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 北朝鮮が韓国に侵攻するために掘った「南侵トンネル」を発見したと主張する人が、韓国で続出している。「大統領府の地下にトンネル網がある」といった説まで飛び出し、軍は今月、これらの説がうそだと断定し、法的措置もちらつかせている。

 「ボーリング探査の結果、南侵トンネルの兆候は全くない」。韓国軍合同参謀本部は5日、北部の南楊州市で会見を開いた。同市と近くの楊州市では、牧師の金鎮喆さん(48)らの民間団体などが10~11月、地下に空洞を見つけ、南侵トンネルと主張していた。

 軍が実地調査に乗り出し、科学的根拠をもとに完全否定した背景には、秋ごろから「南侵トンネル説」が相次ぎ、ネット上で広がったことがある。