(風間)
東京・渋谷にあるレコーディングスタジオ
この日新しい曲作りに挑もうとしていました
若旦那の持ち味はストレートに気持ちを伝える事
(若旦那)うん。
おいしい。
27歳の時湘南乃風のメンバーとしてメジャーデビュー。
悩み苦しみ見つけた生きる道でした
つながっていかなきゃ俺たち生きていけない!俺マジだからよ。
今も苦しんでるし。
冗談で言ってねえよ俺は!つながろうぜ今日は!
自分は不器用だ。
でも伝えたいという思いは誰にも負けない。
ダメな自分をさらけ出さなければ前には進めない
今回僕らは番組のテーマソングを若旦那に依頼しました
はい!この世界は美しい。
誰が何と言おうが俺はそう信じてる。
オープニングテーマの「このセカイは美しい」を歌って頂きましたけれどもどうでした?安藤さん。
それこそ最初のド頭の「この世界は美しい」っていうひと言って突き刺さるんですよね。
全てが最初に救われるぐらいグサッと来るっていうね。
何か常にこの「ブレイクスルー」っていう番組を意識しながらなんだけど導入に何を言おうかなって。
ひと言めに「この世界は美しい」ってもう言い切っちゃえって。
これ書いてる時に自分って…本当の俺はなんて弱いんだって涙出そうになったんですよ。
悲しいぐらい俺って弱いなって。
もろいし。
弱さを認める強さみたいなものってあるじゃないですか。
逆に言うと自分が強いって言い張る人たちはある種人生の経験者たちから見ると少しもろさを感じるっていうようなのもあると思うんですよね。
だから弱いっていうところでそして自分一人じゃ生きられないっていうのをもう認めて人と共に生きていこうって思った時に周りを見るようになるし多分そういうのが「この世界は美しい」っていうのも弱さを受け入れて初めて世界が開けていって見える世界みたいなのもきっとあるんだろうなと思って。
それだ。
それ。
弱さを認めた瞬間ハッて世界見るとなんて愛に包まれてんだって気付き始めるんだよね。
結構独り善がりに生きてるとなんてこの世界は醜いんだ汚いんだってあれって自分の心なのかもね。
震災の直後から若旦那さんは津波の大きな被害を受けた宮城県の沿岸部に通い続けています。
若旦那さんを突き動かしたのは「今何かやらなければ必ず後悔する」という気持ちでした。
この日は炊き出しやライブで出会った地元のおかあさんグループを訪ねました。
いまだ仮設暮らしを続けている人もいます。
旦那さんともした事ないのに。
(笑い声)しばらくした事ない。
うわ〜!ごはんがある〜!こんにちは。
ああこんにちは。
この日は1年ぶりの再会です。
頂きます。
(一同)頂きます。
若旦那さんのためにおかあさんたちが作った特別メニューです。
あっおいしい!ありがとうございます。
山元町では震災で多くの人が仕事を失いいまだに生活のめどが立っていません。
少しでも力になりたいとおかあさんたちが手作りする小物の販売を手伝ってきました。
そうそうそうそう。
そうです。
おっ出来た?大切なのはつながり続ける事。
若旦那さんは一歩一歩一緒に進んでいきたいと思っています。
今映像の中にあったミサンガが今手につけてらっしゃるミサンガですか?はい。
これはミサンガに願いは込めてあるんですか?ミサンガ無心に作りました。
願いっていえばまたそこに行って作りたいなっていうず〜っとつながってたいなこのおかあさんたちとっていう願いかもしれない。
山元町に訪れるようになって…。
だって周り500kmに及ぶ被災地だからさこんなの全部行けねえよって初めすぐ分かってそれでだったら…いっぱい言われるのも覚悟があったよね。
例えば山元と閖上って所しか行ってないのよ。
山元と閖上ばっか行ってうちらはこうってもちろん言われるのも分かってたけどでも俺はここの人たちとつながっていくんだ。
だからもうそれ以外俺は行ってない。
もうここに通い続ける。
だから行くしかねえなと思って…。
そういうふうになっていったね。
去年の3.11の時に車から手ぇ出してる女の子がいて「若旦那さん握手して!」って。
わざわざお母さんが呼びに来て「あの子と握手してあげて」って言って。
俺もちょっとピキンって来て「自分が降りてこいよ」みたいになって「それ礼儀だろう」って言ったら「いや〜ちょっとそんな事言わないでよ」とか言って連れてかれて実はこの子まだ車から降りれないって。
何て言うのか怖くて。
何かみんなが言うのがもう言えなくなっちゃってるんだって。
復興に向かわないといけないから。
みんな家族とか亡くなった人と亡くなってない人の温度差がすごくて町全体前向いてるのに自分が前向けてないって言えないって。
でもそんな時に外から来てくれる若旦那さんとかいると素直に言えるんだよねって…。
何かそういうので行った意味あったなとか思ったりとにかく話してくれって思う。
それが一歩なら。
多分一歩なんだよ。
一歩って信じてるし。
若旦那さんが若い頃どうだったのかそして今ここにたどりつくまでみたいなのも聞きたいんですけれども若旦那さん若い頃ってどんな若者だったんですか?若い頃はよく身なりどおり言われるんだけどすごいやんちゃだったね。
お〜こらお〜こら言ってたよ。
「お〜こら」って。
お〜こらお〜こら言ってたよ。
でもそのままずっと悪い感じでいかなかったっていうのは途中で何か変わる瞬間があったんですか?そうだね。
逃げた。
怖くなっちゃったんだよね。
不良の世界がさ。
エスカレートしてってさ。
暴力が。
俺ただの漫画の世界だったのよ。
「タイマンだ!」みたいなさ。
「そのかわり素手で来いや!」みたいなそういう世界で生きてきたからさ。
それが何かちょっと違うぞみたいな。
大人のケンカになってきたなみたいな。
何かどんだけぶち切れてるかが一番になってきたりさ全然ついていけなくなって俺怖くなっちゃってそれが。
「あれ?俺不良じゃねえ」って。
不良じゃないって思っちゃったんだよね。
「俺めっちゃ普通の人だ」みたいな。
それでやめたんだよね17ぐらいの時に。
卒業してさまよったんだよねそこから。
だってケンカとかが全てだと思ってたからさいきなりジャニーズ事務所辞めちゃうようなもんだよね。
役者辞めて下さいって。
さまようでしょう?さまよいますね。
新しい流れを自分で見つけ出さなきゃいけなくなったりとかするじゃないですか。
俺は…そうなんだよね。
新しい流れに乗るまでがホントに時間かかった。
一番最初は何に取り組んだんですか?勉強。
勉強もした。
そのあと絵描いて美大とかも行ったりして。
美大に。
何か流れで受かっちゃって。
絵描いてたら。
油絵描いてたら流れで受かっちゃってさ。
美術大学に。
でも何かしっくり来なくてやめて何かずっと探してたよ。
そのうち何かいろんな事があって傷つきまくっていろんな…訳分かんねえみたいになってそれで逃げたんだよね東京から。
もう全部捨てようって。
もう一回ゼロに戻した…。
生まれたての俺になろうって。
もう名前すらも捨てたいなと思った。
全部捨てよう。
だから友達も親も地元も全部。
よくあるじゃん。
トランク一つで。
ああいう世界。
行かなくちゃって思った。
このままじゃ自分が潰れるしもう逃げないと自分が終わっちゃうし嫌いになっちゃうしもうホントに心が折れる寸前だったから。
こんにちは。
こんばんは。
今年3月11日若旦那さんは被災した地元の学生たちを自分のライブに招待していました。
津波に襲われた中学校の校庭で出会いそれからずっとツイッターやメールでつながってきました。
若旦那さんは学生たちにあの日体験した事をステージの上で話してみないかと持ち掛けました。
いたよね?若旦那さんには心配している事がありました。
周りが復興に向かって前に進む中彼女たちはつらい気持ちを押し殺しているのではないか。
若旦那さんは彼女たちの姿と全てを捨てて逃げた自分の過去を重ね合わせていました。
弱い自分をさらけ出せた時に初めて前に進む事ができる。
ダメなところを出す。
(若旦那)よし頑張ろう!
(一同)オ〜。
(若旦那)緩かった?忘れない3.11。
始めるぞ!
(歓声)
(拍手)
(拍手)今日勇気振り絞って立ってくれた4人に大きな拍手を。
(拍手)
(若旦那)ありがとう!
(拍手)ありがとうございます!
(歓声)
(歓声)一度さらけ出して今の自分をとにかくさらけ出してそこからスタートするんだっていうのと…。
さらけ出すとその子の歩いてる速度とかさはだしで歩いてるのか靴履いてるのかとかさそういうのが全部やっと分かれるじゃん。
そうするとさ頑張れって言葉が必要なのかただ横にいてあげる事が大事なのか一緒に歩いてあげる事が大事なのかって分かると思うのね。
だから頑張ってさらけ出してくれって俺は思う。
頑張って言ってって。
例えばいじめられてる子も頑張って「いじめられてるんだ」って言えよって。
「学校行け」なんか言わねえからさ俺らみたいな。
場合によっちゃあね。
ちょっとうまく今言葉にできてないですけど今までさんざん優等生に生きてきてそうじゃない部分全然自分で知ってるから何か多分若旦那さんの話聞いてて自分の中でああって思うのが多分あんまりさらけ出してないんだと思うんですよね。
僕って。
多分さ世間に見せなくていいんだよね。
ある特定の人にだけでもいいから一人でもいいから多分見せとくべきなんだよね。
それが家族だったり親友だったり恋人だったりするんだろうけどそうすると何か出口が見つかる。
・「あれは高校3年の春休み」・「心の傷の壁を破り」・「雨風夕べうたれ」・「寒くて泣いてもがいた」・「ダメだと諦めないで」・「前へ進もうと決めた」・「誰も知らない場所で真っ白な状態」・「ゼロから始める気分はどうだい」・「始める勇気誰々風にって」・「まねでもかまわない初めは自由に」・「やさしく自分に責めたりせずに」・「本当に大好きなモノだけを側に」・「出来ない事をやる背伸びより」・「出来ることをやるあるがままに」・「今日は雨だねでも」・「奇麗だね涙の色」・「明日はきっと晴れるかな?」・「愛夢希望という空」・「溢れ出す僕の感情は」・「誰にも負けたくない」「きょうの健康」今回は徳島県小松島市にやって来ました。
2014/11/17(月) 20:00〜20:30
NHKEテレ1大阪
ハートネットTV ブレイクスルー▽file.4 自分をさらけ出せ 歌手・若旦那[字]
新企画ブレイクスルー。第4回は、熱い言葉が若者に支持される歌手・若旦那。ダメな自分をさらけ出せ!テーマ曲に込めた思いとは。出演:風間俊介・安藤桃子、音楽:若旦那
詳細情報
番組内容
ハートネットTVの新企画「ブレイクスルー」。壁にぶつかって悩んだとき、一歩前に進むためのヒントを探る番組。第4回は、まっすぐに気持ちをぶつける熱い言葉が若者たちに支持される歌手・若旦那。3年目の被災地を巡る日々に密着。ダメな自分をさらけ出してこそ前に進める!今回、番組テーマ曲を書き下ろした若旦那が、その歌詞にこめたメッセージとは。【出演】風間俊介(俳優)、安藤桃子(映画監督)【テーマ音楽】若旦那
出演者
【出演】風間俊介,映画監督…安藤桃子,若旦那
ジャンル :
福祉 – その他
福祉 – 高齢者
福祉 – 障害者
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