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衆院選で存在しない1000票を集計 仙台12月26日 18時35分
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今月行われた衆議院選挙の仙台市青葉区の開票所で、区の選挙管理委員会の職員が、開票作業のミスで生じた矛盾を取り繕うため、実際には存在しない1000票近くの票を白票として集計していたことが分かり、26日仙台市が記者会見をして陳謝しました。
仙台市選挙管理委員会によりますと、今月14日に投票が行われた衆議院選挙で、仙台市青葉区の開票所で投票者数の入力に当たっていた区の担当者が、不在者投票をした人数を誤ってパソコンに2重に入力し、その結果、区全体の投票者数が実際より1000人近く増える結果になりました。
その後、開票が進んだ際、別の職員が発表した確定投票者数と、票数が合わないことに気付きましたが、この職員は、実際には存在しない968票の白票があったように見せかけて集計し、上司に当たる課長に報告したということです。
担当課長もこうした対応を了承したということで、仙台市は、この課長と報告した職員の合わせて2人が公職選挙法に反する行為をした疑いがあるとしています。
警察は、仙台市からの報告を受け、今後、捜査を始めることにしています。
選挙管理委員会の調査に対し集計を担当していた職員は、「原因がつかめず確定させるには投票者数に合わせなければならないと思った」と話しているということです。
また、仙台市選挙管理委員会は「あってはならないことで実態把握を進め再発防止に努めたい」と述べ、陳謝しました。