「清江龍門を下る
絶壁尺土無し
長風高浪に駕す
浩浩太古自す」
唐の詩人李白杜甫白楽天らも愛した場所である
石窟は南北朝時代に北魏が作ったものだが北魏滅亡後も細々と造営が続いていた
再び最盛期を迎えるのは唐の第3代皇帝高宗の時代である
龍門・西山にある「西山双窟」
釈迦牟尼像と弥勒菩薩像が並んでいる
これは高宗とそのきさき・武照がともに天下を治めていることを表している
宮中の女官であった武照は高宗に見初められ皇后となったが夫が病弱だったためその政を補佐した
武照は政治的センスに優れ低い身分の者でも積極的に登用した
後に玄宗皇帝に仕えて活躍する優秀な官僚たちを見いだしたのもほかならぬ武照である
675年武照は巨大な盧舎那仏を開眼させる
こののち武照は女帝への階段を駆け上がっていくのである
2014/12/11(木) 22:54〜23:00
テレビ大阪1
「中国世界遺産ものがたり」〜悠久の旅人たち〜[字]
#324 龍門石窟