ドクターX〜外科医・大門未知子〜 #6 #7 2014.12.14


あ〜!ああ…。
(メールの着信音)鳴ってますよ!ったく…。
(メールの着信音)ん?私か?あっ私だった…。
えーっ!!
(神原晶)未知子〜!出るわよ〜!えーっ!嘘!?嘘!?アハハ〜ッ!フォ〜ッ!どうしたの?未知子!
(女性たちの悲鳴)
(神原)キャーッ!晶さん!晶さん…。
あっ!晶さん!晶…イタッ!晶さんお金貸して。
(男性たち)お〜!おおっ!もう!未知子はしたない!お〜!「お〜!」じゃない。
ねえ晶さ〜ん!3万円貸して〜!何に使うの?そんなお金。
あっあのね…。
秘密。
ウフッ。
まさか男?ウフフフ…。
内緒。
オペしなさいお金欲しかったら。
え〜!今がいい!ねえ前借りさせてお願い!ねえお願い!お願い…。
ちょっともう子供じゃないでしょう。
これは一匹狼の女医の話である
(大泉武宏)ちょっと厄介な事になりそうでして…。
(天堂義人)と言いますと?検査でそちらに入院する六甲貴史という患者なんですがね…。
はい。
(大泉)検査の結果にかかわらずしばらくの間そちらで面倒見て頂けると助かるんですが…。
しばらく…とは?清濁併せ呑むのも政治です。
ここをうまく乗り切れば厚労省は天堂さんが進める日本医療産業機構に大きく舵を切る事になる。
これら各省庁が握る権限を一極集中させるべく新たな組織作りが急務だと私は考えます。
よろしくお願いします。

2014年白い巨塔の崩壊はとどまる事を知らず…
ありがとう。
(関ヶ原朋子)いってらっしゃいませ。
命のやり取りをする医療は本来あるべき姿を完全に見失っていた
(ドアの閉まる音)
(チャイム)
(院内放送)「ただ今より海老名戦略統合外科統一部長による総回診を行います」「統一」という響きを確認しましたが…。
はい。
確かに「外科統一部長」と。
しかしそんな状況にもかかわらず国は成長戦略の一環として日本の最新医療を積極的に輸出する方針を打ち出し医学界はさらなる弱肉強食の時代に突入した
(海老名)こちらの列に並びなさい。
御意…。
違う。
御意。
声が小さい。
(西の医師たち)御意!完璧な天下統一です。
やりましたね海老名先生。
統一部長だ。

(院内放送)「受付ナンバー38番から50番の方お薬が出来ておりますので…」六甲君?
(六甲貴史)城之内!
そんな中どこの大学医局にも属さないフリーランスすなわち一匹狼のドクターが現れた
(海老名)大門列に並べ。
致しません。
ねえ3万貸して。
はあ?倍にして返すから。
(加藤峰司)海老名先生。
主治医をお願いした特患様がお見えになりました。
ああ…検査入院のITセレブですか。
すでに病室にお通ししてます。
検査入院の患者に統一部長の私が主治医をする事もないでしょう。
手の空いてる者は?大門君に主治医を任せる。
ええっ!?これは統一部長の命令だ。
拒否権はない。
ただの検査じゃん。
あっあんたやってよ。
え?それは名案だ。
西の残党にフリーター。
あっ2人でようやく一人前って感じですか。
(海老名)いいだろう。
阿智君君は大門君の助手につきなさい。
助手?最後のプライド踏みつけましたね。
情けは災いを呼ぶ。
当然の処置だ。

例えばこの女
群れを嫌い権威を嫌い束縛を嫌い専門医のライセンスとたたき上げのスキルだけが彼女の武器だ
(市川達也)大門未知子さんですね。
何?東京地検特捜部の市川といいます。
(上原正和)検察事務官の上原です。
東京地検?少しお話をさせて頂けますか?
外科医大門未知子
またの名をドクターX

(博美)ペンタゾシン30ミリね。
(橋口礼)はい。
(礼)城之内先生と同級生だったんですか?高校のね。
城之内は僕の初恋の女性なんだよ。
クラスの女子全員に言ってたよねそれ。
あれ?バレてたんだ…。
だから誰も相手にしてくれなかったんだな〜。
こういう人。
いつも口から出任せなの。
注意して。
無理!主治医の許可が必要なんです。
だから無理なんだって…。
誰?六甲貴史さんですね。
東京地検特捜部の市川です。
大泉厚生労働大臣との件で少しお話を伺えますか?許可してないので。
では許可を。
患者は話が出来る状態のようです。
勝手に診断しない。
(上原)皆さんは席を外してください。
ううっ!うっ!痛い…ああっ!ねえペンライト。
(礼)はい。
処置するから出てって。
主治医の命令です。
(六甲)ううっ…。
ああっ!ああ…。
大門さん…。
ああいう上から嫌い。
ああ…。
助かったお礼をするよ。
それ取ってくれる?これですか?相場どのぐらい?じゃあ…。
3つでいいの?はい。
マジ?六甲君!こういうのダメだから!えーっ!えー…。
大門さん!3万でいいんだよ?
(市川)病状はわかりました。
でも話が聞けない事はないでしょう。
お話を聞いて頂く事は出来ます。
しかし相当量の鎮痛薬を投与していますので果たしてそれが正常な意識と言えるでしょうか?検査入院をした患者が重い脳腫瘍。
これ自体我々は疑いを持たざるを得ません。
これが嘘だって言うの?この病院を隠れみのにしている可能性も考えられない事はない。
検察としてはセカンドオピニオンを取得して頂く事になると思います。
病名はまずグリオブラストーマ。
どこ行っても同じだと思うけど。
腫瘍が大きく脳浮腫が生じてて頭蓋内圧亢進症を起こしてる。
かなり重い悪性の脳腫瘍。
ぐずぐずしてたら死んじゃうの!わかりました。
今日はこれで。
またお伺いする事になると思いますが。
我々は協力を拒むつもりはありません。
失礼します。
ねえ…。
あの患者訳あり?大門先生!余計な詮索はなさらないように。
ハア…!それってすごい秘密?大門先生。
あなたはいつもどおり治療に全力を尽くしてください。
はい…。
はい。
(ドアの開閉音)天堂総長あの…さっきからなんの話をしてるのかさっぱりわからないんですけどもとにかく私が責任を持って大門には何一つ詮索させず治療に専念させますのでご安心ください。
海老名先生。
はい。
なぜ…あなたは主治医を大門先生と代わられたのですか?
(原)それはまずい事になりましたね…。
そんなやばい患者の主治医がよりによってデイモンとは…。
三日…短い天下だったと君たちは思ってるのか?しかしまあ三日だけでも頂からの風景を見られたんだから満足しろとでも…そう言いたいのか?まさか…。
とんでもありません。
ならば君たちに頼みたい事がある。
六甲貴史という特患なんですが…阿智先生。
はい。
今後彼の事は全て私に報告してください。
いかなる情報も外に出さぬように細心の秘匿扱いでお願いします。
秘匿?これは天堂総長のご命令だとご理解ください。
よろしいですね?ぎょ…御意。
大門いる?ちょっと話がある。
この部屋に入る事は出来ません。
なんだよ…。
お帰りください。
お帰りください!あんたも帰ったら?え?
(加地)大門。
(原)ああっ!ちょ…ちょっと!
(原)もういいから…。
ちょっと…何!?何よ!いいから…。
大門お前金に困ってるんだろ?海老名統一部長からです。
3万円。
これで特患の主治医を代わってもらえないかという事だ。
足りない。
(原)は?2万円?なんで値切るんだよあの人!残念だ。
(原)怖っ…。
(加地)本当に残念だよ!怖い…!何?なんなのあの人。
(博美)でも六甲君…。
東京地検が来るなんて一体何やったの?ちょっとね…。
それはしゃべれない。
お金?どうかな…。
誰にでもあるだろ?秘密は。
私にはないな〜秘密なんて。
嘘つけ!知ってるんだぞ。
お前高3の時さ…。
え!?あんたなんで知ってんのよ。
やめてよ…。
ハハハ…。
だけど同級のみんなは驚いてるだろうな。
クラスで一番成績の悪かった僕が恐らくクラスで一番の金持ちになった。
そうね…すごいと思う。
金はいいぞ。
みんなが振り向いてくれる。
振り向かせる事も出来る。
おおっ!自慢?外車をね色鉛筆を替えるように買い替えた。
そのたびに隣に乗せる女の子も取っ替え引っ替え。
高校時代はあんなにモテなかったのにさ。
お金で振り向く女なんてどこがいいんだろう?「世の中は金じゃない。
金で買えないものもある」。
知ったような顔をして言う奴らもいるけどそんな奴らがただひがんでいるだけの薄汚い無能な虫けらに見えてくる。
私に言ってる?まさか。
金を手にするって事はつまりそういう事なんだってわかったんだ。
変わったね六甲君。
変わらなきゃここまで来れなかった。
検査入院だって言ってここに来たけど本当はもういくつか病院を回ってるんだ。
誤診だ。
何かの間違いに決まってるっていくつもね。
そうなんだ…。
でも…結果はどこの病院も同じだった。
もう長くないんだろ?僕。
このままだとあと6か月。
はっきり言うな城之内は昔から。
(ため息)金で買えないものもある。
気づいた時にはあと6か月か…。
贈収賄?
(萬田光路)そう。
特捜部が動いてるとすればうーん…まあ政界工作だろうね。
ITセレブならあり得るわね。
お金のにおいがプンプンするわ。
(筒井雅和)相当な金がばらまかれてんじゃないの?これで300万だもんね。
博美なんか聞いてないの?あんた同級生なんでしょ?リーチ。
知らないわよなんにも。
そんな事よりどうするつもり?大門さん。
どうって?
(博美)オペ。
リーチ。
(筒井)どうもこうもないだろ。
これ腫瘍が大脳組織に浸潤性に広がっちゃってるよ。
全部切る。
根治出来んの?無理無理。
いくらミッちゃんでもこれは切りきれないよ。
(神原)チャレンジしたら?博美。
えっ私がオペするの?違うわよ。
どうせ長くないんなら籍だけ入れとけば遺産がガッポリでしょ。
はあ〜?最悪。
(メールの着信音)
(博美)晶さん怖っ!
(メールの着信音)嘘!?
(博美)えっ?ううん。
ねえちょっと代わって。
(筒井)おお…。
ちょっとだけでいいから。
ルル〜ン!フフフフ…!なんだありゃ?未知子には男のにおいがプンプン。
それも3万円を無心するダメダメ男。
(3人)マジで!?
(筒井)はあ〜マジか…。
(神原・博美)ロン!
(筒井)えっ?満貫。
(博美)私も満貫。
(筒井)マジで!?
(博美)はい満貫。
ミッちゃーん悪い!ダブロンやられちゃった。
マジで!?
(筒井)マジだ…。
まあ大丈夫だよ。
(筒井)えっ?いいよ!オホホホホ!
(医師)お疲れさまです。
(医師)お疲れさまです。
(原)お疲れさまです。
どう考えても無理ですよこの腫瘍を全部取り除くのは。
デイモンわかってんのか?お前が突っ走るとその患者は言語機能を失う事になるんだよ!黙っててくんない?
(ため息)何?あっ…よろしければ。
なるほど…。
はっ?助手よろしく。
は…?えっ?
(司会)では今週の術前カンファレンスを始めます。
1例目は六甲貴史さん35歳男性。
術前診断は画像ではグリオブラストーマ。
執刀医は大門先生第1助手は阿智先生です。
(阿智)阿智です。
説明させて頂きます。
左前頭葉に広範な浮腫を伴う7センチの腫瘍が認められます。
腫瘍はブローカ野に近接し浸潤している恐れがあります。
ニューロナビゲーションと術中モニタリングを用いた覚醒下開頭グリオブラストーマ切除。
全ての腫瘍を取り切ります。
そのオペのリスクを話してください。
(阿智)はい。
最悪オペ中の痙攣発作や窒息などで死に至る可能性が考えられます。
強引に全ての腫瘍を切除しようとすれば運動野や言語野を損傷し麻痺や失語症になる事態も。
おい。
もしそんな事になったらどうするんだ?そうならないための覚醒下手術なんだけど。
大門先生。
全ての腫瘍を切除するつもりですか?そのつもりだけど。
大門ちょっと待て!全ての腫瘍を切るなんてそんな事無理だと思ってるんだろ?お前だって。
やってみないとわからない。
特捜絡みの患者なんだぞ!失敗したらどうするんだよ?私失敗しないので。
どうやって?秘密。
手術中に目を覚ます?僕が?
(博美)そう。
一度麻酔から覚めてもらって言葉のやりとりをしながらオペをするの。
腫瘍を切る時脳機能を傷付けないようチェックするため。
そうなんだ…。
大丈夫。
こう見えても大門先生はこの病院で一番うまいから。
「こう見えて」は余計でしょ。
おっ失礼。
結構危険なオペなんでしょ?そうだね。
うまいっていってもしょせんフリーターだもんな…。
フリーランス。
(ため息)ついてないよ。
最後の最後にこんな事になっちゃうなんて。
僕はしゃべったらいけない秘密を持っている。
しゃべったら何人かの人が…いや僕自身も大きな痛手を負う秘密を。
中には僕が死ぬのを心待ちにしている人もいる。
(博美)何言ってんの。
城之内。
それ全部いっぺんに打てば死ねるのか?バカな事言わないでくれる?
(博美)あなたがどんな秘密を持ってるか知らないけど法に触れる事したならちゃんと話しなさいよ!死んで逃げようなんて本当最悪ね!そういうのどうでもいいけどさ死ぬんだったらオペのあとにしてくんない?私がオペ出来ないじゃん。
じゃああとよろしく。
オペの延期?もし手術中に不測の事態が起きれば患者の証言は永遠に得られなくなる。
そういった事態だけはなんとしても避けなければなりません。
患者の容態は逼迫しています。
腫瘍も日ごとに悪化している。
受け入れるわけには参りません。
天堂さん。
あなたは厚労省の大泉大臣と一緒に東南アジア諸国における医療ネットワークのインフラ整備を推進されていましたね。
それが?その時日本のIT関連企業から大きな金が関係者に配られたという噂があるんです。
まさかあなたも関係しているというわけではありませんよね?そういった事はきちんとお調べになってから発言されたほうがよろしいかと思いますが。
口封じという事ですか?
(井川)失礼な!言葉をお選びください。
それほどおっしゃるんならオペに立ち会われてはいかがでしょうか?オペに?いかなる時も命を第一義と考える我々の姿勢をご覧になればいい。
これより覚醒下開頭グリオブラストーマ切除を始めます。
よろしく。
よろしくお願いします。
(看護師たち)よろしくお願いします。
バイタル血圧100心拍数80でサイナス。
メス。
(真部のぞみ)はい。
頭皮クリップ。
(のぞみ)はい。
吸引して。
(阿智)はい。

(ドアの開く音)
(加藤)こちらにどうぞ。
メッツェン。
(のぞみ)はい。
脳表露出完了。
覚醒して。
了解。
プロポフォール中止します。
ドレープ開いて。
はい。
(阿智)顕微鏡スタンバイ。
(看護師)はい。
いよいよ覚醒か…。

(心電図モニターの音)おはよう。
手術中…なんですか?そう。
信じられない…。
じゃあ始めよう。
刺激用のプローブ。
(のぞみ)はい。
2ミリアンペアにして。
(技師)はい。
運動野からいこう。
それじゃあ六甲君右手を開いたり握ったりしてて。
変化なし。
六甲君もういいよ。
オッケー。
バイポーラ。
(のぞみ)はい。
(阿智)シリンジに生食。
(看護師)はい。
マイクロクーパー。
(のぞみ)はい。
次は言語野。
1ミリアンペアに下げて。
(技師)はい。
自分の名前言ってみて。
六甲…た…貴史。
年齢は?同級生じゃないか。
いいから答えて。
35…。
変化なし。
うん。
ここまでは大丈夫そうね。
質問を続けて。
六甲君生年月日を。
1979…。
う…900…。
しゃべれない?え…。
六甲君聞こえてる?
(ため息)了解。
これ以上は切れない。
腫瘍が残ってしまいますね。
大門先生でも切れませんか?無理。
腫瘍が残ってしまいますね。
大門先生でも切れませんか?無理。
やっぱりダメか…。
大門先生にも出来ない事がありましたね。
大門未知子敗北…。
(心電図モニターのアラーム)このまま死ぬんだな僕は…。
絶対死なせない。
私失敗しないので。
心拍数140!右半身が痙攣を起こしてる。
(博美)ホスフェニトイン2バイアル準備!
(楽本晴夏)はい!脳表の冷却。
冷やした生食早く!
(礼)はい!証人を殺すな!城之内…。
金で…買えないものを考えてみた…。
そんなの今いいから。
(阿智)大門先生生食です。
正義…なんてどうかな?しゃべるな!平成26年2月13日…慶民党本部に5千万…。
(六甲)5月21日…救政党宮尻幹事長と朝川代議士にそれぞれ3千万…。
(六甲)9月7日…厚労省大泉大臣に5千万。
全てキャッシュで届けました。
な…なんて…事を…。

(雷鳴)
(六甲)それから…もう一つ…。
城之内…。
高3の時の…君の…秘密…。
しゃべるな!
(原)な…なんですか?今の。
検事証言が取れました。
今の証言皆さんも聞きましたよね?もちろんです!聞いてません!何も聞こえませんでした。
(博美)心拍正常化。
痙攣が収まりました。
プロポフォール再開。
(博美)了解。
腫瘍切除面にカルムスチンを留置。
(晴夏)はい!
(阿智)カルムスチン?ラムネ。
ラムネ?そうラムネ。
なるほど。
ああ〜。
そうか。
そういう事か大門。
(晴夏)カルムスチンです。
何をやってるんですかね?あれは。
ご説明します。
腫瘍摘出に際し残った腫瘍細胞の増殖を抑制縮小させるために最新の抗悪性腫瘍剤を脳内に留置しました。
彼は大丈夫なんですか?今後化学療法と放射線治療の併用を行って参ります。
それなら公判維持も出来ますよね?恐らく。
さすが日本一の病院です。
ご協力感謝します。
いやこちらこそお役に立てて光栄です。
終わった…。
グリオブラストーマ切除およびカルムスチン留置終了。
(博美)出血量150血圧100心拍数60でサイナス。
お疲れさま。
(一同)お疲れさまでした。
お疲れさま。
(海老名)ブラボー!よっしゃ!まさか…せ…先生どこへ?失礼します!
(加藤)海老名先生海老名先生!
(海老名)はいただいま。
ではご報告します。
手術は無事成功です。
大門先生が見事にやってくれました。
ご苦労さまでした。
おまけにオペ中患者が贈賄工作を証言したんです。
東京地検特捜部より感謝の言葉も賜りました。
そうですか。
はい…しかし驚きました。
大泉厚生労働大臣も派手に賄賂をもらっていたようです。
報告ありがとうございました。
いえ!それでは失礼します。
厚生労働大臣?
(雷鳴)読み間違えた…逆だ!生きてるんだ…僕。
状況は死んじゃったも同じだけどね。
え?しゃべっちゃったし。
あ…死ぬと思ったんだよな…。
大門未知子は失敗しないの。
(博美)たとえあなたがどんな罪を背負っててもね。
死ぬ事でしか償えない人の命だって絶望して死にたいって言ってる人の命だってそれが目の前にあれば絶対に助けちゃう。
彼女はそういう医者だもん。
約束が違うと言われましても…。
我々医者の正義は患者の命を救う事ですので。
正義だと?私はじき逮捕される。
そうなればあなたが進めていた日本医療産業機構も白紙にせざるを得ない。
わかってるのか!?大臣がされた事が日本医療産業機構に影響があるとは思えませんが。
えっ?お役に立てず申し訳ありません。
失礼します。
天堂総長…。

(神原)失礼します。
このたびはうちの大門と城之内を使って頂きありがとうございました。
メロンです。
請求書です。
メロンはお約束どおり2つお持ち致しました。
そんなもんはいらない!今回ばかりはビタ一文払いませんよ!失礼します。
払わないけど…なんなんだ!この図々しいにも程がある金額は!?今回は検察当局に協力し政界に蠢く汚れた疑惑を白日の下に晒す事が出来ました。
巨悪に染まる事なく正義を貫いた。
これもひとえに天堂総長の卓越した良識が成せる業。
この病院の評価もますます揺るぎないものになったと認識しておりますが。
…承知しました。
ではいつもどおり金額は口座のほうに。
ありがとうございます。
見事なオペでした。
大門先生にお伝えください。
私が感謝していたと。
くれぐれも。
わかりました。
そのように。
くわばらくわばら。

(博美)わ〜!おー!舞に頂きまーす。
ねえねえ晶さん3万円貸して。
いいでしょ?オペちゃんとやったし。
そんな事よりあんた大変よ。
天堂総長怒らせちゃったわよ。
ねえ〜今日振り込まないと大変な事になっちゃうんだってば!振り込む?ん?ジャーン!これ。
1億円当たった!3万円の手数料振り込んだら1億円くれんだってー!やったー!未知子。
大門さん。
そりゃそうだよね。
キョトンだよね。
だって1億円だよ。
1…0000…。
だまされてるね。
え?振り込め詐欺。
マジ?あんた本当バカ。
信じらんない!バカだね〜。
本当バカだね。
ちょっと待って。
そんな事言っちゃっていいのかな?はい?あんたの信じられない秘密しゃべっちゃってもいいのかな?ちょっと!ちょっと知ってんの?ん?何?今の。
信じられないって何?あっ…。
何?やらしい。
ちょっと!やだ〜無理〜。
ちょっともう…。
何それやらしいって。
群れを嫌い束縛を嫌い専門医のライセンスとたたき上げのスキルだけが彼女の武器だ
(アナウンサー)「東京地検特捜部はIT関連企業から多額の賄賂を受け取った容疑を裏づけるため大泉厚生労働大臣の事務所に家宅捜索に入りました」「今回の事件で厚労省が進めていた特定国立研究開発法人日本医療産業機構の構想は大きく後退する見通しです」フフッ…。

(三原雅恵)大門未知子あの女だけは用心なさい。
いずれあなたのがんになるやもしれません。
(田中信五)あのおもちゃは諸刃の剣だ。
使い方を間違えればあんたがバッサリやられる。
怖え。

外科医大門未知子
またの名をドクターX

(神原)大変な男が来たもんだ。
例えばあの男。
群れが大好き権威が大好き。
(富士川清志郎)わしと勝負せえへんか?どっちのオペが早いかタイムレースや。
致しません。
(白木淳子)あなたには戦う女のプライドがないんですか!
(富士川)あの女潰すで。

(店内のBGM)
(神原晶)未知子キレッキレ。
(大門未知子)久しぶりだもん。
晶さんもキレてる〜!負けないわよ。
あれ?あ…あれ?ちょっと…何?何?何?『NIGHTOFFIRE』
(富士川清志郎)1234。
(女性たち)1234。
1234。
(女性たち)1234。
(富士川)1234。
(女性たち)1234。
はい行きまっせー!腰振って!
(女性たち)腰振って!おいど振って!
(女性たち)おいど振って!よろしいで〜皆さん。
さあいきましょう。
(一同)ひいふうみいウ〜マンボーッ!はい!何?この統率された集団行動。
騒ぎすぎ。
(富士川)さあ下りまっせー!やってくれば?いきまっせー。
ひいふうみいウ〜…。
(一同)マンボーッ!
(女性たちの悲鳴)邪魔どいて。
邪魔邪魔。
どいてどいて。
アカンあんたが邪魔。
うわっ!大丈夫か?大丈夫か?アカン!心肺停止やがな!あんたは救急車!あんたはAED!あっそれから靴脱がしたって。
はい。
で氷持ってきて。
ありったけや!はい。
(富士川)それから扇子組はみんなでパタパタしたって。
何しとんねんあんたもやがな!ほらおっさんも!おっさん…。
堪忍やで。
ミサしっかり!ミサ!ミサ!
(富士川)高熱に鼻水が出てる。
急性心筋炎の疑いが。
おまけに劇症型心筋炎を起こしかけとる。
早い事PCPSせん事には難儀やで。
よし交代や。
ドクターですね。
一緒に乗ってください。
いやわしは通りすがりのダンサーや。
あんじょうしたってや。
(救急車のサイレン)処置も指示も的確ね。
おまけにスキップまで。
レベル高いわねあのダンサー。
だから騒ぎすぎ。
ねえ。
これは一匹狼の女医の話である
2014年白い巨塔の崩壊はとどまる事を知らず
命のやり取りをする医療は本来あるべき姿を完全に見失っていた
(司会)それでは今週の術前カンファレンスを始めます。
1例目は吹田静子さん65歳女性。
2例目は琴塚七海さん65歳女性。
ともに術前診断は胃体部がんステージ

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