趣味の園芸「心清める盆栽タイム」 2014.11.23


12回シリーズでお届けしている「秋からはゆっくりガーデニング」。
次回は「冬の間に太らせよう」です。
テキストも是非参考にして下さい。
(三上)ただいま〜。
はぁ〜。
慌ただしく過ぎる毎日。
疲れた心をほぐしてくれるのは小さな自然の風景。
毎日の暮らしに潤いをもたらす盆栽をあなたにも。

(テーマ音楽)盆栽が醸し出す心安らぐひととき。
そんな特別な時間を手に入れてみませんか?盆栽を組み合わせて秋の景色を演出。
自分だけの一鉢をつくる手順をご紹介します。
上手に育てれば生涯のパートナーとなる盆栽。
お手入れの基本をお伝えします。
「寄せ植えアプリ」は和の植物ツワブキをモダンにアレンジします。
今日の講師はこの方。
おはようございます。
江戸時代から続く老舗盆栽店の5代目。
家業に子育てにまい進する日々。
山田さん自身も盆栽が持つ力に支えられているといいます。
盆栽の魅力と味わい方をたっぷりと伺いましょう。
山田さん今日のテーマ「盆栽」という事で僕も大好きなんですがやはり一般的には古典的で堅くどこか手が出しにくいそんなイメージもあるように思えるんですが。
そうですね。
実際そういうイメージをお持ちの方はたくさんいらっしゃるんじゃないかなと思いますし私も家業に入るまではそのように感じていた頃もありました。
山田さんでもそうなんですね。
はい。
でも実際に真剣に盆栽に向き合ってみると他の草花にはない独特のならではのっていうのかな。
そういう魅力はありますね。
盆栽ならではの魅力。
ずばりそれは何ですか?ひと言で言うと鉢の中に世界があるという事ですね。
鉢の中に広がる世界という事ですね。
例えば盆栽を部屋の中に飾った時にその盆栽を通じて大自然を感じる事ができる。
そうですよね。
盆栽小さいながらも雄大な景色が広がってるように感じるんですよね。
今日も実際に盆栽をお持ちしたんですけれども。
いや優美ですね。
まずはこちらのケヤキの盆栽なんですが実際に木の高さは15センチぐらいなんですけど私たちがこれぐらいのサイズになったつもりで。
見上げてこうね。
自分が小さくなって入り込める。
そうなんですよ。
そういった感じがしますよね。
こちらは…のどかな里山の秋を表しています。
イワシデの雑木林。
小鳥やリスの遊ぶ姿が浮かびます。
ほんとにそれぞれ違った世界があると。
まさに「心清められる盆栽タイム」楽しめますね。
ありがとうございます。
今日は是非この盆栽をお部屋の中にも飾って楽しんで頂きたいと思いまして。
是非やりたいです。
盆栽には古典的な三点飾りという作法があるんですけれども今日はそれを現代風にアレンジした飾り方をご紹介したいと思います。
現代風の三点飾り是非教えて下さい。
盆栽で心安らぐ秋の風景をつくりましょう。
こちらが山田さんお薦めの現代風の三点飾りという事ですね。
まず「主木」となる盆栽こちらはアカマツの盆栽なんですが。
かっこいいですね。
らせん状になってますね。
この木の流れを受け止めるところにこちらの「添え」と呼ばれる小さな草盆栽を添えたりあとはこちらですね。
「添配」と呼ぶんですけれども小さな置物を添えて景色をつくり込んでいく飾りになります。
置物を置いてより主木を大きく見せるという事ですかね。
先ほどは一鉢の中で世界を感じて頂いたと思うんですがこのように空間で世界をつくって楽しんでいくという事で盆栽を室内に飾って頂く時にはこちらのような陶板ですとか木製の地板と呼ばれるものの上に盆栽を飾って頂く。
そして盆栽が右に流れる場合には空間の左側に飾って下さいという決まりがあります。
空間をうまく使うという事なんですね。
はい。
いや〜これ是非つくってみたいんですけども。
是非このマツと小さな草盆栽つくっていきましょう。
まずは主木の植えつけです。
鉢は苗木の根鉢と同じくらいの大きさを選びましょう。
やっとこと針金切りバサミはペンチでも代用できます。
初めは鉢の準備。
鉢底ネットを敷いたら園芸用の針金で小さな輪を2つ作ります。
鉢穴に通したら輪の部分を潰してネットを固定します。
鉢の裏に出た針金を固定して余った部分は切り取りましょう。
続いては根留めの針金を作ります。
根留めの針金?根留めの針金にはこれから植える苗木を安定させる重要な役割があります。
少し太めの針金を2〜3センチぐらいですね。
太さが違うものを2〜3センチ。
用意して長い方を…。
こちらは細い軟らかい針金ですね。
巻きつけるんですね。
このようなブランコに似た形に曲げます。
これを鉢の今度裏側から通す。
そこで固定されるわけですか?そうですね。
出てきた針金は鉢の縁に掛けておいて下さい。
盆栽は鉢が小さく土が乾きやすいため鉢底石は使いません。
鉢の準備が整ったら次は植えつけ。
小さな鉢に植えつけるため根鉢を大胆にほぐします。
この上の方からお箸を入れてしまうと根が全部引きちぎれてしまう時がありますから下の方から髪の毛をとかすように上から下ですね。
上から下に優しく。
箸が通るようになりましたらこのように動かして頂いて。
根鉢を崩すのに臆病になっちゃうんですけどどういうふうに取っていったらいいんですかね?植え替えの植えつけの最適期というのは3月。
新芽が動く前がいいんですね。
秋の時でしたらば根鉢を崩して根の全体の長さの半分ぐらいを残すイメージで。
春でしたらもうちょっと短くいきたいんですね。
今回は半分ぐらい残しましょうというイメージで。
それぐらい切っても大丈夫なんですね。
結構取れましたね。
はい。
続いてなんですけれども植えつけるにあたって盆栽は必ず正面を決めます。
正面?正面があるんですか?この木の正面はちなみにこちら側です。
えっどうしてそのようになるんでしょうか?なぜかというとここが真横の場所なんですけれども幹が根元から一度ここへ向かって奥側へ正面から向かって奥に。
後ろの方に向かっていってますね。
この位置から再び正面側におじぎをしていくんですがこのように前傾姿勢してる方が正面ですよと。
前に向かっている方が正面になるわけですね。
ですのでこちら側が表ですよと。
お〜これしっかり確認しないと駄目ですね。
鉢に入れ赤玉土の極小粒で植えつけたらここで根留めの針金の出番です。
この小さな鉢の中で確実に根づいてほしいわけですね。
ですから風とかで木が揺れないようにこの対角線上に通しておいた針金を根鉢の上をまたぐようにして…そこでもうねじっていいんですね。
まだこれでは根留めが緩いですからこのやっとこと言われるペンチで家庭用のペンチで代用できますのでここをはさんでしっかりと隙間が空かないように絞ってね。
これはとても大きなポイントですね。
コツなんですよ。
これをやるのとやらないのとではそのあとの成長が順調にいくかというのに関わってきますから。
根留めをしたらハス口の付いたジョウロで水をやります。
鉢の底から細かい砂が流れ出なくなるまでしっかりとやりましょう。
最後はコケ張り。
コケの裏側についた土や葉を取り除いてから張ります。
載せるだけではなく…ここでもう一度水をやって頂いてコケの間の汚れを流して頂くとよりきれいに出来ます。
こちらで完成ですね。
今度は「添え」の植えつけです。
手順は主木とほぼ同じ。
草丈が低いため根留めの針金は不要です。
鉢底に赤玉土の小粒その上に極小粒を敷きます。
根を広げるようにして鉢に据えましょう。
コケを張って完成です。
さあ愛情こもった「主木」と「添え」が出来ました。
あとは「添配」という事でしたね。
今回はこちら。
身近な木の実で飾ってみましょう。
木の実でもいいんですね。
秋らしさを感じますね。
更にお地蔵様を添えて。
お地蔵さん。
何ですかこの絶妙な顔は!山田さんが描く和みの三点飾り。
一日の疲れを優しく癒やす盆栽です。
盆栽は一生つきあう事のできるパートナー。
長く楽しむための基本的な手入れを押さえておきましょう。
先ほどのようなお気に入りの盆栽はやはり是非身近に室内で楽しみたいんですが室内で大丈夫なものなんでしょうか?そうですね。
室内で楽しむには3日を限度として下さい。
基本的には外で管理するんですけれども春と秋は日当たりのよい南側ですね。
外で育てて頂いて。
夏は午後気温が高いですよね。
ですから西日を避けて東側に置く。
あるいは遮光して育てます。
そして冬は鉢ごと土が凍ってしまわないように日当たりのよい南側の軒の下で育てて頂くとよろしいですし寒冷地の方は暖房の入っていない屋内に取り込まれる方が安全です。
基本的には外でしっかり日に当てるという事なんですね。
そして水やりなんですが気を付ける事ってありますか?盆栽は鉢が小さいのであまり水が要らないのではないかなという誤解があるかもしれないんですが。
思いがちなんですよね。
逆に鉢が小さい分乾きが早いんですね。
そこでお薦めなのがこちらの二重鉢です。
二重鉢。
僕が知ってる二重鉢と違うんですけど。
これ外側の大きな鉢の方にも鉢底穴はあいています。
この外側のものも鉢なんですね。
穴があいている。
ですから水がはける状態なんですけどそこに富士砂という真っ黒い砂を入れました。
入ってますね。
これは美観上です。
より趣が出ますね。
そこに盆栽を置くだけではなくて軽く埋め込むようにして頂くとより乾きを抑える事ができます。
水やりの時には盆栽自体にもしっかり水をやるのと外側の富士砂の方の鉢にもたっぷりと水をやる事でかなり保湿を高める事ができます。
冬は保温にもなりますからね。
そうか。
保湿・保温効果もあってしかもこのように美観も額縁のようですよね。
美しくなるという事で一石二鳥ですね。
肥料は春と秋の成長期に…ウオータースペースを持たない盆栽にはこんな肥料ケースが便利ですよ。
ほんと盆栽って向き合う事で心安らぐというか清められる。
そんな力がありますよね。
そうですね。
何か気ぜわしい世の中になってきたなと思うんですけどそういう時代だからこそゆっくりとしたこの自然のリズムというんですかね。
そういうものを感じさせてくれる盆栽というものをそばに置いて頂いてふとした日常の一コマにね安らいで頂ければ何よりだなって思います。

今日の主役はツワブキ。
古くから日本で親しまれてきた山野草です。
日陰や寒さに強く丈夫で育てやすい植物です。
ツワブキで和モダンな寄せ植えをつくります
教えてくれるのはこの方です
和モダンの寄せ植えはシャープな線を意識するのがポイント。
ツワブキの新しい魅力を発見しましょう。
ツワブキの個性豊かな葉はカラーリーフとして楽しめます
大きな鉢で育てると葉も大きく育ちますが小さな鉢で育てると葉も小さく育ちます。
今回は小さな鉢で育てられたコンパクトなツワブキを使います。
葉に黄色い星をちりばめたような斑入りのものを選びました
和のイメージの強いツワブキですが洋風の鉢も似合います。
和モダンにはどちらの鉢が似合うと思いますか?確かシャープな線がポイントって言ってたよね。
という事は白い鉢?
正解!白ならラインがくっきり見えます。
舟形の鉢でモダンな印象に。
主役を引き立てる…
今回は脇役に3種類用意いたしました。
葉が細かく背丈の低いものを合わせますとツワブキの丸い葉っぱスッと立ち上がった花茎を引き立たせてくれます。
赤葉のヒューケラと銅葉のリシマキアがツワブキの葉色を。
オキザリスの細かい葉がツワブキの丸い葉を引き立てます
元肥として緩効性化成肥料を混ぜておきます。
今回は浅めの鉢なので鉢底石は使いません
程よい大きさに土を落としましたら正面を決めながら器の真ん中にセットします。
ヒューケラとリシマキアはツワブキの両サイドに配置します
オキザリスは半分に分けてから植えつけます
奥行き感を出すために前後に入れていきます。
最後に表土をスギの樹皮のマルチ材で覆います。
泥はねを防ぎ見栄えもよくなりますよ
はいこれでツワブキの和モダンな寄せ植えが完成いたしました。
白い鉢に濃い色のカラーリーフそしてツワブキの葉。
それぞれのラインがくっきり見える寄せ植えね。
脇役と鉢を変えてもう一つつくってみました
こっちはナチュラルな雰囲気。
花が咲くのが待ち遠しいなあ。
今後のお手入れ方法ですが乾いたらたっぷり水をやって下さい。
そして花を長く楽しめますが…その後は冬のカラーリーフの寄せ植えとして楽しんで下さい。
次回は12月の第1週。
シクラメンで和モダンな寄せ植えをつくります
今日は夫婦の絆を深めてくれた盆栽のお話です。
「私の母は昨年96歳の天寿を全うしました。
俳句音楽盆栽と何事にも熱心な母でした。
その中でも盆栽は父と母の共通の趣味で楽しそうに作業をしている姿が今でも目に浮かびます。
父が亡くなってからも母は一人で大切そうに盆栽の手入れをしておりました。
しかし亡くなる3年前母から『植木鉢が重くて盆栽はもう育てられないわ』と寂しそうに言われ私はサツキの盆栽を譲り受ける事にしました。
以来仲むつまじかった両親をお手本にして私も夫婦で愛情込めて盆栽を育てています。
今年も美しくサツキの花が咲き誇りました。
まるで両親がほほ笑んでいるように」。
今日ご紹介した「盆栽」そして「寄せ植えアプリ」は「趣味の園芸」テキスト11月号に掲載されています。
今後の放送内容と併せて参考になさって下さい。
2011年12月に放送した…お楽しみに!2014/11/23(日) 08:30〜08:55
NHKEテレ1大阪
趣味の園芸「心清める盆栽タイム」[字]

盆栽と空間を共有して心をオフにする山田香織流の楽しみ方を紹介。主木・添え・添配の三点飾りで秋を演出。<ミニコーナー>寄せ植えアプリ【ツワブキ×和モダン風】/花信

詳細情報
番組内容
盆栽と空間を共有し心をオフにする盆栽十徳の教えの一つ「心澄まして穢悪(あいあく)無し」を紹介。テーマは秋。主木・添え・添配(てんぱい)の三点飾りの技法を現代風アレンジ。今回は主木にクロマツ。添えにコガネシダ。添配に鹿の置物を組み合わせた風景づくり。盆栽を長く楽しむ管理テクニックとともに紹介。司会・三上真史(D−BOYS)ミニコーナー:寄せ植えアプリ【ツワブキ×和モダン風】/花信〜わたしのメモリアル
出演者
【講師】盆栽家…山田香織,園芸研究家…山口まり,【司会】三上真史,【語り】笠原留美,恒松あゆみ

ジャンル :
趣味/教育 – 園芸・ペット・手芸
情報/ワイドショー – 暮らし・住まい

映像 : 1080i(1125i)、アスペクト比16:9 パンベクトルなし
音声 : 2/0モード(ステレオ)
サンプリングレート : 48kHz

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