(伊達)「東北発☆未来塾」応援団長のサンドウィッチマンです。
(富澤)どうも。
これは…!?ついに未来塾はゆるキャラのチカラをやるの?やりませんやりません。
はい。
違います。
やんない。
これ今月のテーマ海の再生の鍵となる「アマモ」という海草のキャラクター「アマモン」なんですね。
アマモンナッシー。
しゃべりません。
しゃべんないの?「ナッシー」って言わない。
アマモンの元となった海草アマモなんですけれどもどこがどうすごいかというとですね…。
アマモは酸素をいっぱい出して小魚の隠れ家になって更に産卵場にもなる「海のゆりかご」と呼ばれる生き物にとって大事な存在なんです。
で今回はどんな事やるの?いやかっこいいよ急に。
渋くていいですよ。
どんな事やるの?「海兵衛」こと海洋環境専門家の木村尚さんを講師に東北の海の環境をどうやって取り戻すかを考えます。
何か深刻な感じになってきたね。
そうなんですよね。
海の再生を考えてきた未来塾。
しかし事態は思わぬ展開になってくるんです。
…っていう事を本当にみんな理解してほしいんですよ。
ちゃんと理解できてなくて……ちょっと思っちゃって。
(木村)行け〜!ハハハハ!ハハハハハ…!講師の木村さんがまず案内するのは宮城県東松島市。
あるイベントが開かれます。
ペットボトルの中でさ苗を育てようとしていて育った苗を来年の春になったら植えましょうっていうそういうのをね今日やる予定です。
海の再生へ向けて地域ぐるみで活動するための第一歩です。
最初にですねペットボトルは持って来て頂けました?地元の親子など40人がアマモの種を植えます。
まずペットボトルに土と海水を入れアマモが育つ苗床を作ります。
いける?大丈夫?ハハハ…!おっとっとっと。
疲れる。
海水が落ちつくとアマモの種を植えていきます。
割り箸で土の中に押し込んだら完成。
冷蔵庫に4か月置いておくと芽が出てくるんですって。
時間をかけて自分が育てた苗を植える事で海に愛着が湧きますね。
木村さんは東北の海の再生に欠かせないのは人々の心の持ちようだと言います。
震災から3年半地元の人たちは今海をどう思っているのでしょうか。
お母さん結構…あ〜!いいですね。
お子さんも一緒で。
海も自然も大好きです。
あ〜!魚出て来たらもう魚の事しか見てない。
(塾生)大好きなんですね魚。
よかった!生き物好きなんだ。
海が好きだという人が多い一方で心の整理がつかない人もいます。
友達はやっぱまだ…。
うん。
そうですね。
あ〜そうなんですね〜。
誘ったりとかっていうのは…。
ですよね。
ですねやっぱ。
う〜ん。
実は塾生の中にも海への恐怖心がぬぐえない人がいます。
東松島市出身の…津波に自宅を流されました。
俺の友達が亡くなったんですけどその父親とか母親は「もう海も見たくない」って言って内陸の方に引っ越したりしている人たちが本当に身近にはまだたくさんいる状態なんで。
本当の海の復興のために恐怖心とどう折り合いをつけるか。
重い課題です。
海は大津波という形で自然の猛威を見せつけました。
上田さんが住んでいた東松島市野蒜地区も大きな被害を受けました。
漁業中心だった野蒜地区の死者行方不明者は515人。
地区の1割を超える人がいなくなりました。
上田さんは自分がどんな経験をしたのかなぜ海を怖いと思うようになったかを知ってほしいと変わり果てたふるさとの街を案内しました。
こちらがさっきも言ったように小学校2年生から卒業まで僕が通っていた小学校で。
海から1キロ離れた所にある野蒜小学校。
東松島市指定の避難場所でした。
ここで悲劇が起きました。
実はここの色変わってる空き地あるじゃないですか。
(一同)うん。
(一同)へ〜。
最初はみんな体育館とあっちの校舎に避難した人が大体分かれてたんですよ。
そこであっちの校舎だと崩れちゃうんじゃないかと。
地震での校舎の崩れだけをちょっと注意しようという事で…やっぱ体育館って2階と1階に分かれてるじゃないですか。
あとちょっとしたステージと。
でやっぱり2階にいる人と1階にいる人で分かれたんですけど。
(上田)2階にいた人は波が来なかったんですよ。
でも…
(上田)1階の人は2階の人に助けを求めてるんだけど助けられない状態。
2階の人は手を伸ばしても届かない状態だったりやっぱりそういうのを…津波が来た時野蒜小学校に何人が避難していたのかそのうち何割の人が助かったのか詳しく分かっていません。
そういうのがあるからこそ…ここに来る度にそういうのを思い出す人っていうのが多くて。
心に刻み込まれた海への怖さを和らげていく事はできるのでしょうか。
上田さんが子どもの頃よく遊んだ場所野蒜海岸です。
(塾生)広いでしょ。
(塾生)あっちまで行けるんでしょ。
何かああいう親子連れの見るとホッとするね。
ちょっとさあそこでお話ししてみない?せっかくいいのがあるから。
さていろいろ上田君から話聞かせてもらって上田君にいろいろ説明してもらいながらねいろいろ見てきたんだけどさどう思ったかをもう1回ね話を聞いてみたいと思います。
さっき回ってて何かずっと考えてた事があって。
上田君に教えてほしい事があって。
実際に関東とかに住んでいると地震の影響とか全く受けてないから…というかちょっと理解しただけで……というのは事実で。
本当に多分東北方以外は「何でそんな海怖がってんだろう」って……と思うんですよ。
でも本当に…震災に遭った人っていうのは。
実際に津波を見た人っていうのは本当そんな3年とかもしかしたら10年とか家族亡くなった人は本当……っていう事を本当にみんな理解してほしいんですよ。
震災から3年半海を遠ざけてきたという上田さん。
悩んだ末自分を変えようと未来塾への参加を決めたそうです。
海の復興という事は多分……もしかしてと思ったりいろいろあったんですけれども。
木村さんとこうやってお話ししたりみんなと一緒に活動するまでは…
(上田)さっき愛ちゃんが「理解できてないのに」っていう言葉を言ったんですけど俺たち自身も理解してないんですよ。
震災遭った人でも。
でも理解してる人なんて多分そうそういないと思うんですよ。
でもその中で愛ちゃんとか勇ちゃんみたいに県外の方から…
(上田)会った直後は緊張だったけど本当すぐに打ち解けられる事ができたのもそういう思いを持ってる人たちだったからこそかなって思うし。
ハハハハハ…!僕はね復興ってこういうふうに考えてるんだ。
地域の人たちがねみんなつながって…僕はそれを指して復興だと思ってるの。
だから海辺の街っていうのはあえてまぁつらいかもしれないけどあえて……海に関わりながらみんながつながって優しい気持ちで暮らしていけるような状態にする事が復興だと思っていてそれはハードの話だとか住居の話だとか防潮堤の話ではなくどうあろうが僕はそうある事がやれるようにする事が復興だと思ってるのね。
だから「立ち向かえ」とは言ったけどだけど忘れないでほしいんだな。
「忘れろ」っていう意味ではなくて忘れないでほしい。
でも立ち向かってもほしい。
夕日の海岸っていうのは夕日に向かって走るもんなんだよ昔から。
お〜!ハハハハハ…!そう決まってるんだよ昔から。
走れ〜!行け〜!ハハハハ!ハハハハハ…!想像を絶する経験をした人たちその気持ちを理解するのは難しい。
でも寄り添う事はできると思います。
海兵衛の里海教室いよい大詰めです。
みんなで海の復興を考えた証しとして松島湾にアマモを植えます。
この辺りのアマモも津波でほとんど流されました。
(塾生)アマモありますね。
(塾生)お〜!
(塾生)お〜!塾生たちアマモを植える作業にはすっかり慣れました。
木村さんの信念アマモが増えれば人の輪が広がる。
塾生たちの輪もしっかりつながったみたい。
じゃあこの辺に1列にこう。
ね。
はい。
じゃあはい。
見えないから手探りになるからね。
ヨイショ。
これが無事……根づくよ。
思いを込めてハートを!大っきくなるんだよ。
よし!よし!あった苗。
(塾生)この間より…いつか海にはアマモがいっぱい生え海辺には優しい気持ちで人々が暮らす。
それが木村さんと塾生全員の願いです。
(塾生)すご〜い!
(塾生)すごいね!東北の海の再生を考えた1か月。
塾生たちにとって自分のこれからを考える時間にもなったようです。
やっぱり実際に参加をしてみたり何か小さい事からでも始めてみるとやっぱ何か見え方が変わるというか…う〜ん何か……っていうのが分かりました。
今後は何かきっかけを作る人になりたい。
…手伝いをしたいと思いました。
はい。
ありがとう。
自分は今回この活動を通して中間の立場に立てたんじゃないかなと思うんですよ。
海の復興に向かって歩き出す人を見た時に「よし一緒に俺も頑張んなきゃ」と思うのとやっぱ海に対してまだ向き合えない人がいたらやっぱり自分も同じ気持が分かるので一緒に隣で寄り添ってあげて徐々に自分も一緒に海に対してどんどん向き合っていこうっていうそういう中間の立場に立てたんじゃないかなって思うんですよ。
そして三陸の海って絶対やらなければいけない課題がまだまだ残されていると思うんですね。
この位置に立てたから絶対にもう後ろには下がんないように。
せっかく震災を生き延びたんで本当恥ないような生き方をこれからしていきたいと思います。
はい。
ありがとう。
(拍手)頑張って!木村さん最後に塾生たちへ贈る言葉です。
自分なりにこういう事が大切だなって思ってるのは4つの言葉です。
それを皆さんに改めて贈りたいなと思うんだけど。
まずは…それから…それから…そして最後に大切なのは…それをやっぱり続けてく事がどうしても必要で。
ところが…でそれをやっぱり多くの人につなげていく事が必要で。
ところがそういう人たちっていろいろな思考を持ってるからそれをこう紡いでいく事がどうしても必要になってくるのね。
そうすると何かいつの間にか地域の人たちがつながってきて何かコミュニティーとしてすばらしいコミュニティーになってきたなっていう事が実感できるようになるのね。
膨大でしょ後ろ見てもらっても分かると思うけど。
…と思います。
ありがとうございました。
(一同)ありがとうございました!塾生たち何か成長した感じだね。
そうだね〜。
海の再生を考えているうちに東北の人の心のひだにも触れて人間的にも成長ができる。
いやすばらしいですね未来塾ね。
しかも俺たちがナビゲーションしてやってるからね。
すごい偉そうだな。
お前が少しは成長しろよ。
は〜い。
さて次回の未来塾は日本を飛び出しちゃいます。
おっ!どこ行ったのこれ?大丈夫?なんとトルコ最大の都市イスタンブールです。
講師は世界で活躍する熱血ファッションデザイナー!Mr.KANSAIYAMAMOTO!寛斎さんから学ぶのは熱い思いと行動で周りを巻き込んでいく「人を動かすチカラ」。
東北を盛り上げる方法を考えま〜す!Don’tmissit!何やってんの?「東北発☆」。
(一同)「未来塾」!2014/11/26(水) 11:05〜11:25
NHK総合1・神戸
東北発☆未来塾「里海のチカラ うみべえ里海教室 海の復興にかかせないもの」[解][字][再]
海洋環境専門家・木村尚さんを講師に、三陸の海の再生を考える最終回。地域ぐるみで活動を続けるために必要なあることを探るうち、思わぬ展開に…。司会サンドウィッチマン
詳細情報
番組内容
海洋環境専門家・木村尚さんが、東北の海の復興にどうしても必要だとかんがえるのは「海への恐怖心の克服」。大津波に友人を流された塾生が、地元・宮城県東松島市を案内し、複雑な海への想いを語る。被災地以外の塾生は、理解しながらも戸惑いが…。その様子に司会のサンドウィッチマンも共感。海の再生を考え一か月のあいだ行動をともにしてきた木村さんと塾生、最後に今後の海との関わり方を語る。語り:川島海荷(9nine)
出演者
【出演】海洋環境専門家…木村尚,サンドウィッチマン,【語り】川島海荷
ジャンル :
ドキュメンタリー/教養 – 自然・動物・環境
趣味/教育 – 旅・釣り・アウトドア
情報/ワイドショー – 暮らし・住まい
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音声 : 2/0モード(ステレオ)
日本語
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