<木曜劇場>ディア・シスター #09【最後の約束】 2014.12.11


(葉月)私の人生裏で操ってたってこと?
(美咲)違うよ。
(永人)いいかげんにしろよ。
俺は子供の父親が誰だろうと美咲と美咲の子供を守ってく自信がある。
(貴子)子供って?
(永人)姉さん。
(宗一郎)貴子。
この子が生まれたらやっと自信持って生きていけるような気がしてるんだ。
死ぬまでにしたい10のこと。

(永人)どこ行くの?健診だよ。
産婦人科の。
(永人)えっ?次性別分かるって言ってなかった?うん。
かもね。
(永人)あっ。
行く行く。
ちょっと待って。
俺も行く。
えっ?
(ぶつかる音)
(永人)痛っ。
小指痛え。
ああ。
何だよ。
ここボード置いたでしょ。
落ち着け。
(永人)痛え。
もう。
(永人)うわぁ。
こんなはっきり見えんだ?
(高橋)フフフ。
そうよ。
(永人)カワイイ。
何か今日すごい動いてる。
ハチが来て興奮してるのかな?
(高橋)早くお父さんに会いたいのね。
あっ。
(高橋)生まれてくるまで絶対とは言えないんだけど女の子だな。
女の子?
(永人)女の子か。
(永人)ちょっと古風で女の子らしい名前がいいな。
「はるか」とか「ことね」とか。
うん。
(永人)「すず」あっ。
「もも」もあった。
ああー。
(永人)落としましたよ。
(子供)ありがとう。
(女性)ありがとうございました。
(永人)バイバーイ。
美咲。
今度の大会で優勝したらさ…。

(倒れる音)
(女性)すいません。
やっぱいいや。
練習行くね。
気を付けて帰れよ。
うん。
(葉月)おっ。
ちょっちょっ…。
すごいすごい。
あっ!お姉ちゃん。
何やってんの?
(葉月)ああ。
美咲。
大丈夫大丈夫。
懐かしい。
でもさこのときはさ「死ぬまでに」なんていっても全然現実味なくてさ。
ただ大人になってやりたいこと書いただけだったよね。
そうだね。
今書いたら全然違うんだろうな。
でもあのノートに書いたことがそうなんじゃないの?ねえ美咲。
女の子だったよ。
えっ?赤ちゃん。
えっ?性別分かったの?うん。
たぶんね。
えーっ。
楽しみ。
女の子か。
うん。
いやぁ。
あっ。
でもさ。
うん?もし将来妹ができても葉月とか美咲とかいう差別的な名前だけは付けないであげてよね。
差別的?どこら辺が?えっ?だって「美しく咲く」と「葉が落ちる月」だよ。
8月生まれでもないのに適当過ぎるでしょ。
「葉が落ちる月」って何?「稲穂が張る月」で葉月でしょ?うん?だから「稲穂が張るときのようにすくすく育て」って意味だよね?あと旧暦だと8月だけど新暦だと10月頭まで指すってお母さん言ってたよ。
嘘でしょ?ちょっと。
私30年間ずっと誤解してた。
何でお母さんに聞かないかな?だってそんな答え返ってくると思わないじゃない。
ってかお姉ちゃんってさそういう勝手な思い込みで人生の半分ぐらい損してそうだよね。
ちょっと。
笑い事じゃないわよ。
何で分かってたんだったら教えてくれないのよ?えーっ。
ってかそれ超笑えるね。
ああー。
お姉ちゃんといるとめっちゃ笑えるわ。
っていうかさあんたちょっとちゃんと食べてる?食べてるよもう。
ってかね毎日自炊してるからねちょっとは料理うまくなったんだよ。
そっか。
うん。
でもさそろそろ帰ってこない?もう少しだけね。
ハチ。
大事な大会控えてるし付いててあげたいから。
そっか。
よいしょ。
何?うん?まあホントは就職祝いのつもりだったんだけどちょっとタイミングずれちゃって。
靴。
えっ?カワイイ。
ありがとう。
えっ?こちらこそ。
えっ。
超カワイイ。
これ。
うれしかった。
単純。
えっ?悪い?別に。
ねえ。
これ履きたい。
ちょっと。
ちょっと待って。
はいはいはいはい。
ここ開けんだ?開けて開けて。
中身取った?よいしょっと。
ごめん。
ああもう。
もうこの辺でいいよ。
永人君によろしくね。
うん。
(作業員)おい。
おっさん。
おい。
危ねえよおい。
・すいません。
(作業員)さっさと歩けよ。
待って。
お…お姉ちゃん。
あの人。
ほら。
(作業員)おい。
しっかりね。
渋川さん!?
(作業員)どうぞ。
お通りください。

(ドアの開く音)あのう。
渋川さん。
(渋川)七重ちゃん。
(渋川)申し訳ない。
(渋川)どうしても金が必要で。
本当に申し訳ないことしました。
金は一生かかっても返します。
このとおりです。
お母さん。
許すことないよ。
そうだよ。
渋川さん。
あなたのやったことはれっきとした犯罪なんですよ。
そうだそうだ。
(渋川)重々承知しています。
ですから警察に突き出してください。
七重ちゃんにはいろんな嘘を言ったけど孤独な独り暮らしだったのはホントです。
家で暮らそうが刑務所で暮らそうが大した違いはない。
どうぞ突き出してください。

(渋川)七重ちゃん?
(和子)それで?どうなったの?分かんない。
後は2人で話してっていって別れたから。
(和子)ふーん。
そっか。
痛い痛い痛い。
(広瀬)ごめんなさい。
あっ。
おはようございます。
えっ?広瀬さん?えっ?もしかして一緒に来たの?やだ。
もう。
言ってよ。
(和子)だって葉月とのジョギングはガールズトークタイムでもあるから少し離れててって言ったの。
何か用?
(広瀬)いや。
後ろ向きに走ってたから気が付かなかったんだよね。
(和子)何それ?ねえ。
そういえば和ちゃんちに挨拶行かれたんですよね?
(広瀬)はい。
(和子)それがさカッコつけた男だっつってお父さん怒っちゃって。
えっ?
(和子)今慌ててキャラ変更中。
(広瀬)先帰ってるね。
(和子)うん。
(広瀬)じゃあ失礼します。
どうも。
(広瀬)バイバイ。
(和子)バイバイ。
(和子)うわ!?愛されてるね和ちゃん。
(和子)いや。
ホントは気が小さいの。
それを隠すためにカッコつけちゃってんだから。
ふーん。
そうなんだ?でも葉月みたいに愛され下手にならないように気を付けてはいるけどね。
私って愛され下手?
(和子)えっ?いや。
そうでしょ?じゃなきゃあんないちずに思ってくれてる人からのプロポーズ蹴るとかないでしょ?うん。
(貴子)あの子と結婚するの?
(宗一郎)いや。
(貴子)でもあなたの子供を妊娠してるんでしょ?認知も援助もしてほしくないそうだ。
(貴子)私たちの人生散々狂わせといてどこまで勝手な女なのよ。
(宗一郎)貴子。
俺たちの離婚は彼女とは関係ないだろ。
(貴子)何言ってるの?私の人生はあの日から止まったままよ。
あの子のせいで全てが狂ったのよ。
付き合ってもらってすいません。
何か一人で来るのちょっと勇気なくて。
(陽平)何言ってるんですか?俺は勝手にデートのつもりなんで全然気にしないでください。
はい。
(陽平)へえー。
(亮)来たわね。
あっ。
(アシスタント)すみません。
(陽平)大丈夫ですか?大丈夫ですか?
(亮)うーん!ご無沙汰してます。
(亮)やだ。
あんた。
こんないい男と付き合ってんの?
(陽平)初めまして。
萩原です。
(亮)いい男ね。
ねえねえねえ。
お友達に同じようなタイプいらっしゃらない?
(陽平)いないっすね。
(亮)うーんもう。
こっちよ。
来て。
(亮)これよ。
あっ。
これって。
(亮)そう。
あんたのデザインしたドレスよ。
(陽平)「葉月」っていうんですね?
(亮)そう。
(陽平)「りんとした美しさの中に見え隠れする未来への不安と恐れ」
(陽平)「それらを補って明るい希望へと導く艶やかなロングトレーンのスカートが特徴のクラシカルなドレス」
(亮)最後の1枚がどうしても思い付かなくて。
悔しいけれどあなたのデザイン使わせていただいたわ。
あのう。
こんなにすてきに作っていただいてホントに感激です。
いい思い出になりました。
ありがとうございました。
何寝ぼけたこと言ってんのよ。
次は自分で作るのよ。
もう。
鈍い子ね。
うちに戻ってきてドレスのデザインをしろって言ってんの。
やるの?やらないの?どっち?やります。
やらせてください。
(永人)何かすげえいい匂いすんだけど。
フフフ。
(永人)何作ってんの?何だ?
(永人)うん?分かった。
おっ。
「勝負に勝つ」でカツ丼だ。
当たり。
よく分かったね。
あした絶対勝ってよ。
これ食べたら優勝間違いないっしょ。
(メールの着信音)あっ。
ねえ。
ハチ取って。
誰?お姉さん。
おっ。
何だって?えーとね。
「初めて私のデザインが形になりました」「デザイナーの見習いとして仕事もさせてもらえることになりました」「やっとここまでこれたよ。
頑張るね」おっ。
すげえ。
えっ?ちょっと見て。
「葉月」だって。
めっちゃ奇麗じゃねえ?何番?
(永人)12番だからまあ早くて11時かな。
じゃあ私やっぱりどっかで時間つぶしてこようかな。
(永人)それがいい。
あったかいとこいろよ。
うん。

(アナウンス)受け付けを済ませた選手の皆さんはスケートパーク内選手控えテントに集合してください。
行かなきゃ。
(永人)うん。
頑張って。
(永人)うん。
行ってくる。
うん。
じゃあね。
(永人)じゃあね。
(貴子)《あの子のせいで全てが狂ったのよ》
(宗一郎)貴子!ちょっ。
おい。
宗一郎さん。
(宗一郎)何やってんだ?
(貴子)放して。
放してってば!
(宗一郎)こんなことやって何になんだ?
(貴子)あの子だけ幸せになるなんて許せないのよ!
(宗一郎)おい。
あっ。
うわっ。
(悲鳴)
(男性)大丈夫ですか?宗一郎さん。
宗一郎さん。
やだ。
誰か!誰か!
(西園寺)俺はこの大会のスポンサーだからさ。
(真智子)へえー。
すごいですね。
(優子)ああ。
あの人10点やん。
(西園寺)ユメを建てる。
西園寺建設。
ハハハ。
(桑名)おう。
(永人)おはようございます。
(桑名)調子は?
(永人)ばっちりっす。

(アナウンス)間もなく開会式が始まります。
選手の皆さんはパークに集合してください。
(メールの着信音)
(メールの着信音)びっくりマーク多過ぎ。

(桑名)永人。
楽しんでいけよ。
(永人)はい。
(西園寺)ほら。
俺この大会のスポンサーだから。
(真智子)分かったから。
(仁美)おいしい。
(優子)あの人残念。
5点やん。
(西園寺)ああー。
(DJ)毎度。
お疲れちゃん。
(真智子)次次。
始まりますよ。
(DJ)続きましてネクストいっちゃいましょう。
(DJ)エントリーナンバー12番。
櫻庭永人の登場です。
今度こそ悲願の優勝を。
ビクトリーちゃんを物にできるのか?見せていただきましょう。
よろしくちゃん!
(西園寺)西園寺だから。
スポンサーの。
(仁美)おいしい。
(真智子)いけ!頑張れ!・
(ドアの開く音)
(歓声)奥さんのことこんなに追い詰めてたなんて知らなくて。
(宗一郎)美咲のせいじゃないよ。
私のせいだよ。
私が宗一郎さんの人生めちゃくちゃにしたの。
だからもう二度と迷惑掛けないって決めてたのに。
お前と外泊騒ぎを起こす前から貴子とは離婚の話し合いをしててな。
ただあの騒ぎの後「やっぱりやり直す」「一緒に静岡に行く」って言いだして。
結局離婚を先延ばしにしただけだったけど。
卒業式の日のメールは深沢が削除してくれてよかった。
あんときお前に会ってたらもっとひどいことに巻き込んでた。
色々しつこくしてすまなかったな。
すっかり嫌われちゃったな。
嫌いになんかなってないよ。
私の中の宗一郎さんは今も出会ったころのまんまだよ。
穏やかで繊細で。
いつも私のつまんない悩み真剣に聞いてくれる優しい宗一郎さんのまんまだよ。
もうハチのとこ戻るね。
じゃあね。
貴子とは子供ができなくてな。
だからお前と一緒に育てたかったんだ。
お前と人生やり直したかった。
美咲?美咲!美咲!美咲!誰か!誰か来てください!美咲。
美咲!
(七重)美咲。
(七重)あんたどうしたの?何があったの?うん?
(看護師)今は薬が効いています。
(七重)美咲。
美咲。
(岩本)美咲さんの病名は全身性エリテマトーデス。
免疫が外敵ではなく自分の体を攻撃するようになることで全身に様々な炎症を引き起こす病気で美咲さんは7年前に発症して以来継続的に治療を受けています。
7年前?そんな前から?
(岩本)病状は二十歳から22歳のときが最もひどく二度にわたって数カ月入院しました。
その後も1年間は日々の生活を制限されるつらい治療が続きましたがそんな中今回の妊娠が判明したわけです。
(岩本)産婦人科の高橋先生です。
妊娠自体は至って正常な妊娠でした。
ただこのSLEという病気は妊娠出産によってそれまで落ち着いていた病状を悪化させてしまう可能性があるんです。
はあ。
そうですか。
それであのう。
今のあの子の状態はどうなんですか?命に別条があるってことじゃないんですよね?
(岩本)ええ。
今のところは。
(七重)「今のところは」って。
命に関わるようなことがこの先あるってことですか?最悪の場合胎児が死亡することや母体が危険にさらされる可能性もあります。
ああ…。

(永人)兄貴。
(宗一郎)永人。
(永人)美咲は?
(宗一郎)病室で眠ってる。

(永人)美咲。
・永人君。
(永人)お姉さん。
(永人)俺が悪いんです。
美咲との約束を破ってでもお母さんやお姉さんに言うべきなのか毎日のように葛藤してました。
その決断ができないうちにこんなことになってしまって。
ホントにすいません。
永人君のせいじゃないよ。
悪いのは美咲。
(七重)葉月。
だってそうじゃない。
こんな大変なこと何年も一人で抱え込んで。
出産することだって一人で決めちゃうし。
周りの人の気持ち何にも考えてないじゃない。
何で…。
何で言ってくれなかったのよ。
寂し過ぎるよ。
先生はケガの方は大丈夫なんですか?
(宗一郎)はい。
(七重)でしたらもうお帰りになっていただけませんでしょうか?娘には私たちが付いてますんで。
どうかもう。
お姉ちゃん。
あっ。
美咲。
あんた病院で倒れたのよ。
覚えてる?あっ。
そっか。
あっ。
あっ。
ああー。
病気のこと聞いたよ。
ホントに産むつもり?当たり前だよ。
えっ?お姉ちゃんひどいよ。
あんなに喜んでくれたじゃん。
私だってこんなこと言いたくないわよ。
でもあんたが死んだらどうしようもないじゃない。
死なないよ。
あんたの意思でどうこうできる問題じゃないのよ?分かってる。
でも死なないよ。
死にたくなんかない。
この子無事に産んで一緒に生きていくのが私の夢なの。
これは生きていくために自分で選択したの。
病気になってからしばらくは入退院繰り返してて日常生活も制限されてかなりきつかった。
でもねこの子授かってから景色が変わったの。
初めて未来が見えたの。
希望が持てたの。
だからお願い。
産ませて。
美咲。
もし万が一のことがあったら頼れるのはお姉ちゃんしかいない。
あのノートはね生まれてくる子供の未来を考えて書いたの。
だから子供のためにもお姉ちゃんにはどうしても幸せになってほしかった。
でも理由がどうであれ人の人生を変えようとするなんて最低だよね。
ホント…。
ホントにごめんなさい。
美咲の子供の未来と私の幸せ。
どう関係があるの?だって不幸だなと思ってる人よりも幸せだなって思ってる人に育ててほしいから。
じゃあ仕事辞めさしたのは?まあ元婚約者と浮気相手がいる職場なんて精神衛生上よくないのは分かってるけど。
でも公務員の方が収入も安定してるし子育てしやすくない?でもやりたいこと我慢していい暮らししてる人よりも生活ぎりぎりでもやりたいことやってる人の方が私は尊敬できるから。
あんたには色々仕掛けられて散々振り回されて腹も立ったけど。
考えてみたら全部自分で答え出してんだよね。
うん?婚約破棄したのも。
萩原さんとのことも。
区役所辞めようとしたことも。
全部自分で決めたことなの。
だから後悔してない。
おかげでホントに夢がつかめたしね。
ありがと。
お姉ちゃん。
もう。
あんたはさいちいちやり方がめちゃくちゃなのよ。
他に思い付かなかったんだもん。
子供がさ生まれたら少しは落ち着くのかな?うーん。
早く見てみたいな。
美咲がお母さんになったとこ。
私も見てみたい。
(七重)美咲。
お母さん。
美咲。
気分は?痛いとこない?大丈夫。
うんうんうん。
ごめんね。
心配かけて。
バカ。
いいのそんなこと。
ごめんね。
いいのいいの。
あっ。
お待たせ。
永人君。
ごめん。
しばらくいられるかな?
(永人)はい。
大丈夫です。
私母のこと送ってから着替えとか必要なものを揃えて持ってくるから。
(永人)分かりました。
あっ。
あと鍵借りてもいいかな?永人君ちの荷物ももう持ってきちゃうわ。
(永人)あっ。
じゃあすいません。
こっちは大丈夫なんでゆっくり行ってきてください。
ありがとう。
お母さん。
行こう。
優勝したの?すごい!おめでとう。
表彰式終わって兄貴の留守電聞いたとき心臓止まるかと思った。
顔見るまで生きた心地しなかったよ。
ごめんね。
無事でよかった。
ホントよかった。
ごめん。
大好きだよ。
私もだよ。
美咲。
うん?結婚しよう。
美咲のことも子供のことも俺が守るからずっとそばにいさせてほしい。

(すすり泣く声)
(看護師)お一人で大丈夫ですか?
(陽平)葉月ちゃん。
あいつは?萩原さん。
お願いがあります。
(岩本)検査の結果数値の方は落ち着きました。
(七重)ああ。
よかった。
(岩本)ですがまた再燃する可能性もあります。
今度再燃したらご本人だけではなくおなかのお子さんも命の保証はありません。
ですのでこの先は今まで以上に安静にしなければなりません。
私と母で責任持ってやります。
(岩本)お大事に。
うん。
痛っ。
あっごめん。
触っちゃった。
大丈夫大丈夫。
(七重)よかった。
(香織)葉月ちゃん。
そこ盛り付けて。
痛てて…。
(陽平)ごめん。
ごめんごめん。
(香織)ちょっと陽平。
もう邪魔。
(峻介)ああ。
全然違うじゃん。
もっと丁寧にやれよ。
お前。
(統太)そう?
(峻介)えっ?順番全然違う。
(3人)来たよ。
(直尚)来た?来た。
来た。
・来た来た来た来た。
こんにちは。
(政虎・輝虎)来て来て。
すごい!えっ?わあ!すごい。
(輝虎)美咲ちゃん。
退院おめでとう。
(一同)おめでとう!イェイ!ありがとう!
(直尚)ほら。
ほら。
渡す。
(景虎)どうぞ。
あっ。
ありがとう。
わあ!奇麗。
(政虎)退院おめでとうございます。
ありがとうございます。
おっ。
(輝虎)はい。
えっ?あっ。
お手紙。
読んでもいい?
(輝虎)いいよ。
「美咲ちゃん。
退院おめでとう。
大好きです」かわい過ぎる!ありがとね。

(七重)こんにちは。
あっ。
お母さん来た。
(七重)どうも。
本日はありがとうございます。
(陽平)いえいえ。
(七重)どうも。
それでね私も何か作ってこようと思って。
あれ?ああもう。
何してんの?早く。
(渋川)お邪魔します。
(七重)はいはいはいはいはい。
ちょっと。
お母さんどういうこと?罪を憎んで人を憎まずってね。
じゅうぶん反省してるし孤独な者同士助け合って生きてくことにしたの。
渋川さん。
それここに置かしてもらったら?
(陽平)手伝いますよ。
(七重)いやぁ。
こんなしゃれたレストランにこんなもん持ってってもあれかなと思ったんだけど。
(香織)わあ!赤飯におはぎ。
(陽平)うまそう!
(直尚)じゃあこれも一緒に並べさせてもらおうか?
(香織)そうね。
峻介君統太君。
お皿に盛ろうこれ。
(統太)はい。
(峻介)はい。
皿持ってきます。
(渋川)じゃあ僕はこれで。
(陽平)えっ!?もうお帰りですか。
(渋川)いや。
僕はただの荷物持ちなんで。
じゃあパーティー楽しんで。
(七重)うん。
ありがとね。
夕飯までには帰るから。
(渋川)ああ。
それじゃあ失礼いたします。
(陽平)どうも。
ありがとうございました。
(香織)はい。
じゃあ準備しよう。
はいはいはい。
持ってこい持ってこい。
はい。
おいでおいでおいで。
ちょっと。
一緒に暮らしてるの?
(七重)そうよ。
「そうよ」って!?お姉ちゃん。
お姉ちゃん。
もうしょうがない。
お母さんの好きなようにさせてあげなよ。
(七重)そうそう。
心配しないでよ葉月。
何があっても後悔しないから。
お酒付き合わないからね。
えっ?それは付き合ってよ。
いやいや。
(七重)あんただって好きじゃない。
(香織)はいみんな。
席に着いて。
始めよう。
(七重)美咲。
ほらあんた。
立ってないで座って。
どこどこ?どこ座ればいいの?
(陽平)美咲ちゃんの退院を祝って。
乾杯!
(一同)乾杯!ありがとう!
(七重)ああ。
どれもおいしそうね。
早速頂いちゃってもいいのかしら?
(陽平)どうぞどうぞ…。
(香織)じゃあみんな食べて。
(一同)いただきます。
(陽平)うん?
(香織)バカ!
(一同)うん?えっ?
(陽平)ああ。
(陽平)あのあの。
みんなにはもう言ったんだけどさ。
うん?
(陽平)あのう。
俺たち結婚することになったんだ。
(七重)えっ!?ホント?お姉ちゃん。
うん。
まあものすごく遠回りはしたんだけど何とかやりたい仕事にも就けたし。
将来のこと前向きに考えられるようにもなったし。
それにさ美咲が予約してくれたイブの式場?うん。
もったいなくてまだキャンセルしてなかったんだよね。
(七重)あっあっ…。
葉月。
えっ?じゃあさイブに結婚式?うん。
えっ?すごい。
っていうかもうすぐだよ。
大丈夫?準備。
間に合う?ああ。
準備っていってもホントにシンプルな式にするつもりだし。
まあここにいるみんなに見届けてもらえればそれで十分だから。
(七重)葉月。
ドレスは?ドレスドレス。
作るよ。
えっ!実はさもう作ってんだよね。
えっすごい!すごいねお姉ちゃん。
ちっちゃいころからの夢かなったじゃん。
よかったねお姉ちゃん。
ありがとう。
ありがとう。
おめでとうねホントに。
(七重の泣き声)えい!
(陽平)あっ!?何だ?お前。
幸せにしなかったら一生恨むよ!お兄ちゃん。
(陽平)そんなことお前に言われなくたってさ。
お兄ちゃん?お兄ちゃんでしょ。
っていうか2人が結婚したらさお兄ちゃん2人とお姉ちゃん1人とあとこんなカワイイおいっ子ができるんでしょ。
幸せ過ぎる!
(陽平)お兄ちゃんか。
いい響きだな。
あんたってホント単純だよね。
大丈夫。
お姉ちゃんも相当単純だから。
ちょっと。
(陽平)ねえねえ…。
もう1回もう1回。
もう1回言ってみて。
えっ?何?えっ?お兄ちゃんって?お兄ちゃん?はいはい。
もう1回もう1回もう1回。
えっ?何?おじいちゃん?おじいちゃんっつったっろ!今お前。
えっ?今言った?私。
おじいちゃんじゃねえよおい。
びっくり。
おじいちゃんって?
(七重)ちょっとあんた。
お母さんって呼んでみなさいよ。
(陽平)はい。
(七重)ほら。
早く。
(陽平)お母さん。
(七重)もう1回。
(陽平)お母さん。
(七重)フフッ。
もう1回。
(陽平)おふくろ。
(峻介・統太)店長!おめでとうございます!
(陽平)お前。
お前こっち向けたろ。
お前今。
(峻介)向けてないですよ。
(陽平)危ないから。
すごいね。
(七重)もう飲んじゃうぞ。
よかった。
(七重)おふくろ。
ウフフ。
よいしょ。
ああ。
忘れてた。
あんたにはまだ死んでもらっちゃ困るんだけど。
言っとくけどさ小学校のときに貸した『セーラームーン』のカチューシャまだ返してもらってないからね。
あと『SLAMDUNK』も。
何だっけ?あとミスチルのCDも。
あとPRADAのリュックも。
あれも全部返してもらってないからね。
はいはい。
あんたの子供さだいたい養子にするなんて冗談じゃないわよ。
あんたの子供なんてどうせわがままで人の言うこと全然聞かない子供に決まってんだから。
母親ならちゃんと責任持って子育てしなさい。
うん。
長生きして娘が幸せになるところ見届けないと。
うん。
死んだら絶対に許さないからね。
私が絶対に死なせないから。
2014/12/11(木) 22:00〜22:54
関西テレビ1
<木曜劇場>ディア・シスター #09[字]【最後の約束】

美咲は永人に「次の大会で優勝したら」と言われかけ…。一方、葉月はRYOのドレス展示会で意外な物を目にする。そして、永人の応援に来た美咲の背後に人影が…

詳細情報
番組内容
 美咲(石原さとみ)は産婦人科へ健診に行く。次は性別がわかるかも、と聞いていたことを思い出した永人(岩田剛典)は、「一緒に行く」と言って大慌てで支度する。子どもの名前を考え始める気が早い永人に、「自分の子どもみたい」と言って笑う美咲。すると永人は、「俺はそのくらい大事に思ってる」と返し「今度の大会で優勝したら…」と言いかけるが…。
 宗一郎(田辺誠一)は、別れた妻の貴子(音月桂)と会っていた。
番組内容2
美咲が妊娠したことを知った貴子は、「自分の人生はあの子のせいで全てが狂った」と憤る。
 一方、葉月(松下奈緒)は、クビになったドレス工房「RYO」の展示会に招待される。ひとりで行く勇気がない葉月は、陽平(平山浩行)を誘う。会場には「RYO」オーナー兼デザイナーの柴田亮(鈴木一真)もいて、そこで葉月は、意外なものを目にする。
 そんな中、永人が出場するスケートボードの大会が開かれる。
番組内容3
応援に駆け付けた美咲だったが、その背後には怪しい人影があり…。
出演者
石原さとみ 松下奈緒 

岩田剛典(EXILE/三代目 J Soul Brothers) 
平山浩行 
森カンナ
  ●  
田辺誠一
  ●  
堀内敬子
  ★  
片平なぎさ 


スタッフ
【脚本】
中谷まゆみ 

【主題歌】
「Happiness」シェネル(ユニバーサル ミュージック) 

【プロデュース】
中野利幸 

【演出】
田中亮 
平野眞 
関野宗紀 

【制作】
フジテレビドラマ制作センター

ジャンル :
ドラマ – 国内ドラマ

映像 : 1080i(1125i)、アスペクト比16:9 パンベクトルなし
音声 : 2/0モード(ステレオ)
サンプリングレート : 48kHz

OriginalNetworkID:32724(0x7FD4)
TransportStreamID:32724(0x7FD4)
ServiceID:2080(0x0820)
EventID:18954(0x4A0A)

カテゴリー: 未分類 | 投稿日: | 投稿者: