NHKニュース おはよう日本 2014.11.22


おはようございます。
7時になりました。
衆議院がきのう解散され、各党は、来月2日公示、14日投票の衆議院選挙に向けて、事実上の選挙戦に入りました。
与党側が、安倍政権の経済政策、アベノミクスの継続を訴えるのに対して、野党側は、アベノミクスや解散に踏み切ったこと自体を批判し、対決する構えです。
衆議院の解散に踏み切った安倍総理大臣。
以上をもって、散会します。
政府は、臨時閣議を開き、衆議院選挙を来月2日公示、14日投票の日程で行うことを正式に決めました。
おととし12月以来で、2回連続となる師走選挙に向けて、事実上の選挙戦に入りました。
選挙ポスターの掲示板を作っている仙台市の業者です。
合わせて1万2000枚の掲示板を、来週中に仕上げるため、この3連休は従業員総出で製作に当たることにしています。
事務用品のレンタル会社には、立候補予定者の陣営などから注文が殺到しています。
机やパイプいすは、すでに注文に追いつかない状態になっていて、急きょ、新たに商品を仕入れることを決めました。
与党も。
頑張ろう!
野党も。
頑張ろう!
そして安倍総理大臣は、解散後の記者会見で、次のように述べました。
今回の選挙では、与野党は総力戦を繰り広げることになります。
自民党は政権公約で、景気回復、この道しかない。
をスローガンに掲げ、景気対策や成長戦略に加え、来年度から法人税の実効税率を引き下げるなどの改革を行い、経済再生と財政再建を両立させることを柱とする方針で、来週25日に決定し、発表することにしています。
公明党はマニフェストで、平成29年4月の消費税率の引き上げと同時に、食料品などを対象にした軽減税率の導入を目指すことや、消費税率の引き上げまでの間に、デフレ脱却や経済再生に取り組むことを打ち出す方針で、最終的な取りまとめの作業に入っています。
一方、民主党は、アベノミクスを転換し、厚く豊かな中間所得層を復活させるとして、女性や子どもの貧困対策や、介護報酬の引き上げなどを重点政策としたマニフェストの取りまとめを急いでいて、あさって全国幹事長会議を開いて、こうした方針を徹底することにしています。
維新の党は、国会議員の定数と歳費の3割削減や、首相公選制の導入、消費税の地方税化、道州制への移行などを盛り込んだ公約をきょう、公表する方針です。
次世代の党は、将来世代に付けを回さない政策を実現するとして、追加の金融緩和を撤回するなど、アベノミクスの軌道修正や、自主憲法の制定、国の会計制度の改革などを公約の柱に据えることにしています。
共産党は、議席の上積みを目指して、消費増税とアベノミクスの中止、集団的自衛権の行使容認の反対、原発再稼働の反対、沖縄での新基地建設の反対などを盛り込んだ公約を、来週公表することにしています。
生活の党は、非正規雇用の拡大を防ぐことや、国の権限を地方に移す分権改革を進めることなどを訴える方針です。
社民党は、消費税率の引き上げの中止や、脱原発社会の実現、TPPへの参加反対などを公約の柱とすることにしています。
では、政治部の曽我記者に聞きます。
今回の衆議院選挙、最大の争点は、アベノミクスということになるんでしょうか。
そういうことになります。
安倍総理大臣みずから、アベノミクス解散と銘打ちまして、国民にアベノミクスを評価を問う姿勢を鮮明にしています。
野党もこれを受けて立ち、アベノミクス批判を繰り広げる立場ですから、この争点ではかみ合った論戦が期待できそうです。
与党側は、雇用が改善し、賃金が上昇したとして、アベノミクスは確かな成果を上げていると実績を強調し、経済再生と財政再建をともに果たすには、この道しかないと訴え、野党には対案を示すよう迫る構えです。
対する野党側は、金融緩和による円安でも、輸出は思ったほど伸びず、むしろ円安によって輸入する原材料や燃料が値上がりし、中小企業や年金生活者の暮らしを直撃し、格差が拡大していると批判しています。
生活にも密接に関わるだけに、このアベノミクスへの評価は、判断材料とする有権者が少なくないはずだと思います。
アベノミクス以外には、どのような争点が考えられるでしょうか。
安倍総理大臣はきのう、2年間の政権運営を振り返りまして、特定秘密保護法、集団的自衛権の行使容認、原発の再稼働など、国民の意見が分かれるテーマについても訴えていく姿勢を明確にしました。
ただこうしたテーマを巡っては、野党内にも賛成や反対の立場が混在するため、対決一辺倒とはならず、それぞれの党が重点を置く政策を中心に、論戦を挑むことになる見通しです。
曽我記者にはまた後ほど聞きます。
さて、今回の衆議院選挙に、有権者は何を望んでいるのでしょうか。
選挙の大きな争点は、アベノミクスです。
経済界からは。
一方、地方からは。
交渉が続くTPP・環太平洋パートナーシップ協定。
農家からは。
基地問題を抱える沖縄では。
東日本大震災の被災地では。
さらに、拉致被害者の家族は。
今度の衆議院選挙は、小選挙区を5つ減らす0増5減の法律に基づいて行われる初めての選挙で、議席の数は前回よりも5減って、475となります。
衆議院の小選挙区の数は、福井、山梨、徳島、高知、佐賀の5県で、それぞれ3から2に減ります。
この結果、議席の数は、前回までの480から、小選挙区が295、比例代表が180の合わせて475となります。
定員が475になることに伴い、衆議院では、過半数が238議席となるほか、17の常任委員会のすべてで委員長を出したうえで、野党側と同じ数の委員を確保できる、いわゆる安定多数が、249議席、常任委員会のすべてで委員長を出したうえで、過半数の委員を確保できるいわゆる絶対安定多数が266議席となります。
また、参議院で否決された法案の再可決や、憲法改正の発議に必要な3分の2の議席は、317議席となります。
この定員475の衆議院選挙に立候補を予定しているのは、小選挙区と比例代表合わせて、これまでに982人となっています。
各政党の発表やNHKのまとめによりますと、きのう現在で、全国295の小選挙区に立候補を予定している人の数は、自民党が283人、民主党が162人、維新の党が72人、公明党が9人、次世代の党が23人、共産党が289人、生活の党が14人、社民党が6人、太陽の党が1人、そのほかの政党や無所属が22人となっています。
このほか来週28日に解党するみんなの党の全議員も、小選挙区からの立候補を検討しています。
この結果、295の小選挙区に立候補を予定している人は、合わせて885人となっています。
一方、全国を11のブロックに分けて行われる比例代表は、定員が180です。
小選挙区と重複立候補をせず、比例単独で立候補を予定している人は、自民党が6人、公明党が25人、次世代の党が1人、共産党が22人、生活の党が1人、幸福実現党が42人となっています。
このほかにも比例単独での候補者の擁立を検討している政党もあります。
そして小選挙区と比例代表を合わせた候補者の数は、982人で、きのうの段階では、前回、おととしの衆議院選挙の候補者数を522人下回っています。
各政党は、まだ候補者が決まっていない小選挙区や比例代表で、候補者調整を急いでいて、最終的な候補者の数はさらに増えるものと見られます。
では再び、政治部の曽我記者に聞きます。
選挙戦ではどこが焦点になりそうですか?
安倍総理大臣は、自民、公明両党が過半数の238議席を取れるかどうかだとしています。
ただ、この勝敗ラインについては、与党内からも予防線を張り過ぎだという指摘が出ていまして、公明党の山口代表は、いわゆる絶対安定多数の266議席を上回る、270議席の獲得を目指すと明言しています。
一方で、民主党の枝野幹事長はきのう、民主党がまだ政権交代の受け皿にはなりえていないと認めました。
民主党の野田前総理大臣は去年、NHKのインタビューに対し、政権を失った衆議院選挙を振り返り、二大政党制の根幹が崩れかかっていると述べましたが、今回は自民党と民主党が、政権を懸けて対決した過去2回の政権選択選挙とは趣が異なります。
しかし、与党内には選挙情勢は楽観できないという見方もありまして、選挙戦の展開を見極める必要がありそうです。
その選挙戦の行方を左右するのは、なんでしょうか。
一つは野党の選挙区調整なんです。
野党側には、2年前に小選挙区で候補者が競合し、与党側を利する結果になったという反省があるだけに、野党第1党の民主党と、第2党の維新の党を中心に、選挙区の住み分けができないか調整を進めています。
野党側にとっては、力を糾合し、与党対野党という選挙構図を作り出せれば、一強多弱の政治状況を打破する選挙戦に持ちこめる可能性はあります。
また論戦の主導権を巡る駆け引きも重要です。
安倍総理大臣はきのうの記者会見で、争点をアベノミクスに絞り込む戦略を打ち出し、その語り口は郵政民営化を掲げて郵政選挙で圧勝した小泉元総理大臣を思い起こさせました。
与野党のいずれかが、有権者を引き付ける政策を提示できるのか、建設的で活発な論戦を期待したいと思います。
ここまで衆議院の解散についてお伝えしました。
では次です。
京都府向日市で、夫に青酸化合物を飲ませて殺害したとして、67歳の妻が逮捕された事件で、事件の直前、夫が妻に、一緒に新年を迎えようなどという内容のメールを送っていたことが、捜査関係者への取材で分かりました。
警察は、夫に自殺をする理由がなく、殺害されたことを示す証拠と見て、捜査を進めています。
調べに対し、妻は容疑を否認しているということです。
去年12月、京都府向日市の自宅で、筧勇夫さんが死亡して、体内から青酸化合物が検出され、警察は妻の千佐子容疑者が青酸化合物を飲ませて殺害したとして、殺人の疑いで逮捕しました。
その後の調べで、事件の直前、勇夫さんが、自宅のパソコンから千佐子容疑者に、一緒に新年を迎えようというメールを送っていたことが、捜査関係者への取材で分かりました。
勇夫さんと千佐子容疑者は、事件の前の月に結婚しましたが、千佐子容疑者は、結婚後も勇夫さんが暮らす自宅には週4日ほどしか訪れず、それ以外は、親族が所有していたマンションで暮らしていたということです。
警察は、勇夫さんに自殺をする理由がなく、殺害されたことを示す証拠と見て捜査を進めています。
警察の調べに対し、千佐子容疑者は、私は絶対に殺していませんと、容疑を否認しているということです。
スポーツは筒井アナウンサーとお伝えします。
おはようございます。
まずこの時間は、大相撲からです。
九州場所の優勝争いも大詰めですね。
そうなんですね。
13日目でついにこの横綱・白鵬、単独トップに立ちました。
白鵬、1敗で並んでいた鶴竜が敗れたあと、土俵に上がりました。
踏み込んだ、まわしが取れない。
巻き替えた、速い!上手を取りました。
しかしここは、いったん下手を切った。
出るのは琴奨菊、上手投げ、白鵬、勝ちました。
単独先頭に立ちました。
遠藤が6連勝で、2場所ぶりの勝ち越し。
逸ノ城は栃ノ心との力相撲を制して、勝ち越しまであと1番です。
やはりといいますか、白鵬が出てきましたね。
本当に強いですね。
さあ、そしてきょう14日目は1敗の白鵬は同じ横綱・日馬富士と、そして2敗に後退しました鶴竜が大関・琴奨菊と対戦します。
きょう、白鵬が勝って、鶴竜が敗れますと、白鵬の歴代最多に並ぶ32回目の優勝が決まるということになります。
続いてはテニスです。
錦織圭選手も、ことしの活躍はすごかったですね。
もう大活躍でしたね。
その錦織選手ですが、世界ランキング5位まで上げて、今シーズンを終えましたが、きのう、単独インタビューに答えてくれました。
錦織選手が大きく飛躍したのが、四大大会、グランドスラムの全米オープン。
俊敏なフットワークとひらめきあふれるプレーで、シングルスでは、日本選手で初めて決勝まで進みました。
飛躍のきっかけとなったのは、今シーズンから指導についたコーチのマイケル・チャンさんでした。
世界のトップが見える位置まで来た錦織選手。
次の目標に掲げたのは。
いつかはと言っていましたけれど、1月には全豪オープンもありますし、え活躍、期待したいですよね。
期待しちゃいますよね。
またプレーしているときと話しているときのギャップもね、魅力の一つですよね。
さあそして、最後はフィギュアスケートの羽生結弦選手の情報です。
けがが心配ですけれども、状態はどうなんでしょうか?
日本スケート連盟のフィギュア強化部長によりますと、普通に歩くことはできるが、痛みはまだ残っていると、羽生選手の関係者から連絡を受けたことを明らかにしました。
来週のNHK杯の出場なんですけれども、回復状況を見ながら、判断する方針だということです。
無理しないでほしいですよね。
そうですね。
スポーツでした。
では続いて、3連休初日のお天気、南さんです。
きょうは東日本や西日本は、晴れる所が多い見込みです。
では午前3時の天気図です。
東日本や西日本は高気圧に覆われて、きょうの日中は晴れる所が多いでしょう。
ただ、湿った空気が流れ込む九州南部から、南西諸島は雲が広がりやすく、雨の降る所も出てきますし、また寒冷前線が近づく北日本の日本海側は、雨の降る所が多くなる見込みです。
そしてこの寒冷前線、きょうの日中から夜にかけて、北日本を通過していく見込みです。
通過する際には、雷を伴う所や、また突風が伴うおそれがありますので、ご注意ください。
昨夜からの雲の移り変わりです。
東日本や西日本付近は多少、雲が出ている程度で晴れている所が多くなっています。
一方、南西諸島は雲が多く、また北日本も、日本海側を中心に、ところどころに発達した雲が見られます。
きょうの天気の移り変わりです。
東日本や西日本はおおむね晴れますが、南西諸島から九州の南部は雲が多く、一時的に雨の降る所がある見込みです。
また北海道や東北は雲が広がりやすく、日本海側を中心に一時的に雨が降り、雷を伴う所も出てきそうです。
2014/11/22(土) 07:00〜07:30
NHK総合1・神戸
NHKニュース おはよう日本[字]

衆議院が解散され、安倍政権が進める経済政策「アベノミクス」の継続の是非などを争点に、各党は事実上の選挙戦に入った。注目点などについて徹底解説する。

詳細情報
番組内容
衆議院が解散され、安倍政権が進める経済政策「アベノミクス」の継続の是非などを争点に、各党は、来月2日公示、14日投票の衆議院選挙に向けて、事実上の選挙戦に入った。今度の選挙は、衆議院の小選挙区を5つ減らす「0増5減」の法律に基づいて行われる初めての選挙で、議席の数は475。各党は、公約の作成など、選挙に向けた態勢づくりをすでに本格化させている。注目点などについて徹底解説する。
出演者
【キャスター】近田雄一,和久田麻由子,【スポーツキャスター】筒井亮太郎,【気象キャスター】南利幸

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ニュース/報道 – 定時・総合
ニュース/報道 – 特集・ドキュメント
スポーツ – スポーツニュース

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