（真琴）子供をつくるつもりだったんです。
でも…。
（真琴）やめて！
（ひとみ）まだ結城さんのこと思ってるってことだよね。
（涼太）お前いつまでいる気だよ？
（エリカ）死が２人を分かつまで。
（しのぶ）一時の感情に押し流されなくてホントによかったと思ってる。
（涼太）西村先生んとこはいつ生まれるんだっけ？
（エリカ）ニッシー妊娠なんてしてないよ。
（しのぶ）真琴？そちらに向かいましたけど。
会いたかった。
（涼太）俺も。
１年待って。
（涼太）１年？１年待ってって？ホントは今すぐ一緒になりたい。
そうしよう。
駄目です。
夫がいます。
母がいます。
それに生徒たちも。
それは１年たっても同じだよ。
１年の間に結城さんのことを持ち出さずに離婚します。
醜いエゴだってことは分かってます。
でもそうしなければ…。
分かった。
１年後のクリスマスにここで会いましょう。
それまで会わないつもり？電話もメールもしない。
そんな。
私だって平気じゃないです。
でも…。
だから我慢しなくちゃ。
せっかく心が通じ合ったのに。
一時の感情で突っ走ったら駄目なんです。
分かった。
俺たちは結ばれる運命だから。
私も運命じゃないかって思ったこともありました。
でも私は結城さんの人柄を知り尊敬してちゃんと好きになりました。
私は運命に導かれてここに来たんじゃありません。
自分の意思で来ました。
運命なんて信じない。
これからのことは私たちが決めるんです。
じゃあ帰ります。
待って。
１年後に。
ずっと一緒にいたい。
私もです。
いつもシンデレラデートだったね。
えっ？俺たちは時間を気にして会ってた。
はい。
今日からは１年っていう時間を気にする。
はい。
クリスマスの夜ここで。
１年なんてあっという間ですよね？１２回満月を見ればいい。
「不実な月はひとつきごとに満ちたり欠けたりするもの」「あなたの愛もそのように変わりやすいものになります」もしかして『ロミオとジュリエット』？「だから月に誓わないで」そうジュリエットは言います。
何に誓えばいい？自分自身に。
分かった。
これを見て今日のこと思い出します。
俺は思い出さない。
忘れないから。
・ただいま。
真琴。
大阪に行かなかったの？健吾さんから何度も電話あったよ。
真琴が電話に出ないって。
どうしたの？大阪に行こうとしたんだけど途中で気持ち悪くなってカフェで休んでたの。
大丈夫？横になる。
うん。
《ずっとこっちにいらっしゃるんですか？》《毎報新聞は辞めても記者は続けられるんだと思ってました》
（エリカ）もう。
痛い痛い痛い…。
（エリカ）どういうこと？あっ？「あっ？」じゃないでしょ。
昨日すっぽかして。
ああ。
悪い。
急に用事ができてさ。
何それ？よし。
今日も働くぞ。
・
（健吾）ただいま。
（しのぶ）あっ。
おかえりなさい。
おなかは？
（健吾）何も食べずに帰ってきました。
（しのぶ）じゃあすぐ支度しますね。
・
（ノック）健吾さん。
（健吾）奥さん。
最近どうしたの？えっ？
（健吾）子供つくろうってときも具合悪かったし昨日もつらくて来られなかったんでしょ？ええ。
（健吾）病院でちゃんと診てもらったら？
（健吾）お母さん。
これ全部手作りですか？
（しのぶ）もちろん。
去年お父さんが入院してて作る気しなかったけどことしは頑張りました。
（健吾）おいしいです。
（しのぶ）でもやっぱりお正月飾りがないと何か寂しいね。
喪中なんだから。
（しのぶ）でもお父さんあのう。
何？ああいう湿っぽいの嫌いじゃない？飾っちゃおうかな。
（しのぶ）健吾さん。
お正月大阪じゃなくてよかったんですか？
（健吾）うちの親は毎年ホテルなんです。
大掃除や正月の準備が面倒だって。
（しのぶ）ふーん。
でも３学期が始まる前に新年のご挨拶行った方がいいね。
ええ。
３日から大阪だから一緒に行こう。
はい。
奥さん。
大阪に住むのはやめていいよ。
えっ？東京で先生続けて。
（健吾）体つらそうだし。
今受け持ってるのは２年生でしょ？その子たちの卒業見届けたいよね。
ええ。
（しのぶ）でも…。
（健吾）お母さんもその気持ちお分かりですよね？
（しのぶ）そりゃ…。
（健吾）すいません。
孫の顔見るの１年先延ばしで。
（しのぶ）いえあのう。
健吾さんがそれでいいんでしたら。
（正太）次はね…。
（エリカ）うん。
何これ？
（正太）目だね。
（エリカ）目？・
（清太）正太。
たこ揚げ行くか？
（正太）うん。
（エリカ）たこ揚げできるんですか？
（清太）うん。
（エリカ）私もやりたいです。
（清太）ああ。
いいよ。
（裕子）みんなで行きましょう。
エリカ。
（エリカ）うん？ちょっと。
（清太）ああ…。
じゃあ先行ってるね。
何？正月なのに何で実家に戻らないんだよ？ずっとここに居座るつもりか？えっ。
居座るって。
酒屋手伝ってるし。
俺はお前の気持ちには応えられない。
もっと最初にちゃんと言うべきだった。
悪かった。
キスまでしたのに。
なんて言わないけど。
どうして？お前はいいやつだしいい女だなとも思う。
でも…。
近くにいても気持ちは動かなかった。
申し訳ない。
なあエリカ。
自分の人生を大切にしろよ。
えっ？大切にしてるからここにいるの。
教師になるんじゃなかったのか？毎報新聞でバイトしたのもそのためだろ？勉強して試験受けて公立高校に就職できたっていうのにこのままここにいていいのか？納得できない。
好きな人ができた。
それ以外の理由は納得できない。
好きな人がいる。
相手も俺のことを思ってくれてる。
これで気が済んだか？誰？誰でもいいだろ。
最近会ったの？ひょっとしてクリスマス？私との食事すっぽかして会ってたんだ？誰だか教えて。
じゃないと出ていかない。
（石橋）明けましておめでとうございます。
ことしもよろしくお願いします。
・
（笛の音）
（橋本）明けましておめでとうございます！皆さん。
お正月はいかがお過ごしでしたか？
（石橋）静かに過ごしてました。
（橋本）そうですかそうですか。
ことしもいい年にしたいですね。
（石橋）彼女ができるといいですね。
（橋本）坂本先生のことは諦めませんよ。
不撓不屈が私のモットーですから。
（石橋）問題は起こさないでくださいよ。
（橋本）はい。
（須藤）西村先生。
ちょっと。
はい。
（石橋）契約の件ですね。
（ひとみ）４月以降も同僚だね。
はい。
よろしくお願いします。
（ひとみ）で結城さんとは？もう関係ありませんから。
（ひとみ）えっ？どういう意味？
（ひとみ）いいや。
話したくなったら話して。
はい。
（ひとみ）ハァ…。
どうしたんですか？
（ひとみ）別れるって難しいね。
えっ？野々村さん。
やっぱり納得できないって。
そうなんですか。
毎日電話あるし。
出ないけどね。
家の前で待ってたり。
野々村さん切羽詰まってなんてこと…。
それは大丈夫。
…かどうか分からないけど「他に好きな人ができたわけじゃないのにどうして別れるんだ？」って。
ちゃんと説明してもですか？人間聞きたいことしか耳に入らないんだよね。
よいしょ。
田中さんと原田さんとこ配達終わったから。
（清太）エリカちゃん辞めたぞ。
えっ？
（清太）ウイークリーマンションも引き払ったってさ。
帰ったのかな？
（清太）何言ったんだ？お前。
（清太）ひでえ男だよ。
（エリカの泣き声）歌や草笛も悲しく聞こえる。
授業中携帯の電源は…。
（黒瀬）すいません。
俺です。
（黒瀬）もしもし。
ちょっと。
（根岸）あっ。
もしかして。
（綾）生まれた？
（一同）えっ！
（黒瀬）ニッシー。
（黒瀬）早紀陣痛始まったって。
行っていいですか？もちろん。
（一同）気を付けて。
頑張れ。
（根岸）俺らも応援しに行こうぜ。
（一同）行こう行こう！はいはいはい！みんなは授業が終わってから。
（一同）えーっ！行きたい。
座って…。
（根岸）あっ。
ここだ。
（綾）早紀ちゃん。
カワイイ。
（根岸）カワイイな。
（一同）あーっ。
カワイイ。
（根岸）名前付けたの？
（早紀）これから。
（森田）男？女？
（黒瀬）男の子だよ。
俺より立派になりそう。
（根岸）だな。
（早紀）ニッシー。
みんな。
ありがとう。
（綾）産むの痛かった？
（早紀）もう…。
（黒瀬）ハハハ。
「殺せ！」って叫んでた。
（綾）やっぱそうなんだ。
（早紀）ニッシー。
先越しちゃってごめんね。
ううん。
おめでとう。
・
（亜由美）こんばんは。
こんばんは。
（亜由美）無事生まれましたね。
ほっとしました。
（亜由美）満月の日って出産が増えるんですよ。
ただの言い伝えだと思ってたんですけどホントなんですね。
もう産婦人科大忙し。
フフフ。
今日満月ですか？
（亜由美）はい。
雲がなくて奇麗に見えますよ。
（幸三）《お前たちにどうしてまだ子供ができないのか？》
（幸三）《それには理由じゃなくて意味があるんじゃないのか？》2014/12/15(月) 13:30〜14:00
関西テレビ１
シンデレラデート ＃３０[字][デ]【満月に馳せる想い】
ついに涼太（眞島秀和）へ気持ちを伝えた真琴（星野真里）は、健吾（陣内智則）と１年以内に離婚、それまでは涼太とも会わないと誓う。別れを切り出された健吾は混乱し…。
詳細情報
番組内容
涼太（眞島秀和）のもとに駆けつけた真琴（星野真里）が家に帰ってくる。大阪に行ったものと思っていたしのぶ（岡江久美子）は驚くが、真琴は途中で具合が悪くなったと嘘をつく。
真琴は涼太に会った際、自分の気持ちを打ち明け、健吾（陣内智則）と１年という時間をかけ、離婚する決意も伝えていた。さらに離婚が成立するまではお互いの連絡先も消して会わないまま、来年のクリスマスにこの場所で再会したい、とも。
番組内容２
涼太は真琴のそんな願いを受け入れる。「１年なんてあっという間ですよね」と問う真琴に涼太は１カ月に１度満ちる月を１２回見ればいいだけだと、まるで自分に言い聞かせるように言う。別れ際、自身から願ったひと時の別離だが、涼太と離れがたい真琴は彼の胸に飛び込む。思いの通い合った２人は月が照らす中、長い口づけを交わすが…。
番組内容３
年が明け、健吾から担当する生徒たちが卒業するまで高校で教師を続けることを許された真琴はこれまでと変わらない生活を送る。涼太もエリカ（黒川智花）にはっきりと付き合う気がないことを告げるが…。
出演者
西村真琴：星野真里
結城涼太：眞島秀和
中田エリカ：黒川智花
坂本ひとみ：雛形あきこ
西村健吾：陣内智則
山本しのぶ：岡江久美子
スタッフ
脚本：伴一彦
演出：下向英輝
プロデュース：後藤勝利（東海テレビ）
渋谷未来（テレパック）
アソシエイトプロデュース：沼田通嗣（テレパック）
音楽：末廣健一郎
得田真裕
主題歌：ＣＲＥＡＭ「Ｔｈｅ Ｒｏｓｅ」（ｒｈｙｔｈｍ ｚｏｎｅ）
エンディングテーマ：Ｓｈａｒｏ「光〜Ｈｉｋａｒｉ〜」（ＣＯＮＴＥＺＺＡ）
制作：東海テレビ
テレパック
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ジャンル :
ドラマ – 国内ドラマ
映像 : 1080i(1125i)、アスペクト比16:9 パンベクトルなし
音声 : 2/0モード（ステレオ）
サンプリングレート : 48kHz
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