激しく降り続く雪。
吹きすさぶ強い風。
急速に発達している2つの低気圧。
全国的に風が強まり、北海道東部では数年に一度の猛吹雪のおそれがあります。
大荒れの天気で昨夜、日本の上空で乱気流が発生。
飛行中のアメリカン航空に乗っていた、少なくとも12人がけがをしました。
そして、きょう。
北海道東部などでは、非常に強い風が吹いています。
道路には雪が積もり、視界も悪い状態です。
住宅の周りにも大量の雪が積もり、住民が除雪作業に追われていました。
雪は北海道以外でも。
福井市では、朝早くから雪かきする人の姿が。
各地の最大瞬間風速は、山形県酒田市の飛島で正午過ぎに33.9メートル、釧路市で正午前に33.3メートルを観測しました。
北海道東部では、この24時間に70センチ前後の雪が降り、午後1時の積雪は、新得町で71センチ、帯広空港で70センチなどとなっています。
西日本の平野部でもふぶいている所があり、午後1時には、広島市で5センチの積雪となっているほか、静岡市や奈良市などで初雪を観測しました。
被害や影響が出ています。
北海道根室市では、道路が水につかりました。
一時、通常より1メートル余り高い潮位が観測され、730世帯1500人に避難勧告が出ています。
事故も相次いでいます。
北海道釧路市では、除雪車が80代と見られる女性と接触し、女性が死亡しました。
広島県大竹市では、複数の車による追突事故があり、男性1人が死亡しました。
警察は、凍結した路面でスリップが相次いだと見て、原因を調べています。
2つの低気圧は、このあと、北海道付近で1つにまとまって、冬型の気圧配置が強まるため、北日本から西日本の沿岸部を中心に、非常に強い風が吹き、日本海側や山沿いでは、まとまった雪が降って、大荒れの天気となる見込みです。
特に北海道では、暴風が吹き荒れる見込みで、気象庁は、オホーツク海側ではあすにかけて数年に一度の猛吹雪になるおそれがあるとして、無理な外出は控えるよう呼びかけています。
こんにちは。
急速に発達している2つの低気圧によって、全国的に風が強まっています。
北海道東部では、数年に一度の猛吹雪のおそれがあります。
では、北海道と青森県から中継です。
強い風で木の枝が大きく揺れています。
北海道紋別市にあるNHK紋別報道室です。
明け方から雪、風ともに徐々に強まっています。
強い風が吹きつけるたびに、私がいる3階建ての建物でも、かすかに揺れを感じるほどです。
市内では重く湿った雪の影響で、電線が垂れ下がるトラブルがありましたが、これまでのところ、人や建物への被害の連絡は入っていないということです。
紋別市は、30分ほど前から視界が遮られるほどの猛吹雪となっていて、紋別市役所は、外出を控え、厳重に警戒するよう呼びかけています。
以上、紋別市からお伝えしました。
稚内市の中心部です。
こちらでは昼過ぎから、風と雪がさらに強まってきています。
先ほど午後1時前には、26.3メートルの最大瞬間風速が観測されました。
吹雪のため、道路の向こう側にあります、およそ20メートル先の家がほとんど見えない状況です。
稚内市によりますと、きょう午前中には、建物1棟の屋根が剥がれる被害がありましたが、けがをした人はいないということです。
稚内市を含む宗谷地方の吹雪は、このあと夕方から夜遅くにかけてピークを迎える見通しで、気象台では外出を控えて、厳重に警戒するよう呼びかけています。
稚内からお伝えしました。
青森県中央部の青森市と、西部のつがる市を結ぶ自動車専用道路、津軽自動車道の青森市側の入り口です。
吹雪による視界の悪化で、道路は正午前から全線で通行止めとなっています。
道路では現在、除雪作業が行われているということですが、地吹雪で数十センチ先も見えない所があるということです。
青森市では午前6時過ぎに最大瞬間風速22.8メートルを観測しました。
青森県内はこのあとあすにかけて、風、雪ともさらに強まる見通しで、気象台は県内全域に暴風雪警報を出して、警戒を呼びかけています。
青森市でした。
各地で今まさに雪の降り方、強くなっているのがうかがえますね。
低気圧が急速に発達しています。
気象予報士の奈良岡さんの解説です。
ではまず、なぜそこまで低気圧が発達したのかということについてから、見ていきます。
まず、低気圧というのは、暖気と寒気のぶつかり合いで発達します。
今、南の海上では、海面水温が20度ぐらいありまして、その暖かな、海上からの暖かな空気が低気圧に向かって流れ込みました。
そして今月は…、今回は強い流れ込みやすい場となっているんですけれども、今回も真冬並み以上の非常に強い寒気が流れ込んできていまして、このために、この寒気と暖気とのぶつかり合いが大きくなって、この気温差が大きくなったことで、低気圧が猛烈に発達したと考えられます。
きょうの天気図を見ていきますと、きょうは中心気圧が944ヘクトパスカルまで下がりました。
猛烈に発達しました。
この猛烈な低気圧が北海道の辺りにありますので、北海道、高潮に厳重な警戒が必要です。
そして、この2つの低気圧、今夜には1つにまとまる予想です。
ただ、位置があまり変わらないんですね。
同じような所に今夜もあります。
ですから、今夜からあすにかけても、冬の嵐が続きそうです。
では、風の予想を見ていきましょう。
赤色の矢印は平均でも20メートル以上という、非常に強い風を表しています。
きょうの夕方以降も、全国的に風が強く吹きそうなんですけれども、特に北日本、北海道の辺りで、赤色の表示が目立ちますね。
暴風があすにかけても続きそうです。
そしてあすの午後になりますと、西日本から次第に強い風収まってはいきそうですけれども、あすにかけて雪を伴った暴風、猛吹雪に北日本、厳重に警戒をしてください。
あすにかけて予想される最大瞬間風速、北海道は50メートルと予想されています。
瞬間風速について見ていきますと、30メートル以上で何かにつかまらないと立っていられないほどの風、40メートル以上は外での行動が危険なほどの風です。
50メートル以上となりますと、樹木が倒れるほどの風となります。
北海道ではあすも50メートル以上の風が予想されていますので、無理な外出は引き続き控えるようにしてください。
雪は今後も全国の広い範囲で降るおそれがあります。
大雪に備え、各地でさまざまな対策が進められています。
どうかこのヘルメットを必ず着用する、覚えておいてください。
きのう、秋田県で開かれた雪下ろしの講習会です。
業者や住民など、85人が参加しました。
講習会の中で、注意点として強調されていたのは、屋根の高い所から低い所へと順番に作業を進めること。
そして、転落したときに、頭部を保護する機能がある専用のヘルメットを使うことなどです。
参加者は安全な命綱の結び方や、はしごの掛け方なども学んでいました。
これを押さえると、もう動き出しますんで。
山梨県北杜市では、先月、除雪機の使い方を学ぶ講習会が開かれました。
ことし2月、記録的な大雪に見舞われた山梨県。
道路の除雪が進まず、集落が孤立するなど、大きな影響が出ました。
除雪の能力を高めようと、北杜市は小型の除雪機160台余りを新たに購入。
市内の地区や保育園、小中学校などに貸し出すことにしました。
孤立した場合の対策も進んでいます。
およそ80人の高齢者が入所する特別養護老人ホームです。
ことし2月の大雪では、1週間近く、食料がほとんど届きませんでした。
これを教訓に、これまでの備蓄に加え、1週間分のフリーズドライの野菜を用意しました。
また、あらかじめ非常用のメニューを栄養士が作りました。
さらに、3日分のメニューを考えて食料を分けておくことで、スムーズに提供できるよう、工夫しています。
今、雪への備えを紹介した山梨県は、ことし2月の大雪で、大きな被害が出ましたが、このときは東京の都心でも、記録的な大雪となりました。
東京での備えについて、都内のホームセンターから遠藤さんがお伝えします。
記録的大雪から1年。
雪かきスコップの準備はお早めに。
きょうは東京都内のホームセンターに来ています。
都内でも雪が降る前から、ホームセンターではこうして店頭にスコップを並べて、早めの準備を呼びかけています。
こちらにもあります。
この店では、入り口を入ってすぐの所、一番目立つ場所に、こうして雪対策の特設コーナーを設けています。
スコップのほかにも、こちらには、道路などにまく融雪剤や、靴の裏に取り付けて、滑るのを防ぐ滑り止めなども並んでいますが、やはり今、一番人気なのが、こうしたスコップなんです。
きょうは午前中からこの場所にいますけれども、多くの方が足を止めて、買っていく方もたくさんいました。
お話を聞いたところ、ことしの2月の大雪のときに売り切れで買うことができなかったので、今回は早めに買いに来たという方が、たくさんいらっしゃいました。
では、お店の方にお話を伺います。
担当の大平さんです。
よろしくお願いします。
よろしくお願いします。
このスコップの売れ行きはいかがですか?
ことしの12月で約1200ちょう売れまして、去年の約200倍となっております。
去年の同じ時期の200倍?ということで、どんなものが人気ですか?
当店の一番人気が、こちらのプラスチックの雪かきスコップになっておりまして、とても軽くて、こちらが金属になっておりますので、雪が砕けやすくなっております。
こうしたものが人気ということで、本格的な冬はまだこれからですよね。
お店としてはどんなふうに備えていきますか?
年内にも大量導入いたしまして、お客様に供給できるように努めております。
メーカーのほうで、品薄商品も増えてまいりますので、ぜひお早めにご準備のほう、お済ませください。
ありがとうございます。
ことしこそはぜひ、早めの準備をということですね。
以上、中継でお伝えしました。
都内の雪への備え、遠藤さんがお伝えしました。
次です。
北朝鮮のキム・ジョンイル総書記が死去して、きょうで3年になりました。
北朝鮮では追悼行事が行われています。
世襲の正統性を強調しながら、キム第1書記の下での団結を盛んに強調しています。
北朝鮮の国営テレビは、ふだんは放送が行われていない未明から、キム総書記を追悼する番組や、後継者のキム・ジョンウン第1書記に続く世襲の正統性を強調する記録映画などを繰り返し放送しています。
また北朝鮮と国境を接する中国・遼寧省の丹東では、北朝鮮総領事館の出張所で関連の行事が行われており、花束や花籠を持った中国在住の北朝鮮の人たちが、次々に訪れています。
訪れた人たちは、記者の問いかけには皆、一様に何も答えず、足早に立ち去って行きました。
北朝鮮は3年の節目であるきょう、内外で行われる追悼行事を通じて、3世代にわたる世襲の正統性を強調することで、キム第1書記を頂点とする体制の下での、団結を強めたい狙いがあるものと見られます。
では中国の丹東で取材しています、中国総局の長砂貴英記者と中継がつながっています。
長砂さん、北朝鮮側、きょうの様子はどうでしょうか。
今見えていますのは、北朝鮮のシニジュという都市です。
けさは気温が氷点下15度くらいまで冷え込みましたが、シニジュでは多くの人たちが出歩いていて、追悼行事が開かれているものと見られます。
建物にはキム総書記の死去3年に合わせて、半旗が掲げられている様子も見えました。
北京ではきょう、中国最高指導部のメンバーが、北朝鮮大使館に弔問に訪れ、友好をアピールしましたが、ここ丹東では、中国側が神経質で、警備を強めています。
私たちも屋外で中継をする予定でしたが、急きょ、室内からの中継に変更しました。
こちらにある北朝鮮総領事館の出張所で、訪れた北朝鮮の人たちに話を聞こうとしたところ、突然、私服の治安当局者がカメラを取り上げようとしたり、大声でここから立ち去れと、現場にいた記者たちに、どなりつけていました。
中国当局としては、キム総書記の死去以降、関係が冷え込んだ中朝関係を、外国メディアが取材することを、警戒していることがうかがえます。
中国・丹東から長砂記者でした。
キム・ジョンイル総書記死去から3年たちました。
指導者は息子のキム・ジョンウン第1書記に代わりましたが、北朝鮮国内の実情は、いまだ多くの謎に包まれています。
朝鮮半島情勢が専門の、関西学院大学教授、平岩俊司さんに伺っていきます。
よろしくお願いします。
よろしくお願いします。
平岩さん、まずはキム・ジョンウン第1書記が、後継者になったときに、彼はヨーロッパでの経験もあって、北朝鮮、これ変わるのではないかという期待もあったかと思うんですけれども、この間、変わったかどうか、どう見てらっしゃいますか。
キム・ジョンイル総書記が死亡して3年たつわけですけれども、やはり例えばメディアの使い方、要するにこれまでであれば、秘密にしていた最高指導者であるキム・ジョンウン氏の健康状態などを報道するとか、あるいはピョンヤンで起きたマンションの崩落事故、これも従来であれば、隠していたようなものも、一応、公開するということで、従来とは違ったところが見えることも事実なんですけれども、例えば政治であるとか、外交・安全保障の部分、それから経済について言えば、やはりまだ依然としてキム・ジョンイル総書記の時代に行われていた枠の中で、推移しているというのが、今の段階だろうと思いますね。
では、謎に迫っていきたいと思いますけれども、まず北朝鮮、正式には朝鮮民主主義人民共和国。
人口はおよそ2500万人、GDP、これ1人当たりですが、1216ドルということなので、レートにもよりますけれども、大体10万円ぐらいということですが、こちら、韓国銀行推定とあるんですけれども、ここが謎1です。
謎1、本当の経済力はということですが、平岩さんどう見てますか。
この1216ドルという数字をどう見るかということなんですけれども、1つは社会主義の経済ですので、ドルで換算するときに、かなり難しい計算というのが必要になるので、必ずしも実態を表した数字といえない場合もあるかと思います。
それからもう1つは、韓国銀行の推定ですので、これも韓国の立場からの例えば北朝鮮の経済力を大きく見せたいとか、あるいはすごく過小に見せたいというような政治的な判断も入る可能性がありますので、そういう点を少し考える必要はあるんですが、北朝鮮の経済、1990年代、北朝鮮自身が苦難の行軍といって、非常に厳しい時代があったわけで、その当時は食料事情も非常に悪くて、きがにあえいで、餓死をする人もたくさん出たというふうにいわれてるんですけれども、そのときから比べますと、かなりよくなっているのは事実でしょうし、国連などの関係部署などの報告にも、来年ぐらいからは食糧事情もかなりよくなるだろうというような報告もありますし、それからあとは北朝鮮を定期的に訪れている人たちの話を聞きますと、やはり年々右肩上がりでよくなっていると、そういう印象を持って帰ってくることも事実であります。
経済的に上向きという情報も?
そうですね、経済的に右肩上がりという印象を持ってお帰りになる人も多いんですけれども、ただし、じゃあ、北朝鮮全体で見たときにどうかということになるんですけれども、やはり地域格差というのは当然あるでしょうし、それから社会階層によっての格差というのが、従来に比べて大きくなっているという、そういう評価もあることも事実であると思いますね。
格差が広がっているということが考えられるということですね。
では、キム・ジョンウン第1書記について見ていきたいと思うんですが、朝鮮労働党のトップです。
ということは、北朝鮮の最高人民会議、国防委員会、内閣、そして朝鮮人民軍も束ねる立場であるということなんですが、ここで2つ目の謎です。
こちら、本当の指導力はということで、キム・ジョンウン第1書記、指導力、実際どうなんでしょうか?
北朝鮮は社会主義という体制ですので、朝鮮労働党が、国家機関、それから軍に対して、優位な存在にあって、立場にあって、国家機関、軍に対して指導をするという、そういう立場にありますので、キム・ジョンウン第1書記は、朝鮮労働党のトップということですので、当然、北朝鮮の最高権力者ということになります。
さらに、国防委員会というのが、国家の最高機関ということですので、これのトップでもありますし、それから朝鮮人民軍のトップである最高司令官という職責も持っています。
ですから、いわゆる党と国家と軍という、社会主義国家を構成する3つの柱で、すべて最高位にいるということになるわけであります。
ですから、北朝鮮のあらゆる決定がキム・ジョンウン第1書記によって行われ、そしてあらゆる命令、指示というものがキム・ジョンウン第1書記の名前で出されるという、そういう政治体制なんですが、実際にキム・ジョンウン第1書記がどこまで自分で決定してるのか、あるいはその指示をしているのかというのは、少し外部からは分かりにくいというのが現状なんだろうと思います。
ただ、常識的に考えれば、例えば経済に関して言えば、かなり専門的な知識も必要とされますし、外交・安保についても、やはりかなり専門的な知識、経験というものが必要とされますので、多くの官僚、あるいは側近たちがキム・ジョンウン第1書記を支えている、補佐していると、そういう体制としてみるべきなんだろうと思いますね。
そういう体制を作ることには、成功していると見られるんですか?
そう思いますね。
これまでのところ、大きな動揺というのが、もちろん昨年、チャン・ソンテク氏が粛清されるということで、国内で少し動揺ありましたけれども、今のところ、そういう、いわゆる制度的な権力の継承については、十分順調に進んでいると考えていいと思いますね。
では、キム・ジョンウン第1書記の今度、家族を見ていきたいと思いますが、父親がキム・ジョンイル総書記、そしてその三男なんですね。
ここでなんですけれども、こちらを見ていただきます。
この父との違いというのは、どういうとこなんですか?
まだ、キム・ジョンウン第1書記の指導者としての個性を評価するのは、少し時期尚早なんだろうと思いますね。
キム・ジョンウン第1書記の判断、決断によって、どういう政策が出たのかということが、まだ少しあいまいなところがありますので、必ずしも政策そのものについて、評価することは難しいんですが、例えば、政治スタイルについては、やはり自分の健康状態も明らかにして、国民に対して説明していったりですとか、あるいはキム・ジョンイル総書記の時代というのは、自分が原稿をこう読んで肉声を発するということはなかったんですけれども、キム・イルソン主席ですね、キム・ジョンウンさんにとってはおじいさんに当たる、キム・イルソン主席のときというのは、国民の前で演説も行って、例えば年に1回、新年のじという、その年の北朝鮮の方針を明らかにする演説があるんですけれども、それについてもキム・ジョンイル総書記の時代は行われませんでしたけれども、キム・ジョンウン氏は原稿を読むということで、国民の前にキム・ジョンイル総書記に比べれば、登場する回数が多い、露出度が多い、そういう政治スタイルということがいえると思いますね。
見せるところは見せていこうということなんでしょうか。
では、キム・ジョンイル総書記が死去したあとのこの3年間の主な出来事というところを見ていきたいと思いますけれども、キム・ジョンウン第1書記就任したあとですね、やはり事実上の長距離弾道ミサイル発射、行われました。
あと地下核実験も行われています。
それと先ほども平岩さんからお話ありましたが、ちょうど1年ぐらい前ですね、チャン・ソンテク氏の粛清というのがありました。
こうした出来事を見て、4つ目の謎です。
本当のねらいはということで、今、キム・ジョンウン体制というのは、どんな狙いを持ってやっているということですか?
そうですね。
キム・ジョンウン体制というのは、キム・ジョンイル総書記が自分の権力を三男であるキム・ジョンウンに譲るに当たって、自分の政治スタイルと少し変えて譲ろうとしたところがあるんですね。
キム・ジョンイル総書記の時代っていうのはせん軍政治というふうに表現されますけれども、キム・ジョンイル総書記自身が軍と一体となって、国家運営・管理を行っていると、そういう体制だったと思うんですけれども、自分が子ども、息子に権力を継承するにあたって、やはりまだ若い後継者ですから、やはり自分と同じようなスタイルで必ずしもうまくできない、ひょっとしたら軍にイニシアチブを取られてしまうかもしれないというおそれもあったでしょうから、党と国家の枠を最大限使って、先ほどお話しましたように、社会主義の国家では、党が優位にありますから、その党の中枢に、キム・ジョンウン氏を据えて、党が軍をコントロールする、あるいは国家をコントロールするという、そういうスタイルを準備したんだろうと思います。
それでも不十分だったでしょうから、やはり後見人としてチャン・ソンテク氏をはじめとする、さまざまな側近を置いたわけですけれども。
そもそもは後見人だったわけですよね?
そうですね。
このチャン・ソンテク氏が粛清をされましたので、このチャン・ソンテク氏というのは、非常に権力が強くなりすぎて粛清された側面があるわけですけれども、このチャン・ソンテク氏を粛清するために、やはり非常に組織力が必要ですし、それから秘密も守らなければいけない。
それから強制力もあるということで、恐らく、当初キム・ジョンイル氏が準備をしたような、党と国家、軍の枠組みではなくて、いわゆる軍の一部、それから党の中枢、それからさらには治安機関も含めた新しい権力の革新というのがこのチャン・ソンテク氏の粛清を行う過程で出来つつあるというのが今の状態なんだろうと思います。
それを前提にして、やはり今、北朝鮮では核と経済の併進路線ということをいわれておりますから、核兵器を維持したまま、国際社会に受け入れさせ、そしてその経済改革も行って、体制を安定させたいというのが本当のねらいだろうと思いますね。
核は持ったまま、国際社会に認めさせるというのがねらいだと。
では、こちらにいきましょう。
拉致問題です。
ことし、動きがありました。
5月に拉致被害者など、再調査することに、北朝鮮合意しまして、7月には特別調査委員会を設置しました。
この再調査について1回目の報告、夏の終わりから秋の初め頃としたんですが、報告はありませんでした。
10月に日本政府代表団、ピョンヤンを訪問しました。
ただ、具体的な報告時期は示されませんでした。
日本としては、核だけではなく、拉致問題もしっかり解決したいという思いが強いと思うんですけれども、今現状、もうことし終わりに近づいてますが、どうなんでしょうか?
そうですね。
10月の政府代表団がピョンヤンを訪問して以降、北朝鮮側に今の状況は、ボールがあるということなので、北朝鮮側が調査を進めて、その結果を日本側に報告するというのが、これからの手順になるんだろうと思います。
北朝鮮側の日朝に対する姿勢ですけれども、代表団がピョンヤンを訪問したあとに、国連で人権に関する決議が採択され、その中で日本がかなり積極的な役割を果たしたということで、かなり激烈な形で日本を批判する論評等も出たんですけれども、少なくとも再調査を中断するというような報告はありませんし、主張もありませんので、かなり依然として日本との関係を模索するつもりはあるんだろうと思います。
それともう1点は、今回の日本の総選挙で、安倍政権が当分続くということを、北朝鮮側も判断しているでしょうから、やはりここは安倍政権と本腰を据えて交渉していこうという姿勢は変わらないんだろうと思いますね。
この拉致問題解決に向かううえでも、北朝鮮が今後どうなっていくのかというのは、大事なポイントだと思うんですけれども、今後のポイント、こちらに3点ありますけれども、どう見ていらっしゃいますか?
そうですね。
やはり、核と経済の併進路線ですから、北朝鮮自身、核兵器を持っていないと、自分たちの体制が外部から脅かされるのではという恐怖感を持っていますし、国際社会に対する不信感もありますので、これを放棄させるのは、なかなか難しい状況が続くと思います。
一方、その経済の再建も、先ほど北朝鮮経済、上向きだとはお話しましたけれども、キム・ジョンウン政権が長期的に安定的に推移するためには、やはり経済が根本的に解決していく必要があるわけですから、キム・ジョンウン政権にとって、最も重要な課題が経済なんだろうと思います。
ですから、核と経済、この2つをキム・ジョンウン政権としてはどう両立させていくのか、国際社会は経済を再建させたいのであれば、核を放棄するということを強く求めているわけですが、そういうような中でこの2つの課題について、どう向き合っていくのかということが、今後、キム・ジョンウン政権の政治体制の安定度、行く末を決めていくことになるんだろう思いますね。
北朝鮮の今について、関西学院大学教授の平岩俊司さんにお聞きしました。
ありがとうございました。
では気象情報です。
大荒れの天気になっています。
このあとの見通しを詳しくお伝えしていきます。
奈良岡さん。
北海道は外出が危険なほどとなっています。
そしてそのほかの各地も、風は強まっています。
この時間の各地の風の様子から見ていきましょう。
赤色の表示は平均でも10メートル以上という風です。
北海道だけでなくて、そのほかの各地も赤色の表示が目立ちます。
北海道以外でも、瞬間的には30メートル以上という風を観測しています。
あすにかけても、冬の嵐が続きます。
暴風、そして暴風雪、また大雪などに対して厳重な警戒、引き続き続けてください。
では、あすの予想天気図を見ていきます。
低気圧の動きは遅いです。
あすも北海道の辺りにとどまったままとなりそうです。
この発達した低気圧はとどまりますので、日本列島はあすも引き続き、等圧線の間隔混み合います。
このために全国的にあすも風の強い状態が続きそうです。
また、日本海側を中心に、雪も続く予想となっています。
では、風の強さの予想を見ていきましょう。
あすにかけて予想される最大瞬間風速、北海道は50メートル、東北地方は40メートルとなっています。
そしてそのほかも30メートルから35メートルという風が予想されています。
あすも暴風が続きそうです。
そして雪も続きます。
雪に対する見通し、見ていきましょう。
今夜からです。
今夜以降も日本海側を中心に雪が続きます。
そしてきょう、西日本の太平洋側でも初雪を観測していますけれども、今夜も西日本の太平洋側にも、雪雲、流れ込みそうです。
そしてあすにかけて見ていきますと、あすにかけても日本海側を中心に雪が続きます。
そして紫色の表示、雪が強まる所が北陸や東北地方などを中心にありそうです。
雪の量、さらに増えそうです。
あす昼にかけて予想される雪の量、多い所、こちらです。
北陸では120センチと予想されていまして、雪の量が非常に多くなりそうですから、大雪に対して厳重な警戒が必要です。
そのほかの各地も西日本などでも雪の量、多くなりそうです。
あすにかけて、冬の嵐となりそうですから、引き続き、北海道は外出を控えるようにしてください。
また、どうしても外に出かけなければいけないという場合でも、車で出かける場合でも、防寒対策はしっかりしておきましょう。
また全国的に雪に対しての警戒が必要ですから、雪に慣れていない地域でも、転倒やスリップ事故など、くれぐれも注意するようにしてください。
では、全国のあすの天気です。
お伝えしていますように、急速に発達している低気圧の影響で、全国的に風が強まり、西日本でもふぶいている所があります。
北海道東部では、数年に一度の猛吹雪や高潮による浸水のおそれがあり、気象庁は、無理な外出は控え、厳重に警戒するよう呼びかけています。
激しく降り続く雪。
吹きすさぶ強い風。
急速に発達している2つの低気圧。
全国的に風が強まり、北海道東部では、数年に一度の猛吹雪のおそれがあります。
大荒れの天気で昨夜、日本の上空で乱気流が発生。
飛行中のアメリカン航空に乗っていた少なくとも12人がけがをしました。
そしてきょう、北海道東部などでは非常に強い風が吹いています。
道路には雪が積もり、視界も悪い状態です。
住宅の周りにも大量の雪が積もり、住民が除雪作業に追われていました。
雪は北海道以外でも。
福井市では、朝早くから雪かきする人の姿が。
各地の最大瞬間風速は、北海道えりも岬で午後1時半前に37.4メートル、山形県酒田市の飛島で正午過ぎに33.9メートル、釧路市で正午前に33.3メートルを観測しました。
北海道東部では、この24時間に70センチ前後の雪が降り、午後1時の積雪は新得町で71センチ、帯広空港で70センチなどとなっています。
西日本の平野部でもふぶいている所があり、午後1時には広島市で5センチの積雪となっているほか、大阪市や静岡市、奈良市などで初雪を観測しました。
被害や影響が出ています。
北海道根室市では、道路が水につかりました。
一時、通常より1メートル余り高い潮位が観測され、730世帯1500人に避難勧告が出ています。
事故も相次いでいます。
北海道釧路市では、除雪車が80代と見られる女性と接触し、女性が死亡しました。
広島県大竹市では、複数の車による追突事故があり、男性1人が死亡しました。
警察は、凍結した路面でスリップが相次いだと見て、原因を調べています。
2つの低気圧はこのあと北海道付近で一つにまとまって、冬型の気圧配置が強まるため、北日本から西日本の沿岸部を中心に、非常に強い風が吹き、日本海側や山沿いでは、まとまった雪が降って、大荒れの天気となる見込みです。
特に北海道では、暴風が吹き荒れる見込みで、気象庁は、オホーツク海側では、あすにかけて数年に一度の猛吹雪になるおそれがあるとして、無理な外出は控えるよう、呼びかけています。
では外の様子です。
にじまると一緒に各地の空を散歩する、にじさんぽです。
気象予報士の奈良岡さんとお伝えします。
きょうは各地で冬の嵐となっています。
それでは外の様子見てみましょう。
こちらは、鳥取県、日本海に面した鳥取港の現在の様子なんですが、カメラに雨粒がかなりしっかり付いていますね。
波が立っているのがよく分かります。
大荒れのお天気ですね。
風も強いですから、カメラも揺れていますね。
雪がこのあとも続きまして、雷を伴うこともありそうですから、雪の降り方も強まりそうなんですね。
あすも雪が続きます。
また波の高い状態も続きますので、雪、そして高波に警戒を続けてください。
続いてさいたま市内の現在の様子です。
こちらは青空、広がっていますが。
そうですね、こちらは晴れているんですけれども、風は強いですね。
そしてこちらでも、夜の初めごろ、雪が降ることもありそうです。
晴れているんですが、雪が舞うこともありそうですね。
十分お気をつけください。
では、改めてあすの天気、お願いします。
あすも日本海側を中心に雪で、ふぶきそうです。
猛烈な吹雪となる所もありそうですから、暴風、そして猛吹雪に警戒を続けてください。
雪の量も多くなりそうです。
続いて気温の予想です。
あすは朝、そして日中ともに真冬並みの寒さとなりそうです。
寒さ対策もしっかりなさってください。
あすは西日本でも氷点下の冷え込みとなりそうです。
以上、あすのお天気、お伝えしました。
こちら、北海道東部の羅臼町の現在の様子です。
白波が立っていて、海がしけていますね。
雪はちょっと今、この画面からはうかがえませんけれども、非常に警戒が必要ですね。
そうですね。
暴風雪、そして波もこれだけ高くなっていますので、海には絶対に近づかないということが、まず第一ですね。
2014/12/17(水) 14:10〜14:55
NHK総合1・神戸
情報まるごと[字]
▽低気圧発達で大荒れ 猛吹雪・積雪の備えを 【キャスター】小澤康喬,滝本沙奈,【気象キャスター】奈良岡希実子
詳細情報
出演者
【キャスター】小澤康喬,滝本沙奈,【気象キャスター】奈良岡希実子
ジャンル :
ニュース/報道 – ローカル・地域
ドキュメンタリー/教養 – 社会・時事
ニュース/報道 – 天気
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