鈴木
TOYOTAプレゼンツFIFAクラブワールドカップモロッコ2014。
引き続き元日本代表監督で現在はFC今治オーナーの岡田武史さんをゲストにお迎えしてお送りします。
よろしくお願いします。
徳島
まずはトーナメント表でここまでの大会を整理したいと思います。
オークランドシティが先ほどセティフを下して18日に南米王者のサンロレンソと対戦することになりました。
そして、この後のもうひと試合はクルスアスル対ウェスタン・シドニーの対戦、ヨーロッパ王者レアル・マドリードへの挑戦権をかけて激突します。
鈴木
歴史が動いた瞬間を我々が目の当たりにしました。
この大会どういうところに注目されていますか。
岡田
各大陸の個性があります。
個性と個性のぶつかり合い。
どこが強いからといって変わって行くわけじゃないんですよね。
気候だったり文化などを背景にしたサッカーのスタイルのぶつかり合いが楽しみです。
鈴木
中でも優勝候補といわれているのがヨーロッパ王者のレアル・マドリード。
その最新試合のもようを振り返ります。
徳島
現地12日に行われた試合のもようです。
鈴木
アウェー、アルメリアに乗り込んだレアル・マドリード。
3トップで臨みます、この形。
北澤
クロースのキックは精度が高いですけど枠を捉えてますよ。
鈴木
岡田さんも注目というイスコですが、これが先制ゴールのシーンです。
岡田
これで入っちゃうんだよね、ディフェンスはどうしようもないよね。
イスコはいいよね。
北澤
今、一番動いてますよね。
岡田
GKからまったく見えないと思うんだよね。
鈴木
しかしアルメリア、スーパーゴール。
北澤
これはレアルのせいじゃないと思います。
アルメリアが良かった。
鈴木
そして今度はレアル・マドリード、ベイル。
高い打点。
岡田
クロスからってなかなかJリーグじゃ点は入らないじゃないですか。
精度の違い、レベルが高いなと思います。
鈴木
ベイルは高さだけではなくスピードもあるですよね。
北澤
速過ぎます。
鈴木
一気にゴール前へ。
北澤
ベイルもクリスティアーノ・ロナウドもいるし一瞬でぶっちぎりますからね。
鈴木
ここはゴールならず。
しかしレアルはPKのピンチを迎えます。
このシーンはカシージャス。
岡田
復活してきたね。
鈴木
見事な読み。
岡田
ワールドカップは、ちょっとあれだったけどね。
鈴木
そしてクリスティアーノ・ロナウド、ベンゼマ折り返してクリスティアーノ・ロナウド。
流れるような形。
岡田
ベンゼマは返さなかったらきっと怒られるんでしょうね。
打ってもよかったんだけど、クリスチアーノ・ロナウドに点を取らさなければいけないんでしょうね。
北澤
学校みたいな感じですね。
鈴木
このシーンもそうでしょうか。
岡田
そうでしょうね。
けどこれはね、折り返す。
北澤
ニアに人がいましたからね。
鈴木
クリスティアーノ・ロナウドはこれを決めて4対1でレアル・マドリードが勝利しました。
公式戦20連勝ということになりました。
岡田
どういうレベルでも勝ち続けるというのは難しいことです。
対戦相手も研究してきますし、ここまで勝ち続けるというのはすごいことです。
僕はアンチェロッティと結構仲がよかったんですけど、最近は会ってませんけど彼は、いろんな戦術を頭で考えるんですけど、選手のモチベートがうまい。
今までどうしてもバルサと比較されてカウンターだといわれていた。
ビルドアップするサッカーをしたいといっていた、クロースとモドリッチのアンチェロッティはダブルで並べていたんですけど、どうしても守備がものすごくいいかげんでした。
安定しないなと思っていたけど、やりきりましたね。
そうすると攻撃が活性化してきて、そこにイスコというね、僕がイスコを好きだからかもしれませんが、レアルと味の違う間で受けられる選手が出てきてゆっくりした攻めの時でもシュートまで行くようになった。
すごくいい流れになっているなという感じを受けます。
鈴木
それが公式戦20連勝に結びついているということだと思います。
これでまた2ゴールで14試合で25ゴール。
北澤
個人の得点じゃないです。
チーム得点というレベルです。
鈴木
あらためてその魅力。
北澤
右足でもゴールを決められるしヘディングでも決められる左足でも蹴れる。
全てのものを持っています。
何といっても今はロナウドにボールが集まることが多いので、チャンスがある。
岡田
周りの選手がこれだけ決定力があると、みんながロナウドを見ています。
どうしても彼のところにボールがいってしまうんです。
そしてシュートのスピードが違います。
振りが早いですし、止めるのは難しいでしょうね。
鈴木
北澤さんが命名しているBBC。
北澤
前線、手越
世界30万1000クラブの頂点を決めるクラブワールドカップ。
先ほど準々決勝、セティフ対オークランドシティの一戦が終わったばかりのラバトスタジアムです。
こちらからは解説の都並さん、城さんと一緒にお伝えしたいと思います。
よろしくお願いします。
まず私、手越と城さんが感じたレアル・マドリードの哲学です。
今年、レアルに加入したあの選手にもお話を聞いてきました。
レアル・マドリードのホーム、エスタディオ・サンティアゴ・ベルナベウにやって来た手越と城。
スタジアム内にあるトロフィールーム。
そこにはレアル・マドリードが築いて来た栄光の証しが展示されている。
1902年に誕生した名門、レアル・マドリード。
スペインリーグでの優勝回数はリーグ最多の32回。
1960年トヨタカップの前身、第1回インターコンチネンタルカップでクラブ世界一に輝くと1998年のトヨタカップで2度目のクラブ世界一。
2002年にはジダン、ロナウド、フィーゴなど銀河系軍団といわれる豪華メンバーが活躍。
3度目の世界一に輝いた。
そして今年、ヨーロッパ・チャンピオンズリーグで史上最多10度目の優勝を果たしクラブワールドカップ初出場を決めた。
そんな名門クラブのレジェンド達を手越と城が直撃。
手越が直撃したのがスペイン代表の司令塔として活躍したグティ。
1984年に下部組織に入団。
それ以来、2010年までレアル・マドリードでプレー。
2度のトヨタカップ優勝に貢献した。
そんなレジェンドにレアル・マドリードの哲学を聞いた。
一方、城はレアル・マドリードの歴史を知るもう1人のレジェンドのもとへ。
かつてレアル・マドリードで72得点を挙げ名FWとして名を馳せたフェルナンド・モリエンテス、38歳。
グティと同じくトヨタカップを2度制したモリエンテスが語るレアル・マドリードの哲学とは。
そのレアル・マドリードの哲学を体現しているのが今シーズン14試合ですでに25得点、リーグ史上最多となる23度目のハットトリックを達成したクリスティアーノ・ロナウド。
そんな現在のエースをレジェンドのモリエンテスも大絶賛。
最後にクラブワールドカップへの思いを語ってくれた。
さらに手越は…。
今年のブラジルワールドカップの得点王。
今シーズンレアル・マドリードに移籍したハメス・ロドリゲス。
移籍して、およそ4か月。
ハメスはレアル・マドリードの中で何を感じているのか。
手越
あらためて対談を見返してみて純粋にテンションがまた上がってきました。
日本時間、朝ですけど、こっちはテンション高くいきましょう。
何で城さん、レアルはこんなに強いんですかね?城
勝利にうえているというか、勝利しなければいけない責任感とそこを目指してみんなで共有するチーム力です。
これがレアルの強さだと思います。
手越
気になる情報ですが、先週土曜日のリーグ戦で右ふくらはぎを負傷した、ハメス・ロドリゲス選手。
現在、別メニューで調整中なんですけど、アンチェロッティ監督によると、思ったより軽いケガだったということで来週半ばの全体練習に合流するという可能性が入ってきました。
都並
見たいよね。
僕はハメスも好きだし、イスコも好きだし、みんな好き。
攻守のバランスがいいし、決定力がある人がたくさんいるから素晴らしいチーム。
手越
他のチームはみんな打倒レアルを掲げていますね。
都並
レアルはちょっと抜けていると思うけど、他のチームもきっと頑張ってくるよ。
城
頑張ってほしいです。
でもレアルを早く見たい、たくさん見たい。
手越
このあとはこの夏、レアルに加入したワールドカップでも大活躍したあの選手を直撃してきました。
クラブワールドカップドイツのバイエルンで優勝し、クラブ世界一。
そして今年のブラジルワールドカップではドイツ代表として全試合に出場。
優勝に貢献し世界の頂点へ、今年の夏、鳴り物入りでレアル・マドリードに移籍したキーマン、トニ・クロース。
24歳。
ドイツのビッグクラブで世界一を経験したとはいえ、レアル・マドリードはビッグクラブの中でも特別な存在。
プレッシャーは感じていないのだろうか。
最後に日本のファンへメッセージを送ってくれた。
手越
前回大会はバイエルンの一員としてクラブ世界一。
今年のブラジルワールドカップではドイツ代表として世界一に輝いたクロース選手。
レアルに加入しておよそ4か月、いかがでしょうか?城
完全にフィットしてます。
リーグ当初はなかなかかみ合わないところもあったんですけど、うまく対応しながら、しっかりと中心になってボールを動かしていると思います。
手越
監督経験のある都並さんからして強豪チームだと勝利が求められる以上に点が求められるじゃないですか。
監督として勝つこと、点が求められるというのはどういう感覚でしょうか?都並
レアルだったら絶対負けたくない試合は守備のうまい選手を置きたいという気持ちはあると思うんですがクラブの哲学としてそれは許されない。
攻撃の選手を置きながら守備の負担をうまくバランス配分して行く。
すごく苦労します。
手越
サポーターもシビアですよね。
モウリーニョ監督が以前のチェルシーの時に守る戦術を多用して批判があったりしたじゃないですか。
監督って難しいですね。
手越
TOYOTAプレゼンツFIFAクラブワールドカップ。
モロッコから生中継でお送りしています。
今年で10年目となるこの大会ですが、優勝経験があるのはなんとヨーロッパ王者と南米王者だけなんですね。
今年もヨーロッパ王者、レアルと並んで優勝候補に挙げられる南米王者、サンロレンソを都並さんが現地アルゼンチンで取材されました。
都並
情熱の国、アルゼンチンは熱かったです。
VTR、早速ご覧ください。
サポーターが熱狂的なサッカー大国、アルゼンチン。
マラドーナをはじめ、世界的なスター選手を数多く生み出し、ワールドカップ優勝2回。
クラブでも南米制覇23回。
世界一9回を誇る。
そして今年、南米王者に輝いたのが、そのアルゼンチンの古豪、サンロレンソ。
クラブ創設106年目での初制覇。
チーム、そしてサポーターにとって長年の夢がかなった瞬間。
大のサンロレンソファンであるアルゼンチン出身のローマ法王フランシスコ1世も選手達を祝福。
そんなサンロレンソサポーターの自慢が1000曲を超えるという試合を盛り上げる熱狂的な応援歌。
チームの応援が生活の一部と言っても過言ではない。
彼らの情熱。
まさにサポーターの深く熱い愛情がサンロレンソの快進撃を支えている都並
素晴らしいわ。
今だけでも鳥肌来たのにスタンドでやられたらたまらないと思う。
これは素晴らしい。
サンロレンソを初の南米王者へと導いたのがバウサ監督。
自身2度目となる南米制覇を果たした名将はどのようにチームの強さを引き出したのだろうか。
都並
その中でダブルボランチが非常に効いてるね。
彼らというのはストロングポイントですね。
元パラグアイ代表、オルティゴサ。
南アフリカワールドカップでは日本戦に先発。
本田圭佑をはじめ、日本の攻撃陣を封じ込め、ベスト8進出に貢献。
その豊富な運動量は対戦相手の大きな脅威となる。
そしてもう1人が元アルゼンチン代表メルシエル。
鋭い読みと的確な守備、そして強じんなフィジカル、さらにゴールを狙える決定力も持つ。
ピッチの上でチームを束ねる2人はあの風神・雷神を思わせる、まさにサンロレンソ最強の門番。
サンロレンソサポーターが最も熱くなる一戦。
ライバル、ボカ・ジュニアーズとの伝統のクラシコ。
試合で輝きを放っていたのは、やはり最強の門番の2人。
豊富な運動量でオルティゴサが相手の攻撃の芽をつぶし、メルシエルも体を張ったディフェンスでチームに貢献。
そしてサポーターは雨の中奮闘する選手を途切れることのない応援歌で盛り上げる。
ゴールを願う情熱の大合唱を背に受け、選手たちは熱いプレーで応える。
勝利という結果へとつなげる。
サポーターと選手の強い団結力を武器にサンロレンソはクラブワールドカップに臨む。
南米の熱狂。
そして、サポーターの深い愛情を大きな力に替えサンロレンソがアルゼンチン勢初のクラブワールドカップ制覇を狙う。
手越
都並さん、サンロレンソサポーターのチャント。
クラブへの愛がすごいですね。
都並
一人一人の思いが濃いんです、本当に。
家族代々サンロレンソファンという方がたくさんいて、みんなが誇りを懸けて愛し抜いている。
みんながよくサッカーを知っているから、その場によってチャントを変える。
チームを応援することもあれば、相手チームに圧力をかけることもある。
手越
南米のサポーターって、すごいですね。
都並
すごいですよ。
僕らが試合した時もお父さんの横で子供、兄弟、小さな子達がうわーっと応援していました。
手越
アルゼンチンサッカーの特徴はどういうところですか?都並
まず激しさ、うまい選手がハードワークをして激しいオルティゴサ、メルシエルも激しいです。
手越
今回2度目のクラブワールドカップ挑戦となるバウサ監督。
チームの格と信頼するメルシエル選手とオルティゴサ選手、いかがでしたか?都並
風神・雷神は僕のネーミング、チームの門番として本来だったらこのレベルの選手がチームに1人いればいいわけですが、ボランチに2人いる。
メルシエルは体格がいいんですが、ボールはスマートな取り方をする。
読みも予測もある。
城
シュートも打てますよね。
都並
オルティゴサはぽっちゃりして全然速そうじゃない。
ところが読みもあるし、体を触ったら全身筋肉でした。
硬い。
瞬間にキュっと走る速さがあって最後は思い切り激しく体ごと突っ込んで取っていく。
とても素晴らしいファイターです。
手越
レアルとサンロレンソが対戦した場合、スマートなレアルの中盤とゴリゴリのサンロレンソの中盤、どういうサッカーになるでしょうか?まだ決勝に来るとはかぎりませんけど。
都並
スマートな選手達を潰していく。
そういうのがアルゼンチンの強さです。
例えばドイツとアルゼンチンの決勝だって、なかなかうまくドイツはいかなかったじゃないですか。
それがアルゼンチンという国。
スピードで止めていく。
見ごたえがあるなと思います。
手越
クラブワールドカップでアルゼンチン勢が優勝したことはないんです。
このサンロレンソ、どうですか?都並
南米王者になるために106年待ったわけです。
アルゼンチンの人にサッカーの楽しさは何ですか?と聞かれると勝ちですと答えます。
それぐらい勝利への執念があります。
レベルはレアルのほうが徳島
引き続き、東京のスタジオからは元日本代表監督で現在はFC今治オーナーの岡田武史さん、そして解説の北澤豪さんとお伝えしていきます。
鈴木
レアルの哲学、そしてアルゼンチン、サンロレンソ、サポーターを含めた強さの秘密を見てきたわけですがどうでしょう。
岡田
レアルというのは、やっぱり伝統から見てもあそこに行ったこと、僕もありますが、あれを見てね。
ここに追いつくのはどんどん進んで行くわけですから追いつくのは不可能なんだなと思うぐらいの伝統を感じました。
鈴木
一方、サンロレンソ、南米のサッカーというのは。
岡田
都並さんもおっしゃっていたように本当にうまい。
激しい。
昔はそのあとに汚いとついていました。
最近はそれがなくなって来て、うまい、激しい。
アルゼンチンリーグで通用する選手はどこでも通用するといわれています。
鈴木
そんな両チームが決勝で当たるのかどうかというところもありますが、北澤さんは北中米カリブ王者クルスアスルを現地メキシコで取材されたということですね。
北澤
強さの根底にあるのは一緒だと思いますが世界から注目されているクルスアスルを取材してきたので、ご覧ください。
北中米カリブ王者クルスアスル。
リーグ優勝8回、北中米カリブ制覇は最多6回を誇るメキシコの強豪。
その強さを探るべく北澤が現地へと向かった。
北澤
メキシコにやってきました。
一体どんな国なのか楽しみです。
世界遺産、テオティワカンでも有名なメキシコ、人口は日本とほぼ同じ、1億2000万人。
サッカーは人気スポーツの1つでもある。
近年注目を浴びているメキシコサッカー。
その躍進の秘密は一体どこにあるのか。
最新のFIFAランキングでは20位。
ワールドカップでは6大会連続決勝トーナメント進出と確かな成績を残している。
下の年代に目を向けると17歳以下のワールドカップでは優勝。
ロンドンオリンピックでは決勝でネイマール擁するブラジルに勝利し金メダルを獲得している。
メキシコサッカーの秘密を探るため北澤が向かったのはクルスアスルの本拠地エスタディオ・アスル。
まずは、スタジアム周辺を取材。
クルスアスルは国内リーグビッグ4といわれる名門の1つ。
老若男女問わず絶大な人気を誇る。
最高の雰囲気の中行われた試合ではクルスアスルが得点を決め北澤も楽しみながら選手をチェック。
サポーターの応援もかなり熱い。
果たして北澤が見たクルスアスルの実力は。
続いて向かったのはクラブハウス。
充実したトレーニングルーム。
室内プールまで完備されている。
そして北澤は練習グラウンドへ。
そこにはメキシコサッカー躍進の秘密があった。
若手の育成、これこそメキシコが世界で結果を残すために取り組んできたもの。
さらにもう1つ、メキシコには全クラブが採用している育成法がある。
それは背番号。
メキシコではトップチームから下部組織まで通しの背番号を使用。
レベルアップすれば数字が小さくなる。
それにより自分のランキングを分からせ、強い競争意識を持たせている。
クルスアスルのマルコ・ファビアンもこの育成システムで駆け上がってきた1人。
現在は攻守のかなめとしてチームを支えている。
北中米カリブ王者を決める決勝でもアシストを記録。
優勝の原動力となった。
ロンドンオリンピックでは金メダル獲得に貢献。
A代表でもブラジルワールドカップで3試合に出場。
メキシコリーグ育成システムの中で開花した才能はクラブワールドカップでさらなる飛躍を誓う。
クルスアスルを率いるのはテナ監督。
彼こそがロンドンオリンピックでメキシコを初の金メダルに導いた名将。
2006年にはメキシコのクラブアメリカを率いてクラブワールドカップに出場。
若手の起用法、そして世界と戦うすべを知り尽くしている指揮官だ。
そんなテナ監督を北澤が直撃。
若手育成について聞いてみた。
一貫した育成システムでワールドクラスの実力を身につけてきたメキシコ。
その象徴ともいえるクルスアスルが世界の大舞台で果たしてどんな輝きを放つのか。
鈴木
クラブの垣根を超えて一貫した育成システムに取り組むメキシコ。
岡田さんはメキシコ流の育成法についてどうお感じですか?岡田
メキシコの育成が素晴らしいというのは前々から聞いていました。
背番号、通し番号というのはおもしろいアイデアですね。
なかなかね、こういうのは。
ちょっとしたことだけど、選手も自分の立ち位置がよく分かりますからね。
鈴木
日本サッカーは体格的にもメキシコの選手と変わらないというお話がありますがメキシコのリーグから学べることはありますか?岡田
それはもう世界中から学ぶべきことはあります。
その中で自分たちのやり方も見つけていかなければいけないと思います。
鈴木
現在オーナーを務めていらっしゃいますFC今治ではクラブ経営において独自の育成方を取り入れていると聞いていますが。
岡田
まだ取り入れているというところまでは行っていません。
トップから育成まで全ての同じプレースタイル、プレーモデル、トレーニングメソッドをやるようなクラブをつくって、ひとつの型を作ってみたいなと思っています。
日本では子供の頃は自由に好きにやりなさい。
そして大人になったら、ああしろこうしろという子供の頃に型があってそれを破って離れる。
自由なとこから、自由はなかなか生まれない。
型があるから驚きや自由な発想が生まれる。
そういうチャレンジをしてみたいなと思っています。
鈴木
そんなメキシコ流の育成システムから出て来たのがマルコ・ファビアンという選手。
北澤
何でもできますよね。
いろんな場面でトレーニングされているというのがうかがえます。
特徴はゴールに向けたチャンスメークだったり、ミドルシュート。
MFなんですけど、いろんなポジションをできる選手です。
もちろんメキシコの選手は他の選手もそうだと思います。
鈴木
監督はどうですかね?テナ監督。
岡田
日本とやった時にわざと酒井宏樹上がりを抑えるためにエースを左サイドにもってきたり4バックなんですけどビルドアップする時に両サイドバックを上げてボランチを1人下げて3バックで組み立てたり、日本の鈴木
アジア2万クラブの代表としてクラブのワールドカップに挑むのがオーストラリアのウェスタン・シドニー。
アジアチャンピオンズリーグ初出場でいきなり初優勝。
正直、我々も驚きましたよね。
北澤
日本のクラブが優勝できなかったのは残念なんですけど、創設3年目のクラブ。
そこで勝ってしまったという勢いがあります。
監督はポポビッチです。
日本ではサンフレッチェでプレーをしていました。
戦い方のうまさが勝因になるんじゃないかと思います。
アジアにももちろん強いクラブがあるんですけど破って行くには、それなりの力が必要です。
広州恒大とかいましたからね。
鈴木
2008年、我々日本のクラブで考えるとガンバ大阪。
岡田さんは中国での監督の経験がありますよね。
どうお考えですか?岡田
日本のチームも悪くはないと思う。
ただ最後に決定的な仕事する。
外国人がいるかどうかという違いはものすごく感じました。
そのあたりになると昔はブラジルの選手はある程度安くてJリーグにもたくさん来てくれました。
でも今はブラジルも給料がよくなってなかなかいい選手に来てもらえない。
そうなると中国のチーム、広州あたりは資金力がすごいですから、なかなか厳しい戦いになるのかなと思います。
ただ内容的に最近いいゲームをしているチームも多いです。
ウェスタン・シドニー、北澤さんに聞いたら、シーズンがちょうど変わるところでメンバーがあまりそろってないみたいですね。
それでもここまで勝ってきた。
勝たせちゃいけないんじゃないか、アジアとして。
このチームはいいチームです、頑張るし。
それは間違いないんですけど。
アジア全体としてもっと力を持ったチームがしっかり勝っていくようになっていかないとヨーロッパや南米を見ていると、どんどん差が開くんじゃないかなと思ってしまいます。
鈴木
中国の広州を破ったわけですから快挙ですよね。
岡田
リッピにもっと頑張ってもらわないと。
北澤
ウェスタン・シドニーは体格もいいのでフィジカルで負けることはありません。
ただ守ってくるのか、攻めてくるのか、いろんなプランを持っていて、分析した上で勝つために何がいいのか選択できる。
そしてプレーを表現できる選手がいることが強さ。
クルスアスルに対しても研究した入ってくると思います。
鈴木
オーストラリアのチーム、とは代表とは日本も戦ったことが多いわけですけど。
岡田
移民の方が多いんです。
それぞれの国のスタイルを持った選手が多いのでヨーロッパでやっている選手も多いですし、経験値というのが新しいわりには高い国です。
鈴木
北中米カリブ王者クルスアスルとアジア王者ウェスタン・シドニーとの準々決勝。
キックオフが迫ってきています。
この両者の対決。
どんな試合展開になるか想像がつきますか。
岡田
客観的な力からすると、クルスアスルのほうが上でしょう。
でもウェスタン・シドニーがいろんな相手を研究して手を打ってくる。
運とかもありますからね。
どのへんまで最初、耐えられるかで流れが変わってくる可能性があります。
そういう意味ではある程度クルスアスルが押してウェスタン・シドニーが守るという展開になると思います。
鈴木
ついさきほど、オークランドシティが初のベスト4進出を果たしました。
北澤
うまく試合に入って行くことが大事だと思います。
予想外の雨ですから、そういったことも対策の1つとして持っているかどうかの違いも出てくると思います。
2014/12/14(日) 03:00〜04:00
読売テレビ1
サッカークラブW杯 各大陸王者が世界一を目指して集結![字][デ]
ゲスト岡田武史元日本代表監督★手越&城がスペインへ!銀河系レアル・マドリードのレジェンド達を直撃!★都並がアルゼンチンで南米王者名将から世界一への秘策を!
詳細情報
番組内容
★ゲスト解説の岡田武史元日本代表監督が出場クラブを分析!★手越&城がスペインへ!20世紀最高のクラブに認定されたレアル・マドリードのレジェンド選手を直撃!さらにハメス・ロドリゲス選手の独占インタビューも!★都並がアルゼンチンで南米王者サンロレンソの名将バウサ監督を直撃!打倒レアル・マドリードの秘策とは!?★このあと登場するメキシコ王者クルスアスル、アジア王者ウェスタン・シドニーを徹底紹介!
出演者
【大会メインキャスター】
手越祐也
【ゲスト解説】
岡田武史(サッカー日本代表元監督)
【解説】
都並敏史
北澤豪
城彰二
【進行】
鈴木崇司
徳島えりか
音楽
【大会テーマソング】
「SEVEN COLORS」NEWS
おしらせ
準々決勝 北中米カリブ王者クルスアスル(メキシコ)VSアジア王者ウェスタン・シドニー(オーストラリア) このあと朝4時〜生中継!!
※短縮、休止の可能性あり
ジャンル :
スポーツ – サッカー
ドキュメンタリー/教養 – スポーツ
映像 : 1080i(1125i)、アスペクト比16:9 パンベクトルなし
音声 : 2/0モード(ステレオ)
ステレオ
サンプリングレート : 48kHz
OriginalNetworkID:32725(0x7FD5)
TransportStreamID:32725(0x7FD5)
ServiceID:2088(0x0828)
EventID:46545(0xB5D1)