情報まるごと 2014.12.18


名古屋市上空です。
昨夜から降り続いた雪で、市内は真っ白に覆われています。
一面雪に覆われた名古屋市。
けさの積雪は、23センチに達しました。
名古屋市で積雪が20センチを超えたのは、今から9年前の、平成17年12月以来です。
きのう午前中から多数の車が立往生した、岐阜県の東海北陸自動車道。
夜には立往生する車はなくなりましたが、サービスエリアに移動した車などが、雪が収まるのを待とうと、一夜を明かしました。
北海道の東の海上にある発達した低気圧の影響で、北海道や東北などで大雪になったほか、昨夜から東海でも雪が強まりました。
きょうも北日本から西日本の日本海側や山沿いを中心に、雪が降り続いています。
ご覧のように、除雪を終えた道路脇には、私の身長よりも高い雪が積もっています。
各地の午後1時の積雪は、新潟県湯沢町と福島県檜枝岐村で1メートル56センチ、群馬県のみなかみ町藤原で1メートル55センチなどと、平年を大きく上回る大雪となっています。
北日本や東日本を中心に強い風も吹いています。
福島県広野町では、午前10時半過ぎに26.2メートル、栃木県那須町では午前11時20分ごろに23.6メートルの最大瞬間風速を観測しました。
一方、北海道東部では、低気圧と風の影響で、潮位が高くなっています。
網走市郊外の港です。
高い波が堤防を越えて、港の中にまで入ってきています。
こちらは、午前11時ごろの北海道網走市の様子です。
海に白波が立っていて、防波堤に激しく打ち寄せています。
海面が岸壁と同じくらいの高さになっています。
こちらは、午前10時半の北海道紋別市の様子です。
高潮の影響で、港に流れ込む川に海水が逆流しているのが確認できます。
近くの道路では、深い所で大人の足首ほどの深さまで水につかっていて、市街地の道路が水につかる被害が出ています。
また、北海道北部の浜頓別町では、高潮のため、住宅が水につかる被害が出ているということです。
被害の詳細は分かっていませんが、10人余りの住民が、バスで避難所に向かっているということです。
死亡する人も出ています。
新潟県十日町市で、男性が雪に埋もれて死亡しているのが見つかりました。
警察は屋根の雪下ろし中に誤って転落したものと見て調べています。
秋田県仙北市では、自宅周辺の除雪作業をしていた女性が、雪を流すために使われる側溝に落ちて死亡しました。
名古屋市では、坂道に停車していたトラックが突然動きだし、運転手の男性がトラックと住宅の間に挟まれ、意識不明の重体となっています。
トラックはサイドブレーキがかかっていましたが、警察は、道路の凍結が原因で、トラックが動き出したのではないかと見て調べています。
また、島根県の隠岐の島町では、悪天候のため、島の近くに避難していた、中国船籍のいか釣り漁船が、岩場に乗り上げました。
これまでに25人の乗組員のうち、23人は上陸しましたが、残り2人の行方が分からなくなっているということです。
今後の見通しです。
風の強い状態は、これから今夜にかけても、北日本と東日本を中心に続き、山沿いではまとまった雪が降る見込みです。
北海道東部ではこのあと夕方にかけて、猛吹雪となるおそれがあります。
最大風速は北海道と東北、それに北陸で25メートル、最大瞬間風速は30メートルから35メートルに達すると予想されています。
北海道と東北の日本海側、それに北陸の沿岸では、波の高さが9メートルと、猛烈なしけが続く見込みです。
あすの朝までに降る雪の量は、いずれも山沿いの多い所で、北陸と長野県、それに関東北部で80センチ、東北で60センチ、北海道で50センチなどと予想されています。
気象庁は、暴風雪や高波、高潮に警戒するとともに、路面の凍結や、雪崩などにも十分注意するよう呼びかけています。
こんにちは。
北海道東部では、このあと夕方にかけて、猛吹雪となるおそれがあります。
引き続き警戒が必要です。
では、高潮の影響が出ている、北海道東部の網走市と、9年ぶりに20センチを超える積雪となった名古屋市から中継です。
網走港が見下ろせる高台に来ています。
こちらから海岸を見ますと、高さ5メートルほどの白波が立っているのが分かります。
また、海面は岸壁とほぼ同じ高さにまで達していて、波が激しく打ち寄せるたびに、大きな水しぶきが上がっています。
この高波や高潮の影響で、網走港には海水が流れ込んで、岸壁近くの倉庫のシャッターが壊れ、漁に使う籠や浮きが流される被害が出ました。
地元の漁業者は、高波や高潮で倉庫が壊れるのはあまりないことで驚いたと話していました。
網走港の満潮時刻はすでに過ぎましたが、気象台は引き続き、高波や高潮に注意するよう呼びかけています。
以上、網走からお伝えしました。
JR名古屋駅前です。
雪は昼ごろまでにやんで、今は青空が広がっています。
この時間、車の通る部分は、ほとんど雪はありません。
朝方は道路が一面、雪に覆われていました。
車での外出を控えている人が多いんでしょうか、道を行く車の数は少なく、ふだんは客待ちの車でいっぱいになるタクシー乗り場に、タクシーの姿がほとんどありません。
新幹線は、始発の時点で名古屋に到着する上り下りの列車に、30分程度の遅れがありました。
現在は駅の電光板には、東京方面で20分程度、大阪方面は5分程度の遅れと表示される列車が多くなっています。
新幹線の遅れも回復に向かっています。
JR名古屋駅前からお伝えしました。
名古屋は雪はやんでいるようですけれどもね、雪の今後の見通しを詳しくお伝えします。
気象予報士の奈良岡さんの解説です。
ではまず午後1時の各地の積雪の様子から見ていきましょう。
各地、雪の量が多くなっています。
北海道ではここ24時間の間に、70センチほどの雪が降った所もありました。
この原因となっています低気圧、発達した低気圧は動きが遅いんです。
こちらの天気図は、きのうの天気図ですが、きょうを見てみましても、北海道の辺りをゆっくりと南東へと進んでいるという状況です。
このために、影響が長引いています。
北海道の東部では、夕方にかけて、見通しが全く利かなくなる猛吹雪、そして大雪などに厳重な警戒を続けてください。
では、このあとの雪の見通し、詳しく見ていきましょう。
今夜からです。
北陸や北日本の日本海側、雪の降り方、強まることが今夜もありそうです。
日付が変わるころになりますと、西日本の雪はやみそうです。
このあとも北陸や北日本の日本海側、雪は続きそうですけれども、こちらも、あすは次第に雪の降る範囲、狭くなりそうです。
では、あすの朝までに予想される雪の量を見ていきましょう。
多い所で北陸80センチなどとなっています。
引き続き、大雪による交通の影響などに警戒・注意を続けてください。
そしてこの先の寒気の見通しを見ていきます。
こちらは、降れば平野部でも雪となる目安となる寒気です。
今夜から見ていきまして、この寒気は、あすにかけて次第に、あす、あさってと北へと抜けていく見込みなんですね。
ただそのあと、また日曜日、月曜日と、また南に下がってきそうなんです。
このために、また雪が降りそうです。
こちら、天気の見通しですけれども、日曜日、月曜日と、また日本海側を中心に雪が降りそうです。
すでに大雪となっているところに、また雪が予想されていますので、引き続き、雪に対する注意が必要となりそうです。
次です。
けさ、広島県呉市の沖合で、貨物船と漁船が衝突して漁船が転覆し、漁船に乗っていた船長と、インドネシア人の技能実習生の男性2人が死亡しました。
現場付近から中継でお伝えします。
私の後ろ、およそ200メートル離れた海上では、正午過ぎまで転覆した漁船を引き上げる作業が行われていました。
この付近の波は穏やかですが、海上から時折、強い風が吹きつけています。
きょう午前6時ごろ、広島県呉市沖の瀬戸内海で、貨物船、第5高神丸635トンと、漁船、重宝丸20トンが衝突し、漁船が転覆しました。
漁船には、船長で呉市音戸町の名原努さん45歳と、インドネシア人の技能実習生の男性2人が乗っていましたが、このうち名原さんと、実習生のヌルル・ザマンさん24歳が、船内で心肺停止の状態で見つかり、その後、死亡が確認されました。
もう1人の24歳の実習生の男性は、貨物船に救助され、けがはありませんでした。
転覆した漁船は、長さがおよそ15メートルで、かきの養殖に使われていました。
海上保安部の巡視船に引き上げられた際、左舷の中央部分が大きく壊れていました。
呉海上保安部によりますと、現場は音戸の瀬戸と呼ばれる海峡に架かる音戸大橋から、500メートル余り南側の沖合です。
音戸の瀬戸は、幅が最も狭い所で60メートルほどしかなく、1日に平均でおよそ500隻の船が行き交っているということです。
近くに住む67歳の男性は、かきの養殖業者の男性は、けさは海上で風が激しく吹いていた。
船の往来は多いですが、衝突事故はしばらく起きていなかったので、驚いていますと話していました。
現場付近からお伝えしました。
続いては、燃料価格の動きについてです。
ガソリンの値下がりが続いています。
今週のレギュラーガソリン、1リットル当たりの小売り価格は、全国平均で先週より2.9円値下がりしました。
石油情報センターによりますと、今月15日時点のレギュラーガソリン、1リットル当たりの小売り価格は、全国平均で152.4円となり、先週より2.9円値下がりしました。
この下げ幅は、リーマンショックの影響で、平成21年1月に3.8円の値下がりを記録して以来、およそ5年11か月ぶりです。
ガソリンの小売り価格の値下がりは、ことし7月中旬以降、およそ5か月間続いていて、先週に続き、全国47の都道府県すべてで値下がりしました。
また、灯油の店頭小売り価格も1リットル当たり全国平均で97.8円と、先週より2.2円値下がりし、およそ4か月間にわたって値下がりが続いています。
東京都内のガソリンスタンドでは、全国平均よりさらに安い価格のスタンドも出ています。
ガソリンの値下がりについて、利用者の反応はどうでしょう。
東京・世田谷区のガソリンスタンドの様子を、遠藤さんがお伝えします。
東京・世田谷区のガソリンスタンドに来ています。
こちらのガソリンスタンドでは、レギュラー価格が1リットル136円、灯油は95円となっています。
きょうも朝から、次々とお客さんが訪れています。
お店の方によりますと、ことしは8月ごろが最も高く、レギュラー価格は160円を超えていたということですが、この4か月で30円近く安くなったということです。
そうなんですよね、皆さんのお話にあったように、ガソリンの値下がり、消費者としては非常にありがたい気がするんですが、どうなんでしょうか、専門家の方にお越しいただきました。
日本エネルギー経済研究所常務理事の小山堅さんです。
よろしくお願いします。
よろしくお願いします。
よろしくお願いします。
小山さん、消費者としてはうれしい気持ちもあるんですが、ここまで下がるというのは、なかなか珍しいですよね。
そうですね。
ことしの夏まではずっと上がり続けてきて、逆に今度は一転して、ここにあるとおり、22週間以上、連続して下がってきてる。
22週連続の値下がり。
これはやっぱり、消費者にとってはうれしいニュースだと思います。
背景にあるのが、この下ですね、原油の先物価格、この原油の値下がりだということなんですが、ガソリンのもとですね。
これが今、5年7か月ぶりの数値になっているということなんですけれども、これ、原油がそもそも下がってるというのは、どうしてなんでしょう?
価格がこれだけ下がるのには、当然、理由がありまして、原油は国際的な市場で取り引きされている商品ですから、その商品での需要と供給のバランスが、今、大きく緩んでいて、余ってると。
その結果として原油が下がった、これが基本の要因なんですね。
これにあるとおり、まず、中国とヨーロッパの景気の減速とありますが。
下落要因ですね?
需要が弱いときっていうのは、やっぱりどうしても物の値段は下がります。
これまで、中国とかインドとか、ASEANという、途上国の需要が引っ張ってきたんですね、しかしこのところ、景気がやっぱり中国といえども下がり気味と、その結果として伸びが小さい。
まして、ヨーロッパ、これは世界で2番目にたくさん石油を使う所なんですが、ここはもう長引く不況で、需要が下がり続けている。
その意味でいくと、需要が弱い。
加えて、逆に生産は今、どんどん伸びてるっていうのが実態です。
中でも、ここにあるとおり、アメリカのシェールオイルっていう、今話題の石油が、これ、コストは高いんですけれども、ここまでずっと、100ドルを超えるような原油価格の間に、どんどん増産が続いてきたんですね。
この直近の3年間ぐらいの間で、1日当たり300万バレルの石油の増産があって、これは中東の大産油国が1国、新しく生まれてしまったぐらいのインパクトを持っています。
需要が弱いし供給が増えてる、当然、これが一つの大きな要因なんですが、最後にとどめを刺すようなことが起きたのはこのOPECなんですね。
この下ですね。
本来、需要と供給が弱いときは、このOPEC、中でもサウジアラビアという最大の産油国が、調整をして、価格が下がらないようにしてくれるだろうと、みんな思っていたんですね。
ところが、この秋ぐらいから、どうもその当てが外れるんじゃないかと、サウジアラビアとかは、もう減産をしないで、このまま価格が下がるままにするんじゃないかっていうふうに考えられた。
それが一番表れたのが、11月の末にOPECが集まって、減産しませんというメッセージを市場に出してしまったんですね。
その結果として、これまでは下がるときには、支えてくれると思っていた人が、突然、市場からいなくなってしまって、底が抜けるという形で、このグラフにあるとおり、一気に急落をして、ことしの高いところから半分ぐらいにまで下がってしまったと、こういう状況ですね。
大体ここからこれぐらいですからね。
僅かの間で、もう半値と、そんな状況なんです。
ただ、OPECからしても、値が下がったままでは困るんじゃないですか?
本当は大変なんですね。
サウジアラビアって代表の産油国でも、やっぱりいろんなお金を使って、国の安定を守らなきゃいけませんから、支出をたくさんします。
その支出を賄うために、財政がバランスをするための原油の値段は90ドルぐらいだといわれていますから、今の値段は大赤字なんですね。
ただ、サウジアラビアの場合は、これまでの3年間で、もうお金をどんどん稼いで、ためてますから、それを取り崩すことで、今は耐えしのべる。
耐え忍んでる間に、ここでこれまで生産を伸ばしてきた、コストの高いシェールオイルとかがだんだん市場から出ていってくれる、それを待っているという政策を取っているんじゃないかと思うんですね。
要はここと競争してるってことなんですか?
そうなんです。
今のところはそのシェールオイルが増えてきたんですけれども、安値の中でシェールオイルをだんだんと勢いを小さくして、このOPEC、サウジアラビアがシェアを取り戻して、マーケットを変えていこうというのが、今回のこの決定の背景にあると、こういうことだと思います。
OPEC側からすれば、そういった先々の考えもあって、今この、下落につながってるってことなんですね。
需要供給、そして産油国の政策ですね。
日本にすれば、この原油価格の値下がりというのは、メリットがあるのではないかということで、まずこちら、暮らしですけれども、今もありましたガソリン、灯油、これは値下がりしています。
旅行代金、これは飛行機の燃油分ですけれども、下がる予定です。
さらにガス料金、これも下がる見込みだということで、かなりプラス面の影響が大きそうですね。
日本のように、石油やガスの供給を世界から輸入してる国にとっては、これは本当に、全く思いがけない、クリスマスプレゼントのような大きなメリットなんですね。
こうしたエネルギーの値段が下がってくれば、いわば消費者にとってみれば、減税されたみたいなもんで、使えるお金が増えてくる。
だから消費が増えて、暮らしがより楽になるという面があります。
それから企業の経済活動にとっても、エネルギーっていうのは、ありとあらゆるものに使われていますから、このエネルギーのコストが下がる、石油、ガス、場合によっては電力の値段が下がるというようなことになってきますと、これは企業にとっては、コストが下がって、競争力が上がって、収益が上がって、場合によると賃金上昇とか、いろんな波及効果でメリットがたくさん考えられるというふうに、今はなっています。
エネルギーあればこその企業活動ですから、本当に大きいでしょうね。
非常に大きいと思いますね。
ただ、世界に目を向けますと、懸念もあるのではないかということで、こちらの地図を見ていきたいんですが、さまざまな国旗が並んでいますが、どんな懸念が考えられていますか?
先ほど、こちらでご説明したのは、この原油価格が下がるという、明るい話なんですが、常に明るいものの話の裏側には、暗い影もあって、それがこの地図にあるようないくつかの国、石油の収入に非常に依存していて、今、経済的に苦境にあるような国が、これだけ下がってしまうと、通貨が下がってしまったり、その国の株が下がるということで、ひょっとすると、それらの国が経済的に破綻しちゃうんじゃないかっていう心配が出てきてるんですね。
その代表の国が、このいろいろ国旗ある中でも、ここ1、2日、すごく話題になっていたロシアで、通貨ルーブルがどんどん下がり、株が下がり、国からお金がどんどん逃げていってしまう状況なんです。
これはロシアにとってみると、大変大きな問題で、ただ、ロシアにだけじゃなくて、ロシア経済と非常に密接に結び付いているヨーロッパの経済とか、さまざまな企業が、もうロシアが危ないとなると、そこにも波及するんじゃないかということで、世界的な経済や、金融の大きなリスクになっています。
今、ちょっと反発しましたけれども、アメリカや日本の株が大きく下がったというのは、こうした産油国や新興国のリスクが、回り回って、われわれのところの経済にも悪影響を及ぼす、こういう心配が、今、現実のものになっていると思いますね。
そうした不安感っていうのは、世界経済、つながっていますから、日本の景気にも影響してくると?
まさにそうだと思います。
やはり日本の経済にとっても、世界の経済がどういう状況なのか、そして、世界の経済の中でどんなリスクがあるのかっていうことが、ある意味でいくと、回り回ってなんですけど、直接響いてきて、将来の先行きには、不安感が出てきてると、こういう状況だと思いますね。
すぐ直近のメリットのほうに目が行ってしまうんですが、その先のデメリットのこともしっかり考えなければならないということですか?
2015年は、そういう面で見ると、これから先行き、本当に注目していかないといけない年になると私は思いますね。
まさに、年をまたいで見ていかなければいけないということですが、こんな試算もあるんですね。
巨額損失出る?ということですけれども、世界各地のエネルギー開発のプロジェクト、総額で100兆円超えの損失が出る可能性があるということで、大手投資銀行の試算もあります。
インパクトのある数字ですよね。
そうですね。
どれだけの損失とか、金額はともかくとして、石油の値段が下がると、エネルギーに関連した企業にとっては、これは大変大きな問題なので、企業の経営や、あるいは先ほど申し上げた金融市場に対しては、非常に大きなインパクトが出る、そういう可能性が今、本当に出てきていますね。
では、その原油価格ですが、今後どうなりそうですか?見通しをお願いします。
この時期の値段は常に分からないんですけれども、今の状況が続けば、当面、特にことしの年末、来年の年初にかけて、一層下がってくる可能性が高いと思います。
下落要因のところでご説明した、需要や供給や、政策のすべての要因を見て、なかなか今、上がっていくっていうことが見えないんですね。
そうすると、来年、特に前半にかけては、非常に弱い原油価格が続く、そういう可能性が高いと思っています。
本当、影響の大きさまで不透明な感じがしますからね、非常にこの先も注目です。
原油価格の下落について、日本エネルギー経済研究所常務理事の小山堅さんに伺いました。
どうもありがとうございました。
ありがとうございました。
次は気象情報です。
荒れた天気は、このあと、どうなりそうでしょうか。
奈良岡さん。
では現在の雪雲の様子から見ていきましょう。
北海道から中国地方にかけての日本海側を中心に、雪雲がかかり続けていまして、雪が続いている所、多くなっています。
この時間も一部、太平洋側の地域にも流れ込んできていますね。
では続いて、風の様子です。
この赤い矢印は、平均でも10メートル以上という風を表していますが、きょうも東日本や北日本の沿岸部を中心に、風が強まっています。
きょうまで冬の嵐です。
北陸から北海道を中心に、暴風や大雪に引き続き警戒をしてください。
特に北海道の東部では、夕方にかけて、猛吹雪が続きそうです。
ではきょうの天気図を見ていきます。
発達した低気圧が北海道の辺りにありまして、きょうも冬型の気圧配置、強い冬型の気圧配置となっています。
そのために、日本海側を中心に大雪、そして風の強い状態も続いています。
きょう予想される最大瞬間風速は30メートルから35メートルとなっています。
きょうは引き続き、暴風や吹雪に警戒を続けてください。
では雪の見通しを詳しく見ていきます。
まずは西日本から東海です。
今夜も初めごろには西日本の太平洋側でもまだ雪雲、流れ込むことがありそうです。
そしてこれが夜遅くにかけて見ていきますと、日本海側が雪の中心となりまして、その日本海側の雪も、あすの朝にはやみそうです。
続いて、北陸から北日本にかけて見ていきましょう。
こちらは今夜も、日本海側を中心に、雪が降り方、強まる所があるでしょう。
そのあと見ていきましても、あすにかけても雪が続きそうですけれども、次第にこの雪の降る範囲、あすになりますと、少なくなっていきそうです。
あすの予想天気図を見ていきますと、あすは高気圧に覆われます。
そのために強い風も収まります。
穏やかに晴れる所が、東日本や西日本、多くなりそうです。
北日本や北陸の雪もあすは収まりそうです。
ただ、雪の量が多くなっている所では、雪崩や屋根からの落雪、十分注意をしてください。
では、全国のあすの天気です。
STAP細胞の問題で、小保方晴子研究員が行っていた検証実験について、理化学研究所はあすにも会見し、結果を明らかにすることになりました。
複数の関係者によりますと、論文と同じ方法で作製を試みたものの、万能性を持つ細胞は出来なかったということです。
STAP細胞を巡っては、論文にねつ造などの不正が認定され、細胞が本当に出来ていたのかどうかについても、疑義が指摘されたことから、小保方研究員本人が、ことし7月以降、監視カメラが付けられた実験室で、STAP細胞を再現する実験を進めていました。
複数の関係者によりますと、実験では、マウスから取り出した細胞を、弱酸性の溶液に浸すという、論文と同じ方法で作製を試みましたが、期限とされた11月末になっても、論文に書かれたような万能性を持つ細胞は出来なかったということです。
理化学研究所は、あすにも会見し、詳しい実験結果について公表するということです。
小保方研究員はことし4月に開いた記者会見で、200回以上、STAP細胞の作製に成功したなどと話していました。
STAP細胞を巡っては、論文にねつ造と改ざんの研究不正があったと認定された以外にも、数多くの疑義が指摘され、現在、外部の有識者で作る委員会が、調査を進めています。
今月に入って、各地で雪の被害、影響が出ています。
徳島県では今月5日の大雪で、山あいの集落が孤立状態となり、さらに停電が追い打ちをかけました。
停電の原因は、大雪による倒木。
その倒木は、今の森林の管理の問題が背景にあると見られています。
大雪は、電気を使うふだんの生活を直撃しました。
特に、オール電化住宅に暮らす人たちは、キッチンも暖房も使えなくなりました。
停電の復旧作業の現場です。
あちこちの電線に、倒れた木が引っ掛かっていました。
四国電力によりますと、倒木や雪の重みで、電線が切れたり、電柱が倒れたりして故障した箇所は、およそ630か所。
これほどの大規模な被害は、経験がないとしています。
こちらの地域では、大雪の影響と見られる倒木が、いまだに多く見られます。
中にはご覧のように、電線に絡みつくようにして倒れている木もあります。
地元の森林組合の専務理事、七田義貞さんです。
今回の倒木は、あるタイプの木で目立っているといいます。
倒木は不必要な細い木などを間引きする、間伐などの手入れが行き届いていない森でよく見られます。
その木が雪の重みに耐えられず、折れたのです。
徳島県の森林のうち、大雪による被害が出た3つの自治体は、70%を超える森が私有林。
個人や企業などが所有しています。
その私有林の管理が、なぜ行き届かないのでしょうか。
理由の1つは、所有者の高齢化です。
昭和40年代、木材価格が今より高かったころ、地域の人たちがこぞって植林しました。
しかしその後、林業は衰退し、今では山に入る人が少なくなっています。
2つ目の理由は、所有者が息子などに移った人の中には、県外に引っ越すなどして、連絡が取れなくなり、放置されるケースが多いということです。
停電は、通信手段の遮断につながりました。
多くの世帯が使っているインターネットを使うIP電話は、停電すると通話ができなくなります。
携帯も充電できず、多くの世帯で連絡手段を失いました。
つるぎ町では、災害時の安否の確認に生かそうと、支援が必要な人の情報を集めたリストを作っていました。
しかし、電話がほとんど使えず、実際には自宅に出向いて確認するしかありませんでした。
町は、今回の経験を教訓に、通信手段とリストの活用を再検討することにしています。
停電や通信ができないといった多くの影響が出た大雪は、高齢化が進む中で、森林の管理をどのように行っていくかという、地域が抱える課題も浮き彫りにしました。
林野庁の造林間伐対策室は、徳島県の倒木の原因については現在、調査中だが、一般的に考えて、今回のような問題は全国で起こる可能性がある。
豪雪や台風による山林被害を防ぐため、私有林についても、各都道府県と連携して、間伐対策を進めていきたいとコメントしています。
毎週木曜日にお伝えしています、やす短歌なお短歌のコーナーです。
歌人の小島なおさんです。
よろしくお願いします。
よろしくお願いします。
皆さんから頂きました作品もご紹介してまいります。
小島さん、今回のお題をお願いします。
今回は音です。
音。
音の短歌、私も詠みました。
こちらからです。
季語が宿題でしたので、冬の季語、短日ということばを入れました。
冬はなんとなくこう、音が際立つ季節かなと思いまして。
街の中がにぎやかになりますよね。
雑踏の中の声ですとか、音楽だったりとか。
人出も多いし、BGMまで。
まるで早送りのように、耳に届くなと思って詠みました。
評価をお願いします。
今回は、うーん、3。
早かった。
そうですか。
あっさりと、ちょっとあっさり。
なんの考えもない感じでしたよね、今ね。
なんでしょうかね、なんだかごちゃっとしているんですよね。
例えばですけれども、まず、声が湧く、そして音が絡まり合う、そして早送り。
ひとひねりある表現にこだわりすぎてしまっていて、大事なところがどこか分からなくなってしまっているんですね。
ひとひねりを3つも使ってしまったと。
そうなんです、そうなんです。
これ、実は短歌、上手になってきた人が陥りやすい危険な兆候なんです。
危険な兆候?
よかったですよ、今のうちに危険な兆候、消化しておいて。
今、消化しておいたほうがいいと思います。
これ、せっかく早送りというのが、とっても感覚的でさえた表現ですので、ここを生かすために、ほかのところはもう少しシンプルに作ったほうが、よりよいと思います。
一方で、季語、短日ですよね。
これは冬になって、日が短くなるという、冬の季語ですけれども、これは早送りと意味が響き合っていて、大変よいセレクトかと思いました。
今回はこんなふうに添削をしてみました。
きょうの宿題のポイントです。
情緒豊かな季語のエッセンス。
季語は現在、実は5000種類以上あるといわれているんですね。
つまりそれは、5000通りの季節の表現があるということになります。
ですので、例えば雪が入る季語をとってみても、雪明かり、雪の声、雪煙、深雪、粉雪、細雪、綿雪、まだまだ数え切れないぐらい、たくさんあるんですね。
なので、季語が持つ微妙で繊細な季節の表現というのを、短歌に取り入れてみると、いいエッセンスになるのではないでしょうか。
確かに今、ありましたけど、どの雪のことばを使うかで、情感がぐっと変わってくる気がしますよね。
全く違いますよね。
特に綿雪と細雪なんて、正反対のイメージもありますよね。
ありがとうございました。
では、視聴者の皆さんから頂きました作品のご紹介です。
まずはこちらです。
地面をタイヤが滑る音を家の中で聞いている作者。
暮らしの中に息づく季節の変化です。
続いてこちらです。
まだ硬いページをめくる、ぱりりの響きに、弾む心と季節のしんと寒い空気感までもが伝わってきます。
続いて今回のなおのイチ押しです。
持ち主の不在によって、その不在の存在感というのが、一層引き立ってくる作品でした。
音のない音を聞いている補聴器に、どこか意思のようなものが感じられます。
お寄せくださった皆さん、どうもありがとうございました。
ありがとうございました。
さあ、では小島さん、次回なんですけれども、お題ではなく、ちょっとこちらからいきましょうか。
そうですね。
次回は、2014年、1年間に皆様から投稿いただいた作品の中から、ベスト3を発表したいと思います。
ぜひ、ご注目ください。
そして、年明けに向けての、次のお題をお願いします。
新年のお題は年。
まさに。
まさにですね。
次のお題は、年です。
新年に向けて募集いたします。
小島さん、どうもありがとうございました。
ありがとうございました。
やす短歌なお短歌、小島なおさんとお伝えしました。
では最後に外の様子を見てみましょう。
奈良岡さん。
きょうも各地、冬の嵐となっています。
それでは外の様子、見てみましょう。
こちらは、大分県九重町にある、現在、スキー場の様子なんですが、今月6日にオープンしたそうです。
こちらは、青空が広がっていますね。
そうですね、今、よく晴れてますね。
このあとも、このままこちらでは晴れの天気が続きそうです。
楽しそうですね。
気持ちよさそうですね。
続いて京都・嵐山の現在の様子なんですが、こちら、渡月橋、見えていますが、さっきまで、こちらも雪降っていたんですよね。
山に雪が積もって、あっ、今もちらついてますね。
そうですね。
このあと雪がやみましても、路面の凍結など注意が必要ですね。
特に橋の上などは凍結しやすいですから、あすの朝、路面の凍結、くれぐれも気をつけてください。
足元、十分注意してください。
そうですね。
続いて、山梨県身延町の現在の様子です。
こちらも日ざし、届いているんでしょうかね。
雨や雪が降っている様子は見られませんが。
そうですね、青空も見えてきましたね。
よく晴れていますね。
このあともこちらも、晴れの天気、続きまして、こちら、あすにかけても晴れそうです。
では改めてあすの天気、お願いします。
あすは東日本、西日本、晴れる所が多いでしょう。
あすは風も収まります。
そして、北日本や北陸の雪もあすは次第に収まりそうです。
沖縄は夜、雨が降るでしょう。
気温の予想です。
2014/12/18(木) 14:10〜14:55
NHK総合1・神戸
情報まるごと[字]

▽世界的影響のおそれも 原油価格下落の背景は 【キャスター】小澤康喬,滝本沙奈,【気象キャスター】奈良岡希実子

詳細情報
出演者
【キャスター】小澤康喬,滝本沙奈,【気象キャスター】奈良岡希実子

ジャンル :
ニュース/報道 – ローカル・地域
ドキュメンタリー/教養 – 社会・時事
ニュース/報道 – 天気

映像 : 1080i(1125i)、アスペクト比16:9 パンベクトルなし
音声 : 1/0モード(シングルモノ)
サンプリングレート : 48kHz

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