今回の舞台は北アルプスを望む長野県のとある村。
人里離れたこの場所になぜか車や人が続々とやってくる。
そのお目当ては…おやき。
手作りの味を求めていまや全国から観光客が訪れる。
1年間に売れるおやきは500万個。
年商4億円のおやきが過疎に悩む村をよみがえらせた。
今回のサプライズのターゲットはこのおやきを一躍全国区にした立役者。
若い人が出て行く中村に残りおやきを売り込み続けた。
今もおやき作りの先頭に立つこの男性に村人たちが感謝のサプライズ。
(一同)村長!
(伍代)後ろ見て!見て!見て!一体どんな結末が…。
結構上ってきましたけど…。
今回のサプライズの仕掛け人は…。
・「香りに揺れる」「突撃!アッとホーム」初登場演歌歌手の伍代夏子さん。
あったあった!やってきたのはおやきで有名な…
(伍代)うわ!
(伍代)こんにちは。
季節の野菜を小麦粉の生地で包み焼き上げたおやき。
地元で取れた野沢菜にナスその具材は野菜を中心に80種類にも及ぶ。
あんないっぱい入れるんですね。
ねえ!山あいで米がほとんど取れないためこの村では古くから家庭料理として親しまれてきた。
申し遅れました伍代夏子と申します。
サプライズのターゲット権田近芳さん。
30年近くおやきに人生をささげてきた。
え〜数えが90歳。
(伍代)90歳?権田さんには「伍代夏子の田舎の味ひとり旅」という番組だと伝えて撮影に入った。
でも焼きたてだからな…どうしようかな。
おお〜。
(伍代)いただきます。
(権田)はいどうぞ。
熱い!
(権田)熱いでしょう。
(伍代)アツアツがおいしい。
30年前に直売所を立ち上げて以来権田さんは仲間の先頭に立っておやきの魅力を伝えてきた。
お久しぶりです体大事にしてね。
(権田)はいよ。
いつもいろりでお客さんとおしゃべりしながらおやきを焼く権田さん。
村長と呼ばれる直売所の人気者だ。
今でこそ多い日には1,000人ものお客さんが訪れるようになったがここに至るまでには多くの困難があった。
山あいに小さな畑を切り開き農業で生計を立てていた小川村。
高度経済成長期には多くの若者が職を求め都会へと出て行った。
昭和30年代には9,000人だった人口は半分以下に減った。
この村で生まれ育ち地元の土木会社で働いていた権田さんは村を去っていく友人を何人も見送ってきた。
何とかふるさとを元気にしたい。
権田さんは村に残った友人たちと話し合いを重ねた。
しかしお金もない若者もいない村を元気にする名案はいくら考えても思い浮かばなかった。
村の運命を変える出来事があったのは今から30年前。
仲間の一人が仕事で東京に出張した時の事だった。
お弁当代わりに母親が作ってくれたおやきを食べていると取引先の人が興味を持った。
試しに食べてもらうとこれが大好評。
仲間の報告を聞いた権田さんたちはおやきに懸ける事にした。
権田さんがまず取り組んだのはおやきの知名度を上げる事。
全国の百貨店や旅行会社で頭を下げて回った。
一度食べれば分かってもらえるはず。
一つも売れない日があっても諦めずに繰り返し訪問した。
少しでも材料費を抑えようと村に造った直売所には自分の畑の野菜を無償で提供した。
こうした努力を続けた結果ほとんどいなかった観光客がいまや年間10万人に。
ある試算では村にもたらす経済効果は毎年6億円。
お年寄りや若者が働く場にもなった。
(伍代)皆さんいらっしゃいますねこんにちは〜。
今回権田さんにサプライズを仕掛けたいというのは直売所で働く皆さん。
定年のないこの職場。
90歳の今も権田さんは頼りになるリーダーだ。
そんな皆さんと伍代さんが考えたサプライズ計画は…。
まず直売所の前でインタビューをしたいと伍代さんが権田さんを誘い出す。
インタビューが始まったところで突然音楽が流れダンスで感謝の気持ちを伝えるというもの。
早速ダンスの練習が始まった。
曲は…大切な人への感謝の気持ちを歌った歌だ。
しかしみんな振り付けを見て呆然。
腕上げる。
腕はまだヒラヒラさせません。
普通のパーです。
みんな盆踊り以外のダンスは初めて。
リズムを合わせるだけで一苦労。
慣れないダンスの練習に特別な思いで参加してる人がいた。
大日方さんは今村で独り暮らしをしている。
3年前夫を亡くした時都会で暮らす娘から同居を誘われた。
それでも村での独り暮らしに不安があった大日方さんは迷った。
そんな時権田さんが声をかけてくれた。
サプライズ計画を知りぜひ参加したいという若者も現れた。
この春から小川村のおやき工場で働き始めた…この水槽をバックして洗うだけ。
(宮下)はい。
家庭の事情から地元での就職を希望していた宮下さん。
生き生きと働くお年寄りの姿を見ておやき工場への就職を決めた。
地元で働く事に誇りを持てるそんな場所を作ってくれた権田さんを尊敬している。
(伍代)やってるやってる。
最後の追い込み練習が行われている直売所に伍代さんが陣中見舞い。
皆さんを勇気づけようと伍代さんある歌を練習してきた。
村の盆踊りで必ず流れるご当地ソング。
・「おらが信州小川の春は」・「そっとささやく土尻川」・「小川よいとこ丸くなれ」伍代さんの歌に思わず体が動き出す人も。
・「小川音頭で」
(拍手)伍代さんも加わり練習再開。
本番が楽しみになってきた。
そして迎えた本番当日。
しかし…。
皆さん雨がやむ事を信じ早くもやる気満々。
緊張緊張…。
そうこうするうちに雨は小降りに。
そこに伍代さんが到着。
おはようございます。
いよいよですね。
みんなの緊張をほぐして回る。
・「たらら〜んらん」頑張ろう。
頑張りましょう。
せ〜の。
(一同)ファイトオー!午後4時予定どおり伍代さんが権田さんをインタビューに連れ出した。
所定の位置でインタビューが始まると…。
権田さんの後ろに気付かれないように整列。
そして…。
・せ〜の。
(一同)村長ありがとう!
(伍代)見て!後ろ見て!見て!見て!これはこれはありがとう。
(「笑顔」)
(一同)イエイイエイ!権田さんに声をかけられ村に残る事を決めた大日方さん。
地元で働ける喜びをダンスに込める宮下さん。
(一同)イエイイエイ!
(伍代)イエーイ!ありがとう。
ありがとうございました。
(伍代)イエイイエイイエイイエイ。
イエーイ!村長さん村長さんびっくりした?
(伍代)もう皆さんね村長さんに感謝を伝えたくって驚かせようとしてみんなでこっそり練習してたの。
・村長100まで頑張るだよ!大丈夫大丈夫。
あと10年だから。
(拍手)我々の知ってるあのおやきですよね要は。
(大竹)みんな食べた事ありますよね有名だよね。
今日はですねスタジオに小川村のおやきをご用意しました。
お願いします。
(川島)もうちょっと上や思うた。
じゃあ皆さん前へどうぞ。
おやキングに持ってきてもらったのは権田さんのお店で人気のおやきベスト5。
1位野沢菜。
2位あずき。
3位しめじ野菜。
4位ナス。
5位うの花。
(吉倉)じゃあ1位頂いてもいいですか。
いただきます。
(榊原)いただきま〜す。
やわらかいねこれ。
うんうんうまい。
うわあうまっ!うまっ!うの花もう何か…おやキング好評ですよ。
全国各地に向けバスが出発する東京駅の高速バスターミナル。
ここにやってきたのは…という事は…。
この企画はありがとうと伝えたい人を教えてもらい今から感謝を込めた金メダルを届けにいこうと説得。
金メダルを渡した人に今度はその人が感謝したい人を教えてもらい金メダルを届けにいく。
今回は「あ」「り」「が」「と」「う」の5文字にちなんで5人にメダルをリレーする。
早速聞き込みを開始。
しかし取材に協力してくれる人がなかなか見つからない。
これから茨城の実家に帰るという親子に出会った。
東京の大学に通う宮本夏海さん。
高校の先生になる夢を与えてくれた担任の先生に感謝の気持ちを伝えたいという。
先生のいる高校は夏海さんの実家のすぐ近くにある。
茨城まで高速バスを追いかけ3時間の旅だ。
こちらが夏海さんの母校。
(宮本)おはようございます。
夏海さんの担任…先生カメラを前に緊張が隠せない様子。
(大図)履かないですね。
これは大図先生が書いた学級通信。
生徒たちを励ます言葉であふれていた。
生徒に全力でぶつかる先生の姿を見て教師になろうと決意した夏海さん。
今は来年の採用試験に向けて頑張っている。
「大図先生へ先生のおかげで今の私があります。
これからも“粋”でかっこいい先生でいてください!」。
人生の夢をくれた先生に金メダルを贈る。
もう40になったらこういう事は生徒に言わなくていいや。
さあ続いては先生が感謝している人にメダルを届ける番。
お母さんに渡したいという先生についていく事に。
車で向かった先は…何と墓地。
先生のお母さんケイ子さんは6年前にがんで亡くなっていた。
亡き母にささげる金メダル。
とにかくしつけに厳しく厳格だったというお母さん。
その小言が自分を支えていたという事に亡くなってから気付いた。
初めて母に感謝の気持ちを伝える。
(大図)「おかあちゃんへ叱られなくなってほめられなくなって寂しいけどありがとう」。
…って言ってるような気がしますね。
びっくりしてると思うんですが。
しかしメダルのリレーは「り」で止まってしまった。
という事でもう一度…。
次の人を探そうとやってきたのはお墓から近い水戸駅。
ご当地納豆キャラクターみとちゃんに励まされ更に聞き込みを続ける事6時間。
ついに金メダルリレーに協力してくれる若者に出会った。
アメリカオクラホマの大学に通う…早速徹さんが感謝を伝えたい人がいる場所へ向かった。
何とそこは教会。
徹さんが感謝したい人はアメリカ人の宣教師マーリンレイさん。
(たかまつ)ハロー!ハロー!徹さんに英語を教えてくれた人だ。
徹さんが教会に通うようになったのは小学校4年生の時。
レイさんと知り合った当時は内気で無口な少年だった。
しかし陽気なレイさんから英語を学ぶうち人と触れ合う事が大好きな明るい性格に変わっていったという。
人生の背中を押してくれたレイさんに今まで言えなかった感謝の気持ちを伝える。
感謝の気持ちを込めて…。
さあレイさんが感謝したい人は…。
感謝したいのは家造りを手伝ってくれた大工さん。
その自慢の家に案内してもらった。
大きくて立派なログハウス風のたたずまい。
中に入ると木がふんだんに使われていてどこか手作りの温かみが感じられる。
家の前には大きな池。
四季折々たくさんの鳥たちがやってくる。
という事で早速家造りを手伝ってくれた大工さんのもとへ。
(たかまつ)うわあすてきですね。
こんにちは。
(たかまつ)ホントですか?ごきげんよう。
大工の親方だという金澤良行さん。
30年前に大工の親方となった金澤さん。
腕一本で身を立ていまや500人のお客さんを抱える人気の工務店に育て上げた。
レイさんと金澤さんはおよそ30年前に知り合って以来大の仲良し。
アメリカ旅行にも何度も一緒に出かけた。
レイさんが家を造る時は親友として家の土台作りなどを手伝った。
(レイ)「すてきないえをいっしょにたててくれてほんとにありがとう」。
心を込めて…さあ次がありがとう最後のメダル。
金澤さんに渡したい人を聞いてみると…。
すると突然金メダルにメッセージを書き出した。
宛名はかほさん。
嫁さんとは息子龍太郎さんの妻果穂さんの事だ。
2人が今どこにいるかというと…。
今年3月に入籍した2人。
しかし金澤さんは仕事が忙しくまだ石垣島を訪ねていなかった。
という事で翌朝お嫁さんの果穂さんに金メダルを渡すため石垣島に向けて飛び立った。
息子が幼いころから自分の道を歩めと話してきた金澤さん。
龍太郎さんはそんな父の教えに従って好きな農業の道に進んだ。
空港から走る事1時間。
ようやく到着。
(たかまつ)すいません急きょ。
まだ結婚式を挙げていない2人。
お父さん同士が会うのはこの日が初めてだ。
果穂さんでいらっしゃいますか。
どぎまぎする金澤さんを前に何やら話したげな果穂さん。
あれま〜。
そうだね〜はい。
果穂さんの家は牛の繁殖農家。
2人が出会ったのは茨城にある農業の専門学校だった。
卒業と当時に石垣島に移り住んだ龍太郎さん。
遠く茨城からやってきて2年。
龍太郎さんが石垣島でうまくやっているのか父は気になっていた。
龍太郎さんが頑張っているのを見届けた金澤さん。
おもむろに立ち上がった。
って事でこれを…伝えたいって事らしいんでこれが…はい。
はいよろしく!
(金澤)いやあ…ばっちしだね。
(金澤)うんありがとう。
(泣き声)
(金澤)このぐらいにしとくべや。
なあ。
皆さんいつまでもお幸せに。
いた!スタジオに…。
(大竹)良かった。
行って石垣に。
(榊原)よく行ったね。
ここの郷土料理屋さんオリジナリティがあって評判なのよ。
前もケーキでそんな感じの店あったよね。
どうだったかしら。
いやあったの。
どうもオリジナリティ大竹です。
あれ?前にケーキ屋さんやってませんでした?やった事ないです。
いややってたよ。
やった事ないです。
これは焼きたてのおやきでございます。
こちらですね体にいい青汁おやきセンブリおやき納豆おやき高麗にんじんおやきそして最後が酢やきですね。
すやき?じゃ何にも入ってないバージョンって事ですか。
いやあの…生地の95%がお酢でございます。
そうですか。
どれがどれなんですか。
どれがどれなのか分からなくなっちゃいましたけど。
じゃあ俺これにしようかな。
(大竹)一つはねあの…普通の野沢菜のやつなんですけど。
あじゃあ俺これかもしんない。
(大竹)いいですか普通のやつで。
普通のやつでいいですか。
それだけで異質な感じあるかもしれない。
うわ…あれこれ普通じゃねえかな。
(大竹)何でしょうねこれは。
うの花かな。
急にうの花入ってたかな。
情報にないうの花ですね。
どうぞ。
あはい。
お好きなものを一つね。
じゃあいただきます。
うん…あんこ!
(大竹)え情報にないですよ。
情報にない普通のあんこですね。
ちょっとオリジナリティないじゃないですか!第2位のあんこです。
おいしいです。
お店の方もちょっと1個食べて下さいよ。
責任問題ですよこれ。
いやちょっとおかしいですね。
何ですか?それしめじ野菜じゃないですか?普通のやつ…。
オリジナリティねえじゃねえかお前!売れますかねこれ。
売れるけど…。
売れるけど…オリジナリティ出せよ!そうですね。
2014/12/18(木) 16:05〜16:50
NHK総合1・神戸
突撃 アッとホーム「限界集落の村に奇跡が起きたSP」[字][再]
伍代夏子がサプライズの仕掛け人として登場。舞台は、おやきで奇跡の復活を遂げた信州の山村だ。番組後半は強烈キャラの大工さんが登場。ゲスト全員を号泣させた理由とは。
詳細情報
番組内容
紅白歌手の伍代夏子が幸せサプライズの仕掛け人として登場。舞台は、おやきで限界集落直前から復活を遂げた“奇跡の山村”長野県小川村。番組後半は大好評の“感謝のリレー”。今回は、強烈キャラクターの大工さんが登場。スタジオで見ていたゲスト全員を号泣させる。沖縄に暮らす息子と妻と、その家族とのエピソードは涙なしでは見られない!
出演者
【ゲスト】麒麟,榊原郁恵,吉倉あおい,伍代夏子,【司会】さまぁ〜ず,久保田祐佳,【リポーター】たかまつなな,【語り】小野寺一歩,逸見友恵
ジャンル :
バラエティ – トークバラエティ
情報/ワイドショー – 暮らし・住まい
ドキュメンタリー/教養 – 社会・時事
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