皆さん親のことを重たいと感じたことはありますか?苦痛だと感じたことはありますか?「オトナへのトビラTV」本日は親との関係について考えます。
テーマはずばり…私美大に本気で行きたいと思ってるの。
美大?それいったい何のこと?
(母)真央のためにママが…ずっと優しくて面倒見のいいママだと思っていた。
でもその正体は生活すべてに口を出す…徐々に自覚するママからの…ひどい!私の財布の中身勝手に見たの?全部真央のためを思って言ってあげてるんじゃないの。
これってもしかして…2人の関係は大きく変わっていく。
お願い!私を信用して!すっげぇママこわっ!怖いですねぇ。
どうスか麻里子ちゃんは親と仲良かった?今はもちろん仲いいですけど10代の頃は反抗してましたね。
申し訳ないっていう気持ちでいっぱいです。
いい関係ってことですね。
そうですね。
そんな親との関係を赤裸々に語ってくれるこちらのお二人です。
まずてんちむさんこと橋本甜歌さんです。
よろしくお願いします。
やっぱりお母さんとの関係は悪かったんですか?すっごい…ホントにお互いがかみ合わなさすぎてすごく嫌な気持ちをいっぱい持ちましたね。
そしてもう一方セリナさんですよろしくお願いします。
(ものまね)セリナですよろしくお願いします!すみません。
おかもとまりです。
ですよね。
(笑い)おかもとさんは…?小学校中学校時代は…だからすごく…いやいやいや。
どうも!ヒャたろうです!私もね親に何度も泣かされたり親を泣かしたこともあります。
やんちゃしてたの?やんちゃしてましたね。
さぁさこの毒ママいったいどんなものなのかですね。
(篠田)ご説明します。
毒ママとは子供にとって毒になる母親のことです。
虐待はもちろん子供を思いどおりにコントロールする子供に依存するなどいろんなタイプがいます。
さて早速親との関係について見ていくわけですが今回は新企画。
10代と20代の親子のリアルな体験談を集めて番組オリジナルの小説を作りました!おなかすいちゃったな。
おなかすいたな。
あっそういえば真央いつも渋い弁当箱使ってるね。
あ…これしかなくって。
内心ダサイと思っている漆塗りのお弁当箱。
それに手の込んだおかず。
これらは真央のママのこだわりだ。
小さい頃から真央はママのお手製の物しか食べたことがなかった。
もちろんおやつも。
たまには店で売っているお菓子も食べたかったけれど…。
お店で売っているお菓子よりこういう手作りのお菓子の方が絶対おいしいのよ。
真央のためにママが愛情たっぷりで作ってるから絶対おいしいの。
真央のためだからね。
ママの言葉はいつも力強く真央を納得させた。
ほら。
真央のために洋服選んであげたわよ。
この辺の感じ真央が大好きでしょう?見て真央のために今日は参考書を選んでみた。
これ分かりやすいの。
見て見て。
ありがとう…。
ぜ〜んぶ真央のために言ってるんだからね。
そうこれがママの口癖だ。
うちの親なんかアイドルの追っかけばっかしてるし弁当作ってくんないんだよもう。
メロンパン食ってるもんね。
私のために作ってくれてありがたいことなんだよね
そういえば決めた?デッサン教室のこと。
真央も一緒に行ける?あ…うん。
先週ありすに誘われて美術大学のオープンキャンパスに行った真央。
ママにはまだ言っていないが絵が得意な真央は前から興味があったのだ。
思いっきり描くことに集中する時間は想像以上に楽しかった。
真央はこの時美大に挑戦したいとはっきり思った。
そして大学の先輩に言われた。
美大を受験するなら早めにデッサン教室に通った方がいいと。
うまいうまい。
ホントですか?でも次の瞬間…。
ママの顔が浮かんだ。
真央。
お母さんパート行ってくるね。
真央の塾代稼ぐためにパート頑張ってくるね。
うん。
真央のためなんだからね。
真央は今ママの選んだ大学受験専門の進学塾に通っている。
塾をやめてデッサン教室に行きたいって言ったらママはなんて言うかなぁ
悩みながらも真央はママに思いを伝えることにした。
あれだけ「真央のため」と言ってくれるのだからデッサン教室もオーケーしてくれると思ったからだ。
しかし…。
デッサン教室?美大?それいったい何のこと?この間ね美大のオープンキャンパスに行ってみたの。
そしたらデッサン教室に行った方がいいって言われて。
すごく楽しそうだったの。
まあいいわ。
せっかくの機会だから言っておくわね。
ほら真央。
ママここの大学なんかどうかな〜と思ってるの。
家からも通えるし就職率もいいんですって。
それかここはどう?真央。
でも私美大に行きたいと思って。
真央はこういういい大学に入っていい会社に就職して人柄も学歴もいい人と結婚して幸せになるのよ。
つまらない男と結婚して不幸になって…そんなの真央にはダメ。
ぜ〜んぶ真央のためなんだからね。
「真央のため」幾度となく聞いてきたママの口癖が不気味で重苦しい言葉に変わった瞬間だった。
今「よく言うわ」って言ってましたね。
言いますよ。
なんか「あなたのために」とか将来は学歴でお金も持ってて人柄もいい人とおつきあいしなさいとか。
それをもう口癖のように。
そればっかり言うって気味が悪いですよね。
そうですね。
全部に共感?全部に共感しましたね。
例えば学校とか進学とか…「あるある」なの?はい子供の気持ちはとりあえず無視みたいな。
さあここからは10代の女の子たちの悩みを聞き自立支援をしている仁藤夢乃さんにも参加して頂きます。
よろしくお願いします。
お願いします。
結構いろいろな相談が来るんですけど…自分自身のエゴですもんね。
真央ちゃんのママは…さぁさぁさぁ。
実は街の若者たちにも親の過干渉について聞いてみたんだがもうこれが爆発寸前なんです。
こちらが過干渉な親の代表的な行動。
1つでも当てはまったらあなたの親も過干渉かも。
いっぱい…。
いっぱい。
携帯チェックするとか?携帯を暗証番号かけてたんです。
ロックをかけてたら親が勝手に見た時に私のこと起こしてきて…ヤバくないですか?ヤバいですよね!それヤバい。
束縛ですよね。
束縛ですね。
まさにそんな感じでした。
どうスか?おかもとさん。
私はそんなにないんですけどただ「子供の着る服は全て選ぶ」っていうのに近いのが中学ぐらいの時ルーズソックスがはやっててでも私の親はすごくマジメだったから「そういうの履かないよね?」っていう感じだったので…でも友達とこっそりルーズソックス買って放課後履いてお風呂場で洗って袋に入れて学校で乾かすってやってました。
かわいそう。
やっぱり…みんないい子に見られたいんですね。
過保護ってしてあげたいことをしてあげすぎちゃうことで過干渉っていうのは専門家も言われているんですけどしてほしくないことまでしすぎちゃう。
それだ!それか。
ハッとしますよね。
美大になんか行って将来どうするつもりなの?真央にはこういういい大学に入ってほしいの。
そしていい会社に就職して幸せになってほしいの。
ぜ〜んぶ真央のためなんだからね。
ママは私のことを思ってくれているからあれこれ口出ししてくるんだってずっと思っていた
でも本当にそうなのかな
つまらない男と結婚して不幸にならないように…
あれはきっとパパのことだ。
隠しているつもりだろうけどママとパパの仲が悪いことくらい知っている
真央のためにママがお洋服選んであげたよ。
真央のために今日は参考書を選んでみた。
今日も真央のためにお菓子作ったわよ。
真央のためなんだからね。
あの言葉は本当だろうか。
もしかしたらママは思いどおりにならなかった自分の人生を私を通してやり直そうとしているのかもしれない。
真央は混乱した。
翌日どうしても塾に行く気になれなかった。
真央がふらふらと入ったのはふだんは行かないコンビニエンスストア。
わあ!お菓子いっぱい!
(母)お店で売ってるお菓子よりこういう手作りのお菓子の方が絶対おいしいのよ。
ママが買ってくれなかったカラフルなお菓子。
手にするだけで心が弾んだ。
このチョコレートずっと食べたかったのにママが絶対ダメって言ってたやつだ
すごい買うね。
お会計が1,828円です。
ありがとうございました。
食べたら歯が溶けるってママに言われた時は想像して怖くなったっけ。
でも今なら…
な〜んだ普通においしいじゃん!市販のお菓子をそれもコンビニで食べているなんて知ったらママはどんな顔をするだろう。
なんだか愉快な気持ちになった。
あの日から塾の帰りにコンビニでお菓子を食べて帰るようになった真央。
ママへのささやかな抵抗だ。
よし。
虫歯なし。
・
(母)真央!ちょっと来て!は〜い。
真央これいったいどういうこと?説明してちょうだい。
あらら…。
(おかもと)見つかっちゃった。
手にしていたのは真央がコンビニで買ったお菓子のレシート。
真央最近塾からの帰りの時間は遅いし家に帰ってきたって夜食は食べないしおかしいなと思ってたのよ。
こんなことしてママに反抗するつもり?ひどい!私の財布の中身勝手に見たの?当たり前じゃない。
私は真央の親なのよ?何それ…私のお小遣いでお菓子買って何がいけないっていうの!全部真央のためを思って言ってあげてるんじゃないの。
しばらくこれは預かっておきます。
もうこれ以上バカなことはしないで。
うわぁ…。
引くわ…。
何これ
こんなのやだ
ママに大声で反抗したのは初めてだった。
そして胸に秘めていたママへの嫌悪感が大きくなるのを感じた。
しかし同時に真央を苦しめたのはママのことを嫌だと感じる…
パートもあるのにママはいつも一生懸命ご飯を作ってくれている
なのに私は反抗してママを悲しませた
でもやりたいことを諦めるなんてできない
考えれば考えるほどママの存在が大きくなり真央は怖くなった。
おお真央ちゃん1歩踏み出しましたけど。
私ああやってケンカじゃないけれどぶつかる時に「この人…切なくなるのか。
自分が悪いと思って…ヒャダさんあの聞いてても男には本当に分からないですね。
そう…へえ〜。
へえ〜。
お母さん好きだしいいかって。
好き。
俺いまだに…
(笑い)実はてんちむさんも母親への罪悪感に苦しんだ経験があります。
てんちむさんは母親の強い希望で幼い頃から芸能活動をしていました。
しかし中学生の頃やめたいと思うように。
その胸の内を日記につづっています。
という日記ですがどういう思いで書かれたんですか?私は普通の子になりたいみたいな。
自分の好きな高校も行きたいし自分の好きなことをしたい感じで言ったんですね。
その時にママが…「私がこう言ってる何でこの子はきかないんだ」っていう感じで…お母さんが泣いたんですか?そうなんですよ。
「何で言うこときいてくれないの」みたいな感じだったので。
自分が悪いって感じになっちゃいますね。
そうですね。
こういうふうに考える私がダメなのかなみたいな。
お母さんが泣いた時その後どう対処したんですか?当時は「じゃ分かりました」と。
とりあえず…オトナ…。
(篠田)てんちむさんがオトナですね。
でもいまだに過干渉というか。
それで逆に…保険とか引っ越しだとかやり方が分からないんですよ。
全部やってくれたから。
そっか。
いまだにちょっとまだ困難と立ち向かい中なわけですね。
臨床心理士の信田先生いわくお母さんに対しネガティブな思いを持つとそれにとまどい後ろめたく感じることは誰しもあるそうです。
でも…必要以上に自分を責めないでってことかもしれないですね。
(雨音)ママに財布を見られて以来真央はコンビニ通いをやめた。
自分が悪いのかママの方がおかしいのか分からなくなっていた。
真央。
あごめんボーッとしてた。
ねえ真央んちダメだって?デッサン教室通うこと。
うん…。
真央は苦しい胸の内を思いきって打ち明けてみた。
ママにも問題があると分かってくれると思ったからだ。
でも帰ってきた言葉は…。
ありゃ?ちょっとメロンパン。
まあそれが普通の親じゃない?え?どういうこと?真央のこと考えて言ってくれたんだよ。
お前もか。
心配してるってことだよ。
やっぱり私がひどい子なのかな
(おかもと)そんなことないよ。
メロンパン何言ってんのよホントに…。
ママへの嫌悪感そして罪悪感。
2つの気持ちに押しつぶされそうだった。
そんなある日。
お願いします!あ…もしかしてあそこのコンビニの店員さん?どうも。
お会計が1,828円です。
そのゴミよかったら捨てましょうか?彼はコンビニでアルバイトをしながら小さな劇団で役者をしているという。
最近コンビニに来ない理由を尋ねられたのをきっかけにため込んでいた気持ちが口を突いて出てきた。
デッサン教室を頭ごなしに反対されたこと。
だけどママには嫌だと言えないこと。
財布を勝手に見られて嫌だったこと。
そしてママのことを悪く思ってしまう自分が嫌なことも。
どうしようまた「親のことを悪く言うもんじゃない」って怒られるかも
俺の親もいまだにお芝居のこと反対してるけど自分のことは自分で決める。
大丈夫そんだけ自分の気持ちが分かってるなら自信持ちなって。
自分の思いは自分で伝える!
私の気持ちを伝えられるのは私しかいないんだ
真央のためにママがお洋服選んであげたよ。
真央の塾代稼ぐためにパート頑張ってくるね。
真央のためなんだからね。
ママ私美大に行きたいのでデッサン教室に通わせて下さい。
え?今何て言ったの?私美大に本気で行きたいと思ってるの。
だからデッサン教室に通わせて下さい!まだそんなこと言ってるの?だからその話は…。
月謝はアルバイトをして稼ぐ!それがダメならお金を貸して下さい!借用書もちゃんと書きます!だからどうかお願い!強い!
なんだ普通においしいじゃん
私のお小遣いでお菓子買って何がいけないっていうの!お願い!私を信用して!ママの呪縛を解き放つ1歩を真央は踏み出した。
え!続きは?次週になるんですか?続きは!何で何で!もう眠れない!ここからじゃないですか。
すぐに第2巻借りてきたい!でもお母さんもびっくりしたでしょうね。
操り人形が自分から動き始めたって。
意思を持ち始めたってことになりますもんね。
でもこれ親との関係は多分このままでは…だけどやっぱりこうやって何度でも…すごく大事だと思いますね。
結構強く言った方がいいかもしれないですね。
あの続きホントに見たいですね。
全10回ぐらいありそうですけど。
ホントそうだよ。
ありそう。
終わらなそう。
でもあのタイミングでチラシ配りに行くかね。
(笑い)いやぁでも運命ってあるんだよ。
あそこの出会いがね。
てんちむさんの場合勇気は要りましたか?でも結局言いましたよね…いいこと言ったね。
そうだよね。
もうとりあえず分かってくれないんで。
お母さんが。
なので…そしたら向こうも…動くっていうのは大事ですね。
そっか。
その後でもお母さんにとってはてんちむさんは悪い子ってなっちゃったわけじゃないですかつらくなかったですか?でもその分自分のやりたいことができたので全然私はつらくはなかったですね。
逆によっしゃ〜!っていうか。
解放されたっていう感じでしたね。
経験者は力強い。
力強い。
皆さん毒ママっていろんなタイプがあるんです。
それぞれの対処法をご紹介します。
「かわいそうママ」には…親のケアを子供がする必要はありません。
え傷つかないですか?お母さん。
オトナだからしっかりしないとダメでしょ産んでるんだもん。
何で自分だけかわいそうかわいそうって。
頼りになります。
ありがとうございます。
「ねえブラジャー買って」「だめよ」子供をけなす親もこのタイプかも。
これはあなた自身が…「恐怖の謎ママ」にはあなた自身が…「恐怖の謎ママ」って声がデカいんスよね。
純粋に声がデカい。
「アンタのせいで私がこんなつらい思い…!」むっちゃ大声で言うんですよ。
パフォーマンスもデカいんで。
ついつい「ああそっちが正しいんだ」ってなっちゃう…。
生まれてきてよかったのかなとか…はい。
というわけで本日のドラマはなんとネット小説として「オトナへのトビラTV」の番組ホームページから読むことができます。
ママから自立しようとする真央ちゃんの姿がさらに詳しく描かれておりますので。
ホームページに載ってるっていうこと?そういうことなんですよ。
調べればいいんですよね?調べればいいんです。
「オトナへのトビラTV」で検索して下さい。
お願いいたします。
番組では皆さんからの体験談を募集しています。
親子関係の悩み友達のことお金のこと悩んだり困ったりしてるなどなどどしどしお寄せ下さい。
皆さんの体験談が小説になりますよ。
今日の小説の感想もお待ちしております。
投稿は「オトナへのトビラTV」のホームページから。
2014/12/18(木) 19:25〜19:55
NHKEテレ1大阪
オトナへのトビラTV ネット小説連動企画「うちの親 毒ママ!?」[字]
新企画!10代のリアルな体験を集めて小説化、ドラマ仕立てでお届けする。テーマは「毒ママ!?」過干渉や過度な期待に苦しむ10代の本音さく裂。ヒャダイン、篠田麻里子
詳細情報
番組内容
新企画!10〜20代のリアルな体験を集めて小説化、ドラマ仕立てでお届けする。テーマは「毒ママ」過干渉や過度な期待に苦しむ10代のホンネを取り上げる。“親の望む通りに生きるなんてイヤ”でも“自分のために一生懸命な親の気持ちを思うと、反抗なんてできない”そんなどうしようもない気持ちとどう向き合えばいいのか、先輩たちの体験談をもとに対策を考える。ヒャダイン、篠田麻里子、てんちむ、おかもとまり、仁藤夢乃
出演者
【出演】ヒャダイン,篠田麻里子,てんちむ,おかもとまり,城川もね,一般社団法人Colabo代表…仁藤夢乃,【語り】片山千恵子,松田大輔
ジャンル :
趣味/教育 – その他
バラエティ – トークバラエティ
情報/ワイドショー – ファッション
映像 : 1080i(1125i)、アスペクト比16:9 パンベクトルなし
音声 : 2/0モード(ステレオ)
サンプリングレート : 48kHz
OriginalNetworkID:32721(0x7FD1)
TransportStreamID:32721(0x7FD1)
ServiceID:2056(0x0808)
EventID:30376(0x76A8)