冬至のきょう。
たき火の周りに集まっているのは。
ヤクニホンザルです。
火のそばに近づいて、暖をとる様子は、私たち人間と同じようです。
インドでは、このサルの行動に注目が集まっています。
今月20日、インド北部にあるカンプールの駅です。
線路にあおむけになった一匹のサルが見えます。
電線に触れて感電し、意識を失ったのです。
駅のホームで心配そうに見つめる大勢の人たち。
そのとき、仲間のサルが取った行動は。
意識を失ったサルを、仲間のサルが抱え上げました。
激しく揺り動かします。
反応がないためでしょうか。
首や頭にかみついたりしています。
倒れたサルは、ぐったりとしたままです。
すると今度は。
線路脇の水の中に投げ込みました。
さらに必死で揺さぶります。
サルを見ていると、私たちと似通ったところが。
サルが自分で撮った自撮りの写真です。
イギリスの写真家がインドネシアで、野生のサルを追っていたとき、サルにカメラを奪われました。
取り戻したカメラに残されていたのが、この一枚です。
インターネット上で、この夏、大きな話題になりました。
寒さが本格化するこの時期。
香川県の小豆島の風物詩が、サルだんごです。
この島の野生のサルは、寒さをしのぐため、数十匹が寄り添って体を温め合います。
インドで気を失ったサルですが、およそ20分後、ようやく意識を取り戻しました。
このあと、仲間のサルは気を失っていたサルの背中をさするような姿も見られました。
愛知県犬山市の日本モンキーセンターです。
話題になっているインドのサル。
同じ種類のものが、こちらの動物園にもいるんです。
アカゲザルです。
中国などが原産地で、群れどうしの絆が強いサルだということです。
今回のサルの行動を、専門家は、どう見ているのでしょうか。
一方、長年、霊長類を研究している専門家の中には、違う見方も。
そして、意識が戻ったサルの毛繕いをしていることについては。
インドで1匹のサルが見せた今回の行動。
皆さんはどのように感じられたでしょうか?
こんばんは。
専門家の中には、必ずしも助けようとしたわけではないという見方もあるようですが、何せ、おサルさんはわれわれの大切な親戚筋ですので、善意の行動であってほしいなと思います。
さて、今や核やミサイルなどとともに、安全保障上の大きな脅威として各国が神経をとがらせているのが、サイバー攻撃です。
ITに多くを依存する国家の安全の土台を脅かすものだからです。
そのことを、改めて認識させたのがこちら、北朝鮮のキム・ジョンウン第1書記の暗殺を題材にしたコメディ映画です。
製作した会社が、激しいサイバー攻撃にさらされました。
アメリカ政府は、北朝鮮がこのサイバー攻撃に関与したと断定し、テロ支援国家に再指定することも含めて、厳しい対抗措置を検討しています。
テレビ番組のインタビューでこう答えたオバマ大統領。
今回の事態に、強い懸念を示しました。
サイバー攻撃を受けた会社が製作したコメディ映画、ザ・インタビュー。
北朝鮮の第1書記として登場するのは、キム・ジョンウンという名の人物です。
第1書記にインタビューするため、北朝鮮に入国した2人のジャーナリスト。
CIAの依頼を受けて、暗殺を企てます。
映画は今週、全米で公開される予定でした。
しかし。
製作した会社がサイバー攻撃を受け、劇場未公開の新作映画や、社員の給与明細などが次々と流出。
さらに映画館へのテロ攻撃を予告する脅迫文が、インターネット上に掲載され、公開が中止される事態となりました。
アメリカ政府は、北朝鮮政府がサイバー攻撃に関与したと断定。
北朝鮮を再びテロ支援国家に指定することも含めて、厳しい対抗措置を取るとしています。
映画に対して、激しく反発してきた北朝鮮。
アメリカのFBI・連邦捜査局は、この問題の前にも、北朝鮮が似たような手口でサイバー攻撃を行っていたとしています。
去年3月には、韓国でテレビ局や金融機関などのコンピューター、およそ5万台がサイバー攻撃を受け、ATMが使えなくなるなど、市民生活にも大きな影響が出ました。
かつて北朝鮮のサイバー部隊に所属していたという脱北者は去年、NHKの取材に対して。
韓国政府筋によると、北朝鮮は、サイバー攻撃を核、ミサイルと並ぶ3大攻撃手段の一つと位置づけて、サイバー部隊を大幅に増強。
その人数は5900人余りに達していると見ています。
高まるサイバー攻撃の脅威に、アメリカ政府は危機感を強めています。
4年ごとに定める国防計画の見直し。
ことし3月に発表された報告書では、サイバー攻撃が国益を脅かす大きなリスクになっていると指摘。
重要なインフラが脅威にさらされているとしています。
さらにアメリカ政府は、再来年までに、サイバー軍の要員を、現在の3倍以上の6000人に増強する方針を発表。
サイバー攻撃に対する防衛力の強化を目指してきました。
その中で行われた今回のサイバー攻撃。
アメリカのケリー国務長官は、中国の王毅外相と電話で会談し、協力を要請。
これについて中国側は。
結論を下すには、十分な証拠が必要だとしながらも、アメリカが取る対抗措置に事実上、協力することに含みを持たせました。
アメリカ国務省は、日本や韓国、ロシアなどとも協議を行っているとしています。
こうした動きに対して、北朝鮮は。
北朝鮮の関与を否定したうえで、アメリカに反発する姿勢を強めています。
アメリカが北朝鮮が行ったと見ている今回のサイバー攻撃。
新たな脅威となっています。
映画の内容が、仮に北朝鮮を怒らせるに足る内容だったとしても、サイバー攻撃による国ぐるみの報復であれば、それは許されないことです。
オバマ大統領がみずから厳しい態度を表明したのは、その強い危機感の表れといえます。
さて、振り込め詐欺の被害が過去最悪となりました。
警察庁によりますと、先月末までの被害額は498億円を超えました。
被害拡大の一方で、だまし取られた金の回収は、非常に難しいのが現実です。
そこで警視庁は、被害者が民事裁判で、実行犯から金を取り戻せるよう、支援に乗り出しました。
どんなねらいがあるのでしょうか。
全国でことし1万1900件余りに上っている振り込め詐欺。
未公開株の詐欺にご注意ください。
急増しているのは、架空請求。
未公開株など、うそのもうけ話を持ちかけたり、身に覚えのない有料サイトの利用料金の支払いを求めたりするなどの手口で、被害額は145億円余りと、去年の同じ時期の2.7倍となっています。
かつて、振り込め詐欺グループの指示役として逮捕され、服役していた男性は。
多いときには、月に数千万円をだまし取っていたというこの男性。
金の受け渡しを行う役割の多くは、若者が担っていたといいます。
警視庁は、振り込め詐欺を減らすため、全国で初めての取り組みを始めました。
被害者が損害賠償を求める民事裁判を起こすことを支援。
実行犯に多額の賠償を負わせ、いわば、割に合わないと思わせることがねらいです。
警視庁が取り組んだケースです。
60代の女性が去年11月、架空請求の手口で300万円をだまし取られ、3人の男が詐欺の疑いで検挙されました。
300万円は、直接受け取った男から回収役の男に、そしてさらに別の男へと渡っていき、最終的な行方は解明されていません。
警視庁は、女性に弁護士を紹介するなどして、回収役の男に対して損害賠償を求めるよう支援。
女性は、東京地方裁判所に訴えました。
その結果、男は女性と和解。
150万円の賠償を負うことになったのです。
この男がだまし取った金を回収することで受け取った報酬は、3万円でした。
警視庁は、こうした支援を通じて、振り込め詐欺の受け取り役などとして、若者が安易に詐欺に関わるのを抑えようというのです。
今回、民事裁判を起こした被害者の弁護士は。
警視庁は、被害の回復とともに、抑止効果も期待できるとして、今後も、民事裁判での支援を進める方針です。
この時期、ニュースでよく流れる季節の話題といえば、神社仏閣のすす払いや大掃除。
皆さんのご家庭でも、そろそろ大掃除をとお考えの方、多いのではないでしょうか。
私もふだん、やり慣れないのに、こういうときとばかり、気合いだけは入るんですけども、実はそんな方は要注意です。
消費者庁はきょう、大掃除での転落事故などが相次いでいるとしまして、注意を呼びかけました。
年末の大掃除。
ふだん、行き届かない所まで、こうしてきれいにしたくなりますが、慣れないこうした高い場所だと、危ないこともありますよね。
きょう開かれた消費者庁の会見。
脚立やはしごから転落した事故が、ことし10月までの5年ほどの間に、報告があっただけで430件余りに上り、8件が死亡事故だったと、注意を呼びかけました。
東京消防庁のまとめによりますと、掃除中の事故で救急搬送されるケースは、12月が圧倒的に多く、特に大掃除が本格的になる中旬以降に急増するということです。
特に注意が必要なのは、脚立やはしごを使った作業中の転落・転倒です。
消費者庁によりますと、こうした事故に遭っているのは、7割余りが50歳以上。
骨を折るなど、重いけがをするケースが全体の6割に上るということです。
正月に備え、庭の手入れをする場合、どんな点に注意すべきか。
造園業を営んで48年、宇田川辰彦さんに聞きました。
脚立の場合。
水平な場所に置いたうえで、ロープで固定することがポイントです。
万が一、脚立が倒れても、大きなけがは防ぐことができるといいます。
一番上の板に乗ったり、またいだりすることは危険です。
はしごについても、一番上の段に上らないことが大事だといいます。
そして、最大の注意点は、無理をしないこと。
横着をして、遠くの枝に手を伸ばすことは非常に危険な行為だと指摘します。
家の中の作業も注意が必要です。
スーパー主婦にQ!
NHKの情報番組などで、掃除のアドバイスを行う山崎美津江さんです。
高齢者はなるべく、脚立での作業を避けるべきだといいます。
どうしても作業する場合、特に注意が必要なのは、風呂場などの水回りです。
作業を終えて、足をつけたときに滑りやすいためです。
また、日が暮れてからの照明の掃除は、足元が見えにくくなるため、避けたほうがいいといいます。
そして、事故を防ぐために、日頃から作業を助け合えるつながりを作っておくことが大事だといいます。
ことしも残り僅か。
事故に気をつけて、よいお年をお迎えください。
けがをする人が増えているというのは、その分、社会の高齢化が進んでいるということでもあると思います。
であれば、その若い世代の助けが必要な場面は増えるでしょうし、それが自然にできるような、日頃からの世代間の対話、あるいは交流というのが大事ということになってくると思います。
強い寒気の影響で、北日本の日本海側や北陸を中心に雪が降り、所によって、吹雪となっています。
きょう午後、山形県内を走行中の列車が、雪の影響で動けなくなり、乗客30人余りがおよそ1時間半、車内に閉じ込められました。
きょう午後4時ごろの山形県尾花沢市です。
降りしきる雪の中、電車が立往生しています。
車両の屋根に上がった作業員が、パンタグラフから雪を払っています。
JR東日本によりますと、きょう午後2時40分ごろ、山形県内を走るJR奥羽線の下りの普通列車が芦沢駅と舟形駅の間を走行中、雪の重みでパンタグラフが下がって、電気が供給されない状態になり、動けなくなりました。
こちらは乗客が書いたと見られるツイッターの書き込みです。
電車が止まって早30分。
動く気配が全くない。
暖房も止まっている。
冷蔵庫か。
寒すぎる。
2両編成の列車には30人余りの乗客がいて、暖房が使えない状態でおよそ1時間半にわたって、車内に閉じ込められました。
JRは、現場に代行バスなどを向かわせて、乗客を新庄駅まで運びました。
この影響で、同じ区間を走る山形新幹線も、山形と新庄の間の下り線で、午後3時前から午後5時過ぎまで運転できなくなりました。
除雪作業中と見られる事故も相次ぎました。
札幌市豊平区では、78歳の男性が自宅の前で倒れているのが見つかり、搬送先の病院で死亡が確認されました。
近くには、除雪用のスコップが残されていて、警察は屋根の雪下ろし中に誤って転落したと見て調べています。
また福島県猪苗代町では、85歳の女性が道路脇の側溝で倒れているのが見つかり、病院に運ばれましたが、死亡が確認されました。
警察は、雪かきをしていた際に、誤って側溝に転落した可能性があると見て調べています。
気象庁によりますと、北日本の日本海側や北陸などでは、あすも雪が降り続く見込みです。
あすの夕方までに降る雪の量は、いずれも山沿いの多い所で新潟県で70センチ、東北の日本海側で60センチ、北海道の日本海側で50センチなどと予想されています。
またあすの明け方にかけて、北日本の日本海側を中心に、風の強い状態が続き、最大風速は北海道の陸上で20メートル、東北の陸上で18メートル、海上で20メートルから22メートル、最大瞬間風速は30メートルから35メートルに達すると予想されています。
気象庁は、吹雪や路面の凍結による交通への影響のほか、積雪の多い地域では、雪崩や落雪、それに屋根の雪下ろしなどの除雪作業中の事故にも十分注意するよう呼びかけています。
災害の被災者支援の在り方はどうあるべきか。
その基礎を作り、大きな影響を与えた一人の女性がこの世を去りました。
黒田裕子さん73歳。
20年前の阪神・淡路大震災をきっかけに、ボランティアに身を投じ、多くの人たちの支えとなってきました。
その黒田さんが、最も力を注いだ一つが、避難生活での孤独死をどう防ぐかという問題でした。
20年前には十分に光が当たっていたとはいえない、この孤独死の問題。
黒田さんの活動は、確実に後継者たちに受け継がれています。
阪神・淡路大震災の犠牲者の名前が刻まれている、慰霊と復興のモニュメント。
おととい、そこに被災者の支援に力を尽くした黒田裕子さんの名前が、特別に加えられました。
よく頑張ったよ、黒田さんもね。
そうですね。
ご苦労さん。
ありがとう。
ちゃんとごはんだけ食べてね。
震災当時は、病院に勤める看護師だった黒田さん。
大勢の被災者には、継続的な支援が必要だと退職。
その後、19年間、ボランティア活動に取り組みました。
平成7年に起きた阪神・淡路大震災。
仮設住宅では、お年寄りの孤独死が相次ぎました。
孤独死を防ぐにはどうすればいいか。
黒田さんがたどりついたのが、24時間態勢で行う、見守りを徹底させることでした。
仮設住宅にある集会所に泊まり込み、電話が鳴れば、夜中でも駆けつけました。
黒田さんと共に活動を続けてきた宇都幸子さんです。
黒田さんが徹底して支援に取り組んだのには、黒田さん自身の被災体験があったといいます。
黒田さんが作った見回りのためのチェックリストです。
ボランティアが初めての人でも、異変に気付けるようにと考えました。
玄関に出てくるまでの時間で、足が弱っていないか確認。
ごみ箱にどんなものが捨ててあるかで、生活状態を把握。
被災者の様子を細かく見ることで、相手がどんな状態にあるのか知る手がかりにしていました。
大丈夫?
築き上げた被災者支援の考え方。
黒田さんは、新潟県中越地震や、海外の被災地に足を運ぶ中で、それをボランティアたちに伝えました。
そして、東日本大震災。
黒田さんは翌日に被災地に向かいました。
気仙沼市の仮設住宅を拠点にし、ここでも24時間の見守り態勢を実践しました。
亡くなるひとつき前まで、活動を続けました。
黒田さんの遺志は、共に活動したボランティアたちに受け継がれています。
藤田アイ子さんです。
長年看護師をしてきましたが、黒田さんと出会って、看護師としての姿勢を改めて考えさせられたといいます。
黒田さんが繰り返していたのは、被災者の生き方そのものを支え、心のケアまで行うことの重要性でした。
藤田さんは今、体調のケアだけでなく、被災者が話をしたいと言えば、時間をかけて耳を傾けることにしています。
きのう開かれた黒田さんをしのぶ会。
生前、交流があった600人以上が集まりました。
黒田さんの志を受け継いだ人たちの姿もありました。
被災者の命と暮らしを守り抜く。
黒田さんの遺志は、多くの人の心に生き続けます。
来月17日で、阪神・淡路大震災から20年となります。
黒田さんは、多くの人がその追悼式に参列できるように、市営地下鉄に臨時列車の運行を求める署名を集めるなど、死の直前まで、献身的に活動を続けられたそうです。
文部科学省の中教審・中央教育審議会は、大学入試センター試験に代わる新たなテストを平成32年度から実施するよう、下村文部科学大臣に答申しました。
知識を覚えることに偏りがちな現在の試験から、知識の活用や、思考力を評価する試験に転換させる必要があるとして、複数の強化にまたがる問題や、記述式で答える問題も導入するよう求めています。
中教審はおととしから、大学入試の在り方について検討し、きょうの総会で下村文部科学大臣に答申しました。
答申では、現在の大学入試は知識を覚えることに偏りがちで、1点刻みの選抜になっているとして、知識の活用や思考力などを総合的に評価するものに転換する必要があるとしています。
その上で、現在の大学入試センター試験を廃止して、平成32年度から、新しく大学入学希望者学力評価テストを実施するとしています。
このテストでは、複数の教科にまたがる問題を導入するほか、マークシート方式だけでなく、記述式で答える問題や、英語については、聞く・話す・読む・書くの4つの技能を測るため、外部の試験を活用すること。
成績は1点刻みではなく、段階別に示すことなども検討していくとしています。
また各大学に対して、筆記試験だけでなく、小論文や面接などでも評価し、多様な学生を確保するよう求めています。
さらに、高校在学中に、学習の到達度を測るため、高校基礎学力テストを新設し、高校2年生と3年生の希望者が、年に複数回受験して、進学や就職の際の学力証明として活用できるようにするとしています。
文部科学省は今後、専門家会議を設置し、1年後をメドに、テストの具体的な内容をまとめる方針です。
朝日新聞社がいわゆる従軍慰安婦を巡るみずからの報道を検証するために設置した第三者委員会が、きょう、報告書を公表しました。
慰安婦を強制連行したとする証言に基づく記事の取り消しや謝罪が遅れたことについて、ジャーナリズムの在り方として非難されるべきであり、報道機関としての役割や、読者と向き合う視点を欠落させたものだと指摘しました。
弁護士や研究者などで作る、朝日新聞社の第三者委員会がまとめた報告書。
元名古屋高等裁判所長官の中込秀樹委員長が、渡辺雅隆社長に提出しました。
この中では、いわゆる従軍慰安婦の問題を巡って、朝日新聞が、ことし8月になって、慰安婦を強制連行したとする、吉田清治氏の証言に基づく記事を取り消したことについて、1992年に研究者が、証言は極めて疑わしいという調査結果を発表したあとも、安易に記事を掲載し、現地に取材に行くなどの対応を講じないまま、消極的な対応に終始したと指摘。
その上で、読者の信頼を裏切るもので、ジャーナリズムの在り方として、非難されるべきだとしています。
また8月の検証記事で、謝罪しなかったことについては、当時の社長の木村伊量氏からの意見をもとに、おわびをしない案が拡大常務会に提出され、謝罪しないことへの懸念も表明されたものの、最終的には、記事は取り消すが謝罪はしないという方針が決定したとして、報道機関としての役割や、読者と向き合う視点を欠落させたものだと指摘しました。
また、朝日新聞の報道が、国際社会に与えた影響については、複数の委員の検討結果を併記しています。
この中では、強制的に従軍慰安婦にしたというイメージの定着に、吉田氏の証言が大きな役割を果たしたとはいえないが、朝日新聞などが韓国における慰安婦問題に対する過激な言説をいわば裏書きしてきたとする意見や、海外メディアは、朝日新聞を参照はするが、多くの情報源のうちの一つにすぎないなどとする意見が出されたとしています。
第三者委員会は、朝日新聞と社員に対し、報道した記事についての責任を自覚し、誤報が判明したときの取り扱いを確立するよう求めています。
渡辺社長は今月26日に改めて会見し、社としての見解を説明するとしています。
JR東京駅でおととい発売された開業100周年を記念するICカード乗車券、Suicaを購入しようと、大勢の人が殺到して混乱が生じ、販売が打ち切られた問題で、JR東日本は、来年、希望する人全員に販売することになりました。
販売打ち切りに納得いかない人たちが、職員に詰め寄るなどして一時、混乱が生じたJR東京駅。
JR東日本は、販売方法を見直し、今後、記念乗車券を増刷して、希望する人全員に販売することになりました。
今後の販売は、駅の窓口では受け付けず、来年1月下旬から2週間程度、インターネットや郵送で申し込みを受け付け、支払いが確認できた人から順に、送料無料で送るということです。
詳しい申し込みの方法などは、来年1月20日ごろに、ホームページなどに掲載するとしています。
東日本大震災の大津波で校舎が浸水し、ことし8月から元の場所に完成した新しい校舎で授業を再開した宮城県亘理町の小学校。
きょう、2学期の終業式が行われました。
気象情報、井田さんです。
こんばんは。
さあ、日本は今、真冬並みの寒さが続いていますが、ことしは世界的に見ると、暑かったようですね。
そうなんです。
世界の平均気温が過去120年余りの歴史の中で、最も高くなるんですね。
こちらご覧ください。
1890年からの気温の傾向を見てみます。
上下の変動はあるんですけれども、赤い線、右肩上がりで、気温が上がっているということが分かります。
ことしです。
1月から先月にかけての世界の平均気温は最も高くなりまして、平均で見ても、この過去30年の平均と比べても0.27度高い、これが過去最高なんですね。
やはり地球温暖化が関係しているということなんでしょうか?
関係しています。
要因としましては、二酸化炭素など温室効果ガスの増加がまず一つ、それから地球には自然変動がありますね。
エルニーニョ現象などもそうなんですけれども、数年から数十年に一度やって来るこの自然変動も影響しているということが考えられています。
こちらは、ことし記録的な干ばつに見舞われた、アメリカ西部のカリフォルニア州です。
雨が極端に少なく、異常な高温が続き、森林火災や農作物への深刻な被害が相次ぎました。
一方、大雨による被害も。
インドやパキスタン周辺では、7月から9月にかけて、大雨による洪水や地滑りなどが発生し、1000人以上が亡くなりました。
気温の上昇はこの大雨にも影響しているということなんですね。
そうなんです。
気温が上がってきますと、大気中に含まれる水蒸気量が多くなりますので、極端な雨の降り方が多くなるんですね。
例えば日本でいいますと、広島の豪雨など、夏の一連の大雨を受けて、気象庁は異常気象であったと発表しました。
今後さらに気温が上がりますと、そのような局地的大雨が増えたり、台風の勢力が強まると見られます。
つまり、気象災害が増加するおそれがあるんですね。
今後、私たちは防災意識を一層高めていかなければならないと考えられます。
お伝えしていますように、北日本などでは引き続き大雪に注意、警戒が必要です。
大雪、それから暴風に、あすの明け方まで警戒してください。
風の予想です。
このあとも西の風が北日本を中心に強まりそうです。
あしたの明け方の時間帯も平均でも20メートル以上の赤の表示が東北の太平洋側に見られます。
予想される最大瞬間風速は、北日本で30メートルから35メートル、あしたの明け方まで警戒をしてください。
そして雪も伴います。
紫は雪が強まる地域を表しています。
北陸の山沿いで強まっていますし、東北の太平洋側でも雪雲が流れ込んできます。
このあと見ていきますと、北陸から北日本の日本海側では、雪が続きます。
あしたの明け方にかけて強まりそうですね。
ただ午後は次第に弱まって、夜はやむ所、多くなりそうです。
では天気図です。
あすは西から高気圧が張り出してきそうです。
詳しく見ていきましょう。
広い範囲で、朝から晴れそうです。
ただ北日本の日本海側では、明け方までは暴風、そして猛吹雪に警戒をしてください。
各地の天気と気温を詳しく見ていきます。
あすの朝も各地で冷え込みそうですね。
そうですね。
暖かくなさってください。
今後の寒気なんですけれども、今寒気が強いですね。
ただ、あすになると少し緩んできそうです。
水曜日は弱まりそうですね。
そして今週はもう一山ありそうです。
木曜日から土曜日にかけて、また寒気が強まってきます。
極端な寒気ではありませんけれども、また雪、強まる所がありそうです。
日曜日には再び緩んできそうです。
ということで、今週も平年と比べますと、平年を下回る気温となりそうです。
寒気ももう一山ありますので、ご注意ください。
気象情報でした。
ありがとうございます。
日本プロスポーツ大賞は…。
ありがとうございます。
うれしく思っています。
大変光栄に思います。
やっぱりこの人でしょうね。
廣瀬さんです。
こんばんは。
そのことし最も活躍したプロのスポーツ選手に贈られる日本プロスポーツ大賞が決定。
きょう、授賞式が行われました。
日本プロスポーツ大賞は、錦織圭様です。
大賞は、テニスの錦織圭選手。
ことし、四大大会全米オープンのシングルスで準優勝。
世界ランキングも5位に上げるなど、大きく躍進したことが高く評価され、初めて選ばれました。
錦織選手は、来月からの新しいシーズンに向けてアメリカで調整中。
ビデオメッセージを寄せました。
最高新人賞、逸ノ城たかし様です。
最高新人賞は大相撲の逸ノ城。
昭和以降で最も早い、初土俵で5場所で関脇に昇進しました。
このほか、殊勲賞には、プロ野球からオリックスの金子千尋投手と、3年ぶりの日本一に輝いたソフトバンク、そして大相撲の横綱・白鵬が選ばれました。
レスリングの全日本選手権が開かれています。
リオデジャネイロオリンピックを目指す戦い。
女子48キロ級に世界選手権2連覇の21歳、登坂絵莉選手が出場しました。
登坂は足のけがなどで満足な練習ができず、大会に臨みました。
準決勝の相手は、17歳の五十嵐。
試合開始直後、バックに回り、先制します。
第2ピリオドでもポイントを重ねました。
経験を生かした試合運びで決勝に進みます。
決勝は20歳の宮原。
国際大会で優勝するなど、力をつけている選手です。
第1ピリオドはうまく攻められず、1ポイントしか取れません。
試合終了まで残り30秒でした。
けがを意識せず、思い切っていくしかないとタックルに入りました。
これで勝負を決めた登坂。
追われる立場として、すべてを乗り越えられたと3連覇達成です。
女子69キロ級の土性。
ことし世界選手権で準優勝しました。
2ポイントをリードして、1分過ぎ。
タックルから一気に4ポイントを奪われ、逆転されます。
焦りはなかったと、15秒後でした。
これで再び逆転。
このあともポイントを重ね、土性は4連覇達成です。
バドミントンです。
女子ダブルスの高橋礼華選手と松友美佐紀選手。
世界トップ選手で争うスーパーシリーズファイナルで、日本勢初の優勝を果たし、きょう、帰国しました。
空港で関係者の出迎えを受けた高橋選手。
そして松友選手。
スーパーシリーズファイナルで、日本勢が優勝したのは、すべての種目を通じて初の快挙です。
高橋選手と松友選手のペアは、世界ランキング2位。
決勝ではロンドンオリンピック金メダルの中国のペアをストレートで破りました。
自分たちのプレーを出し切るようにすれば、また今回みたいな結果がついてくると思うので、いいところもわるいところもしっかり伸ばしていけるように頑張りたいと思います。
17歳の山口茜選手は、女子シングルスで3位。
ロンドンオリンピックの銀メダリストや、去年の世界チャンピオンを破るなど、健闘しました。
今、バドミントンの日本選手の活躍が本当に目覚ましいものがあるんですけれども。
快挙ですよね。
そうなんですよ。
タカマツペアの愛称で親しまれています。
日本の女子ダブルスといいますと、オグシオペア、スエマエペア、そしてロンドンオリンピックではフジカキペアが金メダルをとって、そして今回、この優勝、現在世界ランキング2位なんですけれども、10月には日本選手として、バドミントンのすべての種目を通じて、初めて1位に上り詰めているんですね。
9月のアジア大会では、世界トップ選手がそろう中、銀メダルと、数々の快挙をここまで成し遂げている。
これからも楽しみです。
プロ野球の契約更改です。
ソフトバンクの今宮健太選手。
ゴールデングラブ賞に選ばれたすばらしい守備などで、チームの日本一に貢献しました。
今宮選手は5年目の今シーズン、ショートのレギュラーとして、144試合すべてに出場。
広い守備範囲で、2回目のゴールデン・グラブ賞を獲得し、ベストナイン、日米野球の日本代表にも選ばれました。
今宮選手はきょう、推定年俸7000万円で、来シーズンの契約を結びました。
課題はバッティングです。
サッカーイタリア1部リーグ・インテルの長友佑都選手。
年内最後のリーグ戦に出場しました。
日本代表の長友。
インテルはホームでラツィオと対戦です。
先制され、前半23分。
長友が攻め上がります。
得点は奪えず、追いつけません。
さらに2点目を決められ、前半を折り返す苦しい展開。
しかし後半はインテルのペース。
コーナーキックから。
コバチッチが豪快に決めました。
インテルはこのあと同点に追いつき、さらに攻勢へ。
長友のクロスからチャンスを作りますが決められず、試合は同点。
それでも長友は、ワールドカップイヤー最後の試合で、積極的なプレーを見せました。
次はこちら、有名なサッカー選手の銅像ですが、誰でしょう?さあ、この銅像を巡って、ファンの間で波紋が広がっています。
銅像は、スペインの強豪、レアル・マドリードのクリスチアーノロナウド選手です。
去年、FIFA・国際サッカー連盟の最優秀選手、バロンドールに輝いたことなど、これまでの功績をたたえ、生まれ故郷のポルトガルに建てられました。
高さはおよそ3メートル。
クリスチアーノロナウド選手がフリーキックの前に見せる、あの仁王立ちのようなポーズを表現したということですが、ファンの評価は?
式典に訪れたクリスチアーノロナウド選手。
彼のプレーだけでなく、姿を似せるのも難しいようです。
どうでした?
似てないこともないというくらいですかね。
ちょっとね、やっぱり好きな方は、なかなかちょっと納得がいかないという方もいるかもしれませんが、レアル・マドリード、クラブワールドカップでは初優勝も、先日決めています。
きょうは冬至です。
かぜをひかないようにと、ユズ湯に使ったり、カボチャを食べたりする習慣がありますが、動物たちにもこんなプレゼントがありました。
寒さが苦手なカピバラ。
先月生まれた赤ちゃんと、ユズ湯につかっています。
カボチャもしっかり頂きました。
こちら、熊本の動物園では、カバのモモコがユズをぱくり。
巨大なカボチャをプレゼントされた、ゾウの姫子は。
2014/12/22(月) 21:00〜22:00
NHK総合1・神戸
ニュースウオッチ9▽米が北朝鮮のサイバー攻撃と断定▽サルが仲間を“救助”?[二][字]
米が北朝鮮のサイバー攻撃と断定・対抗措置を各国と協議▽意識失ったサルを仲間のサルが“救助”その真意は?▽被災者見守り続けて20年・受け継がれる黒田裕子さんの思い
詳細情報
番組内容
【キャスター】大越健介,井上あさひ,【スポーツキャスター】廣瀬智美,【気象キャスター】井田寛子
出演者
【キャスター】大越健介,井上あさひ,【スポーツキャスター】廣瀬智美,【気象キャスター】井田寛子
ジャンル :
ニュース/報道 – 定時・総合
ニュース/報道 – 天気
スポーツ – スポーツニュース
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音声 : 1/0+1/0モード(デュアルモノ)
日本語
英語
サンプリングレート : 48kHz
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