報道特集【衆院選▽被災地医療】 2014.12.13


2週連続で週末に強い寒波が押し寄せている日本列島。
明日にかけて日本海側を中心に大雪になるおそれがあり、気象庁が警戒を呼びかけている。
新潟市では朝から住民が除雪に追われていた。
また今日未明、雪の重みで折れた木が電線に接触し、およそ900世帯が一時停電したとのこと。
各地の積雪は午後3時現在、青森市の酸ヶ湯で142cm、北海道幌加内町で114cm、福井県大野市の九頭竜で82cmなどとなっている。
先月の地震で大きな被害を受けた長野県白馬村では大雪警報が出たことを受け、150世帯393人に避難勧告が出された。
一方、石川県白山市で竜巻と見られる突風が吹いた。
市によると住宅16棟の屋根瓦が飛ばされたり、窓ガラスが割れたりしたほか、付近に停めていた車両4台にもガラスが割れるなどの被害が相次いだとのこと。
寒気のピークとなる明日予想される雪の量は夕方までに北陸で80cm、東北で60cmなどとなっている。
明日の衆議院選挙は足元が悪い中での投票となりそう。
総選挙の投票日が明日に迫っております。
困難もあるでしょう。
それでも投票には足を運んでほしいと思います。
続いてはその選挙運動最終日のニュースです。
第2次安倍政権の2年間を問う、第47回衆議院選挙は明日、投票日を迎える。
選挙戦最終日の今日、与野党の幹部は各地で支持を訴えました。
経済最優先で取り組んできました。
アベノミクスとは何か、それは会社、企業の生産性や競争力を強くしていく、私たちの経済政策とは雇用を増やし、賃金を増やしていく政策なんです。
食料品などの生活必需品を軽い税率に抑える軽減税率の導入を目指します。
将来の道をはっきりと明確に示しているのが公明党・自民党の連立政権であります。
私たちは人への投資ということをずーっと主張してきた。
この政策は民主党の政策の一丁目一番地です。
人を大切にする政治ですよ、私たちの政治は。
率先して国会議員が身を切らずして、誰が選挙のときの公約なんか信用できましょうか。
身を切る覚悟もない政党、政治家に改革なんかできるわけないですよ。
自立ということなんです。
我々、日本というのは軍国主義になれということじゃなくて我々の安全と平和というものは自らの手で守っていく必要があるんじゃないか。
安倍さんが決まって繰り返す、まず企業に儲けてもらう、そうすればだんだん暮らしの方に回ってくると。
安倍さんはこの道しかないと連呼します、しかし私は言いたい、この道に先はない。
安倍自民党政治を変えなきゃいけない、必ず野党の再編を成し遂げ、野党の統一を成し遂げて、そして本当に国民の生活が第一、国民のための政治を政権を必ずつくり上げます。
集団的自衛権行使の容認は許さない。
海外で武力行使はさせない、そのために平和憲法をしっかり生かして平和を守るだけじゃなくてつくっていかなければなりません。
家庭から景気の好循環をつくっていくというのが私たち新党改革の提案です。
アベノミクスを補強する、家庭ノミクスを申し上げてます。
ところで全国の警察が今回の衆議院選挙で昨日までに摘発した選挙違反事件は6件に上り、インターネットを利用した選挙運動に対して行った警告は8件だったことが警察庁のまとめでわかった。
摘発された事件は候補者をはがい締めにしたり、候補者のポスターをカッターで傷つけるなどの公職選挙法の自由妨害の疑いだった。
旧日本軍による南京事件から77年を迎えた今日、中国・南京で行われた記念式典に習近平国家主席が最高指導者として初めて出席して演説し、歴史問題で日本を強く牽制した。
哀悼の意を表すため車が一斉にクラクションを鳴らしています。
これが式典開始の合図となります。
中国・江蘇省の南京で南京事件から77年に当たる今日、記念式典が開かれ、およそ1万人が参加した。
南京事件とは旧日本軍が南京を占領した際、多くの中国人に対して殺害や残虐行為があったとされる事件。
今年から国家級の記念日に格上げされ、習近平国家主席が演説。
中国側が主張する犠牲者30万人という数字を改めて強調した。
記念館周辺には、国辱を忘れるなと記された記された掲示板が幾つも掲げられ、大型書店には南京事件の特設コーナーが設けられた。
さらに…南京市内の小学生全員に今月1日、南京事件について書かれた新しい教材が配られました。
国営の中国中央テレビは小学生が授業で日本兵による残虐行為の描写を音読する様子を繰り返し伝えた。
中国政府は、南京事件を扱った動画を1週間連続でネット配信するなど大虐殺を否定する日本の右翼に反撃すると日本に譲歩しない姿勢を強めている。
その一方で、習主席は演説で日中友好を強調した。
歴史問題で日本を牽制しながらも先月の日中首脳会談を踏まえ関係改善の意思も示した形。
アメリカ連邦議会上院は安全保障に関わる予算の大枠を可決した。
沖縄駐留海兵隊のグアム移転関連予算の凍結解除や、広島・長崎の原爆開発に関わった施設を国立公園化することが盛り込まれている。
国防権限法案は現地12日午前、議会上院で可決され、オバマ大統領のサインを待つばかりとなる。
沖縄駐留海兵隊のグアム移転関連予算の凍結が解除されることで、87億ドルを上限とする沖縄海兵隊のグアム移転が具体的に動き出すことになる。
また、イスラム過激派イスラム国対策として最大50億ドルを支出するとしている。
一方、法案には広島・長崎に投下された原爆を開発したマンハッタン計画の関連施設を国立公園化することも盛り込まれている。
重要な歴史資源を将来の世代のため保存・保護し、国民の理解を促進することが目的だとしているが、核廃絶を訴える団体などからは批判の声も上がっている。
9月に噴火した御嶽山のふもとにある長野県のスキー場が今日営業を始めた。
今日オープンしたのは、御嶽山のふもとにある開田高原マイアスキー場で、営業前に従業員らが噴火で亡くなった57人に黙とうを捧げた。
積雪は60cmで早速、名古屋方面などから大勢のグループや家族連れが訪れ初滑りを楽しんでいた。
スキー場は火口から4km以上離れているが噴火に備えて、リフトの駅舎に避難場所を設けてヘルメットを準備するなど、安全対策をとった上でのシーズンスタートになった。
閉幕のはずだったが難航している。
ペルーで開かれている地球温暖化対策を話し合うCOP20が12日、大詰めの議論を行った。
しかし、温室効果ガスの削減目標に盛り込む内容をめぐり、先進国と途上国との間で意見が対立。
結論は13日以降に持ち越された。
今回の会議では京都議定書に代わる新たな枠組み作成の交渉期限が1年後に迫る中、合意案づくりが焦点となっている。
特集です。
総選挙の投票日が明日に迫りました。
選挙戦最終日で日が落ちた今頃は、各政党の党首や候補者たちがまさに最後のお願いで動き回っている最中だと思います。
肝心の政治に対する有権者の思いはどうなっているのでしょうか。
「報道特集」では3つの選挙区の特集を通じて考えました。
今週火曜日、那覇市の沖縄県庁は異様な空気に包まれていた。
仲井真弘多県知事が退任する。
任期中に辺野古沖の埋め立て申請を承認した仲井真氏に対して市民団体らが最後まで抗議活動をするために集まった。
承認は誤っていたかといえば誤っていないです。
仲井真が県庁を去る際には抗議活動から遠ざける形で、県庁の職員が壁となって花道をつくった。
非常に拍手と怒号がない交ぜになった異様な雰囲気です。
裏切り者を許さないというような声と拍手が入り交じった非常に複雑な空気に包まれています。
そして翌日、先月の県知事選で普天間基地の辺野古への移設反対を掲げ仲井真氏を破った新知事、翁長雄志氏が初登庁した。
那覇市と一部の離島を含む沖縄1区。
県知事選で生まれた、辺野古への基地移設反対という保革を超えた枠組みを引き継いで戦うのが共産党の前職、赤嶺政賢候補。
この日、初登庁したばかりの翁長新知事も応援に駆けつけ、オール沖縄陣営を印象づけた。
うちなーまんちゅの心に背を向けるような公約を違反した国会議員は全員落選をさせる。
今、赤嶺候補の演説が始まったところですけれども赤嶺陣営はさきの県知事選で示された民意、オール沖縄を体現するのは自分だけであると新しく誕生した翁長県政との一体性を強調する、そういう姿勢を強く強調しています。
一方で普天間基地の辺野古移設を推し進める自民党からは、地元の経済界に支持基盤がある前職の国場幸之助候補が立候補している。
あちらに見えますのが自民党公認の国場幸之助候補、2期目を目指す国場候補ですけれども、宣伝カーに乗っておりますが、ご覧のように目立つのが自民党公認なんですが、公明党の選挙カーに乗っていて演説をしていると。
応援に立っているのも公明党に近いと言われているタレントさんが乗っています。
公明党は県知事選で辺野古への基地移設を反対し自主投票としていたが、今回の選挙では自民党の候補を全面的にバックアップしている。
経済の明るい兆しが、間違いなく見えております。
株価も上がっております。
演説では基地問題よりも、政府・自民党が進めてきた経済政策に重きを置いて訴えている。
維新の党から立候補しているのは、第3次野田改造内閣で郵政民営化担当大臣も務めた下地幹郎候補。
知事選挙が終わって、次のステップを踏むならば、私はこの沖縄の民意を私たちが伝える役割をやるとしたならばこの2人では到底、私はこの問題は前に進まない。
下地候補は先月の県知事選に立候補し、辺野古移設は県民投票で決めるとしたが、落選した。
今回の選挙では、県知事選で示された民意を日米両政府に伝えられるのは知事選で敗れ民意を直に感じた自分しかいないと主張する。
投票率の低下が指摘される今回の衆院選にあって熱戦が繰り広げられている沖縄1区。
候補者に聞いた。
今回はもう、これだけ民意を決める沖縄の知事選挙の後の衆議院選挙ですから、これは一体なんですよ。
本当に民意を決めたと自分たちで思うならこの衆議院選挙に行かなかったら、知事の意味はなくなる。
辺野古の基地をとめるチャンスが生まれているわけだからここで1区から4区まで、辺野古の基地に反対する国会議員が全員勝利すれば必ず止められると、そういう訴えで心に訴えかけていくということしかないと思います。
国場候補は今回の衆院選の意義についてこう述べた。
アベノミクスの3本の矢、金融緩和、財政出動、成長戦略は間違ってないと思います。
ここは、多くの有権者の声を聞いていきながら国内有数の農業地帯、十勝地方を抱える北海道11区。
自民、民主、共産から3人が立候補している。
この十勝地方ですが、ところによっては朝晩の気温が氷点下10度を下回っています。
12月に行う選挙というのがいかに有権者にとって負担となるのか、北国に入って初めて実感できました。
おっぱい触ってごらん、パンパンなんだけどね、搾り終わったらくしゃくしゃになるから。
酪農家の湯浅佳春さん。
農業団体とのつきあいもあり、長年、自民党を支持しているが、今回は複雑だと言う。
正直、この時期の選挙ってどうですか?まあ、あり得ないよね。
解散のちょっと前にさ、選挙になるかもしれんと言ったときにふざけんなっつってね。
今回の選挙は、一部ではアベノミクス選挙だと言われたりしますけれどどうなんですか、アベノミクスの恩恵というのはある?恩恵なんか何もないね。
もう俺らから言わせれば、くそくらえと思っているよね。
ホントに、汚い言葉で言って。
もうこの円安の影響でとんでもない、本当に悪影響でね。
牛のエサはほとんど輸入に頼る。
円安によってエサ代が高騰し続け経営を圧迫していると言う。
俺の友達なんかも今年、俺より1個上のやつが辞めたんだけど、そいつなんか経営もいいし、技術もすごい高いし、俺なんで辞めるのって聞いたら、こんな儲かりもせんもんやってられないって。
廃業が相次いでいるのは北海道だけではない。
農水省によると1年で酪農家は全国で800戸減少した。
この10年、高齢化などで減少傾向にあるが、円安、エサ代の高騰が拍車をかけたと見られている。
だって今なんかさ、農協の組合長とかえらい人たちも、表ではみんな美しいこと言ってるよ。
飲んだとき、みんな一緒だよ、俺らと。
冗談でない、こんなもんってね。
自民党なんか、蹴飛ばしてやりたいけど民主党じゃしょうがないよなって。
今一番いいのは政策で共産党なんだけど、まあ共産党に入れるわけにいかんしよってそんな感じだよ。
円安によるプラスの効果が表れている場所もある。
このスキー場で滑っているのはほとんど外国の人たちでインストラクターの人も外国の人で、英語で皆に指導しているんですね。
アジアを中心に外国からの観光客が増え続ける北海道だが、十勝地方は最も観光客が増加した。
アベノミクスで円安が進み恩恵を受けている。
北海道の全リゾートそうですけれども海外の方たちが今、いらっしゃらないと成り立っていかないというところがありますので、それはすごくプラスには感じております。
ただ同時にまだ国内の景気感というのはないものですからその辺のバランスですよね、今後、期待したいところだと思います。
地元経済を見るとアベノミクスの恩恵を受けている実感はないと言う。
本音で言うと、もうちょっと日本の国内のお客さんに来てほしいというところですかね?やっぱり両方のバランスがないと経営自体うまくいかないというのがありますので。
厳しい環境で地方経済がどう生き残っていくのか。
50年以上前から、ここ池田町は十勝ワインを自治体直営で生産し、競争力をつける努力をしてきた。
ある意味、十勝というのは、日本国内の中では最もそういう方向に、大規模農業に進んでいる地域だとは思うんですけれども、難しい中で我々も、こういう事業を継続しているというのは感じますね。
地元の農業振興を目的にブドウ栽培から始まった十勝ワイン。
長年、価格を据え置いて販売してきたが、今年4月の増税後は一部の商品で値上げに踏み切った。
やっぱり原油高な部分だったり、コストだけが毎年毎年上がっていくという厳しさをここまで本当に努力の中で吸収しきれなかったところがですね、結果的にそういった形になって価格の部分でも今の状態が限界かなと思ってるんで。
師走の選挙。
こうした声に候補者はどう応えるのか。
地方の皆さんが景気回復を実感できるまでというのはやっぱり時間がかかるものだというふうに思っています。
マジックのような、魔法のような、そんな方法はないというふうに思います。
地道にやっていくしかないと思っています。
みんな生活実感は大変なんだけれども長い、いろんなしがらみの社会で地方というのは生きてるから、どうやってしがらみから抜け出て本当の怒りをみんなが感じ、ぶつけてくれるかということの戦いじゃないでしょうか。
今の政治、間違っていると思ったらみんな意思表示をしないとよくならないということは、はっきりしてるので。
ぜひ、意思表示を選挙に行ってしなきゃいけないと思います。
いまだ先の見えない課題を抱える選挙区がある。
原発事故で、町の一部が手つかずのままの福島5区。
9つの市町村のうち、双葉町や大熊町など多くの地域は今も帰還が認められていない。
避難生活が長引くにつれ、住民たちからは選挙に対する冷めた声も聞こえる。
3人の候補者が立候補する福島5区。
この日、いわき市内の仮設住宅を訪れたのは、民主党の吉田泉氏。
来春ぐらいにね、町長がメドを発表するという…。
復興副大臣の経験を持つ吉田泉氏は、福島の復興を最優先に掲げ、選挙戦に挑む。
選挙区をくまなく回り、政策を訴え続けた。
大熊町の住民が暮らす仮設住宅の前で演説したのは共産党の吉田英策氏。
アベノミクスを強く批判し消費増税の中止を訴えた吉田英策氏。
暴走する政治にストップをと訴える。
前回の衆院選では県内で最も投票率が低かった福島5区。
候補者たちは選挙区を離れ、避難生活を続ける有権者のもとにも足を運ぶ。
この日、いわき市から60kmほど離れた場所にある仮設住宅を訪れたのは、自民党の吉野正芳氏。
どうも、吉野正芳です、よろしくお世話になります。
双葉のこと忘れないでください。
そうだよ、そのために私は。
故郷に戻れるメドが立たない双葉町の住民を前に福島の復興と再生を訴えた。
選挙区外に避難する住民は今回の選挙をどのように受け止めているのか。
双葉郡で56年間暮らしてきた板倉さん。
原発事故で故郷を追われ、3年半もの間、この仮設住宅で避難生活を続けている。
福島第一原発の30km圏内にある広野町は既に除染を終え、おととしの3月に避難指示を解除した。
だが、町に戻った住民はいまだ半分にも満たない。
おととしの6月に広野町に戻った大和田さん。
自宅は地震で住めない状態になった。
30年近くにわたり経営を続けた縫製工場も閉鎖に追い込まれた。
3年半以上にわたる避難生活。
震災後の暮らしはますます厳しくなっていると言う。
じゃあ、日々の暮らしは?私らは年金だからね。
震災から1年あまりで補償金の支給を打ち切られてしまった大和田さんは政治に対する希望もなくなりかけていると言う。
住民たちと政治の距離がますます遠のく状況を候補者たちはどう考えているのか?もう選挙には行かないという有権者の人に、どういうふうに声をかけます、何を言いたいですか?これは私は、特に短期的な対応策はないと思います。
もう少し選挙のあり方を見直すとか、何か根本的なことを考えないと今、イライラしているわけですからみんなもね選挙カーに対して。
前に進めるということを発信すればやっぱりそういう方、共産党へね、政治を変えたいという、そういう投票行動にも向かっていくと思うので。
棄権するのもある意味の抵抗というふうにとらえればそうなんですけどね、衆議院選挙の投票は一部の地域を除いて、明日午前7時から午後8時まで行われます。
そしてこちらです。
今回は主にご覧のような政党が候補者を立て、小選挙区295、比例代表180の、合計475議席をかけて、選挙戦を展開しています。
そしてスタジオには日野政治部長です。
今回、地方を取材してみますと今回の衆議院選、本当に様々なものが問われているんだということを改めて感じますね?地方の選挙区における様々な争点が先ほどで紹介されましたけど、いずれもその地方だけの問題というよりは日本全体の問題だということが言えると思います。
例えば基地問題であれば、それは日本の安全保障の問題ですし、それから農業も食料自給とか食料の安全保障という問題にも関わります。
被災地の復興の問題というのは日本人にとっては人ごとではない大切な課題ですね。
今回の選挙戦、論戦の中心はアベノミクス、経済問題ということになったわけですけれども今日のVTRで紹介されたとおり、様々な論点というのがあるんですね。
各党の公約など、まだ時間ありますので見比べていただいて、また今日も新聞各紙が政策の比較の記事なんか出してますのでじっくり吟味していただいて、投票所に足を運んでほしいと思います。
今回、投票率の低下というのが心配されているんですけれども、民主的な選挙を求めて抗議活動を続けてきた香港の若者たちが今、ネット上で日本の若者たちにメッセージを送ってるので1つ紹介したいんですけれども、民主的な選挙というのは、日本では当たり前かもしれませんが、私たちはそのために闘っています。
自らの手でリーダーを選ぶということがどんなに尊いことか思い出してほしい。
日本の若者たちに呼びかけていると。
これも恐らく僕は無関係じゃないと思うんですが、ノーベル平和賞を受賞したマララ・ユスフザイさんが授賞式後の記者会見でこんなことを言ってるんです。
母国のために政治に関わろうと決めました、将来、もし多くの人に支持が得られたら首相になりたいと言ってるんですね。
まだ選挙権のない17歳の高校生が言ってる言葉というのは僕は日本の若い有権者がじっくりかみしめてほしいと思いましたですね。
東日本大震災で被災し一時、存続の危機に立たされた気仙沼市の病院の立て直しに取り組んだ1人の医師がいます。
元プロボクサーという異色の経歴を持つこの医師、以前、この特集でもお伝えしましたけれども赴任から3年目、この医師にある転機が訪れました。
その転機とは?の津波のつめ跡が残る被災地を1人走る医師。
川島実さん。
奈良県の出身で、震災後、ここ宮城県気仙沼市本吉地区にやってきた。
川島さんは人口1万人のこの地区唯一の医療機関、本吉病院の院長を震災の半年後から務めている。
本吉病院はあの津波で1階部分が完全にのみ込まれ、医療機器は軒並み使用不能になった。
さらに、当時いた2人の常勤の医師が震災直後、いずれも体調を崩して退職。
病院は一時存続の危機に陥った。
震災当時、山形県内の病院に勤務していた川島さん。
毎週、本吉病院にボランティアとして通ううち、その窮状を放ってはおけないと感じ37歳の若さで院長を引き受けた。
いったん落ち込んだような地域には賑やかなやつが1人いても悪くないんじゃないかなと思って来たんです。
川島さんは、元プロボクサーという異色の経歴を持つ。
京都大学医学部在学中にプロデビューし、2000年には西日本新人王にもなった。
一時世界を目指すも、体力の限界を感じ、29歳で引退。
その後、医療の道に専念した。
夜も眠れるし、日中も眠れますから一日中やないですか、それ。
内科や外科を問わずあらゆる疾患に対応する総合診療医の川島さん。
診察では会話を重視する。
暮らしぶりと体調とは密接につながっていると考えるから。
三浦さんは漁師やったんでしたっけ?船流されたのかな。
船流されてなくなってしもうた、何もできないのが大変だね。
何か名案があるといいけど。
ランニングはボクサー時代からの日課だった。
気仙沼地域は震災前から全国平均の半分ほどしか医師がいない。
さらに、津波は23もの医療機関を休業や廃業に追い込んだ。
崩壊寸前の医療を守り、復興を支えたいと川島さんは考えていた。
医療というのは地域にとったら、水道とか電気みたいな、インフラみたいな、最低限必要なものだと思うんです。
地域に1つの医療機関としてとにかく便利な。
しかし、被災地赴任にためらいがないわけではなかった。
育ち盛りの子ども4人と妻を山形の自宅に残していたから。
川島さんは片道4時間をかけ、毎週末、山形に帰ってはいたものの家族に寂しい思いをさせているのがしのびなかった。
前の日に怖い夢見たときとかに、なかなか眠れないことがあるから、そういうときは何か、いた方がいいと思う。
子どもにお話しして寝かしつけるのが自分の仕事だったんですけど。
赴任から時がたつにつれて病院では川島さんの身の上を気にかける患者も。
あんまり言うと里心がつくから、それぐらいにしておいてください。
里心ついた方がいいの。
院長就任半年後、川島さんが待ち望んでいた日が訪れた。
2人目の常勤の医師がやってきた。
島根県でへき地医療に従事していた齊藤稔哲医師。
川島さんと同じ総合診療医。
仲間が増えてうれしいです。
少しずつできることからやっていきましょう。
よろしくお願いします。
医師不足の地域で総合診療医は、まさに求められていた。
震災前、内科しか受け付けていなかった本吉病院の診療の幅は大きく広がろうとしていた。
震災から1年、地域住民の会合に出向いた。
病院の新たな方針を説明するため。
子どもからお年寄りまで、お腹が痛くなっても頭が痛くなっても、熱が出ても、とりあえず相談していただければ何でも相談に乗らせていただきますから。
沈みがちだった被災地に震災の被災地、気仙沼市の本吉病院かつては内科だけの病院だったが、川島さんらの赴任後、新たに小児科や外科の診療も行われるようになった。
住民たちにとって、それは大きな変化だった。
何かな。
一方で、震災で設備が被害を受けたため病棟は閉鎖が続いていた。
通院できない患者のため、川島さんは在宅診療に力を注ぐことにした。
震災後に体力が低下し、そのまま寝たきりとなったお年寄りも少なくなかった。
何かね、胸の病気は体動かした方がいいようなんですよ。
苦しくない範囲でね。
震災前にはほとんど行われていなかった在宅診療。
患者の数は赴任後の半年で50人まで増えた。
この在宅診療を広めることで、病院ではなく自宅で最期を迎えられる地域づくりを川島さんは進めたいと考えていた。
具合の悪いお年寄りたくさん診るんですけど、全員おうちに帰りたいって言うんですよ。
お年寄りの立場が弱くなってしまうと本当は帰りたくても家族に気使てということが多いんで。
変革が進む最中、奈良に住む川島さんの両親が気仙沼を訪れた。
被災地を旅する途中、立ち寄ったのだ。
先生が来ていただいたおかげで本吉病院がこうして残っていられます。
本当に心から感謝をしています、ありがとうございました。
そう言っていただけるとありがたい。
医師になることを進めたのは両親だった。
父、仁さんは実は胆管ガンと闘いながらこの地に足を運んでいた。
地域医療の充実のためには医師の確保が不可欠だった。
院長就任7カ月後、川島さんは東京の病院を回って支援を呼びかける取り組みも始めた。
皆さんよかったら、いつでも手伝いに来てください。
研修医にはそれぞれ地域医療研修が義務づけられている。
気仙沼に研修医を呼び込むことで人手不足解消につなげたいと考えていた。
本吉に3カ月ぐらい来ない?絶対おもしろいよ。
さらに齊藤医師とともに新たな人材確保の策を打ち出そうとしていた。
総合医としてのスキルを身につけたいという研修医を受け入れるための育成プログラムを立ち上げることにした。
生活の基盤をなくされたり、家をなくされたり、ストレスを多く抱えている方がこの地域にいっぱいいらっしゃるわけですよね。
その中で診療するというのは今後の地域医療を担いたい、家庭医療をやりたいという人にはすごくこの被災地、本吉だけではなくて、被災地はすごく勉強になると思っています。
被災地での研修を医師としてのはキャリアアップにつなげてもらおうと2人は考えていた。
仕事の息抜きにと、趣味で米を育てている。
地元の農家から借りた、この田んぼは津波をかぶった後、塩分を取り除く作業が行われ、福田首相した。
この日は、山形から子どもたちも駆けつけていた。
妻の真弓さん1人での子育ても1年が過ぎた。
一斉に甘えられてくると、ちょっとお父さんがいたら分散されるのになとか思うときはありますけど。
苦労をかけていることは重々承知していた。
大変だけど、やるしかないので、もうしばらく頑張ってみようかなと思って。
目指す地域医療の実現のためまだ気仙沼を離れられなかった。
震災から丸2年、病棟が再開した。
入院が必要な患者にもようやく対応できる。
病棟の再開で、医師の人手がさらに必要となる中、病院が立ち上げた、研修医育成プログラムに参加する医師が現れた。
社会人経験を持つ岩本隆志医師。
3年間、被災地で研修を積めることに魅力を感じたと言う。
どの辺りをしたのかな?何かこっちの右側。
普通の病院ではされてない、そういう特色があることをしているので、本吉病院でしかなかなか体験できないようなことっていうのはたくさんあると思います。
また、川島さんが東京で勧誘した研修医も気仙沼にやってきた。
呼吸器内科を専門とする眞鍋亮医師。
指導を受けながら総合診療を学ぶ。
数日ごとに意識を失うという男性が訪れた。
仮設住宅で暮らしていると言う。
ストレスもあるんじゃないかなとも思うんです。
震災は、今も人々の体調に影響を及ぼしている。
震災後なので、そういったいろいろ皆さん、ストレスだとか、心に何か抱えたような方もいらっしゃるので、すごく勉強になるのと、聞いたらすごい親切に教えてくれるのでその教育体制としても、すごくいいのかなと。
震災から3年がたつ頃、病院の外来患者や在宅診療の患者、それに訪れる研修医の数はいずれも震災前に比べ大幅に増えた。
歩みは順調なようにも見えた。
しかし、川島さんには思い悩む時間が増えていた。
父、仁さんの余命がわずかであると感じていたから。
どうその最期に向き合うべきか、自問自答していた。
親父はまさに人生の最終章を生きてると思うけど、自分たちも、そのストーリーの中に入れてもらってもいいのかな。
こう語った1カ月後、川島さんは、言葉どおりの決断を下した。
院長就任から間もなく3年を迎えようとしていた今年8月、川島さんの姿は奈良にあった。
実家のそばに借りた一軒家へ引っ越しをしていた。
悩んだ末に本吉病院を退職し、家族と故郷へ帰ることにした。
末期ガンに冒された父、仁さんは2週間前に一度入院しながら、自ら望んで自宅に戻っていた。
元気そうやな、相変わらず。
ありがとう。
地域医療再生に奮闘した川島さんが病院を去った。
その退職は、次第に患者らにも伝わった。
さみしいですよね。
やっぱり頼りにしてた部分はあるので多分、ここの地域の人たちは全員、すごく感謝してるんじゃないかと思います。
残暑が続く8月の終わり、川島さんの父、仁さんは奈良の自宅で息を引き取った。
引っ越してきたばかりの家族に見守られながら最期を迎えた。
医師になることを勧めた仁さん。
亡くなる少し前、川島さんがありがとうと伝えるとうれしそうに笑顔を浮かべたと言う。
ものすごく穏やかな死に顔だったんですけど、お疲れさまでしたという気持ちで感謝の気持ちでいっぱいです。
震災から3年半が過ぎ、気仙沼では、かさ上げ工事が続いているが、いまだ復興は途上。
この地域には以前82の医療機関があったが、そのうち再開したのは63施設にとどまる。
本吉病院は、これからも地域医療を守る役割を担っていく。
その本吉病院では今、地域の介護スタッフとの連携を進めている。
医師やケアマネージャーらで毎週ミーティングを開き、情報を共有して在宅患者への支援を充実させるのが目的。
この日は80代の男性患者をめぐり、家族を交えて今後のケアについて話し合った。
不安がずっと、すごく取り除くことができて、すごく感謝しております。
この医療と介護との連携も川島さんが取り入れたものだった。
その仕組みは今、この地域を支えている。
そんな本吉病院に再び川島さんの姿があった。
月に一度ほど、ボランティアとして診療の支援を続けることにした。
奈良からの交通費は自己負担。
先生今日来てるんだと、うれしくなりました。
被災地のことをずっと心にかけていただいて本当にありがたいなって思ってます。
地域に溶け込んでるから、先生っていうのは親しみやすく地域からすれば感じるんじゃないの、だから、私たちから見れば感謝、感謝だよね。
魂がこの辺りにくっついてしまったので体だけ離れてしまうと脱け殻になりそうなので。
震災のことは忘れられつつあると思うんですけど、まだ全然、震災後の状態は現地では終わってない。
細く長く続けることで、意外といるじゃねえかみたいな雰囲気がつくっていけたらいいなと。
気仙沼を訪れるたび、朝の町を走るこの日は研修医たちも一緒。
津波のつめ跡は少しずつ町から姿を消し、今、ここでは稲作再開に向け田んぼの整備が進められている。
崩壊しかけた被災地の医療を守り新しい風を吹き込んだ川島実さん。
取材に当たりましたTBC東北放送の佐々木記者です。
川島医師の気仙沼に対する貢献、本当に計り知れないものがあるとは思うんですが、しかし一方でこの被災地の医療全体の現状を見てみますと、まだまだ課題は多いということなんでしょうか?宮城県全体では震災で休業や廃業に追い込まれた医療機関のうち、現在も72の施設で再開できていないほか、仮設住宅で暮らす方の中では、不眠の方の割合が高まるなど、被災地での医療や健康を取り巻く状況というのは現在も厳しさが続いています。
ただその一方で本吉病院のように崩壊しかけた地域医療を立て直していくという過程で、在宅診療や介護との連携など今後、全国的にも必要となるような取り組みを先取りする形で取り入れているという動きも広がっていて、そうした動きがさらに活発化することが期待されています。
特集の最初では、たった1人で走っていた川島さんが、最後の方では大勢で走っていたというのは川島さんの被災地での3年を象徴するようでしたね。
地域医療の再建に奮闘する、その姿が地元の皆さんにとって、すごく勇気づける、元気づける、そうした存在であったというのを、3年間の取材の中でも感じました。
今回、退職することについて実は川島さんは当初、ボクシングの試合でKO負けを受けたようなそうしたような感覚があるというお話もしていたんですが、ただ、定期的に気仙沼にその後も通う中で、皆さんが温かく迎えてくれることから被災地医療の闘いの中でも意外とポイントはとれていたんだなと、またボクシングの試合になぞらえてうれしそうに話をしてくれました。
ポイントを取れたどころじゃないと、僕は思っていて、VTRを見て、医療の原点みたいなものを見た気がしましたですけどね。
この後はスポーツ、林さんです。
今シーズンのサッカーを締めくくる天皇杯決勝。
3冠か、それとも東北勢初優勝か。
キックオフです。
サッカー日本一はガンバか?山形か?日本代表アギーレ監督も訪れた大一番。
試合は前半1分、J1昇格を果たした山形がチャンスを迎えるが、ここはオフサイドに。
その3分後、ロングボールにパトリックが頭でつなぎ、エースの宇佐美。
ガンバが先制する。
流れをつかんだガンバは22分、宇佐美からフリーのパトリックへ。
ガンバ自慢の攻撃陣がゴールを奪い、前半を2−0で折り返す。
日本一まで残り45分。
しかし、後半17分。
山形、ロメロ・フランクにゴールを奪われ1点差に詰め寄られる。
それでも40分、ゴール前でパスを受けた宇佐美。
若きエースがこの試合2点目を挙げ、ガンバが山形を破り、天皇杯を制覇した。
ガンバは2000年の鹿島以来、女子駅伝日本一へ。
マスク姿の女性アスリートが仙台に集結。
クイーンズ駅伝の決戦前日とあって体調管理に余念がない。
2005年以降、毎年優勝チームが入れ替わるこの大会、今年はデンソーが大会連覇に挑む。
今年から新しい制度が導入され、8位以内に入れば来年のシード権を獲得できる。
優勝争いに加えてシード権争いにも注目のクイーンズ駅伝。
明日、熱き女の戦いが繰り広げられる。
続いては、ひねり王子こと、白井選手が登場。
代名詞、シライのできは?種目別で行われる豊田国際。
得意のゆかに出場した白井健三はいきなりG難度の大技、リ・ジョンソンで会場を沸かせる。
しかし、自身の名前がついた技、シライ2の着地が乱れると…回転不足で手をつく珍しいミスを犯し大きな減点となる。
最後はF難度のシライ・グエンに挑むが後ろに大きく一歩。
14.425の4位と、ひねり王子の本領を発揮できなかった。
バレーボール全日本選手権、女子準決勝。
史上初の3連覇がかかる久光製薬は日本代表、長岡望悠が打点の高いスパイクで4連続ポイントを奪うなど、NECを圧倒する。
第2セットに入ると、同じく日本代表の石井優希が存在感を発揮。
持ち味の力強いスパイクで長岡を上回る21得点。
23歳コンビが活躍した久光、3連覇に王手。
角界の怪物・逸ノ城が自身の関脇昇進を祝う会で大関取りへ意欲を見せた。
史上最速の入幕2場所で関脇に昇進。
異例のスピード出世で一躍、時の人に。
来年の目標を聞かれると…明日はいよいよ衆議院選挙の投票日です。
様々な地域で取材をしてみて、どうでしたか?とにかく北海道は寒くてですね、やっぱり北国の冬の選挙は大変だなというのを実感しました。
さらに地方っていうのは、どんどん人口が減って、投票所が減っているんですね。
だからますます投票所遠くなっちゃうし、週末は雪だとも言われているし大変だなと思いますけどね。
沖縄は逆に暑くてね、政治意識の方も熱くて2014/12/13(土) 17:30〜18:50
MBS毎日放送
報道特集[字]【衆院選▽被災地医療】

あす投開票の衆院選。地方から見るとどんな争点が見えてくるか?▽元ボクサーの医師が被災地の病院長に。さらに転機が・・

詳細情報
番組内容
【地方から見た衆院選】
衆院選の投票日が目前に迫る。アベノミスを争点にかかげる与党だが、地方から見ると別の争点が浮かび上がる。沖縄、北海道、福島、3つの選挙区を通して見えきた政治の課題とは?

【元ボクサー医師と被災地医療】
元ボクサー。異色の経歴をもつ医師が震災被災地・気仙沼で病院長を務めてきた。彼が打ち出した数々の改革で地域医療が甦った。しかしそんな彼に思わぬ転機が・・。
出演者
【キャスター】
金平茂紀(TBSテレビ報道局)
日下部正樹(TBSテレビ報道局)
小林悠(TBSテレビアナウンサー)
林みなほ(TBSテレビアナウンサー)
制作
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ジャンル :
ニュース/報道 – 特集・ドキュメント
ドキュメンタリー/教養 – 社会・時事
福祉 – 文字(字幕)

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音声 : 2/0モード(ステレオ)
サンプリングレート : 48kHz

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