再来年度には安定的に利益を出せる構造にしたいと述べました。
広川町は安政の南海地震で津波が起きた際、商人の濱口梧陵が暗闇の中で稲の束に火をつけ村人を高台に避難させた稲むらの火の故事が伝えられています。
この地震からことし160年になるのに合わせて町の教育委員会は東京の財団法人が実施するジュニア防災検定を町内すべての小学4年生が受けることを決め60人余りが検定に臨みました。
このうち南広小学校では児童が緊急地震速報が出たときにどう行動するかなどを問う問題に取り組みました。
関西各府県、これまでに入っているニュース6項目でした。
関西の選択。
田中キャスターとお伝えします。
今回は食を通じて企業の成長や地域の活性化を目指す取り組みを4回シリーズでお伝えします。
1回目のきょうは日本の食卓に欠かせない調味料、しょうゆです。
日本のしょうゆ発祥の地とされる和歌山県湯浅町。
かつては100軒近い蔵や販売店が集まる一大産地でしたが大量生産を進める大手メーカーに押されて廃業が相次ぎ、今では7軒にまで減少。
和歌山県のしょうゆの出荷量の全国シェアは0.1%足らずにまで落ち込みました。
こうした中、170年余り続く伝統のしょうゆ造りを守るため新しい発想で、これまでにない販路を切り開き、生き残りを図ろうとしている老舗の蔵があります。
販路拡大に向けた取り組みを取材しました。
湯浅町で173年と最も古い歴史を持つしょうゆの蔵です。
昔ながらの手造りの製法を守り続けてきましたがこのところ売り上げは伸び悩んでいます。
この蔵の7代目加納恒儀さんです。
加納さんは、このままでは伝統のしょうゆ造りが立ち行かなくなるのではと危機感を抱いています。
どうすれば伝統のしょうゆ造りを守れるのか。
加納さんが今、取り組んでいるのは海外への販路の開拓です。
この日は地元の特産品を紹介しようと和歌山県が招いた海外のバイヤーたちが蔵を訪れました。
海外の有名レストランや大手スーパーを顧客に持つ腕利きのバイヤーたちです。
バイヤーが注目したのは手間暇かけて造る伝統のしょうゆの造り方でした。
そこで加納さんは造り方を変えずに外国人の食生活に合う形に加工できないかと試行錯誤を続けました。
そして完成させたのがペースト状の食べるしょうゆです。
食べるしょうゆのもとになるのがしょうゆ造りの過程でできるもろみです。
大手メーカーは短期間で大量生産しますがこの蔵では1年半から3年かけてじっくりともろみを熟成させていきます。
しょうゆ本来の風味を引き出すこの蔵独自の手法です。
このもろみを搾るとしょうゆができますがこれを搾らずに、こすことでペースト状のしょうゆに加工することにしたのです。
実際に外国人の口に合うのか。
地元、和歌山で暮らす外国人に肉に塗って試食してもらいました。
この新商品をまず売り込んだのは和歌山出身の移住者が多いブラジルでした。
加納さんは県が現地で商談会を開くと知りブラジルに向かいました。
加納さんはブラジル料理でよく食べられる肉にペースト状のしょうゆを塗る食べ方を提案。
現地のバイヤーの目に留まり瓶詰め100本の輸出にこぎ着けました。
さらに加納さんはこれまで商品価値がないとされていたものにも注目しました。
もろみからしょうゆを搾り出す際に出る搾りかすです。
独特の風味がありますが年間6トンが廃棄処分されていました。
これを有効活用できないかと考えたのです。
売り込んだ先は横浜市の高級ホテルのレストラン。
実は、このレストランでは地方の特産品を使ったメニューの開発を進めていました。
そこに、うってつけだったのがこの搾りかすでした。
シェフは料理を引き立てる隠し味として試すことにしました。
シェフが選んだのはローストビーフです。
牛肉の塊を搾りかすで包んでオーブンで焼きます。
すると搾りかすの酵素で肉が軟らかくなりほんのりとしょうゆの味がしみこんだ一品が出来上がりました。
このレストランでは来年1月からランチの特別メニューとして提供する予定です。
しょうゆって、とても身近なものですけれども、その形を変えることですごく新鮮なものに映りましたね。
伝統という殻に閉じこもるのではなくて長年培ってきたみずからの強みを再発見して新しいニーズをつかんでいく、そこに伝統産業復活のヒントがあるように感じました。
関西の選択、2回目のあすは京野菜を売り込む学生のベンチャー企業の取り組みをお伝えします。
続いてスポーツです。
スポーツは中山さんです。
はじめはサッカーJリーグです。
勝てば逆転優勝に望みがつながる2位ガンバ大阪と敗れればJ2降格の可能性のあるセレッソ大阪。
どちらも大一番でした。
逆転優勝には勝つしかないガンバ。
首位レッズとの直接対決です。
前半はエース、宇佐美を中心に攻撃を組み立てます。
しかし攻めきれずゴールを奪えません。
両チーム無得点の後半長谷川監督が勝負に出ます。
研究されていると宇佐美に代えリンスパトリックに代えて佐藤を投入します。
試合終了直前の43分。
抜け出したのはそのリンスでした。
最後は佐藤。
長谷川監督の采配が的中し待望の先制ゴール。
さらにアディショナルタイムにも途中出場の倉田。
最高の形で首位レッズを破ったガンバ。
逆転優勝の可能性を残しました。
ガンバは大一番に勝って3冠に望みつなげましたね。
2位ガンバと首位レッズの勝ち点の差は2に縮まりました。
一方引き分けたセレッソは17位。
この試合でのJ2降格はなんとか免れましたが厳しい状況に変わりはありません。
J1は残りあと2試合です。
今月29日の土曜日にガンバは4位のサガン鳥栖とセレッソは3位の鹿島アントラーズと対戦します。
続いて、プロ野球です。
阪神のベテラン福原忍投手と福留孝介選手。
9年ぶりの日本シリーズ進出に貢献した2人が来シーズンの契約を更改しました。
リリーフ陣を支えた37歳の福原投手。
42ホールドポイントで初のタイトルとなる最優秀中継ぎに輝き1500万円アップの推定年俸1億2000万円でサインしました。
3年契約の2年目を終えたベテラン福留選手は推定1億5000万円で契約を更改。
開幕直後のけがの影響もあって序盤は苦しみましたがペナントレース終盤には勝負強さを発揮し日本シリーズ進出に貢献しました。
2014/11/25(火) 18:10〜19:00
NHK総合1・神戸
ニュースKOBE発▽元高校球児の夢再び・マスターズ甲子園▽震災ろうそく作り▽気象
▽元高校球児が夢を再び・マスターズ甲子園 ▽震災ろうそく作り ▽我が町CATV・明石ケーブルテレビ ▽関西のスポーツ ▽気象情報 キャスター:田代純、荒山沙織
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番組内容
▽元高校球児が夢を再び・マスターズ甲子園 ▽毎年1月17日に神戸市の東遊園地で行われる震災追悼のつどいでともされる竹灯ろうのろうそく作りが、この日から始まる。 ▽我が町ケーブルテレビ・明石ケーブルテレビ ▽関西のスポーツ ▽県内の詳しい気象情報 キャスター:田代純、荒山沙織
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