(阿川)おはようございます。
阿川佐和子です。
今日のゲストはかつてはアイドル俳優として本当にそのすがすがしさを標榜してらっしゃったんですけどいつの間にか渋い役者として…。
でも顔は全然変わってないっていう。
このなんか変身ぶりがほんとにすてきで何度お会いしても私は感動する方です。
俳優の三浦友和さんです。
(拍手)どうもお久しぶりでございます。
おはようございます。
いかがですか?最近はどれぐらいお忙しいですか?あの〜ちょうどTBSのドラマが今連ドラで入ってるのでそれはちょっと…。
あっそう…。
はい。
ええ。
なんか刑事役とか…。
ええ〜っと元警察官みたいな…はい。
ご覧になってないですね「Nのために」っていう番組があるんですけど。
(スタッフ)あははっ!TBSの番組なんですけど。
あははっ!
(ナレーション)今日のゲストは駐在の女房として当たり前のことしてるんだから。
犯人必ず捕まえるけん。
定年後も事件の謎を追い続ける元警察官から冷徹な暴力団員まで幅広い役柄を演じ存在感を放っています。
チンピラ1人殺したぐらいでけじめつけたと思ったら大間違いだよ!2012年にはその功績と演技力が評価され紫綬褒章を受章。
そんな三浦さん若かりし頃は「伊豆の踊子」など文芸作品を演じるそして…。
28歳で山口百恵さんと結婚。
しかしその幸せの裏にはさまざまな試練がありました。
もうほんとにあの…どうしたらいいか分からなくてずっと過ごしてましたね。
うまくいかないっていうか…。
今日は三浦さんが俳優として夫としての半生をサワコに語ります。
今日はちょうど11月22日の「いい夫婦の日」で。
なんてタイトルでしたっけ?理想の夫婦…その賞を9年連続で取っているというご自身のお気持ちとしては。
結婚してもう35年になるんですが。
11月19日で35年目を迎えるんですけどね。
まあうれしくもあるんですけどね反面困るわけですよ。
ああ〜。
いい夫婦ですよ自分たちはね。
それは思ってるんだけど違うイメージできっとね思ってらっしゃるんじゃないかなと思って。
もの凄く立派な奥さんでなんか冗談も言わない旦那で…みたいなイメージで思ってると困るな〜っていう感じですかね。
案外な三浦夫婦のバカさかげんはどこらへんにあるんですか?バカさかげんの塊かもしれない。
ええ〜!?ふふふっ。
結局だって家で見てるのはバラエティーしか見てませんからね。
バラエティーがお好きなんですか?うん。
あっこれね夫婦円満の秘訣かもしんないです。
なんですか?ドラマ真剣に見ると会話なくなるんですよ。
だけどバラエティーってつっこみどころ満載じゃないですか。
だからそこで会話が生まれるんですよ。
テレビにつっこんだりするんですか?そうです。
「バカじゃないの?あれ」なんて。
「ちっともおもしろくない」とか。
ええ。
罵ったりもしますけど。
おお〜そうか。
こういう罵ってるところは外では出さない!みたいなね。
ふふふっ。
でもそれ賞取っている間はあんまり夫婦げんかはできないとか…。
夫婦げんかは元からしないですからね。
元からしない?前伺ったときもそうおっしゃってましたけど。
機嫌が悪くなってむっつりするとかいうことはないんですか?機嫌が悪くなることがないんですよ。
嫌だもう〜ほんとに?「嫌だ」って…あははっ。
はい。
はあ〜…。
まああの…息子さんももうお2人ともおうちを出て。
はい。
じゃあ夫婦2人だけの…。
そうですはい。
その方がいいっていう感じですか?
(三浦)大学1年生のときに次男坊なんかは寮生活で出ましたからねだんだんだんだん慣れていったっていう。
いきなり出ていったのではないので。
寂しいっていうことはじゃあ…。
最初はやっぱりちょっと気が抜けた感じはありましたね。
母親は特に感じるでしょうね。
そうですね。
男の子はだっていろいろお母さんが世話する場面は多いでしょうからね。
でもまあそれなりの変化を楽しんだりまたそれなりの生活で新しいことを見つけたりとかしていると思います。
しつこく伺いますけども1番「あっこの人と一緒になったことは僕にとって幸せだな」って思うことってどういうところだったりなさるんですか?それは日々ですよね。
だから家に帰ることがとってもストレス解消にもなり気持ちが落ち着くっていう場所であり続けてますからそれはとてもありがたいですし。
例えば役によってとか仕事の内容によってはイライラしたり…。
僕ね役にのめりこまないんですよ。
はい?のめりこまないんです役に。
のめりこまない?すっごくいいかげんな俳優なんですね。
(スタッフ)あははっ!ええっ!?あっそうなんですか?だから全然家に持ち込まないんです。
「カット!」ってかかったらそこで終わりみたいな。
じゃああんまりストレスはたまらない?仕事でストレスはたまらないですね。
ああ〜仕事で…うそついてました。
ちょっとたまりますね。
あははっ!台詞覚えてるときとか。
ああ〜。
それはちょっと…。
台詞覚えることがなければこんな楽しい商売はないって。
毎日中間・期末テストみたいなもんですからね。
そうですね。
はい。
それもあの…覚えてればいいんじゃなくて覚えてるってことは思い出しながら書けばいいじゃないですか。
僕ら関係ないですからそういうことしてちゃ駄目で…。
全部その場で出さなきゃいけないですから立て板に水のように。
うん。
そうですね自然にね。
覚えてればいいっていうもんじゃないっていう難しさがあるので俳優を目指す人は覚悟していただきたいと。
覚悟していただきたいとこのようにおっしゃっておられます。
(ナレーター)美しさとはただ飾り鑑賞するものだけではない。
日用品として使うものにこそ美しさを。
それを「用の美」と名付けたのは誰だったか。
もっと暖かいエアコンを。
もっと使いやすい冷蔵庫を。
もっと軽い掃除機を。
そんな新しい性能を追いかけたら家電は美しく飽きのこないデザインになっていた。
これからの日々に上質な美しさを。
パナソニック「Jコンセプト」それでは今でも記憶の中できらめいている一曲としたらいかがですか?何を選んでいただいてますか?1962年にデビューしてるザ・ビートルズっていうのがいるんですけど「LOVEMEDO」っていうのが僕の人生をある意味変えているので。
その一曲で?とてもあの〜ええ忘れられない一曲ですね。
それどこで聴いたんですか?
(三浦)聴いたのは64年ですから…。
じゃあ中学生になった…。
1年生のときです。
オリンピックの年です。
あっ昭和39年。
そうです。
そうかそうか。
友達が聴かせてくれたのが初めてで。
それで人生を変えたっていうのはどういうことなんですか?僕ら世代のミュージシャンもそれから俳優になってる人間も1番影響を受けてるのがやっぱりビートルズで格好いい!と思いましたね。
衝撃を受けましたほんとに。
こういう曲があるんだと思って。
じゃあビートルズを聴いて自分もミュージシャンになりたいと?思いました。
で高校になってから忌野清志郎さんと高校で出会われたんですよね?清志郎って清志ちゃんって呼んでるんですけど清志ちゃんのバンドっていうのは中学からずっと続いてるRCサクセションっていうバンドで…。
もうすでにRCサクセションだったんですね。
(三浦)高校3年生でプロデビューするんですけどねほんとに憧れの同級生でありながらスターで。
通学が一緒っていうのがあって。
じゃあ仲よしだった?ちょっと親しくなって家に行ったりもしてましたけど。
あっじゃあ清志郎さんからいろんな音楽的影響とか…。
音楽的影響というよりはもしかしたら自分もできるかもしれないという思い違いをするようになりましたね。
清志郎君って家に行ったらいつも寝てるんですよ。
27時間寝る男でしたから。
(スタッフ)あははっ!お友達が来ても?はいずっと寝てるんです。
お母さんちょっと心配になって新聞に投書したぐらいなんです。
新聞に投書したんですか!?なんて?うちの息子がこんなんですけど大丈夫でしょうか?って。
ほんとですよ。
じゃあ歌ってるか寝てるか?うんもう眠り王子でしたね。
あははっ!でも音楽始めるとすごいんですよ。
ほう〜。
ステージで魅せる力っていうのがもの凄いんですよ。
ふだんと違うんですよ。
そんなに違うんですか。
へえ〜でもこんなグダグダした男がスターになれるんだから…。
だって自分がこんな近くにいて普通のおにいちゃんなわけですから。
えっでも清志郎さんとバンド組んでメンバーみたいな感じで…。
いえいえ。
メンバーにはなってないです。
あの〜高校卒業して僕はなんとなくライブとかについていったりして打楽器をちょっとやったりなんかしたんですけどええ〜まあ関係なくプロのミュージシャンたちの姿も見るわけですよね間近に。
スコアを初見で見てすぐできる人たちっていう。
それももの凄いテクニックがある。
ここに今からいくのは無理だってほんとに思ったのもあってですね。
それでご自分で「よし!じゃあ俺も頑張ろう」じゃなくて…。
(三浦)でも何していいか分からないので彼らの…RCサクセションのマネージャーが「お前音楽才能ないみたいだからほかのことやったら?」っていうのがきっかけで俳優の道にいくんです。
はっきり言われちゃったんですか?ええ。
はっきり言ってくれてよかったですね。
そこからなんかもの凄くラッキーにすぐデビューが決まったりなんかしましてね。
そんなに下積みを長く続けるとかいうことなく。
下積みはまったくなかったですね僕は。
もの凄くラッキーなんだけどラッキーさに気づいてないっていう不届き者だったんですよ。
この仕事好きでやってるんじゃないんだよって別にいつでも辞めてやるよっていうようなどうしようもないヤツなんですよ。
ふてくされてたんですか?ふてくされてました。
ふふふっ。
で先輩から怒られたり…。
(三浦)しょっちゅう怒られてました。
怒られてたんですか?やっぱ態度が悪いんですね。
態度悪かったの?態度悪いんですよ。
態度悪かったんだ!悪かったんですよ。
(夫)《知らなかった》《妻はいつから靴下の重ねばきをしていたんだろう》行ってくるよ。
(妻)気を付けてね。
(ナレーター)そんなニッポンの暮らしに耳を傾けたら新しい家電が見えてきました。
床から暖めれば体に優しい。
今までにない暖かさを足元に届けるエアコンです。
あったかいわね…足元まで。
これからの日々にパナソニック「Jコンセプト」
(でんきやさん)どうです?新しい掃除機は。
(奥さん)ほ〜んとに軽くてびっくり!ごめんね手伝わせて。
息子さん家出てだいぶ経つけど今もキレイにしてますね。
あれ?何か出てきましたよ?まぁあの子ったら。
アハハ…。
(ナレーター)あなたの暮らしを家族のようにサポートします。
パナソニックの店。
フェア開催。
お菓子のコマーシャルに出たのがきっかけで奥様に出会われたんですよね?そうです。
21ぐらいのときに初めてグリコの「Pocky」というですねコマーシャルで初めて妻と一緒になるわけです。
まだふてくされてたんですか?そのときも。
すごく印象悪かったみたいです僕。
奥様に?えっそうなんですか?だってあちらは奥様まだ中学生…。
ええ〜っと最初のですね曲がヒットしてすぐぐらいのときですね。
ほう〜。
ふふっ…三浦さんはどういう印象だったんですか?ええ〜っとあっ歌手の山口百恵だ!って思いましたね。
(一同)あははっ!いや…でもそれ正直なあれですよ感想ですよ。
そのコマーシャルがきっかけで「伊豆の踊子」に…。
そうです。
一般応募をもちろんしてその中に事務所がもちろん願書みたいなものを出してたんですけど最終的にはまあ一高生だから東大生の中から選ぼうっていうのが東宝サイドで。
で最終までいったのが東大生なんですね。
あっそうだったんですか。
で僕はあの…監督が「こいつで」って言ってくれたおかげで…。
抜擢されたんですか。
そうなんです。
ちょっとでも経験のあるヤツを使いたいっていう監督の強い意思があって。
まったく素人も困ると。
それで東宝サイドが折れたんです。
へえ〜。
じゃあそこで選ばれてなかったらっていうかそこで東大生選ばれてたらどうなったんだろう?僕はだからこの世界にもういないかもしれませんしねもちろん結婚もしてないしっていうことですね。
そうですね。
最初のコマーシャルだけだったら結ばれることはなかったっていうことですか?ないでしょうね。
はい。
で映画で再会して…。
そうです。
それから…。
それからまた赤シリーズとか…またこれはTBSですけど。
それで始まって映画とテレビとずっと1年間で10か月ぐらい一緒でしたよ。
5年間ぐらい。
家族より一緒に…。
そうです。
まさにそうです。
でだんだんだんだんあれですか気心が知れてったっていうか仲よくなって。
そうですはい。
あっそんなに嫌なヤツじゃないんだなってちょっと思ってくれたみたいで。
あちらが?ふふっ。
つきあってみるとそうでもないなっていう。
(一同)あははっ!うん。
結婚なさったのが20代…。
(三浦)28です。
28のとき。
こんなこと今更伺うのもなんですけども結婚しようと思われたのはどうしてなんですか?一緒に暮らしたかったんですよ。
ほんとに単純な話ですね。
一緒に暮らしていったら楽しいだろうなと思ったんですね。
仕事で会うだけじゃなく。
だから映画のスタッフもコマーシャルのスタッフも皆さんすごく理解していて全然見て見ぬ振りずっとしてくれてたんですよ。
へえ〜。
そういう状況が分かってるから2人にしてくれたりとか。
ああなるほど。
彼女のマネージャーなんかもうちに送り届けてくれたりとか。
ほう〜。
だからコソコソなんか全然してなかったんですよ。
でもまあそれで前にも伺いましたけれどもおつきあいなさって結婚なさるまではマスコミに対して怖い思いをするとか。
要するにワイドショーのその…ハンディーカメラが出来てからです。
へえ〜。
あの…1番激しかった時代そこが発端ですよね。
それまでは雑誌のもんだったんですよ。
それがテレビの方になってからが歯止めが利かなくなった時代が10年ぐらいあったんでしょうねきっと。
その中のまあ渦中にいたっていうことのトラウマは残っていましたねずっと。
へえ〜。
でどうしていこうっていうか自分が奥様を守らなきゃいけない…。
そんな格好いいもんじゃないです。
もうほんとにあの…どうしたらいいか分からなくてずっと過ごしてましたね。
誰かに相談するとか。
うん…。
相談できる相手がいないですね。
いなかったですか?うん。
ええ〜…長かったですねそういう状況が。
メディア対応のストレスで結婚なさった20代終わりに一気に髪が白くなったって。
ああこれ染めてますけどね。
今これは染めてらっしゃるの?染めてます。
20代にもう真っ白になってたっていう。
確かに結婚前後でもの凄い白髪増えましたね。
今だから言えるってことですけど。
いやまあそうですけどね。
今だから聞けるっていうのも…。
あははっ。
で仕事の方はいかがだったんですか?仕事ももちろんだからそういう状況のときって精神状態もよくないし青春っていうことを武器にしてというかそういう様子の俳優でしたから30になって結婚して使う方も困った時代がもちろんあったでしょうね。
そっか30歳で高校生の役はなかなかっていう。
ええ無理ですね。
その清純派時代っていうのは結局何年ぐらい続いたんですか?まあ20代ほとんどですね。
ほとんど20代が全部。
青春スターって…年取った青春スターだったんですけどそういうまあ冠でしたね。
30代が1番仕事はうまくいってなかったですね。
うまくいかないっていうか…話がなかった時代ですね。
話が来ないんですか?選んでらしたんですか?いえいえ…来ないんですよね。
ほぼ10年間。
10年間?
(三浦)まったくないわけじゃないんですけれども。
うん…。
なんか自分でも迷っているしオファーする方もこいつには何ができるんだろうっていう迷いみたいな。
どういう役が合うんだろうかって。
そんで35で家建てちゃいましたからね。
大胆ですね。
うんやることがむちゃですよね。
でおうちを建ててみたものの…。
みたものの大変なあの…ローンを抱えるんですよ。
それがもう…はい。
それ全部三浦さんの肩に…。
当時バブル期ではないんですけどね。
あっバブル期だ!完全なバブル期です。
結構銀行も緩かった時代で貸してくれるんですよ。
へえ〜。
紳士服のコマーシャルに出られてご本人はどう思ってるんだろう?あのコマーシャルって思ってたけど…。
そうです。
だからその1番生活的な苦境を救ってくださったっていうですね足を向けて寝られないんですよ「洋服の青山」さんっていうのはね。
あははっ!33歳のときからですからね。
もう正直すごくありがたかったですよ。
はい。
家売らないですみましたからね。
あははっ。
なんとかローンを返していけるっていう。
でも仕事来ないとかなんかうまくいかないとかいうときにもう役者合わないから辞めて転職しようかとか…。
ええ〜っと一時期ちょっと頭をよぎったことはあるんですけどじゃあ具体的に何ができるかっていうともうまったく潰しのきかない人間になってることに気がつきましたね。
でじゃあ役者やるしかないと。
そうですね。
で少しずつじゃあ新しい三浦友和という役者さんがだんだん人生抱えた渋い役とかそれこそ刑事さんとか…。
刑事弁護士医者ええ〜…堅い感じは全部やってきました。
全部やってきました?どれがやりにくかったとか…。
全部やりにくいですね。
全部やりにくいですか?なんでですか?どうしてもそういうものがメインになってくるとあの…立派な人なんですよ。
ああ〜。
事件解決してみたりね正義感たっぷりだったりとかそういう人がつまらないと思っちゃうんですよ。
あぁ〜。
うん。
えっどういう人間に魅力を感じられるんですか?あの〜どんな役でもやっぱり弱さとかもろさを持ってるのが魅力ですよね。
あっそうかそうか。
だってそんな立派なヤツいるわけないじゃないかってどっかで思ってますよねみんな。
そりゃあそうですけど…。
理想としてはあるけどヒーロー像としては。
だから台本を見たときにそういう役だとやりたいって思わなくなっちゃうんですよ。
へえ〜。
逆に「アウトレイジ」なんていうのはあれは最初どういう経緯でお話が来たんですか?A43枚ぐらいにあらすじが書いてあってですね役柄もちょっと触れてあって。
台本じゃないんですね来たのは。
最初はそうですね。
3枚ぐらいのペラッペラの…。
その段階でもう迷いなくやらせていただきますっていう。
あははっ!いや北野監督から話が来るなんて想像もしてなかったですから。
で入ってみたらいかがでした?監督との…。
いや〜何も話してくれなかったですけど。
「ちょっとこういうふうにしてくれる?」とか…。
ほぼなんにもないですね。
でも現場はすごいですよピリピリしてて。
ひと言も無駄口なくみんなピシッとしてですね。
何度も撮り直すとか…。
(三浦)なんにもないんです。
「NGって自分で思ったら言ってください」みたいな。
ほんとにそうなんですよ。
おっしゃったんですか?僕は言わなかったですけど「自分でおかしいと思ったら自分でもう一回って言ってください」って言っていなくなっちゃうんですよ。
でもなんかあったら言ってよって気持ち…。
いやだからそこに近づこうとするんですよみんな。
何を考えてるんだろう?って思うからすごいんですよ無駄口もなんにもなく。
みんな耳ダンボになって。
みんなみんなピリピリピリピリどうすりゃいいんだって思いながらやってるんですね。
ああ〜。
だからおもしろいんですよ。
別の新鮮な…。
そうですそうです。
おもしろみが。
今度の最新作は「救いたい」っていう立派っていうか熱血漢のお医者様の役で。
この作品はいかがですか?三浦さんにとって。
僕は映画ファンで映画もすごくよく見に行くんですけど現実と違った世界の中に入りたいから映画館に行くじゃないですか。
「救いたい」っていうのは3.11のその後を扱ってますから現実の世界を見せられちゃうわけですよ今度は。
ちょっとドキュメンタリータッチな。
そうですねドキュメントの部分もありますし。
だからそういう作品に向かい合うときっていうのはやっぱり覚悟がいるっていいますかね受けるにも。
ええ。
でもこういう作品に参加するっていうことが僕らの仕事の中の一つの役割っていうか使命みたいな部分もあるような気がするんですよ。
だから「やらせていただきます」って言うまでにちょっと時間かかりましたけどでもやってよかったなと思ってます。
三浦さんはご自身の役者としてのモチベーションっていうのは何がおもしろいという…。
おもしろいという域までまだ達してないんですね正直言うと。
達してない?達してないです。
だけどなんか見えそうだなっていうような予感とかね60代ってそういう意味ではすごくいいなって思ってますね。
だって60歳で紫綬褒章お取りになったんですよ。
ねえ。
よくくれましたよね。
いやいや…そういうことじゃなくて。
意味が分かんなかったですもん何?どういうこと…って思って。
なんで?って。
うんそうです。
ちょっといい気持ちじゃなかったんですか?うれしかったですよ。
なぜかというと親が喜ぶんです。
ああ〜。
涙ぐんでました。
お父様もお母様も?はい。
受章後何か変わったことはご両親のお喜び以外にありましたか?いえそれ以外は何もないです。
奥様は?ないですないです。
演技の賞にしてもなんにしてもそんなもので何も変わらないんですよ。
「そんなもの」って言っちゃいけないですけどね。
頂くとうれしいですけどでもそれがじゃあ何かになってまあ下手すると勘違いになるなっていう気がしますよね賞なんてものは。
だからなんかご褒美で賞とか頂いたときは「スタッフ監督すべて共演者のおかげです」ってあれはほんとに本心ですからね。
1人でなんか何もできないですから。
だから名優なんてものはほんとはいないんですよね。
うん…。
だからあの…うまくなったなんて勘違いしちゃいけないなって思うんですよね。
それではもう一曲選んでいただいてると思いますが。
今三浦さんを元気にしてくれる一曲…。
最近コマーシャルでも流れてるんですけどさっきから話に出てる忌野清志郎君の「デイ・ドリーム・ビリーバー」っていう。
おお〜!はい。
いい曲なんです。
元気になるんですよね。
元気になる?でも清志郎さんも亡くなられて…。
そうだから58で亡くなりましたからね。
僕はもうだから4年余計に生きてると思ってるんですよ。
だから頑張んなきゃいけないなって思うんですよ。
そういう曲なんです。
だんだん年取っていくけど。
ふふっ…。
なんか希望とかやろうとしている目標とか。
うん…。
まあ俳優はね元気な…まあ体が動いて台詞が覚えられるなら続けていけるだろうと思ってるし。
夫婦関係はまあ…このままいけばちゃんと幸せに過ごせるんじゃないかなと。
健康さえ壊さなければですね。
奥様はお体は健康…。
(三浦)いや今んとこ2人ともそういうことは問題ないんですけどね。
もう年ですからねお互いに何があるか分かりませんからね。
人間ドックも行き。
それよりも食生活ですよね本当は。
割におうちのご飯が多いですか?あんまり外で外食なさったり…。
これから帰って家で食べますよ。
あっどうもすみません。
じゃあお帰りください。
今日の献立はなんでしょうね?
(鈴木)ってシーンがあるんですよ。
2014/11/22(土) 07:30〜08:00
MBS毎日放送
サワコの朝[字]【三浦友和▽今語る妻との40年】
ゲスト・三浦友和/俳優▽夫婦円満の秘訣は…家で観るのはバラエティだけ!?「いい夫婦の日」に登場!阿川佐和子がゲストの意外な側面や表情を引き出します。
詳細情報
お知らせ
★三浦友和さん出演のドラマ「Nのために」(湊かなえ・原作)は
金曜よる10時〜放送です。是非、ご覧下さい。
番組内容
ゲストは俳優の三浦友和さん。20歳で俳優デビューし年を重ねるごとに役柄の幅を広げ、演技派俳優として高い評価を得ている。番組では山口百恵さんとの結婚後、「おしどり夫婦」で知られる三浦さんが、結婚を機に経験した思わぬ苦労や、夫婦円満の秘訣などをざっくばらんに語ってくれます。三浦さんは、高校時代の同級生だった忌野清志郎さんの名曲をリクエストし、数々の思い出を語ってくれました。お楽しみに!
出演者
【司会】
阿川佐和子
【ゲスト】
三浦友和(俳優)
1952年、山梨県生まれ。20歳のときにドラマ「シークレット部隊」で俳優デビュー。その2年後に映画「伊豆の踊子」で主演・山口百恵の相手役に抜擢。その後もドラマ「赤い疑惑」などヒットし一躍トップスターに。1980年、山口百恵と結婚。2012年には紫綬褒章を受章する。現在放送中のTBSドラマ「Nのために」、11月22日公開・映画「救いたい」にも出演。
制作
【製作】MBS TBS
【制作協力】TBSビジョン
ジャンル :
バラエティ – トークバラエティ
ドキュメンタリー/教養 – インタビュー・討論
福祉 – 文字(字幕)
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