さわやか自然百景「大阪 淀川のヨシ原」 2014.12.13


(テーマ音楽)大阪平野の人口密集地を貫いて流れる淀川。
豊かな流れは中流域から河口にかけて広い河川敷をつくりました。
その一角に深いヨシ原が広がっています。
ヨシ原には多くの昆虫や鳥が暮らしています。
淀川の河川敷に広がるヨシ原。
夏から秋の終わりにかけてその様子を見つめました。
びわ湖を源に大阪府を流れ下る淀川。
その河川敷に広大なヨシ原があります。
ヨシ原は川に沿っておよそ2km半。
横幅は最も広い所で400m。
広さは甲子園球場18個分にもなります。
ここは古くから「鵜殿のヨシ原」と呼ばれてきました。
平安時代に紀貫之が書いた随筆「土佐日記」にもその名が記されています。
河川敷には適度な湿り気がありヨシは3m近くにまで成長します。
背が高く質も良い事からすだれや楽器の材料に使われてきました。
ヨシと同じく湿地を好むオギも盛んに葉を伸ばしています。
8月初め。
ヨシ原に生える植物が生い茂りその実を求めて鳥たちが集まります。
林の中で暮らす事の多い鳥ですがここでは一年を通して見る事ができます。
天敵から身を隠す事ができるヨシ原は鳥たちにとって格好のねぐらなのです。
ヨシ原の中にアオサギが降りていきました。
アオサギは水路にいる魚や昆虫を食べ物にしています。
植物が密生し人が分け入る事の難しいヨシ原はまさに鳥たちの楽園です。
淀川が流れる大阪府高槻市。
年々都市開発が進んできました。
ヨシ原から3kmほど。
鉄道の駅の外壁にツバメが巣を作っていました。
ひなは3羽。
ツバメは人通りが多く猫やイタチといった天敵に襲われにくい場所に巣を作ります。
親鳥に促され1羽のひなが巣から落ちるように飛び出しました。
巣立ちです。
近くの電線に巣立ったばかりの子供と親が並んで止まりました。
上が子供下が親のツバメです。
夕方のヨシ原。
たくさんのツバメが飛んでいます。
巣立ったばかりの子供や親は夜ヨシ原の中で眠ります。
その数およそ3万5,000羽。
ヨシ原の中に飛び込むように入る事を「ツバメのねぐら入り」と呼びます。
上空ではたくさんのツバメが天敵を避けてねぐら入りするタイミングをうかがっています。
ツバメはこのヨシ原で1か月ほど過ごしたあと南の国へと旅立ちます。
9月半ば。
暑さも和らぎ淀川の川べりを心地よい風が吹き抜けます。
河川敷の公園で憩う人たち。
秋の気配を楽しみます。
ヨシ原でトンボを見つけました。
体長およそ6cmの…飛ぶ時にパタパタとかすかな音が聞こえる珍しいトンボです。
水の流れが穏やかな場所に集まります。
こちらは…水に沈んだ植物の葉を好んで産卵します。
10月半ば。
ヨシ原の景色が変わりました。
ヨシは茶色オギは白い穂をそれぞれ伸ばします。
緑一色だった夏のヨシ原とは趣が変わりました。
夜8時前。
ヨシ原は秋の虫たちの鳴き声でにぎわいます。
ヨシの根元にやって来たのはエンマコオロギ。
夜の間ヨシ原の中を歩き回ります。
ヨシ原の近くに生えるクズの葉の裏側に潜んでいます。
こちらは…ヨシやオギの茎に止まりオスの鳴き声に引き寄せられるように葉の上を歩きます。
奥深い鵜殿のヨシ原。
ここには鳴く虫が32種類いる事が確かめられています。
(鳴き声)
(鳴き声)12月の初め。
ヨシ原に冬の気配が漂ってきました。
ヨシの穂が濃い茶色に色づきました。
河原のかん木の先にやって来た鳥。
ヨシ原にいる虫を探しているようです。
夏草が枯れ落ち淀川の川面も見渡せるようになってきました。
護岸に鳥が現れました。
頭や羽の色が鮮やかな青色をしたカワセミです。
川や近くの水たまりに飛び込んで魚や昆虫を捕ります。
ヨシ原の近くの川辺にカモの仲間が集まってきました。
一年を通してヨシ原で暮らすカルガモです。
夏はヨシ原の深くに潜んで草や植物の実を食べ物にしています。
冬が近づくとこうして川面に出てタニシや小魚を食べます。
北から渡ってくるものもいます。
毎年11月ごろ大陸から渡ってきます。
マガモは夜に食べ物を探すため昼間は水面に浮かびながら休む事が多くなります。
こちらも渡り鳥の…川の中に潜って魚を探します。
魚が豊富な淀川。
その魚を狙って多くの鳥がヨシ原近くの川面に集まってきます。
草が枯れた湿地にダイサギやアオサギなどが次々と降りていきます。
サギの仲間は天敵から身を守るためにいろいろな種が混じって集団を作る習性があります。
冬が深まる頃ここには50羽ほどが集まります。
人の暮らしのすぐ近くにある自然豊かなヨシ原。
その深い茂みには季節ごとに鳥や虫たちの知られざる営みがあります。
大阪・淀川に広がるヨシ原。
ヨシの茎も茶色を帯びる頃本格的な冬を迎えます。
2014/12/13(土) 17:00〜17:15
NHK総合1・神戸
さわやか自然百景「大阪 淀川のヨシ原」[字]

大阪・淀川の豊かな水が、中流域から河口にかけてつくった広大な河川敷。そこに広がる「鵜殿のヨシ原」に生きる鳥や虫などの営みを、夏から秋の終わりにかけて描きます。

詳細情報
番組内容
琵琶湖を源に、大阪の市街地を流れる淀川。豊かな水は中流域から河口にかけて広大な河川敷をつくった。ここには古くから貴重なヨシ原が残されている。大阪府高槻市にある「鵜殿のヨシ原」では、夏、近くの市街地で巣立ったツバメが大群となって上空を飛び交い、秋には虫の音が響き渡る。冬には大陸からの渡り鳥も数多く姿を見せ、にぎわう。多くの生命を支える淀川のヨシ原を舞台に、生きものたちの営みを描く。
出演者
【語り】森山春香,望月豊

ジャンル :
ドキュメンタリー/教養 – 自然・動物・環境
趣味/教育 – 旅・釣り・アウトドア

映像 : 1080i(1125i)、アスペクト比16:9 パンベクトルなし
音声 : 2/0モード(ステレオ)
サンプリングレート : 48kHz

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