キッチンが走る!「実りの秋 豊穣(じょう)の里ふたたび〜宮城・石巻市〜」 2014.11.25


芸術の秋。
「キッチンが走る!」にアートな男が登場です。
おいしさを引き立てる豊かな色彩感覚。
鮮やかで繊細。
絵のようなひと皿が多くの食通を魅了してきました。
更なる名作を描く旅に出ます。
旅の舞台は宮城県石巻市。
東北一の大河北上川が注ぐ食材の宝庫です。
殻の大きさからこの大きさが出てくるのびっくりしました。
感動に次ぐ感動の出会い。
旬を求めて秋たけなわの東北を走ります。
ここは海ですよね…。
最初に訪れたのは海辺の集落。
沖はもうでも養殖してますね。
(河野)そうだね。
何取ってるんだろう?何なんだろうね。
おじいちゃんおばあちゃんが作業してますよね。
何か養殖なのかな?ねどうなんですかね。
聞いてみましょうか。
こんにちは!どうもこんにちは。
おはようございます。
お父さん何取ってらっしゃるんですか?じゃあもう奥に見えるああいうやつですか?あの浮かんでるやつがかきのいかだですね。
かきいかだ。
皆さんどういうご関係で漁やられてるんですか?おやじ。
お父さん。
おふくろ。
親子でやってらっしゃるんですか。
どうもお邪魔します。
どうもです。
ホントですかご存じですか。
ありがとうございます。
出会ったのはかき養殖50年という坂下健さんです。
かき養殖が盛んな静かな入り江。
しかし東日本大震災では津波によって7割の養殖いかだが流されました。
乗ってもいいですか。
乗っていいですよ。
お邪魔します。
入り江に浮かぶいかだを見せてもらいます。
楽しみ。
(清子)おいしいかき取ってきて。
いってきま〜す!お母さんかわいいな。
山に囲まれたこの…いいですねこの奥。
ここ長面浦では震災の前の半数10軒の漁師が戻りかき養殖を再開しています。
坂下さんはいち早くいかだの修復に取り組みおととしには自慢のかきを出荷できました。
うわ〜きたきたきたきた!うわ〜!あ〜かきが落ちる!うお〜…。
グー?おお…大きい!ぷりんぷりんですよ。
すごいね。
おいしそう。
おいしそう!殻の大きさからこの大きさが出てくるのびっくりしました。
(坂下)同じ大きさだよ。
いただきま〜す。
あおいしい!
(清子)おいしい?味がぎゅっと締まってますね。
(清子)ホントに好きなんだ。
これはいいわ!ものすごいミルキーですね。
1年でこんな大きくなるのってすごいですね。
ありえない事ですよ。
(隆)あんまりないみたいですね。
通常かきは2年ほどしないと出荷できる大きさになりませんがここでは1年で育ちます。
長面浦には海や川そして三方を囲む山々が豊富な栄養をもたらします。
ぜいたくなミネラルとプランクトン。
更に入り江のため波は穏やか。
かきは口を開けたままたっぷりと食事をして育ちます。
冬に向けて身も詰まってますますおいしくなるそうです。
これこれ?シェフが発見したのはフレンチに欠かせないあの貝!これじゃま者じゃないですよ。
これ食べれますよ。
ムール貝はここでは嫌われ者。
かき殻に付いたまま捨てられてしまいます。
(清子)おいしいよムール貝も。
昔から食べてたから。
それ料理する?そうそうそう。
ここ何でのんびり村っていうんですか?
(清子)のんびりしてほしいように。
私がのんびりが好きなの。
お母さんがのんびりが好きなんだ。
お母さんが名付けたの?そう。
のんびり村は清子さんが営んできた民宿の名前。
(清子)こっちが母屋。
こっちが母屋。
母屋の横にあるのが民宿の建物です。
のんびり村だ。
ホントだ。
酒蒸しにするの。
酒蒸し。
ものすごい量になりましたね。
清子さんの手料理を頂きます。
かきは酒蒸しに。
こんで少々待ちましょう。
分かりました。
私の料理はみんなシンプル料理。
素材の味を生かす。
そう。
ムール貝から結構海の汁が出るのよ。
じゃま者のムール貝ですが清子さんはもったいないと料理に使ってきました。
今日は塩と酒でうしお汁にします。
味見しながら「おいし〜」が出た。
(清子)うしお汁です。
150年前の蔵を改築した民宿の食堂で料理を頂きます。
まずはかきの酒蒸し。
うん…おいしい。
(清子)おいしいですか。
すごいねやっぱ蒸した事によって味が凝縮されてるね。
ジュワーってこう…。
このうまみエキスがジュワーって出てくるのが。
ムール貝きましたね。
続いてムール貝のうしお汁。
この白いね。
むちゃくちゃいいだし出るんですね。
これを捨てなきゃいけないっていうのちょっと悲しい事ですよね。
おいしい。
そうですねおいしい食材だと思いますね。
サラリーマンだった隆さんですが今年かき漁師になる事を決意しました。
脳梗塞で倒れた健さんを手助けするためでした。
今は回復した父親とともに海に出ています。
しかし震災から3年半たった今も暮らしの厳しさは変わりません。
長面浦周辺は市の条例により夜間の宿泊が禁じられているのです。
坂下さんも奇跡的に家屋は残りましたが生活する事ができません。
(清子)危険区域に指定されてしまってここで居住…住んでは駄目という。
今こちらに住んでるんじゃないんですか?そうなんだ。
ここに住んでるんじゃないんですか。
通ってるんだ。
通ってる。
3人で。
3人で仮設にいる。
もう何にもない静かな日なんか津波きたの忘れてしまって…何ていうかね…。
(清子)お父さんについていってやんなくちゃって思いもあるし。
豊かな海の幸で人気を呼んだ民宿も休業中。
今清子さんの励みになっているのは20年前民宿を開いた時からの夢です。
食堂にあるイラスト。
清子さんが夢みるのんびり村の図が描かれています。
自然の中で誰もがのんびりと過ごしてほしい。
その夢は津波のために途絶えています。
この林道だったりこの海を囲んである内海をねハイキングコースにしてそれで桜の木をねここに増やしたりそれでみんなでリュックサックを背負っておにぎり持ってって向こうでお茶飲んでこの海を眺めて帰ってきてなんてそういうこう…。
ああ夢も何もあったもんでないやと思ってへこんでたんだけどこのごろまたもう一回あの夢を見直してもいいのかなって思う気持ち。
楽しいんですよねここに来るの。
夢に向かってね一歩ずつ進めば。
あと問題と夢が一つ。
息子のパートナーが早く見つかりますように。
そうか…ちょっと繁華街の方に出てもらって。
ミルキーな夜を過ごそうぜと。
長面浦によみがえったかきとムール貝。
頂きました。
おいしょ!こんなもんでいいか。
こんなもんだな。
おおすばらしいねぎ。
更にシェフの希望で清子さんが育てた野菜も分けて頂きました。
ありがとうございました!楽しみにしてます。
ではあしたよろしくお願いしま〜す。
のんびり村。
お母さんの夢果たせたらいいですよね。
お母さんの夢。
大きな夢持ってらしててもう20年間。
少しずつ…。
河野さんは宮崎県の農家出身。
10代のころから一流の料理人を目指していました。
その夢をかなえたいと乗り込んだのが…25歳からおよそ8年間数々の名店で修業を重ねました。
巨匠ジョエル・ロブションにもフレンチの神髄を学び日本への出店時には料理長を任されます。
今は都心に店を構える河野シェフ。
華やかな世界にいても自らの原点である農業を忘れる事はありません。
結構大自然の中で暮らされてたんですね。
いつも気にかけているのはふるさと宮崎の農家。
4年前に口蹄疫が起きた時は料理人仲間に呼びかけ援助を続けました。
その信条は生産者と料理人が手を携え食文化を高めてゆく事です。
キッチンワゴンは新北上大橋を渡ります。
川沿いの水田地帯に入りました。
ここら辺は稲作が少しずつできてるね。
おいしそうなお米だ。
おいしそうこがね色だ。
実ってますね。
きれい。
東北の石巻の秋が。
何かピクニックみたいのしてます。
あお子ちゃまがいる!見えてきたぞ。
・こんにちは。
何かピクニックですか?気持ち良さそうな感じで。
出会ったのは米専業農家の大内さん一家。
皆さんご家族ですか?そうですね。
家族とあと私のおい。
おいっ子…じゃあ親族一同。
そうです。
あおにぎりタイム。
(大内)おにぎりタイムです。
新米で?
(大内)新米です。
新米ですか。
今年のお米の出来はどうなんですか?
(大内)まず…まずまずっていう感じです。
こうべも垂れてますが。
うちでは作付けしてるのは45町ぐらい。
45町分!は〜…。
45町ってすごい。
すごい面積ですよね。
じゃあ1個頂きます。
うわ〜楽しみ。
・良かったらいかがですか。
新米のおにぎり!いただきます。
(大内)はい。
めっちゃおいしい。
お米だけでもおいしい。
地元のおにぎり。
お米の香りがいいね。
新米っていいですね。
(大内)そうですね。
今の時期の特権だわ。
そうだね。
シェフも感動の大内家の米。
おいしさの秘密とは…。
北上川。
これですかヨシ。
(大内)そうですね。
結構な量が…。
(大内)でも震災の前はもっと密集してました。
北上川のヨシは古くからかやぶき屋根やすだれに使われてきました。
河口に広がるヨシ原。
毎年刈り取りと火入れを欠かさないため強くて質の良いヨシが育つといいます。
うわ〜立派。
大内さんは刈り取ったヨシを3年ほど寝かせて堆肥にします。
中はやっぱ竹のように空洞ですね。
そんな違うんですか?うまみが出てきます。
ヨシの堆肥はかつて多くの農家が使っていました。
しかし今この地域では大内さんただ一人です。
これなかなかヨシをね発酵させるって聞いた事ないですね。
聞いた事ない初めてだよね。
川の恵みを米作りに生かしてきた大内さん。
しかし震災の時は北上川に沿って津波が押し寄せ深刻な被害を受けました。
3年前の大内さんの田んぼ。
がれきの片付けに追われる毎日でした。
自分では進んだ…。
がれきを除き塩分を抜く作業を繰り返して4年目。
この秋ようやくこがね色の稲穂が一面に広がりました。
米作りを絶やしてはいけないと一心に取り組んできた復旧。
苦労が報われた大粒の米です。
お孫ちゃん。
何君だ?
(大内)お名前は?大内都夢。
都夢君。
うん…。
都夢君も一丁前に作業着着てるやんか。
いいねそうか。
(大内)お手伝いだもんな。
必ず一家そろって行う農作業。
しかし自宅が震災で全壊したため住まいは親子ばらばらです。
震災の6日後に生まれた都夢君。
その名前に家族の願いが込められています。
都夢君が大きくなるころにはもう夢のような都になってると。
(大内)そうそう…そうなればねいいんですけども。
みんなの希望の象徴だね。
家族の夢を託す米作り。
新米を分けて頂きました。
秋晴れの心地良さに誘われてここからは自転車で食材探し。
石巻の中心部に向かいます。
あ何かいる。
超好きやったんすけど。
ゴレンジャーの地元なんだ。
ねえ。
あホントだ。
懐かしい。
でも何かちっちゃいころ見てたからうれしいですね。
石巻は漫画家石ノ森章太郎さんゆかりの町。
通りではたくさんのキャラクターと出会えます。
何だこれ?ふれあい商店街。
ふれあい商店街って何だろ。
ここは仮設の店舗が並ぶ立町復興ふれあい商店街。
こんにちは。
雑貨や食べ物を売る19の店が軒を連ねています。
スーパー的な。
こんにちは。
やってます?
(後藤)はい営業しております。
お邪魔します。
ここは何屋さんですか?
(後藤)ここはたい焼き屋です。
たい焼きいい匂い。
奥で焼いてるんですね。
(後藤)そうですね。
はい。
ふれあい商店街。
地元で被災された方々がこちらに入られて皆さんで力を合わせて頑張ってます。
お父さんもずっとたい焼き焼いて…。
私はもう何十年ってやってます。
何十年たい焼き。
そっか〜。
熱っ!熱っ!全て地元の人たちに親しまれてきた店ばかり。
これも元祖佐藤ちゃきん。
かわいい絵。
ちゃきん屋さんですか?・はいそうです。
1個買ってもいいですか。
こんにちは。
これ石巻名物なんですか。
上質の小麦粉を使った薄皮であんこを包んだ和菓子です。
(佐藤)お口に合いますか?もっちもち!あホントだ。
あんも塩けがきいて。
うん歯応えがいい。
石巻の名物を堪能した2人。
食材について尋ねてみました。
これがおすすめよみたいなのってあります?食材で。
食材で?料理を作りたいんですけど。
半島?うん。
島豚とかっていうのはちょこっと聞いてるんですけども。
豚?豚を育ててるとこあるんですか。
何やら珍しい豚がいると聞き牡鹿半島に向かいます。
お!見えた!黒いんだ。
やってきたのは森の中の養豚場。
こちらの豚ちゃんは島豚ちゃんですか?
(久保)はいそうです。
うわ。
うお〜ブーブー言うてる。
ブーブー言うてる。
どういう品種なんですか?島豚っていうのは。
本来の在来種日本の在来種っていうのがこの島豚なんですね。
はあ〜。
(久保)頭数も断然少ないですね。
じゃあホント貴重な豚…。
(久保)ええこれはもともと奄美大島鹿児島。
奄美の…。
(久保)そうです。
全然ここの土地で奄美大島が発想してこないので連想しないですよね。
うお〜近くで見るとすごい迫力。
畜舎の代表久保勇さんが豚を放牧に連れて行くところでした。
2人も手伝います。
上上。
頑張れ頑張れ。
放牧するのは出産を控えた母豚。
こりゃ大変だ。
出産前はやっぱ運動した方がいいんですね。
(久保)そうですね。
人間と一緒だ。
全然何の役にも立たへんかったな俺。
それにしても奄美の豚がなぜ石巻にいるのでしょう。
島豚は小型で成長も遅いため戦後外来品種と交雑が進み絶滅寸前になりました。
久保さんは14年前知人から島豚36頭の飼育を引き受けます。
全く初めての豚だけに飼育は手探り。
一頭一頭細かい健康管理を心掛けました。
今では300頭まで増やし地元を中心に肉を出荷しています。
ある意味絶滅危惧種のような。
(久保)そうですね。
この種を守っていくっちゅうのが大変ですね。
やっぱりこの系統ですね。
そういう豚がいるんですね。
何でも元が…それが残っているっていう事がすばらしいですね。
在来種で400年前からいるっていうとねやっぱ感激しますね。
自然に恵まれた牡鹿半島は豚にとっていい環境。
養豚場が他にないため伝染病の心配も少ないといいます。
これ足元にかき殻がありますけどこれ何の役目があるんですか?土地のカルシウム?
(久保)いやいや豚のカルシウム。
久保さんは骨を丈夫にするため石巻特産のかきの殻をまいています。
これ豚食べるんすか?かき殻。
(久保)ええ食べます。
あそうなんだ。
豚ってかきの貝殻食べるんですね。
何でも食べるね君たちは。
島豚です。
島豚のお肉。
どうぞようこそキッチンワゴンへ。
さあ島豚を試食させて頂きましょう。
もう溶けてなくなるなくなる。
(久保)透明になりますよね。
脂がとろけやすいため口当たりはやわらか。
おすすめはさっと湯がいたしゃぶしゃぶです。
おいしい!これいい脂身してますね。
白身だ白身。
豚の白身の風味で食べれるね。
(久保)白身が甘いでしょ。
すごく甘い。
これ何枚でもいけますよね。
これいっぱい食べれちゃう。
知ってしまうともうやめられないよこれ。
これステーキにしたらむちゃくちゃ食べ応えあるやつですよ。
そうですね。
石巻で守られる伝統の肉分けて頂きました。
今日の旅ね石巻いろんな思いも受け取りましたけど。
3年たってやっとつらいのは少しは前向きになってるのかなと思いますね。
来たかいがあります。
秋の一日。
心躍らせる食材に出会った旅でした。
翌朝。
お披露目会は伊達政宗ゆかりの帆船の前で行います。
生産者の心を忘れない河野シェフ。
石巻の食材でどんなエールを送るのでしょうか。
さあ調理開始!あいけてるいけてる。
まずはかきを清子さん自慢の酒蒸しにします。
あぷりんぷりんが出た!いや〜!うわでかい!おいしそ。
かきのクリーム煮。
続いて生がきを生クリームで煮込みます。
このクリーム煮っていうのはフレンチでよくやるんですか?クリーム煮はいっぱいあります。
海のエキスが丸ごと入った濃厚クリーム煮です。
おお!ものっすごいかき。
かき飲んでるみたい。
ゼラチンを混ぜてかき殻に流し込んだら冷やして固めます。
いいだし出た!更にムール貝はうしお汁に。
身大きいですね。
いい色。
味も濃いよね。
そこにゼラチンを加えると…。
貝尽くしですよね。
はい。
何とフレンチのジュレに変身!養分たっぷりのうしお汁ジュレ。
これを蒸したかきとムール貝にかけて一つにします。
2品目は伝統の島豚をぜいたくに。
ステーキにして肉のおいしさを存分に味わいます。
ここで蒸したかきが登場!ネギと生クリームを合わせて一風変わったタルタルソースに。
まず合わせる事のない。
坂下さんところの畑から頂いてきました。
このなすの皮も使いたいと思いますので。
ゆでたなすの皮とねぎを交互に並べ始めました。
シェフこれ一体何ですか?僕らもついついこう並べるように…。
ソースは島豚の極上の脂をベースに赤ワインビネガーケチャップでまとめます。
わあきれい!何か絵描いてるみたい。
完成です!お〜っしゃできた!すごい豚がこんなきれいに。
3品目の主役は北上川の恵みで育った新米。
震災から3年たってこんなにいい米が取れているんでおいしく炊き上げれたらいいかなと思ってます。
炒めたたまねぎとブイヨンで炊き上げます。
しっかり蓋をして…。
おいしそう!味をちょっと凝縮させて。
焼くとまたやっぱ違いますね。
米にはかきとムール貝を合わせます。
同じ北上の水が育んだ食材をコラボしようという狙いです。
絶対おいしい!ここからが河野流の一工夫。
これ卵つけて…これ何ですか?この中にぽんと放り込めばそうめんです。
なぜそうめんを衣に…。
あ!栗ね。
秋らしさをこう出すと。
3品目のモチーフはどうやら秋の石巻。
稲穂も素揚げにして盛り付ければ季節感たっぷり。
いがぐり型ライスコロッケの出来上がり!秋らしい一品になった。
完成?完成。
いよいよ生産者を招いてのお披露目会。
できましたお待たせしました〜。
今日はありがとうございます。
どうも〜。
はいどうぞ。
(清子)すごい!
(坂下)すごいな隆なこれ。
じゃあシェフこちらの料理は。
長面浦のかきとムール貝のゼリー寄せ。
きました!長面浦。
最初は印象派の絵のような淡い色彩のひと皿。
入り江に映える山を緑のトマトで表現。
かきとムール貝を包む2種類のソースから豊かな海の香りが漂います。
下にねクリームが入ってますね。
クリームはかきをピューレにして生クリームで煮たものです。
(隆)ああ下にね。
ありますあります。
(坂下)こういう料理もできるんだな。
(清子)おいしい!おいしいですか?
(清子)うんおいしい。
お隆さん。
うまい!お〜!うまい出ました。
うま〜い!隆さんそんなキャラでしたっけ?昨日。
何かお父さんと飲んできたんじゃないの?一個テンション上がって。
かきもおいしい。
下の濃厚なクリームとね。
もうホントにかき…かきだ!っていう感じがしてね。
何かね上のジュレがさっぱりで下の白いのが何か濃厚な…。
(清子)濃厚だね。
最高の味です。
でもこれはねお父さんがこうやって育てたかきだからこそおいしいんですよ。
うれしいですね。
うれしいうれしい。
もうホントに…。
こんなねいいだしの出る貝あんまりないんですよ。
これから悪者と言わないようにする。
(隆)ムール貝好きになってる。
はい失礼します。
続いて2品目。
何でしょう。
さあ何でしょうですよこれね。
周りがアートのような皿がきましたが。
(清子)へえすごいおしゃれ。
河野シェフの真骨頂。
皿の上にモダンアートが描き出されました。
ステーキを囲むソースや野菜の食感も楽しい一品です。
久保さんがねいつも薄いのしか食べた事ないって言うからしゃぶしゃぶとか。
まずは願いをかなえてあげたいなってね。
一生懸命作られたのにそういうお料理食べた事がないって言われたので。
うんやっぱ肉やわらかいですねでもね。
(清子)ねえホント。
(隆)かきと肉が合います。
合います?良かった。
(久保)かきを使ったソースは初めて食べました。
おいしかったですよすごく。
この豚がかき食べてますからね。
肉の脂身がちょっとすごい…甘いんですね。
ありがとうございます。
ありがとうございます。
(清子)こんなおいしいの食べた事ないもんな。
来るまで知らなかったです。
幻の豚がこんな所にあるとはって。
フィナーレは日本画のように石巻の秋を描いたひと皿。
なすとかきの濃厚なペーストソースで頂きます。
カリッとした衣の奥からふるさとの味があふれ出ます。
(大内)ああ〜。
豪快に。
(大内)豪快に御飯が出てきました。
貝がいっぱい入ってますよね。
(清子)びっくり。
なかなかこんなに使えないですよね。
お店じゃ大変な事になっちゃう。
(清子)すごいおいしい!あ〜良かった。
(清子)こんなふうにねかきもムール貝もね御飯の中に入ってこんな…。
同じ川の恵みですからね。
かきとのコラボレーションがすごいおいしい。
ホントに雄大なる北上川の恵みがたくさん混じってる。
マリアージュしてました?合いますねホントに。
もとがいいから…。
それ一番大前提ですよねでもね。
お米の味がおいしいよ。
お米もね今年もたくさん実ったので。
(大内)まず震災で津波になって…おいしかったですか。
自分たちのまず苦労もあったからだから我々の汗がミネラルとして田んぼに入ったのかなって感じでした。
でもその震災を乗り越えたからでも出る言葉ですよね。
今はまたもう少し前に進みたいって気持ちがなおさら強くなってお父さんと息子に元気をもらいながらね。
お父さんと息子さんがかきをやるぞっていうのはやっぱ大きな事ですか。
そうですね。
早く一人前になってもう全権限をおやじから奪うって…。
むっちゃにらんでる。
(笑い)ここにきてね息子にこんな事言われるとは意外でしたね。
やる気が出たって事ですよね。
ねえホントですよね。
でもこうやってね喜んで頂ける顔を見ると僕らも元気が出ますね。
うんホントに。
で皆さんのね笑顔が何か今日見れたんでうれしいです。
お母さんには20年前からの夢があるからそれを追っかけて下さい。
ハイキングできるようにね。
前向いて行くんだっていう思い気力がすごく伝わってきました。
皆さんどうもありがとうございました。
ありがとうございます。
ごちそうさまでした。
(拍手)今夢を取り戻し一歩ずつ歩む石巻の生産者たち。
お母さん行かないの?私行かない。
いつも待ってる側?うん待ってる側。
秋の光がふるさとの海を田んぼをそして心を温かく包んでいました。
2014/11/25(火) 15:15〜16:00
NHK総合1・神戸
キッチンが走る!「実りの秋 豊穣(じょう)の里ふたたび〜宮城・石巻市〜」[字]

創作フランス料理の河野透が宮城県・石巻市を訪問。震災からよみがえる名産「かき」「宮城米」「豚肉」などの食材を生かしてふるさと再生に奮闘する生産者にエールを送る。

詳細情報
番組内容
キッチンワゴンは初めての宮城県を訪問。山海の恵みあふれる石巻市で旬の食材を探索する。東日本大震災から3年半。石巻の人々は「食の王国」復活を誓い歯を食いしばって逆境を乗り越えてきた。よみがえった「かき」「宮城米」、そして特産の「豚肉」などみちのくの味を堪能しながら、ふるさと再生に奮闘する生産者たちにエールを送りたい。旅人、フランス料理の名手・河野透が繊細な中にも力強さを秘めた創作料理を披露する。
出演者
【出演】フランス料理…河野透,【リポーター】杉浦太陽,【語り】高橋克実

ジャンル :
バラエティ – 料理バラエティ
趣味/教育 – 旅・釣り・アウトドア
情報/ワイドショー – グルメ・料理

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