ゆうどき ▽広がる「墓友」を特集。お墓でつながる新たな絆を見つめる  2014.12.11


生字幕放送でお伝えします山本⇒こんばんは。
「ゆうどき」です。
東京・渋谷は午前中雨が降ってそのあとぱらぱらと。
これからどうなっていくんでしょうか。
平井さん、どうですか。
平井⇒また寒波がやって来そうです。
この間の先週末と同じぐらいの寒気がやって来ます。
また日本海側、大雪に注意と警戒が必要です。
そんな平井さんに週末の天気を知りたいというところにニャンカメが行っています。
相川⇒きょうは、三浦海岸にやってきました。
海からすぐそばこの海岸で、三浦で有名なもの。
ご覧ください、そうです。
大根が、天日干しされているんですね。
ずらっと干された大根その数3000本です。
大根のカーテン状態ですよね天日干ししますとね大根に甘みが増してまいります。
そして、この海で海岸で干すというのも意味がありまして、海からの風が大根にあたると凍らないというメリットがあるということなんですね。
さあ、いきましょう。
これがまさしく三浦の冬の風物詩となっているわけなんです。
4、5日かけて干されたこの大根。
どうなるかと言いますとさあカメラさん走って走って!はい、こちらです、たくあん。
そう、加工されて漬物になるということなんです。
ちょっと1ついただきましょうか。
うん!しゃきしゃき、おいしい。
やっぱり、違いますね。
さあ、この三浦でお天気を気にされている方がこちらです、松本幹夫さんです。
よろしくお願いします。
松本さん大根の天日干しにとってお天気、どうだといいんでしょう。
お天気がよくてね海風が吹いてくれたら最高なんですけどね。
ポイントは2つですね。
天気がいいということと風が吹くこと。
週末どうなるんでしょうか。
スタジオの平井さん教えてください!平井⇒大根にとっては、本当に晴れと風が土曜日、日曜日訪れそうです。
大根がにこにこです。
詳しく見ていきましょう。
あすは曇って風でもそんなに吹きませんが、土曜日日曜日は晴れますから、空気が乾いて、しかも乾いた風が吹きます。
大根はますます甘みが増してくるというふうに思います。
大根ホリデー。
合原⇒全国、ほかにも気になるイベントがあるんですよね。
合原⇒京都の清水寺です。
あす午後2時、毎年恒例の今年の漢字が発表されます。
日本漢字能力検定協会がその年の世相を表す漢字を一般からの投票で選んでいるもので今回でちょうど20回目です。
これを記念して20年分の漢字の展示も行っているということです。
ことしは何になるんでしょうね。
平井⇒週末の天気です。
日本海側、大雪吹雪、そして真冬の寒さになりそうです。
前回の寒波のときに、徳島県山沿い大雪になりました。
今回も徳島県の周辺、瀬戸内は山沿いなどでは大雪に警戒です。
詳しく見ていきましょう。
あすですが降れば雪の目安、寒気が北陸まで南下してきそうです。
北海道近くに低気圧が南下してきますので北海道は猛吹雪になりそうです。
あさって土曜日は西日本に南下します。
四国の瀬戸内側でも雪が降って雪が山沿いに積もることが予想されます。
北陸でも、雪が本格的に降るということで北陸中心に日本海側大雪になるという見込みです、どうでしょうか。
ほとんどすっぽりと、降れば雪の目安の寒気が東日本西日本にも南下してきて日本海側、大雪が続きます。
東日本、西日本も冷え込みが強く0度近くまで下がるところがあるというふうに見られます。
そこで向こう3日間の天気です。
気温に注目しますと、金曜日土曜日、日曜日とだんだん低くなります。
金曜日は東京から西日本、2桁のところが多いです。
土曜日を2桁は東京と名古屋だけです。
日曜日になると1桁です、朝の気温は新潟は0度です。
だんだん冷え込みます。
札幌や新潟は雪が続きます。
大雪のおそれがあります。
5時になりました。
ニュースをお伝えします。
日本の科学者の代表で作る日本学術会議などは、不正を防止して、学術研究に対する信頼を回復しようと、論文の引用方法や研究倫理についての学習を研究者に義務づけるなどとする声明を発表しました。
声明を出したのは日本学術会議と、国内の国立大学、公立大学、私立大学で作る団体の合わせて4つの機関です。
声明は、日本の研究者はノーベル賞を受賞するなど、世界的な成果を上げている一方、STAP細胞の問題のようなデータのねつ造・改ざんや、研究費の不正な使用が後を絶たないと指摘しています。
その上で、日本の学術研究に対する国内外からの信頼回復が急がれるとして、研究者に対し、論文の引用やデータの保存・公開の在り方、それに研究倫理を学習することを義務づけるなどとしています。
この声明は今後、国際的な学術機関にも送るということです。
アフリカのコンゴ民主共和国にある日本大使館に火をつけたとして、放火などの罪に問われた元外務省職員に対し、東京地方裁判所は、横領の発覚を免れようという自己中心的な動機で、大使館の業務に大きな支障を生じさせたと指摘して、懲役12年の判決を言い渡しました。
元外務省職員の山田真也被告は、コンゴ民主共和国の日本大使館で3等書記官として勤務していたおととしから去年にかけて、大使館で保管していた日本円でおよそ2000万円の公金を着服したほか、大使館の中にガソリンをまいて火をつけたとして、放火と業務上横領の罪に問われました。
きょうの判決で、東京地方裁判所の中里智美裁判長は、被告はカジノでの遊興費に充てるため、短期間に多額の公金を横領した。
放火の動機は発覚を免れようという自己中心的なもので、多大な財産的損害が出たうえ、大使館の業務にも大きな支障を生じさせていて、刑事責任は相当重いと指摘し、懲役15年の求刑に対し、懲役12年を言い渡しました。
沖縄のアメリカ軍普天間基地の移設計画で、移設先とされている名護市辺野古の住民などが、国の環境アセスメントの手続きに不備があると訴えた裁判で、最高裁判所はきょうまでに住民側の上告を退けて、手続きのやり直しを認めない判決が確定しました。
普天間基地の名護市辺野古への移設計画に伴って、国が行った環境アセスメントを巡る裁判。
辺野古やその周辺の住民などが、住民の意見を受け付ける公告縦覧の期間が過ぎたあとになって、軍用機が集落上空を飛行する可能性などの重要な内容が追加され、意見を述べる権利が侵害されたと主張して、手続きのやり直しを求めていました。
1審と2審はいずれも公告縦覧の手続きは、地域の環境情報を集めるためのもので、国は住民の意見に配慮すれば足りる。
個人が意見を述べる権利を保護することまでは想定されていないと判断して、訴えを退けました。
これに対し、住民側が上告していましたが、最高裁判所第3小法廷の岡部喜代子裁判長は、きょうまでに上告を退ける決定をしました。
これにより、住民側の敗訴が確定しました。
日本やアメリカなど、8か国の保健相らがエボラ出血熱への対応を話し合う会合が開かれ、感染の拡大防止に向けて現地への医師の派遣や、検査用品の提供などの追加支援を緊急に行うべきだとする共同声明を採択しました。
東京で開かれた会合には、塩崎厚生労働大臣をはじめ、G7・先進7か国とメキシコの合わせて8か国の保健相らが出席しました。
会合では、西アフリカを中心に流行が続くエボラ出血熱への対応が話し合われ、エボラウイルスが国際社会にとって脅威であり、さらなる感染の拡大を防ぐため、あらゆる取り組みが必要だという認識で一致しました。
そして、流行国に医師を派遣したり、検査用品や防護服など、必要な物資を提供したりするほか、医療設備の整備を進めるなどの追加支援を緊急に行うべきだとする共同声明を採択しました。
パレスチナ暫定自治政府の閣僚級の高官がイスラエルの治安部隊ともみ合いになったあと、死亡したことについて、アッバス議長は強く反発していて、緊張が高まっています。
イスラエルが占領するヨルダン川西岸のユダヤ人入植地の近くで、10日、パレスチナ暫定自治政府の閣僚級の高官が、活動家や住民と共にオリーブの木を植樹しようとしたところ、イスラエルの治安部隊ともみ合いになり、その後、死亡しました。
パレスチナ暫定自治政府のアッバス議長は緊急の会合を開き、自治区内での犯罪に関わる情報の共有など、イスラエルとの治安協力の停止も辞さない考えを示しました。
死亡した高官の葬儀は、11日にもパレスチナ暫定自治区のラマラで予定されていて、イスラエル側は抗議活動が各地に広がる可能性もあるとして、警戒を強めています。
環境に配慮した最先端の技術や製品を紹介する国内で最大規模の展示会が始まり、太陽光を利用して、水の中の有害物質を処理できるという浄化装置などが出展されています。
この展示会には、およそ750の企業や団体が参加しています。
このうちパナソニックは、水の中に化学反応を促進させる触媒を溶かし、太陽光を当てることで残留農薬などの有害物質を処理できるという新型の浄化装置を公開しました。
このほか、ビルの屋上や壁面をこけで覆うことで、温室効果ガスの削減を進めようという、山形県の中小企業の取り組みなどが紹介されています。
また、LEDと白熱電球の消費エネルギーの違いが分かる実験も行われ、ノーベル物理学賞の受賞が話題になっていることもあり、課外活動のために訪れた高校生などでにぎわっていました。
この展示会は、あさってまで開かれています。
続いて気象情報、あすの天気です。
日本海側は広い範囲で雪や雨が降るでしょう。
夜になると西日本も雨から雪に変わる所がありそうです。
沖縄は雨が降ったりやんだりでしょう。
すいませんじゃねえんだよ。
こんなの、ごみ。
抑えきれない怒り。
でも、後悔しちゃったことありませんか?怒り渦巻くこの世の中。
アンガーマネジメントというアメリカ生まれの妙案をご存じですか?企業や学校、介護現場などで続々と導入されているんです。
こちらの介護施設では怒りを上手にコントロールした結果職員の残業時間がなんと半分になりました。
アンガーマネジメントはもちろん、ご家庭でも生かせます。
嫌な気持ちに、さよならしたいあなた、これは必見ですよ!山本⇒皆さん、自分の怒りとどうつきあっていらっしゃいますでしょうか。
合原⇒リポーターは角田さんです。
角田⇒誰でも、怒りで後悔したり失敗したりしていますよね。
きょうご紹介するアンガーマネジメントなんですけれど、直訳しますと怒りの制御という意味なんです。
アメリカ生まれの教育のプログラムなんです。
これは、自分自身の怒りを爆発させないようにする方法ですとか自分の怒りを適切に相手に伝える方法あとは、相手を怒らせないようなコミュニケーション術を学ぶものなんです。
もともと非行や犯罪の予防に考えられた手法なんですけれどもこれが日常生活にも有効だということでアメリカでは政治家やスポーツ選手が学んだりして広がってきているんです。
一方、日本ではどうなのかということで、日本の最新事情を取材してきました。
先月、長野県でアンガーマネジメントの研修会が開かれました。
参加したのは小・中学校の校長先生たちです。
キレやすい児童、生徒。
教職員による体罰。
全国の学校現場ではアンガーマネジメントの必要性が高まっています。
講師が、まず紹介したのは自分自身の怒りを抑えるテクニックです。
カッとなったとき興奮状態を抑える。
これがアンガーマネジントの基本です。
なぜ鼻から吸うのが必要かというと…研修では、興奮しやすい児童への対処のしかたも学びました。
児童と教師になったつもりで実際の学校現場を想定してやり取りをします。
このとき教師役は児童の怒りに火をつけるひと言を口にしてしまいました。
それは、ちょっと待ってということば。
興奮している相手は待ってということばに拒絶された印象を持ち、それが怒りを増幅させるというのです。
怒りの芽を摘み取るアンガーマネジメントのコミュニケーション術。
全国各地の学校現場で導入が始まっています。
アンガーマネジメントは企業社会にも広がりを見せています。
こちらの大手総合商社では去年、社員研修にアンガーマネジメントを導入。
これまで300人が受講しています。
入社6年目の伊田照義さん。
ことし初めて後輩の指導を任せられる立場になりました。
接し方に戸惑うこともあり研修への参加を志願しました。
アンガーマネジメントは決して、怒りを我慢することではありません。
怒りを適切に表現することで問題解決につなげます。
この日のテーマはずばり、伝わる叱り方。
叱るときに使うと逆効果になるいわゆるNGワードを学びました。
伊田さんは後輩が遅刻した場面を想定して相手の心に届く叱り方を考えました。
相手のことを否定しないことばできちんと怒っていることを伝える。
伊田さんはアンガーマネジメントの極意を学びました。
アンガーマネジメントは介護現場にも導入され大きな成果を挙げています。
老人ホームやデイサービスなどを運営する介護施設です。
施設長の河内れい子さんです。
職員も利用者も感情をため込みがちな介護現場にアンガーマネジメントが有効だと考えみずから講習を受けました。
河内さんが2年前から行っているアンガーマネジメントのノウハウが、こちら。
いらいらした出来事そのとき取った行動そして、感じたこと。
それらを記録するのです。
トイレの介助をしようとしたところ、突然ののしられたことへの怒り。
一時帰宅のために送迎の車を手配したのに利用者に忘れられたことへの怒り。
ポイントは、こうしたそれぞれの怒りの度合いを10点満点で点数化し書き添えることです。
記録を始めたことで河内さんはみずからの怒りを客観視できるようになったといいます。
手応えを感じた河内さんは施設全体にアンガーマネジメントを取り入れその効果が現れています。
介護の仕事を始めて2年になる釜谷京さんです。
釜谷さんは、かつて急用でもないのに呼び出しボタンを押す利用者にいらだちを抑えられないことがありました。
伺います。
そこで釜谷さんは呼び出しを受けたらまず、手を洗って深呼吸することにしました。
間合いを取って気持ちを落ち着かせるアンガーマネジメントの技術です。
アンガーマネジメントの効果は利用者の介護記録に現れています。
ある利用者は以前、1か月に105回の呼び出しをしていました。
それが10回にまで減ったのです。
こうした積み重ねでスタッフの残業時間が以前の半分になりました。
アンガーマネジメントが介護の現場を効率化したのです。
合原⇒手を洗って深呼吸するだけで変わることができるんですね。
そうなんですよ。
それで変わって、効率化したということなんです。
テクニックがいろいろあるんですよね。
ポイントをおさらいします。
まず怒りを抑える。
カッとなるとついつい暴言を吐いてしまったりしますけれどそうなったらまず落ち着かせるために目を押さえたり、深呼吸をしたりして怒りを抑える。
だめな場合はいったん離れるというのも手だそうです。
もう1つのポイントがこちらです。
客観的に怒りを見つめるということです。
河内さんが書いていらっしゃったアンガーログがありましたが日々のいらいらを記録して10点満点で採点をする。
こうすることで自分がどういうことに怒りを感じるのかというポイントが分かってきて、対策が取りやすくなるということなんです。
視覚化するというとレコーディングダイエットと同じですよね。
あれと似ているなと思いました。
記録を取るということがいいことなんですよね。
もう1つあります、こちらです。
適切に怒りを伝えるということです。
これは難しいですよ、適切にということですね。
怒りを我慢しろということではなくて、うまく伝えれば傷つかないように伝えればということなんです。
伝えるためのNGワードがあります。
過去を持ち出したり強調のことばを使うと相手が攻撃されたと思って反発しますので伝えたい怒りが逆に伝わらなくなってしまいます。
山本⇒使っていますね。
合原⇒腹が立ちますよね。
気をつけてくださいNGワードです。
番組では今回視聴者の皆さんにアンケートを行いました。
こちらです。
日常生活で最も怒りを感じる相手は?という質問です。
いちばん多かったのが配偶者でした。
やっぱりいちばん近くにいますもんね。
感情的になりますよね。
気を遣いませんからね。
そういった夫婦の怒りにアンガーマネジメントをどう生かせるのか、専門家の方に聞いてきました。
訪ねたのは、早稲田大学教授の本田恵子さんです。
日本のアンガーマネジメント研究の第一人者で、教育現場や刑務所などでも指導しています。
まずは、番組に寄せられた夫婦の怒りのケースについて見てもらいました。
定年になってから家事に、いろいろ口出しが始まっていくことに対して奥様が怒ってらっしゃるんですね。
好きなものをずっと買うと何本買えば気が済むんですかとなるほどね。
中でも目立った怒りのケース。
よかれと思ってやったのに…。
このケース、夫の怒りの背後に注目すべきポイントがあるといいます。
重いのにありがとう、助かるわを期待していたんですよ。
だけど何?よけいなことをしていらないわ。
ここは感謝されて当たり前だよなっていうべき思考というのがあるんですね。
こうすべきだと。
自分の中でシナリオができてたんですね。
できてるんです。
一方、妻の側にも特売日に米を買うべきというべき思考がありました。
価値観を否定されたように感じきつい表現をとってしまったのです。
こうした夫婦のトラブルに本田さんおすすめの解決法があります。
その名も、かちっとファイブです。
かちっとファイブ。
使い方は簡単。
自分が大切に思う事柄を1位から5位まで書いていくのです。
例えば、買い物。
買い物するときに重視していることを順に書いていきます。
はい、できました。
じゃあ、合わせてみましょう。
上の段に書いたことには強いこだわりがあり相手に、ないがしろにされるとカチンとくるものです。
お互いの価値観の違いを知り相手を尊重していれば、おのずと怒りを予防できるのです。
この、かちっとファイブ。
掃除や洗濯から子育て、親戚づきあいまで。
家庭内のどんなことにも使えますよ。
山本⇒かちっとファイブですか。
いろんなことに使えるんですけれど、きょうはおすすめの使い方、こんなのどうかなというものを作ってみました。
正月三が日の過ごし方です。
けんかが絶えないご夫婦を想定してみました。
旦那さんは家でゆっくり駅伝を見たい。
奥さんは外で福袋を買って初詣に行ったりアクティブに過ごしたい。
こういったご夫婦の場合かちっとファイブで相手の価値観を知っていれば別々に過ごすということも解決策になりますし、一日はそれぞれで予定を合わせでかけるのもいいですし2人の価値観がかなえられる場所を見つけるということです。
一緒に出かけて家電売り場でテレビで駅伝を見ている間に奥さんが福袋を買いに行くとか。
初詣は一致していますね。
一緒のところがある場合にはスケジュール調整ができますよね。
いろいろ使えそうですね。
相手のことを尊重できます。
これで円満になったらいいですよね。
山本⇒まずお互いの違いを知るということですね。
今回本田さんにアンガーマネジメントの大切な前提についてのことばをいただきました。
価値観が違っていてもちょっとしたことばづかいだとか行動を変えれば相手とは理解し合えるということです。
山本⇒価値観はなかなか変わるものではありません。
以上、アンガーマネジメントについてお伝えしました。
皆さん、突然ですが墓友って知っていますか?墓友とは、将来同じ墓に入ることになった人たちが生きているうちから仲よくしようとすること。
今、シニアの間で広がりつつあるというんです。
同じお墓に入るというつながりでできた不思議な関係墓友。
その最新事情をお伝えします。
山本⇒不思議な感じなんですけどお墓に一緒に入るという人たちの話です。
合原⇒リポーターは上條さんです。
上條⇒墓友ということばはお二人は知っていますか?女性からは聞きますが、男からは聞きません。
合原⇒聞いたことはありますが、なぜ集まるのか、正直不思議です。
墓友というのが出てきていてこの墓友が出てきた背景には、共同墓が増えてきているということがあります。
共同墓というのは他人どうしで一緒に入るお墓なんですが、今までは先祖代々のお墓に入るということが一般的でしたけれどもこういう共同墓を選ぶ人たちが増えてきていて、それによって墓友というつながりが今生まれてきているんですね。
いったい、どうしてつながろうとするのかというのを今回取材してきました。
東京の繁華街にある高層ビル。
その一室へ入ってみると。
50代から70代の女性たちが集まる手芸教室が開かれていました。
一見、趣味の集まりのように見えますが皆さんをつないでいるのは、お墓。
そう、墓友なのです。
墓友の皆さんが一緒に入ることになっているのがこちら。
この桜の木の下にある墓地です。
NPO法人が企画して作った共同のお墓です。
広さは、およそ40坪。
250の区画に分かれていて1つの区画に最大5人まで入れます。
1区画、およそ50万円から。
維持管理はNPO法人が行います。
同じ墓に入ることにした縁で偶然、知り合った皆さん。
手芸教室を終えて向かった先は近くの喫茶店。
墓友トークはさらに盛り上がります。
出てくる話題は最近あったことから自分のお葬式の話まで。
何でも話し合えます。
墓友と出会うことで生きがいを取り戻したという人もいます。
高橋さん、76歳。
6年前から、墓友の集まりに行くようになりました。
高橋さんは、50年前に船会社で働く夫と結婚。
2人の子どもを育てあげました。
子どもが独立したあとは夫と2人で、水入らずの楽しい日々を送っていました。
ところが8年前夫が自宅で突然倒れます。
救急車で運ばれたもののその3日後、夫は脳出血で息を引き取りました。
最愛の夫の死。
高橋さんは、その現実を受け入れることができませんでした。
親しい友人や子どもたちにも打ち明けましたがさみしさが消えることはなかったといいます。
夫婦のお墓をどこにするのか決める間もなく夫に先立たれた高橋さん。
そんなとき偶然知ったのがNPO法人が企画した共同のお墓でした。
桜が好きだった夫にぴったりだと思いここに2人で入ることを決めたのです。
お墓を決めたことで高橋さんの気持ちに変化が現れました。
共同のお墓に入る人たちが定期的に集まって趣味を楽しんでいることを知ったのです。
高橋さんが参加したのは書道教室。
そこには、自分と同じ境遇の人たちが集まっていました。
高橋さんに優しく語りかけてくれたといいます。
同じお墓に入ることで知り合いになった墓友。
この出会いをきっかけに高橋さんは一緒に食事会や旅行にも出かけるようになり元気を取り戻しました。
今では毎日のように、墓友からお誘いのメールがやってきます。
「とれるようでしたらお弁当持ってきてくださいね。
お会いできるとうれしいわ。
」また、最近出会った墓友からはこんなメールが。
「来年のお正月は生まれて初めての1人のお正月です。
でも、さみしいという気持ちはないのよ。
したいことがいろいろあるのでのんびりと楽しみます。
ことしも本当にお世話になりました。
ふつつか者ですが、来年もよろしくお願いいたします。
」この日、高橋さんは墓友のお墓参りに来ていました。
山本⇒高橋さんの一歩入れるよねというのが、印象的でしたが、本当に生き生きしていらっしゃいますね。
本当に皆さん、明るく前向きで、墓友のつながりを通して、安心できるようになったし変わったという人もたくさんいらっしゃいました。
きょうはゲストにお越しいただいています。
今回、紹介しました、共同墓を企画、そして墓友の集まりの仕掛け人でもある井上治代さんです。
井上⇒よろしくお願いします。
墓友は、まず入ることが先で、そこで友達になっていくということばかり考えていましたけれども、今の高橋さんのケースは入ったあとで友達になった。
そうですね。
皆さん別々の人生を歩んで来られて、同じお墓を買う。
ただ、お墓が重要で後継ぎを必要としないお墓ということとそれから共同のお墓だという、そこに集まってきて生前にいろいろな活動をする中で仲よしになっていくという形なんですね、先ほど見ていただいた高橋さんのような配偶者を亡くされた方というケースも、かなりありまして。
多いですか。
ああいうケースは多いです、長年連れ添った配偶者を亡くすということはとても悲しい、強い悲しみの中にある人たちですよね。
それがやはり子どもに話しても分かち合えない。
それを日ごろ会っている友達ではなくて素直に隠さずに話せるというのが墓友なんですね。
墓友だから話せるんですね。
最後に、あの墓に眠りましょうという墓を核とした交友関係なんです。
近所でつきあっていた、長年つきあっていた人とは違うんですね。
そういう人たちだと、いろいろなしがらみがあったりいろいろはかってしまったりしていますが、やはり死ぬということやお葬式の話もしていましたが、ああいうこと話し出すと、ふだんの友達ならあなた何を言っているの?という話になります。
共同墓ということが先ほど背景にあると話しましたが、このようなデータがあります。
共同墓を選んだ人たち、どういう人なのかというと、ある共同墓を選んだ人たちの家族形態です。
この子どもがいない人が24%、子どもがいる人が76%もいるんです。
合原⇒この割合は逆だと思いました。
高橋さんもそうですが、子どもがいる人が選んでいるんです。
現代の社会で主流になっている核家族というのは晩年は夫婦だけになってしまって一方が亡くなれば1人です。
そういう家族に代々子どもによって墓を守ってもらうというあり方が無理です。
子どもに迷惑ををかけないように、自分たちの世代で自立していこう子どもには分からない。
同世代の不安とか死に向かう気持ちや長年連れ添った配偶者を亡くすという気持ちいろいろな方がいると思いますがそのような思いをじかに話せる人たちです。
山本⇒私も子どもに迷惑をかけたくないというふうに思いますが家族のあり方の変化ありますね。
今までは、介護の分野だけは子どもに頼らないという人がいましたが、それがそのまま亡くなりますので死後の世界も子どもに頼らずに同世代で助けて助け合っていこうという仲間たちです。
とても活気があって死んで同じお墓に入るまで、皆さんで助け合いましょうというそういうのが根底にあってしょっちゅうそういうことは言いませんがそういうことが根底にあって皆さん仲がよくなっていると思います。
ありがとうございました、きょうは墓でつながる友達、墓友についてお伝えしました。
山本⇒きょうで、東日本大震災から3年9か月です。
月命日です。
仙台から津田アナウンサーです。
津田⇒こんばんは。
東北地方で毎週放送している番組「被災地からの声」の中から月に一度、11日の月命日を中心に全国の皆様にも、東北の被災地の声をお届けしています。
きょうは、福島県浪江町の声です。
最近は、B級グルメなみえ焼きそばでも全国で知られるようになりました。
人口が1万9000ほどの福島の沿岸の町です。
町は、現在全域に避難指示が出ています。
年間の放射線量が高い順番に赤の帰還困難区域。
ここは自由に出入りすることができません。
きょうお伝えするのは黄色の居住制限区域、さらに緑の避難指示解除準備区域の声です。
こちらは、ふだんから出入りできまして、役場や再開した事業所もありますが宿泊はできないところです。
では、お聞きください。
大工さんも、それ初めて造るので最初、1番目造ったときに寸法が合わなくてやり直したりそういう話があるから現場監督の人が、すごく熱心に。
震災のまんまかな。
片づけに来れてないので。
津田⇒お子さんたちに今、伝えたいことって何ですか?合わせて枚数が決まっているのでそれでバンドで。
ここは、今何を作っているんですか?持続可能なというところの課題は。
そういった中で、今経営が回っているというのは。
まもなくですね。
瓦の後ろの部分とね瓦の中間も壊れてしまった。
ここにハウスがあってここに畑があるんですけれどもどこもかこも草だらけになってねどうしようもないんですよこれは。
津田⇒会社の社長の朝田さんがおりましたが現在、町内では15の事業所が営業を再開しています。
今は東電からの営業補償つまり原発事故前と比べた収入の減少分を賠償するという制度で経営を守っています。
その補償期限が来年の2月までと言っていましたがこれについては複数の市町村から避難指示も解除されないうちに賠償を打ち切るのはどうなのかという声が上がっています。
それから英語教室の片岡さん。
VTRのほかにも子どもたちには原発事故に必要以上にとらわれずとにかく今避難しているところで今を楽しく過ごしてほしいと言っていました。
要するに、普通に子どもらしく生活してほしいということです。
これは、福島の大人共通の思いと言っていいと思います。
以上、仙台からお伝えしました。
被災地も、また年を越します。
合原⇒きょうは墓友。
お墓でつながる友達についてお伝えしました。
上條⇒高知県の方からです。
墓友、初めて聞きました。
私は、まだ30代ですが、夫と一緒のお墓に入るのには抵抗があります。
墓友になることで死を恐れずに余後を有意義に過ごせそうですということです。
賛成という意見もありますがほかにもこんなものがありました。
先祖代々のお墓を持っているのにはいささか、羨ましいです。
私は先祖の墓を守る、そこに親がいるから先祖の墓を大切にしていきたいという方もいらっしゃいます。
山本⇒家族の事情によりますね。
質問もきています。
墓友はどうして女性ばかりなんでしょうか、男性はいないんですかということです。
私も感じました。
井上⇒平均寿命からいくと女性のほうが長生きなので配偶者を亡くしたという方では女性が多いということと生物学的な性差からいって男性は初めて会ったような人と世間話ができない。
例えば女性とあったらきょうの洋服がいいわねどこで買ったのというようなことを聞いてすぐに仲よくなったりできるんですけれど男性はなかなかできません。
山本⇒そんなことはありませんよ。
それは分かりません。
男性どうしというよりは、男性も女性もいる中で、女子の中に入っていけない。
1回だけ男子会というのをやったんですけれど、そこでは経済の話や政治の話やいろんな福祉のシステムの話をしていました。
頼りになるなという感じでした。
ただ、すぐには打ち解けられないというか。
女性の塊の中に入っていけないというのが気の毒だなと思いました。
山本⇒思い当たる節があります。
男性の方はどのようにお考えでしょうか。
墓友というのは、生き生き生きるためそのためという感じがしますね。
お墓に入るためにいかに生きるかというところに視点があると思います。
あすの内容です。
大阪名物、串カツ。
そのおいしさの秘密と楽しみ方を徹底研究します。
新進気鋭のシェフが家庭でおいしく作るコツを指南。
無限に広がる串カツの世界をご案内します。
「行ってみたい!」は中国山地に抱かれた岡山県真庭市です。
名物は肌がツルツルになる温泉やフルーツのように甘い大根。
2014/12/11(木) 16:55〜18:00
NHK総合1・神戸
ゆうどき ▽広がる「墓友」を特集。お墓でつながる新たな絆を見つめる [字]

今、同じお墓に入ることで交流を深めあう人たちが増えています。老後の孤独とどう向き合うのか。“墓友”を特集でお伝えします。▽怒りを上手にマネジメントする

詳細情報
番組内容
<中断>5:00−5:10 [字]ニュース 【キャスター】山本哲也,合原明子
出演者
【キャスター】山本哲也,合原明子

ジャンル :
ニュース/報道 – 定時・総合
情報/ワイドショー – 暮らし・住まい
情報/ワイドショー – グルメ・料理

映像 : 1080i(1125i)、アスペクト比16:9 パンベクトルなし
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