シリーズ世界遺産100「中部ライン渓谷〜ドイツ〜」 2014.11.25


(テーマ音楽)
(江守徹)ドイツ中央部を南北に流れるライン川。
全長1,320kmのうち世界遺産に登録されているのは中部流域の65kmです。
ここはライン下りの出発点の町で知られるリューデスハイム。
対岸のビンゲンとの間をフェリーが頻繁に往復しています。
実は世界遺産になっている流域に橋は一つもないのです。
アルフォンス船長はライン河畔の生まれ。
父親も輸送船の船長をしていて子供のころは船で生活したといいます。
ライン川は古来からヨーロッパの中央部を貫く大動脈として人と物と文化が行き交いました。
これはねずみ塔と呼ばれる13世紀の税関です。
中世には川を行き来する船から通行税をとっていました。
川の通行税という利権を狙って近隣の諸侯はこぞってライン川流域に進出しました。
14世紀には税関の数は60余りにも達しました。
中州に建てられたブファルツ城は20人の役人が住んでいた大きな砦です。
船を監視していた窓。
通行税を払った船には領土内を安全に通過させました。
払わない者には武力も行使しました。
時には深さが9mもある井戸のろう獄に閉じ込めました。
ロマンチックな風景の古城はその背景に税関としての現実的な役割があったのです。
13世紀に建てられたマルクスブルク城はこれまで一度も壊されず中世の名残を伝える城です。
領土内に無断で侵入する外敵には大砲で攻撃しました。
城には城主と契約を結んだ騎士たちが生活していました。
外敵からの攻撃に備えて食堂の窓は小さく三角形に内側に広がっています。
これはライヒェンシュタイン城。
かつてこの城は川を行く船を襲う盗賊騎士の根城となっていました。
中世の騎士もさまざまで中には悪事を働く騎士もいたのです。
ライヒェンシュタイン城は13世紀に盗賊騎士を退治するため一度破壊されました。
今はホテルになっているこの城で結婚式が行われていました。
新郎新婦は隣町の生まれ。
城で結婚式を挙げるのが夢だったそうです。
世界遺産として新しい時代を迎えた中部ライン渓谷。
若い世代はこの地にどのような歴史をつくっていくのでしょうか。
2014/11/25(火) 04:15〜04:20
NHK総合1・神戸
シリーズ世界遺産100「中部ライン渓谷〜ドイツ〜」[字]

ラインの古城 ▽文化遺産 2002年登録 【語り】江守徹 【音楽】久石譲

詳細情報
番組内容
ラインの古城 ▽文化遺産 2002年登録 【語り】江守徹 【音楽】久石譲
出演者
【語り】江守徹
音楽
【音楽】久石譲

ジャンル :
ドキュメンタリー/教養 – 歴史・紀行
ドキュメンタリー/教養 – カルチャー・伝統文化
ドキュメンタリー/教養 – 自然・動物・環境

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音声 : 2/0モード(ステレオ)
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