(場内拍手)
(森田)なんべん電話いただいても一緒なんですよ。
社長はね海外に行っておられて留守なんです。
はい。
えっ居留守?違います違います。
ほんとにおられないんですから。
はい。
ですからあの〜私の方から責任を持って社長に伝えますんで。
はいすみません失礼します。
こんだけ言うても分かってない…。
・
(森田)なんや…電話や電話。
・はい内場ですけれども。
またおたくですか!?いやあの〜すみません家の方に掛けてもらっても一緒なんですよ。
いや…私です花月物産の社長秘書の森田ですよ。
はい。
社長は海外に行っておられるんです。
おられないんで。
はい。
こちらから電話しますんで。
はいすみません失礼します。
もう〜どんだけ言うたら…。
(森田)ええ〜。
こんなに電話鳴る!?普通。
もう〜なんやねん…。
はいもしもし。
またおたくですかいな!?どんだけ掛けてくるんですか!はい。
だから社長はおられませんので!はいすみません失礼します!
(烏川)森田君。
うるさいなもう!おい!痛いよ。
(森田)あっ部長…。
あっ…。
痛すぎるよ君。
ああ…すみません。
いやあの〜部長だと思いまして。
分かってやってんねやないかお前。
ええかげんにせぇよほんまに。
ちょっとイラッとして…。
すみません。
何をイライラしてるんだよ?いや先日ね社長がうちの下請けの運送会社切ったでしょう?ほなそっからですよ社長を出せいうて僕の携帯にまで電話掛かってくるんですよ。
なるほどな。
社長は仕事のことになると非情になるからなぁ。
ほらこないだうちの会社員をぎょうさんリストラしただろ?それのせいかうちにもないたずらとか無言電話が相次いでるんだよ。
僕思うんですけどしばらくの間社長の身辺にはちゃんと気をつけといた方がいいと思います。
そうやな。
まあ幸いなことに今日から社長はニューヨークへ海外出張だからしばらくは大丈夫だろ。
君ついていくんだろ?しっかり頼むぞ。
ええ〜もうお前やれや〜。
誰に言うてんねんお前!
(森田)あっ…いや自分に「ちゃんとお前やれよ」と言い聞かしてるんです。
ほんまか!?はい。
「ちゃんとやれよ」と…。
言い方あるやろお前。
(森田)「ちゃんとお前やれよ」と…。
・
(珠代)あは〜ん。
耕ちゃ〜ん!珠代。
もう耕ちゃん!あははっ!相変わらずかわいいなお前は。
(珠代)んん〜あはっ。
(烏川)森田人の嫁をいやらしい目つきで見るな!
(森田)見てないです!見てないですよ。
変なものを見る目で見てるんですよ。
変なものって言った。
耕ちゃん。
(烏川)お前な人の嫁がちょっとブサイクやからって言ってええことと悪いことがある。
耕ちゃん!ブサイクって聞こえたよ。
言ってないよそんなこと。
ほんつかぁ?ほんつだよ〜。
考えてみろ俺がなんで珠代と結婚したと思う?社長の妹やからや。
いや〜!だめだぁ〜!だめな意味だそれぇ〜!違うがなそれはあとで知ったことで俺がお前を愛してるから結婚したんやないかい。
ほんつかぁ?それ。
ほんつくりんかぁ?ほんつくりんや。
んん〜もう!耕ちゃん好きだぁ。
うん俺も好きやで。
ああ〜はあ〜…。
(2人)いやぁ〜おぉ!いやぁ〜〜おぉ!いやぁ〜〜〜おぉ!ワオワオッ!
(森田)何してますの!?なんの儀式ですか?これ。
(烏川)ん?
(森田)テンションに差があり過ぎです。
(烏川)まあできることならやりたくないんだよ。
いや〜!一緒にやっていこぉ。
(烏川)やっていこやっていこ。
(珠代)うふふっ!あっそうだ耕たん。
兄さんが言ってたんだけどぉアメリカへの海外出張1週間あれ耕たん行くのかぁ?
(烏川)今回は行かへん。
今回はこの森田がついていく。
ああよかったぁ。
耕たんがいない毎日なんて珠代嫌だぁ!ふふっ…俺今の方が嫌だ。
(場内笑い)
(珠代)もう!耕たん冗談ばっかり。
(烏川)冗談だよぉ。
(珠代)あはっ。
ねえねえお仕事が1週間空くでしょ。
珠代と温泉行かない?
(烏川)それは無理やわ。
1週間空いたからって仕事はあるから。
ぴえ〜ううっ…。
ぴえ〜。
(烏川)ふっ…。
ぴえ〜って泣くやつ初めて見たよ。
もう〜さみしいもん。
いっつもお仕事お仕事って珠ちゃん一人だも〜ん。
もう!でも仕事やからしゃあないやろ。
ううぅ…ううっ…。
温泉行きたいも〜んあぁ〜…ああチ〜ン!
(森田)何してますの!?温泉へ行こう。
(森田)気持ち変わってる!気持ち変わってますやんか股間はじかれて。
(烏川)ここがすべてなんだよ。
(森田)いや…股間チ〜ンってはじかれてそない気持ち変わりますか?
(烏川)やってもらえ。
(森田)いらないです!いらないですよ。
(烏川)いいのか?なあ。
どこ行く?・
(和子)ああ〜皆さ〜んいらっしゃいませ〜。
ごめんください。
どなたですか?家政婦の桑原和子です。
あんたその格好かわいいわ〜。
若う見えるしね〜。
ありがとう。
(烏川)なんやそれ!それやめてくださいもう。
(和子)これだけが生きがいなんですよ。
それはそうと社長さんは?
(烏川)奥で出張の準備してます。
そうですか。
今社長さん宛てに届け物が届いたんですけどね。
ああ誰から?いやそれがねぇ差出人のお名前が書いてないんです。
(烏川)ええっ!?
(森田)名前がない…もしかして社長に送られた時限爆弾ちゃいます?えっ!?怖い!
(3人)うわ〜!
(和子)ああ〜危なかった。
(烏川)こっちのセリフや。
危ない…。
爆発したらどうするんですかほんとに。
(和子)そっと置いてくださいよ。
あの〜烏川さん。
社長さんにお見せする前にこっちで中身を調べといた方が…。
そうですね。
森田調べなさい。
ええ〜もうお前やれや〜。
(烏川)またかお前は!
(森田)ああ〜いえあの…「部長お前がやれや」って…。
(烏川)確信犯やろ!調べろ早く。
(森田)ええ〜ちょっと…。
(和子)お願いよそっとよ。
(森田)そっとですねはい。
(和子)お願いしますよ。
何が入ってるか…。
(烏川)そっとなそっとやぞ。
(和子)そうそう…ゆっくりゆっくり…。
(森田)中に木箱が…。
よいしょ。
(和子)わあ〜!!
(3人)ああ〜!となったらどうします?
(烏川)なんやねん!そんな冗談やめてくださいもう。
びっくりした…。
ああ〜洋酒ですよ。
(烏川)なんやもう人騒がせな…。
(和子)もう〜ほんと冷や汗かきましたわ。
ちょっと失礼します。
うわ〜汗かいた。
あっああどうしましょう…みぞおちにも汗が流れてるわ。
うわ〜しゃあないねこれ…。
みぞおち拭かなあかん。
あぁ〜あ…。
(森田)おいおいおい…。
えっ?裏側も…。
あぁ〜あ…。
あっ先っちょに水滴が…。
うわ〜。
見ないで!
(烏川)なんでやねん!あんたが出したんやろ。
ここになんで横にチャックがあんの?はいあの…いつでも「さあ」というときに…。
「さあ」ってなんですか?しもうてください。
あっもういいですか。
(烏川)挟むな!痛くないんかいな?もう神経ないの。
神経がない?どんなんやほんまに。
ちょっと…しまいますわね。
あ痛い痛い痛い!引っ掛かった引っ掛かった…。
(烏川)なんでおっぱいがチャックに引っ掛かんの?いやこれ布やから。
布!?もう訳分からんこと言わんとしまいなさい早く。
しまってよ〜。
自分でできるでしょうがもう。
烏川さ〜ん甘えたい…。
あっソフトなタッチ。
あっ上手。
あっ…。
頭おかしいんかいな!もう〜。
触るなもう。
ありがとうございました。
(烏川)むやみやたらに出さないように。
(和子)分かりました。
(烏川)いいですね?ほんと…。
・
(内場)お〜い烏川!
(烏川)社長の声や。
ああ〜烏川君。
頼むよ。
(烏川)はい。
じゃあ今から行ってくるから。
(烏川)はい。
あっあの〜この案件な私が出張中に君が処理するように。
頼んだよ。
(烏川)はい。
なんだ?不服なのか?いえ別に。
なんだ?膨れっ面して。
なんだ?その顔は!文句あるなら言いなさいよ。
なんだ…。
ってなんだ?これ。
いやあの…社長これあの〜もともとなんです。
あぁ…。
(烏川)何びっくりしてるんですか!初めてやないでしょ。
ほんとか?でもなんか不服に思ってんじゃないのか?なんだ?その顔は。
金正恩みたいな顔して。
してませんよ。
誰が金正恩ですか。
またなんか打ち上げようとしてるんじゃない?してませんよ!だめだよ。
私関係ございませんから。
ほんとか〜?ああ〜和子さん。
あなたね床の掃除が行き届いてないよ。
ほこりがたまってます。
ちゃんときれいにするように。
家じゅうの床をワックス掛けしてそれから家じゅうの窓を全部拭く!
(和子)あら〜おかしいですね去年確か掃除したはずですが。
去年かい!毎日しなさいあなたの仕事でしょ。
(珠代)兄さん。
和子さんもお年寄りなの。
もう少しいたわってあげましょ。
あのなちゃんと給料を払ってるんだ。
その分働いてもらうよ。
(和子)はい承知いたしました。
もう一生懸命働きますのでよろしくお願いします。
もうねぇこういう会社ほかにございませんよこんな年寄りまで雇ってくれて。
ありがとうございます。
前失礼します。
ほんとに皆さんいい方ばっかりで。
どうも失礼します。
優しい方ばっかりでほんとに…おら〜!!
(烏川)なんでやねん。
なんだ?
(烏川)むっちゃ怒ってるやん。
今「おら〜!!」言わへんかったか?
(烏川)言うてました。
なんだ?あの態度はほんとに。
君らもね不服があったら…不満があったらいつ辞めてくれてもいいんだよ。
(烏川)そんなことは決して…。
あれ?これ私宛ての荷物じゃないのか?
(森田)はい。
開いてるやないか開けたの誰だ?
(森田)あの…あいつです。
(烏川)やめぇお前。
(森田)金正恩が…。
違う言うてんのに。
違うんですよ。
これね差出人の名前がなかったので不審物ではということで。
違うんだよ。
これ私が注文した通信販売の品物なんだよ。
(森田)そうでしたか。
いいんだよこれ。
結構いい値段…安かったよリーズナブルだよ。
(森田)そうなんですか。
(北義則のモノマネ)1万9800円〜…。
(烏川)聞いたことあるなそれ!「トーカ堂」の北さん…。
テレビショッピングでございますか。
いいんだよ北さんとこ。
北さんとこで買われたんですね。
それ書斎に…。
早く早く。
(森田)はい。
あき恵に見つかったら大変だから。
よかったよ見つかる前で。
奥様にないしょで買われたんです?そりゃそうだよ。
最近なあいつ私の体が心配やとかいうてお酒一滴も飲まさんやろ。
もう困ったもんや。
ストレスがたまるよ。
(珠代)兄さん。
義姉さんはね兄さんの体のことをちゃんと心配してるからそう言ってるのよ。
違うよ。
干渉したいだけなんだよ。
年いくと小言が多くなるんだよ。
結婚当初はねまだちょっとはかわいかった…ちょっとだけやで!ちょっとだけかわいかったけど今もうブッサイクやろ?ねえ!お酒は体に悪いってお前の顔の方が体に悪いわ!もう汚い臭い…何?あれ。
言いや自分も!
(珠代)いやちょっと…。
思ってんねやろ?言いや〜。
ええねんで。
言うてええねんで。
(珠代)いやいや…。
寝起きの顔知ってる?すっごいやろ?どうしたん?っていう…。
どつかれたん?みたいな。
ふふっ…ブッサイクやねん。
お前ら他人やからええけどさ身内の…。
きれいな〜お前!
(あき恵)遅いわよ!なんなの?今更。
言いたい放題。
いやいや…。
なんなの?あなた。
私のいないとこでそうやって私の悪口ばっかり言ってるわけ?いや違うよ違うよ。
言ってたじゃないの。
世間が妬むんだよ。
何?社長という地位も得てなおさら奥さんまできれい。
欲しいもの全部手に入れてるやないかって世間から恨みを買うんだよ。
そうなの?そうだよ。
だから「汚いんだ。
うちはブサイクですよ」と言ってる…。
そんなこと言わなくていいじゃないオープンにしちゃいなさいようちの嫁はきれいだよ〜って。
ほんとのこと言うのか?言いや〜!
(あき恵)あなたが言ったらいいじゃない。
いや言いたいことがあったら…。
(あき恵)何を言ってんの。
そんなことよりあなた〜。
今日からのニューヨークの出張なんだけど延期できない?いやそれは無理やな我が社のニューヨーク進出が懸かった大切な出張だから。
ねっ。
協力してくれる友人ともスケジュール合わせたら今日からしか無理なんだ。
だって明日は私たちの20回目の結婚記念日じゃないの。
一緒に過ごしたいでしょ?そりゃ私もそうやけども…。
でも私がこうやって働いてるからみんないい生活ができるわけや。
まあ言われたらそうだけど。
しかたないわ。
今回は我慢するわ。
そのかわりすぐに帰って来てよ。
分かったすぐ帰って来る。
(まみ)失礼します。
社長警察の方が大事なお話があるとお越しになられてるんですが。
警察?お通ししなさい。
(まみ)はい。
こちらですどうぞ。
警察?
(烏川)なんですかね?
(オクレ)こんにちは〜…。
えっ…。
あっ何病棟の方…。
いや病人ちゃう。
ふふっ…。
あっよだれが垂れましたけど大丈夫ですか?大丈夫…。
こんな弱々しいお巡りさんあかんでしょ。
こら〜!!失礼なことを言うな!ああ〜…。
えっよぼよぼやんか。
立ってられへんのでしょ?
(オクレ)あの〜今日は…。
反対反対反対!こっちですわ。
ふふっああ〜そっちか。
はははっ。
大事な話があって来たんですよ。
それ言うてはりましたけど。
最近この辺りでねサラリーマンを装った居空きという泥棒事件が増えてるんですわ。
居空き?居空きってなんですか?ああ〜居空きねぇあの…知らん。
知らんのかい。
なんで使うたん?いやいや知ってるよ。
知ってんの?またや。
またや。
わざとが多いわわざとが…。
ははははっ。
ええやないかもう。
あの…。
友達やないんですからね。
ああ〜すまんすまん。
居空きというのはその家の人がいてるにもかかわらず盗みを働くという泥棒なんですよ。
大胆なやつですね。
そうそう…。
だから十分に注意してください。
はい注意しますけどもどういう点を…。
ああ〜どういう点ねぇ…。
・おつむてんてん!何してんねん!何しだすねん急に。
ははははっ!めちゃくちゃ笑うてるやん。
そないおもしろいこと言うてないけど。
あっ「おつむてんてん」と「どういう点」と掛かってるわけ?
(あき恵・烏川)えっ!
(あき恵)そういうこと?すばらしいわ。
(森田)すごい。
お前…説明したら恥ずかしいやないか。
説明してもなおかつおもしろい。
(オクレ)はははっ!あの…犯人を見つけた場合はすぐに自分らでなんとかしてください。
なんでやねん。
お巡りさんなんとかしてくださいよ。
わし怖いやないかそんなもん。
みんな怖いですよほんとに。
さあ私のノルマは達成しましたので帰らせていただきます。
なんですか?おもしろノルマですか?はあ?あなたが笑ってただけじゃないですか。
あほ〜。
あんたや。
なんじゃ?あのお巡りほんま。
(あき恵)まあ…それにしても家に人がいるのに泥棒が入るだなんて怖いわあなた。
いやまあ大丈夫。
お前の顔見たら逃げるよ。
ちょっと待って。
それどういう意味なの?だから美しすぎるからびっくりすんねん「おお〜美しい!」って。
嫌だそんなことない。
ほほほっ…ははははっ!コケ〜コッコッコッ!なんで鶏やねん。
鶏にならなくていいよ。
それでもねやっぱり怖いから前田さん。
お2階厳重に戸締まりしといてちょうだい。
(まみ)はいしてきます。
失礼いたします。
(音羽)失礼します。
社長お車の用意が出来ました。
そうか。
じゃあ行ってくるから。
(あき恵)いってらっしゃい。
会社のこと家のこと頼むよ。
(烏川)分かりました。
(あき恵)気をつけてねあなた。
では行ってまいります。
(あき恵)それにしてもさみしくなるわ。
あらやだ!もうあの人ったら帽子忘れてるじゃないの。
しっかりしてると思ってたけど抜けてるんだから。
ちょっと持っていってちょうだい。
(烏川)ちょっと仕事がありまして。
珠代行ってこい。
(珠代)私も用事いっぱいあるの。
(烏川)しゃあないな。
ほんならお前行ってこい。
はい分かりました。
なんでや!だめでしょほんとに!いいわよ三人でお見送りに行きましょう。
いいから三人一緒に行きましょう行きましょう。
(烏川)お尻お尻…振らないでくださいよ。
(珠代)義姉さんお尻から黄色い煙が…。
(すっちー)よっしゃ誰もおらへんな。
兄貴兄貴〜!しぃ〜!声が大きいわお前。
すんません。
今から泥棒に入んのにやなそんな大きい声出して家の者出てきたらどうすんねん。
鉢合わせになるやろうが。
そやけどねそれだったら兄貴わざわざ昼間入らんでもみんな寝静まった夜中入ったらよろしいやん。
こういう大豪邸はな夜中はセキュリティーっていうのが作動してるわけよ。
だから油断してる昼間に入んねや。
こうやってスーツ着とったら出くわしたとしてもセールスマンかなと思うやろ。
なるほどね。
堂々としてたら相手は疑わへんから。
仕事始めよう。
(すっちー)分かりました。
よっしゃ。
なんかええもの…。
おっこれ肖像画いうやつやろ。
(すっちー)はい。
金持ちの家にあるなぁこういうの。
ここの社長かなんかやで。
ちょっと俺に似てんなぁ。
えっ?似てない?いやそうですかね?こんな貧相な目にチンケな鼻にだらしない口元ですよ〜。
あっそっくりですね。
やかましいわあほ!
(すっちー)よう似てます。
お前そう思ってたんか?いやいい意味で貧相な目をしてらっしゃるなと…。
どういう意味や!いい意味で貧相っておかしいやないか。
かたや社長や。
こんなでかい家住んで。
かたや泥棒やで。
えらい違いやな。
まあええわ。
まあ…ここで稼がしてもらおう。
さあさあなんかええのないか?パチン!
(すっちー)ええのありますわ!兄貴見てくださいこれ。
こんなん欲しかった…。
そんなんどうでもええわお前。
なんの値打ちもないやないか。
こんなの家に欲しかったんですわ。
中途半端な低反発ですこれ。
中途半端やからあかんねや。
ええ素材使うてまっせ。
かさばるしな一円の値打ちもないから置いとけ。
ええ〜。
だいたい金めのものを狙わなあかんやないかい。
分かりましたよ。
金めのもんね。
お前は頭働かせやほんまに…。
あっいきなりやがなこれ。
これぎょうさん入ってるで。
これ頂こう。
・
(すっちー)兄貴兄貴〜!ありましたありました。
カンカン!カン!お前は天才的にあほやな。
えっ?金めのもんや。
これ金物や。
ちゃいますの?違うがな。
もっと値の張るやつあるやろうが。
持ってこいよそういうのを。
役立たんわあいつは。
・
(すっちー)兄貴〜!はい。
(すっちー)ありました。
いや根張ってるけど!根は張ってるよ。
びっしり張ってるよ。
違う…根張ってるもんちゃう。
「値の張るもの」や。
値の張るもの…。
高価なもの。
「こうかなもの」。
そうや。
ちょっと…待て待てお前。
お前ひょっとして十円硬貨とか持ってくるんちゃうか?ふふふっ…。
やっぱりかいお前!怖っ!捕まるわお前。
失敗するわお前と組んだら。
・
(あき恵)だめなものはだめよ!ほら見てみぃ。
後ろに…。
(すっちー)これだけ持って…。
あかん!その辺置いとけ。
値打ちない言うてんねん。
(すっちー)気に入ってんのに。
(あき恵)ほんとにもうしつこいわよあなたたち。
(徹郎)なあお母さん頼むわ。
小遣いちょうだいや。
(安世)私もちょうだいよ。
(あき恵)だめだって言ってるでしょ。
(徹郎)10万でええから。
(あき恵)だめ!
(徹郎)なあ頼むわきれいなお母さん。
ちょっと待ってなさい。
(烏川)なんでやねん。
ちょっと…だめですよおだてに乗ったら。
こういうのはね教育上よくありませんから。
(あき恵)徹郎安世あなたたちにはついこないだお小遣い渡したとこでしょ。
あのねお父様が一生懸命働いているからこういう生活が望めるの。
いくら社長の子供だからって無駄遣いは許しません!
(徹郎)そんなケチくさいこと言わんでもええやろ。
お父さんが脱税した大金この家のどっかに隠してあんの俺知ってんねんで。
(あき恵)めったなこと言うもんじゃないわよ!家の中やからいいですけど表へ出てそういうこと言ったらだめですよ。
(徹郎)分かったからとりあえず小遣いちょうだいや。
(あき恵)だめだって言ってるでしょ!
(徹郎)それならもうええわ!
(安世)なんなのよ!
(徹郎)腹立つわ!このデブ!
(安世)ひょっとこ!俺ちゃうか?おい。
えっ!?あれ?
(あき恵)ほんとに困った子供たちだわ。
(烏川)ほんとに親の顔が見てみたいですね。
私じゃないの!何言ってんの!まったく…。
ああもうイライラしてきた!
(烏川)イライラせずに。
お茶でもいれますから。
(あき恵)いれてちょうだい。
ああ〜烏川君待ってちょうだい。
ちょっと肌寒いの。
(烏川)えっ分厚いのに?何がや?何が分厚いねん?
(烏川)いや皮膚が。
皮膚は薄い薄い。
(烏川)ふふっご謙遜を。
「ご謙遜」じゃないわよ!あのねクローゼットの中にカーディガン掛けてあるからちょっと待ってちょうだい取ってくるわ。
あっありがとう。
どうしたんですか?今ねカーディガンの方から私の元にやってきたのよ。
そんなあほな…。
なんでカーディガンから来るんですか。
いやでも…。
ボケるのは早いですよ。
ボケるのは顔だけにしてください。
それどういう意味よ!ねえ!おいおい聞いたか?聞いたか?すごい情報が手に入ったぞ。
聞きましたよ〜!この家にはデブなひょっとこがおるんですね。
どうでもええわ!
(すっちー)見たかった〜。
どうでもええ。
(すっちー)こんなんですよ?そんなよう肥えたひょっとこおらへんから。
どうでもええそんなん。
息子言うとったやろ「お父さんが脱税して大金をこの家のどっかに隠してる」って。
言うてましたわ。
これがどっかに…。
頂こう。
なっ?隠し金庫がどっかあるはずや。
探せ探せ。
・
(まみ)ああ〜掃除掃除っと…。
(2人)うわ〜!どうしてここに!?どうされたんですか?
(あき恵)わっ!ああ〜!
(一同)あっ!
(あき恵)あなた!
(烏川)社長!
(珠代)兄さん!
(安世・徹郎)お父さん!「あなた」「社長」「兄さん」「お父さん」?私は誰?
(あき恵)はっ?何を言ってるの?あなたのことじゃないの。
あなた以外誰がいてるっていうの?ああ〜そう…そうだよ。
私だ。
私ですよええ。
私だったら。
(すっちー)ちょっとちょっと…兄貴何を言うてますの?ここの主人と間違うてるみたいや。
あの…合わしとこう。
ああ〜私だ。
私ですよ。
(あき恵)分かってるわよ。
そんなことよりどうして戻ってきたの?ニューヨークに行ったんじゃなかったの?ニューヨーク行ったの?いや行ったじゃない。
(すっちー)行ったんでしょうね。
行ったんでしょうね。
(あき恵)どなた?
(すっちー)あっ…僕須知…。
んんっんんっ…。
お前本名言うたらあかんやないか。
(すっちー)はい。
偽名や。
田中っていうねん。
(すっちー)どうせなら中村がいい…。
どっちでもええやろ。
どっちでもええ。
言うてしもうたやんか。
(烏川)社長ひょっとしてニューヨークへ一緒に行かれる予定のご友人の方ですか?ああ…そうだよ。
(烏川)鈴木様じゃなかったですか?じゃあ鈴木で。
「じゃあ」ってなんやねん。
田中でええ…。
あの…姓が田中で名前が鈴木なんだ。
(烏川)ほんまですか?それ。
どうも田中鈴木と申します。
ああ〜…。
(烏川)ややこしい。
(珠代)ねえ兄さん。
ジャケットの色それだったかしら?
(あき恵)そうよ違ってたわよね。
(珠代・あき恵)ねえ。
いやあの…ちょっと汚れたんで至急着替えたんだよ。
(あき恵)そうだったの。
そうだよ。
うんうんうん。
ねえどうして戻ってきたの?お前に会いたいからじゃないか。
(あき恵)ええ〜!私のために戻ってきてくださったの?そうだよ。
じゃあ明日の20回目の結婚記念日一緒に過ごしてくださるのね?すごいな20年も一緒におるぞ。
(すっちー)ねえ。
いやいや…長くもったねということだよ。
あなたやっぱり…。
だから1日延ばしにしたんだよ。
私のこと大事に思ってくださってるんだ。
当たり前じゃないか。
私のこと愛してる?愛してるよ。
ああ〜うれしいあなた〜!うっ!こらっこらっ!やめなさい。
もう…みんな見てる。
パンツをはきなさい。
ちょっと…。
にゅっとお尻の穴が出てるから。
ちょっと…お尻の穴じゃない。
脱肛がもう…。
やめなさいイメージ悪いこと言うの。
そうだろう?違うわよ。
唇じゃないの〜。
嫌でしょ?こんなとこお尻の穴付いてたら。
違うわ唇よ。
顔?今までしゃべってたじゃないの。
モゥ〜モゥ〜してんのかなと…。
どうしてここでモゥ〜モゥ〜しなくちゃいけないの?いや知らないよ。
「知らないよ」じゃない。
あなたずっとしゃべってたでしょ?みんな見てるから…。
(あき恵)いいじゃないの!ほらほらたくさん見てる…恥ずかしい。
どこ行くねんおい!おい!どうなってんねん?これ。
(あき恵)みんなやっぱり私たち二人に気遣ってくれたのよ。
いやいや…。
ねえあなた!久しぶりだわ。
燃えましょ。
燃やしたろか?なんでよ。
二人で燃えるんじゃないの!いやいやいや…まだ昼間だよほら。
いいわよ明るいうちでも…久しぶりなんだから。
お部屋に行きましょう。
いやいや部屋はいいよ。
そう。
じゃあここで。
いや「ここで」ってなんやおい。
(あき恵)いいじゃない!ちょっともう…落ち着きなさい!
(あき恵)あなたと私の…。
落ち着け…。
うりゃうりゃうりゃうりゃ!やめろ!やめろ!十字架はやめてくれ!ああ〜溶けちまうやめろ〜!うりゃ…はい!いっひっひっひ〜!しゃ〜!うりゃ…。
やめてちょうだい。
これ中途半端に恥ずかしいのよ。
何をさせるのよ。
いいじゃないのあなた。
放しなさいって…痛っ!
(あき恵)私たち夫婦なのよ?助けて!
(和子)うわ〜!あっ!ええとこに来てくれた。
なんとかしてくれ!はい分かりました。
パチッ。
おい電気消すな!はぁ…殺されるか思うたわ。
ねえ〜。
でもほんまに大変でしたねふふふっ。
笑い事かあほ。
お前らおらんようになるからや。
何二人っきりにしてくれてんねん。
でもびっくりしましたよね兄貴とここの主人がうり二つやなんてね。
家族が間違うぐらいやからよっぽどやろな。
ねえ。
でもラッキーですやん。
はよ今のうちに逃げましょうよ。
何言うてんねんお前。
これを利用せなあかんやないかい。
利用ですか?ここの主人が海外出張に行っとんねやろ?その間に俺が主人になりすましたら堂々と物色できるっちゅうわけや。
なるほどね。
頭使わないと。
あっ隠し金庫あるから探せ探せ。
ちょっと俺奥の方行ってくるわ。
(すっちー)はい。
ああ〜!兄貴来てください!ん?なんや?
(すっちー)さすが金持ちの家は違いますわ。
あったか?この引き出しの中ねなんにも入ってませんねん。
なんやおい。
なんで呼んだんや?いや金持ちはね空間をぜいたくに使いよるんですよ。
お前どこ感心してんねん。
なかなかできへんぞこんなん…。
これなアンティークやからインテリアやねんもう。
インテリア?もうええから奥探してこいよ。
分かりました。
収穫頼むぞほんまに。
はい。
役に立たん…。
パチン!大体こんな絵の裏に隠し金庫っちゅうのはあるわけや。
こういう豪邸には付き物やわ。
ほらあった。
よっしゃ頂こうか。
ええ〜っと何番やろ?
(奈臣実)ちょっと!ああ〜びっくりした!びっくりした!えっあれ?ん?今日地方巡業?地方巡業?えっ?なんかどっか…。
あの〜なんの話?朝青龍やね?誰が朝青龍やねんな。
もう〜ひどいわ!最近仕事が忙しい忙しい言うて全然会いに来てくれへんから様子見に来たんでしょ。
ねえ勝っちゃん…奈臣実すごいすごい会いたかった。
愛人!?勝っちゃん愛してる!えっ!?おいどんな趣味しとんねんこいつ!
(奈臣実)会いたかった!えらい主人やな。
いや俺痩せてんのが好きやねん。
(奈臣実)私の肉質が好きっていつも言ってるやん。
うりゃ!肉しかない…うわっ!
(奈臣実)いただきま〜す。
やめろ〜…。
兄貴…うわっ!何してはるんですか!?
(奈臣実)この人が私を襲うんです。
うそつけぇあほ!お前や。
(すっちー)ちょっとこれ誰ですの?ここの主人の愛人や。
ふふふっ。
「ここの主人の愛人」って…ここの主人きっついのばっかりいきますね。
どういう意味よ?嫁はんはあれで…これやぞ。
(奈臣実)もう「これ」って何よ。
・
(あき恵)あなた〜!
(すっちー)あっ嫁さん来ましたよ!嫁さん来た嫁さん!奥さん奥さん!
(奈臣実)知らん。
帰らへん。
見つかったっていい!・
(あき恵)あなた〜!修羅場になるから…。
もうええわ。
よっしゃ分かった。
(すっちー)どうしましょう?
(奈臣実)一緒におりたいもん。
ちょっと寝よう。
ちょっと横になろう横になろう。
(すっちー)ほっほっほっ!・
(あき恵)もうあなたお返事して…。
どうしたの?横になったりして。
ちょっと疲れた。
(あき恵)そう。
でもなんかその体勢無理があるような気がするんだけど大丈夫?いやこれがいちばん楽な姿勢…。
そう?あなた。
太ったんじゃないの?随分おなかがおっきいわよ。
食っちゃ寝食っちゃ寝しとんねやろこれ〜。
(あき恵)「しとんねやろ」ってあなたのことでしょ?あの…クルミとかドングリとか食べさせられるのよ。
(あき恵)意味が分からない。
肉がなんかおいしい肉になるいうて。
(あき恵)だから分からないわよ。
いや肥えたんよ。
(あき恵)そう。
気をつけてよ。
そんなことよりね今晩なんだけどみんなで一緒に外食するっていうのはどう?外行こう。
外。
いいでしょう?ちょっとお店の予約入れてくるわ。
オッケーオッケー!よし…帰れ帰れ!
(奈臣実)ちょっと!私のことイベリコ豚扱いしたでしょ今。
お前豚のトップブランドやないか。
・
(あき恵)あなた〜!来た来た来た!来た…早く。
(あき恵)ねえあなた。
お料理なんだけどフランス料理がいい?それとも中華がいい?和食にしようかしら?どれにする?和食。
(すっちー)僕中華。
(奈臣実)私焼き肉。
いらんこと言うなあほ。
(あき恵)ねえ今女性の声が聞こえなかった?いや…。
(女声で)私焼き肉。
(あき恵)あなたがおっしゃったの?
(すっちー・女声で)私が言った…。
(あき恵)あなた中華っておっしゃったんじゃないの?
(女声で)あの…中華風焼き肉がいいです。
(あき恵)そんなものあるかしら?どれにする?焼き肉で。
焼き肉屋さんね。
分かったわ。
じゃあ予約入れてくるわ。
(すっちー・女声で)お願いします。
もう〜お前帰れや。
(奈臣実)嫌や。
帰らへん!・
(あき恵)あなた〜!あっ来た来た来た!
(すっちー)はいはいはい!ほんまに…えらい迷惑や。
(あき恵)あなたそれ…あなた!?なんだよもう〜。
(あき恵)あなた足が違う方向に付いてる。
どうなってんの?これ!いや…ちょっと慌てて寝違えたんだよ。
(あき恵)ね…寝違えた!?ちょっと戻そうか。
戻さないとねこれ。
戻さないといけないな。
よいしょ。
(あき恵)怖いわよ。
戻して。
よいしょ…。
よいしょ。
はい。
(あき恵)きゃあ〜あなた!あなた!なんだよ?
(あき恵)ねじ切れたんじゃない!?大丈夫!?
(すっちー)これこれ。
ええ〜!も…戻そう。
戻しましょう。
戻しましょう。
戻しちゃおう戻しちゃおう。
よっしゃよっしゃよっしゃ。
(あき恵)だからおかしいじゃないの!お前いらんこと…。
じゃあ足だけ。
足だけ。
足だけ…うん。
(あき恵)何よ?足だけ…ちゃうちゃうちゃう。
おいちゃう。
そこちゃう。
もう一個もう一個…いつもより多く回ってます。
(あき恵)いやっ!ちゃう…もう一個もう一個。
そう上!ストップストップ!左の…はいオーライオーライオーライ…オーライ。
(あき恵)あなた雑巾絞ったみたいになったけど大丈夫なの?大丈夫大丈夫。
肥えたからストレッチをしてるんだよ。
(あき恵)こんなストレッチあんの!?もう〜びっくりした。
あのね焼き肉屋さんがお休みだったんだけど中華でもいいかしら?お前と一緒だったらなんでもいい。
あらうれしい!そんなことおっしゃってくださるの?うふふ。
あなた。
愛してるるるんチュッ!危なっ!危ないわあいつ…投げキッス。
うわうわっ動いてます。
生きてるやん。
ほっ!ちょっと!どないしましょこれ。
捨てたろ。
ほら!・
(男性)ぎゃあ〜〜!!おいなんか犠牲者出たぞ。
愛してんのはお前だけや。
(奈臣実)ほんまに?当たり前やないか。
今日は忙しくてだめやけど明日会いに行くから。
絶対約束よ!じゃあ帰るわ。
ペチッペチッペチッペチッ…相撲取り扱いすんな!
(すっちー)あいつの体めっちゃ熱いですよ。
中もうすごい湿気やで。
(すっちー)ねえ。
ビッチャビチャやもう。
(すっちー)すごいわ。
大丈夫です?あっそれより金庫見つかった…金庫。
(すっちー)こんなとこに!?・
(烏川)助けて〜!なんやねんまた…。
隠せ…。
・
(珠代)待ちなさいよもう!・
(烏川)なんやねんもう…。
(珠代)耕ちゃんのバカ!なんやおいおい!
(珠代)バカ耕ちゃん!もう!
(烏川)違うって!もう…。
ああ〜〜!
(珠代)耕ちゃん待ちなさいよ!
(烏川)どう言うたらええねん…。
(珠代)「どう言うたら」じゃないわよ!
(烏川)あっちょっともう!ああ〜〜!バン!ゴン!あっ…。
(烏川)えっうそ!?あぁ…。
(すっちー)あぁ〜あもう…。
チーン!
(ベル)生きとるわあほ。
生きとるわ!
(あき恵)なんなの?なんなの?騒々しいわね。
何かあったの?
(珠代)義姉さん聞いて。
耕ちゃん私に隠れて浮気してたのよ!
(和子)そらしかたがないんじゃないですか?その顔だから。
おばちゃん!もういいわよ。
離婚よ!離婚よもう!
(あき恵)珠代ちゃん!あなた離婚してごらんなさい。
二度と結婚できないわよ!?義姉さん!誰に言われてもいいけど義姉さんには言われたくなかったわ。
あなたにだから言えるんでしょ。
えっ!義姉さんブサイクのチャンピオンよ。
あなたグランドチャンピオンよ。
ラストエンペラーよ。
王道よ。
花道じゃないの。
なんなのよ!やめなさいみっともない!もう…はいはいはい!引き分け。
(あき恵)引き分けじゃないわ!目くそ鼻くそなんだよ。
(あき恵)嫌よ〜!この部屋から追い出そう。
あの…ほんとに浮気したの?
(烏川)ち…違うんです。
誤解なんです。
取引先の接待でキャバクラに行っただけなんです。
キャバクラかいな。
(珠代)キャバクラ嬢のアユミとかいう子から携帯に着信があったでしょ!
(烏川)なんか同伴してくれとかそういうやつやろ?そうなんだ!やっぱり携帯電話の番号教えたんだ!私を裏切ったんだ。
もういいわよ。
(烏川)なんでそうなんねん…。
私がいなきゃいいんでしょ!?いや危ない危ない危ない!止めろ止めろ!
(すっちー)だめですよもう!キャップ外さないと。
こら!ここをねザッといく。
お前…事が大きくなるわ。
(珠代)いいわよ死んでやるわ!いやいやストップストップ!やめなさいやめなさい。
じゃあ約束させよう。
ねっ?もう二度とキャバクラに行かない。
約束ね?
(烏川)二度とキャバクラ行かない。
ほら。
耕ちゅわん。
このオンオフの激しさはなんや?危ないからもう…。
耕ちゅわん。
絶対にぃもう浮気とかしないかぁ?絶対にしないよ。
絶対珠ちゃんだけかぁ?当たり前やないか。
もう!今度浮気みたいなことしたらぁもう〜もう〜…ポンピカピンポン!きゃはっジャッポン!あはははっ!やって。
えっ!?まじか。
やってあげなさい。
仲直りの証しだよ。
クオリティーは同じでね。
(烏川)いや…。
なかなかのハイクオリティーですよこれ。
分かったよ。
じゃあ今度浮気したら…ポンポコピンのパッポンだよ!
(珠代)もう〜!パピッポピンポンピッポン!きゃはははっ!
(すっちー)さっどこ刺したろ。
こら!いいよいいよ。
夫婦はね仲よく。
(あき恵)そうよ耕一さん。
これからは誤解されるような行動は慎んでちょうだい。
(すっちー)これからは浮気はバレんようにすること。
(烏川)はい。
「はい」ってどういうこと!?浮気しようと思ってんの!?釣られただけやがな。
(すっちー)釣られてこういうときつい本心がポロッと出てまうんです。
「本心」って何よもう!
(すっちー)ちょっとちょっと…。
なんでもめてますの?お前や。
いらんこと言うからや。
(和子)珠代さん!もう男の世界っていろいろあんのよ。
あなたがここで辛抱すればあなたが引き立つのよ?
(珠代)おばちゃんは黙ってて。
(和子)まあ時の氏神として…。
(珠代)おばちゃんは黙ってて!
(和子)まあ私の顔も立てて…。
お願いしますから!
(珠代)黙れクソばばあ!!「クソばばあ」?お前俺なめとんのんか!?よう!?もうええ何も言うな。
俺の女になれ。
(あき恵)えっ?
(和子)キッスをさせろ。
キッスをさせろ!
(珠代)ちょっとおばちゃんやめて!
(和子)今はただのおっさんや。
(珠代)えっ?
(和子)させろ〜!ああ〜!ケチあほんだらカスほんま〜!
(烏川)おばちゃん男なってる。
(和子)あっほんまや。
珠代さんが怖い。
(烏川)あんたが怖いわもう。
・
(まみ)ちょっと困ります!
(一の介)おじゃましますぅ〜。
(あき恵)はあ?
(まみ)あっあの…この方たちが社長に会わせろと強引に入ってきたんです!どちらさまでしょうか?「どちらさまですか」?我々の顔に見覚えがないのか?いやちょっとないですけど…。
(一の介)はあ?奥の方はなんとなく見覚え…。
ああ〜石原裕次郎さんでしょ?
(中田)・これでおよしよ・ふふふふ〜ん歌知らんのかい!歌知らない?誰が裕次郎や。
俺や!こないだリストラした販売部にいた島田に中田です。
そうなん?何しに来たんや?金をもらいに来たんや。
「髪をもらいに」?
(一の介)えっ?何本いるんだ?あほかお前。
誰が髪の毛もらいに来んねや。
いらんのか?欲しいよ。
あほ!欲しいけど金や金!金?なんで金渡さなあかんねん。
(中田)なんやと?全部お前が悪いんやないか!「支店の売り上げが落ちたのはお前らのせいや」いうてな退職金も払わんとクビにしやがって。
こっちはなえらい目に遭うてんねや!今日は退職金をもらいに来たんや。
いやまあそういう話は会社で…。
(一の介)何が会社や。
もろうて当然なんや。
我々な会社のために何年一生懸命働いたと思うてんねや!
(和子)おやめなさい!これ以上大きな声で…。
(一の介)おばちゃん引っ込んどりぃ。
(和子)何が「おばちゃん」ですか。
(一の介)危ないから引っ込んどれ。
私はおばちゃんやけどねまだまだ赤ちゃん産む力はあるよ。
あるかぁあほ!
(和子)あるんです!何を言うねや。
ああ〜そうか金がだめならほかのもんでも…そういう気持ちなんでしょ?あんたの目を見て分かったわ。
えっ?
(和子)あんたの目的は私でしょ?
(一の介)えっ?はぁ…まさかこんな目にねこんなときに遭うとは思わなかったわ。
あぁ〜あ私さえ辛抱すればいいことよね。
わっ冷たっ!ああ〜…。
あぁ〜あほんと…。
んん…。
どうぞ。
(一の介)あほかお前!誰がオバハンなんかにいくねや。
いただきます。
おいいってどうすんねん!あほかお前。
おいオバハン邪魔や。
ええからはよ起きろ。
(和子)あきまへんねん。
いっぺん寝たらね誰かに起こしてもらわなよう起きまへんねん。
(一の介)難儀なおばちゃんやな。
おいちょっと手伝うたれ。
(和子)はい。
(中田)よっ!うわ〜あんたええ介護士になるよ。
いらんわ!
(一の介)おい!どうしても払わへんのか?今ちょっと…。
そうか分かった。
じゃあこっちも考えがあるぞ。
これや!危ない危ない。
やめなさい。
(一の介)うるさい!
(安世)お母さん。
あっ…。
(中田)ちょうどええとこに来た。
こっち来いこらぁ!
(安世)きゃあ〜〜!
(烏川)お前らバカなまねやめろ!
(一の介)うるさい!こいつの命が惜しかったらな金を払え。
用意せぇ金を!3000万や!
(一同)3000万!?
(あき恵)分かったわお金は用意します!だから娘を放してちょうだい!
(一の介)じゃあ早く用意しろ。
(あき恵)あなた隠してるお金あれ出してちょうだい。
3000万もあんの!?
(あき恵)あるじゃないの!おいおい。
(あき恵)何を言ってるのあなた。
早く出して!もったいないやないか。
(あき恵)バカなこと言うんじゃないわよ!あなた娘の命とお金どっちが大切なの!?いいから出してちょうだい早く!分かった分かったもう…。
いらんときに来やがってもう…。
(一の介)うるさいわ。
出します出します。
出したらええねやろ?
(あき恵)あなた?何をなさってるの?隠し金庫からお金出すねん。
何番やった?
(烏川)社長。
この中には会社の重要な書類しか入ってませんが。
えっそうなん?
(烏川)はい。
(あき恵)ボケてらっしゃるの?いや…。
(あき恵)隠し金庫の中にお金をしまったら泥棒に狙われる可能性があるからってあなた自らこのクッションの中にお金を隠したんじゃないの。
これでしょうが!ええ〜〜!?そんなとこに〜!
(すっちー)だから僕言いましたやんか!いやお前はただ単にクッションが欲しいだけやろうがい。
(すっちー)ええ素材使うてるって言いましたやん。
「中途半端に低反発」ってお前…札が入ってるから中途半端な低反発になったんやないかいあれ〜。
(烏川)何をギャ〜ギャ〜言うてるんですか。
中途半端な低反発がええいうて…。
(烏川)訳分からんもう。
(あき恵)この中に3000万のお金が入ってます。
このお金と娘を交換ということでお願いします!
(一の介)分かった。
じゃあ「いちにのさん」で娘と金と交換や。
(あき恵)分かりました「いちにのさん」ですね。
(一の介)よっしゃ。
いくぞ。
(あき恵)はい。
(一の介・あき恵)いちにぃ〜の…。
(あき恵)何しとんのや!?何しとんのや〜!!あの…重いかなぁと。
(あき恵)あんたが引っ張ったら重いに決まってるでしょうが!邪魔しないでちょうだい!
(一の介)おいふざけてんのか?お前。
(あき恵)ごめんなさい。
もう一度仕切り直しで。
(一の介)よっしゃ分かった。
じゃあいくぞ。
(一の介・あき恵)いちにぃ〜のさん!
(安世)きゃあ〜!きゃあ〜!う〜わっ!悪ぅ〜!悪い悪い〜!ずるいなぁ。
ずるい…ずるむけ!やかましいわあほ!何を言うとんねん。
こいつはな我々が無事逃げるまで人質として連れていく。
(安世)助けて!
(一の介)静かにせぇや!ちょっと待ったれやこらぁ!
(一の介)なんや?おい黙って聞いとったら調子に乗りやがって。
ああ!?人質取ってナイフ振り回して…そんなことしてお前髪の毛生えてくるとでも思ってんのかい?
(一の介)お前わしとやんのか?こらぁ。
おうやったろうやないかい。
ええか?俺はこう見えてもな学生時代ボクシング部やったんや。
インターハイにも行ったことあるんやで。
周りのみんなが俺のことなんて言うてたか知ってるんかい。
なんて言うてたんや?「よう動くマネージャーやね」って。
えっ…。
マネージャーか!?そうや。
なんやねん偉そうに言いやがって。
ユニホームとかきれいに洗うたろうかい!
(一の介)はあ?きれいに落とすぞ〜!襟の汚れとかもきれいに落としたろうか!
(一の介)何を言うとんねん。
遠征のときのバスの手配とかパパッとしたろうか!どこがええ!?どこがええんや!?バス会社は。
「国際興業」か!?どこや!?「はとや」。
なんやそこ!
(あき恵・烏川)「はとや」?
(すっちー)「はとや」って。
(あき恵)「はとバス」でしょ。
「はとバス」のこと言うとるんか!?
(すっちー)何笑うとんのや!うるさい!
(すっちー)兄貴。
マネージャーができるのはここまでです。
いや終わりかいおい!いやいや…。
これ以上罪重ねたらあかん。
今だったら間に合うから…。
(一の介)我々は会社のために一生懸命働いた…。
いや分かるけど…。
(一の介)その仕打ちがこれかい!ブシュ!
(ナイフで刺す音)
(あき恵・珠代)きゃあ〜!
(安世)お父さん!
(烏川)お前社長に何すんねん!?
(一の介)脅すつもりやったんや。
あっあっ…痛っ…。
(中田)くっそ〜!バキ!
(安世)お父さん!
(あき恵)あなた!あなたしっかりして!あなた!
(安世)うぅ…。
(あき恵)救急車!救急車を呼んでちょうだい!
(珠代)義姉さん!人工呼吸を!
(あき恵)そうね!
(烏川)急いで!
(安世)お母さん早く!
(珠代)急いで義姉さん!
(烏川)急いで!
(安世)早く!
(烏川)一秒を争うから!早く!
(すっちー)早く早く!
(烏川)もだえ苦しんでるから今。
(すっちー)サイドに回って。
そうそう!
(あき恵)ちょっと…。
もう…もうええ。
しんどい…。
大丈夫やから。
(あき恵)あなた!?刺されたんじゃなかったの?えっ?あっ…。
(烏川)おなか…。
いや痛くない…。
ああ〜財布だったんや。
(すっちー)これが盾になって…。
いやいちばん最初にな…。
(あき恵)ちょっとあなた。
この財布私のじゃない。
どうしてあなたが持ってるの?あっお前のか。
いやあの〜昼間の泥棒が多いいうて…。
あんなとこ置いて不用心やなぁと思ってやな預かっとったんや。
言うの忘れとった。
悪かった悪かった。
(あき恵)この財布のおかげで助かったのよね。
よかったわ!
(烏川)よかった〜。
(安世)よかった〜。
(烏川)気ぃ付いたな。
おい警察に電話や。
あかん!あかん!うぅ…。
警察…うう…。
お〜いおいおいおい…。
(烏川)「おいおい」って泣く人おらんでしょうが。
なんでだめなんですか?
(すっちー)困るんです。
(烏川)なんで困るの?いや〜あの…あれやなぁ?あの〜会社の名前に傷が付くやないか。
そうです。
内輪もめみたいなもんやろ。
ほらほらねっ笑い者になるから。
もとはといえばね私も悪いんだよ。
ねっ。
ほら〜めったやたらとリストラしたし…。
ほら私も無事やし人質も無事やしお金も無事やみんな無事や。
ねっ。
私に非があったんやから彼らはまあいうたら犠牲者や。
(一の介)社長からそんな話を聞けるやなんて…。
ほんとにばかなことしてすみませんでした。
すみませんでした。
いやまあ君らの身の振り方はまた後日会社でしよう。
(一の介)じゃああの〜私たち許していただけるんです?もちろん。
そのかわり今すぐ帰って。
(一の介)はっ?スッと帰って。
(一の介)あっそうですか。
どうもすみませんでした。
じゃあ行こうか。
すみません。
(烏川)あっ。
危なぁ〜もうちょっとでこけるとこだったわ。
こけてたよ!えっ?すみませんでした!
(和子)ああ〜それにしてもよかったですね。
もう12時はどうなる…いや一時はどうなるかと。
(烏川)間違わんでしょ。
それにしてもいつもと違って今日のあなたはほんとにすてきだったわ!
(烏川)さすが社長です。
人間ができてますね。
(和子)ねえ。
私見直しましたわ。
(安世)私も。
(2人)私も。
(あき恵)人が変わったみたいよね。
まあ実際変わってるんですけど。
ああ〜!いらんことを…。
あの〜心を入れ替えたんだねああいうのに遭って。
だから人っていうのは変われるもんだっていうことだよ。
それよりも3000万ここに置いとったら危ないね。
会社の金庫に置いとくわ。
うん。
不用心ですからね。
不用心!さあ私が自ら行ってくる。
(あき恵)ちょ…ちょっと待って。
いいんだいいんだよもう。
(あき恵)よくないわよ。
ほらここほころびてるじゃないの。
いいよいいよ…。
(あき恵)みっともないでしょ!どっちがみっともないんだよ。
それどういう意味や。
何言ってんのあなた。
だめよ!社長たるものがこういう格好でウロウロしないでちょうだい。
妻の私が恥をかくの。
ほな着替えてくるわ。
(あき恵)着替えるんだったらこれ邪魔でしょ。
いいから着替えてらっしゃい早く。
それはいるやろ…。
(あき恵)どうしてよ邪魔になるだけじゃないの。
着替えてくるよもう〜。
(あき恵)早く行ってらっしゃい。
なんやねぇんお前〜。
お前…ああ〜んっああ〜…。
(烏川)分からんな。
・
(森田)部長〜!烏川部長。
社長が急に空港でぎっくり腰になられましてちょっと引き返してきました。
(あき恵)えっ!?
(音羽)大丈夫ですか?大丈夫ですか?
(森田)病院に連れてった方が…。
(あき恵)ちょっと!ほんとにうちの人?
(森田)はいそうですよ。
(あき恵)間違いなくうちの人ね?
(森田)そらそうですよ。
何言ってるんですか。
(あき恵)ああ〜!ほんとにうちの人だ!
(烏川)見やすいように正面を…。
(森田)ああ〜いやちょっと…。
(烏川)じゃあ帽子でも…。
(森田)いや帽子とかだめです。
帽子とか絶対だめですよ。
(烏川)なんで?
(森田)いろいろあるんです。
(烏川)いろいろ!?
(森田)いやあの〜なんていったらいいか…ぎっくり腰なので…。
(烏川)ちょっとでも動かしたら痛いのか?しかたないじゃあ…。
(安世)えっ!
(烏川)社長!
(珠代)兄さん!
(安世)お父さん!
(あき恵)どういうこと?ここにうちの人がいてるっていうことは向こうの部屋に行ったあの男一体誰〜!?さっこれでいいやろ。
ほなその3000万ちょうだい。
(烏川)あっ…えっ?えっ?えっ?ええっ!?なんや?何が?誰?これ。
ああ〜俺とうり二つ…いい〜〜〜〜っ!?えっ!?ほんならここの主人…いい〜〜〜っ!?もう帰って…いい〜〜〜っ!?やかましい?
(烏川)やかましいわ!一体どういうこと!?・
(オクレ)えらいこっちゃえらいこっちゃえらいこっちゃ!隣町の空き巣事件の手配写真の片割れがなここの社長にそっくりなんや。
見ました。
あいつです!
(烏川)いやお前や!ちょっと違う…。
(珠代)きゃあ〜!泥棒〜!2014/12/12(金) 09:55〜10:50
MBS毎日放送
よしもと新喜劇[再][字]【「旦那様にご用心!?」】
「旦那様にご用心!?」
詳細情報
お知らせ
この番組は2012年4月28日に放送されたものです。
出演者
内場勝則
桑原和男
浅香あき恵
すっちー
島田一の介
烏川耕一
ほか
ジャンル :
劇場/公演 – 落語・演芸
バラエティ – お笑い・コメディ
福祉 – 文字(字幕)
映像 : 1080i(1125i)、アスペクト比16:9 パンベクトルなし
音声 : 2/0モード(ステレオ)
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