(岡本玲)
荒波渦巻くこの海で今日も若者は魚と格闘していた
脱サラして漁師になるためここへやって来たのは今年9月。
挑むのは佐賀関伝統の一本釣り。
その名が全国にとどろく関あじ関さばを釣れるようになって漁師として独立したい
が!修業は甘くなかった
船の上では立っているのがやっと
その上糸は絡むし…
道具も失う
もうボロボロの永倉さんに更に大きな危機が
ええ?終わりって何が!?
始まりました「明日はどっちだ」。
前回に引き続き脱サラ漁師の永倉さん。
そして鉄人ランナーが久々に登場でございます。
さあ永倉さんちょっと…。
また厳しい状況にね。
ボッコボコ言われてましたよまた。
「もう終わりや」と。
何がなんやろうね。
僕今回ちょっとね応援の方に行かせてもらったんですけどもいろんなものをしょってるんですよね。
27歳にして?うん。
今回ねちょっと明らかになると思うんですけどもね。
四国・愛媛と九州・大分に挟まれた豊予海峡。
永倉さんがこの海に出て1か月半。
その修業に暗雲が立ちこみ始めていた
このころ永倉さんは基礎中の基礎釣り糸を海に垂らしオモリを底に当てる訓練を続けていた。
なぜなら魚は海底の起伏に潜んでいるためオモリを底に当ててその起伏がどこにあるのか知らなければ魚は釣れないのだ
しかしオモリを底につけるようにはなっていたものの…
このままでは漁師としてやっていくのは無理だ
そんな時だった
(紀野)ああ〜!俺のストレスの出し方と一緒や。
原因不明だが例年より関あじ関さばが取れなくなってきたのだという
自然に左右される漁の不安定さに永倉さんは将来に対する不安を感じ始めていた
生活の方もだいぶギリギリに
電気代が5,000円以上。
漁協からの補助金月8万円で暮らす身にとってはかなり痛い
もともと釣り好きだった永倉さんは堤防に
食料確保だ
すごいなぁ。
アオリイカがなんとか3杯
ちびっこでごめんやけどな。
いつもおかずを差し入れしてくれるおばあちゃんにお裾分け
こうして助け合っていけば男一人なんとか生きていく事はできる。
がその現状に甘んじてはいられない事情が永倉さんにはあった。
実はここに来る前趣味で釣りをしながら神戸でサラリーマンをしていた永倉さんには将来を考えている彼女がいた
こういう事なんですよね。
が佐賀関へと旅立つ時永倉さんは…収入が不安定な漁師になる事を彼女の恵理奈さんには承諾を得ていなかった。
彼女と一緒に佐賀関で暮らせるかどうか。
それは永倉さんが漁師として一本立ちできるかどうかにかかっている
なるほどねぇ。
とはいえ関あじ関さばがいなくなってはどうしようもない
ますます崖っぷちの永倉さん。
そろそろじゃないですか?
私は今大分県の佐賀関にやってまいりましたけど。
(永倉)おはようございま〜す。
どうも関ジャニの横山です。
お世話になります今日は。
…と張り切ってみたものの果たして耐えられるのか?
で1時間後たどりついた海は…
この荒れよう!
永倉さんが一本釣りに取りかかった
…と聞いたものの永倉さんには返事をする余裕もない
集中せななぁ。
アジサバは相変わらず戻ってこないというが…
釣れといて!
彼女に認めてもらうためにもなんとか釣り上げなければ。
すると!
こりゃ応援に来たかいがあったかも!
というわけで応援のお礼に取れたてのサバをそのまま御飯に!
うわぁすげえ!一番うまい食い方。
(永倉)よかった。
それじゃあ永倉さんの背中をもう一押し!
しかし永倉さんを取り巻く環境は更に厳しいものになっていた
この日も早朝から気合いを入れ港へ向かったものの…
あら!えっ!?
関あじ関さばで身を立てるためにここへやって来たのにどうすればいいのか。
そんな夜。
数少ない若手同士が集まる飲み会で永倉さんは再び漁師として生きる覚悟を問われる事に
そう。
ただの釣り師ならアジやサバにこだわってもいい。
けれど漁師ならばどんな魚でも取って生きていかなければ
そしてこの日から新たな修業が始まった
他の漁師たちもみんなブリに狙いを定め始めたという
この波に乗り遅れているようじゃ漁師とは言えない。
が同じ一本釣りとはいえそのやり方はサバと全く違うらしい
ブリを釣るためには絶えず糸を動かし続けなければならない
しかもブリはサバよりはるかに大きい。
それだけに釣り上げるのにも体力が要るのだ
今は教わった事を無心にやり続けるしかない
すると何やら当たりが…。
ブリか?
いやいません。
が釣れたのはイサキ。
ブリより値段の安い魚だがそれでもオーケー。
釣れてなんぼだ。
すると…
いなくなったはずの関あじまで釣れ始めた
皮肉にも関あじ関さばがいなくなった事で永倉さんの何かが変わり始めた
それは永倉さんがこの佐賀関で一本釣り漁師として生きていくその本当の覚悟を決めた時なのかもしれない
数日後
永倉さんは神戸に残してきた彼女をしばらくはこっちに呼ばない事を決断していた
そして再びあの海へ。
永倉さんは自らの決断でようやく漁師としてのスタートラインに立った。
やがて自分の船を持った永倉さんが関あじ関さばをガンガン釣る日楽しみにしてますよ!
いやぁすごいわ。
絶対ってない仕事やんか。
そうや。
自然相手やしね。
そんな甘い世界じゃない。
もっと腹くくらなあかんと。
相当の覚悟やと思いますよ。
ここでなんと永倉さんがスタジオに来てくれてるという事で…。
(拍手)何か持ってきて頂いて…。
ありがとうございます。
すげえ!これ丼?ワーオ!これはうまそうや!めっちゃええ匂い!大分の名物。
専用のタレにつけて御飯にのせて食べる。
いただきます。
うまそうに食いますね。
(笑い声)身の芯の部分がほんまにしっかりした歯応え。
ガチ食いですね!うまい!そのあとは漁とかどうなんですか?調子は?ブリ何回もやって最近はタチウオ釣りにいったり。
自分で進歩した感覚はありますか?あんまりないです。
そんなんでいっちょまえになったってねぇ。
でも男としたらやっぱり彼女とかおってくれた方が仕事頑張れたりするわけじゃないですか。
そうですね。
漁港行ったらね奥さんが漁師さん…旦那さんの帰りを待ってるんですよ。
一緒にタチウオあげてたり…。
「これおいしいかな?」みたいな。
うわぁ憧れる!それは憧れますね。
今何が必要やと思います?漁師として生きていくために。
やめていかはった人もぎょうさんいてるしそれを続ける事の難しさっていうのは痛感してるんでしっかり働いてそこからの自分の姿を見据えていかないと。
どっぷり骨埋めて頑張ろうという気持ちには固まりました?はい。
是非とも頑張って頂きたいです。
(一同)ありがとうございました。
(拍手)
タイ北部の町チェンマイ。
この小さな町に人生の再起をかけてあの日本人がやって来た。
重見高好さん32歳
長野県売木村という過疎の村をPRする村専属のランナーだ。
いつものように村の名が入ったユニフォームもしっかり持参
この照りつける日ざしの中で挑むのは…
世界9か国からランナーが集まる国際レースだ。
一周3.7kmの湖の周りをひたすら走り続けなければならない。
しかも今回は村や家族のサポートは一切ない。
給水も全て1人で行う
更に言葉も通じない
え〜っとね…ShigemiTakayoshi.Takayoshi?TakayoshiShigemi.
そんな悪条件の重なる海外のレースにあえて挑戦するのには訳がある
かつて実業団で世界を目指したが挫折。
その夢をもう一度と人生をかけて挑み始めたのがウルトラマラソン
これまで険しい山道を100kmも走るレースでは見事ぶっちぎりで…
更に24時間耐久マラソンでは…国内新記録。
そんな重見さんの集大成が…
2つの世界大会に出場し勝つ事だ。
しかし…
(せき)
100km世界大会の切符をかけたサロマ湖マラソンでは暑さに苦しみ6位とまさかの惨敗。
重見さんはまた手痛い挫折を味わった。
が諦めてはいなかった。
来年行われる24時間マラソン世界大会に向けてまた猛練習が始まった
必要なのは…
スタミナはあるで。
うん。
なんとしても世界の頂点にたどりつきたい
そして迎えた猛暑タイでの12時間マラソン
(拍手と歓声)
今回のレース重見さんには明確な目的があった
(会場アナウンス)ゴー!なんや目的?
実はレースに参加しているのは市民ランナーがほとんど。
重見さんが挑むのはその中で一人世界レベルの走りを12時間続けられるかどうか
孤独と闘いながらって事か。
体ちょっと大きなった。
そうやなぁ。
1周目でコースを確認した重見さんはしっかり給水
2周目から早くもトップに立ちいよいよ周りとは段違いのペースで走り始めた
他のランナーたちはもうバテ気味。
熱中症でいつ倒れるか分からないほどだ。
しかし重見さんは一人休まない
夕方になっても独走が続く
そして日没街灯がない道は暗闇に包まれる。
ランナーは暑さに耐えながら闇の中を走らなければならない
あまりの苦しさにランナーたちが休み始めた
そりゃそうやろ。
普通そうやわ。
すると…ここに来て暑さがこたえてきたのか重見さんのペースが落ちてきた
走り続けて8時間もう限界か?
…とその時重見さんが突然ヘッドランプを取り外した
えっ!?
そのまま一人暗闇の中へ。
大丈夫なのか?
なんでなんで?何を追い込んだ?
しかし重見さんはこの暗闇の中で感じる孤独さえ力に変えていた
そういう事か。
すごいね。
思えば重見さんが子供の頃陸上を始めたのは独りぼっちだったから。
走っていればつらい事も忘れられる。
孤独を友とする事が重見さんをランナーとして強くしてきた
独特やなまたこれ。
このレースで重見さんはその原点に立ち戻っていた
(男性)ゴーゴーゴー!
(拍手)
そして終盤いつものように重見さんがペースを上げた
速っ!
猛然とラストスパート
速いなぁ!すげえなぁ!ここへ来てのスピード上げはすごいで。
12時間確かに自分の走りを貫いた
(拍手と歓声)
136kmで優勝。
24時間マラソンでも世界と十分戦えるペースだ
いやぁすごい!
(拍手)
重見さんの手応えは…
次はいよいよ世界大会。
重見さん目指すは頂点だ
やっぱすごいな鉄人!
(拍手)12時間走り終わったあとなのになんか元気に見えたよね。
コメントも力強かったしね。
見据えてるのがすごいですからね。
でもこれ実際出れるんですか?世界大会。
これが世界レベルになるとやっぱりこうなっちゃうんですよ。
(笑い声)久々に巻いてきましたね。
ずどん!出た!おめでとうございます!
(拍手)マジで?世界に売木村が知れ渡るんじゃないですか。
すげえな。
ウルギビレッジがとうとう。
(笑い声)もうすごいでかい話になってきてますよ。
でも今やっぱり重見さん孤独との闘いで不安やと思うねん。
まあそりゃあやっぱりね。
ちょっと応援してもらっていいですか?
(笑い声)弾みになる言葉…。
お願いします!
(笑い声)グッと背中押してくれたと思いますよ。
2014/11/25(火) 22:55〜23:20
NHK総合1・神戸
応援ドキュメント 明日はどっちだ #66[字]
関ジャニ∞が頑張る人々を応援する連続ドキュメンタリー。自信を失いかけた27歳漁師に思わぬ転機が!過疎の村の鉄人ランナーは復活をかけ、タイで12時間マラソンに挑む
詳細情報
番組内容
関さば・関あじが名産の大分・佐賀関で漁師修業を始めた永倉和久さん。伝統の一本釣りの厳しさに加え、原因不明の不漁に苦しむ。そんな時、地元から彼女がやってきた…。一方、過疎に悩む長野・売木村の専属ランナー・重見高好さんが再登場。世界への夢をかけ出場したレースでの屈辱の敗北。そのリベンジにと、タイでの12時間マラソンに背水の陣で挑む。厳しい日差しの異国の地。応援もない中、重見さんは最後まで走りきれるか?
出演者
【出演】渋谷すばる,村上信五,横山裕,【語り】岡本玲
ジャンル :
ドキュメンタリー/教養 – ドキュメンタリー全般
バラエティ – トークバラエティ
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サンプリングレート : 48kHz
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