皆さん田んぼや畑にも
健康診断があるって知ってますか?
これを受けたトマトは収穫量が…
キャベツはなんと2倍にも増えたというから驚き!
独自の技術で農業に革命を起こそうとしている…
実は農学ではなく工学博士
農家の人の経験をできるだけサイエンスに…誰がやってもできるような形で
農業の基本は土
久保はそれをまるで健康診断のように科学的に分析
作物にとって最適な土壌を作り出そうというのだ
一見畑違いの工学博士の取り組みに
農業のプロが驚いた
何もせんとこのような形で大きくなってくれますし実がたくさんなってくれますからホンマにびっくりしてますね
日本の農業を力強く復活させたい
久保の目指す夢は食料自給率100パーセント
Ihaveadream
今年8月
久保が研究を行っている実験農場を訪ねた
3つに区分けされた畑で栽培していたのは夏野菜のトマト
本来もう収穫時期を終えている
左側の畑はほとんど枯れている
時期的にこれが普通
ところが右側の畑を見ると
実がなっているばかりか新芽も伸びてまだまだ成長中
なぜこんなに違うんだろう?
これが化学の実験区になるんですね
(スタッフ)化学って?化学肥料のいわゆる化学農法の収穫の圃場になります
枯れていたのは一般的な化学肥料を使った畑
一方…
こちらの方は有機肥料だけになるんですねですからまだこういうふうに上の方で花が咲いたりとかあと1ヵ月ぐらいは伸びるんじゃないかなと思うんですね
3つに区分けされた畑での収穫量は
肥料によってこんなにも違う
つまりこれ有機肥料の研究?
それじゃあ何だか普通
これが対象区になりましてこちら側が我々の…
久保が独自に開発した…
田畑の土の状態を科学的に分析する
いわば…
久保が注目したのは土の中のある生物
それは…
実はこれまでにも作物に必要な栄養素がどれくらいあるかを
調べる方法はあった
しかしそれだけでは
土がどれだけ健康かという肥沃度は分からない
そこで久保が注目したのが土の中の微生物
その数が多いほど土の健康状態がいいという
田畑に与えた有機肥料は
微生物の餌になる
微生物がそれを窒素やリンなどの無機物に分解すると
作物が栄養素として吸収
有機肥料は微生物も作物も元気にするのだ
一方窒素やリンなどの化学肥料を直接与えると
作物を育てる即効性はあるが
微生物の餌にはならない
そのため微生物の数が増えることはない
微生物の多い畑で育てたトマトは
ひとつきたってもみずみずしいままという実験結果も
とはいえ有機肥料にもデメリットがある
つまり誰もが簡単にできる方法ではない
有機農業は教えるのも教わるのも難しく
長年の経験と勘が必要だ
常に土の状態を見極め
時には土をなめる…なーんて達人だっているという
土の状態を見せていただいていいですか?
だから有機農業に失敗はつきもの
上がらない…
こちらの土地はそのいい例だ
悪臭が鼻を突く
勘と経験程度の話でここには有機質のものを入れれば…有機という言葉に踊らされてたのか分かりませんがいいんじゃないかということで有機質は入れました
よかれと思い
有機肥料をたっぷりと与えた結果がこのありさま
(川端)臭いっすよねこれ
ベテラン農家でも難しい有機農業の土作り
これを誰でもできるようにしたい
久保が目を付けたのが土の中の微生物の数
ただこれを数えるのは大変
何せ土1グラムの中に数億匹もいるのだから
久保は農学ではなく工学博士
遺伝子工学を駆使しその難題に挑んだ
土1グラム中にいるすべての微生物のDNAを取り出すことで
その数をはじき出すことに成功した
そして土の状態をグラフ化
微生物の数とバランスを青い三角形で表示
このようにして誰の目にも土の健康状態が
一目で分かる指標を作り上げた
同時に土の成分も分析
健康診断で「血糖値が高い」なんてことが分かるように
栄養素の多い・少ないが見える化されている
例えばこの場合は…
処方箋は窒素が多くリンとカリウムが少ない肥料を与えればいい
そうして健康状態を取り戻した畑は
サラサラでふかふか
見るからにいい土だ
まだこれ石ころ残ってますけど
かつてどぶのような臭いがしていた頃は微生物が少なかった
三大栄養素は検出できないレベル
そこで微生物の数に適した有機肥料を与えたところ
微生物は4倍に増加
栄養素もすべて劇的な改善を遂げた
収穫量が増えたトマトは
抗酸化作用のあるリコピンと
旨み成分のグルタミン酸が通常の2倍
栄養も味もアップした
土の健康診断ソフィックスを活用すれば
誰もがベテラン有機農家になれてしまう
久保が思い描くのはそんな未来だ
畑を離れても久保の関心は微生物
木の上の方を見ると枯れてるか枯れてないかとかというところを見ていますね微生物が好きなんですね基本的に微生物が好きなんですよ
(スタッフ)僕らには見えないものも先生にはこの土の状態だと微生物が…そうです分かります
(スタッフ)イメージしてるんですか?イメージしますね微生物がいっぱいいるかいないかっていう感じで見てますね微生物がいっぱいいると軟らかいんですよ食のプロジェクトをぜひよろしくお願いします
この日は大学の研究仲間と食事会
こんなときでもついつい大好きな微生物の話題に
コロニーっていうんですけどコロニーの形が違うんでちょっとずつ変化しますからね毎日毎日理由がちゃんとあって抱いて寝るんですけど結果見たいときに保温器…大学に行くの面倒くさいから自分でこう持って…それで上がっていきます?はい
久保教授が大好きな微生物
今日はその餌探しです
微生物が豊富な健康な田畑を作るための
土の健康診断を開発した久保
この日向かったのは畑ではなく琵琶湖
お目当ては群生する水草だ
5年前琵琶湖に外来種の水草が突如大発生
駆除が追いつかず今も湖の生態系を脅かしている
そこで微生物博士の久保ひらめいた
水草をただ単に回収して燃やすだけじゃなくて肥料とかそういう循環系に持っていきたいと分析を今してるんです
湖では邪魔者の水草も
微生物が喜ぶ格好の餌になる
久保は水草を乾燥し粉砕するだけで
いい肥料になることを突き止めた
窒素やリンカリウムなどの栄養素をたくさん生み出す
コストの掛からない有機肥料
多くの農家の役に立てると研究を続けている
久保教授が愛してやまない微生物は
僕たちの身の回りでも活躍しています
ヒトの腸内にいる微生物は500種類以上およそ100兆個
例えばビフィズス菌は
腸内環境を整え健康を維持する強い味方
医療分野でも大活躍
これは病原菌を殺す微生物から作られたもの
おかげで死の病と言われた結核からも
多くの命が救われています
下水の処理も微生物にお任せ
汚れを食べて分解
水をきれいにする役割を果たしています
人知れず僕らを支えてくれている微生物に感謝
微生物による環境浄化を研究していた久保
農業との出会いは20年前
ある農家からの依頼だった
「うちの畑を何とかしてくれ」
「先生頼む」
痩せた土地に悩む農家の悲痛な叫び
日本の土は豊かだと思っていた
久保は衝撃を受けた
農家の方が熱心に列を作るような形で聞きに来られるんですよこれは本気だなというのを感じましたねあのときはやれるところは100パーセントやりたいなと思いましたねドロドロになってもいいからというような感じありましたよ
微生物の力で日本の農業を救ってみせる
だが当時農学部の教授は冷たかった
こんちくしょうっていうのありましたね正直農学は農学でも横同士のつながりがないとそのときも思ったんですこっちの先生はこう言うしこっちの先生は違うこと言うんですよそれはもうちょっと一緒にできるシステムを作ればいいんじゃないかなと思いましたね
バカにされても振り回されても
久保にはこれがある
目標は…当然100以上にしていかなくちゃいけない私の中ではリアルな目標ですねできると思ってますから
今日本の…
これを100パーセントにするのが久保の夢だ
例えば広大な耕作放棄地が
土の健康診断で肥沃な土壌に生まれ変われば…
日本の農業はきっとよみがえる
世界でいろいろ歯車が動いているんですけど要するに世界のシステムをちょっとでもいい意味で変えたいこんにちは
大きな夢へつながる歯車を回し始めた久保
大手スーパーが所有するこの農場でも
土の健康診断・ソフィックスを活用したキャベツ栽培が行われていた
だけどこれはよく育ちましたねそうですよね
もともと農地に適さなかった荒地を
久保のデータをもとに改良するところからのスタートだった
土があまりよくなかっただけにちょっと心配だったんですけど
(福永)ああいう土でしたからね草が生えてないような土だった…
元は雑草すら生えなかった土地
ビジネスとして成立させなければならない企業にとっては
ソフィックスにかける期待は大きかった
その成果はキャベツの大きさと密度に見て取れる
土壌が悪いという中での比較ですけど
(スタッフ)倍って?
土壌の改良によって…
微生物の数も…
大幅アップ
窒素やリンなどの栄養素はまだ改善の余地があるため
今後も継続的に有機肥料を投入していくという
量と質どちらも向上すれば
僕たち消費者にとってもいいことずくめだ
化学肥料を使って作るのが当たり前…私も農業始めてまだ2年弱なんですけども当たり前のところがいやいやそうじゃないよ有機肥料だけでここまでできるよっていうのが分かったのは…驚きですね僕らの収量が上がれば安定的な価格でずうっと提供し続けることができるのですごくいい循環になると思うんですね
土の健康診断を町の活性化に利用する動きもある
久保のソフィックスは
人口の減少と産業の衰退に歯止めをかけるという
日本の農業を救いたいという久保の思いは
文部科学省からの支援をはじめ
地域の活性化に取り組む自治体からも注目されている
失礼します
今年全国最年少での当選が話題になった山添町長も
久保の挑戦に期待を寄せる
若い方々がより簡単にといいますか易しく農業に入っていけるそうした土壌環境を提供するものなのかなと思います
もう一度日本の…
そしていつか…
久保の仕掛けた歯車が様々な場所で
少しずつ確実に夢に向けて回り始めた
(娘)《父さん覚えてる?》
(父)《なぁ覚えてるか?》《小さい頃あたし泣き虫で…》《お前いつもコロコロ笑ってて…》《父さんをしょっちゅう困らせた…》《毎日元気もらってた…》《生意気で憎たらしい子だった…》《オシャマで可愛らしい子だった…》《全然口利かない時期もあったね…》《お前のおしゃべりで家中明るくなった…》《でも父さんはいつも見守ってくれてた…》《なのに俺は仕事にかまけてた…》《あの頃のこと謝りたいよ…》《寂しい思いをさせてすまなかった…》《もっと素直に伝えられてたら…》《もっと素直に伝えられてたら…》これから親孝行するから。
もう一生分親孝行してくれた。
ライフステージに寄り添って
長く安心して使ってもらえるようにドコモは家族を応援し続けます
土壌を改良して植えた枝豆
今月それが収穫時期を迎えた
土の健康診断で農業を元気にしたい
そんな久保の思いに共感する人が徐々に増えてきた
机の上でお仕事されてる方なんでいざそんなん形だけじゃないの?と思ってたんですけども一緒に農作業何回かさせていただいたんですけどホンマに熱き心を持って農業にも取り組んでいただけてるんで頭の下がる思いで…この人ならついていけるっていうような感じで間違いなく味はおいしいんで絶対お客さんは喜んでくれはると思いますね
農家の人たちがとれたての枝豆でずんだ餅を作り
地元の人に振る舞った
・どう?おいしいです枝豆の味が濃いですおいしいいう感じやなおいしいですそうですね〜ちょっとうるっときますね今のあの笑顔はよかったですね今のああいう笑顔ですねおいしいよって言っていただけるところに貢献できたらそれで十分かなという感じが今しました
夢は食料自給率100パーセント
日本の農業を強くするため
久保は今日も地道に歯車を回し続ける
次回はあのはやぶさの後継機がいよいよ打ち上げ
そのミッションは小惑星に人工のクレーターを作り
地球誕生の謎につながるサンプルを持ち帰ること
人類初の挑戦を支えたのは
日本が世界に誇るモノづくりのプロたちだった
放送ははやぶさ2打ち上げ直後
ナレーターは彼にバトンタッチ
駆け込みドクター!今回は
2014/11/23(日) 18:30〜19:00
MBS毎日放送
夢の扉+[字]【坂口憲二▽必ず豊作!?驚きの有機野菜が誕生】
味も栄養価も収穫量もアップ!土の“健康診断法”最新科学で農地を“見える化”し、食料自給率100%を目指す! ナレーター/坂口憲二
詳細情報
お知らせ
農業のプロが、「天文学的!」と驚きの声をあげた—。
トマトもキャベツも収穫量がアップ!さらに、栄養価も、品質もアップする!
そんな良いこと尽くめの効果をもたらす、農地の“健康診断法”が編み出されたのだ。
開発したのは、立命館大学の久保幹・教授。
久保の“診断書”があれば、どんな栄養素が足りないかなど、土の“健康状態”が誰でも一目でわかり、作物にとって最適な状態を作り出せるというから画期的。
番組内容
一見畑違いの工学博士である久保が注目するのは、土の中の「微生物の数」。
その数によって、土が健康かどうかの“肥沃(ひよく)度”がわかるというが、土1グラムに数億匹もいる微生物を、いったいどうやって数えるのか—!?
『夜、微生物を抱いて寝たこともある・・』
そんな微生物を愛してやまない久保が、日本の農業の力強い復活を目指して取り組む“微生物パワー”の成果は・・?
出演者
【ドリーム・メーカー】
立命館大学 生命科学部 教授/工学博士 久保 幹(55歳)
【ナレーター】
坂口憲二
音楽
小田和正「やさしい雨」
制作
■番組HP
http://www.tbs.co.jp/yumetobi−plus/
■twitter@yumetobiplus
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