あのクラシックの名曲をあなたのものに。
「ららら♪クラシック」今日は冬の特別企画!皆さんからのクラシックにまつわる質問にとことんお答えします!今回のテーマは…人呼んで…その素顔とは!?衣良さんが初挑戦!オーケストラの裏側に潜入リポート!演奏のカギを握るのは重要な…これを見るとますますオーケストラが楽しくなる事間違いなし!「ららら♪クエスチョンスペシャル」始まりま〜す!「ららら♪クラシック」今回は冬の特別企画。
「ららら♪クラシックスペシャル」という事で今回は視聴者の皆さんから寄せられた質問に一気にお答えしていきます。
しかも人気のオーケストラ編ですね。
皆さんから寄せられる質問でもオーケストラに関するものは特に多いんですよね。
オーケストラ奥が深いですからね。
衣良さんはちなみにオーケストラの楽器の中では何が演奏したいですか?う〜んチェロかな。
抱く感じが。
最初からいいですね。
飛ばしています。
今日は奏者の方だけではなくてオーケストラを陰で支えるプロフェッショナルな人たちの仕事にも迫っていきたいなと思っています。
それでは早速いきましょう。
まずはオーケストラの中でも特にたくさんの質問を頂いたこちらの方に迫ります。
略して「コンマス」なんて呼ばれる事もありますけれども指揮者がこちらにいますけれども演奏会では指揮者の向かって左側ファースト・バイオリンの首席にいらっしゃる方が「コンサートマスター」という重要な役割を担っているんですね。
注目して頂きたいと思います。
まずはコンサートマスターに関する1つ目の質問から解決していきましょう。
早速楽団員の皆さんに聞き込み調査を開始!すみませ〜ん!コンサートマスターって一体何者なんですか?なんかこう深刻にならずにみんなを…「和ませつつまとめていく」。
すると和み系のオーケストラの顔発見!この人こそが…一体どんなお仕事なんですか?指揮者1人に対してオーケストラというのは大人数ですよね。
結局指揮者と大所帯のオーケストラの仲を取り持つというかそこをうまく円滑にリハーサルを行ったり…実際はどんな仕事ぶりなのか練習をのぞいてみましょう。
ダガダガダガダガ…ピューフォルテ。
指揮者からの要望です。
コンマスはそれをかみ砕いて皆に伝えます。
ダンダンダンダンダカダカダカダカランバンバンバン…。
でこういうふうに…。
とやるのと…。
…とやると多分実際の演奏より具体的なわけです指揮者が示すよりね。
指揮者はこの時は…。
こうやってるだけかもしれないですしね。
そうやって実際の演奏の具体化をするわけですね。
それで伝えるっていうかな。
練習中の荒井さんを見ていると全身でその音楽を表現しているようでした。
指揮者の意図を楽団員に浸透させる。
まずこれがコンマスの大事な役目なんですね。
更に…。
次の2小節目に向かってる。
新しい形で次に…。
何やら言いたげな荒井さん。
まあまあとりあえずいきましょう。
ちょうどやるとすればねこれがターララーラーターラ…。
ティーリリーリリリー…。
弦楽器の弓遣いについて指揮者に提案しました。
音楽のためには指揮者とも意見を交わすんですね。
オーケストラの代表として音楽的なプレゼンを行う。
これもコンマスの重要な仕事。
更に…。
長時間続く練習。
時に皆を和ませる事も…。
個性は人それぞれですがオーケストラの雰囲気をつくり上げるのもコンマスの大切な仕事なんですね。
今回の荒井さんなんかはもう本当にすばらしい。
僕も大好きなコンサートマスターですけど…弓の順番を変える事もそうだし。
だからそういう意味では本当に…指揮者と楽団員の信頼を一身に集めるコンサートマスター。
時に100人近い楽団員を束ね情熱的に引っ張っていく。
コンマスの道は真のリーダーに通ず…かもしれませんね。
どうですか?かっこよすぎません?楽しそうですよね。
ああいう人と音楽したいってもう…。
いやあほんと。
だって誰もが認める演奏技術があってしかも指揮者との間の通訳にもなりそして最後にウケをねらうムードメーカーであるってすばらしいですね。
人間的な豊かさがないと務まらないんでしょうね。
ああいう人たちにあれだけのやっぱり表情で伝える事で100人近いオーケストラみんなに伝わってそれがお客さんに届いていく。
なるほどね〜!さてコンマスに関する質問は他にもたくさん来ているんですがどんどん答えていきましょう。
まずはこちら。
日本オーケストラ連盟に加盟しているオーケストラの情報を基に番組で調べてみたんですけれども…コンサートマスターがいないオーケストラもあるそうなんですね。
そういう場合はゲスト・コンサートマスターというのを呼んでくるんですが4人どうでしょう?多い感じ…。
僕はもう各オーケストラに1人だとばっかり思ってました。
持ち回りでやったりするんですね。
そうですね。
なかなかにハードなお仕事なので大変ですよね。
そうですね。
さあ続いての質問はこちらです。
これは先ほどの荒井さんが答えて下さっています。
でも実際に音数も多いのでファースト・バイオリンは。
なのでやっぱり彼を見ておけばバイオリンの動きを見ておけば大体のところが合ってくるという部分はあるんでしょうね。
さあ続いての質問は…。
さあオーケストラが使っている楽譜がこちらなんですけれどもまずはこのように全てのパートが書かれている「スコア」と言われる指揮者が見るものですね。
さあそしてこちらの封筒に入っているのが各パートの楽譜のみが書かれているという「パート譜」と言われるものなんですね。
それぞれの楽器の…バイオリンセカンド・バイオリンだとか自分のパートだけが書いてあるこの楽譜を見ながらオーケストラの皆さんは演奏しているんですが…こうした楽譜をオーケストラは一体どれぐらい持っているのか。
実は僕がライブラリアンさんに直接取材してきました。
向かった先は東京フィルのライブラリー楽譜庫です
東京フィルハーモニー交響楽団のライブラリアンさんの仕事場にお邪魔しようと思っています。
こちらがライブラリーという事になるんでしょうか。
どうもはじめまして石田と申します。
武田です。
(2人)よろしくお願いします。
こちらが…
楽譜の準備から管理までを行うスペシャリストです!
普通の図書館と比べるとかなりギュッとコンパクトなんですね。
(武田)そうですね。
いくつぐらい楽譜っていうのはあるんですか?そんなにたくさんあるんですね。
うわあ〜。
これは以前番組でも取り上げたプロコフィエフの「ロメオとジュリエット」ですね。
「ロメオとジュリエット」多い。
12345…。
えっ!?6…7!ここからここまでですか?すごいですねえ。
歴史のあるクラシック音楽。
一つの曲でも研究者の解釈により少しずつ内容の違う楽譜がある事も
あらゆる演奏会に対応するために東京フィルでは5,000もの楽譜をそろえているという事でした
そんな貴重な楽譜の一部を見せて頂いたんですが…
うわあ〜すごいっす。
楽譜の数と同じだけの書き込みが鉛筆でびっちり入ってますね。
(武田)こういうクレッシェンドとかも練習の途中に指揮者の指示によって書かれたものですね。
歴史みたいなものが書き込みになって残っていく事になるんですか?
(武田)そうですね。
そうやって楽譜が育っていくという側面はありますね。
更にはこんなものまで
「トラヴィアータ」の楽譜なんですけれどもこれは東京フィルでもうかなり…ものすごくこう補修がしてあるんですけど…。
年季の入ったこちらの楽譜。
よく見るとたくさん補強されています
書き込みが重ねられた楽譜はオーケストラの大切な財産。
丁寧に修復しては次の世代へ受け継いでいっているのです
(武田)そういうのを全部音をこの修正液で直してペンで書き直すという作業をよくしますね。
なんと!楽譜は作曲者自身のミスや出版社の誤植による間違いが多いという衝撃の事実。
その一つ一つをライブラリアンが正して楽譜が初めて演奏者の手に渡されるんです
オーケストラ・ライブラリアンの仕事の醍醐味というのは何ですか?僕たちが一番よく仕事ができてる状態っていうのはライブラリアンが目立たない状態の時なんですね。
なのでほんとに誰も褒めてくれないし報われないんですけど僕はその状態…ベストを尽くしてゼロに到達するっていう事なんですね。
かっこいいですね〜!武田さんモテモテだよね。
いや武田さんねまだ独身だそうですよ。
なんか衣良さんとすごい息が合ってましたね。
楽しそうだった。
あのねなんかトーンが似てます。
僕子供の頃お小遣いってほぼ文庫本に消えてたんですが武田さんはそれで海外の楽譜を買ってたんですってお小遣いで。
見てはにんまりしながら…。
そうです。
そうなんですよね。
ですから海外からいらしたマエストロ皆さんお話しになるのは英語じゃないですか。
なのできちんと英語でしゃべれてしかも音楽史的な知識が膨大に必要ですからある種…指揮者の方によっては何にも話してなかったのに演奏の前日に自分のスコアを持ってきてびっちり書き込みしてあるのをみんなに配れって言うんですって。
なのでそれを写してあれやこれやでもう完徹なんですって毎回。
確かにでもその細かな情報があるとないとでは練習の進み具合が全然違いますのでその情報をパート譜に書き込んで下さる人の仕事の大切さは身にしみますよね。
ほんと秘伝のタレのような…「楽譜は育つ」っていうのはなんか勉強になりました。
さあでは次の質問です。
早速リハーサル中の楽団員の皆さんに伺ってみました。
すみませ〜ん!その楽器は自前ですか?自分で好きなようにいろいろカスタマイズできるので自分の楽器だと。
他の楽器はどうなんでしょうか。
大きなティンパニー!こちらは自前の楽器ですか!?自分で持ち込むものは一切ないんですか?他にはどんな楽器が楽団によって所有されているのでしょうか。
舞台の事ならお任せ!ステージマネージャー古谷寛さんを直撃!基本的には通常日常個人で…特殊な楽器とは例えば…こちらチンバッソ。
朝顔のような形をしたイタリア生まれの金管楽器なんです。
そのほかワーグナーチューバやアイーダトランペットなどあらゆる公演に備えた品ぞろえ。
東京フィルでは珍しい楽器と運ぶのが難しい大きな楽器合わせて159もの楽器を所有していました。
さあ続いての質問はこちらです。
東京フィルハーモニー交響楽団の事業部岩崎さんに伺いました。
指揮者とかソリストのレパートリーに寄るところもあると思うんですがやっぱりお客様に満足して頂くためにいろんな方々の意見を。
ここは難しいところですよね。
お客さんの入りに直接関わってきますからね。
それではどんどん参りましょう。
次の質問は…?これどれぐらいでしょうね。
3日間ですか!?はい。
それまでにそれぞれのパート自分のパートは皆さん完璧に仕上げていますのであとは全体をどういうふうに方向づけていくかという指揮者との練習。
やっぱりプロですもんね。
そうなんですよね。
続いての質問です。
収録現場をのぞいてきました。
ここはNHKホール。
さまざまな角度から撮影できるよう今回は6台のカメラで収録に臨みます。
本番の数週間前担当ディレクターが準備を始めました。
今回収録するのは…視覚的に音楽を感じてもらうためにはどのタイミングで何をどのカメラで写し出すのが効果的かじっくり考えていきます。
「カット割り」という作業です。
続いてカット割りを基に台本が作られます。
縦にカメラ番号とカット番号。
横には撮影内容が書かれています。
収録する映像の全体像が分かるいわば設計図。
カメラマンはこれを見ればいつ何を撮るかが一目で分かるんですね。
収録当日舞台ではコンサートの通しリハーサルが行われます。
この時撮影スタッフも本番と同じようにカメラをのぞきテストを行います。
リハーサルのあとカメラマンとディレクターが集合し細かい調整や変更点を確認していきます。
ティンパニー納まり3カメよかったのでやっぱ3カメでもらいます。
トップ4ショットからでもいいですかね?オッケーオッケー。
テンポ速いからそうしましょう。
打ち合わせは本番直前まで続いていました。
(一同)よろしくお願いします。
演奏会が始まりました。
いよいよ収録もスタート。
NHKのクラシック音楽番組ではライブ感を大切にするため演奏後の編集は通常行っていません。
本番一発でカメラの切り替えも含め全てを成功させなければならないんです。
37の4カメ。
間もなく4…はい。
そんな思いで収録した本番の映像がこちらです。
続いては…大所帯のオーケストラの演奏を取りしきるのは指揮者。
全身で皆に指示を出していきます。
一方の奏者たちは楽譜を見ている様子。
一体いつ指揮者を見ているんでしょうか?東京フィルの皆さんに伺ってみました。
そもそも…確認ですね。
テンポの確認のために見るというよりはやはり…更に!特に指揮者に注目する時には皆さん事前にあるマークを書き込んでいたんです。
それがこのメガネマーク。
実際にこの箇所で指揮者を見るんでしょうか?本番当日の通しリハーサル。
カメラを設置して2人の奏者の目線を検証しました。
まずはホルンの森さんをチェック!全然目線を上げませんが…。
間もなくメガネマーク。
おお〜見てます!森さんが指揮者を見たのはホルンの音をきっかけに曲全体のテンポが変わる瞬間でした。
続いてはビオラ須田祥子さんをチェック!メガネマークまで…ん?見逃した方のためにもう一度。
ちゃんと見てます!須田さんが指揮者を見ていたのはテンポが揺れ動き合わせるのが難しい部分でした。
自分のパートが音楽を大きく変える瞬間奏者は指揮者の合図を的確に捉え豊かな音楽をつくり上げていたんですね。
う〜ん面白いですね。
特に裏方さんたちの仕事の深さというか大変さというのがね。
いろんな人がいるんですねオーケストラを支えるにはね。
ほんとにたくさんの方々が関わっていてそして楽器や楽譜やそういう関わっているものたちもみんな生きてるんだなっていう事を改めて感じましたね。
しかも皆さんが音楽大好きですよね。
指揮者の顔の表情を見てそれに合わせて音を出すとおっしゃってましたもんね。
あのちらっとのメガネマークかわいかったですね皆さん。
かわいかったですね。
という事で今日は私たちもこのままクラシックコンサートに行けそうな格好をさせて頂いてますが最後はやはりオーケストラによるすてきな演奏でお別れしましょう。
曲は番組のテーマ曲でもあるグリーグの組曲「ホルベアの時代から」前奏曲です。
ではどうぞ。
(拍手)敵の数2万多くて3万にございまする。
「軍師官兵衛」。
2014/12/13(土) 21:30〜22:00
NHKEテレ1大阪
ららら♪クラシック「クエスチョンSP〜オーケストラ編〜」[字]
今日は冬の特別企画「クエスチョンスペシャル」!オーケストラにまつわる質問の数々に一挙にお答えします▽番組MC石田衣良が初リポート!オーケストラの心臓部へ潜入する
詳細情報
番組内容
今日は「クエスチョンスペシャル」▽オーケストラの顔「コンサートマスター」って一体何者?▽演奏者はいつ指揮者を見てるの?▽番組MC石田衣良が初リポート!オーケストラの心臓部である楽譜庫に潜入▽演奏会の演目は誰が決めている?▽オーケストラはどんな楽器を所有してる?▽演奏会前はどれぐらい全体練習してる?▽演奏会の映像はどのように撮影されている?などオーケストラにまつわる質問の数々に一挙にお答えします!
出演者
【出演】ソロコンサートマスター…荒井英治,指揮者…佐渡裕,コントラバス奏者…黒木岩寿,バイオリン奏者…藤村政芳,オーケストラライブラリアン…武田基樹,クラリネット奏者…万行千秋ほか
ジャンル :
音楽 – クラシック・オペラ
趣味/教育 – 音楽・美術・工芸
劇場/公演 – ダンス・バレエ
映像 : 1080i(1125i)、アスペクト比16:9 パンベクトルなし
音声 : 2/0モード(ステレオ)
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