これから広い範囲で大雪となるおそれがあります。
各地で備えを強化しています。
北海道の日本海側、留萌市の午前10時半ごろの様子です。
雪で見通しが悪く、ヘッドライトをつけて走る車もあります。
気象庁によりますと、オホーツク海にある発達した低気圧の影響で、北日本の日本海側を中心に、やや強い風が吹き、雪や雨が降っています。
北日本の日本海側の多い所では、この24時間で20センチ前後の雪が降りました。
今夜からは、上空に強い寒気が南下するため、日本付近はあさって日曜日にかけて、冬型の気圧配置が強まり、北日本から西日本の日本海側の広い範囲で雪が降って、大雪となるおそれがあり、平地でも雪が積もる見込みです。
あすの朝までに降る雪の量は、いずれも多い所で、北陸で40センチ、東北と北海道の日本海側で30センチ、山陰など西日本の日本海側で25センチと予想され、その後もあさってにかけて雪は降り続く見込みです。
また、東北から西日本のかけての太平洋側でも、あさってにかけて山沿いを中心に雪が降り、ところによって雪が積もると予想されています。
1週間前、大雪で一部の集落が孤立した徳島県でも、あす以降、山沿いを中心にまとまった雪が降るおそれがあります。
準備はきのうから始まっていて、東みよし町では山間部の公民館に凍結防止剤を置いて、住民が必要な分を自由に持ち出せるようにしました。
つるぎ町でも、孤立状態になった地区の町の施設に毛布などを用意し、避難できるようにするなど、備えを強化しています。
またこれら2つの町と三好市は、防災行政無線などを使って、住民に事前に食料や燃料の準備や、寒さ対策、それに早めの避難などを呼びかけることにしています。
気象庁は雪による交通への影響や路面の凍結、雪崩、それに着雪による停電や倒木などにも十分注意するよう呼びかけています。
世耕官房副長官は、政府として災害応急対策に万全を期すとしたうえで、次のように述べました。
こんにちは。
先週末にかけての大雪では、徳島県や岐阜県で車が立往生し、運転していた人たちが、車の中で夜を過ごしました。
大雪に備えて、どんなものを車に用意しておけばいいのでしょうか。
去年、北海道で暴風雪に巻き込まれて、車で立往生した人たちなどを取材しました。
去年3月、北海道を襲った暴風雪。
900台以上の車が立往生し、雪に埋もれた車の中で、親子4人が一酸化炭素中毒で死亡するなど、合わせて9人が亡くなりました。
当時、立往生した車の中にいた上野真司さんです。
上野さんは、車に携帯電話の充電器を用意していたため、電池がなくなることはありませんでした。
携帯電話を通じて、情報やアドバイスを受けられ、役立ったといいます。
NHKは、当時、車で立往生した人たちに取材して、役立ったものなどについて聞きました。
その結果、最も多かったのが十分な燃料。
次いで、食料や温かい飲み物でした。
一方、持っておけばよかったものとして最も多かったのが、携帯トイレでした。
車が立往生した際、意外と困るのがトイレ問題です。
そんなとき役立つのがこちらの携帯トイレ。
内側の袋を開けて、この中に用を足します。
外側の袋に入れ、チャックを閉めれば、漏れ出すこともありません。
また、排気口周辺の雪を取り除くために、スコップや長靴が必要だといいます。
さらに、立往生した車内で寒さをしのぐために、保温・断熱性のあるアルミ製の非常用のシートや、発熱性のある肌着、それにチョコレートなどの保存食を日頃から積んでおくといいそうです。
そして、携帯カイロは使い方にこつがあります。
こちらは冬の必需品、携帯カイロ。
当てる場所がポイントです。
動脈が集まる首や、腰などに当てると、効率よく体が温まります。
こうした携帯カイロや非常用のシートなどは、袋などで一つにまとめておくと便利だということです。
仮に、雪で車が立往生してしまうと、寒い中、同じ姿勢で長時間過ごすことになりかねません。
指先への血の流れが鈍くなるため、時々手足の指を動かしたりすることも必要だということです。
では、雪はいつ、どこで降ると見られるのでしょうか。
気象予報士の奈良岡さんの解説です。
北日本はすでに雪が降っていますが、西日本の日本海側も、山沿いを中心に、これから雪となりそうです。
こちらは、あすの朝までに予想される雪の量を表した表です。
北陸で40センチなどとなっています。
ただこれは、あくまでもあすの朝までです。
このあとさらに、雪は続きます。
そしてこちら、大雪のピークを予想したものです。
日本海側や山沿いが中心とはなりそうなんですが、今夜から北陸や中国地方、四国地方など大雪に対する警戒が必要です。
そしてあすは広い範囲で大雪となりそうです。
あさってにかけて北日本や北陸など、大雪が続きそうです。
特にあすとあさっては、日本海側だけでなくて、太平洋側でも雪が積もるおそれがあります。
太平洋側の地域も積雪に気をつけてください。
冬用のタイヤに替えていないという方は、状況を見て、運転をしないという判断も必要になりそうです。
では続いて、天気図を比べていきたいんですが、先週末も大雪となりましたが、今月6日とあすの予想天気図です。
どちらも冬型の気圧配置で似ています。
さらに上空の寒気も見ていきますと、上空1500メートル付近の氷点下6度以下という寒気が、今月6日は西日本の南の辺りまで流れ込んでいました。
この強い寒気、あすも同じくらいとなりそうで、西日本の南の辺りまでこの強い寒気が流れ込んでくる予想です。
四国の山沿いでも先週、大雪となりましたけれども、あすも同じような所で大雪となるおそれがあります。
大雪に対する警戒が必要です。
注意点、見ていきましょう。
まず、車は冬の装備が必要です。
そして大雪となりますので、山は雪崩にも十分注意をしてください。
さらに湿った重たい雪が電線につきますと、電線が切れてしまって、停電になるというおそれもあります。
万一に備えて、停電への備えもしておきましょう。
このあとの雪の情報、ご注意ください。
ではこのほかのメニューです。
まずこちらですね。
地球温暖化防止に向けた国連の会議、COP20が大詰めを迎えています。
温暖化対策がなぜ重要なのか解説します。
そしてこちらです。
事件のニュース、そして一番下です。
きょう発表のことしの漢字をお伝えします。
さらにこちら。
寒さに耐えるオランウータンを取材しました。
では、こちらからです。
京都府向日市で、夫に青酸化合物を飲ませて殺害したとして、68歳の妻が起訴された事件で、容疑を否認していた妻が、起訴される前に、事件への関与を認める趣旨の供述をしていたことが捜査関係者への取材で分かりました。
検察などは、供述内容に一貫していない点があることから、慎重に裏付けを進めることにしています。
去年12月、京都府向日市の自宅で、筧勇夫さんが死亡し、体内から致死量を超える青酸化合物が検出された事件では、妻の千佐子被告が、青酸化合物を飲ませて殺害したとして、おととい、殺人の罪で起訴されました。
千佐子被告は、先月、逮捕されたあとの警察などの調べに対し、私は絶対に殺していませんと容疑を否認していましたが、起訴される数日前に、事件への関与を認める趣旨の供述をしていたことが、捜査関係者への取材で分かりました。
検察は、事件の当日、ほかに自宅にいたのは千佐子被告だけだったことや、自宅から廃棄されたプランターの土の中から、微量の青酸化合物が入った、小さな袋が見つかったことなどから、今後の裁判で起訴内容を証明できるとしています。
一方、これまでの捜査では、青酸化合物をいつ、どうやって入手したかや、亡くなった勇夫さんが、青酸化合物をどのように摂取したのかは明らかにされていません。
検察などは、供述内容に一貫していない点があることから、慎重に裏付けを進めることにしています。
14年前、東京・世田谷区の住宅で、一家4人が殺害されているのが見つかった事件。
警視庁が、住宅のパソコンの接続履歴を再検証した結果、犯人は犯行の翌朝ではなく、翌日の未明の終電が終わった時間帯に、住宅から逃走した疑いがあることが分かりました。
警視庁は、犯人が車やバイクなどに乗って逃げた可能性もあると見て、不審な車などの目撃情報を改めて捜査しています。
平成12年の大みそかに、東京・世田谷区上祖師谷の住宅で、会社員の宮沢みきおさんの一家4人が殺害されているのが見つかりました。
これまでの調べで、4人は12月30日の午後11時半ごろに殺害されたと見られ、住宅のパソコンが、翌日31日の午前1時18分と午前10時過ぎに接続された形跡があったことから、警視庁は犯人が犯行後、翌朝まで住宅にとどまったあと逃走したと見ていました。
ところが、パソコンの同じ機種を使って再検証した結果、このパソコンはマウスが落下するなどの衝撃でも、自動的に接続されることが分かり、午前10時過ぎの接続は、誤作動だった可能性が浮かんだということです。
一方、午前1時18分の接続は、マウスが2回操作されていることから、警視庁は犯人が操作したと見ており、その後、未明に逃走した疑いがあると軌道修正したということです。
現場は、小田急線や京王線の駅から2キロほど離れているうえ、その時間帯であれば、電車の運行も終わっていることから、警視庁は、犯人が車やバイクなどに乗って逃げた可能性があると見ています。
これまでの捜査で、未明の時間帯には、現場近くの公園で、自転車に乗った若い男や、止めたバイクの近くに立っている人物などが目撃されていて、警視庁は、不審な車などの目撃情報を改めて捜査しています。
続いてはこちらです。
ことしの夏、日本各地を襲った豪雨。
去年、フィリピンを襲ったスーパー台風。
地球温暖化が進めば、こうした豪雨がさらに増え、台風の勢力もさらに強まると予測されています。
どうやって温暖化を食い止めるのか、その対策を話し合う国連の会議、COP20が今、大詰めを迎えています。
これまでに各国の主張が出そろいましたが、先進国と発展途上国の対立から協議が中断するなど、着地点が見いだせない状況になっています。
COP20で、具体的に何が話し合われているか。
各国は協力して、温暖化対策に乗り出すことができるのか、まるごと解説します。
協議は大詰めだということです。
では科学や環境が専門の室山哲也解説委員とお伝えしていきます。
室山さん、まずこのCOP20という会議なんですけれども、どういう意味のある名前なんですか?
温暖化っていいますが、温暖化による気候変動というのが正しいんですね。
気候が大きく変わっていく。
この国連では気候変動枠組み条約という、温暖化に取り組む条約がありまして、世界各国でそれに向けて、いろんな努力をしていきましょうと、その20回目の会議と、年に2回やって、20回目の会議が今、行われていると、こういうことですね。
20は、つまり20回の20だと。
そうです。
ですから、1回会議をやるごとに、1つずつ増えていくんですね。
ではその温暖化の現状なんですけれども、こちら、世界の平均気温というのを見ていきたいと思うんですが、まず基準は?
この0というのが現在だと思ってください。
それで今、現在ですね。
今までずっと、地球の平均気温は上がってきたと、人間が出す温室効果ガスによって、地球の平均気温は上がり続けていて、今も続いていると。
問題はこれからです。
私たちの対策しだいで、未来がどう変わるかというのが、大きな違いが出てくるということですね。
1つはこの今のままの状態で、あとは何もプラスアルファーの対策をしない場合は、現在から2.6から4.8度、この中のどこかの地球の平均気温になると。
それから、ありとあらゆるものすごい努力をして、目いっぱいやって、このブルーの中のどこかに収まると。
だから私たちの未来はこの間のどこかになるわけですね。
重要なことは、今から過去、産業革命、もうすでに温暖化が進んでますけれども、ここから2度のところ、このライン。
これ以上になると、いろんな温暖化でまずいことが起きるので、世界の合意はここ以下で抑えなければならないということで、今ディスカッションが行われいるということです。
だから、最大限やって、ぎりぎりということで、こんなことやったらとんでもないということがこのグラフからは読めると、こういうことですよね。
これ、時間がたつごとに差がかなり大きくなっていくみたいですね。
温暖化の特徴は、見ていただくと、このあたりは大して変わらないんですよ。
温暖化続くんですよ。
いろんなことが起きるんですが、どっちを取ろうが、対して変わらない。
だからここにいる私たち3人が死ぬごろまでは同じようなもんです。
問題はそのあと、私たちの子孫がいる、この2050、ものすごく大きな差が出てくると。
だから私たちの子孫が生きる未来の地球をどうするのかということを、生まれてない彼らの代わりに、われわれが今考えていると、こういう特徴があることを押さえる必要があると思いますね。
未来を考えるということなんですね。
でもここにある最大で、例えば4度8分、4.8度、気温が上昇したらどんなことが起きるんでしょうか?
大きく気候が変動して、いろんな人間社会への影響が起きるということが分かっているんですが、例えば海面上昇。
海の表面が最大82センチ上がって、日本でも60センチぐらい上がると、85%ぐらいの砂浜が消えるという数字がありますので、それ以上のことが地球規模で起き、沿岸部、特に途上国ですね、浸食とか被害が頻発するだろうと。
しかもこのスーパー台風なんか増えますので、これが来て、高潮がこれに重なりますと、ますます被害が大きくなると。
こういうような、すでに今、出てますが、こういうような傾向がますます頻度が上がっていくと、だからある科学者によると、まだ入り口にすぎないとおっしゃっている人もいますね。
それから豪雨災害が深刻にと書いてありますが、雨が降る所はますます降ると、豪雨になると、洪水が増えると。
それから乾燥している砂漠のような所はますます水がなくなると、なくなるために水を巡るリスクが高まって、紛争だとか、そういう人間社会の混乱が起きやすいと。
それから農業なども、水の循環が変わりますから、今まで育ててた作物が出来なくなるので、農業への打撃、それから漁業への打撃、結果的に経済的な打撃が起きるということで、私たちの社会全体に大きな影響が出てくると、こう言われているわけですね。
先の世界は今とは全く違うものになるおそれがあるということですね。
そういうことですね。
ではどうすれば気温の上昇することを抑えることができるんでしょうか?
なんとかこの2度以下に抑えたいんですけれども、最近、計算が出ましたのをご紹介しますと、その2度未満にするために、この二酸化炭素の排出が、すべて、今までの人類が出したすべての量が2兆9000億トンを超えると、2度を超えるといわれているんですね。
ところがすでに、1兆9000億トンも出していると。
残りは今度、1丁トンですね。
1兆トンしか出せないと。
それを計算しますと、今のペースでいくと、30年ぐらいで突破すると。
もっと早いかもしれませんが、突破すると。
これ、突破したら、さっきのような温暖化の深刻なとこになだれ込んでいくことが分かってるんですね。
これを実現するために、ここ以内で抑えるために計算しますと、2010年度比で、2050年に温室効果ガスを人類全体で40から70%削減しなければならない。
2100年でゼロからマイナスにしなければならない。
それをもう出しちゃいけないと。
これ0からマイナスというのは、どういう。
マイナスっていうのは、もうすでに出している空中の二酸化炭素を集めて、固めて、どっかに埋めるとか、そういう作業のことを言ってるわけですね。
こういうことをやらないと、2度以内に抑えられないよということが、計算上出たと、こういうことですね。
相当難しいことに感じますけど。
普通見ると、難しいですよね。
だけど、これをやらないといけないということ、この大きな難しい作業を、国際社会がどういうふうに実現するのかということで、今議論が行われていると、だけどきょうのニュース見ても、なかなか困難が多くてうまくいってないようですね。
そうですね。
では、世界はどう動いてきたのかということで、こちらを見ていただきたいんですけど、まず2008年の京都議定書までさかのぼりますが、室山さん。
今までのいきさつ。
人間、私たちがやってきたのは、2008年から5年間やった京都議定書に基づいて、削減をやってきたんです。
これは日本で、この議定書は生まれたんですね。
このころ日本はすごく頑張ってたわけですね。
それぞれの削減数値が出たと。
結局日本とかEUの一部の先進国がそれに当たるということだったんですね。
ところが、この先進国の二酸化炭素、温室効果ガスの排出を全部集めても、地球全体の3割に満たないんですね。
一部なんですね。
だからよく始めたんですけれども、これだけではこれからだめだということです。
アメリカ、中国は、この削減に結局参加してこなかったわけですが、アメリカは京都議定書から離脱して、削減に参加せず、中国はこのころはまだ途上国でしたので、そういう二酸化炭素量が大したことないだろうということで、削減義務を負わなかったんですね。
ところが現在は、この2つの国は合わせて地球全体の4割以上を占めていると。
ということは、これはやっぱし全員で野球しないと、温暖化はもう止まらないということで、2020年以降、すべての国が参加する温暖化対策をやりましょうと、その内容を決めようということで、今、COP20で議論をしていると、こういう構図になるわけですね。
これ、ちょっとこっちいく前に、今の自主的削減というところなんですけれども、数字並んでますけどね、かっこの中の基準がばらばらだっていうのが気になるんですけれども。
京都議定書では、それぞれ義務として、しっかりと締めてやって来たんですが、この間のところは、各国ができることを自主的に決めて、それぞれやりましょうと。
出てきた物差しはそれぞれ何年比とばらばらで、それぞれ説明しやすいような数字が並んで、やってきていると、これから先は、もっとみんなでまとまっていきましょうと、そのルールをきめようということですね。
GDP当たりって、どういうことなんですか?
これは中国が出している、GDP当たりこれだということですから、GDP、成長すればいくらでも排出できるというような意味がここに含まれているわけですね。
なるほど。
この2020年以降、どういうふうになるのか、今議論しているんですが、すでに各国、前向きな数字が出ております。
EUはこういうふうに40%、これも非常に前向きなもの。
アメリカ、中国はこの間ですね、APECで2つの国がある数字を発表して、世界を驚かせたと。
アメリカもまあ、それなりに前向きな数字が出た。
中国も前向きな数字が出たと。
なぜかというと、GDP当たりじゃなくて、2030年以降は、総量を減少に転じますと言っているんですね。
それから非化石エネルギー、再生可能エネルギー、原発などの割合まで出しているので、非常に前向きな数字を出して、ある種、今後の綱引き、リーダーシップを巡る駆け引きが始まっているなという状況の中で、日本はまだ出せてないと。
理由は原発事故などで、エネルギーの比率が決まらないので、数字がまだ出せないまま、時間が過ぎていると、こういうことですね。
今、経済的に発展を遂げた所の話でしたけれども、先進国と途上国の立場の違いっていうのも重要だと思うんですけれども、それはどうなんでしょう?
まだ課題がいっぱい実はあるんですよ。
前向きだって言いましたけれども、これらの数字の全部をかき集めても、産業革命から2度以内に抑えられない。
だからもっと深掘りしなきゃいけない。
その議論をこれからしなきゃいけないのが1つ。
2つ目は温暖化はこれで抑えようとするんですが、すでに温暖化による被害が起きてまして、あるいはこれからどんどん起きるので、それによる被害をどういうふうに食い止めるかを議論しなければならず、それは途上国で出てくるので、途上国は先進国から資金援助を受けてやっていきたいといっているんですが、ここを巡って考えが違って綱引きが続いていると、こういうことですね。
このあとのポイントっていうのは、どういったことになってきますか?
来年3月までに、各国の数字を出して、来年12月のパリのCOP21で大勢の合意に至らなければいけないので、日本もこれから正念場なんですが、問題は結局、地球益と国益がバッティングしてるんですね。
それをどういうふうに調整して、実現していくか、非常に難しい問題なんですが、前に向いて進まざるをえない。
それからもう1つ、この2020年っていうのは、なんか、ある年ですよね。
東京オリンピック・パラリンピック。
オリンピック、それからはやぶさ2も帰ってきます。
世界の目が日本に注がれている。
そのときに、日本がどういう数字を出すのかっていうのは、非常に問われていると思いますね。
本当に未来を考えることだということを心に留めたいと思いますね。
科学や環境が専門の室山哲也解説委員とお伝えしました。
では次です。
東日本大震災から3年9か月です。
長崎の小学校では、きょう、被災地に学ぼうという講演会が開かれました。
福岡からです。
講演会が行われたのは、長崎県南島原市の小学校です。
宮城県南三陸町の仮設住宅で自治会長を務める男性が招かれ、子どもたちに、災害のときに、自分の命を守ることの大切さを訴えました。
長崎県南島原市では、震災直後から南三陸町への支援を続けていて、きのうは南三陸町の平成の森団地の自治会長、畠山扶美夫さんを招いて、講演会を開きました。
会場の有馬小学校では、畠山さんが5年生と6年生65人に、震災直後に写真を見せながら、津波が慣れ親しんだ町を襲ったことや、町役場に勤める息子が津波に流されて連絡が取れなくなり、4日後にようやく再会できたことなどについて話しました。
また畠山さんは、避難生活が長くなる中、避難所や仮設住宅では、被災者どうしでトラブルにならないよう、役割分担することが大切だなどと話していました。
次は東北からです。
東日本大震災で被災した、宮城県の保育所に、四国・徳島から、一足早くクリスマスプレゼントがありました。
徳島県の高校生たちが、自分たちで作った木製のおもちゃを、震災で被災した亘理町の保育所にプレゼントしました。
亘理町の吉田保育所の子どもたちに、一足早いクリスマスプレゼントです。
木馬や大きなショベルカーなど、木製のおもちゃが40点。
すべて徳島県産の杉で出来ています。
作ったのは、徳島科学技術高校の生徒たち。
きょうは13人の生徒が、保育所を訪れました。
保育所の園児の代表に直接、手渡しました。
子どもたち37人からのお礼は、クリスマスの歌です。
子どもたちは早速、高校生と一緒になって遊びました。
高校生たちは、来年4月までに、さらに100点余りの木馬などのおもちゃを、震災で被災した亘理町の3つの児童福祉施設に贈ることにしています。
次は気象情報です。
雪の見通しを改めて詳しくお伝えします。
奈良岡さん。
今夜から強い寒気が流れ込みます。
雪や寒さに対する備えが必要です。
こちらはきょう昼ごろの雨や雪の様子なんですが、日本海側を中心に、きょうも降っていまして、西日本の日本海側はまだ日中は雨という所もありますけれども、今夜から強い寒気が流れ込んできますので、これから、雪に変わりそうです。
あさって日曜日にかけて、日本海側を中心に大雪に警戒が必要です。
また日本海側だけでなく、太平洋側でも雪は積もる所がありそうです。
では雪や雨の見通し、今夜から見ていきます。
今夜も日本海側を中心に雪が降りそうです。
北陸周辺では紫色の表示がありますが、これは雪が強く降る所です。
そして西日本でも今夜以降、山沿いを中心に雪が降りそうです。
あすの朝までに予想される雪の量、多い所で北陸で40センチなどとなっています。
このあすの朝以降も、さらに雪は続きます。
あすの日中、日本海側だけでなくて、太平洋側にも雪雲は流れ込んできそうです。
仙台などでも雪が降るでしょう。
そして北陸周辺は、風のぶつかり合いがありますので、あすも強く雪が降りそうです。
あすの夜以降も、北日本や北陸を中心に、雪が続きます。
あさってにかけても、雪の量は多くなりそうです。
では寒気の寒気の見通しを見ていきます。
これは上空1500メートル付近の、氷点下6度以下という強い寒気なんですが、あさってにかけてもこの強い寒気に日本列島、広く覆われます。
そして、そのあとも見ていきますと、この強い寒気の流れ込みは、いったん、来週弱まりそうなんですけれども、再び水曜日ごろになりますと、また強い寒気、流れ込んできます。
このためにあす、そしてあさってにかけて、また来週にかけて、大雪に対する注意、警戒が必要です。
では全国のあすの天気です。
きょうは東京、この時期らしい寒さになって、冷たい風も吹いています。
東京都内の動物園では、オランウータンがユニークな防寒対策を行っているそうです。
遠藤さんがお伝えします。
見てください。
オランウータンが、麻袋をかぶっていますよ。
こうやって寒さをしのいでいるんでしょうか。
東京・日野市にある多摩動物公園に来ています。
およそ320種類の動物が飼育されていまして、年間100万人を超える人たちが訪れるほどの人気の動物園です。
先月もここを訪れまして、動物たちの冬支度が進んでいるという話題をご紹介しましたが、あれから1か月がたちました。
その後、動物たちはどんな姿なのか、再び見に来ました。
きょう、ここにいるオランウータン、午前中は外にいたんですが、外でもああやって、麻袋をかぶって、体をまーるくして、寒さをしのいでいました。
飼育員さんの話では、きょうのような寒さは、オランウータンにとっても寒い、あまりにも寒すぎるということで、急きょ、予定を早めて、室内の飼育スペースに移動させたということなんですね。
中は暖房が効いています。
中に入ると、もうオランウータン、元気に動き回っていましたよ。
こちらには、赤ちゃんもいます。
親子なんですね。
2歳のりきちゃんです。
お母さんと一緒に遊んでいました。
この多摩動物公園にはなんと世界再高齢のオランウータンもいるんです。
それがこちらです。
ジプシーです。
推定年齢は59歳。
飼育されているオランウータンの中では、世界最高齢だということです。
今、ジプシーがいるこの場所は、床暖房が入っているということなんですね。
こうしてあったまっているんでしょうか。
これからの時期、こうした動物たちの冬の姿が楽しめるかもしれません。
多摩動物公園からお伝えしました。
暖房のある所では、余裕すら感じられるような姿。
そして私たちと同じように、床暖房が入っていると、暖かくて動かないんですね。
気持ちよさそうなね、オランウータンの寒さに耐える姿でした。
ことしも残すところ半月余りになりました。
ことしの世相を漢字一文字で表すことしの漢字が発表されました。
大阪からです。
この時期、恒例となっている今年の漢字。
先ほど午後2時過ぎから、京都の清水寺で発表されました。
20年目を迎える今年の漢字は、税金の税です。
今年の漢字は、京都に本部のある日本漢字能力検定協会が、その年の世相を表す漢字一文字を一般から募集し、最も多かった字を選んでいます。
ことしは20年目を迎え、京都市東山区の清水寺で発表されました。
清水の舞台と呼ばれる本堂で、森清範貫主が立てかけられた和紙に、大きな筆で書き上げたのは。
税という字です。
協会によりますと、ことしは16万通余りの応募があり、この中から、税という字が選ばれました。
協会によりますと、消費税率が引き上げられたほか、税金の有効な使い方を決める側の国会議員や県議会議員の政治とカネの問題が数多く取り上げられるなど、税金について考えさせられる出来事が多かったことを理由に挙げています。
協会によりますと、2番目に多かったのは熱、3番目に多かったのは嘘だったということです。
さあ次は、食に関するリポートです。
昭和の初め、昭和10年ごろの日本の家庭料理ってどんなイメージですか?
それは、一汁三菜。
焼き魚とか、ありそうですね。
そうですね、割とシンプルなメニューを思い浮かべると思うんですが、当時の人たちも、バラエティ豊かな料理を考えていたようです。
愛知県の博物館が、当時の家庭料理を再現する展示を行っています。
現代は飽食の時代といわれますが、ここから80年ほど前までタイムスリップ!やって来たのは、ちょっと懐かしい、昭和の初めごろです。
この時代、家庭ではどんな料理が食べられていたんでしょうか。
愛知県北名古屋市にある昭和日常博物館。
昭和初期から30年代の生活用品を中心に集め、当時の暮らしを再現しています。
こんにちは。
きょうはよろしくお願いします。
お願いします。
学芸員の伊藤明良さんです。
昭和の家庭料理を紹介するちょっと変わった展示会を企画しました。
模型で作られた、ハムを載せたハムずし。
キュウリのホワイトソース煮。
サンドイッチに、イクラとイワシが載ったカナッペもあります。
昭和初期に発行された料理本や雑誌の付録だったレシピをもとに作られました。
当時の家庭料理の特徴の一つが、カレー味。
冷やっこやキュウリの煮物にも、カレーが使われることがあったということです。
もう一つ流行したのが、ランチと呼ばれるメニューです。
このランチってありますけど、結構じゃあ、昔はお昼にしっかり食べてたっていうような、イメージなんでしょうか。
ランチっていうのも、今でいうお昼ごはんというよりも、何かこう、1つの皿に、ごはんといろんなおかずを盛り合わせたようなものをランチっていってるような場合が多いみたいですね。
じゃあ、夜食べてもランチ?
そうですね。
博物館では、スタッフが実際に調理して、味わってみる取り組みも行っています。
今の時期といえば、クリスマスパーティー。
昭和初期には、一般家庭でも、パーティーメニューがはやり始めていたそうです。
まず作るのは、昭和14年に発行された雑誌で紹介されていた、マカロニのホワイトソースかけです。
マカロニといっても、当時は30センチほどある長いものが一般的だったそうです。
管うどんとも呼ばれていました。
レシピに忠実に、4つか5つに折ります。
これをゆでるのですが、マカロニの量や、ゆでる時間がレシピには書かれていません。
手探りで調理を進めます。
ホワイトソースには、牛乳の代わりに生大豆粉を使います。
家庭にも戦争の足音が近づく中、体格向上のため、食べるように勧められていたのが大豆だったそうです。
分からないことが多いながらも、なんとか完成させました。
ほかにも昭和8年のレシピから、トマト・ゼリーのサラダ。
昭和10年のメニュー、ゆでた小松菜を食パンで巻いて、ケチャップをかけた小松菜のロールパン。
さらに溶き卵にサイダーを注いだ、エッグサイダーなど、今考えると不思議な取り合わせのメニューも並びます。
お疲れさまでした。
乾杯!
えっ、どんな味なんでしょうね。
昭和初期の料理で、パーティーの始まりです。
どんな味なのでしょうか。
うん、これはおいしいです。
意外でしたけどね、味はどうだったんですかね。
そうですね、その味のほうなんですが、当時は調味料が今のように豊富ではなかったので、どれも薄味で、今の味付けに慣れていると、ちょっともの足りなくなる感じるかもしれないということなんですね。
ただ、今ほど物が豊かだったわけではないでしょうからね。
本当に身近なものを工夫して、洋食に近づけたっていうね、そういう知恵が感じられますね。
そうですね。
この展示会、ショウワ・キュイジーヌは、愛知県北名古屋市の昭和日常博物館で開かれています。
では外の様子です。
にじまると一緒に各地の空を散歩する、にじさんぽです。
それでは、空の散歩に出かけましょう。
こちらは北海道の留寿都村です。
先週、スキー場がオープンしました。
1年を通して観光客が集まるリゾート地だということです。
雪がかなり積もってますね。
そうですね。
もう真っ白ですけれども、この雪は、あさってにかけても続きそうなんですね。
大雪に対する警戒が必要です。
本当に一面真っ白ですね。
そうですね。
こちらは宮城県気仙沼市です。
宮城も上空、雲がかかっていますね。
気仙沼市場では、サンマやサバが出荷されているそうです。
こちらも夜遅くになりますと、雪が降ることがありそうですね。
あすの日中も雪が降ることがありそうです。
こちら、太平洋側なんですけれども、雪雲流れ込んできそうですから、太平洋側でも、雪に注意をしてください。
あさっては晴れ間が出ると見られます。
かわって、こちらは香川県の宇多津町に設置したカメラの映像です。
丸亀城では、毎年恒例のすす払いが先ほど行われて、1年のほこりを落としたということです。
どんよりとしていますね。
あすもにわか雨、もしくはにわか雪がありそうなんですね。
こちらも、四国でも山沿いを中心に、また雪が降るということが、今夜からあすにかけてもありそうですから、大雪に対する備えは必要です。
では、改めて、あすのお天気はどうでしょう。
あすは北海道から九州にかけて、日本海側を中心に雪が降りそうです。
風も強く、ふぶくこともあるでしょう。
そして太平洋側の地域でも、雪の降る所もありそうです。
日本海側では大雪となりそうですが、太平洋側も雪の積もることがありそうですから、雪に対して、注意をしてください。
では気温の予想です。
2014/12/12(金) 14:05〜14:55
NHK総合1・神戸
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▽週末に寒気・雪に注意 ▽解説 温暖化対策 【キャスター】小澤康喬,實石あづさ,【気象キャスター】奈良岡希実子
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【キャスター】小澤康喬,實石あづさ,【気象キャスター】奈良岡希実子
ジャンル :
ニュース/報道 – ローカル・地域
ドキュメンタリー/教養 – 社会・時事
ニュース/報道 – 天気
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