未来世紀ジパング【沸騰ヒマラヤトレッキング!最貧国ネパールの光と影】 2014.12.15


ここはネパール上空
首都カトマンズを飛び立った小型飛行機が着陸態勢に入っていた。
向かうは…
山の中に見えてきたのは小さな滑走路。
通常着陸に必要な長さの半分しかない
乗客たちは緊張の面持ち。
滑走路の先は山の斜面。
反対側は谷底。
まさに世界一危険な空港に今…
乗客からも思わず拍手がわき起こる
この小さな空港に降り立つと大勢の旅行客がいた。
多いときには
彼らの目的は世界最高峰エベレストのトレッキングだ
世界中から
そのなかに日本からのツアー客もいた
こちらの吉崎さん夫婦。
2人でエベレストを見るのが長年の夢だった
エベレスト街道を行くトレッキングいよいよスタート
エベレストのベースキャンプまで続くエベレスト街道。
今回のルートは空港のある標高2,840mのルクラを出発。
3日間かけて富士山より高い標高3,880mのシャンボチェの丘まで登る。
そこからエベレストの絶景が望めるのだ
しかしよく見ると…。
10日間の旅にしてはやけに
そのわけは…
実はゾッキョと呼ばれる牛の仲間が荷物を運んでくれる。
おとなしいゾッキョはヒマラヤの大切な働き手だ
エベレスト街道は谷あいの道を上り下りしながら進んでいく
下のほう見てごらんすごいのあの茎が。
道中にはこんな楽しみも
今の時期にしか咲かない花だという
更に進むと何やら奇妙なものが見えてきた
1回まわすとお経を唱えたことになるという。
エベレスト街道では自然だけでなく地元の文化にも触れることができる
とはいえ3,000mを超える山歩き楽ではない
行く手に集落が現れた
ここにはトレッキング客のための売店があった。
よく見るとお菓子の袋がパンパンに膨らんでいる。
高所で気圧が下がっているためだ。
集落にはカフェもあった。
世界各国のトレッキング客がここでひと休み。
更に驚きの光景が。
なんとスマートフォンで調べものをしている。
実は至るところにWi−Fiが完備されているのだ
クレジットカードも使える
更に歩くと雪山が見えてきた
皆夢中でシャッターを切る
なかなかの眺めだがヒマラヤではまだまだ序の口だ。
歩き続けて2日しだいに足取りが重くなってくる
上り坂はかなりこたえる
途中にはこんな吊り橋も待ち受けていた
高いところが苦手だという吉崎さん。
これにはちょっとまいったようだ
それでもなんとか今夜の宿泊地ナムチェバザールに到着
こちらが泊まるロッジ。
部屋にはベッドが2つ。
寝袋を敷いて寝る。
しかし外を見ると空が厚い雲に覆われ始めた。
実はエベレスト1年のうち半分は雲に覆われ見えないという。
明日は大丈夫なのだろうか。
更に心配なのが体調だ。
吉崎さん元気がない
するとガイドが何か取り出した
標高3,400mを超えるため高山病になってしまうこともある。
場合によっては下山しなければならない
69歳の吉崎さん大丈夫か
この日は早めに寝ることにした
翌朝エベレストを望むシャンボチェの丘に向けて出発。
心配していた天気は…
吉崎さんの足取りもしっかりしている
この急な坂を登りきると目的地シャンボチェの丘。
果たしてエベレストは見えるのか?
目の前に広がるヒマラヤ山脈の大パノラマ。
その中央にそびえるのが…。
世界一の高さを誇るエベレストだ
この景色を見るため3日間歩いてきた
ここまで来なければ見られない世界一の絶景
夢に見た風景を目の前にして吉崎さん夫婦も…
(歓声)
しかしエベレスト街道人気の秘密はこれだけではなかった
一方ネパールの観光産業に大打撃を与えた雪崩事故。
九死に一生を得たネパール人を直撃
更に風光明媚なネパールの丘に
この国の発展に人生を捧げた
アジアの最貧国『未来世紀ジパング』今回はネパールの光と影に迫ります。
それにしてもエベレストのトレッキング人気ですね。
ちょっと行ってみたくなったし今のでもう感動しましたよ。
そうですね。
さあそしてネパール出身のエソダさんよろしくお願いします。
エソダですよろしくお願いします。
エソダさんネパールの人にとってエベレストっていうのはどんな存在ですか?そうですよねさあそこでまずは今回の沸騰キーワード大橋さんお願いします。
はい今回の沸騰キーワードはこちらです。
そうなんですかね?どうしてですか?こちらをご覧ください。
ネパールはヒマラヤ山脈を望む山岳国家ですね。
中国とインド。
アジアの二大大国に挟まれた国なんですね。
そして人口がこういう内陸の山岳国にしては多いんですね。
この大きさの国でオーストラリアよりも多くの人が住んでる。
そういうことですね。
産業といえば農業が中心。
しかも海から遠いですから…。
確かにこの条件を見てしまうと開発が難しいのかなと思ってしまいますね。
最貧国。
そういうわけで今年間50万人が出稼ぎで出国してるということなんですね。
50万人…。
多いね。
そうですね。
多いですね。
そうなんですか?そうなんですね。
さあ世界一開発が難しいといわれるネパールなんですが実はそこに日本が深く関わっていました。
黄金の国よ再び。
東京からバンコク経由でネパールの首都カトマンズまでおよそ10時間。
更に国内線に乗り換えエベレストのふもとルクラへ
エベレスト街道のシャンボチェの丘にほとんどのトレッキング客が立ち寄る場所がある。
覗いてみると
その目の前には
ここに来れば世界の屋根が一望できる
実はここホテルのカフェテラス。
標高3,880mにつくられた富士山より高い場所にあるホテル
トレッキングを楽しんだ日本人ツアー客のもう一つの目的はこのホテルに宿泊することだった。
吉崎さん夫婦も早速部屋へ
きれいすてき。
きれいだ。
すてきほら。
うわぁかわいい。
ベッドはもちろんトイレや風呂も部屋に完備している。
そして一番の売りは
最高の贅沢だ。
食事も本格的だ。
厨房では12部屋の客のために5人のネパール人シェフが腕をふるう。
この日はツアー客のために意外な料理が準備されていた。
出てきたのは…
メインは鶏の照り焼き。
ご飯に味噌汁そして茶碗蒸しまで。
標高3,800mで出てきたまさかの日本食に思わず箸も進む。
気になるその味は?
実はここでおいしい料理を作るには特別な苦労がある。
例えば煮物を作るのに欠かせないのが…
高所で気圧が低いため火が通りにくい
もう一つ大変なのが食材の調達。
時にはヘリで運んでくることも
日本人客とはいえなぜわざわざ日本食なのか。
それにはあるわけがあった。
フロントのネパール人スタッフに話を聞くと
お客さんはいちばん多いのは日本人です。
このホテル43年前にできたのだがつくったのはなんと日本人だという
その人物が首都カトマンズにいると聞き取材スタッフが向かった。
ネパールの観光を変えた驚きの日本人とは
エベレスト街道にホテルをつくった日本人がカトマンズにいるという。
世界遺産にも指定されている歴史と文化の街
賑わう街なかで高齢の日本人がいた。
どうやらこの方のようだ
この男性こそエベレスト街道にホテルをつくった
現在ネパール旅行を手配する会社も経営する宮原さん。
なぜあんな場所にホテルをつくったのか
大学時代宮原さんは山岳部に所属。
卒業後は南極観測隊に参加しグリーンランド遠征では隊長を務めた冒険家だった。
ヒマラヤ登山隊に参加したことをきっかけに…
初めて見たエベレストに心を奪われた
ネパール政府と粘り強く交渉。
日本の関係者やネパール政府から資金をかき集め
そして1971年。
世界一高い場所にあるホテルを完成させたのだ。
ホテルの完成は観光客を呼び込むだけではなかった。
地元の村に雇用も生み出した
そんな宮原さんは
なんと日本の国籍を捨てネパール国籍を取得したのだ
近年のネパールの政治の混乱それが理由だった
ところが前代未聞の事件が起きる
2001年王宮内で国王以下10人が射殺されたのだ。
犯人はその場で自殺した皇太子だといわれているが真相はいまだ闇の中だ
その一方で地方の貧しい村から国の政治に不満を持ったマオイスト毛沢東主義者がゲリラ活動を開始。
政府軍との戦闘にまで発展した
しかしいまだ憲法も制定されず行政も機能していないのが実情だ
しかも電気が使えるのは1日に12時間だけ。
交通量の多い交差点の信号もこのとおり。
そんなネパールをなんとかしたいと宮原さんが国籍を変えてまでやろうとしたこと。
それは…
なんと政党を結成。
国政に打って出たのだ。
選挙で1万票近くを集めたものの残念ながら落選。
それでも宮原さんネパールの発展をまだ諦めてはいなかった
風光明媚で知られるネパール第2の都市ポカラ。
その見晴らしのいい丘に
そこに宮原さんの姿が
この建物こそ宮原さんが手がけるネパール発展の切り札
エベレスト・ビューに続く
その売りはやはり絶景。
目の前に8,000m級のアンナプルナの山々がそびえる。
ホテルの名は
80歳の宮原さん。
毎日現場に足を運び自ら陣頭指揮を執っている
ホテルは再来年の春完成の予定だ
すごすぎてちょっと宮原さん。
すごいバイタリティーですよね。
竹田さんいかがでしたか?宮原さんやっぱり国籍まで取っちゃうってその徹底ぶりが。
この新しいホテルつくるのだってそうですね。
でも1日に12時間停電するとか結構大変…。
大変ですねやはり工場とかがあったりしてても停電があるので休むことが多いっていうのも結構珍しくないですね。
そんなネパールにとってやはり観光資源は頼みの綱
こちらをご覧ください。
政情不安で2001年は落ち込んでしまったんですけれどもそのあと再び戻ってきまして現在は年間およそ80万人が訪れているんですね。
観光収入はこちら…。
何だと思いますか?坂下さん。
え?えっ何だろう観光…。
登山隊?はい。
100万円から!?えぇ。
なかなか高いですね。
20億円!すごいね。
さぁこのシェルパにたいへんな悲劇が起こってしまいました。
今年4月エベレストの標高6,000m付近で大規模な雪崩事故が発生したのを覚えているだろうか。
これはそのときの実際の映像。
1万4,000トンもの雪が崖の上から崩れ落ちた。
突然の出来事に登山隊員もパニック状態。
16人もの犠牲者を出すエベレスト登山史上最悪の事故となった
そのほとんどはシェルパと呼ばれる登山隊のガイドだった。
今回の事故で九死に一生を得たという人物に会うことができた
エベレスト登山史上最悪の雪崩事故。
犠牲者のほとんどはシェルパと呼ばれる登山隊のガイドだった
シェルパとはもともとエベレストのふもとに住むシェルパ族という民族のこと。
彼らの村を訪ねた
農業以外に収入の手段は少なくネパールでも最も貧しい地域の一つだ
今回の事故で九死に一生を得たという人物に会うことができた
ラクパさんは2人の子供と奥さんの4人家族。
犠牲になったシェルパの多くは彼の仲間だったという
しかしラクパさんシェルパの仕事を辞めるつもりはないという
そんな夫の仕事を奥さんはどう思っているのか
あの事故で本当にいろんな影響がありましたよね。
そうですね日本でもテレビ局が予定していたですねエベレスト登山が中止になったりとかですね…。
経済的にも大きくダメージがあったということなんですね。
みなさん今回の事故はどんなふうに…。
そんなネパールで新しい産業をつくろうと奮闘する日本人女性がいました。
ここにわずか8年で国内外20店舗にまで拡大した大人気のブランドがある。
店の名は…
この日も店内は混み合っていた。
客のお目当ては…
素朴で優しい肌触りとナチュラルな風合いがウケている
牛皮のシワをいかしたという個性的なバッグ。
ビジネスマンに人気だ
それがこのブランドのコンセプト
8年前この会社を立ち上げいまや企業家としても注目を集めている…
バングラデシュに140人もの従業員が働く自社工場を構える。
そんな山口さんが次に狙う国があるという
ネパールで作る商品どんなものなのか
ネパールの首都カトマンズの郊外にある小さな村
車から降りてきたのは日本人女性
マザーハウスの社員だ
この村にあるものを探しにきた。
村の長老が案内してくれるという。
あぜ道を歩いていくと…
長老が茂みに手を突っ込み何やら引っ張り出した。
これは?
田口さんが探しにきたのは…
これで商品を作るという
は〜いただいま!
採ったアカネを持って民家のような場所にやってきた
早速先ほどのアカネを鍋で煮出す
マザーハウスがネパールで作る商品…
2011年バングラデシュのカバンに匹敵するような商品が作れないかとネパールにやってきた田口さん。
そのとき出会ったのが草木染めだった
しかしその技術は廃れつつあった
理由はとても手間がかかるからだ
そしてシルクの生地を染料につけ込み色ムラができないよう常に…
3人がかりでも作れるのは1日8枚ほど。
確かに効率は悪い。
しかし田口さんはなんとかネパールの産業として復活させたいと考えていた。
だが手作りだけに問題も多い。
この日も染めを始めようとしたそのとき…
早速生地の製作を依頼している工場へと向かう
ナマステ!
工場といっても女性たちが絹糸を手で紡いでいるだけの場所
本来白い絹糸だけで織られているはずが黒ずんだ糸が1本混じっていた。
このまま染めると不良品になってしまう。
田口さんストレートに切り出す
しかし…
ネパールの草木染めを復活させようとしているマザーハウスの田口さん。
生地に不具合を見つけこう切り出した
しかし責任者は…
この発言に田口さんは…
これまでネパールでは女性がビジネスに参加する機会がなかった。
まずビジネスとは何かを教えなければならない
3週間後
店内には色鮮やかなコーナーができていた
ネパールの草木染めのストールだ。
あのアカネで染めたものも並んでいる。
店には田口さんの姿も。
興味を示す客が続々と現れた
ありがとうございます嬉しい。
嬉しい!
ネパールの草木染めが今新たなブランドとして羽ばたこうとしている
すごいちょっと草木染め興味ありますね。
そうですね。
そうですね。
というわけでネパールで作られた草木染めのストールご用意しました。
皆さんもぜひ手にとって触ってみてください。
すごい。
色もすばらしい。
やわらかい。
色がすてきですね。
グラデーション。
ちょっと巻いてみます?せっかくなんで。
ちょっと失礼して。
ありがとうございます。
ほんとにやわらかくて肌なじみがいいんですよね。
いいですね。
すてきですよ。
後藤さんこのVTRのようなこういう取り組みっていうのはどんどん広がりを見せる可能性ありますかね?おおいに期待できると思いますね。
ネパールで廃れかけていた伝統産業である絹産業を復活させてそれを田口さんたちマザーハウスが商品化していく。
そしてそこにネパールで眠っていた女性労働力を活用するということですね。
すごく嬉しいですね。
やはり持続することっていうのはすごく重要なんでこういう勉強しながらできること。
それが自分の生活向上につながるっていうことはすごいいいコンセプトだと思います。
そうですね。
さあそれでは後藤さん今回の未来予測をお願いします。
私の未来予測はこちらです。
目指せ!アジアの何なのか?
あれ?急にスイスの話…。
スイス今まで出てきてないよね?そうですよね。
こちらをご覧ください。
そしてスイスもネパールと同じように…。
でもネパールはまだアジアの最貧国の1つでそう簡単にいかないのかなと思ってしまうんですけど…。
先ほど出稼ぎ50万人と言いましたけどもそういう人たちがどんどん帰ってきてネパールの産業発展に努力すると。
留学生で外国から技術を学んだり言葉ができるようになった人たちが戻ってくればこれから発展のチャンスが広がるというふうに思いますね。
2014/12/15(月) 22:00〜22:54
テレビ大阪1
未来世紀ジパング【沸騰ヒマラヤトレッキング!最貧国ネパールの光と影】[字][デ]

トレッキングブームで“エベレスト街道”が沸騰しているネパール。エベレストを望むホテルを43年前に建て、地元の少数民族を雇用し、貢献し続ける日本人がいた…。

詳細情報
番組内容
トレッキングブームで“エベレスト街道”が沸騰しているネパール。しかし、実態は世界最貧国のひとつに数えられ、相次ぐ遭難事故も影を落とす。そんなアジアの山岳国に、エベレストを望むホテルを43年前に建て、地元の少数民族を雇用し、貢献し続ける日本人がいた。また、「途上国発のオリジナルブランド」で注目を集める日本人女性、マザーハウスの山口絵理子さんがネパールを拠点に新たなビジネスに打って出ようとしていた。
出演者
【メーンMC】
 SHELLY
【進行役】
 大橋未歩(テレビ東京アナウンサー)
【沸騰ナビゲーター】後藤康浩(日経新聞編集委員)
【ゲスト】竹田圭吾、坂下千里子、エソダ・バスネット(ネパール出身)
関連情報
【公式ホームページ】

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