連続テレビ小説 マッサン(50)「虎穴(こけつ)に入らずんば虎子を得ず」 2014.11.25


どうすればマッサンと鴨居さんが手を取り合えるのか。
エリーはずっと考えていました。
(鴨居)我が鴨居商店ではウイスキーを造りたいと思てます。
わてはこの手で国産のウイスキーを造って日本中にウイスキーをはやらせ根づかせたいと思てます。
(黒沢)おはようございます。
(エリー)おはようございます。
・「なつかしい人々なつかしい風景」・「その総てと離れてもあなたと歩きたい」・「嵐吹く大地も嵐吹く時代も」・「陽射しを見上げるようにあなたを見つめたい」・「麦に翼はなくても歌に翼があるのなら」・「伝えておくれ故郷へここで生きてゆくと」・「麦は泣き麦は咲き明日へ育ってゆく」
(好子)太陽ワイン今またえらいこと売れてるで。
(春さん)そがなもんがか?
(好子)鴨居商店は宣伝が上手!大将はやる言うたら必ずやる。
(秋)この新聞広告もえらい評判じゃしね。
うちも住吉辞めて鴨居に雇てもらいたいわ。
(春さん)何じゃこりゃ!?甘すぎて飲めんわい!
(秋)おなごにはちょうどええんよ。
甘うて飲みやすいけん。
日本のおなごはな食堂で酒なんか飲まんわい。
お父ちゃんみたいな男ばっかりじゃけぇ飲みとうても飲めんのよ。
秋ちゃん知ってる?西洋では男が女のために戸を開けたり座る時に椅子を引いてあげるんが当たり前なんやて。
え〜ほんまに?わしゃそがな国にはよう住まん。
住ましてもらえんわ。
日本人にゃ日本のものが一番ええ言うとるんじゃ!島国根性。
そのとおりじゃ!褒められたんと違うよ。
何!?
(政春)日本人が日本人としての誇りを持つ事ぁええ事じゃ思います。
じゃけど西洋のもんは一切認めんちゅうのは…。
出た!西洋かぶれが!わしゃ西洋に負けとうないけん。
(鴨居)これがうちのワインですわ。
(ノック)失礼します。
大将お連れしました。
失礼します。
エリーちゃん!あっああ…え…ホホホ〜ッ!すごい!
(鴨居)本当に?本当に!あっエリーちゃんこちらスコットランドの貿易商でアンドリュースさんや。
エリーちゃん。
ミスターアンドリュース早速聞かせてくれ。
日本に来てくれるウイスキーのプロフェッショナルは見つかったんか?
(時計の時報)あ…「あなたの手紙を受け取りたくさんのウイスキー工場ウイスキーを扱ってる会社を回りいろんな人に意見を聞いてきました」。
おおきに!恩に着ます。
…んで?「まずあなたは本気で日本でウイスキー造ろうと思っていますか?」。
今更何言うてますねん。
もちろんです!…んで?「残念ながら一人も見つかりませんでした」。
何でや?「ウイスキー事業者は私…私と同じ意見です」。
どんな意見や?エリーちゃん?うん…はい。
「ウイスキーはスコットランドのお酒だから日本で日本人がウイスキーを造る事はできない」。
何でや?「スコットランドと日本では文化のレベルが違う。
残念ながら日本は我々西洋に比べてまだまだおくれた国です」。
「日本でウイスキーを造る事は諦めた方がいいと思います」。
エリーちゃん?何を言うてんのや?日本人にウイスキーが造れるかどうか言うためにわざわざ寄って頂いたとは…残念な話や。
エリーちゃん訳してくれるか。
はい。
日本人の手仕事のこまやかさ奥ゆかしさ。
織物や陶器和菓子に日本料理。
わてらの国には世界のどこにも恥じない文化や伝統もてなしの心がある。
日本がもしおくれてるとしたらそんな日本のすばらしさを世界にまだ気付いてもろてないいう事でんな。
何より残念なのはわての大事な人探しをあんたのような無知で偏った見方しかできへん人にお願いしてしもた事や。
ほんまに残念な話や!あんたの手助けはもういりません!黒沢!ミスターアンドリュースはお帰りや。
プリーズ。
(鴨居)塩まいとけ!とっととスコットランドに帰ってまえ!
(ドアが閉まる音)
(鴨居)はあ…。
エリーちゃん…。
今最後にマッサンの事言うてたんか?大将…大将お願いします。
もう一度だけマッサンにチャンスを下さい。
お願いします。
お願いします!うん…。
日本人には絶対不可能?わしゃ絶対ウイスキー造るど!この日本でスコットランドよりうまい世界一のウイスキー造ってみせるけん!どうしたんじゃ?フフフッ…。
マッサンやっぱり…大将と造るしかない。
マッサンマッサン!もう一度会いに行って「一緒にウイスキー造らせて下さい」ってちゃんとお願いしてみよう。
じゃけどあの人はわしゃ信用できん。
どうして?あがな「ウイッキー」じゃげなもん売り出そうとしとる男の下で働けるか!マッサンと同じように大将もすごく悔しがってた。
マッサンには大将しかない!大将にもマッサンしかない!2人で力を合わせればスコットランドに負けないウイスキーがきっと造れる!マッサン私も悔しい。
本当に悔しい!エリー…。
マッサン日本はおくれてるマッサンにはウイスキー造れないと思われたままでいいの?ん?私…マッサンを信じてる。
マッサンは必ず夢を実現する。
よっしゃ!分かった。
ケンパケンケンパ!
(桃子)もてなし?はい。
(キャサリン)それはあれやな。
季節の移ろいに合わせたもてなしの事やな。
どういう意味?
(キャサリン)大切な人をお迎えしてその季節の旬のもんを使て心を込めたお料理やお酒を振る舞う。
いわば最高のジャパニーズ・インビテーションの事や。
ザベストジャパニーズインビテーション。
(梅子)そんな気の利いたもてなしうちら庶民にはでけへんけどな。
(桃子)ね〜。
エリーどないしたん?キャサリンどうすればいい?私最高のもてなししたい!誰を?
(桃子)いつ?何で?2014/11/25(火) 12:45〜13:00
NHK総合1・神戸
連続テレビ小説 マッサン(50)「虎穴(こけつ)に入らずんば虎子を得ず」[解][字][デ][再]

貿易商との会談の通訳を鴨居(堤真一)から頼まれたエリー(シャーロット)は、もう一度マッサン(玉山鉄二)にチャンスをあげて欲しいと鴨居に懇願するのだが…。

詳細情報
番組内容
鴨居(堤真一)とは一緒に働かないと意地を張るマッサン(玉山鉄二)に困るエリー(シャーロット)は鴨居商店に呼ばれ、スコットランドの貿易商と鴨居との会談の通訳をすることに。文化レベルが遅れた日本ではウイスキーをつくることなど無理だと主張する貿易商に対して、エリーは思わず通訳を忘れ反論し、鴨居もエリーに同調し追い返してしまう。そこでエリーは、もう一度マッサンにチャンスが欲しいと鴨居に懇願するのだった。
出演者
【出演】玉山鉄二,シャーロット・ケイト・フォックス,濱田マリ,江口のりこ,志賀廣太郎,堤真一
原作・脚本
【作】羽原大介

ジャンル :
ドラマ – 国内ドラマ

映像 : 1080i(1125i)、アスペクト比16:9 パンベクトルなし
音声 : 2/0モード(ステレオ)
日本語
サンプリングレート : 48kHz
2/0モード(ステレオ)
日本語(解説)
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