大改造!!劇的ビフォーアフター 2014.12.13


東京都との県境にあるこの街の一角にある問題を抱えたお宅がありました
この家が抱える問題それは…
竹内家は以前2階をアパートとして貸していた木造2階建ての古い家
今はその上と下に親子それぞれの世帯が同居する2世帯住宅
1階に住むのは48年前にこの家を建てた83歳と77歳の両親
一方20年以上も前にアパートをやめた2階には依頼者である長男一家が4人で暮らしています
仲のいい幸せそうな家族
しかしその生活は実に奇妙なものでした
お母さんが洗濯をしようと廊下に出ると…
なぜかそこには壁のない不可思議な扉が
ところがこの先にもっとおかしなものが…
台所を通り抜けたのに…
なんとまた台所が!しかも3つも
そして扉を開けた向こうにはアパートの名残である外階段が
急で滑りやすい鉄の階段を恐る恐る下りると…
目の前は車が行き交う道幅の狭い道路
お母さんはわざわざこんな不便で危険な動線を行き来しながら毎日洗濯しなければならないのです
かつてのアパートの間取りを解消し家族みんなが暮らしやすい家に
そんなせつなる願いを受け1人の男が立ち上がりました
福島が前回手がけたのは同じ川崎市内に建つ峯村家
その解体中ずっと隠されてきた過去が明らかに
まるで炭のように真っ黒に焼け焦げた天井裏の梁
もともと祖父母から譲り受けたこの家はずっと昔隣の小屋から出た火事が燃え移り屋根の大半を焼き尽くしていたという衝撃的な事実が発覚
そしてなんと焼けた梁がそのあともそのまま使われていたのです
さらに建ぺい率が大幅にオーバーしていたためわずか11坪しかない小さな家を7坪にまで減築しなければならないという難題にも直面
しかしそれら多くの課題を見事に克服し耐震性の心配もない家族が安心して暮らせる家へと生まれ変わらせました
もともとは町工場だったため住居としては使い勝手の悪かった家の間取りも解消
たった7坪とはいえその狭さを感じさせないさまざまな細工が家じゅう至る所に
台所の目隠しになるスライド扉はマガジンラックや調理台としても大活躍
これには家族も大喜び!
おおーすごい
どんな小さな空間にもゆとりをもたらす福島
人は彼のことを「狭小の細工師」と呼びます
そんな匠の前に今回立ちはだかるのはアパートだった頃の間取りが20年以上もそのまま残る家
実は今度もまたこのあととんでもない事実を知らされることに
(福島)どうもはじめまして福島と申します竹内です
(福島)よろしくお願い致します
あいさつもそこそこになぜか家の外へ
…と現場検証してる最中でさえ狭い道路にも関わらず車や自転車が頻繁に行き交います
混雑するだけならまだしも…
問題はこの道幅の狭さ
おまけに家の前がT字路になっているため車は曲がりたくても一度で曲がりきれません
切り返すのに竹内家の門扉ギリギリまでバック
ブロック塀は車がこすった跡だらけ
これまで何度も倒されたことも
そんなこともあって…
(福島)上がってみていいですか?
この外階段急なことに加えて…
家族ならまだしも知らずにやって来た人は特に危険
(チャイム)
慎重に扉を開けないと下まで突き落としてしまうことに
もともと4畳半の部屋が4つ並んでいた竹内家の2階
部屋の前には今もそれぞれ流し台が1つずつ
(バキン)
唯一使っている台所は狭い廊下にあるうえ食器棚などが置かれ人1人立つのがやっと
冷蔵庫の扉を開けるのもままなりません
そんな違和感を感じるのは2階だけではありません
両親が暮らす1階の玄関を入った廊下の先に2世帯で一緒に使っているお風呂があるのですが…
なんと1本のレールの上に扉が2枚
誰かがお風呂に入っている時トイレに行ったり洗面所を使おうものなら同時に扉を開くことができません
おかげでこんなことも日常茶飯事
そしてこの家が最初に建てられた当時の写真が匠の前に
2階をアパートとして貸していた竹内家
実はその形は昔と大違い
48年前に建てられた時は小さな平屋の家だったのです
しかも当時を知るおじいちゃんの口からとんでもない事実が…
衝撃の事実を聞かされ竹内家をあとにする福島
ありがとうございました
匠も口を重くする予想外の過去
問題は不便な家の間取りだけではありません
それらをすべて解決するために竹内家が用意したのは2400万円
狭小の細工師・福島の挑戦が再び始まります
(所)東さん武井さんこんばんはおもしろい物件にようこそ今日すごくいい回にぶつかっちゃった感じしますね匠がはつらつとっていう感じで始まるんだけどあんな肩落としてる…顔が違いましたねあんなにがっかりして帰る人いるんですね夕景に何にもプラン浮かばないまま帰るんだよ最初見た時と5〜6歳老けてましたよね「鉄がなくて」とかあれ聞いた時に前が見えなくなるんだろうね竹は本当なんですかね?おじいちゃんが言ってるだけでこれから開けてびっくりするんじゃないの匠がここにもキッチンあったんですけど冷蔵庫から壊しました…の時にこれも取ればいいじゃんこれ外せば洗濯機置けるもんね
(東)水は確保できてますもんね意味のない扉もねなんですかね代々ザックリした家族なんですかね
(江口)今回ご依頼がありましたのは竹内家1階におじいちゃんとおばあちゃん2階に息子さん一家4人が暮らす2世帯住宅ですもともとこの竹内家は48年前におじいちゃんが「大体こんな感じで」と図面を描きそれを元に大工だったおばあちゃんのお兄さんが建てた平屋の家でした身内が造ったんだその後36年前に2階を増築し4畳半ひと間の単身者用のアパートを4室さらに31年前には1階南側に縁側25年前には1階の台所と2階の寝室そして上下をつなぐ内階段と次々に増築20年前にアパートをやめて息子さん世帯が2階で暮らし始めたのですが廊下に台所が4つも1列に並んでいたり踊り場のない急な鉄製の外階段が残っていたりと非常に不自然な間取りとなっていました一度洗濯物を抱えたままお母さんが外階段を落ちて尾てい骨を粉砕骨折したこともありその時車道に転がり落ちていたお母さんをおじいちゃんが見つけて車にひかれないよう敷地内に引きずり込んだそうですそんな竹内家に挑むリフォームの匠は福島慶太さん基礎に竹が入っているかもしれないと聞かされて前回火事の跡を見つけた時と同様不測の事態に見舞われた匠ですが今回はどのようなリフォームを施すのでしょうか?皆さんで推理してみてくださいかわいそうな匠ですねこの間は天井開けたら燃えちゃってる梁が出てきた前の直した人は炭を見て使えると思ったんですかね?脱臭効果とか思ったんじゃない?どう思います?竹出てくると思います?僕は竹期待してる自分がいます私もちょっと期待してますね匠のさらに困った顔が…私もそうです
2階がアパートだった竹内家のリフォーム初日
廊下にずらりと並んだ4つの台所とも今日でお別れです
(スタッフ)広くなるといいですね
同居している猫たちもいつもと違う慌ただしさにおっかなびっくり
じゅうはここ
リフォームのことを知ってか知らずか3匹とも物陰に潜んでじっと様子をうかがいます
引っ越し作業が進む中みずから段ボールを組み立てるお父さん
箱に詰め込むのは映画のDVDそれもかなりの数
趣味で集めたDVDは実に段ボール10箱以上
しかし子どもたちもお父さんに負けてはいません
こちらの趣味は漫画
よっ!おっしゃーこれで全部
きょうだい2人分の漫画だけでいやはやなんと30箱!
そんな収集癖が遺伝した親子の漫画やDVDと共にすべての荷物が運び出され暮らしやすい2世帯住宅へと生まれ変わるべく1階の両親世帯も準備万端
・せーの!・
ついに解体が始まりました
2階の4つ並んだ流し台はもちろん1階の台所も撤去
25年前に増築した1階の台所の壁を剥がしてみると…
古い土壁に穴を開けて出入り口が作られていたのですがあろうことか家の強度を増すための筋交いがこの出入り口によって完全に分断されていたではありませんか!
たび重なる増改築のせいで生まれた家のひずみ
狭い敷地に無理やりかけられお母さんにケガをさせた危険な外階段も取り払われます
屋根の上でも古い瓦を降ろす作業が始まりました
しかし通りに面した一部を外したところで…
なんとチェーンソーで屋根を切断し始めたではありませんか
下地の板を剥がして小屋組みを解体
ところが解体は屋根だけにとどまりません
道幅の狭いT字路に建つ竹内家
その通りに面したおよそ9畳分が1・2階もろとも減築されてしまいました
もともとは平屋で建てられた竹内家
平屋の上にもう1つ同じ大きさの平屋を載せるようにして増築された2階は重ねた梁が僅かな数の金具でしか固定されていませんでした
そのため長い年月の間に起きた地震などの揺れによって1階と2階が少しずつずれていたのです
本来2階建ての家にはあるはずの通し柱が1つもなく構造的にも不安な面は否めません
しかもそんな構造上の不安をさらに増す問題がかつてアパートとして使われていた2階の骨組みにも
たかが柱の数本とたかをくくり後先考えずにした改装
しかもコンクリートの基礎を砕いて乱暴に開けられた大きな穴がいくつも
これはおじいちゃんいわく白アリ駆除を頼んだ際業者が勝手に開けた穴
その断面を見てみると幸いなことに基礎の中に竹は入っていませんでした
竹は入っていなかったものの鉄筋も入っていなかった竹内家の貧弱な基礎
既存の基礎の内側にもう1つ鉄筋コンクリートを増し打ちし厚さをこれまでの2倍にします
もちろんあちらこちらにボコボコ開けられた大きな穴もコンクリートで完全に塞ぎ痛々しい傷の手当てをします
足元を固めたあとはあのずれた梁も
アンカーボルトの数を増やしてしっかりつなぎ止めることでこれ以上のズレを食い止めます
こうして一体となった2本の梁の下にさらに太い梁を添えてより頑丈なものに
その梁を支えるために新しい柱を立て梁同様新旧2本の柱にボルトを通してつなぎ合わせます
2階の削ってしまった柱も形を合わせた板をかませたわみのない太い柱に
壁の下地となるのは高さが2m40cmもある大きな構造用合板
土台から梁まで1枚の板を貼ることで剛性が増し筋交い並みの強度を持たせることができるのです
これでようやく駆体の補強は完了
減築した通り沿いの壁が閉じられるともともとそこにあった玄関が匠の言っていたとおり以前駐車場のあった家の南側へ移動
ここが竹内家の新たな顔
こうしてできた新しい玄関から早速運び込まれた大きな荷物
それはお風呂の浴槽でした
梱包を解くとすぐ設置
どうやら以前と同じく1階にお風呂が設けられるようですが実は匠は今回竹内家にふさわしいある特別なお風呂のプランを考えていました
匠が描くその特別なプランとは一体?
減築できそうびっくりしたのは竹入ってんじゃないかって竹すら入ってなかったっていう…あれ驚きだよね竹入ってろ入ってろってちょっと願ってたもんね切実に願ってたんですけど…半分削っちゃってたしなっちゃった柱あれは怖い人の手でも揺れちゃうんですね2階の部分載せてちょっと留めただけってそんな…ここまで見ただけでもここの住人の方はよかった〜って思ってんでしょうねヒヤヒヤしたんですよく住んでたなって新しいお風呂が組み立てられ始めましたが匠はお風呂に関して特別なプランを考えていました一体どんなプランなんでしょうか?皆さんで推理してみてください1階にしかなかったんですもんね2階と1階で2世帯だから2階で夫婦とか若者が使った残り湯が自動的におばあちゃんのほうにお湯が入るそれいいですね2階で栓抜くと下…ジャーッと入るみたいな竹から来たらいいんじゃないですか?竹でねこう流れてくればね汚そうに見えない
以前同様1階に組み立てられていく竹内家の新しいお風呂
匠は今回特別なお風呂のプランを考えていると言っていたはずなのですが…
それは少し広めではあるものの標準タイプのユニットバス
もちろん匠の構想はこれで終わるわけではありません
新たに届いた荷物を匠みずから家の中へと運び入れいくつもある部材を次々と2階に持ち上げました
すべての搬入を終えるとすぐさまそれらを部屋の隅で組み立て始めます
床に畳半畳ほどの台を置きその上にアルミ製のフレームを組んでいきます
こうして天井の高さまでの骨組みができるとさまざまな形に加工されたパネルをはめ込み周囲をぐるりと取り囲みます
作られていたのは小さな個室空間
そうこれはシャワーユニット
匠のプランとは2階に住む息子さん世帯専用のシャワールームを作ることだったのです
程よい距離感で仲よく同居できる2世帯住宅
お風呂は1つでもキッチンは今までどおり1階と2階別々にそれぞれのライフスタイルに合わせたものを用意
1階の親世帯はコンパクトな対面式キッチン
2階に住む息子さん世帯
こちらも独立した空間ながら小窓越しに家族の様子をうかがうことのできる広い対面式のキッチンに
これまで夫婦2人暮らしには少々広すぎたおじいちゃんとおばあちゃんが住む竹内家の1階は…
細かく仕切られていた和室の間取りからお茶飲み仲間の多いおばあちゃんが気軽にご近所さんを招くことができるひと続きの空間に
おしゃべりしながらお茶の用意ができる対面式キッチンはおばあちゃんたちの井戸端会議にうってつけ
一方アパートの狭い廊下でお母さんが毎日食事の支度をしていた2階は…
4畳半のアパートの部屋を1つキッチンに変え目の前の小窓から見えるのは南向きの窓から入る明るい日ざしに包まれた家族が集まる開放的なリビングダイニング
広い台所でゆっくり料理がしたいと言っていたお母さんの20年越しの夢がかないました
そんな竹内家のお母さんがこの日娘の彩さんと連れだってどこかへお出かけ
やって来たのは自宅にほど近い同じ川崎市内の街
2人は一体どこへ?
ちょっとだいぶよくなりましたよすでにもうすごいきれいなね玄関口からいいね上もキッチンの前が抜けてんのは気持ちがいいよね今まで使ってたキッチンがキッチンだけに相当使いやすいでしょう今までは光も入んなければね行き詰まりみたいなシャワーもそうですしキッチンもそうですけど使う人によってサイズを変えてるのが広々と使えるのかなって思ったんですけど広きゃ余裕があるのかなっていったら違うんだね依頼者の奥さんと娘さんが2人で自宅から近い同じ川崎市内の街にやって来ましたが一体どんな目的でどこへ向かったのでしょうか?皆さんで推理してみてくださいすごいクイズ…分かんない…
(東)そんなザックリしたクイズってあります!?探偵だって探せないよこれドキドキするってんだから頼んどいた物ができあがるんだよポストですよ!あぁ!ポスト!横になってたポストあったじゃないですかいいとこで思いついた東MAX出たな!探偵・東MAX
自宅のリフォームが続くさなか竹内さん親子がどうしても訪ねてみたかった場所…
2人が行き着いたのは何やら見覚えのある1軒の小さな民家
ここはもしかして…
(弘美さん)こんにちははじめましてすいません突然お伺いして…
そうこちらは今竹内家を手がけている匠の福島が前回リフォームした峯村さんのお宅でした
入れる入れる入れる入れる
同じ川崎市内でご近所だったこともあり匠にお願いしてモデルルームさながらテレビで見た家を見学させてもらいに来たのです
かつて玄関を入ってすぐの台所にあり脱衣所もなかった峯村家のお風呂
人が訪ねてこようものなら…
出るに出られず隠れているつもりでも向こうからは丸見え
似てるといえば猫を飼っていることも
しかし竹内家と違うのは自由に外へ行けること
なんと峯村家の猫ちゃんたちは自分で玄関を開けて出はいりしていました
でもこんなのはまだ序の口
内扉だって…
これぞ大反響を呼んだ衝撃のシーン
これを見た匠は玄関の鍵を閉めてもちゃんと猫たちが家に入ってこられるよう猫専用の出入り口を用意
当時放送を見ていた竹内さん親子も実際に使われているのか興味津々
頑張って扉を開ける必要もなくなり猫ちゃんも満足してくれている様子
同じ匠の仕事を1つ1つじっくりとその目で確かめた2人
ぺこりお願いしまーす
そんな竹内さん一家の期待に応えるべく現場で奮闘を続ける匠
この日届いたのは新しい水回りの設備
1階にできた脱衣所にまっさらな洗面台を設置
トイレは高齢の両親のために介護が必要になった時のことも考え十分な広さを確保
もちろん息子さん世帯が暮らす2階にも
トイレの脇には2階専用の洗面所を設けるなど2世帯で暮らすための快適な環境を着々と整備
しかし克服しなければならない課題がいまだ残されたまま
この続きはまた次回
もともと48年前に平屋で建てられたもののその後幾度もの増改築を繰り返し2階建てとなった竹内家
かつてアパートとして貸していた2階に長男家族が同居しているのですがその暮らしぶりはとても奇妙なものでした
部屋のふすまを開けて廊下に出ると…
なぜかそこには壁のない不可思議な扉が
でもそれよりおかしなものがこの先に
台所を通り抜けたはずなのになんとまた台所がしかも3つも
アパートの名残の滑りやすい鉄製の急な外階段は…
(チャイム)
踊り場がないため慎重に扉を開けないと訪ねてきた人を突き落としてしまう危険も
両親が暮らす1階にもこれまた奇妙なことが
脱衣所のない風呂場の扉と隣の洗面所の扉がなぜか同じ1本のレールの上に
そのためいつもこんな具合
こんな不自由な暮らしを解消すべく立ちあがったのはリフォームの匠・福島慶太
前回福島が手がけたのはその昔隣の小屋から出た火事が燃え移り屋根の大半を焼き尽くしていたという衝撃的な事実が発覚した家
炭のように焼け焦げた梁がそのまま使われていました
そして今回も家をみずから設計したおじいちゃんの口から思いもよらない事実が明らかに
またも不測の事態に見舞われすっかり言葉を失ってしまった匠
解体して調べてみると基礎には鉄筋も入っていませんでしたが幸いなことに竹も入っていませんでした
人騒がせなおじいちゃんの思い違い
しかしそれとは別に平屋の家を無理矢理2階建てにしたことが原因で起きた危険なズレが
鉄筋が入っておらずシロアリ駆除の業者に穴だらけにされたという頼りない基礎をがっちりと固め
1階と2階ずれていた梁もこれ以上ずれないようアンカーボルトの数を増やしてしっかりと固定
これから先また何十年も暮らせるよう十分な耐震性を確保しました
暗くて狭い廊下の台所でお母さんが毎日食事の支度をしていた竹内家の2階は…
アパートのこま切れな間取りを改め南向きの窓から明るい日ざしがさんさんと降り注ぐ開放的な空間へ
よく見るとキッチンからリビングダイニングを臨む小窓の前になぜか1階が見下ろせる四角い穴が
それは1階と2階の親子両世帯が互いの気配を感じ合える「安心の窓」
はるか上の天窓まで吹き抜けが貫きます
こうして着々と作業が進む竹内家のリフォーム
重い粘土瓦に替えて軽くて丈夫なスレート瓦で屋根を覆い建物にかかる荷重を減らします
外壁には耐久性に優れ施工がしやすいサイディングを
新しい素材をまとい装いも新たに
徐々に目指す家の形が明らかになる中現場をあとにしどこかに向かう福島
改めて確かめておきたいこととは一体?
訪ねた竹内家の仮住まいは親戚に頼んで借りたというスーパーの2階
皮肉にもここでもやっぱり外階段
どうもご無沙汰しておりますすいませんお忙しいところどうぞお入りください
もともと給湯室だった簡易の台所
そこに箱詰めされた業務用の冷や麦が
83歳になる竹内家のおじいちゃん
18年前に胃の手術をして以来3食冷や麦などの麺類しか食べられません
おばあちゃんは仮住まいの狭い台所でも毎日おじいちゃんのために冷や麦を調理
1日分を一度にゆでて食べやすいよう小分けにしておきます
どんなに場所が変わってもおばあちゃんはこの毎朝の日課を決して欠かすわけにはいきません
一方仮住まいのほかの部屋はというと…
などと話は盛り上がりますが今日は仮住まいの現場検証をしに来たわけではありません
匠のお目当てはこの積み上げていた段ボール
中には引っ越しの際お父さんが詰め込んでいたあのDVDが
段ボール10箱以上もあるDVDは長年かけて集めたお父さんの宝物
福島はこのDVDの正確な枚数を数えるためにやって来たのです
居間の間仕切りにしている段ボールの中身は全部子どもたちの漫画
徹底した収集癖はまさに父親譲り
泣く泣くかなりの数を処分したものの残りはまだ2000冊
あまりに大量の親子のコレクション
果たして匠はこれらを家の中にどのようにして収めるつもりなのでしょうか?
(所)東さん武井さんこんばんは
(武井・東)こんばんは匠そうめん食べてたじゃないですかあれ行き詰まってんじゃないですかどんなつらい時でも入んのよそうめんってなるほどでも1階と2階でコミュニケーションが取れるのが私すごいいいなと思っててあの吹き抜けみたいなねお風呂もやっぱり別になっちゃうとコミュニケーション取れなくなっちゃうなっていうのは先週ぐらい思ってたので気配から影が見えたりとか下の話がちょっと聞こえたりとかそうするとひと家族いるなってのがね知らないうちに分かる確かに
(江口)匠はお父さんが趣味で集めた大量のDVDや子どもたちが大切にしているたくさんの漫画を一体どうやって家の中に収めようとしているのでしょうか皆さんで推理してみてください「また見るかもしれない」って見たためしないんですよ見ません!DVDは買った時点で完結してますからそうなんですよ!持ってると安心するんですかね?でもしまっちゃうのも嫌なんでしょうねたぶん私壁と床とかにしちゃう部屋の全部DVDの壁それが全部クリアーなはい見える映画の部屋みたいな感じに床も漫画の床みたいな漫画の床!?
竹内家の長男家族が住む2階へ障子を運び込む福島
それと同じ物が全部で4枚
よく見ると新しい物ではありませんでした
それらの行き先は四角い穴の空いたあの吹き抜け部分
実はこれは以前1階の縁側で使われていた障子
サイズを調整し丈夫なプラスチック製の障子紙に張り替えられていました
これまで横一列に並んでいた4枚組の障子を四角い穴の周りに四方を取り囲むようにして設置
こうして筒状に組まれたこの障子にはもとから付いている昔ながらの仕掛けが…
1階と2階の親子2世帯が互いに気配を感じ合える吹き抜けの穴
その気密性を高めつつ開け閉めが楽にできるようここに以前からあった雪見障子を再利用したのです
しかも…
ちゃんと気密性を保ちながら通気もバッチリ
囲われた吹き抜けが1階にたまった夏の熱気を逃がします
その上…
2世帯のほどよい距離感と室内環境にも配慮した吹き抜けの工夫
夜になると…
障子の筒がまるで行燈のように柔らかな光をともし常夜灯としてほのかに周囲を照らし出すのです
その2階に匠がまた何かを運んできました
今度は細長い木の箱
同じ物が全部で6つ
2階のリビングダイニングに運び込まれた細長い木の箱が全部で6つ
福島はそのうちの1つを抱えて壁際に移動させるとそれを横にして天井近くまで持ち上げ柱と壁の間に設置
ほかの5つも同様に天井から40cm下周囲をぐるりと囲うように取り付けました
お父さんのための特製DVDラック
そこに続いて現れたのは…
さらに同じ大きさの棚がもう1つ
横にそろえて並べると…
裏側には大きな壁ができました
倒れないようしっかりと固定します
匠はお父さんの物だけでなく子どもたちのコレクションのことも忘れてはいませんでした
およそ1000冊もの漫画が入る高さ2m40cmの巨大本棚
壁を作るムダも省いて一石二鳥
竹内さん親子の大切な宝物の収まる場所を確保した匠がこの日足を運んだのは家具工房
そこでまた何やら頭の中のアイデアを形にします
四角い木の板の両脇に小さな板を取り付けコの字型に組むと…
透明なアクリル板をかぶせて固定
最後に両端を折り曲げたステンレスの板を2枚組み合わせます
こうしてできあがった不思議な形の箱のような物
一体これは?
あれは気づかなかったね梁DVDとかたくさん持ってる方はあれ欲しいでしょうねほんと邪魔になんないもの背の高さと関係ない所にこうやってしかも照明が漏れるように見やすいしねぇお父さんうれしいですよね「俺こんなに集めたんだぜ」つってね集めるのも好きでDVD見るのも好き集めた物を見るのも好きっていうすべてのニーズに応えましたねぇ匠は木とアクリルとステンレスを組み合わせて何やら不思議な形の箱のような物を作っていましたが一体あれは何のために使う物なのでしょうか?皆さんで推理してみてください40cmの幅の物何か持ってません?えっと〜バッグとかパソコンとかパソコン!!パソコン!ブルーレイとかおおっ!おおっおおっおおっ!あれ収納しといてデッキねデッキあの後ろの鉄んところから配線してそうだ!ちょんと縦に入ってんじゃない?なるほど縦にしといてこういいですねそれだ!これデッキだよデッキ!
完成間近の竹内家の1階に匠が大事そうに抱えてきたのはあの不思議な形をした箱のような物
その行き先はというと両親世帯のために作った新たなキッチン
それを壁側の収納のレールに沿わせて立てかけます
そして…
そんなおばあちゃんの手間を省く工夫はほかにも
それがコンロ脇に設けたこのミニシンク
仮住まいを訪ねた時に見た光景が忘れられずそのままの作業をどうしたら楽にできるかを考え形にした匠
これですべての作業を終えました
親子2世帯がこれまでどおり仲よくそしてこれまで以上に気兼ねなく暮らせる家
そんな理想的な2世帯住宅を目指した匠のそのリフォームの全貌をご覧頂きましょう
車が1回で切り返せないほど道幅の狭いT字路に建つ竹内家
これまで何度も家の前のブロック塀が倒されてきました
そんな危険をなくすため通り沿いをあえて減築し見通しのいい広い駐車スペースを確保
玄関を明るく安全な南側へと移しました
古い屋根瓦を玄関前の滑り止め床の間の落としがけを玄関かまち船底天井の棟の丸太を手すりとして再利用
腰を掛けて楽に靴を履いたり脱いだり
大きなシューズクロークには2世帯6人分の靴が難なく収まります
これまで家の一番奥にあった内階段が玄関を入ってすぐの場所に移り2階への行き来がずっと楽になりました
ふた間続きの和室をふすまで間仕切り両親が暮らしていた昔ながらの1階の造りは一変
南向きの広い縁側の一部を玄関に変え和室ふた間を1つの空間に
ゆったりと庭を見ながら過ごせる明るいLDKとなりました
シンクを大小2つ備えた対面式キッチンにはおばあちゃんの毎日の家事を楽にするための工夫がいっぱい
大きいシンクの前には洗った食器をそのまま置ける水きり
シンクの下にはゴミ箱置き場を設けているので足元を邪魔することもなく必要に応じて作業スペースを広げることだってできます
上も下も横も裏も全部使い切りました
さらにミニシンク付きの特製キッチンは毎朝おじいちゃんの冷や麦をゆでるおばあちゃんの作業の負担を減らす機能が満載
冷や麦の乾麺ストッカーはスライド式で棚奥の空間も無駄なく利用
麺をゆでるお湯を沸かす時もわざわざ重い鍋を持って移動する必要はありません
湯きり用のザルを外して専用のまな板をシンクにかぶせればさらに作業スペースを増やすことができ使い勝手も抜群
明るくて気持ちのいいダイニングキッチン
縁側からの眺めを楽しめるよう荒れ果て見捨てられていた庭をきれいに整えました
玄関脇からも直接出入りできるため花や木の運び入れや手入れも楽々
以前同様障子で縁側を間仕切ることができ寒い冬の日も暗さを感じることなく暖房効率を上げ家の中はぽかぽか
夏の強い日差しも和らげてくれます
おばあちゃんがお茶飲み仲間と囲む食卓の脇には壁一面にお客さま用の食器もすぐに取り出せるたっぷりの収納が作り付けられ息子さん一家同様物持ちのいいおばあちゃんのために3畳分もある大きな納戸まで作られました
そしてその納戸の隣階段下はあえて収納にせず窓を取ってちょっとした作業ができる家事スペースとして空間を有効活用
ズラリと壁に並ぶ収納の扉
一番キッチンに近い扉の奥にはごちゃごちゃになっていたおばあちゃんの家事動線をすっきり整理
水回りを使いやすく1ヵ所に集約しました
何よりうれしいのはこれまでなかった家族念願の脱衣スペース
着替える時もお風呂あがりもベンチに腰掛けながらのんびりできそうです
光と風が入る広いお風呂で気分爽快
おじいちゃんやおばあちゃんのためにちゃんと手すりも付けました
将来のことを考え広く作ったトイレはもちろん寝室へ向かう廊下も手すりを伝って行き来できます
そこはもともと1階に増築した台所でした
これからもっともっと長生きしてほしいから少しでも2人の体に負担がかからないようこれまで畳で寝ていた生活から布団の上げ下げのない楽なベッドの生活へ
自然の息吹を感じさせてくれる庭の風景がここからも臨めます
この部屋で大活躍するのは広さ3畳半もある大容量のウォークインクローゼット
洋服はもちろんどんな大きな荷物だってしまっておけます
一方長男世帯が暮らすかつてアパートだった2階は4畳半の部屋が4つあった間取りを一掃
廊下をなくして空間のムダを省き明るく広いリビングダイニングが誕生
食卓も以前の小さな座卓からオシャレなダイニングテーブルへ
見上げるとそこには構造上どうしても抜けなかった柱を利用したお父さんのDVDが600本も収まる特製ラックが
以前1階の縁側で使っていた雪見障子で囲った吹き抜けは竹内家2世帯の「安心の窓」
2階にいながらにして1階のおじいちゃん・おばあちゃんの気配がいつでも感じられ必要な気密性も保てます
上の音が気になる時や冬場天窓から冷たい空気が下りてくる時には1階の天井を閉じておくこともできます
そんな吹き抜けの周囲には子どもたちの漫画がしまえる本棚を含め三方に大容量の収納が作り付けられました
中でもダイニングからは死角となる棚の一番下には跳ね上げ式の扉が付けられそこに竹内家の大切な家族猫ちゃんたちのトイレが
これなら急な来客があってもさっと隠すことができます
目の前の小窓越しにテレビを見ながら台所仕事ができるようになったキッチン
それはかつて廊下で一人ぼっちで料理していたお母さんにとってまさに夢の城
料理は得意じゃないと言っていたお母さんもこのキッチンがあれば百人力
あちらこちらにたっぷり入る鍋や調理道具がお母さんの手料理を強力にサポートしてくれます
前にも後ろにも収納がいっぱい
何から何まで全部しまえるのですっきり整理整頓
これまでみたいに通路の大渋滞も起きません
いつも忙しいお母さんのことを考えてキッチンから一番近い場所に洗濯機置き場を設け家事動線を最短に
そんな家事の途中暑い夏の日など誰にも気兼ねせず2階のシャワールームでさっと汗を流すこともできます
お風呂を作るよりも4分の1のスペースで済むユニットシャワー
おかげで脱衣所には洗濯物がたくさん入る大きな収納棚を備えることができました
必ず日に何度かはみんなが顔を合わせるよう玄関とお風呂は2世帯で共有し洗面所とトイレは1階と2階それぞれの世帯に
長女の彩さんが洗面所で使った化粧水
それを洗面台の引出しに入れると…
隣の脱衣所にいるお母さんが同じ化粧水を使うことができるという女性陣にはうれしい仕掛けも
匠の手によってかなえられる家族の夢
リビングダイニングに面してきょうだいそれぞれの部屋が
アパートをやめて20年以上もたつのにそのまま4つも残されていた2階の台所
唯一使っていた台所のあった場所が彩さんの部屋に
オシャレ命のお年頃
どんどん増えていく洋服もこのクローゼットがあれば大丈夫
お気に入りの漫画たちも収まる場所を見つけこれまた至福の喜び
間仕切りを兼ねたこの巨大本棚
本が落ちてこないように安全対策も万全
将来彩さんが結婚して家を出た時には移動させてリビングを広げることもできます
お姉ちゃんに負けないくらい漫画が好きな長男匠くんにもずっと夢だった個室ができました
彩さんの部屋と同じく壁一面のクローゼット
作り付けのパソコンデスクのおかげで新たに家具を増やすこともありません
およそ9畳分の広さを減築したにも関わらず子どもたちだけでなくちゃんと夫婦の寝室まで確保できました
しかもすべての部屋に不足のない十分な量の収納を備えどこもかしこも至れり尽くせり
夫婦の部屋の押し入れにはお母さんの古いタンスの引き出しを再利用し母親から受け継いだ着物を大切に保管しておくことができるよう細工を施しました
部屋いっぱいに光を注ぐ南向きの大開口
そこから広いベランダに出ればこれまで味わったことのない心地よさに包まれることでしょう
減築したとは思えないほどのゆとりある生活空間と充実した機能
果たして家族は生まれ変わった家を喜んでくれるでしょうか?
晴れ渡った陽気な春の日竹内さん一家が2世帯6人そろって半年ぶりに我が家に帰ってきました
平屋で建てられて半世紀
ただいま〜おかえり遅かったね
家の形が何度も変わり家族も親子3世代に
2階建ての家の上と下付かず離れずほどよい距離で暮らす竹内家
でもいつも一つ屋根の下決して互いを思いやる気持ちに距離はありません
まあうまくいきましたねすばらしい感動しちゃいましたね僕やっぱり匠さんが考えるポイントがすごいなと思って脱衣所に腰掛けるイスが…細かいとこねちょっとしたことっておうちの特別感みたいなので私すっごい好きでおじいちゃんおばあちゃんが住みやすいってことは家族全員が住みやすいってことですもんね皆さんクイズの答えは麺ストッカーだったんですがなんだよ「DVD見るデッキ入れ」だとみんな俺に賛同したじゃないですかそうめんだって匠が食べたのはここへのつながりなんだだからよくできてる!この番組フリなんだよそうめんが段ボール渡す時長いそうめんだなとも思ったんだようん確かになんでピンとこないかな40cmで若い子がピンとこないとダメだよえー!?私?
太平洋の荒波を遮る穏やかな港を望むこの町にある問題を抱えたお宅がありました
この家が抱える問題それは…
もともと地元特産の宝石珊瑚の加工場として建てられた西村家
珊瑚職人だった祖父亡き後孫の之良さんが結婚を機に譲り受け今は親子3人で暮らしています
たった8坪しかない半世紀以上も前の家ですがレトロなものを好む夫婦にとってその古さは気になりません
(之良さん)バンザ〜イ
しかし…
そういって之良さんが裸の春男くんを抱いて隣の部屋へ
するとそこには…
なんと奈落の底へ落ちるかのごとき地下への急階段が
しかもその階段の下にはゴツゴツとした岩肌がむき出しになったまるで家の中とは思えないような異様な光景が広がっていました
こうしてやっとの思いでたどり着いたのが西村家唯一のお風呂
こんな環境の中では到底安心して子育てなどできるはずがありません
そんな夫婦を救うべく再びあの男が立ち上がりました
蒲原が前回挑んだのは元喫茶店の家
特徴的なセメントレンガの外壁をそのまま生かし完全な住居仕様として見事に再生
それまでは2階からいちいち靴を履いて下りて来なければならない1階の店舗が家族の台所でした
そこを親子4人の寝室とし3きょうだいが寝ていた3段ベッドは学習机と一体型となったロフトベッドにリメーク
そしてその3段ベッドがなくなった2階に家族の食卓を移動
もともと店の厨房で使っていた2層式のシンクや食器棚を再利用するなどあらゆる無駄を省きました
そんな蒲原のことを人は…
…と呼びます
通りから見る限りその内側にはらんだ異質な空間など想像もつかない西村家
匠もこの後わが目を疑うことに
(蒲原)こんにちははじめまして
玄関で出迎えてくれる西村さん一家
しかし家に一歩入った途端…
かつて宝石珊瑚の加工場だった西村家
1階奥の台所には玄関の段差など比較にならない重大な問題が
しかも冷蔵庫の真下には地下への階段があり万が一落下しようものなら大惨事に
なんと西村家はもともと海沿いにあった堤防の上にまたがるような形で立っていたのです
そのため表から見ると2階建て裏から見ると3階建てのように見える特殊な造りに
かつて堤防だった石垣に沿って階段を下りた地下室のような空間
ここに全ての水回りが押し込まれていました
危険なのは2階に上がる階段も
傾斜が急で人の肩幅ほどの狭さ
しかも踊り場がなく階段の途中から部屋に出入りしなければならないのです
祖父から受け継いだ思い出の家でかわいい息子が安心して成長して行けるよう西村さん夫婦が用意したのは…
再び始まります!
(所)都はるみさんこんばんは
(都)よろしくお願いします都さんすごい時来ちゃいましたそうですね
(春日)私も風呂なしの3万9000円の部屋に住んでるんですけどその部屋よりも正直これはひどいですねひどい?
(春日)さすがにだって…広いじゃなくてひどい?ひどいですよ屋根を開けると…これは1階ですね…でちょいとするとトイレは必ずこの階段を下りて行くわけですよね慌てて行けないねここは
(都)これ急いだら怖いですよねケガしますよね
(春日)ここカニが
(若林)芸が細かいですねカニがいるぐらい困ってないとこの番組は手出さないですから
(若林)どのぐらいか分かんないカニがいるくらい
(江口)今回ご依頼がありましたのは西村家築55年建坪8坪の小さなお宅ですもともと5年前に亡くなったご主人のおじいさんが高知県の特産品である宝石珊瑚の加工場兼住居として建てた家でご夫婦共に昭和レトロな雰囲気は大好きなんですがでもご覧いただいたように家じゅうあまりにも危険だらけ2階に上がる階段は幅45cm傾斜角50度上がり切った所に踊り場もなく階段の途中から部屋に出入りしなければなりませんしかしそれよりひどいのが地下に下りる階段幅42cm傾斜角60度天井が低く真っすぐ立って上り下りできませんしかもその頭上には無理やり柱を切って冷蔵庫が置かれ万が一落ちて来ようものなら一大事ですさらにその階段の脇にはゴツゴツとした岩肌がさらされまるで家の中とは思えませんもともとそれは石積みの堤防の跡らしくお風呂やトイレ洗濯機置き場など水回りが集まるこの地下は一年中湿気がひどく野生のカニのすみかにもなっています唯一自慢できるのはその立地家の裏に緑豊かな公園が広がっており小さな子供を育てるには理想的な環境ですさてそんな西村家に挑むリフォームの匠は「素材使いの風雲児」蒲原章さん匠もこれまでに見たことがないというほどのあまりにもワイルドなこの家を一体どのようにリフォームするんでしょうか皆さんで推理してみてください
(若林)これはどう…ここなくしちゃうかなもう
(都)それもったいない使いますか
(若林)でも下り方が難しいですよね階段緩やかにこっちまでにするんじゃないの?
(都)階段にしますかね?何か乗ってシュシュっと…いやいやいやいやそんな都合のいいものないと思いますよあとここ岩残しますかね?逆に利用したほうがいいんじゃないですかねもっといっぱい穴開けてカニ以外もたくさん生物が入って来れるような感じにして…いやたまに行く温泉でねカニがいるなんていいけど
上がるのも下りるのも危険な階段のせいで子育てに苦労して来た西村家
普段家族を苦しめていた2つの階段がこの日は百戦錬磨の引っ越しのプロ達を四苦八苦させていました
わが子の健やかな成長を願いながら常に不安につきまとわれて来た暮らしも今日でおしまい
これまでの大変だった日々の思い出がよみがえります
階段の上の冷蔵庫も下ろされました
まさしく危機一髪
このままずっと住み続けていたら本当にどうなっていたか分かりません
珊瑚職人だった亡き祖父から受け継ぎ4年を過ごしたわが家
今度戻って来る時にはどんな姿に生まれ変わっているのでしょうか
解体を前に長い角材が数本現場に届きました
それを斜めにして柱に打ち付けます
冷蔵庫を置くために無理矢理切られた台所の柱も鉄のサポートで支えて準備完了
せ〜の
大量の土ぼこりを舞い上げその姿を失って行く築55年の家
簡素な作りのお風呂を壊すのに手間はかかりません
2つあった危険な階段ももちろん撤去
かつて堤防だった石垣をまたいで建てられた特殊な立地
天井や壁床など躯体を包んでいた内装を全て剥ぎ取るとその異様な姿を白日の下にさらけ出しました
(蒲原)ちょっとした地震が来ても崩壊する危険性は十分ですよねその上に2層分の木造がのってること自体が信じられないしっかりしたものに造り替える必要はあると思います
そこで急きょ手配したのがこの長い角材
一方の先を家の裏側に少し突き出すようにして壁際に沿わせ既存の柱に固定します
向き合う壁にも同じ要領でもう1本
そして裏に突き出た角材の下にそれぞれ外から鉄柱をあてがい両脇に太い腕を入れて抱きかかえるような形でしっかり家を支えると…
貧弱なセメントレンガの外壁を一気に解体
地下部分のセメントレンガの壁が全て取り壊され家の3分の1が宙に浮いた西村家
「素材使いの風雲児」はここにある重要な問題を解決するための秘密兵器を用意しました
それが樹脂の繊維が網目状に張られたこの特殊なシート
蒲原はそのシートの樹脂面をゴツゴツとむき出しになっていた岩肌に当て家の中に残されていた石積みの堤防を全て覆い隠しました
本来屋根の下地などに入れて通気性を上げるこのシートを利用し西村家が抱える特殊な問題に対処した匠
しかし家はまだ宙に浮いたまま
壁がなくなった地下部分の四方に型枠が組まれそこに大量のコンクリートが注ぎ込まれました
こうしてちょっとした地震でも倒壊の恐れがあった頼りないセメントレンガの壁は…
無事頑丈な鉄筋コンクリートの壁へと生まれ変わりました
もちろんこの壁は上の2階建ての家を支える基礎としての役割も果たします
端から端まで土台が1つにつながり足元をしっかりと固めた西村家
これでやっときゃしゃな家の構造強化が始められます
この際間取りも一新
1階は家の表から裏まで真っすぐにのびる通り土間が通されました
これまで一切入っていなかった断熱材で家じゅうを覆い尽くし暑さ寒さにも対処
2階へ上がる階段も緩やかな回り階段にかけ替えられます
ここで匠の緻密な動線計画が明らかに
あの踊り場もない階段で上り下りしていた2階は間仕切りが取り払われてひと続きの開放的な空間となりわずか8坪しかない小さな家にゆとりを生む小屋裏まで作られました
そして心にもゆとりを
北向きに開けた大きな窓からは四季折々に移ろう公園の借景が楽しめます
降りしきる雨の中匠がこの日訪ねたのは家具工房
そこに用意されていたのは麦わらを天然の樹脂で固めた板
その四角い板の表面に深さ5mmほどの浅い溝が彫られました
平行に3本溝が彫られた板に今度は幅7cmほどの切り込みが入れられます
くし状に切り抜かれた大きな板
それと全く同じものがもう1枚
一体これは?
あっという間に進みましたねこれねすごいここだけでも感激だわ私やった!って感じ結局は玄関から入ってここ土間でず〜っと行ってこの階段を真っすぐそっちへ裏へ抜けられるようにいや〜いいなちょっとこの段階で買い取りたいですねさっきまでの家だとちょっとちゅうちょしますけど肩挟まって下りれないもんねそうでございますね何だこの家は!っつってね匠は合板を切ってくし状に加工した板を2枚用意していましたが一体あれを使って何を作ろうとしているんでしょうか皆さんで推理してみてくださいお子さんが落ちたら危ないから柵みたいに動いたりするやつじゃないですかねカニという部分を生かしたいです「カニがすむ家」ということでだからあれをこういうふうにしてでけぇカニの看板作るんじゃないですか?大阪の繁華街じゃないんだからそんなカニのでかいものくっつけてもしょうがない
西村家のリフォームが順調に進む中この日現場に大量の荷物が届きました
実はこれ西村家のために特別にデザインした匠オリジナルのシステムキッチン
これとは別に壁際に作り付けられた収納家具も全部匠特製
何やら階段状に組まれたものも
小屋裏を取り込み広々とした空間を確保した西村家の2階は麦わら素材の環境に優しい板で作られた大容量の収納を向き合う壁の両側に備えた機能的なダイニングキッチンへと大変身
食卓を置く場所と階段を挟んで対面する新しい台所は料理が趣味の奥さんがその得意の腕を存分にふるえるよう作業スペースも広々
緻密な計算を基にゆとりの空間を作り上げて行く匠
訪れた木工所で次に用意されていたのはスチール製の2本のパイプ
通常扉の表と裏に取り付け取っ手として使われるこのパイプを正方形に組んだ木枠の両端に設置
それをひと回り大きな板に固定します
果たして匠は2本のパイプが付いたこの頑丈そうな板で今度は何をしようというのでしょうか
階段だよ階段
(都)ねぇすごいわしかも中入れられるんだよ入れられるわ階段になるわ便利だな作ったじゃないですかキッチンを
(都)対面何でも作れちゃう暗い壁に向かって作るよりは全然いいですよね料理はね全く同じ家を造りたいですね8坪でいいんだもんまず堤防作って堤防をまず作ってじゃあ多摩川多摩川匠は四角い木枠に鉄パイプを2本取り付け65cmの正方形の板に固定していましたが一体あれは何なのでしょうか皆さんで推理してみてくださいお風呂のフタのような感じもしますもんねあのあれじゃないですか和紙作るやつじゃないですかねあれで和紙作って障子を作るっていう春日さんお静かにお願いしますでも何か風が来た時もよけられますよねクッ…みたく春日君1人でいっぱいなんですけど都さんもそれやめてくださいよそんな何か似て来ちゃったんだもん「何かが来た時によけられますね」だって
完成を間近に控え作業もいよいよ大詰めを迎えた西村家
地下収納の壁の仕上げ材に選ばれたのは高温多湿な高知の気候に最適ともいえる調湿効果の高い漆喰
階段の形に合わせて切ったアクリル板で間仕切れば階段下のデッドスペースも有効に使えます
そんな地下での作業が進む中そのちょうど真上に出来た部屋で匠が次なる作戦を練っていました
すると突然部屋の隅の床を切断するよう指示
ついには地下収納とつながる四角い大きな穴が
そしてこの時を待ってましたとばかりに匠の元に届いた荷物
それはあのパイプを取り付けた四角い板
何やら角材が4本ロープで結び付けられていました
それをパイプの付いた面が下向きになるよう先ほど開けた床の穴にはめるとちょうどぴったりの大きさ
夫婦の寝室の下に出来た巨大な床下収納
部屋から直接下りられる縄ばしごの板には古い階段の踏み板を再利用しました
さまざまな生活シーンを想定し機能性と安全性に最大限配慮して完成させた西村家
その匠によるリフォームの全貌をご覧いただきましょう
かつて堤防だった石垣をまたぐようにして立つ西村家
その特殊な立地が家族の生活にさまざまな問題を引き起こしていました
幼い子供を抱きかかえて行くお風呂があるのは奈落の底に落ちるかのような急階段の下
ここが家の中なのかと目を疑うゴツゴツとした岩肌がむき出しのまるで洞窟のような空間
ここに全ての水回りが集まっていました
下がるのが不便なら上がるのも大変
2階への階段もまた傾斜が急な上踊り場もなく踏み外せば大事故につながる不安な生活を余儀なくされていたのです
危険と隣り合わせの過酷な環境を改め安心して子育てできる家に
そんな夫婦の願いに応えたのは…
「素材使いの風雲児」が材料を見極め安全な家づくりに精魂を注いだそのリフォームの全貌をご覧いただきましょう
地元特産の宝石珊瑚の職人だった今は亡きおじいちゃんが作業場として建てたたった8坪しかない小さな家
それが孫へと受け継がれ55年たった今こんなにも立派に生まれ変わり過去から未来へと時代を貫くように真っすぐに通り土間が通されました
匠が自らデザインしたこの玄関扉はキーホルダーや新聞受けを備え機能も充実
将来学校から帰って来た春男くんがそのまま裏の公園へ駆け出して行ける通り土間
これからどんどん増えるであろう靴はもちろん通路を邪魔するベビーカーの置き場所もちゃんと用意しました
足元の段差に引き出しを設け家の中央に配置された玄関ホール
冷暖房の効率を損ねないようアクリルの障子で間仕切ることができしかも上半分をスライドさせれば閉めたままで空気の入れ替えも可能
階段の前にある柵を閉じておけばまだ幼い春男くんが土間から転げ落ちる心配もありません
むき出しの岩肌から水が染み出しカニのすみかにもなっていたいつもジメジメとしていたあの地下部分は…
それまであったお風呂やトイレをなくし何重もの湿気対策を施した何でも入る広い納戸に
壁から突き出た鉄筋コンクリートの階段の下にも物がしまえます
書斎としても十分使えそうな快適な空間
通り土間から続く階段とは別に上の部屋から直接下りられる便利で遊び心をくすぐる動線がもう1つ
冷蔵庫の置き場所に困って家を支える大事な柱を切断してしまっていた以前の台所は…
落ち着いた雰囲気でゆっくり休めそうな夫婦の寝室に
地下へ下りる階段の上を大きな押し入れ2階に上る階段の下をクロゼットと2つある階段のデッドスペースを無駄なく活用
1階に出来たトイレも回り階段の下にうまく収まりました
玄関ホールに置かれたこのスリッパ立て
実はこれもかつての古い階段を再利用したもの
新旧並べて比較するとその幅の違いは一目瞭然
引き出しだって付きました
1階には玄関ホールを挟んで部屋がもう1つ
ここは将来の子供部屋
春男くんが小さいうちは趣味の多いお父さんが当分自分の部屋として使いこなすことになるでしょう
日当たりのいい2階を寝る時以外使わなかったのは踊り場もないこの階段のせいでした
そんなかつての危険は消え去りこれからはこの2階が生活の中心に
お母さんは家事をしながらいつでも家族の様子を見守っていられます
しかもその先には折り畳み式の大きな窓から公園の景色も一望
デッキのフェンスは透明のアクリル板で覆い眺望を邪魔せず安全性も確保しました
緩やかになった回り階段の上にも1階同様転落防止用の柵が取り付けられているので春男くんを遊ばせながらお母さんは安心して食事の支度ができます
レトロ好きな夫婦の好みに合わせてあえて古材の板で作った食器棚
収納力も申し分ありません
そして匠がデザインしたこの特製のキッチンには毎日の家事を楽にしてくれる便利な機能が満載
廃材で出た古い柱も調味料入れとして再利用しました
そんなキッチンの横に設けられたのはアイロンがけをしたりするのに重宝しそうな家事用の作業デスク
そのデスクの下からワゴンを引き出すと見る見るうちに子供用の椅子へと早変わり
さらにシンクの脇の回転式の天板を木のネジで椅子に固定しキャスターをロックすれば…
なんということでしょう!
お母さんが台所仕事をしながらそのすぐそばで春男くんを遊ばせたりご飯を食べさせたりすることができるのです
全ては共働きのお母さんの負担を少しでも軽くしようと匠が家事動線を含め使い勝手のよさを考え抜いた結果
もうお風呂に入るたび危険な思いをして階段を下りることも裸でカニと出くわすこともありません
浴室暖房乾燥機が付いたユニットバスのおかげで寒い冬でも凍えることはなく雨の日でも洗濯物を干したまま仕事に出掛けられます
ダイニングテーブルと椅子以外の家具は全て何から何まで匠が西村さん一家のためにデザインした世界に1つしかない一品もの
たった8坪しかない小さな家を目いっぱい使い切るための工夫が家じゅう至る所にちりばめられました
普段邪魔になる階段はしまっておけばいい
そんな簡単な理屈を形にすることこそ本当は一番難しい作業
匠が知恵を尽くして完成させた西村家
果たして家族は喜んでくれるでしょうか
あれから4か月
ちょっぴり大きくなった春男くんと3人仲良し親子が帰って来ました
周囲は何も変わっていないのになぜか違って見える景色
子育てするのにこれ以上ない最高の環境が整いました
いや〜完成度高いですねこれね息子さんの春男くんのためのテーブルとか椅子とかあれがすごいなと思って春男くんになりたいと思いましたもんねあそこん家の息子になりたいと…座れないでしょしょっぱなの食事はおいしかったでしょうねきっとあの日の夕ご飯とかねくれぐれももう柱だけは切らないでほしいですよね見てるんですけどこの番組ものすごく賢くなったような気がします現場に来るとなかなか当たらない分からないものでしょはい家では結構当たってるんですよ今日いえることは春日君も都はるみさんもちょっと反省をして…1回反省をしてから来ていただきたい演歌の大御所だと思ってたけどとんでもないことばっかいってる意外と角度が春日と似てるっていう軽はずみなことしかいってなかったですもんね春日さんいなくなったらすぐ私コンビ組みますから「いなくなったら」って何ですか2014/12/13(土) 14:00〜16:55
ABCテレビ1
大改造!!劇的ビフォーアフター[再][字]

劇的なリフォームで家族の問題を解決します!狭い・暗いなど不便な家を匠がリフォームで大改造!!日本中の家族を幸せにする笑いあり、感動ありの家族応援バラエティ

詳細情報
◇番組内容1
【かつてアパートだった台所が4つの家(前編)】
廊下に流し台が4つ!車の多い道路に面した2階玄関は急階段上でドアが開くと来客が転落…。素人の祖父が作った家は元々は平屋。基礎には…!!発覚する事実に匠が絶望…。
◇番組内容2
【かつてアパートだった台所が4つの家(後編)】
平屋を無理に2階を増築し危険なズレが!!前編では絶望した匠に、更に克服しなければならない課題が次々と立ちふさがる!!
◇番組内容3
【衝撃…堤防の上に立つ一軒家】
奈落の底に向かうかのような急階段を下りると、岩肌むき出しの狭い浴室。なぜか堤防の上に作られた家で壁をカニが這うことも。幼い子どもに危険が及ぶこの家を安全に。
◇おしらせ
番組ではリフォーム依頼を大募集!家の大・小、予算は問いません。
詳しくは番組HPまで!「劇的ビフォーアフター」で検索!!

☆番組HP
 http://www.asahi.co.jp/beforeafter/

ジャンル :
情報/ワイドショー – 暮らし・住まい
バラエティ – その他
福祉 – 文字(字幕)

映像 : 1080i(1125i)、アスペクト比16:9 パンベクトルなし
映像
音声 : 2/0モード(ステレオ)
日本語
サンプリングレート : 48kHz

OriginalNetworkID:32723(0x7FD3)
TransportStreamID:32723(0x7FD3)
ServiceID:2072(0x0818)
EventID:17443(0x4423)

カテゴリー: 未分類 | 投稿日: | 投稿者: