バリバラ〜障害者情報バラエティー〜「バリバラドラマ・アフタートーク」 2014.12.12


スタート!「バリバラ」に出演してきた障害者たちが…タイトルの字は番組レギュラーの玉木幸則がこん身の力で書き上げた。
12月5日に放送した特集ドラマだ。
お〜っ!あっあっあ〜っ!テーマは幻覚を伴う統合失調症の世界。
何で消えないんだよ〜!この障害に苦しむ男瀬戸山真を当事者であるお笑い芸人のハウス加賀谷が演じた。
つらいんだよ…。
もう頭がパンクしそうだ〜!もう一つのテーマが…当事者が障害をどう受け入れるのか。
私はこの方が楽なの。
あなた統合失調症でしょ?自分を隠してて楽しい?人生カミングアウト!人生カミングアウト!今すぐこれ食べ!これ食べたらな障害がなくなるんやで。
障害がなくなるという不思議な実を差し出され真は揺れ動く。
そして障害者たちに意見を求める。
今すぐ食べたいです。
障害がない健常者として生きてみたい。
やりたい事もたくさんあるし自転車にも乗りたいしハイヒール履いて歩いてみたい。
絶対に食べないです。
自分の人生を否定するような事をしたくないので。
ドラマ「悪夢」。
今日はそこに描かれた統合失調症の世界と障害受容。
この2つのテーマをじっくり掘り下げる…レディーズアンドジェントルメンお待たせ致しました!先週放送しました「バリバラ特集ドラマ悪夢」。
見て頂きましたか?あ〜見てない?大丈夫。
またまた放送しますからいつかね。
でも今日は見逃さないで下さいよ。
もう相当…グレースちゃん。
かなりの反響を呼んでるようです。
お〜そうですね。
そうなんです。
今日は出演した俳優の皆さんに来て頂いています!どうぞ〜!
(拍手と歓声)さあレッドカーペットの上をさっそうと登場しました主演を演じた加賀谷君。
ご覧になっていかがだったですか?ご本人は。
はい。
僕加賀谷相当頑張りましてこれからはハウス加賀谷改めオスカー加賀谷でいこうと思ってるんですよ。
(キック)シュウさんシュウさんちょっと妄想が入ってるんですよ。
かなり鼻伸びてます。
さあけん太君はバーテンダー役…。
ちょっと緊張しましたね。
自分のカメラ映りはどういう感想ですか?そうでしたか。
そんな訳でいろんな感想はあるかと思いますがその辺を今日はもうじっくり掘って掘って掘っていろんな話をしていきたいと思っていますが…。
加賀谷君。
ではですね僕が同じ統合失調症の役として演じた真の幻覚の世界をどうぞ!あの子さあいつも一人じゃない?何か変だよね。
うん。
真の原体験は少年時代に遡る。
(幻聴)お前は嫌われている。
学校でいじめに遭う真は幻覚に襲われ始める。
「普通になりたい」。
真は強く願うが大人になってもシロイヒトの幻覚は付きまとい離れない。
(幻聴)お前は普通じゃない。
おはようございます。
ご苦労さん。
(幻聴)お前はダメだ。
ダメじゃない…ダメじゃない。
真を苦しめる…
(幻聴)お前は普通じゃない。
加賀谷自身も中学生の頃からこの障害に悩まされてきた。
うわ〜っ!真の幻覚の世界を表現するのは国内外で活躍する舞踏集団…ここから身をよじるようにして…。
心の中にうごめく魔物に形を与える。
距離の取り方や現れ方など変幻自在。
大丈夫…働ける…。
大丈夫…。
真の障害はなかなか周囲には分かってもらえない。
あの人パントマイムの練習でもしてんのかな?迷惑なんだよ。
おい!ちょっとよそでやってくれるかなあ。
加賀谷は幻覚と闘う苦しさを当事者ならではの迫真の演技で表現した。
あれあんな世界なんですか?統合失調症の世界。
グッと迫ってくるような…。
例えばこう…自分の心がこうあるとすると不安がどんどんどんどん大きくなっていってこう苦しくなっている圧迫されているっていう…。
あのこう…執ように迫ってくる気持ちの感じとか…。
ひと言で言うと息苦しいって感じですよねはい。
僕は中学校2年生ぐらいの時から自己臭恐怖っていうのがあるんですけども…。
自己臭…?自己臭。
自分の臭いが怖いっていうので…。
後ろの方から「わっ加賀谷君臭い!」っていう声が聞こえるんですよ。
友達の誰と分かる声もあるんでふっと見てもその友達は普通にこう勉強してるんですね。
でもうそういう声がず〜っと授業中は聞こえるようになってて…。
それは幻聴?幻聴だって言われたのは言われたんですけどもなかなか信じれなかったです。
はっきりと聞こえてくる…?もう本当に強固なものでした。
現実としてしか捉えられませんでした。
お薬ものんでたんですけれども声はずっと聞こえていて廊下を歩く時も背中を壁にぴったりつけてズルズルズルッとしか歩けなかったんですね。
へえ〜。
後ろから声が聞こえてくるのでこれが聞こえないようにず〜っとズルズルズルッと行ってて…。
である日廊下の先を見た時に廊下の先がこう…波打つようにブワンとなってブワ〜ッと迫ってくるような幻視っていうんですかね…結構見て僕へたり込んでしまったんですよびっくりして。
加賀谷が「芸人や」って来た時に自分が精神疾患持ってるっていう自覚はあったんですけどそれは黙ってたんですね。
どういうふうに過ごしてたかっていうと…本人の中ではそう思っていろんな行動してたんですね。
まさにドラマの中の「普通になりたい普通になりたい」っていう…。
障害を語る時に「普通」っていう言葉必ずよく出てくるけど…。
そうね今僕も思い出してんけど自分が小学校の時かな…。
わたいね右目の方がちょっと出てたんですよ。
そしたらあだ名を付けられました。
出目金とかね。
だから…色が青かったんでビー玉とか。
その時ふと僕は子ども心に覚えてる事忘れられへんのは僕の目は違うんだと形が。
だから大体一つの社会の枠があってその中で同じような形をしているものとちょっと異質なものは普通じゃないと見んのんかなと子ども心に思った。
「普通」って…何ですかね?片山さんのすごい決めぜりふが強烈にあのドラマで輝いてるんですけども。
そうですね。
お前普通なのか?そうだよ。
もしかして健常者か?…そうだよ。
健常者の定義って「心身に障害のない健康な人」。
そんな人世の中にいるかしら?え?私自身そのとおりだと思ってて「そんな人いる?」っていうのは常に思ってます。
この「普通」っていうのは玉木さんこれ何て言うの?どっから普通でどっから普通じゃないっていう。
それが多分…
(杉田)でも一般的にはよく使いますよね「普通」とか。
私も芸能人だからやっぱりそういうふうにちょっと「普通になってほしい」とか彼氏に言われたりそういう事よくあって。
「もっと普通でいてほしかった」って別れる場合とかもあります。
リアル。
リアルやな〜。
さて続いてのテーマですけどもこれまた大きいですね。
当事者がどのように受け入れるのかという問題でございますけれども…。
怪しい雰囲気を醸し出しました「はまり役や」って言われております。
福点さん。
この実には不思議な力が宿ってますねん。
食べて楽になりまひょ。
ドラマの鍵を握る禁断の果実。
料理研究家が試行錯誤を重ねて作り上げた。
あらゆる障害をなくす不思議な力を色とりどりの種で表した。
おっお〜っお〜っ!幻覚に苦しむ真に手を差し伸べるのが桂福点演じる怪しい男。
今すぐこれ食べ!これ食べたらな障害がなくなるんやで。
障害がなくなる実を巡りドラマは展開する。
これが?実はこの設定のヒントとなった場所がある。
兵庫県西宮市にある障害者自立生活センター。
障害者が地域で暮らせるよう支援活動を行っている。
このセンターの代表を務める…ここにやって来る障害者にある質問を投げかけている。
ドラマでは障害がなくなる実にある条件が加えられた。
見えるんですか?言い忘れたけどなそれ食べたら障害もなくなるけど記憶もなくなるというかな。
え!はよ食べや!その実を食べるか食べないか。
エキストラで参加した障害者の皆さんにも聞いてみた。
これをあなたは食べますか?はい食べます。
普通に動き回りたいです。
記憶がなくなっても…私の事を覚えてくれてる人がおればそれでいいです。
両手両足悪いんですけども本当にあらゆる苦労をなめてきました。
でこの果物を食べてもう新しい人生を歩みたいです。
私は食べます。
小さい頃からずっと女性やと思って生きてきたんですね。
実生活の姿が逆の姿なんでそういった生活するっていうのが本当にしんどいんですね。
ですんでもし記憶がなくなってもいいので今すぐにでも食べたいです。
いやそれは僕も分かんないです。
やっぱり家族とかお友達とかお世話になった人たちの記憶とかをなくしたくない。
でも例えば食べて消化したらまた元どおりとかやったら食べてみたい。
一回だけ。
どんな生活かなと思いますよね。
そうですね。
あなただったら食べますか?食べないですね。
寝たきりキャラで売ってるので障害がなくなると目立たなくて困ります。
あなたなら食べますか?いえ食べません。
食べない。
はい。
今までつらい事とかも結構あったりもしたんですけどやっぱり健常者には味わえない喜びっていうのも結構あったりすると思うんですね。
だからそういう記憶をやっぱり大事にしたいなっていうのがありますかね。
いや〜いろんな意見があるもんですね。
杉田さんどうですかね?やっぱりこの実を食べるか食べないかの選択するシーンって何かすごい重みのあるシーンだったなと。
あのシーンのみんなの言葉で完全ツボに入っちゃってもうこれはドラマでも何でもいい。
こう何か…みんなの真実の声なんだっていうすごい深いシーンだったなと思って。
さあスタジオでもね「この実を食べたいですか?どうですか?」って聞きたいんですけどもね。
私は演じた紗江と同じで…同じですか!うん。
それは何で?やっぱり今まで培ってきたものとかあと出会ってきた人の感謝の気持ちもありますし何よりこの体でやり残してる事がまだたくさんあるので…。
面白い?うん。
これからやらなきゃいけない事があるなって…。
この体だからこそやれるという事ですね?うん。
面白い事がきっとできそうな気がする。
けん太さんどうですか?この実を食べますか?どうしますか?けん太さんにとってダウン症ってどういうイメージなんですか?う〜ん何だろうな…。
特別なもの?愛澤さんどうですか?ドラマの中では「食べる!」って思いっきり言うてましたけども。
食べないっていう選択をする障害者がいると思ってなかったぐらい…。
…って思ってたんですけど。
今までやりたくてもできなかった事とか普通に単純にやってみたいし障害がある自分が嫌だからとかじゃなくって純粋にできない事とかやってみたいなってずっと心の中でちっちゃい時から思ってるような事をただただ一回やってみたいなって。
食うてみようか。
福点さんは食べます?俺?いや半分ちょっとずつかじる…。
ハハハハ!あかんあかん!試してみるって…。
ちょっとずつかじってここまでなら大丈夫というとこをね…。
大丈夫いうのはどういう…?この辺の記憶は消えてもええかなという…。
そういう条件の選択じゃないです今は。
(玉木)都合がいいな。
そしてグレースは?…って言うと思いますけど。
…を選んでたと思う。
それはどう違うの?つまり障害を受容しきれてなかったからまあ元の人生に戻りたいみたいな感じだったんですけれども今はそこから7年…6年ぐらい7年6年…7年ぐらいたって逆にそこからの人生を歩んだ分そこの記憶はなくしたくないしまあ食べたくないなっていう…。
それが当たり前になってきたから。
でもあれやな。
時期とかさそういう言葉が出てくるとこれ変わってくんのかなと…。
マジで?何で?何で?何で?何で食わんの?何が?間違いなくね。
そうね。
なるほどね。
それではグレース。
はい。
ドラマには深刻なテーマの中にもう一つ温かなテーマが流れてるんです。
そう。
その鍵を握るのはけん太君。
テーマは…。
VTRスタート!お前が飲むのかよ!悪いかよ!障害を嫌悪する真の態度が変わっていくきっかけとなるのがダウン症のバーテンダー光司だ。
もう何見てんのよ!おっぱい…。
光司は大のおっぱい好きというキャラ。
この設定はどこから来たのか?光司を演じるけん太の趣味は絵を描く事。
得意のテーマはもちろんおっぱい!おっぱいピョ〜ン!ハハハハハハ!ピョ〜ン!けん太は目が飛び出るほどのおっぱい好きなのだ!これに目をつけストーリーに盛り込んだのが…愛のテーマとしてのおっぱい。
もう何見てんのよ!おっぱい…。
光司のマドンナに扮したのは…ここすごい事になってます。
豊かな胸を印象づけるため時間をかけて作り込んだ。
何かもう…愛は人と人とを結び付ける。
まおごってやるよ。
そして衝撃のラスト。
ジュースにして出されたあの実を真は知らずに飲んでしまう。
えっ!え〜っ!じゃ行ってきま〜す。
お〜行ってらっしゃい。
はい。
よいしょ。
真は障害もなくなるが記憶もなくしてしまう。
自分で飲んじゃうんですか?俺の事覚えてる?いや〜最近何か記憶が曖昧で…。
ありがとうございます。
光司と会っても覚えていない。
しか〜し!ホホホ…。
お〜っ!相変わらずお前ドジだな!お前…。
お前もしかして…おっぱい好き?おっぱいを見て記憶を取り戻す意表をつく結末。
お前もしかして…おっぱい好き?おっ!ホホホ…。
おっぱい大好き〜!おっぱい大好き〜!
(2人の笑い声)おっぱい大好き。
本当におっぱい好きなんですか?はい。
ハハハハハハハ…。
正直やな〜。
杉田かおるさん。
はい。
すいませんね「おっぱいおっぱい」言うてますけど。
私も若い頃ですけどあの〜…「君のおっぱいだけが好き」って言われた時すごくショックだった…。
(一同の笑い声)そういう杉田かおるさんに真面目に聞きますけどどう捉えてますか?男子が「おっぱいおっぱい」言うあの感じは?何かすごく素直でいいんじゃないですかね。
だって女子も男子もやっぱりお母さんのおっぱいで育つというか…。
何か成長できたというかエネルギー源だから命の源だっていうのがやっぱりあるんじゃないですかね。
記憶の中で。
なるほどね。
だからすごく偉大なものだと思いますよおっぱいって。
垂れちゃうけどね年取ったら。
ハハハハハ!まあでもあれですよね。
「悪夢」というねタイトル。
これドラマを見終わったあとどう感じますか?
(杉田)そっか…。
は〜。
(杉田)「悪夢」。
じゃなくて「悪夢か!?」。
もう僕なんかはごめんなさいね。
この番組の司会者やりながらもう次見たくてしょうがないんですけど。
加賀谷君次回作ってあるんですか?あります。
いやいや誰がある言うたんや!あとスピンオフ企画でもう3つぐらい決まってます。
キックちゃんこれどういう事?とりあえず言わせておいてあげて下さい。
完全に妄想モードに入ってんの?
(あべ)完全に妄想です。
もし次回作があるとしたらどんなんがいいですか?けんちゃん個人的には。
言っちゃったよ〜!
(あべ)ごめんなさい。
次回のドラマまたあれば見て下さい。
お願いします!お願いしま〜す!ほんまに作ろうよ。
見てね!2014/12/12(金) 21:00〜21:30
NHKEテレ1大阪
バリバラ〜障害者情報バラエティー〜「バリバラドラマ・アフタートーク」[解][字]

今回は先週放送したドラマ「悪夢」のアフタートーク。ストーリーを題材に自分ならどうする?を考える。あわせてにぎやかなドラマ撮影の裏側を振り返る。

詳細情報
番組内容
バリバラ、今回は先週放送したバリバラ初のドラマ「悪夢」のアフタートーク。ドラマの大きな山場は、食べると障害が消えるが自分の記憶もなくなるという不思議な果実を、主人公の障害者が食べるかどうか悩むシーンだ。ドラマが投げかける難しい問いを、スタジオで自分ならどうするか?本音トーク!そのほか、障害者が多数参加したドラマ撮影をにぎやかに振り返る!【ゲスト】杉田かおる、松本ハウス
出演者
【ゲスト】松本ハウス,片山真理,桂福点,杉田かおる,【出演】大橋グレース,【司会】山本シュウ,【コメンテーター】玉木幸則,【語り】安富史郎

ジャンル :
福祉 – 障害者
情報/ワイドショー – 健康・医療
バラエティ – トークバラエティ

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音声 : 2/0モード(ステレオ)
日本語
サンプリングレート : 48kHz
2/0モード(ステレオ)
日本語(解説)
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