優輝との最後まで表彰代、メダル争いを繰り広げていった選手です。
この選手もいつも上位に入ってきますから、安定感抜群ですよね。
これが自身も正確には、もしかしてら違うかもしれないがと前置きをしましたが、47回目のマラソンだという話をしてくれました。
モンゴルの川内選手ですよね
モンゴルで長い間、1人でトレーニング、寒さの中でこの人の場合も、奥さんがいろんな練習メニューをノートに書きとめたり、タイムを取ったりして記録をやってきました。
その中でことし4月から本格的に日本の実業団に所属をして一気にタイムを伸ばしてきました。
自己ベストは去年12月にマークした2時間9分0秒。
本人は金曜日の記者会見では、瀬古さんを前にして、優勝を狙う100%の確率だと自分は信じていると話していました
そうですね。
モンゴル人の忍耐力を見てくださいと言ってましたね。
その忍耐力という面なら、その前を走る、瀬古さん、中本も、ですからこのハイペースの展開ですけれども、これからどういうふうに見せてくれるか気になります。
中本君も、選手、後ろについていれば、まず間違いないんですよね。
なので、ペースをうまく中本君に合わせていますね、みんな。
中本自身はもちろん、このペースメーカーのペースに乗っていく。
ただマカウがどういうレースをしていくかによっても、もしかしたら、途中からやはり同じ世界選手権を争う日本選手の動向を気にするかもしれないという話をしていました。
今、有力選手でいうならば、中本がいますが、その前に藤原という形、宇賀地は中本よりも、後方につけています。
今、先頭が17キロを通過しました。
ずいぶんペース上がりましたね。
17キロ、手元の計測では2分52秒前後ですね。
どうでしょうか、縦長になってきましたが、少しまたやはりペースは上がってきてるんでしょうか?選手たちは17キロを通過。
少し下り気味にね、きてるんですね。
なので自然にペースが上がったんだと思いますね。
選手たちの左手、すぐの所には、先ほどスタートをした平和台陸上競技場、さらには憩いの場にもなっています、大濠公園があります。
選手たちはあっという間に福岡の中心部に戻ってきました。
16キロの中盤から、この17キロ過ぎ、およそ1キロ下りがあります。
その下りの中で選手たちは国体道路へと走ってきました。
先頭集団が3分を切ろうかというペースの中で、ただ依然、20人近い集団、有力選手はここに含まれています
2分52、3に上がりましたけれども、選手は全然つらそうじゃないんですよね。
普通に3分ペースで走ってるような、そんな感じがしますね。
ただその中で瀬古さん、どうなんでしょうか、マラソン経験者にとっては、こうしたレース展開ももちろん、今までさまざまあったかもしれませんが、宇賀地であり、宇賀地は3回目、さらに一般参加の70番、上野裕一郎は初マラソン、初マラソンの選手たちにとってはどういうふうに捉えたらいいですか?
初マラソンですから、当然、不安は不安でしょうけど、もうここまできたら、そんなものはもうたぶん考えてないと思いますね。
行ける所まで行こうという感じだと思いますね。
2人のペースメーカーが、非常にいい形でレースを作っています。
選手たちは国道202号の中でも、通称、けやき通りと呼ばれる美しい並木道に入ってきました。
今週1週間、福岡の街も一気に冷え込みましたけさは今シーズン一番の冷え込みですから、葉ももう少しずつ多く落ち始めていますが、非常にこう、夏、あるいは秋、一年通して、本当に瀬古さん、気持ちのいい所、走っている選手たちにとっては、そうじゃないかもしれませんけれども。
選手はね、景色なんか見ている余裕はないんですよね。
でもここ、一番なんかね、景色がいいですね、われわれ見てるとね。
そして、両サイドに建物もあります。
一段とひんやりとした空気を感じるのが、このけやき通りになります。
800メートルにわたって、およそ100本のケヤキ並木が続いています。
そして沿道の声援も非常に多い場所。
選手たちにも声が飛んでいます。
瀬古さん、私たちの耳にも何か中本!っていうような声が聞こえてきましたね
やはり地元の出身、出身というか企業ですからね。
その中本ももちろん、この集団の中に入っています。
そして国内の一般参加の選手たちも入っています。
ペース1、ペース2というのが2人のペースメーカーです。
そして、その後ろに黄色のナンバーカードの招待選手たち、さらに白のナンバーカードの国内外の一般参加の選手たちです。
選手たちは18キロ、警固の交差点をここで右折しますここから右折、左折、右折と続いていきます。
18キロまでの1キロが瀬古さん3分の2秒ぐらいですか。
2秒ですね。
少しまた、落ちましたので。
ずっと2分56、7でいくと、結構、つらいですけれども、少しここで休めてますのでね、よかったと思います。
非常にこの3分ペースで中間点まで来ると、中間点以降のレース展開というのも、瀬古さん、もう実はあっという間に迫ってきてるんですけど、楽しみになりますね。
誰がね、ここで行くかっていうのは、やはりマカウ選手の動きをみんなね、見るでしょうね。
ナンバーカード1番のパトリック・マカウです。
今、65番の宇賀地の後ろにいる選手今、一番右サイドでこれ、給水、これは一般の水、ジェネラルウォーターを取ったのが、2時間3分38秒という元世界記録保持者、今なお世界歴代4位の記録を持つ、パトリック・マカウ29歳です自分の将来を決めるレースだと話してたぐらいですから、マカウも恐らくかなりいろいろなことを考えながら、進めてるんでしょうね。
当然ですね。
やはりここ、復活のね、のろしを上げたいところですよねやはり1年とか2年走ってないとマカウっていう選手の名前を世界から忘れられますからね、復活っていう意味では、大事な試合ですよね。
特にこの福岡のマラソンはアジア、ヨーロッパ、南米はもちろんですけれども、ことしからは、アフリカにも初めて国際映像として配信される形になりました。
ですから、まさに世界中がこのマカウの復帰戦を注目しています。
さらにいうと瀬古さん、中本もオリンピック、世界選手権と、連続入賞果たしてきました。
世界のランナーにとっても、この中本の動きも、もしかしたら注目されているかもしれないですね。
中本君といえば、本当に、世界の名前ですから、世界では川内君も有名ですね。
ケニアに行ったときに川内っていうのは、すごい選手がいるっていうのを、みんな褒めてましたからね。
去年の場合はその川内優輝が中間点でペースメーカーが離れると同時に、ぽーんと飛び出して、レースの流れを変えていきましたが、果たしてことしはどのようになっていくでしょうか。
中間点、21キロ過ぎて2人のペースメーカー、このことしの福岡のレースを作ってくれたペースメーカーも離れていきます。
ただいま、データ放送では予想クイズを実施しています。
制海された方の中から抽せんで出場選手のサイン入りタオルなどを15名様にプレゼントします。
応募に関する詳しい情報は、dボタンを押してご覧ください。
さあ、
選手たちは設定どおりの1キロ、ほぼ3分ペース。
このまま進めば、ゴールのフィニッシュ予想は、2時間6分35秒ということになっていくわけですが、これは日本最高に20秒弱と迫るペース、それから2000年に藤田敦史さんがこの福岡でマークしました、当時、日本最高、今なお日本歴代2位の記録、2時間6分51秒を上回ろうかというようなペースです。
選手たちは、ひらおの交差点を左折しました。
残り100メートルほどで20キロのポイントを迎えます。
20キロのタイムは果たしてどれぐらいになってくるでしょうか。
依然、集団はおよそ20人です。
一般参加の選手たちが1人、また1人と遅れていくような状況ではありますが、多くの有力選手はここに含まれています。
ペースメーカー2人を先頭に、今集団が20キロを通過しました。
20キロの通過は、1時間と17秒、15キロから20キロまではちょうど15分です。
まさに1キロ3分ペースで、この5キロを走っていきました。
途中アップダウンということで2分50秒台前半というシーンもありましたけれども、瀬古さん、どう見ますか?
予定どおりね、60分を切っていないので、日本人選手も余裕を持って通過できたと思いますね。
そして、およそ5キロに1度ある給水ポイントにやってきます。
ナンバーカード末尾1桁の数字のテーブルにあります、中本は3番テーブル。
宇賀地は5番テーブルです。
それぞれ中本が今、取りました、それから藤原も取っていったでしょうか。
取りましたね。
しっかりと取りました。
この人が中本健太郎です。
20キロ通過。
ということは、同時に、ペースメーカーが離れる中間点も目前になりました。
有力選手たちに、そのペースメーカーが離れて以降の戦略なども聞きました。
お聞きください。
勝負どころで仕掛けるということは今までないんですけど、いかに落とさず粘っていくっていうのが、自分のレーススタイルですね。
30から35っていうのが一つ、分岐点になると思うので、そこまではしっかり余力を残しながら、レースを組み立てていきたいなというふうに思っています。
最後の5キロが一番ポイントになってくると思いますよね。
37キロ辺りから競っていれば考えて、動いていきたいなと思ってます。
最終的に中本君と競ると思ってますので、最後のラスト勝負に持ち込めたらなぁと思ってますけど。
やっぱり心理的には、早い段階で抜け出せたほうが絶対に有利だと思うので、そうなったときに外国人選手の動きっていうのをしっかりと見極めてレースしないと、だめなのかなと思っています。
その中間点までは、もう500メートルを切ろうとしています瀬古さんは今お聞きいただいて、どういうふうに考えますか?
中間点以降ですね、誰が出るか、ちょっとね、予測がつかないんですよね。
マカウ選手もちょっとなんか重そうな気がするんですよね。
そのあたり、どうなっていくか、2号車の藤田さんは、どういうふうに考えますか、これからのレース展開というのは?
そうですね、私、個人的な希望としましては、日本人選手が積極的にペースを作って、この3分ペースを維持して、高記録を出してほしいなと思っております。
ここまで藤田さん、本当に3分ペースを保ってます、非常にタイムも期待できますけれども、その中でこの選手たちの表情であったり、走りっていうのは、どういうふうに見てますか?感じてますか?
速いペースで推移してるわけですけれども、そのわりに選手の表情に余裕がありますので、後半の走りいかんによっては、6分台も可能かなというふうに見ています。
となると、楽しみな日本選手がいるんですが、瀬古さん、中間点目前にして、ちょっとマカウもそうですし、有力選手、ケニア勢が集団、少し離れてきてませんか?
マサシも遅れてるんじゃないですかね?
去年のチャンピオン、マサシそれから赤のランニングウエア、おととしのチャンピオン、ギタウ。
日本の実業団に所属をします、この福岡の歴代チャンピオンが、ちょっと遅れ始めています。
そして今、中間点でペースメーカーが離れました。
中間点、1時間3分37、8秒ですかね。
1時間3分37秒から8秒というのは、例年よりは10秒ほど速いペースではありますが、非常にいいタイムで行きました。
ということはここまで、2時間7分台の形でレースは進んでいます。
さあ、ペースメーカーが離れて、ここでどのようにレースが動いていくか、誰がレースを作っていくんでしょうか。
ペースメーカーも離れましたいよいよ選手たちだけの勝負になって、博多の駅も近づいてきました。
福岡の中心部を走る選手たちです中本健太郎、藤原正和といった、去年の世界選手権も走りました、日の丸も走った日本代表を狙う2人はしっかりとこの集団に含まれています。
それから今、背中で一瞬映っていました2年前のチャンピオン、ナンバーカード21番のギタウ、それからチャンピオン22番のマサシの2人も、瀬古さん、集団の後方に戻ってきましたね。
戻りましたね。
ただこの2人の場合、去年も集団の後方で、じっと様子を見ながら最後、来ましたもんね。
勝負はね、折り返してからだと思いますけれども。
ここであんまりペースが落ちすぎると、もう7分台も出なくなりますからね。
この辺の所がちょっとね、誰が引っ張るか大事ですね。
ペースメーカーが離れて、一瞬、ナンバーカード29番の日本のスズキ浜松アスリートクラブ所属の伊藤が引っ張りましたが、今はナンバーカード6番のヘンリク・ゾスト、それから5番のエリトリア、福岡は初出場になるアスメロンが引っ張る形になっています。
ただ21キロから22キロの1キロは3分を超えました。
3分5秒前後のペースでしたね。
今もゾストが引っ張ってますけども、あんまりペースが上がってないですよね。
たぶん3分3から5ぐらいの間だと思いますね。
去年はこの辺りで川内優輝がポーンと飛び出して、その川内にただ一人ついていったのが、今、この集団を引っ張っています、ポーランドのヘンリク・ゾストでした。
ただゾストも改めて、1年がたって、振り返ってみたときに、あそこの中間点で飛び出したというのは、自分の中では間違いだったというようなことをはっきりと言いました。
やはり、このしょうぶということ、特にマカウという選手がいる中でのレース。
30キロ辺りまではやはり様子を見ていきたいというような表現をしていました。
やはり、みんなマカウ選手がね、一番、動向を気にしてますから、彼が出るまではなかなか動けないですよね。
パトリック・マカウは今、集団の中の本当に真ん中ですね。
宇賀地の横を走っています。
その宇賀地のさらに前に中本がいて、藤原がいるという、この集団、縦長です。
依然、20人を超える先頭集団です。
博多駅を右に見ながら左折をしました。
ここで選手たちは片側4車線、博多駅、それから博多湾をほぼ一直線に結ぶおよそ2キロのたいはく通りに入ってきました。
3号車の進藤さん。
たのうえさんですね。
3号車は現在、ナンバーカード122番のベンジャミンにつけています。
このベンジャミンが先頭からはもう50秒差、280メートル、差をつけられています。
この1キロも3分15秒と、ペースが上がりません。
大学時代には、日本大学で駅伝で大活躍したベンジャミンですが、去年の福岡は24キロ付近で棄権、ことしも20キロを過ぎて、大きく先頭から遅れ始めています。
122番のガンドゥ・ベンジャミンです。
ケニア出身です。
この先頭集団にいるマサシ同様、高校を卒業して、この日本に来て力を磨いてきた選手たちです。
さて、この道幅の広いたいはく通りを利用して、先導をしていただいている白バイの2人を紹介します。
向かって左側です。
福岡県警察本部交通部交通機動隊村井としのすけ巡査部長40歳。
白バイ常務歴は6年です。
伝統ある福岡国際マラソンの先導白バイの任務に就くことができ光栄です。
選手の皆さんが最高のレースができるよう、また関係者の皆さんの安全確保に最善を尽くしたいと思いますと話してくれました。
続いて歩道側です。
福岡県警察本部交通部交通機動隊湯川拓郎巡査長31歳。
白バイ常務歴は3年8か月です。
福岡県警白バイ隊員の憧れである福岡国際マラソンの先導に指名され、誇りに思います。
選手の皆さんが集中してレースができるよう、円滑な軌道整理に務めたいと思いますと、話してくれました。
今、藤原選手がね、…。
そして、この大会には、トヨタ自動車より、水素で走る燃料電池自動車、ミライが提供されております。
そしてこの間に今、瀬古さん、集団の中から藤原が来ましたね。
ちょっと我慢できなくて前に来てますよね。
確かに1キロのペースが22キロまでが3分5秒、それからそのあとの1キロが3分2秒。
ちょっとペースがこれまでと比べると落ちましたもんね。
落ちましたけどもね、ここであんまり無理してしまうと後半ね、少し心配ですから、急に上げないことですよね。
やっぱり藤原にとっても、年齢的に、これが世界選手権の最後のチャレンジ。
同時に、2年後のオリンピックへも、これが最後の挑戦、いよいよその道が始まったんですと、話してくれました。
選手たちは、大博通りを北へ向かって走っていますが、ちょっと瀬古さん、今、集団が大きく道の左右に分かれました。
分かれましたね。
というのも藤原が引っ張っていた集団の中から、一番右、マカウが、走る場所を一気に歩道寄りに変えて、マカウを気にしている選手たち、今、上野もそちらの集団に向かっていきました。
ただ、このあと。
右折するんですよね、選手たちは。
そうですね、なので藤原君の位置が一番…なんですよね。
ご覧のように、パトリック・マカウが1人、歩道側を走り始めたら、こうして1人、2人、3人、4人と寄っていきました。
マカウの力はすごいですね。
みんな、吸い寄せられてますもんね。
ここで選手たちは大博通りを右折します。
ですから、歩道側を走っていた選手たちがここで一気に寄ってくるわけです。
福岡の経験という面では、当然、今、ゾストなどもあったはずなんですが、そのゾストでさえも、マカウが走ったコースにちょっと引き寄せられてしまいました。
それだけマカウ選手の存在っていうのは大きいんでしょうね。
マカウとしては、どういったことを考えてやっているんでしょうか。
あるいは集団の中で走るのが嫌だったのか。
パトリック・マカウです。
今、画面の右から2人目。
さらに一番右にいるのが、去年のチャンピオン、22番のマーティン・マサシですマーティン・マサシとしては去年はずーっと集団の後方で待機、見事なリベンジを果たしました。
初マラソン棄権の福岡の街でリベンジを果たして、2時間7分16秒をマークしています。
ただちょっとことしの場合はけがもあって、本人は万全ではないと話していました。
そうですね。
あんまり自信なさそうでしたもんね。
さあ、そしてここで今、25キロを選手たちは通過をします。
25キロの通過タイムは1時間15分40秒。
この5キロは、やはり15分23秒ちょっとかかりました。
依然、20人を超える集団です。
この大会は進学、就職、転職、住まい、結婚など、人生の転機をサポートし、成長と成功のきっかけを幅広く提供する情報サービスカンパニー、マイナビの協賛でお送りしています。
1時間15分40秒、この5キロを15分23秒というペースで選手たちは25キロを通過しました。
さあ、瀬古さん、どう見ましょうか?
私は日本人選手にとっては2時間10分を切る一番いいチャンスですね。
これちょうどここで休めたので、私、30キロレコードだと、力をためていますので、いいと思いますねーただ、これだけの20人の集団ですから選手たちの駆け引きという面でも本当に楽しみになっていきそうですね。
藤田さんは、2号車から、この集団のここまでの動きっていうのはどう見てますか?
そうですね、ペースメーカーが離脱してから、やはりペースが上がらなくて、15分20秒台ということで、先ほど、瀬古さんがおっしゃったように、日本人にとってみれば、ここのペースダウンで、少し余裕が持てたので、後半に向けてはいい条件かなと思います。
そして今、この藤田さん、さらに瀬古さんにお話を伺った間に、今度は先頭に出てきたのが、アスメロンと、それからモンゴルのナンバーカード25番、NTN所属のバトオチル、その後ろにナンバーカード29番、スズキ浜松アスリートクラブの伊藤太賀の3人が引っ張りだしました。
こうやっていろんな選手が前行ったり後ろ行ったり、助け合って、これからあと5キロ行くでしょうね。
ただ、瀬古さんもおっしゃってましたが、この集団の中で変に前に出たり、引っ張ったり、動き回るのはあまりよくないわけですよね。
まだまだですね、15キロ以上ありますからね、まだ少し力をためたほうがいいですね。
先頭を引っ張っているのは、ヤレド・アスメロンです。
エリトリアの34歳、2度のオリンピック、そして5度の世界選手権に出場している経験豊富な実力者でもあります。
2007年には大阪で行われた世界選手権で4位にも入りました。
そのアスメロンが先頭で、全部で8か所あるうちの5か所目、給水に入っています。
中本健太郎が今、3番テーブルからしっかりと取りました。
それから5番テーブル、宇賀地も取っていきます。
ここの給水では、選手たちに大きなトラブルはありませんでした。
日本勢にとっては、来年の世界選手権の選考レースの第1弾です。
特に日本のエースと呼ばれる中本健太郎が出場しました。
ですから、中本に勝ってやろうと思っている選手にとってはこの福岡で、中本と勝負できるというのは最高の機会でもありますね。
いやもう、日本のね、ナンバー1に勝つということは、日本一になるということですからね。
同時に中本としては、ここで一気に世界選手権の代表を決めてそして来年世界選手権で日本人トップ、8位以内に入賞すれば、2年後のリオデジャネイロオリンピックのレース代表も決まるという大切な一歩です。
その中本がちらりちらりと時計を見ています。
25キロから26キロまでの1キロは、3分3秒というペース。
このままたぶん、折り返しまで来るんじゃないかと思いますね。
折り返しが32キロですからね。
依然、20人を超える集団です。
先頭に、そして今度は緑のランニングウエアです。
JR東日本、ナンバーカード27番の高田千春も出てきました。
5年連続、5度目の福岡です。
去年は中間点、川内のスパートに冷静に対応しました。
日本人2位、自己ベストを1分以上更新。
5位に入った選手でもあります。
この人も福岡では強いですね。
強いですね。
いつも安定して前を走っていますからね。
拓殖大学時代は中本の1年先輩でした。
そして先ほど先頭集団を引っ張っていた伊藤太賀も同じ拓殖大学の先輩、後輩という間柄でもあります。
さあみんな、横の様子見て、ペース上げられないですね。
今度は一般参加の松本翔が出てきました。
ナンバーカード64番、自己ベストは2013年去年2月にマークした2時間13分38秒です。
川内との共通点も非常に多い市民ランナー、同じ埼玉在住、練習仲間の一人でもあるそうですさあ、これからの引っ張り合いも大切です。
そしてタイムもそうですし、選手たち、日本選手も瀬古さん、これだけいると、ちょっといろいろと気になること多くないですか?
やはり日本人のね、動向が一番気になりますから。
特に中本君がね、どういうレースをするかっていうのが、一番問題なので、中本君が前に行くまでは、なかなかこう、出づらいですよね。
日本選手たちとしては、中本の動向、さらに中本からすると、ほかの日本選手ももちろんそうですし、マカウがこのあとどういうふうにレースを進めていこうとするのかそのあたりも気になっているかと思います。
マカウ選手もずっと隠れてますから、不気味になってきましたね。
マカウが集団の中、隠れるように、画面で言うと右側、後ろから2番目にいます。
さあ、まもなく筥崎宮も近づいてきました。
復路、折り返したあと、この筥崎宮前ではどんな形で選手たちは入ってくるでしょうか。
その筥崎宮にいる、斎藤アナウンサーにマイクをお渡しします。
斎藤さん。
日本三大八幡宮の一つ、大きな石の鳥居が目印です。
厄除け、勝運の神としても有名な筥崎宮前です。
これほどまでに多くの集団が筥崎宮前を通過していくことがあったんでしょうか。
2012年に先頭集団、14人が通過したということがありましたが、それよりも多い20人以上が、今筥崎宮前を通過しようとしています。
その中には、日本のエース、中本もしっかりと含まれています今、筥崎宮前を通過していきました。
通過タイムが1時間21分30秒1時間21分30秒。
去年の先頭集団が通過したタイムよりも、およそ19秒遅れて今、先頭集団が通過していきました。
さあ、ここからどういう展開になるのかどういうペースになるのか、誰がこの集団から抜け出していくんでしょうか。
果たして、筥崎宮に宿る勝運の神は誰に力を与えたんでしょうか。
ことしのレースは、筥崎宮前を通過して、20人以上の依然、大集団ですが、あっ、その集団の中から、ちょっと70番の上野裕一郎が遅れ始めました。
そうですね。
スタミナには少し不安がありますからね。
できれば30キロぐらいまでは、先頭にいてほしかったんですけど
2009年にはトラック5000メートルで世界選手権代表、日本屈指のスピードランナーです29歳になった上野裕一郎、初マラソン。
ただ、ここにきて、少しずつ遅れ始めました。
この1キロのペースは、3分5秒から6秒という形で進んでいます。
ですから、ただ瀬古さん、こうやって見ると、少しずつ、また今、1人、一般参加のナンバーカード64番、松本翔も、集団からどうでしょうか、少し遅れました。
アスメロンが少しペースを上げましたからね、そこでまたペースが上がったので、余裕のない選手は遅れていますよね。
今、先頭集団を引っ張るのはアスメロンがいて、入れ替わるように、ゾスト、それから赤と白のランニングウエア、バトオチルが先頭に立ってきました。
ただ、こうして入れ替わり立ち替わり引っ張ることはいいわけですよね?
もう皆さん、力を助け合っていくっていうのは、大事だと思います。
スタート地点は7.7度、52%、風はほとんどありませんでしたが、1時間たって気温は9度。
若干上がりましたけれども、依然、10度は切っています。
湿度も45%、南西の風2.3メートルという形。
穏やかな風ではあります。
このコンディションをどういうふうに見ますか?
福岡マラソンとしては、最高の気温だと思いますね、天候だと思います。
となると、またここでペースは上がるんでしょうか?あっ、ゾストが先頭、そして少しずつ縦長にもなってきました。
いよいよ勝負の30キロポイントも近づいてきて、レースはどう動き始めるでしょうか。
選手たちは福岡の街を北東へと進んでいます。
途中31.6キロ地点で折り返し37.9キロまでのおよそ12.5キロ、国道3号線、勝負の国道3号線と呼ばれる道を今、選手たちは走っています。
28キロもすでに通過しましたがこの1キロも瀬古さん。
3分4秒ですね。
12分4秒前後のペースで来てますね。
これでいくと2時間8分台になってしまいますので。
ただどうでしょう。
選手たちもやはり特に集団の中段であったり、後方に近い所にいる選手はいろいろためているものはあるでしょう
まあね、出る勇気はないんでしょうね。
32キロ、折り返し、そこまで一気にペースの変化はあるとは思えないですね。
有力選手ということで、見ていきますと、今、引っ張っているのは海外の招待選手、2時間7分39秒を持つ、ポーランドのゾストが先頭。
その後ろにエリトリアのナンバーカード5番のアスメロン、その後ろにバトオチル。
日本勢では国内招待選手の高田、さらにその後ろに29番の伊藤太賀。
伊藤の横にいる白と黒のランニングウエアが、元世界記録保持者のマカウ。
その後ろに目を移すと、ここの白の上下のランニングウエア、藤原正和がいて、その横に中本健太郎がいます。
さらにその後ろには、旭化成の26番の足立、30番の幸田高明の2人もいます宇賀地はその後ろ、65番。
61番がDeNAの高橋憲昭、高橋も頑張っています。
63番は愛知製鋼の大塚良軌ですですから、日本の選手たちだけを見ても、まだ10人近くいます。
いいですね。
2号車から進藤さん。
どうぞ。
2号車は先頭集団の後方につけていますが、東京大学出身のエリートランナー、松本翔を捉えています。
現在、先頭とは6秒から8秒差というところです。
去年の福岡は13位でした。
藤田さん、この松本の走りなんですけれども、3号線までは粘っていたんですけどね。
そうですね。
ちょっと顔の表情がきつくなってきて、集団から遅れてしまったんですけれども、足の動きはまだ元気ですからね、まだしっかり前を見据えて走ってくれれば、後半遅れてきた選手を拾っていけるかなと思います。
ここでいかに粘れるかですね
はい。
さあ、東京大学出身の松本翔が力走。
ここから巻き返しはなるんでしょうか。
3号車から進藤さん。
どうぞ。
3号車はその松本翔の後ろを走る上野裕一郎につけました。
この上野がもう、先頭からは34秒差。
200メートル近く、もう、差をつけられています。
今、左足太ももの辺りをたたきましたあまり足が前へ前へと進んでいかない、非常に表情も厳しくなりました。
トラック、駅伝で実績を残してきたスピードランナー。
満を持しての初マラソンですが、非常に険しい表情に変わってきました。
上野裕一郎です。
上野裕一郎29歳です。
日本勢ではこの上野の前に先ほどご紹介した松本翔がいて、そして先頭集団には9人。
9人の日本人選手が現在入っています。
中には上野のそのDeNA、さらには中央大学時代の先輩、高橋憲昭も含まれています。
さて、この間ですが、瀬古さん、集団もそうですけれども、ちょっとまた太陽の日ざしも出てきて、ゾストも時折、誰かを先に行かせようとするしぐさを見せていますね。
誰か、助けてくれと。
ここはもう皆さん、出たくないところなんですよね、折り返しまでは。
28キロから29キロまでの1きろは3分4秒というペースでした。
依然、20人を超える集団です。
依然、20人を超える集団。
日本勢はその中で9人がいます。
いや、ここまでの集団で、ペースメーカーもすでにいなくなっているんですが、来るというのもなかなか久しぶりですね。
久しぶりですね、20人以上というのはあまり見たことないですね。
どうでしょう?2号車の藤田さん、これだけの集団でこういう展開で進んでいるとき、特に日本の選手、中本、藤原あたりはどんなことを考えているんですかね?
やはりですね、自分が遅れられないっていう心理が働くと思うんですけれども、逆に言えば、日本人が多数集団にいますので、心強いと思いながら走ってる可能性もありますね。
心強いと感じる面もあるんですか?
やはり外国人に囲まれてしまうと、ちょっと臆するところが出てくると思うんですけれども、同じレベルの日本人が集団でいると、自分もいけるんだというふうに感じて走る選手もいますので、そういう点ではプラスに働くんじゃないですかね。
ご覧のように、日本選手は9人がいます。
中本がいますが、その前に伊藤太賀がいて、さらに高田がいます。
中本の左後方に藤原がいて、世界選手権代表を狙っている選手たちにとっては、藤田さんからのおことば、心強くもあり、ただライバルでもありといったところです。
まあね、先ほども言いましたように、32キロまではこのまんまでいくと思うんですよね。
その辺りで中本君がね、勝負かけるかもしれませんね。
あとはレース全体ということで見るならば一つ、この注目だった、パトリック・マカウが、あっ、初めてですが、ちょっと今、画面の右側に出てきました。
マカウがどういう動きを見せるのか、マカウ自身も左ひざのけがからおよそ1年8か月ぶりのマラソン復帰戦になります。
まず勝つこと、今回はやはり勝負を第一に考えたいと話していました。
外国勢からすると、マカウの動きというのを一番注目しているでしょうしね。
彼の出方をね、全員が見ているものですから、なかなか前に行けないということだと思います。
今、先頭集団、ゾストを先頭に、30キロを通過します。
30キロを通過しました。
先頭集団はまだ20人を超えています。
1時間31分10秒。
この5キロは15分30秒。
15分30秒になりました。
やはりペースは落ちました。
この1キロも3分7秒。
集団もどうでしょう瀬古さん、少し横になってきて。
そうですね、行きたいけど、まだ行く勇気がない。
だけどタイムを出したい。
選手はたぶんいらいらしていると思いますね。
30キロを超えましたから、ですからもう、次動いていくときは一気にめまぐるしくレース変わるんでしょうね?
バトオチルが今、行きましたね。
バトオチルがここで先頭に立ちました。
10月のアジア大会も終盤になって、このバトオチルが日本のまつむらさらには川内らを相手にどんどん仕掛けていきましたね。
彼はよくこういうことをやるんですよね。
かく乱戦法というか、一気にペースを上げて、相手を引き離すというのが戦法ですね。
2003年以降、3度のオリンピック、そして6度の世界選手権に出場してきました。
ちょっとバトオチルと後ろの集団ついていっているのは、アスメロンですが、アスメロンとゾストの差が4、5メートルです。
少しだけ開きました。
バトオチルがまず仕掛けていきました。
ベストタイムは去年12月にマークした2時間9分00秒。
2時間10分を切ったのは、過去1度しかありませんが、日本に来て、本格的にトレーニングをつむようになってまたその力を一気に伸ばしていくようになったとはなしていました。
瀬古さん、この人のスタミナも…、さあ、ここでまず少しペースをバトオチルが上げました。
ここで集団をばらばらにさせるっていう意味合いもありますから
バトオチル、それからエリトリアのアスメロンがいて、その後ろにマカウ、ゾスト、日本の中本、高田、伊藤、あるいは宇賀地、藤原といった有力選手たちがそろっています。
30.6キロを通過しています。
去年、そしておととしはもう、この辺りではすでに先頭集団は5人から7人ほどに絞られていました。
それから2号車の藤田さんが2000年、あの日本最高を当時マークしたときも、もうこの辺りからシドニーの金メダリスト、アベラーとの一騎打ちでしたよね
そうですね。
私の場合はもう集団を引き離したい一心で、第1弾のスパートを放ちました。
今ここでバトオチル、それからアスメロンが少し出ましたけれども、その追いかける集団、先頭に今、中本も出てきましたが、どういうふうに考えられますか?
恐らく、後ろの集団の先頭にマカウ選手がいるんですね。
その関係で恐らくは中本くんも後ろの集団にいるんではないかと考えます。
追いかける集団の先頭にいるのがパトリック・マカウ。
世界歴代今なお4番目の記録を持つ選手です。
その右後方に日本の中本がいます中本がいて、さらにその後ろには、一般参加ではありますが、日本期待のスピードランナー、屈指のスピードランナーが挑む、3度目のマラソン、65番の宇賀地強。
その横にはこの福岡から、最後の世界を目指していく藤原正和33歳もいます。
そして、日本選手は依然9人。
さあ、どんなレース展開になっていくでしょうか?どんな展開になっていくでしょうか。
折り返し地点も近づいてきています。
折り返していけば、もう残りは10キロと少し。
その折り返し地点に先頭集団が近づいてきました。
では、香椎折り返し、大西アナウンサーお願いします。
スタートから31.6キロの地点になります。
コースの中では、最も東に位置します、この香椎の折り返し。
ここを折り返すとゴール、平和台まではいよいよ残り10キロ少々ということになります。
例年、この折り返し、ここを回ったあと、一気に勝負を仕掛けるという選手も多いんですが、去年は7人の集団でこの折り返しがありました。
ただ、ことしは大きな集団でこの折り返しを迎えそうです。
30キロを過ぎた所で、モンゴルのバトオチルが一つ仕掛けました。
集団から離れるようにして、引っ張るようにして、この折り返しへと向かってきています。
ただ、そのバトオチルを追いかける集団もまた折り返しを迎えるにあたって、横に大きく広がっていきました。
この中には日本の中本もいます。
藤原もいます。
そして宇賀地もいます。
安定感抜群、日本人最強ランナーといわれる中本。
ただ、ロンドンオリンピック、モスクワ世界選手権、いずれも入賞、入賞だけでは悔しい、メダルをとりたいと、世界の舞台に対しての思いを語りました。
さあ、徐々に折り返しも迫ってくる中で、先頭でこの折り返しを迎えるのは、モンゴルのバトオチルです。
30キロを過ぎた所から、先頭集団から一つ抜け出しましたそのバトオチルがまず、一つ、抜け出しかかって、折り返しに向かってきます。
そしてそのバトオチルを追いかける形で、パトリック・マカウの姿もある。
まずは先頭、モンゴルのバトオチルが今、折り返していきました。
さあそしてそれに続いていったのは、マカウです。
マカウも折り返していった。
そしてアスメロンも行く、そして日本の中本も折り返して行った。
およそ10秒、およそ10秒の差で坂を折り返していきました。
藤原、中本、宇賀地、このあたり、続いていきます。
さあ、いよいよゴール、平和台までは残り10キロ少々になりました。
先頭、逃げるバトオチルを、このあと、日本人選手、追い上げていくことはできるんでしょうか。
ゴール、平和台、世界へ向けて、駆け抜けていきます。
折り返しを前に、ついにレースが大きく動き始めました。
真っ先にレースを大きく動かしたのは、ナンバーカード25番のセルオド・バトオチル、そして折り返しを目前にして、そのバトオチルの動きから、ついに、ついにこの人が出てきました。
ナンバーカード1番のパトリック・マカウです。
瀬古さん、マカウがついに動きましたね?
きましたね。
後ろでためてましたからね。
きょうは調子悪いのかなと思いながらも、やはりさすがマカウですね。
続々と選手たちが折り返し直後の給水を取っていきます。
この人がナンバーカード1番のパトリック・マカウです。
元世界記録保持者。
自分の将来を決める特別なレースが福岡になると話してくれましたこれまではベルリン、ロッテルダム、フランクフルト、ヨーロッパの大会で積み重ねてきましたが、いよいよ日本のレースに初参戦。
そのマカウがやはり一気にペースを上げるような形でバトオチルの後ろにつこうとしています。
バトオチルも一時、飛び出してからは、3分を切ろうかというペースになったんですがここで、ここでマカウが、マカウがここで一気に先頭に立ちました。
マカウがここで先頭に立ちましたさらについてきているのは、ナンバーカード2番のエチオピアのラジ・アセファ。
アセファも自己ベストは2時間6分24秒というタイムを持っている選手です。
そして、折り返しの地点では、先頭バトオチルから、およそ10秒差だった第2集団ですけれども第2集団の先頭を引っ張るような形になっているのは、日本の中本でしょうか。
そうですね、中本君と旭化成の足立君ですかね
旭化成の足立知弥、ナンバーカード26番の姿が見えます。
その横にいるのが黄色いランニングウエアが29番の伊藤太賀。
先頭を引っ張るのが、中本健太郎、そして高田千春がいて、宇賀地もいます。
藤原はこの集団のちょっと後ろのほうですかね、今、一瞬映りました。
藤原正和はこの集団の最後方という形につけています。
宇賀地君も、きょう、頑張ってますね。
日本の選手たちにとっては、世界選手権の代表選考レースですそして先頭のマカウは今、バトオチルに前に行け、前に行けというようなしぐさを見せてます。
そうですね。
ただね、マカウ選手も絶好調で来たわけじゃないので、やはり、思うようにいかないですね。
マカウが今、バトオチルと何か会話といいますか、お互い、先に行けというようなことを言ってるんでしょうか?
でしょうね。
引っ張ってくれということでしょうね。
マカウ自身は、左ひざのけがからおよそ1年8か月ぶりのマラソン復帰戦です。
マカウとバトオチルと、そしてナンバーカード2番のエチオピアのアセファ。
マカウは英語を話すことができますけれども、そのあたり、何か英語での会話か。
あるいは、バトオチルへのモンゴル語の会話があったかもしれません。
ただ、いずれにしても先頭集団、まず3人が少し抜け出すような形になりました。
ーそうですね。
このままこの3人でいきそうですね。
このままいきそうですか?
はい、いきますね。
この3人と後ろの集団は今、およそ11秒ぐらいですが、2号車はどうですか?沖さん、つけられましたか?
現在2号車は、先頭集団の後方の5位集団でしょうか、つけました。
この集団を引っ張っていますのはナンバーカード28番のモグス。
さらにはその後ろに日本勢がついています。
藤原、それから中本、高田、このあたりが含まれています。
藤田さん、この集団、日本勢いますけれども、どう見ていますか?
そうですね。
先ほどモグス選手が集団の前に出て、ペースを上げたんですけれども、いち早く反応したのがホンダの藤原選手でしたね。
中本君はじわじわとその差を詰めようとしています。
日本勢の1位争いというのも、非常に楽しみになるんですけれども、ここからの駆け引きですね。
そうですね。
藤原君は顔の表情からも、絶対勝つんだっていうようなつもりで走ってるような気迫が伝わってきますので、ここからぜひここ、日本人トップを目指して頑張ってほしいところです。
中本の動き、表情などいかがですか?
中本君は、実は集団の中で一番余裕があるんですね。
余裕がありますか?
はい。
一方で、宇賀地君の表情が少し硬くなってきたのが気になりますね。
そうですか。
さあ、この辺り、折り返しを過ぎて、日本勢、果たして日本人争いというのも非常に楽しみになります。
第2集団です。
折り返しを終えて、一気にレースが動き始めました。
第2集団と先頭との差は10秒を超えています。
そして瀬古さん、先頭集団の中でいいますと、この間にも今、バトオチルがまた、仕掛ける。
仕掛けました。
そぶり見せましたよね。
彼の戦法はね、こういうかく乱戦法ですからね。
彼のレースをしてますね。
仕掛けて仕掛けて、そして最後には勝ちたいんだと話してくれました。
ただ、先頭にマカウが一度立ってから、32キロから33キロまで3分10秒と落ちましたので、そのあたりでバトオチルがまたペースを上げていきました。
まもなく。
バトオチルが勝つんであればこれで引き離さないと勝てないでしょうね。
後ろにはアセファもついています。
マカウとアセファ、ケニアとエチオピア。
2時間3分台のタイム。
アセファも2時間6分台のタイムを持っています。
アセファもただ、去年、ボストンマラソンで両足のアキレスけんを痛めてこれが1年8か月ぶりのマラソンです。
ですから1年8か月ぶり、復帰戦この福岡でもう一度世界の一線に戻る、そのことをアピールするんだと話していた2人が、バトオチルを追いかける展開になりました。
なじま橋、若干の上りでまたバトオチルが少しペースを上げました。
バトオチルは上りが強いんですよ。
いつも上りでスパートをすることがよくあるので、そのとおり走っていますね。
何度となく福岡の勝負どころ仕掛けどころになってきましたこのなじま橋でまたバトオチルが時計を見ました。
後ろにはアセファとマカウがついています。
そして後方との差、手元の時計では、およそ16秒、手元の時計では16秒です。
沖さん、どうですか?
5位グループです。
この5位グループですが、日本勢をしっかりと捉えています藤田さん、少し縦長の隊列になりまして、モグスが引っ張る、この第2集団になりましたね。
そうですね。
先ほどからモグス選手がペースを上げているんですけれども、日本人選手はそこにしっかりついているんですが、マサシ選手、ギタウ選手あたりはもう遅れ始めましたね。
そうですね。
ギタウがかなり後方ということになりました。
この4位グループは縦長の隊列。
モグス、それからマイナ、そして、藤原、高田、その後ろ、2、3メートル開きまして、日本の中本、さらには宇賀地がいます。
そして足立、こういった日本の精鋭も含まれています。
宇賀地もここまで中本にぴったりとつくような格好で今前にいますけれどもね。
今、藤原君が前に出て、ペースを上げてきましたね。
今、上げましたね。
もう中本君と宇賀地君が離され始めましたよ。
そうですね、この4位グループですが、この集団を藤原正和がこの先頭に立つ格好になりましてこの集団を引っ張る形になりました。
この動きをご覧になって、いかがですか?
中本が遅れ始めたんですか?中本の走り、宇賀地も、中本と宇賀地の走り、どうですか?
宇賀地君は顔の表情、かなり険しくなってきているんですけど、中本君はその宇賀地君よりさらに後ろになってしまいましたね。
中本がなんと一気に遅れましたか。
ちょっと表情はそれほどきつそうではないんですけれども、体の動きを見ると、やはりホンダの藤原選手が一番いい動きをしているのかなというふうに感じます。
何か藤田さん、藤原の動きなんですが、明らかに元気が出ているような、そんな走りになっていますよね。
そうですね。
もう顔の表情に気迫がみなぎっていますので、このままいくんじゃないですかね
それにちょっと、中本がついていけないような、2人の差もぐんぐんと開いている格好になっています。
ということは、この藤原が第2集団の中で出ました。
瀬古さん、まず何よりもちょっと中本、さらには宇賀地といったところが遅れだしているというのが、われわれとしてはまず驚きました。
そうですね。
藤原君と先頭の差が詰まってるんですよね。
藤原がペースを上げた分、先頭は、バトオチルに代わって今、マカウが立ったんですが、じわりじわりと迫ってきました。
このマカウ、それからバトオチル、アセファの後ろに、この白いランニングウエア、藤原正和の姿がしっかりと見えるようになりました。
そうですね、60メートルぐらいですかね。
34キロを過ぎました。
34キロを過ぎてじわりじわりと詰まってきました。
先ほど14、5秒までいった差ですが、今は13秒、先頭とこの藤原との差は13秒になりました。
瀬古さん、この藤原がここでまず仕掛けていったこと、どう考えますか?
もうこれは中本君も宇賀地君も行ったところで、ここでダメージを加えたんじゃないですかね。
沖さん、この藤原とほかの日本選手との差はどうですか?
見る見るうちに縦長の隊列になりまして、藤原が今、ペースを上げる格好になりまして、少し後続を突き放しています。
2、3メートル離れましてモグス、高田らが、さらにはその後ろに中本なんですが、藤原が後続との差を突き放しているという格好になってますよね。
そうですね。
もうみずから仕掛けて、集団を崩そうという意思で前に行ってますから、今、沿道から後ろとの差ですとか、前との差を確認して、うんうんとうなずいていましたので、余裕はまだあると思います。
余裕はあるんですね。
中本のことを強く意識しているこの藤原です。
早めにスパートして、中本君よりも早くスパートして、勝負したいという話をしていましたが、この藤原です。
ロングスパートにも定評がある、この藤原。
歯を食いしばりながら力走しています。
奥さんのまきこさんの支えがあって、ここまできました。
妻のためにも、世界の舞台を経験したい。
オリンピックに連れていきたいと話をしていた藤原。
力走しています。
現在4位。
さらにその前との差ですけれども、現在、12秒から13秒と、少しここにきて前との差も詰めているんですね。
そうですね。
また後ろとの集団の差もかなり空いてきましたので、中本君もさらに、宇賀地君の集団からさらにちょっと遅れているような状況ですね。
ご覧のように、藤原と、かなり後方の小さく見えるようになりました中本との差、かなり開いてきました。
これは藤田さん、中本がちょっとこれ以上離されると苦しくないですかね?
そうですね。
いくら粘りが信条といっても、ここで逃がしてしまうと、やはり勝機を失ってしまいますので、ここからの走りが大事ですね。
藤原が先ほど35キロを通過しまして、1時間46分36秒ということになりました。
先頭とは現在、15秒。
沖さん、こちら先頭が1時間46分23秒という正式タイム入ってきましたですから、13秒という差は、ちょっと今、変わってませんが、ただ肉眼を通しても、瀬古さん、何かまた少し、藤原の姿が大きくなってきているような気がします。
確かに藤原君のほうが動きがいいですね。
前よりも。
3号車から進藤さん。
どうぞ、田上さん。
中本が遅れましたね。
日本人トップの藤原からは今15秒ぐらい、差がつけられています35キロを過ぎた辺りからこの人は表情は変わらないんですが、少し足取りが重くなったように見えます。
この中本が、日本人トップ争いから少し後れを取り始めています。
中本健太郎が遅れ始めました過去11度マラソンを走ってきました。
すべてのマラソンでトップ10以内に入ってきました。
その中にはオリンピック、それから2度の世界選手権も含まれています。
今、引き離している藤原正和も真っ先に、日本で今、現役男子で一番強いのは中本選手なんですという話をしっかりしていましたけど。
それは間違いないですね。
安定度はね、抜群ですからね。
去年の世界選手権以来、その中で1年4か月ぶりのマラソンになりました。
本人としても少しけががあったけれども、3年間世界で戦った疲れを少し、自分の中でも癒やして体を作り直すことができたと中本も話していましたが。
ここで遅れるということは、厳しいですよね。
中本の前には、日本勢、宇賀地がいます。
足立などもいます。
そしてその前には、藤原がいて、藤原と先頭集団の3人なんですがその3人と藤原の差がじわりじわりと少し迫ってきたような気がします。
先頭集団はバトオチルと、それからアセファとマカウ、3人が並んでいますが、ご覧のように、もう1つの画面で捉えられます。
もう10秒ぐらいになりました。
先頭のペースというのが、やはりそれほど、思ったほど伸びていません。
34キロから35キロは3分3秒と考えると、藤原が逆に一気に3分前後のペースまで上げてます。
そうですね。
なので後ろと離れたんですよね。
藤原正和がこの先頭集団の3人に迫ってきました。
先頭集団の中では今、マカウが先頭に立っています。
どういうふうに見ればいいのでしょうか。
その差は10秒まで詰まってきました。
その差は10秒です。
マカウが周りを見ます。
後ろにはバトオチル、そしてその後ろにはラジ・アセファの3人。
さらにその後ろに日本の藤原正和がいます。
さてデータ放送で実施していた予想クイズの応募を締め切りましたたくさんのご応募ありがとうございました。
プレゼントの当せんは、発送をもってご連絡させていただきます。
今また、マカウが、何かこうめまぐるしく進路を変えて、給水、1番テーブルから取ります
進藤さん。
そのあとアセファ。
…コース7回目のスペシャルドリンクのある給水ポイントです今先頭集団が給水ボトルを取って走っていきました。
その後ろ藤原です、懸命な表情、口は開いています。
今、藤原が給水ボトルをしっかり取った、手に取った、手に取って、飲みながら今、走っていきました。
再び走り始めた藤原。
そしてその後ろです。
日本人を含め、その後ろの集団、少し遅れた。
レース開始直後はポーカーフェイスでしたが、少し苦しい表情。
中本が給水ボトルを取る、給水ボトルを取って再び前を見据えた。
前との差はもうすでに37秒、37秒開いています。
中本が先頭集団、追い上げることができるんでしょうか。
36キロポイントを通過していきました。
中本が36キロの給水の地点で、前と37秒の差というような今、レポートがありました。
そうですね。
今先頭と藤原君が私の時計では10秒ですね。
先頭から藤原までが10秒、そしてということは藤原から中本までが27秒、その少し前に高田千春、あるいは宇賀地強といったところがいる状況になっています。
2号車は今、藤原、目の前につけていますが、後ろとの状況も踏まえてどうですか?沖さん。
この4位の藤原と、その後方モグス、さらにはその後ろ、宇賀地などがついていますが、中本と藤原との差は現在27秒差、そしてこの藤原と先頭との差が、10秒ということになりました。
藤田さん、この藤原なんですが、先頭との差をここにきてまた10秒と、少しまた詰めてきましたね。
そうですね、恐らく表情なんかを見てて、前がそれほどペースが上がってませんから、これはもしかしたらっていう思いが、心の中にあって、それで切り替えて、前を追ってるのかもしれないですね。
まだまだ、その先の視界に入っていますから、捉えるぞという気持ちで走っているわけですね。
そうですね。
ここにきて顔の表情がどんどんどんどん元気になっているような気がするんですよね。
ですから、このままペースを上げていけば、もしかしたら先頭までということもありえるかもしれないです。
先ほど、沿道から藤原頑張れ!という声があったんですが、笑顔を見せた、そんな表情も見えまして、足取りも元気に走っています。
先頭集団動きがありました。
10秒差に迫っていましたが、バトオチルが今、ペースを上げました。
35キロから36キロまでの1キロ、3分11秒という形でペースが落ちました。
藤原とも詰まったんですが、またもう1段、もう1回バトオチルがペースを上げました。
これはもう本当に引き離しましたね。
バトオチルとしてはもうこれが最後の勝負と見ていいんですか?
ここで引き離さないとつらいですから、もう勝負に出ましたね。
となるとこのバトオチルとのスパート、藤原からも見えているでしょうから、藤原にとっても、本当にここ一番の勝負どころですね。
藤原君にとっても、3番以内に入るためには、もう少し、前とを詰めないと、逃げてしまわれますね。
藤原正和にとっては日本人トップということになれば、来年の世界選手権に向けて、間違いなく大きく名乗りを上げることは間違いありません。
ただこの福岡というレースを考えてみるならば、この前が見えている状況で、バトオチルが最後の勝負を仕掛けていく中で、どこまでついていくことができるでしょうか。
逃げるのは、モンゴルのセルオド・バトオチル33歳。
その後ろに元世界記録保持者のマカウがいて、エチオピアのアセファがいて、そしてその後ろに日本の藤原正和がいます。
瀬古さん、このバトオチルの走り、どう見えますか?
もうこれはいつもの彼の強気の走りですから、ここはもう、追いつかれてもしょうがないと、逃げるだけ逃げようという気持ちで今、スパートしてますね。
バトオチル自身にとっても、今回、2時間8分台を出して間違いなくトップ3に入って、来年の世界選手権で入賞したいと話してくれました。
バトオチルの描くその世界選手権の入賞というのは日本の選手からすれば2年後のリオオリンピックを、内定をもらえる、その条件です。
同じような志を持ったこの一人のバトオチルがペースを上げています。
進藤さん。
はい、どうぞ。
中本なんですが、現在12位まで順位が落ちました。
日本人の先頭争いでいいますと日本人では5番手ということになります。
この1キロ、3分20秒、非常に険しい表情。
地元福岡、安川電機、大声援が送られていますが、現役最強、中本健太郎が苦しい福岡の走りになっています。
中本健太郎にとっては、地元でもあり、そして初めて臨むこの福岡国際マラソンでもあります。
高校、大学時代と苦しんで、一時は陸上をやめなければならないかもしれない、初マラソンが引退レースになるかもしれないという覚悟から、世界の舞台に手が届くようになりました。
そしてこの藤原正和にとっても去年、世界選手権の舞台、10年前日本学生最高、初マラソン、日本最高をマークしましたが、そのときはけが、直前のけがで、世界の舞台に立つことができませんでした。
去年初めて世界選手権に出て、そして来年の世界選手権、さらには初めてのオリンピックを目指す最後の挑戦だと話していました。
藤原と先頭のバトオチル、それからまたマカウが追いついてきました。
その差は15秒。
ちょっと離れましたね。
ちょっと差は離れました。
前は少しペースをためてましたからね。
ただここで、またマカウが追いついてからは一気にペースを上げるわけではなく少しこうやって進路を変えようとしています。
後ろにつかれているのが、すごく気になるようですね。
まもなく12.5キロ続いた勝負の国道3号線も終わりを迎えます。
先頭のマカウがいて、バトオチルがいて、そしてアセファが少し苦しくなってきて、画面の右上、白のランニングウエアが日本の藤原正和です。
果たしてどれぐらいのタイム差で藤原はこの先頭集団に食らいついていくことができるでしょうか。
藤田さんから見てこの藤原の走りというのは、どうなんですか?
かなり表情も険しくなってはきているんですけれども、体は自分の意思で動かすことができてるんですよね。
この自分の意思で体を動かすっていうことがなかなかマラソンでは後半でできないんですけど。
それができているということは、恐らくいい状態だと思います。
瀬古さんは、この藤原の仕掛け、さらに追いかけていくような流れどういうふうに見ていますか?
これはですね、もう、藤原君が後ろを離していますからこれはあとは自信持って、前へ前へを考えて行ってほしいですね。
これ、後ろ見始めるとだめなんですね。
前を見てますから、大丈夫です。
藤原とその後ろの差というのは、沖さん、どうなんでしょうか?開いているんでしょうか?
はい、今38キロポイントを通過したんですが、ようやくこの視界に千鳥橋の交差点曲がったのがモグス、小さく見えています。
目測でも100メートル以上はついています。
現在、20秒差、20秒差は、藤原とモグスがつきました。
そしてこの藤原と、現在トップのランナーとは現在、17秒差。
17秒差となっています。
懸命に前を追いかける藤原です。
田上さんどうぞ。
3号車が日本人の現在2位争い、全体の6位グループにつけましたこの中に含まれている日本人3人が、ですから、藤原を追いかけるという展開になっていますが、宇賀地、それから高田、足立の3人と、エリトリアのアスメロンです。
この3人が、藤原とは現在、30秒差。
30秒差、差が少しついています。
ただこの差をこれから追い上げようと今、宇賀地が少し集団の前のほうにきました。
日本人トップ争いは先頭の藤原と宇賀地の2位集団とはおよそ30秒、そして先頭に画面は戻りましたが38キロ地点でマカウが一気にペースを上げました。
上げましたね。
さすがに元世界記録保持者ですからね。
ここにきて一気にマカウとバトオチルの差が5秒から6秒、5秒から6秒というもうあっという間に30メートル差がつきました。
30メートルから40メートルの差がつきました。
一気に、ペースを上げたっていうんではないんですよね。
バトオチルも、ですから仕掛けて、仕掛けてというのがありましたから、苦しくなりました。
バトオチルがいて、その横にアセファがいて、依然、後ろ今、気にしましたけれども、この後ろには日本の藤原正和、日本人トップ、全体では現在4位につけている藤原正和も迫ってきています。
それにしてもこのマカウが、ここできましたか。
きましたね。
絶好調ではない中で、こうやってしっかりと先頭を走るというのは、大したもんですね。
2011年の9月、当時の世界記録保持者、ゲブレ・シラシエとの直接対決で勝って、世界記録を21秒、更新、2時間3分38秒をマークしました。
それでもロンドンオリンピックは4か月前の選考レース、途中棄権というのも響いて落選、世界記録保持者ではありますが、オリンピックの舞台に立つことはできませんでした。
その世界記録保持者でさえ、オリンピックの舞台に立つことができない、ケニアの層の厚さをまざまざと見せつけられたわけですが、そのあと左ひざのけががあって、ただそこから復帰して、もう一度自分は世界のトップに戻るんだと話していたマカウが先頭です。
マカウとバトオチル、アセファとの差は一気に開きました。
今回は、世界にマカウがまだいるんだということをね、知ってもらう大会ですから。
まさに。
記録よりも勝負だということを前から言ってましたから。
まさに宣言どおりのその形でここで先頭に立って、2位以下を引き離し始めています。
そして今、藤原の姿がちらりと見えました、沖さん、どうなっていますか?
藤原が今、那の津大橋にかかりました。
先頭とは現在、22秒差。
この1キロのスプリット、3分5秒です。
今ちらりと時計を見ました。
藤田さん、この藤原なんですけれども、終盤に差し掛かりましたが、どうご覧になりますか?
そうですね。
ここにきてもまだ足は元気に動いていますので、ぜひ、この位置に満足することなく、トップ3狙って、まだ諦めずにはしってほしいです
そうですね。
本人は順位もそうなんですが、タイムもいいタイムをここで出したいんだという話をしていました
このまま行けば、恐らく自分が納得するようなタイムを出せると思いますので、最後の2.195キロをいかに絞りだせるか、そこがポイントになると思います。
ここからですね。
さあ、藤原が現在4位です。
田上さん、どうぞ。
その藤原の後ろ、モグスが吸収されまして、それから宇賀地が少しこの集団から遅れ始めています。
藤原からは33秒差という、この5位グループということになります。
引っ張っているのはゾストその後ろに高田千春がいて、そして旭化成の足立、その後ろ、エリトリアのアスメロン、そこから5メートル、6メートル差を広げられました。
宇賀地強が少し差を広げられて、その後ろに現在、モグスという状況です。
もう前を行く日本人トップの藤原とは40秒以上差をつけられています。
ことしいよいよ、このマラソンに挑戦した宇賀地強、懸命の走りが続いています。
そしてこちらは藤原正和です。
藤原正和にとっては、9回目のマラソンですが、福岡は初挑戦ですこの福岡で、現在日本人トップを走ります。
あとは瀬古さん、この藤原にとっては、タイムというのも藤田さんからそれなりのタイムが出るんじゃないかという話もありました。
9分前後でいくんじゃないですかね。
9分台ですかね。
自己ベストは2003年、当時中央大学4年生、2時間8分12秒。
今なお残る初マラソンでの日本最高記録をマークしました。
そこに迫るタイムをもう一度出したい、10年たって自分はまだ強くなっているんだというのを表現したいと話していた藤原正和です。
きょうは給水のボトルに、ご家族からのメッセージもありました。
そして折り返し手前の30キロ地点に、家族にいてほしい、そんなお願いをしたそうです。
その家族も今はゴール地点で待っているでしょう。
藤原正和です。
そして先頭のマカウはまもなく40キロ地点を迎えようとしています。
藤原君もなんとか3番に入ってほしいですよね。
あとこの前、10秒ちょっとありますからね。
また40キロ地点で先頭とそれから2位、3位と藤原との差も整理をしていきたいと。
今、マカウが40キロポイントを通過しました。
2時間1分43秒、この5キロを15分20秒で走っています。
パトリック・マカウです。
マカウにとってはもうここまでくれば、タイムというよりも勝負です。
そして今、続いて2位のバトオチルとアセファの2人が40キロポイントを通過していきます。
先頭のマカウとの差は、18秒、そして藤原が40キロ地点、沖さん、迫ってますね?
まもなく4位の藤原が40キロです。
まもなく通過します。
今、藤原が40キロのポイントを通過しました。
手元の時計で2時間2分16秒。
2時間2分16秒でこの40キロを通過しました。
このタイム、藤田さん、どう見ますか?
そうですね、最後これで、2.195キロですね、絞り出せば、ぎりぎり8分台が出るかというところまでいけると思いますので、走りを一気に変えてほしいですね
そうですね。
さあ、まさに世界の扉、この福岡から、再びこじあけることができるか。
藤原正和です。
現在、日本人トップ。
全体の4位。
この福岡からもう一度、世界を目指したいんだと、力強く話をしていました。
さあ苦しい表情で、絞り出しながら、藤原正和が力走しています。
そして5位グループもそうですね、田上さんどうぞ。
今、5位グループが40キロを通過しました。
前を行く藤原とは36秒差です。
ここにアスメロン、それから日本勢では高田千春と足立が続いて、その後ろにゾスト、さらに、後方、宇賀地がかなり差をつけられました。
宇賀地が第9位。
懸命に追っています。
その後ろにモグスという状況です
ここまで40キロ地点を10人が通過していきました。
日本トップ争いをすると見られていた中本の名前はありません。
その中で日本人トップで平和台目前まで迫ってきているのは、藤原正和です。
瀬古さん、40キロ通過地点で藤原は前のバトオチル、それからアセファとは15秒という差でした。
ですね。
15秒だとちょっと厳しいかもしれませんけれども、8分台出してほしいですね。
ですね。
瀬古さんもおっしゃっていました、40キロを超えて、最後の最後、まさに力を絞り出す所、一番苦しい所かとも思いますが。
そうなんです。
ここをこれ全員が苦しいですからね。
藤原君だけ苦しいんじゃないんで
後半の粘り、そして30キロから勝負できる練習をしてきた。
とにかく最後まで走りきって初めての世界の舞台に立った喜びから来年の世界選手権、そして奥様にも誓ったご家族にも誓ったオリンピックに連れていきたい。
その思いで、さあいよいよ、平和台、選手たちは目前に迫ってきました。
この藤原が懸命に追いかける前に2位集団のバトオチルとアセファそして先頭のパトリック・マカウがいます。
この藤原の懸命の走りが続いていますが、瀬古さん、マカウも、もう平和台目前まで迫ってきました。
マカウがね、マイペースで余裕しゃくしゃくで走ってますね。
もう勝ちをもう、確信してますね。
きょうはこの序盤の給水で、いったんは何かこう、アクシデント、接触したんじゃないかと思われるようなシーンもあって、一度は集団の最後方に行ったときもありました。
ただそこから持ち直してきて、そして決して本調子ではないと話していた中で、折り返しを過ぎてから、徐々に徐々に前に姿を出してきました。
パトリック・マカウです。
マカウから後ろの2位、それから3位の2人は離れています。
1号車からはちょっと藤原の姿がぎりぎり見えるかどうかといったところですが、今、2位の2人がそれぞれ給水ポイントです。
藤原はどうですか?沖さん。
藤原がまもなく平和台の上りの坂道に差し掛かろうというところ。
左手には、おほりを挟んで、平和台陸上競技場が臨んでいますさあ最後の給水です。
さあ、藤原正和、8分台が出せるかどうか。
最後の力、振り絞っています。
藤原正和は自己ベストは2時間8分12秒。
ただ以来の、2時間8分台というのも瀬古さん、タイムというのも、選手に与えるプレッシャーもありますよね。
オリンピックに行くためにはね、タイムもないと選ばれませんから
この福岡が世界選手権の最初の代表選考レースです。
そして来年の世界選手権に出場して、日本人トップで8位以内に入れば、2年後のリオオリンピックの出場権も獲得することができます。
さあ、先頭のマカウは最後の上り坂に入ってきました。
タイムという面ではなく、やはり強さというものを、このマカウが見せました。
そうですね。
まあ8分台は固いので、復活ののろしを上げられますよね
世界中にマカウが戻ってきたそう表現したいと話していましたいよいよマラソンゲートをくぐって平和台へとこのパトリック・マカウが向かっていきます。
では平和台陸上競技場、清水さん、お願いします。
やはりこれが、世界トップクラスの実力か。
パトリック・マカウ、1年8か月ぶりのマラソンで、見事なレース運び、先頭で帰ってきました。
さあ、川嶋さん、やはり強いですね、終盤。
そうですね、速さだけではなかったですね。
強さもやっぱりありますね。
今、走りご覧になって、いかがですか?
まだ体軽やかですよ。
余力残してましたね。
3年前には、2じかん3分台の世界記録を出しました。
そこからけがもあったんですが、とにかくこの福岡は、大きな決心で来たという、まだゴールではないんですが、ちょっと勘違いですね。
あと1周あります。
ちょっと今、一瞬びっくりしましたが。
初めてのこの福岡です。
そして藤原の姿を捉えています。
さあ川嶋さん、ラスト藤原が、全体の4番で返ってきました。
そうですね。
まだ8分台の記録も狙えますからね、ここは頑張ってほしいですよね。
なんとかこの競技場、日本人トップ、そしてタイムを狙いたい藤原正和。
その前にはアセファとバトオチルがいます。
藤原は全体の4位、そして日本人ではトップです。
藤原もやはり終盤、第2集団から自分で仕掛けましたよね。
そうですね。
ベテランらしい一発でスパートしましたよね。
やはりもう一度、世界の舞台へ、そしてこれが世界選手権、オリンピック、最後のチャンスだというふうに語っています。
気持ちの部分っていうのは、なんか感じるところはありますか?
そうですね。
経験値が高いですからね、本当にスローペースの中からの一気に仕掛けたところが、今、日本人のトップでいっているところですよね。
中本のまさかの失速もありましたが、まだ日本人選手、ほかには平和台には帰ってきていません。
そして最後の直線に、マカウが入りました。
これが世界の実力。
元世界記録保持者、パトリック・マカウ。
大きな決心でやって来た福岡。
将来を位置づける重要な大会と語った、その福岡をマカウが制しました。
そして藤原も、今3コーナーを回って4コーナーに入ろうというところです。
今、ホームストレートでは、2番手、ナンバーカード2番、ラジ・アセファが2番手、そして、モンゴルのバトオチルもすばらしいレース運びだった。
アセファが今、2位でフィニッシュ。
そして3位には、バトオチルが入りました。
そして藤原、ラストの直線です。
2時間8分台がどうかというところ、ちょっと2時間8分台は苦しいか世界への思い。
家族への思い。
マラソンへの思いがあります。
藤原正和、日本人トップのゴールイン。
2時間9分6秒という手元のタイムです。
改めて4人がゴールしました。
川嶋さん、いかがでしょうか?
そうですね。
藤原君、もう少しで、9分切ったところだったんですけれども、後半粘りましたよね。
そして今、宇賀地の姿が映ってますね。
宇賀地は今、ホームストレートに帰ってきたところです。
宇賀地が今、全体の9番で帰ってきています。
そして今、旭化成の足立、JR東日本、高田、そしてゾストとアスメロンの姿もありますが、足立がどうやら、川嶋さん日本人2位。
10分を切れる可能性がありますね。
足立は2時間10分22秒が自己ベスト。
最後の直線です。
ですからこれ、日本人上位3位であれば、世界選手権の選考テーブルには乗るわけです。
旭化成の足立知弥。
懸命のラストスパート、2時間どうだ?10分を切ったところ。
2時間9分台59秒でゴール。
そしてゾスト、高田が入って、アスメロンが今、入ってきます。
アスメロンが8位でのゴール。
日本人2位は足立ということになって、今、中本がこれは疲れましたね、川嶋さん。
ちょっと足取りが重いですよね。
いつもの中本君の走りはないですね。
非常に意外だったんですが、川嶋さんどう見ましたか?
レース展開はスローになったところで中本君のレースかなと思ったんですけれども、あそこからまさかの失速でしたね。
宇賀地が最後の直線に入ります。
宇賀地が全体の今、9位で、ゴールに向かってきます。
宇賀地もこれまで2時間12分台というタイムが自己ベスト。
3度目のマラソンです。
この福岡をきっかけに、また、世界のトップレベルに迫ってほしい宇賀地強。
一般参加、今、ゴールしました。
2時間10分50秒というタイムです。
協賛社の株式会社マイナビ、代表取締役社長、中川信行より、優勝したマカウに月桂冠が授与されます。
マカウ、笑顔で、拍手。
世界の走りを見せました。
マカウのタイムが2時間8分22秒。
そして今、中本が第3コーナーから第4コーナーを回ろうというところです。
今、10、11、全体の12番というところですねモグスが10位。
中本、疲れました。
こんな中本の姿、ですから、今までマラソンを走って初めて10位よりも下という順位になります。
11位で大塚がゴール。
中本健太郎、疲れました。
現在、12番目。
安定感を誇る中本、まさかの失速。
12位でゴールしました。
日本人の中でも6位というタイムです。
では日本人トップ、藤原選手の声が聞けそうです。
それでは日本人トップ、総合で4位の成績となりました、藤原正和選手です。
お疲れさまでした。
ありがとうございました。
そして日本人トップで、このゴールに帰ってきました。
どんなお気持ちですか?
もう日本人トップというよりも、だんだん途中で前詰まってたので、なんとか表彰台に上れるようにと思って、詰めていこうという形で1キロ1キロいったんですけど、ちょっとなかなか詰まらなくてですね、ちょっと苦しい走りになりましたけれども。
インタビューの途中ですが、この藤原正和が全体の4位、日本人ではトップ、2時間9分6秒というタイムでした。
2014/12/07(日) 12:05〜14:26
ABCテレビ1
第68回福岡国際マラソン[デ][字]

リオ五輪への戦いが福岡から始まる!24年ぶりの五輪メダル獲得に向け、ロンドン五輪入賞の中本らトップランナーが、リオ五輪への最短ルート・世界選手権選考レースに臨む!!

詳細情報
◇番組内容
今年の福岡は世界選手権代表選考レース。来年の世界選手権で入賞かつ日本人最上位となれば、リオ五輪出場が決定する!!すなわちこのレースに勝つことがリオ五輪出場への最短ルートとなる。さらには11年のベルリンマラソンで世界記録を樹立したパトリック・マカウが初参戦!!世界の強豪を相手に、ロンドン五輪6位、モスクワ世界選手権5位と連続入賞したエース中本健太郎ら日本のトップランナーが、リオ五輪に向けた戦いに臨む!!
◇出場予定選手
パトリック・マカウ、中本健太郎、藤原正和、宇賀地強、メクボ・モグス、マーティン・マサシ、ジョセフ・ギタウ、セルオド・バトオチル、ガンドゥ・ベンジャミン、松本翔、池上秀志、猪瀬祐輔、三輪真之、足立知弥、高田千春、伊藤太賀、幸田高明、尾田賢典、ラジ・アセファ、ドミトロ・バラノフスキー、ヤレド・アスメロン、ヘンリク・ゾスト、ダーサン・リッツェンハイン、カットバート・ニャサンゴ、ジュフリー・エグルストン
◇出演者
【解説】
瀬古利彦(DeNAランニングクラブ総監督)
川嶋伸次(旭化成陸上競技部コーチ)
藤田敦史(富士通陸上競技部長距離コーチ)
【実況】
進藤潤耶、清水俊輔(共にテレビ朝日アナウンサー)ほか
◇コース
平和台陸上競技場・大濠公園→福岡市西南部周回→香椎折り返し
(42.195km)
◇おしらせ
☆番組HP
 http://www.kbc.co.jp/sports/f-marathon/

ジャンル :
スポーツ – マラソン・陸上・水泳
スポーツ – オリンピック・国際大会
福祉 – 文字(字幕)

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映像
音声 : 2/0モード(ステレオ)
日本語
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