「きょうの健康」今回は徳島県小松島市にやって来ました。
その理由は…?徳島は糖尿病の人が多いんだそうですね!地元のドクター野間さん。
これなんとかしなきゃいけないんじゃないですか?そのとおり。
私たちもあの手この手で糖尿病対策に取り組んでいます。
さあどんな対策なんでしょうね。
私たちの健康のヒントにもなりそうですね。
では始めましょう。
(テーマ音楽)
(拍手)さあ今週は「糖尿病」をテーマに4回のシリーズでお伝えを致します。
早速お迎えしている講師をご紹介致しましょう。
糖尿病がご専門の医師で徳島県民の健康増進のために積極的に取り組んでいらっしゃいます。
ゲストはタレントの松本明子さんです。
こんにちは!よろしくお願いしま〜す!お隣の香川県のご出身ですが…。
香川県出身でございます。
松本さん糖尿病ってのはどんなイメージお持ちですか?うちの父が糖尿病をずっと患ってましてね。
だからそのイメージはあるんです。
父がお酒が大好きで運動もそこそこだったし…っていうイメージなんですが詳しい情報はちょっと分からないんですよね。
今日はちょっとお勉強して帰ろうと思います。
予防と対策についてしっかり学んでいきましょうね。
ではお二人どうぞよろしくお願い致します。
(拍手)さてまずこちらのデータをご覧下さい。
糖尿病の患者がなんと全国で推定2,050万人というとんでもない数字なんですね。
糖尿病は目腎臓神経などの合併症それ以外にも心臓病脳梗塞などの原因となって非常に重篤な合併症を伴ってきますのでちゃんと予防してちゃんと治療しておかないと油断しておくと大変な病気である事は確かですね。
怖いですね。
怖いですよね。
油断しちゃいけませんよね。
さあ松本さんもう一つちょっとデータをご覧下さい。
これ…徳島県全国1位!ええ〜っ!?めでたいかなと思ったら上は「糖尿病による死亡率」という事で…。
本当に!?この悪い成績はここ20年にわたってほぼ連続してずっとそうなんです。
ええ〜っ!?ちょっと待ってと。
なんとかして下さいという事ですが…。
さあこの現実地元の徳島県の方はどういうふうにお考えなんでしょうか。
ちょっと伺ってみましょうね。
寺澤さん。
それでは会場の皆さんに聞いてみましょう。
徳島県全国1位。
このデータどのようにご覧になりますか?車の生活というかそういうんが多いんじゃないかなと。
バスとか少ないでしょ。
だから歩くんが少ないんじゃないかなとは思ったりしますけど。
ふだん歩いてらっしゃいますか?思いついた時時間が出来た時には歩こうと思ってます。
思ってるだけですか?たまに歩いたりはします。
どうもありがとうございました。
さあこの声を踏まえまして野間さんに伺いましょう。
この徳島県で糖尿病の死亡率がこんなに高いというのは原因訳は分かっているんですか?いろいろ調べてみるんですがこれというはっきりした原因はいまだに分かりません。
ええ〜っ!ただ徳島県は最近もいわれてるように野菜を食べる量が少ないという事をいわれてますしそれと運動もかつては特に歩く歩数が非常に少ないという事がいわれていました。
それに対して対策をしていきたいと思っています。
「ああそうか」ではなくてやはり対策。
危機意識があるんですね。
そうですね。
平成17年に「糖尿病『緊急事態』宣言!」というのを県と県医師会と共同で出させて頂きました。
具体的にはどんな取り組みが始まったんですか?やはり糖尿病の発症予防治療の基本というのは食事とか運動ですので食事の対策としましては特に野菜をいかにとるかと。
野菜には食物繊維がたくさん含まれています。
野菜を先にとるとそのあと入ってきたほかの食べ物と混ざり合って胃から腸へゆっくりと食べ物が進んでいくと。
一気に吸収しなくて済むと。
なるほど。
順番もある訳ですね。
野菜から食べるのはこのごろいいといわれてます。
野菜を先にとると血糖値が急激に上がらない。
腸からの吸収もゆっくりになりますのでゆっくり血糖が上がります。
ゆっくり血糖が上がるというかゆっくり吸収されるとそれを処理する事ができるのであまり急激に血糖が上がらないで済むという事がある訳ですね。
さてもう一つありますね。
こちら。
満腹感が得られるというところがありますね。
大体過剰に食事をするという事が一つ悪い訳ですね。
食べ過ぎる事が防げるという事ですね。
野菜のかさでおなかを満たしてしまうというイメージですかね。
あれも駄目これも駄目これも駄目だけど野菜をたくさん食べてちょっとでも楽に減量しようという事があります。
しかし野間さん野菜のよさはとてもよく分かってきましたが徳島の方って野菜の食べ方が少ないんですって?えっ!どうして?どういう事ですかね?これは平成22年の調査なんですが野菜の摂取量は男性が47位女性が46位だったんです。
47都道府県でしたよね。
…という事は最下位。
ええ〜っ!だってお野菜の産地なんでしょ?お野菜は豊富に取れるんですか?野菜はカリフラワーとかニンジンとかの生産量はすごく多いですし野菜の生産県では有名なので生産してるけれども食べれないという事が分かって…。
たくさん作ってるのに自分は食べてないって事?そうなんです。
そんな徳島県の皆さんに野菜をなるべくたくさん食べてもらおうという取り組みが始まっています。
その様子をご覧頂きましょう。
徳島県西部の…
ここでは毎月24日24の日に野菜食べようデーが開催されます。
地区の保健所からスーパーなどに管理栄養士や保健師が派遣され地域の人たちに野菜の健康効果を伝えてたくさん食べるよう勧めています
スーパーでは垂れ幕を飾ったり決まりのシールを野菜に貼ったりして地区を挙げての取り組みに協力しています
徳島県庁でも県の職員から率先して野菜を食べようと県庁内の食堂で夏限定のサラダバーを始めました。
ニンジンやトマトなど徳島県内で取れた野菜が中心です。
定食に160円足すだけでお代わり自由です
この食堂は職員だけでなく…
徳島県は企業にも野菜をたっぷり使ったメニューの開発を呼びかけています。
この弁当メーカーでは…
キュウリニンジントマトなど9種類もの野菜が入っています
更にカロリーを抑える工夫も。
ジャガイモを潰したポテトバーグは全く油を使わず焼き上げました
こうした工夫でこの弁当は徳島県からヘルシーメニューと認定されました
このヘルシー弁当は主に徳島市内に配達されています
お世話になります。
よろしくお願いします。
どうもありがとうございました。
会社員を中心に毎日400食以上も売れています
…という事でいろいろ工夫はしていらっしゃるんですね。
どうご覧になりました?あのサラダバーとかもいいですしおいしそうですしカロリーも本当に抑えて満足感もありますし…。
さあ野間さん成果は上がってきているのでしょうか?成果は上がってきました。
おっ!ちょっと上がりましたよ!あんまり胸張って言える成績ではないですが男性の47位が45位。
2位だけ上がりました。
女性は46位が38位なのでかなりいい上がりですね。
まだ2年しかたってませんが一応着実に成果は上がってきたかなと考えています。
まだまだでももっと食べて頂かなければいけないので。
さあ野間さん。
ただこう「野菜を食べましょう」と言いましても食べ方で…調理方法によって生野菜に例えばドレッシングをたっぷりかけてしまうと油がフォ〜ッと…。
という事もございますよね。
その点はどういうふうに考えればいいですかね?ここに出てますが同じ食材でも食べ方・調理法によって摂取エネルギーが大きく変化します。
これの例をお示ししますがなすなんですけれども焼いたら向こうの量が食べれるのが天ぷらにすると右になってしまうと。
これものすごいかさの違いですね。
油をやっぱり使っていますから。
天ぷらというのは…。
それでカロリーが上がってしまうという事ですね。
食事の意識を高めていくという事なんですが小松島市は特に男性の野菜摂取量が非常にさっき悪かったですよね。
それをなんとかしようという動きいろいろ出ているんです。
それをご覧下さい。
こちらで開かれている男性のための料理教室では野菜の調理法を学ぶ事ができます
この日は肉じゃがとねぎ入りの厚焼き卵に挑戦します。
参加者は50代から60代の男性。
ふだんは料理をしない人ばかりです
まずは調理の基本野菜を切る事からスタート。
包丁をどう入れたらいいのか迷いながら切っていきます
硬いニンジンは恐る恐る。
いちょう切りにするのですが…
ねぎの切り方はこんなに豪快。
皆さん苦戦しています
それでもどうにかこうにか完成
(一同)頂きます。
皆さん料理を作る楽しさを味わうとともに健康を意識するきっかけにもなったようです
いや〜松本さんいかがですか?皆さんけなげに頑張ってらっしゃいました。
ねぎちょっと大きかったですね。
でも男性の方の料理教室いいアイデアですよね。
ああやって調理をすると食べ物がどういうふうに出来てるかという事もよく分かるでしょうし先ほどの調理のしかたでカロリーが変わるというような事も分かるでしょうしこれでヘルシーなメニューを学んで頂いて健康的な食事を続けれるようになったらとてもいい事だと思いますよね。
料理も趣味を持たれたりすると楽しくなると。
だからそういう事で楽に楽しく継続できるような工夫っていうのが一番大事かというふうに思います。
どうもお二方ありがとうございました。
皆さんもありがとうございました。
(拍手)2014/11/17(月) 20:30〜20:45
NHKEテレ1大阪
きょうの健康 楽しく続けよう!糖尿病対策〜徳島県SP▽野菜を食べていますか?[解][字]
糖尿病対策の基本となる食事。なかでも野菜の摂取量を増やすことが大きなポイントとなる。今回はスタジオを飛び出して、徳島県より糖尿病対策の秘けつをお伝えする。
詳細情報
番組内容
糖尿病は予備群を含めると2000万人を超える“国民病”。食事は対策の基本の一つだが、なかでも野菜の摂取量を増やすことが大きなポイントとなる。野菜を先に食べると、血糖値の急上昇を防げるほか、満腹感が得られるため、食べ過ぎ予防にもつながる。今回はいつものスタジオを飛び出して、徳島県で公開収録を実施。ゲストの松本明子さんとともに、自分で楽しみながら継続できる糖尿病対策の秘けつをお伝えする。
出演者
【ゲスト】松本明子,【講師】徳島県医師会糖尿病対策班班長…野間喜彦,【司会】濱中博久,【リポーター】寺澤敏行
ジャンル :
情報/ワイドショー – 健康・医療
映像 : 1080i(1125i)、アスペクト比16:9 パンベクトルなし
音声 : 2/0モード(ステレオ)
日本語
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日本語(解説)
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