クロスロード <「キグルミビズ」工場長 加納ひろみ> 2014.11.22


人々が一斉にカメラを向けるのはこれは全国のご当地キャラに会えるイベント。
集まったキャラクターは242体。
子どもはもちろん大人も大興奮。
なかにはサインを求める人まで。
衰え知らずのご当地キャラブーム。
その経済効果は大きく1,000億円を超える人気者も。
そんなご当地キャラの活躍を支えるその会社を訪ねてみると…。
その半分は子どもを持つお母さんたち。
子連れの出社もオーケー。
その職場を取り仕切るのはこちらの女性。
本人もなんとなくキャラっぽい。
しかしこう見えてこの会社を業界トップにまで押し上げた加納さん。
その手腕は決して緩くありません。
1日1体驚きのペースでキャラクターの着ぐるみを世に送り出し続ける加納さん。
日本一の着ぐるみ作りそこにはどんな秘密が?例えば発泡スチロールのブロックとか生地だったら反の状態とか。
まさに着ぐるみの母。
ご当地キャラブームを熱くするパワーの源に迫ります。
ご当地キャラブームの火付け役ともいわれるこの地で全国から242体ものキャラクターが集うご当地キャラ博が開かれました。
集まったキャラのうち60体以上なんと4分の1が加納さんの会社で生まれた子どもたち。
ここは加納さんにとって彼らの活躍を目にできる貴重な場所です。
早速久しぶりの再会。
白河行けんかったのよ。
突然加納さんが走り出しました。
キャラクターがケガってどういうことでしょう?どうやら足の裏が一部剥がれてしまったようです。
自身の会社が作った着ぐるみの弱い部分をしっかりチェック!何か問題はないかキャラクターたちの声を聞く加納さん。
アフターケアも大切にしています。
元気にしてましたありがとうございます。
ありがとうございました。
だいぶね下向いてる…。
ちょっとね疲れた?もう疲れたの?巣立っていった我が子も気にかける。
その細やかさが会社が急成長した理由の一つです。
こちらがその加納さんの会社1日に1体のペースで新しいキャラクターが生まれています。
おや?社内を赤いクマがウロウロ。
なんと自社のキャラクターだそう。
4歳です!元気いっぱいダンスも上手です。
そんな社内を見渡してみると女性ばかり。
そうこの会社そして実はほとんどが造形などは未経験で入社した方々。
もともとは素人集団。
でもそこにはある強みがあるのです。
みんな子育てをしているので…。
子どもってちっちゃいんでこのへんのところにバーンって抱きついてきたり後ろのほうからぶつかってきたりするので。
お母さんの優しさが日本一の原動力。
他にも女性ならではの感性を活かしたポイントが。
彼らも加納さんの子どもたち。
この華麗なステップでゆるキャラダンス選手権でみごと優勝。
これだけ踊れる陰には秘密がありました。
見せてくれたのは…着ぐるみの足ですね。
KIGURUMI.BIZの着ぐるみには中に入る人のことを考えた工夫が込められています。
その1つが愛らしい動きを自在にする足。
スキップも軽やかなら屈伸運動正座優雅に足を組む。
とにかくなんだってオーケー!その秘密がこれ。
一番のポイントは…。
従来の着ぐるみの足にはスニーカーがそのまま貼り付けられていました。
これだとかかとを踏んでしまい脱げることもしばしば。
しかしそれをこの形にしかかとにV字のくぼみを作ったところ脱げてしまうことはかぎりなくゼロに近づいたといいます。
着ぐるみの軽さにもこだわりがあります。
これは頭の形をくり抜く作業。
もっと薄くしよう…軽くなるから薄くしよう薄くしようって実は1cmとかまで削ってみたことがあるんですがちょうどやった中でやっぱり軽さと丈夫さを追求してたどりついた数字です。
更に思いやりの心はこんなところにも。
この小さな四角い物体何だと思います?これは内部を少しでも涼しくと換気ファンをつけたのもKIGURUMI.BIZが日本初。
加納さん率いる女子チームの技術。
本当に中の人のことが考えられてますね。
(スタッフ)これからお昼?お昼食べます。
いつもこんな感じで?そうですね。
みんなの中に混ざって食べます。
あぁかわいい!
(スタッフ)ここで食べること多いんですか?1人のときはここで食べます。
寂しい。
有休とかも使っていこうってすごい言われるし5時にちゃんときっかり終われるしお子さんがいる人にはすごいいいと思いますね。
今までいろんな仕事をしてきたけれども業界トップの背景にあったのは女性を活かす環境でした。
この日向かったのは大学。
えっ!?まさかこんなところにも着ぐるみの売り込みですか?すると…。
ここ1年半くらい言い続けてるんですけど…。
女子県を目指すことが宮崎の活性化につながる。
大学に招かれた特別講義で加納さんはそう訴えました。
自らの体験を踏まえた加納さんの思い。
学生たちにはどんなふうに受け止められたでしょうか?加納さんの話はすごく響きました。
なんか女子の強さを見せなきゃいけないのかなって思いました。
それにしても宮崎県の未来まで考えちゃってるこの人いったい何者なんでしょう?地元宮崎生まれの加納さん。
持ち前のバイタリティーで旅行会社でニューヨーク支社にも赴任。
バリバリと仕事をこなしていました。
35歳のとき離婚。
シングルマザーが日本の社会で働くことの厳しさに直面します。
ホームページ制作で何とか生活をしのぐ日々。
そんな彼女がなぜ着ぐるみの世界に?きっかけはある人との出会いでした。
KIGURUMI.BIZの社長であり加納さんの夫でもある雄一さん。
もともと造形作家だった雄一さんがひとりでやっていた会社に職を探していた加納さんが入社。
ものおじせず新鮮な意見を言う彼女の存在が制作活動にもよい影響を与えてくれたと雄一さんは振り返ります。
まず喜んでくれる。
嫌々やったという結果じゃなくて…。
これはもう何事にも代えがたいですよね。
そうなんだぁ。
初めて聞きました。
嬉しそう。
嬉しい嬉しい。
やがて2人は結婚。
再婚同士でした。
しかしなかなか造形の売り上げは伸びない。
苦しい時期もありましたが転機が訪れます。
すごいなったね。
電話どんどんなり出すのね。
4日5日目になってもガンガンなり出してちょっともうどうしようっていうぐらい…。
すっごいびっくりしました。
そうだね。
奇跡。
大型の造形物ではなく着ぐるみ製作に特化してみようという発想。
それがご当地キャラブームの始まりにぴったり合致したのです。
加納さんの会社KIGURUMI.BIZにまた新たな依頼が入りました。
今回製作するキャラクター。
体が真ん丸です。
新しいご当地キャラの依頼主は島根県浜田市三隅町の地域活性化グループ。
柿はたくさんなるんですけれどもこの近くの方たちは食べてるんですけれどももっと広い地域の方たちにも広めたいなっていうところです。
この地の特産品飛び切り甘い高級柿西条柿をもっと多くの人にPRしたい。
そこで考えられたキャラクターがまずはイラストをもとに着ぐるみのデザイン画を描いていきます。
しかし今回は真ん丸なキャラクターというところが大きな問題。
このまま作るとすごい巨大になっちゃうね。
おそらく丸っこいキャラクターにしてしまうとまずもとのイラストのまま真ん丸にすると巨大で手を出すことも困難になります。
そこで丸さを表しながらもギリギリ人が入って動ける形を探ります。
KIGURUMI.BIZの着ぐるみはやはり元気に動くことがいちばん大事。
ようやく落ち着いたのがこの形。
半球型の頭で丸さを印象づけながらも胴体を筒型にして活発に動けるフォルム。
元のイラストのイメージを損なわないようデザインしました。
いよいよ製作スタート。
巨大な発泡スチロールを切ってきれいに削り丸い頭を形作っていきます。
こちらは胴体の部分。
素材はウレタン。
フワフワなので子どもが思い切り抱きついてきても大丈夫。
頭と胴体をつなげたところで一度中に入ってみます。
すると…。
きつい?真横はきついそうです。
着物姿のかわいらしさと動きやすさの妥協点。
腕を出す位置を20センチほど前方へ。
もう一度入ってみると…。
フォルムはこれで決定。
続いては衣装を製作。
そうこれは柿をPRするキャラクター。
着物の柄の柿は質感にこだわって光沢のある皮を使いました。
そうですね。
しかしその先にまた難題が待ち受けていました。
袴の部分は柄もなくシンプルなスタイル。
ところが意外にもここが大きな難関でした。
袴には見えません。
加納さんがひだの折り目の脇5ミリのラインを目立たぬように縫いつけました。
このステッチで折り目をピシッとキープすることができるというのです。
これでいくことにします。
実際に着せてみてもひだはまったく崩れていません。
そこはやっぱり大事ですか?大事ですね。
もう完成は目前。
しかしここで加納さんが表情を変えました。
完成目前。
加納さんが急にものさしを取り出しデザイン画そして実物の気ぐるみと何やらしきりに測り始めました。
厳しい表情。
どうしたんでしょう?誰かが気づくか気づかないかなんですけど。
寸法どおりに作る。
それだけじゃダメ。
最後は感覚が勝負の世界です。
この日さいじょうかきえもんについに目が入りました。
気ぐるみに命が宿る瞬間です。
作り直したちょんまげを取りつけこれで完成。
かきえもん撮影します。
着ぐるみが完成するといつも行う儀式。
それがみんなで見守る写真撮影。
誕生!元気に動き回るキャラクターになりました。
皆さんまるで我が子を見つめるかのよう。
もう行っちゃうから。
さいじょうかきえもんが島根県の依頼者のもとに到着する日です。
依頼者グループの他にも地域の人たちが集い今か今かと待ちわびていました。
ついにご対面のときです。
(一同)せ〜の…かきえもん!
(歓声と拍手)
(拍手)とってもかわいいです思った以上でしたね。
いろいろなフェスティバルにね登場してもらって宣伝してもらいたいですね。
かきえもんはこのあと地域のお祭りでデビュー。
子どもたちにも大歓迎されました。
そして…。
いったい何が?最後に加納さんに今目標とすることを聞きました。
いちばん近いとこでオリンピックの仕事がしたいです。
東京オリンピックの仕事が何かしら関われたらいいなってそれはホントに本心でありますね。
自分たちが作ったキャラクターが海外で活躍したらいいなというのもありますね。
とインタビューを終えようとしたそのとき…。
大型の企画が来ました。
ん?大型の件。
ちょっと待ってくださいね。
よかった。
シーッ!シーッ!
(スタッフ)どうしたんですか?パチパチパチパチ!あなたの愛ある着ぐるみ作りを応援します。
2014/11/22(土) 22:30〜23:00
テレビ大阪1
クロスロード <「キグルミビズ」工場長 加納ひろみ>[字]

有名「ご当地キャラ」も手掛けた「KIGURUMI.BIZ(キグルミビズ)」。「着ぐるみ製作の母」との異名を持つ工場長・加納ひろみに密着する。

詳細情報
出演者
【ナビゲーター】
原田泰造
番組内容
今や子どもにも大人にも人気の「ご当地キャラ」。このブームを支えるひとりが、宮崎県にある着ぐるみ専門会社「KIGURUMI.BIZ(キグルミビズ)」の工場長・加納ひろみ。番組では「着ぐるみ製作の母」の異名を持つ加納が編み出した技と、着ぐるみに込められた思い、他の着ぐるみ製作とは何が違うのかなど、オンリーワンの技術を追求し続ける姿に密着する。
番組概要
様々な分野で活躍する、毎回一人(一組)の“挑戦し続ける人”を紹介。彼らが新たなる挑戦に取り組む今の姿を追う。挑戦のきっかけになったもの、大切な人との出会い、成功、挫折、それを乗り越える発想のヒントは何からつかんだのか?そして、彼らのゴールとは?新たにどこへ向かおうとしているのか…。そんなクロスロード(人生の重大な岐路)に着目し、チャレンジし続ける人を応援する“応援ドキュメンタリー”。
音楽
【エンディングテーマ】
「クローゼット」
Superfly(ワーナーミュージック・ジャパン)
ホームページ

http://www.tv-tokyo.co.jp/official/crossroad/

ジャンル :
ドキュメンタリー/教養 – その他

映像 : 1080i(1125i)、アスペクト比16:9 パンベクトルなし
音声 : 2/0モード(ステレオ)
サンプリングレート : 48kHz

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