新潟のコメが今年大幅に値を下げた
・一般地区コシヒカリ1万5000円魚沼地区コシヒカリ1万8500円・
トップブランドの価格下落
引きずられるように全国のコメも大きく落ち込んだ
背景にあるのはコメ余り
人口の減少や食の多様化でコメが売れない
農家は海の向こうに活路を求めた
あり地獄からはい出そうとしている農業者とそれを努力しないでダ〜っと飲み込まれて行った時に「国が悪かった」っちゅう農業者になるのか。
俺はやっぱり自分らで何とかしてはい出して行きたい…。
香港をはじめアジアの大都市には今日本の外食産業が数多く進出している
沸き起こる日本食ブーム
しかしその胃袋を狙うのは日本だけではない
太平洋を挟んだアメリカの広大な土地
大規模栽培で育ったコメがアジアの巨大市場を視野に入れる
中国では地方政府と香港の実業家が手を握った
中国語
国境を超えてコメを売る時代
日本のコメの行く手に待つのは穏やかな凪かそれとも荒波か…
「高くても品質が良ければニーズはあるはず」
そう信じて30年以上コメを作って来た新潟の坪谷利之さん
坪谷さんが代表を務める農業生産法人
28年前近隣の農家8軒が集まり規模を拡大して効率化を目指そうと立ち上げた
(スタッフ)この頃っていうのは皆さんどういうふうな思いでこの会社を立ち上げたという感じですか?
(坪谷さん)何かもう…自分家だけで機械持ってやる時代じゃないよねっていうのは共通認識だもんね。
初代代表の父徳一さんは「コメの値段は下がり続ける」とよく口にしていた
そんな父の影響で自ら販路を切り開いて来た
コメ農家の一般的な面積は2ヘクタール余りだが今ではおよそ40軒の田んぼを借り上げ規模を拡大
43ヘクタールまで広げた
10年前からは輸出にも取り組み始めた
コメ離れが進む中海外に打って出なければ生き残れないと感じていたからだ
国は消費を見込んでコメの生産量を調整している
その量はここ15年で122万トン減った
その一方で海外では新たなマーケットが広がっている
今や世界に広がる日本食ブーム
海外の日本食レストランは急速に増えおよそ5万5000店
健康志向も手伝いコシヒカリなど日本の品種のコメを口にする人が増えている
海外の需要に期待を寄せる坪谷さんに新たなパートナーができた
「新潟農商」は県内のコメを取りまとめて輸出を代行している
農家に代わって慣れない外国での営業や事務手続きを行う
農機具メーカー「クボタ」の関連会社である「新潟農商」は3年前からコメの輸出事業にかかわっている
中でも最大のターゲットは香港だ
(伊藤さん)香港シンガポールに関してはカリフォルニア米もライバルですね。
海を渡れば世界のコメが相手になる
(伊藤さん)これあの農家さんと一緒に香港へ。
アジア経済の中心地の1つ香港
日本の外食産業も数多く進出しコメの最大の輸出先だ
「クボタ」は一昨年香港に精米施設を設置した
精米したてのコメのおいしさを前面に押し出すことが他の外国産との競争で大きな武器になると考えたからだ
今のラインがちょっと…入れ替えですね。
日本のコメのおいしさは現地でも高い評価を得ている
しかし問題は価格だ
なるべく農家さんのことを思ったら高く売らなければいけないんで。
まぁどこまで下げて行かなきゃいけないのかをこう見ている。
ただ…。
香港の高級スーパー
コシヒカリなど世界で作られた日本の品種のコメが肩をぶつけ合うように並ぶ
最も高いのは日本で収穫したコメ
一方カリフォルニア産はほぼ半額だ
香港で消費されるコメは大半がタイやベトナムからの輸入だ
日本産のシェアは1%にも満たない
価格差を詰めることが絶対条件になる
一方中国内陸部でも数年前から香港の市場に割って入る動きが起きていた
一昨年私達は香港出身の実業家リ・ゴージェン氏を取材していた
中国の江西省政府と手を組みあるプロジェクトを進めていた
立ち寄ったのは江西省政府の農業試験場だ
中国語
塀で隔離され栽培されていたのは…
コシヒカリやあきたこまちなど日本の品種のコメだ
農家の所得を上げるため大都市に高値で売れるコメの研究をしていた
だが栽培技術が未熟なため十分な量は取れていない
ここは…
350ヘクタール東京ドーム80個分だ
ほとんどは野菜や果物だが一部で日本人技術者の指導を受けコメも栽培していた
それは静かにこうべを垂れていた
コシヒカリだ
温暖なこの地では年に2回収穫することができる
まだ小規模な試験栽培だがいずれは香港や上海など大都市へ売り込みたいという
中国語
この試験栽培から1年リ・ゴージェン氏はある場所へ向かった
魚沼産コシヒカリの産地新潟県十日町市
リ・ゴージェン氏は苗を育てるところから稲刈りまで日本の手法を取り入れることにした
今回の来日は農機具の調達が目的だが本場のコメ作りが見たいと十日町に足を延ばした
(リさん)私も中国で山買ってそれで…。
1軒の農家を訪ねた
振る舞われたのは魚沼産コシヒカリ
(スタッフ)おいしいですか?おいしいおいしい。
中国で目指す味が見つかった
2か月後の去年11月
宮城県で開かれたコメの味を競うコンクール
会場にはおよそ4000ものコメが並んだ
初めて中国からコメが出品された
リ・ゴージェン氏が手掛けたコシヒカリだ
2年続けて栽培に成功
大規模生産へ準備は整いつつあった
この会場にはアメリカ人の姿が
安さに加えおいしさでも日本に迫るカリフォルニアの生産者達だ
大会ではまず4000のコメを全て測定器にかけておいしさを示す数値を測る
上位40のコメが最終審査に臨んだ
この様子を視察に来たカリフォルニアの生産者
1000ヘクタールもの広大な土地でコメを作っている
カリフォルニアのコメには高い競争力がある
平均的な栽培面積は日本の160倍で生産コストは5分の1以下
さまざまな品種を手掛け欧米を中心にアジアにも市場を拡大しつつある
ジョンソン氏に栽培を指導した田牧一郎
25年前からカリフォルニアでコメを作り「田牧米」ブランドを広めた
海外生産に挑んだ日本の農家の第一人者だ
ジョンソン氏のコメは最終審査に残れなかったがおいしさの数値は91
多くの日本のコメを凌駕していた
一方リ・ゴージェン氏のコメは57
栽培は始まったばかりで日本のコメには及ばない
(田牧さん)現実にはそんな…。
田牧はアメリカで大規模な栽培でコストを抑えながら味の良いコメを作る方法を研究して来た
生産コストが高い日本の現状では世界のコメとは戦えないと厳しい言葉を投げ掛ける
ですから…。
…と思いますけどね。
今年1月
新潟市で国が農業に関する新たな政策を説明した
集まったのは農家や「JA」の職員
海外との競争を迫られる中国は「減反政策の廃止」などを打ち出し保護政策から転換する考えを伝えた
耕作面積に応じて支払われる「戸別所得補償」は半分に減らされた
例えば40ヘクタール掛ける7500円だ。
もう単純に300万円の…。
そこへ来て米価の落ち込みでしょ。
そうするとやっぱりうちらぐらいのレベルだと多分…。
同時に国は「農地集積バンク」を立ち上げた
田んぼを人に貸したり場所を入れ替えたりできるよう調整する組織だ
大きな規模でコメ作りをする農家でも田んぼはバラバラのパズルのように分散している場合が多い
これらをまとめて作業を効率化し生産コストの削減につなげるという
(坪谷さん)ここにあるオレンジをここに持って来る。
この黄色3枚とこのオレンジ3枚を換えればこことここにオレンジがまとまるじゃないですか。
集めた面積に応じ補助金が出るが簡単には進まない背景がある
坪谷さん達農家の代表がこの問題について話し合った
(坪谷さん)この3枚を換えればいい。
イシイ君はここに緑が行ってこの緑とここも緑になる。
ということはいい悪い…。
(坪谷さん)ある。
土作りから手掛けた田んぼ
場所が変われば水はけなども変わる
しかし坪谷さんは…
だって国がせっかく制度…いいか悪いかは別ですよ。
そういう制度を提示してるんだからそれに乗っからない人はほっとかれるでしょ普通。
(坪谷さん)今…。
生き残りを懸けて変革はまだ始まったばかりだ
先月7日
新潟県のおよそ150の農家の新米が香港とシンガポールへ旅立とうとしていた
県が旗振り役となって月に2回のペースで輸出されることになった
坪谷さんは言う
「世界とは価格で差があるが今一歩を踏み出さないと先はない」
(坪谷さん)今まではいろんなサポート事業があってそれぞれの生産者とか法人が海外に出向いて行った。
それはあくまで獣道で個々の農家の取り組みでは限界がある。
そうするとこういうのでバイパスをつくってもらってそこに誰でも入って行けるんだよと。
それが4車線の高速道路になって流通がスムーズに行って早く荷が着くというそのインフラのほうはねオール新潟でやらないと。
高速道路つくらんと…高速道路。
そのコメが向かう先香港では…
中国でコシヒカリ作りに挑んでいたリ・ゴージェン氏が着々と準備を進めていた
この春から面積を1500ヘクタールに広げ生産を始めたという
(リさん)これは…。
すでに香港で毎月20トンの契約をつかみ取っていた
野菜を作っていたあの広大な農場は全て田んぼにしたという
(スタッフ)日本食というのはどうですか?
そしてこう自信を口にした
おいしさの数値は去年の57から今年は69に上がった
懸命に日本産を追い掛けている
そしてあの…
すでに次の舞台へ動いていた
南米ウルグアイでコシヒカリなど日本の品種の生産を始めた
要するに経営をやって行くためには売れるとこに売れるコメを作らないとできないってことですので。
これらについては長年やって来てましたのでどこがどういう競争相手になってるのかこれからなり得るのかとかですね。
どうすれば勝てるかって話も含めてそれは勝算があっての話をやっていますので。
ウルグアイに関しては非常に期待通りに行くだろうと。
コストは日本の5分の1のアメリカのさらに半分だという
地球の裏側から将来香港などアジア市場を狙う
コシヒカリが育つ場所にもはや国境はない
世界の国々で日本食がより身近になった時そのコメは誰がどこで作っているのだろうか
その時日本のコメ作りは海の向こうに希望を見つけているだろうか
愛した人を苦しめる
そんな犯罪を断ち切るためストーカーの心の奥底をのぞく
さらにストーカー最新治療とは
2週連続で放送
2014/11/24(月) 01:29〜01:59
読売テレビ1
NNNドキュメント「RICE WARS アジアの巨大市場を攻略せよ」[字]
アジアの大都市へコメ輸出に動く新潟の農家。中国ではその市場を見据えコシヒカリ栽培が成功。アメリカの業者もアジアを狙う。果たして海外に日本のコメの希望はあるのか。
詳細情報
番組内容
進むコメ離れ…国内消費量が減る中、新潟の農家・坪谷利之さんは日本食ブームを追い風に輸出に取り組んでいる。「新潟のコシヒカリは世界で通用する」…ターゲットは香港などアジアの大消費地だ。一方、中国南部ではその香港市場を視野に入れた「コシヒカリ」の栽培が成功。大規模生産へ動き出した。さらにアメリカのコメ業界も虎視眈々とアジア市場を狙っている。果たして海の向こうに日本のコメの希望はあるのか。
出演者
【ナレーター】
高川裕也
制作
テレビ新潟
ジャンル :
ドキュメンタリー/教養 – ドキュメンタリー全般
ニュース/報道 – 特集・ドキュメント
映像 : 1080i(1125i)、アスペクト比16:9 パンベクトルなし
音声 : 2/0モード(ステレオ)
ステレオ
サンプリングレート : 48kHz
OriginalNetworkID:32725(0x7FD5)
TransportStreamID:32725(0x7FD5)
ServiceID:2088(0x0828)
EventID:45265(0xB0D1)